JPH0641208A - 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法 - Google Patents
高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法Info
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- JPH0641208A JPH0641208A JP10430193A JP10430193A JPH0641208A JP H0641208 A JPH0641208 A JP H0641208A JP 10430193 A JP10430193 A JP 10430193A JP 10430193 A JP10430193 A JP 10430193A JP H0641208 A JPH0641208 A JP H0641208A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ビニルエステルモノマーを、重合温度20℃
以下及び重合速度10%/時間以下で懸濁重合すること
を特徴とする極限粘度が1.5(デシリットル/g)以
上の高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法。 【効果】 本発明の効果は、高重合度のポリビニルエス
テル系重合体が得られ、かつ重合時の攪拌や除熱等の工
学的な問題が解決される。
以下及び重合速度10%/時間以下で懸濁重合すること
を特徴とする極限粘度が1.5(デシリットル/g)以
上の高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法。 【効果】 本発明の効果は、高重合度のポリビニルエス
テル系重合体が得られ、かつ重合時の攪拌や除熱等の工
学的な問題が解決される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高重合度ポリビニルエス
テル系重合体の新規な製造方法に関する。ポリビニルエ
ステル系重合体とりわけポリ酢酸ビニル系重合体は接着
剤や塗料のベースポリマーとして広範囲に利用されてい
るほか、ポリビニルアルコール(以下PVAと略記す
る)系重合体の原料樹脂として極めて重要なものであ
る。このPVA系重合体は数少ない結晶性の水溶性高分
子としてすぐれた界面特性、強度特性を有することから
紙加工、繊維加工、エマルジョン用の安定剤等に利用さ
れているのをはじめとして、ビニロンフィルムやビニロ
ン繊維の原料としても重要な地位を占めているのは周知
のとおりである。しかし従来のPVA系重合体の重合度
は、加工特性や取扱いやすさの点と、原料のポリ酢酸ビ
ニル系重合体が高重合度のものが得られにくいという点
から、2000が上限であり、特殊品として3000程
度のものがみられるにすぎない。一方近年の急速な加工
技術の進歩は超高重合度領域の重合体の加工を可能に
し、それによって従来知られていなかった物性を引出す
ことに成功しつつある。PVA系重合体においても、高
重合度化することにより従来の用途における物性向上は
もちろん、高強力繊維等の新規な分野において新たな可
能性が期待されるものである。
テル系重合体の新規な製造方法に関する。ポリビニルエ
ステル系重合体とりわけポリ酢酸ビニル系重合体は接着
剤や塗料のベースポリマーとして広範囲に利用されてい
るほか、ポリビニルアルコール(以下PVAと略記す
る)系重合体の原料樹脂として極めて重要なものであ
る。このPVA系重合体は数少ない結晶性の水溶性高分
子としてすぐれた界面特性、強度特性を有することから
紙加工、繊維加工、エマルジョン用の安定剤等に利用さ
れているのをはじめとして、ビニロンフィルムやビニロ
ン繊維の原料としても重要な地位を占めているのは周知
のとおりである。しかし従来のPVA系重合体の重合度
は、加工特性や取扱いやすさの点と、原料のポリ酢酸ビ
ニル系重合体が高重合度のものが得られにくいという点
から、2000が上限であり、特殊品として3000程
度のものがみられるにすぎない。一方近年の急速な加工
技術の進歩は超高重合度領域の重合体の加工を可能に
し、それによって従来知られていなかった物性を引出す
ことに成功しつつある。PVA系重合体においても、高
重合度化することにより従来の用途における物性向上は
もちろん、高強力繊維等の新規な分野において新たな可
能性が期待されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に低温下、低速度で重合することに
より高重合度の重合体が得られることは公知であり、酢
