JPH0642025U - ねじ研削装置の砥石傾斜角調節装置 - Google Patents

ねじ研削装置の砥石傾斜角調節装置

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JPH0642025U
JPH0642025U JP8083292U JP8083292U JPH0642025U JP H0642025 U JPH0642025 U JP H0642025U JP 8083292 U JP8083292 U JP 8083292U JP 8083292 U JP8083292 U JP 8083292U JP H0642025 U JPH0642025 U JP H0642025U
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JP8083292U
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義紀 阿部
潔 渡部
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 砥石の位置ずれを確実に防ぎながら、その傾
斜角調節を容易に行う。 【構成】 ホイールヘッド20を支持するスイベルプレ
ート16側に円弧状の溝24を設ける。このスイベルク
ランプ16を支持するイケール10の支持壁14に第1
ローラ26,27及び第2ローラ28を回転可能に設
け、第1ローラ26,27を上記溝24の内側面24a
に、第2ローラ28を外側面24bにそれぞれ圧接させ
る。そして、サーボモータ52及びボールねじ機構によ
って上記溝24の周方向に沿って支持壁14に対しスイ
ベルプレート16及びホイールヘッド20を駆動し、こ
れにより砥石22の傾斜角を調節する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワークやねじ穴型ドレッサのねじ表面を研削するねじ研削装置にお いて、その砥石の傾斜角を調節するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図9に示すようなワークW等のねじ穴90の内周面を砥石92で研削 する場合には、この砥石92及び砥石軸91を上記ねじ孔のリード角θと同じ角 度だけ上記ねじ穴の軸方向に対して傾斜させる必要がある。このため、この砥石 92の傾斜角θを自由に調節するための装置の開発が進められている。
【0003】 図10,11は、その装置の一例を示したものである。図において、94は地 盤に立設された固定板であり、その側面には円弧状の溝95が形成されている。 一方、上記砥石軸91及び砥石92が装着されたホイールヘッド96の側面には 、上記溝95に嵌入される円弧状の突条97が突設され、このホイールヘッド9 6に砥石駆動モータ98が装着されている。ここで、上記溝95及び突条97の 円弧中心は上記砥石92の中心に設定されており、従って、上記固定板94に対 しその溝95に沿ってホイールヘッド96がスライド駆動されることにより、砥 石92の中心位置は動かさずにその傾斜角のみを自由に調節できるようになって いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記溝95と突条97とによる嵌合構造では、どうしても両者の間にすき間が 生じるため、そのすき間分だけ固定板94に対してホイールヘッド96が微小に 相対移動することになる。従って、上記固定板94に対してワーク等を正確に位 置決めしても、このワーク等に対する砥石92の位置を正確に定めることができ ず、これが加工精度向上の大きな妨げとなる。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑み、ねじ研削用の砥石を確実に支持しながら、 その傾斜角を容易に調節することができる砥石傾斜角調節装置を提供することを 目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ねじ表面を研削するための砥石と、この砥石を支持しかつ回転駆動 する砥石駆動手段とを備えたねじ研削装置の砥石傾斜角を調節するための装置で あって、上記砥石駆動手段を支持する砥石側部材と、この砥石側部材をこれと対 向する状態で支持する固定側部材とを備え、これら砥石側部材、固定側部材のい ずれか一方の部材においてこれが他方の部材と対向する面に上記砥石の回転軸方 向を半径方向とする円弧状の溝を形成し、上記他方の部材に、上記溝の周方向に 並び、上記溝内に嵌入されてこの溝の内側面、外側面のいずれか一方の側面に沿 い転動する一対の第1転動部材と、これら第1転動部材の間に位置し、上記溝内 に嵌入されてこの溝の他方の側面に沿い転動する第2転動部材とを回転可能に装 着するとともに、上記第2転動部材を上記他方の側面に常時圧接させる押付け手 段と、各回転部材が上記溝の側面に接触した状態で上記砥石側部材を溝の周方向 に沿って移動させる周方向駆動手段とを備えたものである(請求項1)。
