JPH0642591A - 内燃機関のローリングモーメント消去装置 - Google Patents
内燃機関のローリングモーメント消去装置Info
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- JPH0642591A JPH0642591A JP4194316A JP19431692A JPH0642591A JP H0642591 A JPH0642591 A JP H0642591A JP 4194316 A JP4194316 A JP 4194316A JP 19431692 A JP19431692 A JP 19431692A JP H0642591 A JPH0642591 A JP H0642591A
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- Japan
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- flywheel system
- sub
- belt
- internal combustion
- combustion engine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンのほぼ全運転域でローリングモーメ
ントの消去を達成することにある。 【構成】 内燃機関10のクランクシャフト12と一体
化されて回転する主フライホイール系13を備え、クラ
ンクシャフト12と平行な回転中心線LI回りに回転す
る副フライホイール系39を内燃機関の本体11に装着
し、主フライホイール系よりの回転を副フライホイール
系に逆転増速手段により伝導し、特に、ベルト伝導手段
のベルト36と副フライホイール系との間で伝導される
回転を断続可能なクラッチ手段CLを装着し、同クラッ
チ手段はベルトの張力と副フライホイール系のマスI2
とによって引き起こされるベルト共振が所定値以上と成
り且つ位相づれ量が所定値を上回る状態Ne1に達した
際に遮断状態に切り換わることを特徴とする。
ントの消去を達成することにある。 【構成】 内燃機関10のクランクシャフト12と一体
化されて回転する主フライホイール系13を備え、クラ
ンクシャフト12と平行な回転中心線LI回りに回転す
る副フライホイール系39を内燃機関の本体11に装着
し、主フライホイール系よりの回転を副フライホイール
系に逆転増速手段により伝導し、特に、ベルト伝導手段
のベルト36と副フライホイール系との間で伝導される
回転を断続可能なクラッチ手段CLを装着し、同クラッ
チ手段はベルトの張力と副フライホイール系のマスI2
とによって引き起こされるベルト共振が所定値以上と成
り且つ位相づれ量が所定値を上回る状態Ne1に達した
際に遮断状態に切り換わることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関本体内で回転
する回転体のトルク変動に伴い生じる車体振動を低減さ
せる内燃機関のローリングモーメント消去装置に関す
る。
する回転体のトルク変動に伴い生じる車体振動を低減さ
せる内燃機関のローリングモーメント消去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関はその運転時において、各気筒
毎に一定クランク角毎に、爆発行程を行ない、これに伴
い、内燃機関本体には上下方向の振動や、クランクシャ
フトの回転中心線回りの回転振動及びクランクシャフト
自体のねじり振動が発生する。ここで、内燃機関本体に
加わる上下方向の振動は燃焼室の爆発行程で内燃機関本
体に直接加わり、内燃機関本体の騒音の要因と成ってい
る。更に、内燃機関本体に加わる回転振動はクランクシ
ャフトの長手方向に分散して対向する各気筒の爆発行程
で生じた回転変動に伴うもので、これらは軸受部を介し
て内燃機関の本体側にローリングモーメントとして加わ
り、内燃機関本体の騒音の要因と成っている。更に、ク
ランクシャフトのねじり振動も軸受部を介して内燃機関
の本体側に振動として伝達され、内燃機関本体の騒音の
要因と成っている。
毎に一定クランク角毎に、爆発行程を行ない、これに伴
い、内燃機関本体には上下方向の振動や、クランクシャ
フトの回転中心線回りの回転振動及びクランクシャフト
自体のねじり振動が発生する。ここで、内燃機関本体に
加わる上下方向の振動は燃焼室の爆発行程で内燃機関本
体に直接加わり、内燃機関本体の騒音の要因と成ってい
る。更に、内燃機関本体に加わる回転振動はクランクシ
ャフトの長手方向に分散して対向する各気筒の爆発行程
で生じた回転変動に伴うもので、これらは軸受部を介し
て内燃機関の本体側にローリングモーメントとして加わ
り、内燃機関本体の騒音の要因と成っている。更に、ク
ランクシャフトのねじり振動も軸受部を介して内燃機関
の本体側に振動として伝達され、内燃機関本体の騒音の
要因と成っている。
【0003】これら各騒音要因の内、内燃機関本体に加
わる上下方向の振動は、クランクシャフトに並設され、
不釣合質量によって上下方向の振動を打ち消す逆振動を
生じさせるサイレントシャフトによって低減出来ること
が知られている。他方、クランクシャフトのねじり振動
もクランクシャフトに一体的に装着されるクランクシャ
フトねじり振動ダンパによって低減出来ることが知られ
ている。これらに対して、内燃機関本体内の回転体のト
ルク変動に伴う内燃機関本体のローリングモーメントに
よる回転振動を低減させる装置として、振動低減効果を
十分に示すことのできるものは知られていない。
わる上下方向の振動は、クランクシャフトに並設され、
不釣合質量によって上下方向の振動を打ち消す逆振動を
生じさせるサイレントシャフトによって低減出来ること
が知られている。他方、クランクシャフトのねじり振動
もクランクシャフトに一体的に装着されるクランクシャ
フトねじり振動ダンパによって低減出来ることが知られ
ている。これらに対して、内燃機関本体内の回転体のト