酸ビニルにおいてもいくつかの例がある。〔例えば、
A.R.Shultz ; J.Am.Chem.So
c.76巻,3422(1954)、G.M.Burn
ett、M.H.George、H.W.Melvil
le ; J.Polym.Sci.16巻,31(1
955)、M.Matsumoto、Y.Ohyana
gi ; J.Polym.Sci.46巻,148
(1960)、USP 4,463,138(Alli
ed Corporation)〕しかしながらこれら
の方法は全て塊状重合法であり、重合系が極めて高粘度
であることからして、攪拌が困難となり均質なポリマー
が得られず、また除熱が困難になる等の問題点を有す
る。従ってこれら塊状重合法を用いての工業的規模での
製造はほとんど不可能であろうと考えられる。
より高重合度の重合体が得られることは公知であり、酢
酸ビニルにおいてもいくつかの例がある。〔例えば、
A.R.Shultz ; J.Am.Chem.So
c.76巻,3422(1954)、G.M.Burn
ett、M.H.George、H.W.Melvil
le ; J.Polym.Sci.16巻,31(1
955)、M.Matsumoto、Y.Ohyana
gi ; J.Polym.Sci.46巻,148
(1960)、USP 4,463,138(Alli
ed Corporation)〕しかしながらこれら
の方法は全て塊状重合法であり、重合系が極めて高粘度
であることからして、攪拌が困難となり均質なポリマー
が得られず、また除熱が困難になる等の問題点を有す
る。従ってこれら塊状重合法を用いての工業的規模での
製造はほとんど不可能であろうと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決することにより、高重合度のポリビニルエステル
系重合体を、工業的な規模で容易に得ることのできる新
規な製造方法を提供しようとするものである。
を解決することにより、高重合度のポリビニルエステル
系重合体を、工業的な規模で容易に得ることのできる新
規な製造方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高重合度
のポリビニルエステル系重合体を工業的な規模で容易に
得ることのできる製造方法について鋭意検討した結果、
ビニルエステルモノマーを、重合温度20℃以下及び重
合速度10%/時間以下で懸濁重合することにより、極
限粘度が1.5(デシリットル/g)(以下、デシリッ
トル/gをdl/gと略記する)以上の高重合度のポリ
ビニルエステル系重合体が得られることを見出し、本発
明を完成したものである。〔ここでポリビニルエステル
系重合体の極限粘度は、該ポリビニルエステル系重合体
をけん化後、再酢化したポリ酢酸ビニルについて、アセ
トン中、30℃で測定した値で定義し、重合速度は、仕
込ビニルエステルモノマーが1時間当たりに重合体に変
換する割合で定義する。〕
のポリビニルエステル系重合体を工業的な規模で容易に
得ることのできる製造方法について鋭意検討した結果、
ビニルエステルモノマーを、重合温度20℃以下及び重
合速度10%/時間以下で懸濁重合することにより、極
限粘度が1.5(デシリットル/g)(以下、デシリッ
トル/gをdl/gと略記する)以上の高重合度のポリ
ビニルエステル系重合体が得られることを見出し、本発
明を完成したものである。〔ここでポリビニルエステル
系重合体の極限粘度は、該ポリビニルエステル系重合体
をけん化後、再酢化したポリ酢酸ビニルについて、アセ
トン中、30℃で測定した値で定義し、重合速度は、仕
込ビニルエステルモノマーが1時間当たりに重合体に変
換する割合で定義する。〕
【0005】本発明の懸濁重合は重合温度20℃以下の
低温下、及び重合速度10%/時間以下の低速度で実施
されるため、通常の高温での懸濁重合に比して次の点で
充分な注意が必要である。すなわち、重合系のラジカル
濃度が低いために、重合系の酸素や不純物の影響を受け
やすいことである。とりわけ酸素は強烈な禁止剤として
作用するため、重合前の重合系からの除去および重合中
の重合系への侵入に関してはことさら注意を要する。ま
たビニルエステルモノマー類は使用前に、常法により精
製するのが好ましい。
低温下、及び重合速度10%/時間以下の低速度で実施
されるため、通常の高温での懸濁重合に比して次の点で
充分な注意が必要である。すなわち、重合系のラジカル
濃度が低いために、重合系の酸素や不純物の影響を受け
やすいことである。とりわけ酸素は強烈な禁止剤として
作用するため、重合前の重合系からの除去および重合中
の重合系への侵入に関してはことさら注意を要する。ま
たビニルエステルモノマー類は使用前に、常法により精
製するのが好ましい。
