JPH0641364B2 - 硫化ナトリウム溶液の製造法 - Google Patents
硫化ナトリウム溶液の製造法Info
- Publication number
- JPH0641364B2 JPH0641364B2 JP33772290A JP33772290A JPH0641364B2 JP H0641364 B2 JPH0641364 B2 JP H0641364B2 JP 33772290 A JP33772290 A JP 33772290A JP 33772290 A JP33772290 A JP 33772290A JP H0641364 B2 JPH0641364 B2 JP H0641364B2
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- Japan
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- sodium sulfide
- water
- solution
- polar solvent
- aprotic polar
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、硫化ナトリウム溶液の製造法に関する。
従来の技術及びその問題点 近年、芳香族硫黄化合物(メルカプタン、チオケトン、
チオエーテル、チオ酸など)の特異な物性が注目され、
医療、農薬、工業薬品などに多用されている。また、硫
黄を結合手とする芳香族高分子化合物(ポリアリーレン
サルファイド)も多数製造されている。この様な含硫黄
化合物の合成は、通常、芳香族ハロゲン化合物に硫化ナ
トリウムを作用させ、ハロゲン化ナトリウムを脱離する
ことによって行われている。この反応に用いられる硫化
ナトリウムとしては、一般に硫化ナトリウム100重量
部に対して5〜45重量部程度の水を含有する硫化ナト
リウムの有機溶媒溶液が用いられている。この様に一定
範囲の水分を含有する硫化ナトリウムの溶液が用いられ
るのは、水分量が少ない場合に反応生成物であるハロゲ
ン化ナトリウムを十分に溶解できないために反応が十分
に進行せず、一方水分量が多いと加水分解反応により目
的物の収率が低下するからである。
チオエーテル、チオ酸など)の特異な物性が注目され、
医療、農薬、工業薬品などに多用されている。また、硫
黄を結合手とする芳香族高分子化合物(ポリアリーレン
サルファイド)も多数製造されている。この様な含硫黄
化合物の合成は、通常、芳香族ハロゲン化合物に硫化ナ
トリウムを作用させ、ハロゲン化ナトリウムを脱離する
ことによって行われている。この反応に用いられる硫化
ナトリウムとしては、一般に硫化ナトリウム100重量
部に対して5〜45重量部程度の水を含有する硫化ナト
リウムの有機溶媒溶液が用いられている。この様に一定
範囲の水分を含有する硫化ナトリウムの溶液が用いられ
るのは、水分量が少ない場合に反応生成物であるハロゲ
ン化ナトリウムを十分に溶解できないために反応が十分
に進行せず、一方水分量が多いと加水分解反応により目
的物の収率が低下するからである。
上記した、硫化ナトリウム100重量部に対して5〜4
5重量部程度の水を含有する有機溶媒溶液の調製法とし
ては、通常60重量%以下の濃度の硫化ナトリウム水溶
液に所望の非プロトン性極性溶媒を加え、含有している
水を蒸留除去して所定の水分量とする方法が採られてい
る。しかしながら、この様な方法による水の蒸留除去の
操作は、含有される水が非常に蒸発し難いので長時間の
加熱が必要であるという欠点がある。また、硫化ナトリ
ウム100重量部に対して45〜100重量部程度の水
が存在する場合に硫化ナトリウムの金属腐食作用が非常
に大きくなり、上記蒸留操作はこの濃度範囲で長時間行
われることから、濃縮装置の材料として高価な高耐蝕性
の材料を選択する必要があり、製品のコスト上昇の主た
る原因となるという欠点もある。
5重量部程度の水を含有する有機溶媒溶液の調製法とし
ては、通常60重量%以下の濃度の硫化ナトリウム水溶
液に所望の非プロトン性極性溶媒を加え、含有している
水を蒸留除去して所定の水分量とする方法が採られてい
る。しかしながら、この様な方法による水の蒸留除去の
操作は、含有される水が非常に蒸発し難いので長時間の
加熱が必要であるという欠点がある。また、硫化ナトリ
ウム100重量部に対して45〜100重量部程度の水
が存在する場合に硫化ナトリウムの金属腐食作用が非常
に大きくなり、上記蒸留操作はこの濃度範囲で長時間行
われることから、濃縮装置の材料として高価な高耐蝕性