ルク変動に伴う内燃機関本体のローリングモーメントに
よる回転振動を低減させる装置として、振動低減効果を
十分に示すことのできるものは知られていない。
【0004】たとえば、先行技術として、実願昭51−
41924号公報にはクランクシャフトに複数に分割し
たフライホイールを取付、フライホイールの大径化を防
いだものや、実願昭56−42546号公報にはフライ
ホイールに不釣合質量を追加して上下振動を低減させる
ものや、実願昭51−34922号公報には2輪車の発
進時におけるエンジンの受ける反力による倒れを防止す
るものが知られている。このように、これら従来技術
は、単にフライホイールの分割小型化を図るものや、上
下振動の低減をも兼ねさせるものや、2輪車の発進時の
倒れ防止を図るものと成っており、内燃機関本体のロー
リングモーメントによる回転振動を十分に消去して車体
振動を低減させる装置は見当らない。
41924号公報にはクランクシャフトに複数に分割し
たフライホイールを取付、フライホイールの大径化を防
いだものや、実願昭56−42546号公報にはフライ
ホイールに不釣合質量を追加して上下振動を低減させる
ものや、実願昭51−34922号公報には2輪車の発
進時におけるエンジンの受ける反力による倒れを防止す
るものが知られている。このように、これら従来技術
は、単にフライホイールの分割小型化を図るものや、上
下振動の低減をも兼ねさせるものや、2輪車の発進時の
倒れ防止を図るものと成っており、内燃機関本体のロー
リングモーメントによる回転振動を十分に消去して車体
振動を低減させる装置は見当らない。
【0005】更に、内燃機関のローリングモーメントを
確実に消去するには、クランクシャフト側の主フライホ
イール系慣性体のトルク変動(図12の実線参照)が副
フライホイール系慣性体のトルク変動(図12の破線参
照)と逆位相で対応するように、ベルトを介して主フラ
イホイール系の回転が副フライホイール系に完全に伝達
されることが必要と成っている。
確実に消去するには、クランクシャフト側の主フライホ
イール系慣性体のトルク変動(図12の実線参照)が副
フライホイール系慣性体のトルク変動(図12の破線参
照)と逆位相で対応するように、ベルトを介して主フラ
イホイール系の回転が副フライホイール系に完全に伝達
されることが必要と成っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来知ら
れている振動低減装置には、内燃機関本体内の回転体の
トルク変動に伴う内燃機関本体のローリングモーメント
による回転振動を十分に消去させるものと成っていな
い。特に、主フライホイール系から逆回転が副フライホ
イール系に伝達される場合、ベルトのバネ定数と副フラ
イホイール系のマスとの関連で、ベルトに伸縮共振が生
じ、共振周波数より上の周波数帯域では振動伝達率がマ
イナスとなり、位相も逆位相と成ってしまってエンジン
のローリングモーメントの消去が出来無くなってしま
い、副フライホイール系を無益な状態で回転させること
となり問題となっている。本発明の目的はエンジンの全
運転域でローリングモーメントの消去を達成できる内燃
機関のローリングモーメント消去装置を提供することに
ある。
れている振動低減装置には、内燃機関本体内の回転体の
トルク変動に伴う内燃機関本体のローリングモーメント
による回転振動を十分に消去させるものと成っていな
い。特に、主フライホイール系から逆回転が副フライホ
イール系に伝達される場合、ベルトのバネ定数と副フラ
イホイール系のマスとの関連で、ベルトに伸縮共振が生
じ、共振周波数より上の周波数帯域では振動伝達率がマ
イナスとなり、位相も逆位相と成ってしまってエンジン
のローリングモーメントの消去が出来無くなってしま
い、副フライホイール系を無益な状態で回転させること
となり問題となっている。本発明の目的はエンジンの全
運転域でローリングモーメントの消去を達成できる内燃
機関のローリングモーメント消去装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、内燃機関のクランクシャフトと一体化
されて回転する主フライホイール系を備え、上記クラン
クシャフトと平行な回転中心線回りに回転する副フライ
ホイール系を上記内燃機関の本体に装着し、上記主フラ
イホイール系よりの回転を副フライホイール系にベルト
伝導手段によって逆回転を与えるように成したもので、
特に、上記ベルト伝導手段のベルトと副フライホイール
系との間で伝導される回転を断続可能なクラッチ手段を
装着し、同クラッチ手段は上記ベルトの張力と副フライ
ホイール系のマスとによって引き起こされるベルト共振
が所定値以上と成り且つ位相づれ量が所定値を上回る状
態に達した際に遮断状態に切り換わることを特徴とす
る。
めに、本発明は、内燃機関のクランクシャフトと一体化
されて回転する主フライホイール系を備え、上記クラン
クシャフトと平行な回転中心線回りに回転する副フライ
ホイール系を上記内燃機関の本体に装着し、上記主フラ
イホイール系よりの回転を副フライホイール系にベルト
伝導手段によって逆回転を与えるように成したもので、
特に、上記ベルト伝導手段のベルトと副フライホイール
系との間で伝導される回転を断続可能なクラッチ手段を
装着し、同クラッチ手段は上記ベルトの張力と副フライ
ホイール系のマスとによって引き起こされるベルト共振
が所定値以上と成り且つ位相づれ量が所定値を上回る状
態に達した際に遮断状態に切り換わることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】主フライホイール系が内燃機関本体に与えたロ
ーリングモーメントを副フライホイール系の逆向きのロ
ーリングモーメントによって打ち消す装置で、特に、ベ
ルトと副フライホイール系との間のクラッチ手段が、ベ
ルトの張力と副フライホイール系のマスとによって引き
起こされるベルト共振が所定値以上と成り且つ位相づれ
量が所定値を上回る状態に達した際に遮断状態に切り換
わるので、機関のローリングモーメントの打消を行なえ