【0006】本発明において用いられるビニルエステル
モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が挙げられ、P
VAを得る場合にはとりわけ酢酸ビニルが好ましい。ま
た上記のビニルエステルモノマー類と共重合可能なモノ
マーを共重合することも差しつかえなく、これらモノマ
ーとしては例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル、イタコン酸またはそのエステル、マレ
イン酸エステルまたは無水マレイン酸、(メタ)アクリ
ルアミドまたはこれらの誘導体、塩化ビニル、フッ化ビ
ニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、アクリロニ
トリル、ビニルアルコキシシラン等が挙げられる。重合
に使用する安定剤は、PVA系重合体、セルロース系重
合体、界面活性剤等が使用され得るが、これら安定剤に
ついては、低温重合温度での界面特性を充分に考慮して
選択する必要がある。
モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が挙げられ、P
VAを得る場合にはとりわけ酢酸ビニルが好ましい。ま
た上記のビニルエステルモノマー類と共重合可能なモノ
マーを共重合することも差しつかえなく、これらモノマ
ーとしては例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル、イタコン酸またはそのエステル、マレ
イン酸エステルまたは無水マレイン酸、(メタ)アクリ
ルアミドまたはこれらの誘導体、塩化ビニル、フッ化ビ
ニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、アクリロニ
トリル、ビニルアルコキシシラン等が挙げられる。重合
に使用する安定剤は、PVA系重合体、セルロース系重
合体、界面活性剤等が使用され得るが、これら安定剤に
ついては、低温重合温度での界面特性を充分に考慮して
選択する必要がある。
【0007】次に重合の開始は、(1)過酸化物やアゾ
化合物の熱分解によるか、(2)光や放射線、プラズマ
等の照射によって可能である。 (1)の方法においては通常の重合に使用されるベンゾ
イルパーオキサイドや、2,2´−アゾビスイソブチロ
ニトリル等は使用できず、低温分解型のたとえばジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオ
キサイド、2,2´−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)等が好適に用いられる。ま
た(2)では紫外線、γ線、プラズマ等の照射によって
可能であり、また紫外線照射時に、2,2´−アゾビス
イソブチロニトリル等の増感剤を併用することも可能で
ある。
化合物の熱分解によるか、(2)光や放射線、プラズマ
等の照射によって可能である。 (1)の方法においては通常の重合に使用されるベンゾ
イルパーオキサイドや、2,2´−アゾビスイソブチロ
ニトリル等は使用できず、低温分解型のたとえばジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオ
キサイド、2,2´−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)等が好適に用いられる。ま
た(2)では紫外線、γ線、プラズマ等の照射によって
可能であり、また紫外線照射時に、2,2´−アゾビス
イソブチロニトリル等の増感剤を併用することも可能で
ある。
【0008】本発明は重合度の大きいポリビニルエステ
ル系重合体を得る方法を提供するものであり、該ポリビ
ニルエステル系重合体の極限粘度は1.5(dl/g)
以上が必須であり、好ましくは2.0(dl/g)以
上、更に好ましくは2.5(dl/g)以上であってで
きるだけ大きいことが望ましい。そのために重合温度は
20℃以下、好ましくは15℃以下、更に好ましくは1
0℃以下であり、かつ重合速度は10%/時間以下、好
ましくは7.5%/時間以下、更に好ましくは1%/時
間以下で懸濁重合することによって、本発明の目的は達
成される。本発明の重合速度は、重合系へ添加する開始
剤の量を調節したり、光や放射線などの照射強度を調節
することにより制御する。なお重合温度が0℃以下の場
合は、水溶性物質を添加し凝固点を下げることによって
重合が可能である。水溶性物質としては、アルコール
類、グリコール類、グリセリン等やNaCl、KCl等
のいわゆる無機塩類が用いられるが、特にNaCl、K
Cl等の無機塩類が、モル凝固点降下が大きく、また重