【0007】 さらに、上記砥石側部材を任意の位置で上記固定側部材に固定する固定状態と 上記砥石側部材を固定側部材に対して上記溝の周方向に移動可能にする解放状態 とに切換えられる固定切換手段を備えれば、より好ましいものとなる(請求項2 )。
【0008】 また、上記砥石側部材を、上記溝もしくは各回転部材が設けられる支持側部材 と、上記砥石駆動手段が固定され、この砥石駆動手段とともに上記支持側部材に 対して砥石の回転軸と略平行な方向に進退する進退部材とで構成するとともに、 この進退部材を上記支持側部材に対して進退させる進退駆動手段を備えることに より、後述のようなより優れた効果が得られる(請求項3)。
【0009】
【作用】
請求項1記載の装置によれば、周方向駆動手段を作動させ、各回転部材を上記 溝の側面に沿い転動させながら上記砥石側部材を溝の周方向に沿って移動させる ことにより、上記砥石側部材に支持された砥石の傾斜角を変化させることができ る。しかも、押付け手段により第2転動部材と上記溝の片側側面との圧接状態が 保持され、その反力で両第1転動部材と溝の反対側側面との接触も保持されるた め、砥石回転軸方向(すなわち上記溝の描く円弧の半径方向)に関し、固定側部 材に対する砥石側部材の相対移動(いわゆるがたつき)は確実に規制される。
【0010】 さらに、請求項2記載の装置では、固定切換手段を解放状態に切換えて砥石側 部材を移動させ、これにより砥石傾斜角を調節した後、上記固定切換手段を固定 状態に切換えることにより、この調節後の固定側部材に対する砥石側部材の全方 向の相対移動を規制でき、砥石位置を確実に固定することができる。
【0011】 また、請求項3記載の装置によれば、上記砥石駆動手段による砥石の支持位置 が変化する場合(例えば砥石駆動手段に互いに長さの異なる種々の砥石軸が交換 可能に装着される場合等)でも、上記砥石支持位置に応じて適当に進退部材を支 持側部材に対して進退させることにより、上記砥石の位置と溝の円弧中心(すな わち砥石及び砥石側部材の旋回中心)との相対位置関係を常に一定に保つことが できる。
【0012】
【実施例】
本考案の一実施例を図1〜図8に基づいて説明する。
【0013】 ここに示す装置は、イケール(固定側部材)10を備えている。このイケール 10は、所定の取付面に固定される水平な取付壁12と、この取付壁12から立 直する支持壁14とを備え、両者間にはリブ13が介設されている。そして、上 記支持壁14に、スイベルプレート(支持側部材)16及びスライドプレート( 進退部材)18からなる砥石側部材が装着され、上記スライドプレート18の側 面にブラケット19を介してホイールヘッド(砥石駆動手段)20が取付けられ ている。このホイールヘッド20は、先端に砥石22が固定された砥石軸21を 着脱可能に支持し、さらにこの砥石軸21を回転駆動するモータを内蔵している 。
【0014】 なお、この装置は、ワーク等のねじ穴の内周面を加工する場合にも、雄ねじの 外周面を加工する場合にも、ともに有効に適用できるものである。
【0015】 次に、上記支持壁14へのスイベルプレート16の取付構造を説明する。
【0016】 上記スイベルプレート16において、上記支持壁14に対向する面(図2では 右側面)には、溝24が凹設されている。この溝24は、図1に示すように、上 記砥石軸21の軸方向を半径方向とする円弧状に形成されている。
【0017】 これに対し、上記支持壁14には、上記溝24内に嵌入される第1ローラ(第 1転動部材)26,27及び第2ローラ(第2転動部材)28が回転可能に装着 されている。第1ローラ26,27は、上記溝24の周方向に並び、上記溝24 の内側面24aに接触可能な位置に配され、第2ローラ28は、上記第1ローラ 26,27同士の間の位置であって、上記溝24の外側面24bに接触可能な位 置に配されている。
【0018】 図2,6に示すように、各ローラ26〜28は、上記支持壁14に装着された ねじ軸30に回転可能に支持されている。詳しくは、支持壁14の裏面(上記ス イベルプレート16と対向する面と反対側の面;図2では右側面)において各ロ ーラ26,28の取付位置に対応する位置に取付作業穴32が凹設され、上記各 ねじ軸30がそれぞれ支持壁14をその厚み方向に貫通した状態で、これらのね じ軸30の先端が取付作業穴32内に臨み、この取付作業穴32内でねじ軸30 にナット34等が螺着されることにより、ねじ軸30が支持壁14に取付けられ ている。そして、このねじ軸30において溝24内に臨む側の端部にローラ支持 部31が突設され、このローラ支持部31によって各ローラ26〜28が回転可 能に支持された状態となっている。