の材料を選択する必要があり、製品のコスト上昇の主た
る原因となるという欠点もある。
また、無水硫化ナトリウムに計算量の水を加え、極性溶
媒に溶解する方法も試みられているが、この方法では、
不溶解物が残留して均一な溶液が得られず、これを用い
て含硫黄化合物を製造すると、製品に硫化ナトリウムが
残留して良好な製品を得ることができない。
媒に溶解する方法も試みられているが、この方法では、
不溶解物が残留して均一な溶液が得られず、これを用い
て含硫黄化合物を製造すると、製品に硫化ナトリウムが
残留して良好な製品を得ることができない。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記した如き、従来技術の問題点に鑑み
て、含硫黄化合物の製造に好適な硫化ナトリウムの非プ
ロトン性極性溶媒溶液を得るべく鋭意研究を重ねてき
た。その結果、硫化ナトリウム、所定量の水、及び非プ
ロトン性極性溶媒を含有する混合溶液を、還流、加圧な
どの方法を用いて、非プロトン性極性溶媒の沸点を上回
る温度である175〜250℃に加熱する場合に、容易
に均一な硫化ナトリウムの非プロトン性極性溶媒溶液が
得られ、これは含硫黄化合物の製造原料として非常に有
用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
て、含硫黄化合物の製造に好適な硫化ナトリウムの非プ
ロトン性極性溶媒溶液を得るべく鋭意研究を重ねてき
た。その結果、硫化ナトリウム、所定量の水、及び非プ
ロトン性極性溶媒を含有する混合溶液を、還流、加圧な
どの方法を用いて、非プロトン性極性溶媒の沸点を上回
る温度である175〜250℃に加熱する場合に、容易
に均一な硫化ナトリウムの非プロトン性極性溶媒溶液が
得られ、これは含硫黄化合物の製造原料として非常に有
用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、硫化ナトリウム、硫化ナトリウム10
0重量部に対して5〜45重量部の水、及び非プロトン
性極性溶媒からなる混合物を175〜250℃に加熱す
ることを特徴とする硫化ナトリウム溶液の製造法に係
る。
0重量部に対して5〜45重量部の水、及び非プロトン
性極性溶媒からなる混合物を175〜250℃に加熱す
ることを特徴とする硫化ナトリウム溶液の製造法に係
る。
本発明方法では、原料として用いる硫化ナトリウムとし
ては、無水硫化ナトリウム、又は硫化ナトリウム100
重量部に対して45重量部以下の水分を含有する含水硫
化ナトリウムを用いることができる。
ては、無水硫化ナトリウム、又は硫化ナトリウム100
重量部に対して45重量部以下の水分を含有する含水硫
化ナトリウムを用いることができる。
本発明方法では、まず、硫化ナトリウム、硫化ナトリウ
ム100重量部に対して5〜45重量部の水、及び非プ
ロトン性極性溶媒からなる混合物を調製する。硫化ナト
リウムとして、無水物を用いる場合には、所定量の水を
別途添加することが必要である。含水硫化ナトリウムを
用いる場合には、上記水分量の範囲内であれば、必要に
応じて、別途水を添加することができる。
ム100重量部に対して5〜45重量部の水、及び非プ
ロトン性極性溶媒からなる混合物を調製する。硫化ナト
リウムとして、無水物を用いる場合には、所定量の水を
別途添加することが必要である。含水硫化ナトリウムを
用いる場合には、上記水分量の範囲内であれば、必要に
応じて、別途水を添加することができる。
非プロトン性極性溶媒としては、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N,
N′,N′−テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン等を挙げることができる。非プロト
ン性極性溶媒の使用量は、硫化ナトリウム量の4〜40
重量倍程度、好ましくは、5〜10重量倍程度とすれば
良い。
ムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N,
N′,N′−テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン等を挙げることができる。非プロト
ン性極性溶媒の使用量は、硫化ナトリウム量の4〜40
重量倍程度、好ましくは、5〜10重量倍程度とすれば
良い。
上記した硫化ナトリウム、水、及び非プロトン性極性溶
媒からなる混合物の調製方法は、特に限定はなく、各成
分の添加順序は任意である。
媒からなる混合物の調製方法は、特に限定はなく、各成