合への影響が小さく好ましい。
ル系重合体を得る方法を提供するものであり、該ポリビ
ニルエステル系重合体の極限粘度は1.5(dl/g)
以上が必須であり、好ましくは2.0(dl/g)以
上、更に好ましくは2.5(dl/g)以上であってで
きるだけ大きいことが望ましい。そのために重合温度は
20℃以下、好ましくは15℃以下、更に好ましくは1
0℃以下であり、かつ重合速度は10%/時間以下、好
ましくは7.5%/時間以下、更に好ましくは1%/時
間以下で懸濁重合することによって、本発明の目的は達
成される。本発明の重合速度は、重合系へ添加する開始
剤の量を調節したり、光や放射線などの照射強度を調節
することにより制御する。なお重合温度が0℃以下の場
合は、水溶性物質を添加し凝固点を下げることによって
重合が可能である。水溶性物質としては、アルコール
類、グリコール類、グリセリン等やNaCl、KCl等
のいわゆる無機塩類が用いられるが、特にNaCl、K
Cl等の無機塩類が、モル凝固点降下が大きく、また重
合への影響が小さく好ましい。
【0009】懸濁重合によって得られたポリビニルエス
テル系重合体は、さらにけん化反応をすることによりP
VA系重合体を得ることができる。この場合のけん化反
応は常法に従って実施できるが、メタノールやエタノー
ルに溶解した後、NaOHやNaOCH3、NaOC2H
5等を触媒とする加アルコール分解による方法が好まし
い。
テル系重合体は、さらにけん化反応をすることによりP
VA系重合体を得ることができる。この場合のけん化反
応は常法に従って実施できるが、メタノールやエタノー
ルに溶解した後、NaOHやNaOCH3、NaOC2H
5等を触媒とする加アルコール分解による方法が好まし
い。
【0010】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもので
はない。なお実施例中の「%」および「部」はいずれも
「重量%」および「重量部」をあらわす。
するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもので
はない。なお実施例中の「%」および「部」はいずれも
「重量%」および「重量部」をあらわす。
【0011】実施例1 温度計、窒素導入管および冷却管をつけた反応器にPV
A−217(重合度1700、けん化度88モル%、
(株)クラレ製)0.3部と蒸留水3000部を仕込
み、90℃でPVA−217を溶解したのち、窒素を導
入しながら恒温槽中で内温が15℃になるまで冷却し
た。常法により精製した酢酸ビニルモノマー1500部
を60℃で窒素置換したのち、窒素を導入しながら15
℃まで冷却したものに2,2´−アゾビス(4−メトキ
シ−2,4−ジメチルバレロニトリル)5.4部をすば
やく溶解し、PVA−217水溶液中に攪拌しながら投
入し重合をはじめた。重合中は重合系を窒素ガスでシー
ルし酸素の侵入をおさえた。重合は15℃で、速度7.
5%/時間で進行した。48時間後、15℃で減圧下5
時間未反応モノマーの除去を行ない、生成したパール状
の重合体を瀘別、水洗をくり返してから、30℃減圧下
で乾燥した。乾燥後得られた重合体の重量は1210部
であった。得られたポリ酢酸ビニルの一部をメタノール
に溶解し、濃度6%、〔NaOH〕/〔VAc〕=0.
05、温度40℃でけん化し、得られたPVAの0.1
部を無水酢酸8部とピリジン2部の混合液中105℃で
20時間ときどき攪拌しながら再酢化し、アセトン−エ
ーテル、アセトン−水系で再沈精製をくり返したポリ酢
酸ビニルについて、アセトン中、30℃で極限粘度を測
定した所、〔η〕=2.52(dl/g)であった。
(ウベローデ型の粘度管を用いて稀釈法にて測定) また、上記の該ポリ酢酸ビニルをメタノールに溶解し、
上記と同一の条件でけん化し、けん化度98.9モル%
のPVAを得た。このPVAを上記と同一の条件で再酢
化し、上記と同様に再沈精製をくり返したポリ酢酸ビニ
ルについて、アセトン中、30℃で極限粘度を測定した
ところ、〔η〕=2.52(dl/g)であった。
A−217(重合度1700、けん化度88モル%、
(株)クラレ製)0.3部と蒸留水3000部を仕込
み、90℃でPVA−217を溶解したのち、窒素を導
入しながら恒温槽中で内温が15℃になるまで冷却し
た。常法により精製した酢酸ビニルモノマー1500部
を60℃で窒素置換したのち、窒素を導入しながら15
℃まで冷却したものに2,2´−アゾビス(4−メトキ
シ−2,4−ジメチルバレロニトリル)5.4部をすば
やく溶解し、PVA−217水溶液中に攪拌しながら投
入し重合をはじめた。重合中は重合系を窒素ガスでシー
ルし酸素の侵入をおさえた。重合は15℃で、速度7.