【0019】 ここで、上記第2ローラ28を支持するねじ軸30だけは、図7に示すように 、このねじ軸30の軸心O2に対してローラ支持部31の軸心(すなわち第2ロ ーラ28の回転中心)O1が寸法eだけ偏心しており、このねじ軸30を回すこ とによりローラ支持部31の軸心位置(すなわち第2ローラ28の回転中心位置 )を調節できるようになっている。そしてこの実施例では、図1に示すように上 記第1ローラ26,27が溝24の内側面24aに接触した状態で、第2ローラ 28が溝24の外側面24bに圧接する方向(ローラ支持部31の軸心O1が上 記外側面24bに近づく方向)にねじ軸30が回転操作されている。
【0020】 すなわち、この装置では、一対の第1ローラ26,27が溝24の内側面24 a上を転動し、かつ第2ローラ28が溝24の外側面24b上を転動しながら、 スイベルプレート16が支持壁14に対し溝24に沿って移動可能となっており 、また、第2ローラ28を支持するねじ軸30及びこれに螺着されるナット34 等により、本考案における押付け手段が構成されている。
【0021】 なお、図6において36は、ねじ軸30の回転操作時にレンチ等の工具を挿入 するための工具穴である。
【0022】 さらに、この装置では、補助装置としてスイベルクランプ(固定切換手段)3 8及びスイベルプリロードローラ40が設けられている。
【0023】 スイベルクランプ38は、上記スイベルプレート16を支持壁14に任意の位 置で固定するためのものであり、図8に示すように油圧シリンダと同等の構造を 有している。すなわち、このスイベルクランプ38はシリンダ39を有し、その 内部にピストン41を移動可能に有しており、このピストン41にロッド43が 連結されている。支持壁14側には上記溝24と同心円弧状(図1参照)の貫通 溝42が形成されており、この貫通溝42を上記ロッド43が貫通した状態でこ のロッド43の端部44がスイベルプレート16に固定されている。上記シリン ダ39内には上記ピストン41を支持壁14から遠ざける方向に付勢する皿ばね 46が圧入され、シリンダ側壁には油圧供給ポート48が形成されており、この 油圧供給ポート48に図略の油圧配管が接続されている。
【0024】 そして、この油圧供給ポート48から油圧が供給されない状態では、上記皿ば ね46の弾発力によりピストン41及びロッド43に引張られるようにしてスイ ベルプレート16が支持壁14に押付けられ、これにより支持壁14にスイベル プレート16が固定される(固定状態)のに対し、上記油圧供給ポート48から 油圧が供給された状態では、上記皿ばね46の弾発力に抗してピストン41及び ロッド43が押し出され、スイベルプレート16と支持壁14との圧接が解除さ れることによりスイベルプレート16が支持壁14に対して自由に相対移動でき る(解放状態)ようになっている。
【0025】 スイベルプリロードローラ40は、上記スイベルクランプ38が解放状態に切 換えられた時にスイベルプレート16が支持壁14から側方に倒れるのを防ぐた めのものである。その取付構造としては、上記スイベルプレート16にブラケッ ト50が固定され、このブラケット50が上記貫通溝42を貫通しており、この ブラケット50に上記スイベルプリロードローラ40が回転可能に装着され、か つ支持壁14に外側から接触した状態となっている。
【0026】 次に、上記スイベルプレート16を駆動するための手段を説明する。基本的に 、このスイベルプレート16は、図4,5にも示すようなサーボモータ52と、 これに連結されるボールねじ54を用いて駆動される。
【0027】 より具体的に、上記支持壁14の上端からは、その後方(図1では右方、図4 では左方)にモータ支持部55が延設され、その端部に軸受58を介して水平軸 60が回転可能に支持されている。この水平軸60には軸受62が装着され、こ の軸受62及び水平軸60を貫通するようにして上記ボールねじ54が回転可能 に支持されている。上記水平軸60上には、筒状のブラケット64を介して上記 サーボモータ52が下向きに支持されており、このサーボモータ52の出力軸に 上記ボールねじ54の上端が連結されている。
【0028】 上記スイベルプレート16からも後方にアーム67が延びており、その途中部 分にナット支持部69が形成されている。このナット支持部69には軸受70を 介して水平軸68が回転可能に支持されている。これに対し、上記ボールねじ5 4の中間部にはナット66が螺着され、このナット66が水平軸68を貫通した 状態で両者が連結固定されている。