分の添加順序は任意である。
本発明方法では、上記混合物の調製後、該混合物を17
5〜250℃程度、好ましくは、180〜190℃程度
に加熱し、必要に応じて撹拌する。加熱時間は、特に限
定的ではないが、通常2〜15時間程度、好ましくは3
〜4時間程度とすれば良い。上記範囲の加熱温度は、非
プロトン性極性溶媒の沸点を上回る温度となるので、還
流下に加熱を行うか、或いは耐圧容器を用いて加圧下に
加熱を行なうなどの方法を採用すればよい。この様な、
非プロトン性極性溶媒の沸点を上回る温度での加熱操作
は、硫化ナトリウムの激しい反応性のために有機溶媒の
分子の切断、転位、重縮合、加硫などの副反応が予測さ
れ、従来は採用される事はなかった。ところが、本発明
によれば、意外にも、上記組成の混合物では、非プロト
ン性極性溶媒の沸点を上回る温度においても溶媒は安定
であり、速やかに硫化ナトリウムを溶解することができ
ることがわかった。
5〜250℃程度、好ましくは、180〜190℃程度
に加熱し、必要に応じて撹拌する。加熱時間は、特に限
定的ではないが、通常2〜15時間程度、好ましくは3
〜4時間程度とすれば良い。上記範囲の加熱温度は、非
プロトン性極性溶媒の沸点を上回る温度となるので、還
流下に加熱を行うか、或いは耐圧容器を用いて加圧下に
加熱を行なうなどの方法を採用すればよい。この様な、
非プロトン性極性溶媒の沸点を上回る温度での加熱操作
は、硫化ナトリウムの激しい反応性のために有機溶媒の
分子の切断、転位、重縮合、加硫などの副反応が予測さ
れ、従来は採用される事はなかった。ところが、本発明
によれば、意外にも、上記組成の混合物では、非プロト
ン性極性溶媒の沸点を上回る温度においても溶媒は安定
であり、速やかに硫化ナトリウムを溶解することができ
ることがわかった。
以上の方法により、所定量の水分を含有する硫化ナトリ
ウムの非プロトン性極性溶媒溶液が容易に得られる。得
られた硫化ナトリウム溶液は、常法に従って、所定の反
応温度において芳香族ハロゲン化合物と反応させること
によって、含硫黄芳香族化合物の製造原料として好適に
用いることができる。
ウムの非プロトン性極性溶媒溶液が容易に得られる。得
られた硫化ナトリウム溶液は、常法に従って、所定の反
応温度において芳香族ハロゲン化合物と反応させること
によって、含硫黄芳香族化合物の製造原料として好適に
用いることができる。
発明の効果 本発明方法により、含硫黄化合物の合成原料として用い
られる硫化ナトリウム溶液の調製に際しての従来技術の
問題点であった濃縮操作を省略でき、エネルギー節約を
図ることができる。さらに、水分を含有する硫化ナトリ
ウム溶液を長時間加熱することによる反応装置の金属腐
食が著しく軽減されるので、この点においても経済的に
非常に有利である。
られる硫化ナトリウム溶液の調製に際しての従来技術の
問題点であった濃縮操作を省略でき、エネルギー節約を
図ることができる。さらに、水分を含有する硫化ナトリ
ウム溶液を長時間加熱することによる反応装置の金属腐
食が著しく軽減されるので、この点においても経済的に
非常に有利である。
また、本発明方法で得られる硫化ナトリウムの非プロト
ン性極性溶媒溶液は、非常に均一性に優れたものであ
り、硫化ナトリウムの不溶解分による未反応、硫化ナト
リウム粉末の製品混入、それによる製品汚染などが著し
く改善され、高品質の製品が高収率で得られる。
ン性極性溶媒溶液は、非常に均一性に優れたものであ
り、硫化ナトリウムの不溶解分による未反応、硫化ナト
リウム粉末の製品混入、それによる製品汚染などが著し
く改善され、高品質の製品が高収率で得られる。
実施例 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 撹拌機及びコンデンサーを付した容量5の反応装置
に、無水硫化ナトリウム624g及び水155gを加
え、これに1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン2
000gを加えて、181℃で3時間撹拌しつつ保持し
た。その結果、無水硫化ナトリウムの黄色粉末は完全に
消失し、均一溶液が得られた。
に、無水硫化ナトリウム624g及び水155gを加
え、これに1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン2
000gを加えて、181℃で3時間撹拌しつつ保持し
た。その結果、無水硫化ナトリウムの黄色粉末は完全に
消失し、均一溶液が得られた。
参考例1 実施例1で得た硫化ナトリウムの1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノリン溶液(冷時ゲル状)278gを1