5%/時間で進行した。48時間後、15℃で減圧下5
時間未反応モノマーの除去を行ない、生成したパール状
の重合体を瀘別、水洗をくり返してから、30℃減圧下
で乾燥した。乾燥後得られた重合体の重量は1210部
であった。得られたポリ酢酸ビニルの一部をメタノール
に溶解し、濃度6%、〔NaOH〕/〔VAc〕=0.
05、温度40℃でけん化し、得られたPVAの0.1
部を無水酢酸8部とピリジン2部の混合液中105℃で
20時間ときどき攪拌しながら再酢化し、アセトン−エ
ーテル、アセトン−水系で再沈精製をくり返したポリ酢
酸ビニルについて、アセトン中、30℃で極限粘度を測
定した所、〔η〕=2.52(dl/g)であった。
(ウベローデ型の粘度管を用いて稀釈法にて測定) また、上記の該ポリ酢酸ビニルをメタノールに溶解し、
上記と同一の条件でけん化し、けん化度98.9モル%
のPVAを得た。このPVAを上記と同一の条件で再酢
化し、上記と同様に再沈精製をくり返したポリ酢酸ビニ
ルについて、アセトン中、30℃で極限粘度を測定した
ところ、〔η〕=2.52(dl/g)であった。
【0012】比較例1 重合開始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリ
ル0.3部を用い、重合温度60℃、重合速度12.5
%/時間で重合する以外は実施例1と同様にして重合
し、1360部のポリ酢酸ビニルを得た。またその一部
を実施例1と同様にしてけん化してPVAを得た。重合
直後のポリ酢酸ビニルの〔η〕およびPVAを再酢化し
たポリ酢酸ビニルの〔η〕は各々2.25(dl/g)
および1.14(dl/g)であった。
ル0.3部を用い、重合温度60℃、重合速度12.5
%/時間で重合する以外は実施例1と同様にして重合
し、1360部のポリ酢酸ビニルを得た。またその一部
を実施例1と同様にしてけん化してPVAを得た。重合
直後のポリ酢酸ビニルの〔η〕およびPVAを再酢化し
たポリ酢酸ビニルの〔η〕は各々2.25(dl/g)
および1.14(dl/g)であった。
【0013】実施例2 温度計、窒素導入管および冷却管をつけた反応器にPV
A−217(重合度1700、けん化度88モル%、
(株)クラレ製)0.3部、塩化ナトリウム15部、お
よび蒸留水3000部を仕込み90℃でPVA−217
を溶解したのち窒素を導入しながら恒温槽中で内温−5
℃になるまで冷却した。常法により精製した酢酸ビニル
モノマー1500部を60℃で窒素置換したのち窒素を
導入しながら−5℃まで冷却したものに2,2´−アゾ
ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)12.5部をすばやく溶解し、PVA−217水溶
液中に攪拌しながら投入し、重合をはじめた。重合中は
重合系を窒素ガスでシールし酸素の侵入をおさえた。重
合は−5℃で、1%/時間で進行した。120時間重合
後、−5℃で減圧下24時間、未反応モノマーの除去を
行ない、生成したパール状の重合体を瀘過、水洗をくり
返してから、30℃減圧下で乾燥した。乾燥後の重合体
の重量は720であった。このポリ酢酸ビニルの一部を
メタノールに溶解し、濃度6%で、〔NaOH〕/〔V
Ac〕=0.05で、40℃でけん化し、得られたPV
Aを実施例1と同様に再酢化してアセトン中、30℃で
極限粘度を測定したところ、〔η〕=2.95(dl/
g)であった。また上記の該ポリ酢酸ビニルをメタノー
ルに溶解し、上記と同一条件でけん化し、PVAを得
た。このPVAを上記と同様に再酢化して、アセトン
中、30℃で極限粘度を測定したところ、〔η〕=2.