る運転域を拡大出来る。
ーリングモーメントを副フライホイール系の逆向きのロ
ーリングモーメントによって打ち消す装置で、特に、ベ
ルトと副フライホイール系との間のクラッチ手段が、ベ
ルトの張力と副フライホイール系のマスとによって引き
起こされるベルト共振が所定値以上と成り且つ位相づれ
量が所定値を上回る状態に達した際に遮断状態に切り換
わるので、機関のローリングモーメントの打消を行なえ
る運転域を拡大出来る。
【0009】
【実施例】図1には本発明による内燃機関のローリング
モーメント消去装置を直列4気筒エンジン(以後単にエ
ンジンと記す)10に装着した概略図が示されている。
このエンジン10の本体11は概略的に見るとシリンダ
ブロック31とその上側のシリンダヘッド32と、下側
のクランクケース33及びオイルパン34とによって構
成されている。図4に示すように、本体11は中央部長
手方向にクランクシャフト12を枢支し、各軸受20は
長手方向に所定間隔を隔てて複数配設され、クランクシ
ャフト12を本体11内に枢着する。シリンダブロック
31の一側端側(図4における左端側)にはクランクシ
ャフト12と一体にクランクプーリ35が、他端側には
主フライホイール13(クラッチ17の基板を成し、こ
こには一体的に回転するクラッチケース171やプレッ
シプレート172が取り付けられる)が一体的に結合さ
れる。図4、図5に示すように、クランクシャフト12
の中間部には複数の気筒(ここでは1番気筒♯1乃至4
番気筒♯4から成る)の各ピストン18をコンロッド1
9を介して連結しており、クランクシャフト12と一体
化されている部材が主フライホイール系を成し、ここで
はその慣性モーメントをI1とする。
モーメント消去装置を直列4気筒エンジン(以後単にエ
ンジンと記す)10に装着した概略図が示されている。
このエンジン10の本体11は概略的に見るとシリンダ
ブロック31とその上側のシリンダヘッド32と、下側
のクランクケース33及びオイルパン34とによって構
成されている。図4に示すように、本体11は中央部長
手方向にクランクシャフト12を枢支し、各軸受20は
長手方向に所定間隔を隔てて複数配設され、クランクシ
ャフト12を本体11内に枢着する。シリンダブロック
31の一側端側(図4における左端側)にはクランクシ
ャフト12と一体にクランクプーリ35が、他端側には
主フライホイール13(クラッチ17の基板を成し、こ
こには一体的に回転するクラッチケース171やプレッ
シプレート172が取り付けられる)が一体的に結合さ
れる。図4、図5に示すように、クランクシャフト12
の中間部には複数の気筒(ここでは1番気筒♯1乃至4
番気筒♯4から成る)の各ピストン18をコンロッド1
9を介して連結しており、クランクシャフト12と一体
化されている部材が主フライホイール系を成し、ここで
はその慣性モーメントをI1とする。
【0010】更に、クランクプーリ35には両面Vリブ
ドベルト36が巻き掛けされ、これはエンジン補機類で
あるパワステポンプ37、テンショナー38及び副フラ
イホイール39を駆動するように構成されている。な
お、クランクプーリ35は2段に両面Vリブドベルト3
6,40を巻き掛けしており、他方の両面Vリブドベル
ト40は一対のカムプーリ41,42及び複数のテンシ
ョナ43等に掛け渡された構造を成す。他方、図2に示
すように、副フライホイール39及びその副回転軸44
はこれを収容するケーシング27を介してシリンダブロ
ック31及びクランクケース33の外壁面にその回転中
心線L1をクランクシャフト12と平行状にして取り付
けられる。
ドベルト36が巻き掛けされ、これはエンジン補機類で
あるパワステポンプ37、テンショナー38及び副フラ
イホイール39を駆動するように構成されている。な
お、クランクプーリ35は2段に両面Vリブドベルト3
6,40を巻き掛けしており、他方の両面Vリブドベル
ト40は一対のカムプーリ41,42及び複数のテンシ
ョナ43等に掛け渡された構造を成す。他方、図2に示
すように、副フライホイール39及びその副回転軸44
はこれを収容するケーシング27を介してシリンダブロ
ック31及びクランクケース33の外壁面にその回転中
心線L1をクランクシャフト12と平行状にして取り付
けられる。
【0011】ケーシング27は図2に示すように、概略
筒状を成し、副フライホイール39の収容部271及び
遊星ギア列PGを収容する増速手段収容部272、両収
容部間の中間壁273及びクラッチ取付壁274とを備
える。ここでケーシング27は複数の取付用ブラケット
60を突出形成しており、このブラケットを介して本体
11側に容易にボルトオン結合される。副フライホイー
ル収容部271には副フライホイール39が遊嵌され、
同ホイールの両端は副回転軸44と同心的に配設され、
これらは一対の軸受45、50を介し副フライホイール
収容部271の側壁及び中間壁273に枢着される。な
お、ここでの副フライホイール39は軸受50側の延出
部が後述するサンギア46に一体結合される。しかも副
フライホイール39はサンギア46をも貫通する中央孔
51を有し、同孔に副回転軸44が遊嵌される。この副
回転軸44は一端が軸受56を介し副フライホイール収
容部271の側壁に、他端、即ち、ベルト対向側がベル
ト対向側軸受52を介してクラッチ取付壁274に枢着
されている。
筒状を成し、副フライホイール39の収容部271及び
遊星ギア列PGを収容する増速手段収容部272、両収
容部間の中間壁273及びクラッチ取付壁274とを備
える。ここでケーシング27は複数の取付用ブラケット
60を突出形成しており、このブラケットを介して本体
11側に容易にボルトオン結合される。副フライホイー
ル収容部271には副フライホイール39が遊嵌され、
同ホイールの両端は副回転軸44と同心的に配設され、
これらは一対の軸受45、50を介し副フライホイール
収容部271の側壁及び中間壁273に枢着される。な
お、ここでの副フライホイール39は軸受50側の延出