【0029】 すなわち、支持壁14に対して水平軸60回りに回動可能にサーボモータ52 及びボールねじ54が支持されるとともに、このボールねじ54に水平軸68を 中心として回動可能にスイベルプレート16が連結されており、上記サーボモー タ52の作動でボールねじ54が回転駆動されることにより、このボールねじ5 4の揺動を伴いながらスイベルプレート16が溝24の周方向に駆動されるよう になっている。
【0030】 なお、図4,5において56,71は上記軸受58,70を外側から覆うため の蓋である。
【0031】 次に、上記スライドプレート18の取付構造及びそのスライド駆動手段を説明 する。
【0032】 図2に示すように、上記スイベルプレート16の外側面(溝24が形成されて いる面と反対側の面)には、前後方向(図2では奥行き方向)の溝74が形成さ れ、スライドプレート18の内側面(上記ホイールヘッド20が固定される面と 反対側の面)には、上記溝74に嵌合される突条76が形成されている。そして 、これら突条76及び溝74の嵌合により、スライドプレート16及びこれに固 定されたホイールヘッド20がスイベルプレート14に進退可能(すなわち前後 方向に移動可能)に支持されている。
【0033】 前記アーム67の端部には、図1に示すようなサーボモータ78が固定され、 その出力軸に図3に示すようなボールねじ80が連結されている。そして、この ボールねじ80に螺合されるナットが上記スライドプレート18内に固定されて おり、上記サーボモータ78によるボールねじ80の回転駆動に伴ってスライド プレート18が進退駆動されるようになっている。すなわち、上記サーボモータ 78及びボールねじ80によって、本考案における進退駆動手段が構成されてい る。
【0034】 なお、このスライドプレート18についても、上記スイベルクランプ38及び スイベルプリロードローラ40と同様の役割を果たすスライドクランプ82及び スライドプリロードローラ84が設けられている。スライドプリロードローラ8 4は、上記スイベルプレート16上端に固定された支持板86に垂直軸回りに回 転可能に装着されており、上記スライドプレート18に外側から接触している。
【0035】 次に、この装置における砥石傾斜角の調節要領を説明する。
【0036】 まず、砥石軸21及び砥石22からなるクイルをホイールヘッド20に装着す る。この装着後の状態において、砥石22の中心位置が溝24の円弧中心からず れている場合には、スライドクランプ82を解放状態にしたままサーボモータ7 8を作動させ、スイベルプレート16に対してスライドプレート18及びホイー ルヘッド20全体を前後にスライド駆動することにより、上記砥石中心位置と溝 円弧中心とを合致させ、その後スライドクランプ82を固定状態に切換えてスラ イドプレート18をスイベルプレート16に固定する。
【0037】 次に、各スイベルクランプ38に油圧を供給してこれを解放状態したまま、サ ーボモータ52を作動させてボールねじ54を回転駆動し、これによりスイベル プレート16をイケール10の支持壁14に対し溝24の周方向に沿って駆動す る。この駆動中、第2ローラ28はその回転中心O1と軸30の回転中心O2との 偏心に起因して溝24の外側面24bに常時圧接しながら転動し、その反力で第 1ローラ26,27も溝24の内側面24aに圧接しながら転動するため、支持 壁14とスイベルプレート16との間に旋回径方向(溝24の円弧半径方向)の がたつきは生じない。
【0038】 このようなスイベルプレート16の駆動に伴い、図1二点鎖線に示すように砥 石軸21及び砥石22が次第に傾くが、この砥石22の傾斜角が研削対象のねじ 穴のリード角に対応する角度に達した時点でサーボモータ52を停止させ、スイ ベルプレート16の駆動を止める。そして、各スイベルクランプ38への油圧供 給を止めてこれらを固定状態に切換えることにより、支持壁14にスイベルプレ ート16を固定する。この状態で砥石軸21及び砥石22を回転駆動することに より、上記ねじ表面の研削を行うことができる。
【0039】 以上のように、この装置では、サーボモータ52を作動させるだけで砥石22 の傾斜角を容易に調節することができる。しかも、第1ローラ26,27を溝2 4の内側面24aに、第2ローラ28を溝24の外側面24bにそれぞれ圧接さ せることにより、支持壁14に対するスイベルプレート16及びホイールヘッド 20の微小な相対移動を確実に規制することができ、これによりねじ表面の加工 精度も大幅に向上させることができる。