95(dl/g)であった。
A−217(重合度1700、けん化度88モル%、
(株)クラレ製)0.3部、塩化ナトリウム15部、お
よび蒸留水3000部を仕込み90℃でPVA−217
を溶解したのち窒素を導入しながら恒温槽中で内温−5
℃になるまで冷却した。常法により精製した酢酸ビニル
モノマー1500部を60℃で窒素置換したのち窒素を
導入しながら−5℃まで冷却したものに2,2´−アゾ
ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)12.5部をすばやく溶解し、PVA−217水溶
液中に攪拌しながら投入し、重合をはじめた。重合中は
重合系を窒素ガスでシールし酸素の侵入をおさえた。重
合は−5℃で、1%/時間で進行した。120時間重合
後、−5℃で減圧下24時間、未反応モノマーの除去を
行ない、生成したパール状の重合体を瀘過、水洗をくり
返してから、30℃減圧下で乾燥した。乾燥後の重合体
の重量は720であった。このポリ酢酸ビニルの一部を
メタノールに溶解し、濃度6%で、〔NaOH〕/〔V
Ac〕=0.05で、40℃でけん化し、得られたPV
Aを実施例1と同様に再酢化してアセトン中、30℃で
極限粘度を測定したところ、〔η〕=2.95(dl/
g)であった。また上記の該ポリ酢酸ビニルをメタノー
ルに溶解し、上記と同一条件でけん化し、PVAを得
た。このPVAを上記と同様に再酢化して、アセトン
中、30℃で極限粘度を測定したところ、〔η〕=2.
95(dl/g)であった。
【0014】
【発明の効果】本発明の最大の特徴は、重合温度20℃
以下の低温下、及び重合速度10%/時間の低速度で懸
濁重合する点にあり、これによって高重合度のポリビニ
ルエステル系重合体が得られ、かつ重合時の攪拌や除熱
等の工学的な問題が解決される。さらに生成したポリビ
ニルエステル系重合体の分離精製、とりわけ未反応モノ
マーの除去が容易であり、ポリビニルアルコール系重合
体を得るためのけん化反応にとって有利である。本発明
の高重合度ポリビニルエステル系重合体を常法によって
けん化することにより、高重合度のPVA系重合体を容
易に得ることができ、このものは、PVA系高強力シー
トあるいはPVA系高強力繊維として好適に用いられる
ものである。
以下の低温下、及び重合速度10%/時間の低速度で懸
濁重合する点にあり、これによって高重合度のポリビニ
ルエステル系重合体が得られ、かつ重合時の攪拌や除熱
等の工学的な問題が解決される。さらに生成したポリビ
ニルエステル系重合体の分離精製、とりわけ未反応モノ
マーの除去が容易であり、ポリビニルアルコール系重合
体を得るためのけん化反応にとって有利である。本発明
の高重合度ポリビニルエステル系重合体を常法によって
けん化することにより、高重合度のPVA系重合体を容
易に得ることができ、このものは、PVA系高強力シー
トあるいはPVA系高強力繊維として好適に用いられる
ものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ビニルエステルモノマーを、重合温度2
0℃以下及び重合速度10%/時間以下で懸濁重合する
ことを特徴とする極限粘度が1.5(デシリットル/
g)以上の高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造
方法。〔ここでポリビニルエステル系重合体の極限粘度
は、該ポリビニルエステル系重合体をけん化後、再酢化
したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、30℃で測
定した値で定義し、重合速度は、仕込ビニルエステルモ
ノマーが1時間当たりに重合体に変換する割合で定義す
る。〕
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| JP10430193A JPH0660218B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP10430193A JPH0660218B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP59271564A Division JPS61148209A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の製造方法 |
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| JPH0660218B2 JPH0660218B2 (ja) | 1994-08-10 |
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ID=14377106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10430193A Expired - Fee Related JPH0660218B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法 |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JPH0660218B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-04-30 JP JP10430193A patent/JPH0660218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH0660218B2 (ja) | 1994-08-10 |
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