部が後述するサンギア46に一体結合される。しかも副
フライホイール39はサンギア46をも貫通する中央孔
51を有し、同孔に副回転軸44が遊嵌される。この副
回転軸44は一端が軸受56を介し副フライホイール収
容部271の側壁に、他端、即ち、ベルト対向側がベル
ト対向側軸受52を介してクラッチ取付壁274に枢着
されている。
【0012】このベルト対向側軸受52はその内側の遊
星ギア列PGと外側のクラッチ基板53の間に配設され
る。この結果、副回転軸44はその端部に両面Vリブド
ベルト36を巻き掛けする副回転軸プーリ49と断続さ
れるクラッチ基板53を片持ち支持し、更に、遊星ギア
列PGの回転板54を両持ち支持することと成る。この
ため、ベルト対向側軸受52と回転板54との間隔を極
小さく出来、軸の撓みを押さえられる。しかも、両面V
リブドベルト36側よりの外力は副回転軸プーリ49を
介し後述のクラッチ軸受58で受け取られる。このた
め、例えば、副回転軸44がベルト対向側軸受48の外
側の部分に遊星ギア列PGや副回転軸プーリ49を共に
取り付けた片持ち構造(図示せず)の場合にはオーバー
ハング量が大きく、軸長手方向に沿った曲げ方向の撓み
が大きくなり、遊星ギア列PG内の各要素の噛み合いず
れが生じ、スラスト力が生じていたものを、ここでは完
全に防止出来、噛み合いずれによる耐久性の低下を防止
出来る。
星ギア列PGと外側のクラッチ基板53の間に配設され
る。この結果、副回転軸44はその端部に両面Vリブド
ベルト36を巻き掛けする副回転軸プーリ49と断続さ
れるクラッチ基板53を片持ち支持し、更に、遊星ギア
列PGの回転板54を両持ち支持することと成る。この
ため、ベルト対向側軸受52と回転板54との間隔を極
小さく出来、軸の撓みを押さえられる。しかも、両面V
リブドベルト36側よりの外力は副回転軸プーリ49を
介し後述のクラッチ軸受58で受け取られる。このた
め、例えば、副回転軸44がベルト対向側軸受48の外
側の部分に遊星ギア列PGや副回転軸プーリ49を共に
取り付けた片持ち構造(図示せず)の場合にはオーバー
ハング量が大きく、軸長手方向に沿った曲げ方向の撓み
が大きくなり、遊星ギア列PG内の各要素の噛み合いず
れが生じ、スラスト力が生じていたものを、ここでは完
全に防止出来、噛み合いずれによる耐久性の低下を防止
出来る。
【0013】次に、副フライホイール収容部271は一
対の軸受45、50にそれぞれ並設される一対のシール
リング55,55によって外部よりシールされる。更
に、副フライホイール39を貫通する中央孔51を介し
て増速手段収容部272と副フライホイール収容部27
1の側壁側の両軸受45,56の収容空間とが連通して
いる。ここでは、副フライホイール収容部271の内部
空間57をドライ状に保持し、増速手段収容部272側
の内部空間及び中央孔51にオイルを充填した。これに
よって、摺動部の潤滑性を確保すると共に、内部空間5
7の副フライホイール39がオイルを撹拌することによ
る回転エネルギのロスの発生を防止している。
対の軸受45、50にそれぞれ並設される一対のシール
リング55,55によって外部よりシールされる。更
に、副フライホイール39を貫通する中央孔51を介し
て増速手段収容部272と副フライホイール収容部27
1の側壁側の両軸受45,56の収容空間とが連通して
いる。ここでは、副フライホイール収容部271の内部
空間57をドライ状に保持し、増速手段収容部272側
の内部空間及び中央孔51にオイルを充填した。これに
よって、摺動部の潤滑性を確保すると共に、内部空間5
7の副フライホイール39がオイルを撹拌することによ
る回転エネルギのロスの発生を防止している。
【0014】遊星ギア列PGは副回転軸44の増速手段
収容部272との対向位置に回転板54を介して一体的
に取り付けられるリングギア48と、副フライホイール
39に一体的に取り付けられるサンギア46と、サンギ
ア46とリングギア48に共に噛合すると共に中間壁2
73に枢着される複数の遊星ギア47とから成る。この
遊星ギア列PGは逆転増速手段の要部を成し、後述のク
ラッチCLを介して副回転軸44に伝導された回転力を
逆転増速して副フライホイール39に伝える。
収容部272との対向位置に回転板54を介して一体的
に取り付けられるリングギア48と、副フライホイール
39に一体的に取り付けられるサンギア46と、サンギ
ア46とリングギア48に共に噛合すると共に中間壁2
73に枢着される複数の遊星ギア47とから成る。この
遊星ギア列PGは逆転増速手段の要部を成し、後述のク
ラッチCLを介して副回転軸44に伝導された回転力を
逆転増速して副フライホイール39に伝える。
【0015】次に、クラッチCLはクラッチ取付壁27
4に枢支された副回転軸44に一体結合されているクラ
ッチ基板53と、クラッチ取付壁274のボス部にクラ
ッチ軸受58を介して外嵌される副回転軸プーリ49
と、クラッチ取付壁274にブラケットを介し装着され
る電磁石59とを備える。この電磁石59はコントロー
ラ61に制御される。図3に示すように、電磁石59は
回転中心線L1回りに環状に複数配設され、クラッチ基
板53と一体回転する皿バネ62の可動端である環状外
周端に常時対向するように設けられている。なお、副回
転軸プーリ49はその電磁石59と皿バネ62との両対
向部に挾まれた位置に環状に多数のスリット63を形成
される。このスリットによって、電磁石59と皿バネ6
2との間の磁束密度の低下を防止している。コントロー
ラ61は周知のエンジンコントロールユニットであり、
適宜入力されるエンジン回転数Ne及び休筒指令S1を
取り込み、図7に示すエンジン特性に沿った制御を行な
うよう機能する。
4に枢支された副回転軸44に一体結合されているクラ
ッチ基板53と、クラッチ取付壁274のボス部にクラ
ッチ軸受58を介して外嵌される副回転軸プーリ49
と、クラッチ取付壁274にブラケットを介し装着され
る電磁石59とを備える。この電磁石59はコントロー
ラ61に制御される。図3に示すように、電磁石59は