【0040】 さらに、この実施例では、スイベルプレート16を支持壁14に固定する状態 と解放する状態とに切換えられるスイベルクランプ38を備えているので、傾斜 角調節後、上記スイベルプレート16を固定状態に切換えることにより、加工中 ホイールヘッド20がワーク等から大きな反力を受けても、これに起因してホイ ールヘッド20及びスイベルプレート16が支持壁14に対して相対移動するの をより確実に規制することができる。
【0041】 また、この実施例では、スイベルプレート16に対してスライドプレート18 を前後方向にスライド可能(進退可能)とし、このスライドプレート18にホイ ールヘッド20を固定するとともに、サーボモータ78の作動により上記スライ ドプレート18及びホイールヘッド20がスイベルプレート16に対して進退す るように構成しているので、ホイールヘッド20に対し、種々の長さをもつ砥石 軸21が交換可能に装着される場合でも、その砥石軸長さに対応してスライドプ レート18を進退させることにより、砥石軸長さにかかわらず溝24の円弧中心 (すなわちスイベルプレート16の旋回中心)に砥石22の中心位置を合わせる ことができる。すなわち、使用される砥石軸21の長さにバラツキがある場合で も、砥石22と上記旋回中心との相対位置関係を常に一定に保つことができる。 特に、超小径の砥石22及び砥石軸21を用いる場合には、その砥石軸21の剛 性を確保するために砥石軸21は非常に短小のものとされるので、上記のような 進退駆動による前後位置の調節は非常に有効となる。
【0042】 なお、この進退駆動用のサーボモータ78や旋回駆動用のサーボモータ52の 制御方式は問わず、NC制御によっても可能であることはいうまでもない。
【0043】 また、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、例として次のような態様 をとることも可能である。
【0044】 (1) 上記実施例では、スイベルプレート16側に溝24を形成し、支持壁14 側にローラ26〜28を装着したものを示したが、逆にスイベルプレート16側 にローラ26,28を装着し、支持壁14側に溝24を形成するようにしてもよ い。
【0045】 (2) 上記実施例では、溝24の内側面24aに第1ローラ26,27を接触さ せ、外側面24bに第2ローラ28を接触させたものを示したが、逆に溝24の 外側面24bに第1ローラ26,27を接触させ、内側面24aに第2ローラ2 8を接触させるようにしてもよい。
【0046】 (3) 上記実施例では、第2ローラ28とねじ軸30との偏心を利用して第2ロ ーラ28を溝24の外側面24aに押付けるものを示したが、本考案における押 付け手段はこれに限らず、例えばスプリングの弾発力を利用して上記第2ローラ 28を溝側面に押付けるようにしてもよい。
【0047】 (4) 上記実施例では、ボールねじ機構によりスイベルプレート16やスライド プレート18を駆動するものを示したが、本考案ではこのような駆動伝達機構の 種類を問わず、例えばスイベルプレート16の周方向駆動には減速歯車機構等を 用いてもよい。
【0048】 (5) 本考案において、加工対象となるねじ穴はワークに形成されたものに限ら ず、例えばねじ研削砥石をドレスするためのねじ穴型ドレッサのねじ穴をドレス する砥石の傾斜角調節にも有効に適用することが可能である。
【0049】
【考案の効果】
以上のように本考案は、砥石側部材、固定側部材のいずれか一方の部材に砥石 の回転軸方向を半径方向とする円弧状の溝を形成し、他方の部材に一対の第1転 動部材及びこれらの間に位置する第2転動部材を設け、押付け手段により第2転 動部材を上記溝の外側面もしくは内側面に常時圧接させ、その反力で第1転動部 材も反対側の側面に接触させた状態で、上記砥石側部材を溝の周方向に沿って駆 動するようにしたものであるので、この駆動により上記砥石の傾斜角を容易に調 節することができるとともに、上記溝と各転動部材との接触で上記固定側部材に 対する砥石側部材及び砥石のがたつきを確実に防ぎ、これにより加工精度の向上 を図ることができる効果がある。
【0050】 さらに、請求項2記載の装置では、上記砥石側部材を任意の位置で上記固定側 部材に固定する固定状態と上記砥石側部材を固定側部材に対して上記溝の周方向 にスライド可能にさせる解放状態とに切換えられる固定切換手段を備えているの で、上記傾斜角調節後に固定切換手段を固定状態に切換えることにより、加工中 に砥石がワーク等から受ける反力に起因してこの砥石及び砥石側部材が固定側部 材に対して変位するのをより確実に防ぐことができる効果がある。