の耐圧反応溶器に入れ、200℃に加熱した。次い
で、パラクロロベンゾニトリル220gを150℃に加
温し、窒素圧にて、2時間を要して、前記耐圧反応溶器
に注入した。注入後、200℃で6時間撹拌し、内容物
を水2に注加し、析出した結晶を濾過乾燥した。収量
は179.5g(収率95%)であった。
−イミダゾリジノリン溶液(冷時ゲル状)278gを1
の耐圧反応溶器に入れ、200℃に加熱した。次い
で、パラクロロベンゾニトリル220gを150℃に加
温し、窒素圧にて、2時間を要して、前記耐圧反応溶器
に注入した。注入後、200℃で6時間撹拌し、内容物
を水2に注加し、析出した結晶を濾過乾燥した。収量
は179.5g(収率95%)であった。
又、母液を蒸留して、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノンを回収したところ溶媒回収率は97%であっ
た。回収溶媒中には、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノンの硫化ナトリウムによる変成物は見出だされな
かった。
リジノンを回収したところ溶媒回収率は97%であっ
た。回収溶媒中には、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノンの硫化ナトリウムによる変成物は見出だされな
かった。
実施例2 5の耐圧反応装置に無水硫化ナトリウム624g及び
水155gを加え、更にN−メチルピロリドン2000
gを加えて密閉し、油浴にて、内温230℃に加熱し、
同温度で3時間保持した。得られた溶液は、実施例1と
同様に不溶解物のない均一溶液であった。
水155gを加え、更にN−メチルピロリドン2000
gを加えて密閉し、油浴にて、内温230℃に加熱し、
同温度で3時間保持した。得られた溶液は、実施例1と
同様に不溶解物のない均一溶液であった。
Claims (1)
- 【請求項1】硫化ナトリウム、硫化ナトリウム100重
量部に対して5〜45重量部の水、及び非プロトン性極
性溶媒からなる混合物を175〜250℃に加熱するこ
とを特徴とする硫化ナトリウム溶液の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33772290A JPH0641364B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 硫化ナトリウム溶液の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33772290A JPH0641364B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 硫化ナトリウム溶液の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04209704A JPH04209704A (ja) | 1992-07-31 |
| JPH0641364B2 true JPH0641364B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=18311354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33772290A Expired - Lifetime JPH0641364B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 硫化ナトリウム溶液の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641364B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4252657B2 (ja) * | 1999-02-25 | 2009-04-08 | 出光興産株式会社 | 無水アルカリ金属硫化物の製造方法 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP33772290A patent/JPH0641364B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04209704A (ja) | 1992-07-31 |
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