回転中心線L1回りに環状に複数配設され、クラッチ基
板53と一体回転する皿バネ62の可動端である環状外
周端に常時対向するように設けられている。なお、副回
転軸プーリ49はその電磁石59と皿バネ62との両対
向部に挾まれた位置に環状に多数のスリット63を形成
される。このスリットによって、電磁石59と皿バネ6
2との間の磁束密度の低下を防止している。コントロー
ラ61は周知のエンジンコントロールユニットであり、
適宜入力されるエンジン回転数Ne及び休筒指令S1を
取り込み、図7に示すエンジン特性に沿った制御を行な
うよう機能する。
【0016】即ち、現回転数Neが設定回転数Ne1
(例えば1900rpm)を下回っているか否かの判
断、図示しない休筒機構がオンして休筒モードで運転さ
れているか否かの判断をそれぞれ行なう。現回転数Ne
が設定回転数Ne1を下回り、あるいは休筒指令S1が
出ていない間はオン出力を発してクラッチCLを接続
し、副フライホイール系と主フライホイール系を連動さ
せる。逆に、現回転数Neが設定回転数Ne1を上回
り、且つ休筒指令S1が出ている時はオフ出力を発して
クラッチCLを遮断し、副フライホイール系を主フライ
ホイール系より遮断し、クランクシャフトと連動する回
転慣性体を主フライホイール系慣性体のみとする。
(例えば1900rpm)を下回っているか否かの判
断、図示しない休筒機構がオンして休筒モードで運転さ
れているか否かの判断をそれぞれ行なう。現回転数Ne
が設定回転数Ne1を下回り、あるいは休筒指令S1が
出ていない間はオン出力を発してクラッチCLを接続
し、副フライホイール系と主フライホイール系を連動さ
せる。逆に、現回転数Neが設定回転数Ne1を上回
り、且つ休筒指令S1が出ている時はオフ出力を発して
クラッチCLを遮断し、副フライホイール系を主フライ
ホイール系より遮断し、クランクシャフトと連動する回
転慣性体を主フライホイール系慣性体のみとする。
【0017】なお、図1のエンジンは図示しない休筒機
構を所定運転域で駆動させるものであり、しかも、全筒
運転時に対して休筒運転(2筒運転)時の起振力は倍増
することより、休筒運転(2筒運転)時のローリングモ
ーメントの消去を主として、設定回転数Ne1が設定さ
れている。即ち、図7に示すように、このエンジン10
が休筒運転(2筒運転)時において、主フライホイール
系慣性モーメントI1と副フライホイール系慣性モーメ
ントI2が連動する機関慣性モーメント大のモード(τ
1の実線参照)では、主フライホイール系角速度ω1と
副フライホイール系角速度ω2の比である振動伝達率ω
2/ω1がベルト共振周波数32HZでピークを示た。
他方、主フライホイール系慣性モーメントI1より副フ
ライホイール系慣性モーメントI2を分断した慣性モー
メント小のモード(τ2の実線参照)でも、振動伝達率
ω2/ω1がベルト共振周波数63HZでピークを示
た。更に、エンジン回転数Neが慣性モーメント大での
ベルト共振周波数32HZに達する前後において(d1
の破線参照)、あるいは慣性モーメント小でのベルト共
振周波数63HZに達する前後において(d2の実線参
照)、主フライホイール系角速度ω1と副フライホイー
ル系角速度ω2の位相は各々90度以上ずれ、ローリン
グモーメントの減衰作用効果が急減し、逆に増幅作用が
増えてしまうことが明らかである。
構を所定運転域で駆動させるものであり、しかも、全筒
運転時に対して休筒運転(2筒運転)時の起振力は倍増
することより、休筒運転(2筒運転)時のローリングモ
ーメントの消去を主として、設定回転数Ne1が設定さ
れている。即ち、図7に示すように、このエンジン10
が休筒運転(2筒運転)時において、主フライホイール
系慣性モーメントI1と副フライホイール系慣性モーメ
ントI2が連動する機関慣性モーメント大のモード(τ
1の実線参照)では、主フライホイール系角速度ω1と
副フライホイール系角速度ω2の比である振動伝達率ω
2/ω1がベルト共振周波数32HZでピークを示た。
他方、主フライホイール系慣性モーメントI1より副フ
ライホイール系慣性モーメントI2を分断した慣性モー
メント小のモード(τ2の実線参照)でも、振動伝達率
ω2/ω1がベルト共振周波数63HZでピークを示
た。更に、エンジン回転数Neが慣性モーメント大での
ベルト共振周波数32HZに達する前後において(d1
の破線参照)、あるいは慣性モーメント小でのベルト共
振周波数63HZに達する前後において(d2の実線参
照)、主フライホイール系角速度ω1と副フライホイー
ル系角速度ω2の位相は各々90度以上ずれ、ローリン
グモーメントの減衰作用効果が急減し、逆に増幅作用が
増えてしまうことが明らかである。
【0018】この結果、このエンジン10の設定回転数
Ne1は1900rpmに設定される。これによって、
ベルトの張力と副フライホイール系のマスとによって引
き起こされるベルト共振が所定値以上(たとえば共振周
波数としても良く、10HZ手前としても良い)と成り、
且つ位相づれ量が所定値を上回る(たとえば−45°あ
るいは−90°のずれ)状態に達した際に遮断状態に切
り換わるように設定される。
Ne1は1900rpmに設定される。これによって、
ベルトの張力と副フライホイール系のマスとによって引
き起こされるベルト共振が所定値以上(たとえば共振周
波数としても良く、10HZ手前としても良い)と成り、
且つ位相づれ量が所定値を上回る(たとえば−45°あ
るいは−90°のずれ)状態に達した際に遮断状態に切
り換わるように設定される。
【0019】この回転位置でクラッチ手段を切り、それ
以上の回転域では主フライホイール系慣性モーメントI
1のみを駆動する。この場合、図7に破線τnで示すよ
うに振動伝達率ω2/ω1が減衰域に入るのを阻止し、
高回転側でも振動伝達率ω2/ω1を所定量確保するよ
うにしている。上述の両面Vリブドベルト36は樹脂性
であり、特にその心線としてアラミド心線が用いられ
る。このアラミド心線の両面Vリブドベルト36は従来