【0051】 また請求項3記載の装置では、上記砥石側部材を支持側部材とこれに対して進 退する進退部材とで構成し、この進退部材に砥石駆動手段を固定したものである ので、上記砥石駆動手段による砥石支持位置が変化する場合でも、この砥石駆動 手段及び進退部材の進退駆動により、上記砥石と溝の円弧中心(すなわち砥石側 部材の旋回中心)との相対位置関係を常に一定に保ち、これにより良好な傾斜角 調節を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるねじ研削装置の砥石
傾斜角調節装置の正面図である。
【図2】上記調節装置の側面図である。
【図3】上記調節装置の平面図である。
【図4】上記調節装置の背面図である。
【図5】図4のA−A線一部断面図である。
【図6】上記調節装置における第2ローラの取付構造を
示す断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】上記調節装置に設けられるスイベルクランプの
断面図である。
【図9】ねじ穴のリード角と砥石傾斜角との関係を説明
するための一部断面正面図である。
【図10】従来の砥石傾斜角調節装置の一例を示す正面
図である。
【図11】上記調節装置の一部断面平面図である。
【符号の説明】
10 イケール(固定側部材) 16 スイベルプレート(支持側部材) 18 スライドプレート(進退部材) 20 ホイールヘッド(砥石駆動手段) 22 砥石 24 溝 24a 溝の内側面 24b 溝の外側面 26,27 第1ローラ(第1転動部材) 28 第2ローラ(第2転動部材) 30 ねじ軸(押付け手段を構成) 34 ナット(押付け手段を構成) 38 スイベルクランプ(固定切換手段) 52 サーボモータ(周方向駆動手段を構成) 54 ボールねじ(周方向駆動手段を構成) 78 サーボモータ(進退駆動手段を構成) 80 ボールねじ(進退駆動手段を構成)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ表面を研削するための砥石と、この
    砥石を支持しかつ回転駆動する砥石駆動手段とを備えた
    ねじ研削装置の砥石傾斜角を調節するための装置であっ
    て、上記砥石駆動手段を支持する砥石側部材と、この砥
    石側部材をこれと対向する状態で支持する固定側部材と
    を備え、これら砥石側部材、固定側部材のいずれか一方
    の部材においてこれが他方の部材と対向する面に上記砥
    石の回転軸方向を半径方向とする円弧状の溝を形成し、
    上記他方の部材に、上記溝の周方向に並び、上記溝内に
    嵌入されてこの溝の内側面、外側面のいずれか一方の側
    面に沿い転動する一対の第1転動部材と、これら第1転
    動部材の間に位置し、上記溝内に嵌入されてこの溝の他
    方の側面に沿い転動する第2転動部材とを回転可能に装
    着するとともに、上記第2転動部材を上記他方の側面に
    常時圧接させる押付け手段と、各回転部材が上記溝の側
    面に接触した状態で上記砥石側部材を溝の周方向に沿っ
    て移動させる周方向駆動手段とを備えたことを特徴とす
    るねじ研削装置の砥石傾斜角調節装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の砥石傾斜角調節装置にお
    いて、上記砥石側部材を任意の位置で上記固定側部材に
    固定する固定状態と上記砥石側部材を固定側部材に対し
    て上記溝の周方向に移動可能にする解放状態とに切換え
    られる固定切換手段を備えたことを特徴とするねじ研削
    装置の砥石傾斜角調節装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の砥石傾斜角調節
    装置において、上記砥石側部材を、上記溝もしくは各回
    転部材が設けられる支持側部材と、上記砥石駆動手段が
    固定され、この砥石駆動手段とともに上記支持側部材に
    対して砥石の回転軸と略平行な方向に進退する進退部材
    とで構成するとともに、この進退部材を上記支持側部材
    に対して進退させる進退駆動手段を備えたことを特徴と
    するねじ研削装置の砥石傾斜角調節装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326144A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Okuma Corp ねじ研削盤の砥石芯出方法
KR20220015709A (ko) * 2020-07-31 2022-02-08 삼성중공업 주식회사 대형 나사 가공용 그라인딩 장치

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