のポリエステル心線と比較し、剛性増大が図られ、後述
の伝達効率の低下を防いでいる。即ち、本装置のよう
に、主フライホイール系より副フライホイール系にエン
ジンのトルク変動伝達を行なう場合、ベルト自身のバネ
定数によるベルト伸縮(捩じり)共振が発生して伝達効
率の低下が考えられる。
以上の回転域では主フライホイール系慣性モーメントI
1のみを駆動する。この場合、図7に破線τnで示すよ
うに振動伝達率ω2/ω1が減衰域に入るのを阻止し、
高回転側でも振動伝達率ω2/ω1を所定量確保するよ
うにしている。上述の両面Vリブドベルト36は樹脂性
であり、特にその心線としてアラミド心線が用いられ
る。このアラミド心線の両面Vリブドベルト36は従来
のポリエステル心線と比較し、剛性増大が図られ、後述
の伝達効率の低下を防いでいる。即ち、本装置のよう
に、主フライホイール系より副フライホイール系にエン
ジンのトルク変動伝達を行なう場合、ベルト自身のバネ
定数によるベルト伸縮(捩じり)共振が発生して伝達効
率の低下が考えられる。
【0020】これに対処すべく、ここでは両面Vリブド
ベルト36の剛性増大化が図られる。更に各プーリの慣
性モーメントの低減を図ることも有効で、プーリのアル
ミ合金化、チタン化、樹脂化を図ることが望ましい。な
お、図6には、4気筒の休筒エンジンにベルト強化対策
を施した場合(アラミド心線を含む両面Vリブドベル
ト)の振動低減特性をm線で、従来の場合(ポリエステ
ル心線を含む両面Vリブドベルト)の振動低減特性をn
線で示した。ここでの計測位置はロッカカバー(図1に
符号Sとして示した)上で、アイドル時振動のC1成分
が紙面前後方向で計測された。なお、ポリエステル心線
を含む両面Vリブドベルトの剛性比を1とした場合、ア
ラミド心線を含む両面Vリブドベルトの剛性比は5乃至
6に強化され、理論低減量は10dBが推定されてい
た。
ベルト36の剛性増大化が図られる。更に各プーリの慣
性モーメントの低減を図ることも有効で、プーリのアル
ミ合金化、チタン化、樹脂化を図ることが望ましい。な
お、図6には、4気筒の休筒エンジンにベルト強化対策
を施した場合(アラミド心線を含む両面Vリブドベル
ト)の振動低減特性をm線で、従来の場合(ポリエステ
ル心線を含む両面Vリブドベルト)の振動低減特性をn
線で示した。ここでの計測位置はロッカカバー(図1に
符号Sとして示した)上で、アイドル時振動のC1成分
が紙面前後方向で計測された。なお、ポリエステル心線
を含む両面Vリブドベルトの剛性比を1とした場合、ア
ラミド心線を含む両面Vリブドベルトの剛性比は5乃至
6に強化され、理論低減量は10dBが推定されてい
た。
【0021】次に、ここでの両面Vリブドベルト36は
クランクプーリ35及び副回転軸プーリ49の外側にそ
れぞれ巻き掛けされ、両プーリを同方向に回転すべく回
転を伝達しており、これらとクラッチCLと遊星ギア列
PGとがここでの逆転増速手段を構成する。なお、クラ
ンクプーリ35と副回転軸プーリ49とクラッチCL及
び遊星ギア列PGとの働きでクランクシャフト12の回
転は逆転増速され、ここでの逆転増速手段としての増速
比ρは3.6に設定されている。特にここでは、クラン
クシャフト12とクランクプーリ35とクラッチ17と
から成る主フライホイール系慣性モーメントI1が(=
0、05Kgm)とされ、副フライホイール39の副フ
ライホイール系慣性モーメントI2が(=0.014K
gm)とされ、増速比ρが(=3.6)と設定される。
このため、後述のローリングモーメントの完全消去条件
式である(3)式は下記のように満足されている。
クランクプーリ35及び副回転軸プーリ49の外側にそ
れぞれ巻き掛けされ、両プーリを同方向に回転すべく回
転を伝達しており、これらとクラッチCLと遊星ギア列
PGとがここでの逆転増速手段を構成する。なお、クラ
ンクプーリ35と副回転軸プーリ49とクラッチCL及
び遊星ギア列PGとの働きでクランクシャフト12の回
転は逆転増速され、ここでの逆転増速手段としての増速
比ρは3.6に設定されている。特にここでは、クラン
クシャフト12とクランクプーリ35とクラッチ17と
から成る主フライホイール系慣性モーメントI1が(=
0、05Kgm)とされ、副フライホイール39の副フ
ライホイール系慣性モーメントI2が(=0.014K
gm)とされ、増速比ρが(=3.6)と設定される。
このため、後述のローリングモーメントの完全消去条件
式である(3)式は下記のように満足されている。
【0022】 I1=ρ×I2=3.6×0.014≒0.05・・・・・・(3) この時のローリングモーメント消去条件を後述する図1
0の振動低減特性線図上に特性点P1として示した。こ
の特性点は、残留ローリングモーメント比≒0.1(−
20dB)、等価慣性モーメントI’≒1.3となり、
回転振動の低減、低速こもり音あるいは動力性能の判断
値を低減できる理想域a内にある。図8乃至図9には本
発明の他の実施例としての内燃機関のローリングモーメ
ント消去装置を示した。この内燃機関のローリングモー
メント消去装置は図1のものとほぼ同様のエンジンに装
着され、ここでは、同一部材には同一符号を付し、エン
ジン部分の重複説明を略す。
0の振動低減特性線図上に特性点P1として示した。こ
の特性点は、残留ローリングモーメント比≒0.1(−
20dB)、等価慣性モーメントI’≒1.3となり、
回転振動の低減、低速こもり音あるいは動力性能の判断
値を低減できる理想域a内にある。図8乃至図9には本
発明の他の実施例としての内燃機関のローリングモーメ
ント消去装置を示した。この内燃機関のローリングモー
メント消去装置は図1のものとほぼ同様のエンジンに装
着され、ここでは、同一部材には同一符号を付し、エン
ジン部分の重複説明を略す。
【0023】図8のエンジン10のクランクプーリ35
の両面Vリブドベルト36はエンジン補機類である副フ
ライホイール系を含むオルタネータ50、テンショナー
51を駆動するように構成されている。ここでのクラン
クシャフト12もクランクプーリ35と動力伝達用のク
ラッチ17(図4参照)とで主フライホイール系慣性モ
ーメントI1の主フライホイール系を構成している。他
方、図9に示すように、オルタネータ50は周知のオル
タネータ構成部52と同構成部のオルタネータ回転軸5
3に一体結合される副フライホイール54とで構成され
ている。このうち、オルタネータ構成部52のケーシン
グ55は概略球状を成し、本体11に適宜のブラケット
を介してボルトオン結合され、ケーシング中央の軸受5
6にオルタネータ回転軸53が枢着されている。なお、
オルタネータ回転軸53の回転中心線L2もクランクシ
ャフト12に平行状態で配設される。
の両面Vリブドベルト36はエンジン補機類である副フ
ライホイール系を含むオルタネータ50、テンショナー
51を駆動するように構成されている。ここでのクラン
クシャフト12もクランクプーリ35と動力伝達用のク
ラッチ17(図4参照)とで主フライホイール系慣性モ
ーメントI1の主フライホイール系を構成している。他
方、図9に示すように、オルタネータ50は周知のオル
タネータ構成部52と同構成部のオルタネータ回転軸5
3に一体結合される副フライホイール54とで構成され
ている。このうち、オルタネータ構成部52のケーシン
グ55は概略球状を成し、本体11に適宜のブラケット
を介してボルトオン結合され、ケーシング中央の軸受5
6にオルタネータ回転軸53が枢着されている。なお、
オルタネータ回転軸53の回転中心線L2もクランクシ
ャフト12に平行状態で配設される。
【0024】このオルタネータ回転軸53は中央にオル
タネータ構成部52内のロータ58を、その一端に遠心
クラッチ65用の摺接回転体651を、他端に副フライ
ホイール54をそれぞれ取付ており、これらが副フライ
ホイール系慣性モーメントI2の副フライホイールを構
成している。この遠心クラッチ65は、オルタネータプ
ーリ57が両面Vリブドベルト36を介しクランクプー
リ35より受けた逆回転を増速して受けるように構成さ
れる。即ち、クランクプーリ35は両面Vリブドベルト
36の内側に配設され、オルタネータプーリ57は両面
Vリブドベルト36の外側に配設される(図8参照)。
このため両面Vリブドベルト36とオルタネータプーリ
57とクランクプーリ35とが逆転増速手段を構成し、
ここでの逆転増速手段としての増速比ρは2.5と設定
された。
タネータ構成部52内のロータ58を、その一端に遠心
クラッチ65用の摺接回転体651を、他端に副フライ
ホイール54をそれぞれ取付ており、これらが副フライ
ホイール系慣性モーメントI2の副フライホイールを構
成している。この遠心クラッチ65は、オルタネータプ
ーリ57が両面Vリブドベルト36を介しクランクプー
リ35より受けた逆回転を増速して受けるように構成さ
れる。即ち、クランクプーリ35は両面Vリブドベルト
36の内側に配設され、オルタネータプーリ57は両面
Vリブドベルト36の外側に配設される(図8参照)。
このため両面Vリブドベルト36とオルタネータプーリ
57とクランクプーリ35とが逆転増速手段を構成し、
ここでの逆転増速手段としての増速比ρは2.5と設定
された。
【0025】なお、遠心クラッチ65は上述の摺接回転
体651と、オルタネータ回転軸53にベアリングを介
して枢支される回転基板652及びこれと一体のオルタ
ネータプーリ57と、回転基板652に枢支されると共
に摺接回転体651にバネ653の弾性力によって摺接
される複数の摩擦帯654とを備える。ここで、複数の
摩擦帯654は低回転域では摺接回転体651に接して
オルタネータプーリ57の回転をそのままオルタネータ
回転軸53に伝え、エンジン回転数が設定回転数Ne1
(1900rpm)に達し、オルタネータ回転数が47
50rpm(ここでの逆転増速手段としての増速比ρは
2.5)を上回ると、この摩擦帯654が受ける遠心力
がバネ653の弾性力を上回り、摩擦帯654は摺接回
転体651より離脱し、主フライホイール系とオルタネ
ータ回転軸53との連動状態がカットされるように切り
換え作動することが出来る。なお、ここでの遠心クラッ
チ65の具体的構成は本出願人により先に提案されてい
る実開昭60−122041号公報内に同様の遠心クラ
ッチとして開示されている。
体651と、オルタネータ回転軸53にベアリングを介
して枢支される回転基板652及びこれと一体のオルタ
ネータプーリ57と、回転基板652に枢支されると共
に摺接回転体651にバネ653の弾性力によって摺接
される複数の摩擦帯654とを備える。ここで、複数の
摩擦帯654は低回転域では摺接回転体651に接して
オルタネータプーリ57の回転をそのままオルタネータ
回転軸53に伝え、エンジン回転数が設定回転数Ne1
(1900rpm)に達し、オルタネータ回転数が47
50rpm(ここでの逆転増速手段としての増速比ρは
2.5)を上回ると、この摩擦帯654が受ける遠心力
がバネ653の弾性力を上回り、摩擦帯654は摺接回
転体651より離脱し、主フライホイール系とオルタネ
ータ回転軸53との連動状態がカットされるように切り
換え作動することが出来る。なお、ここでの遠心クラッ
チ65の具体的構成は本出願人により先に提案されてい
る実開昭60−122041号公報内に同様の遠心クラ
ッチとして開示されている。
【0026】遠心クラッチ65を用いた場合も、エンジ
ン10が設定回転数Ne1(1900rpm)になる
と、このクラッチ65を切り、それ以上の回転域では主
フライホイール系慣性モーメントI1のみを駆動する。
このため、図7に破線τnで示すと同様に振動伝達率ω
2/ω1が減衰域に入るのを阻止でき、高回転側でも振
動伝達率ω2/ω1を所定量確保することができる。更
に、ここではクランクシャフト12側の主フライホイー
ル系慣性モーメントI1が(=0、05Kgm)とさ
れ、オルタネータプーリ57側の副フライホイール系慣
性モーメントI2が(=0.009Kgm)とされ、増
速比ρが(=2.5)と設定された。この時のローリン
グモーメント消去条件を後述する図10の振動低減特性
線図に特性点P2として示した。この特性点は、残留ロ
ーリングモーメント比がαm≒0.31(−10dB)
となり、等価慣性モーメントはI’≒1.1となり、回
転振動の低減、低速こもり音あるいは動力性能の判断値
を十分低減可能な特性を保持できる。
ン10が設定回転数Ne1(1900rpm)になる
と、このクラッチ65を切り、それ以上の回転域では主
フライホイール系慣性モーメントI1のみを駆動する。
このため、図7に破線τnで示すと同様に振動伝達率ω
2/ω1が減衰域に入るのを阻止でき、高回転側でも振
動伝達率ω2/ω1を所定量確保することができる。更
に、ここではクランクシャフト12側の主フライホイー
ル系慣性モーメントI1が(=0、05Kgm)とさ
れ、オルタネータプーリ57側の副フライホイール系慣
性モーメントI2が(=0.009Kgm)とされ、増
速比ρが(=2.5)と設定された。この時のローリン
グモーメント消去条件を後述する図10の振動低減特性
線図に特性点P2として示した。この特性点は、残留ロ
ーリングモーメント比がαm≒0.31(−10dB)
となり、等価慣性モーメントはI’≒1.1となり、回
転振動の低減、低速こもり音あるいは動力性能の判断値
を十分低減可能な特性を保持できる。
【0027】ここで、内燃機関のローリングモーメント
消去装置の基本原理を図10及び図11を用いて説明す
る。なお、ここで図1中の構成部材と同様の部材には同
一符号を付し、その重複説明を略す。通常のエンジン
(ローリングモーメント消去装置を備えたエンジン10
も同様)では運転時において、各気筒毎に所定クランク
角毎に爆発行程が成され、その時のクランクシャフト1
2は同クランクシャフト回りの爆発モーメントP(時計
方向)に応じた回転運動を行なう。他方、本体11は爆
発反力に応じたクランクシャフト回りの爆発反力モーメ
ント−P(反時計方向)を受け、この爆発反力モーメン
ト−Pが従来の残留ローリングモーメントとしてエンジ
ン10の回転振動となり、これが車体側に伝わり、騒音
要因となっていた。ここでのローリングモーメント消去
装置は、エンジンの残留ローリングモーメントを低減さ
せるべく、主フライホイール系慣性モーメントI1に主
ギア15と副ギア16とから成る逆転増速手段を介して
副フライホイール系慣性モーメントI2を連結した構成
を採っている。
消去装置の基本原理を図10及び図11を用いて説明す
る。なお、ここで図1中の構成部材と同様の部材には同
一符号を付し、その重複説明を略す。通常のエンジン
(ローリングモーメント消去装置を備えたエンジン10
も同様)では運転時において、各気筒毎に所定クランク
角毎に爆発行程が成され、その時のクランクシャフト1
2は同クランクシャフト回りの爆発モーメントP(時計
方向)に応じた回転運動を行なう。他方、本体11は爆
発反力に応じたクランクシャフト回りの爆発反力モーメ
ント−P(反時計方向)を受け、この爆発反力モーメン
ト−Pが従来の残留ローリングモーメントとしてエンジ
ン10の回転振動となり、これが車体側に伝わり、騒音
要因となっていた。ここでのローリングモーメント消去
装置は、エンジンの残留ローリングモーメントを低減さ
せるべく、主フライホイール系慣性モーメントI1に主
ギア15と副ギア16とから成る逆転増速手段を介して
副フライホイール系慣性モーメントI2を連結した構成
を採っている。
【0028】図1に示すように、副フライホイール14
と一体の副回転軸21は軸受22を介して本体11に枢
着されている。この場合、爆発行程でクランクシャフト
12は軸受20のがた分(図1中に軸受20の隙間相当
の円及びそのがた分s1を模式的に示した)下方に変位
する。これと同時に、クランクシャフト12に同クラン
クシャフト回りの爆発モーメントP(時計方向)が加わ
り、これに伴って、主フライホイール系の主ギア15の
噛み合い歯面がP(=r1×n2)のモーメント(反時
計方向)を副ギア16に伝え、副フライホイール系の副
ギア16は噛み合い歯面より押圧力n2を上向きに受け
る。なお、この時主ギア15と副ギア16の両歯面では
上向きの押圧力n2とこれと同値の下向きの反作用力n
1が釣合い、クランクシャフト12はこの反作用力n1
で下方に変位して軸受20を介し本体に下向きの押圧力
N1(下向きの反作用力n1と同値)を与えることにな
る。
と一体の副回転軸21は軸受22を介して本体11に枢
着されている。この場合、爆発行程でクランクシャフト
12は軸受20のがた分(図1中に軸受20の隙間相当
の円及びそのがた分s1を模式的に示した)下方に変位
する。これと同時に、クランクシャフト12に同クラン
クシャフト回りの爆発モーメントP(時計方向)が加わ
り、これに伴って、主フライホイール系の主ギア15の
噛み合い歯面がP(=r1×n2)のモーメント(反時
計方向)を副ギア16に伝え、副フライホイール系の副
ギア16は噛み合い歯面より押圧力n2を上向きに受け
る。なお、この時主ギア15と副ギア16の両歯面では
上向きの押圧力n2とこれと同値の下向きの反作用力n
1が釣合い、クランクシャフト12はこの反作用力n1
で下方に変位して軸受20を介し本体に下向きの押圧力
N1(下向きの反作用力n1と同値)を与えることにな
る。
【0029】次に、押圧力n2を上向きに受けた副ギア
16側の副回転軸21は軸受22のがた分(図1中に軸
受22の隙間相当の円及びそのがた分s2を模式的に示
した)だけ上方に変位すると同時に、本体11に上向き
の押圧力N2(副ギア14の噛み合い歯面が受けた押圧
力n2と同値)を加える。この結果、クランクシャフト
12と軸受22間の間隔をLrとすると、本体11には
クランクシャフト12回りのモーメントM(=Lr×N
2)(時計方向)が働く。このモーメントMはクランク
シャフト回りの爆発反力モーメント−P(反時計方向)
を打ち消すように働き、両値が一致する時、残留ローリ
ングモーメントを完全消去出来るものと見做せる。
16側の副回転軸21は軸受22のがた分(図1中に軸
受22の隙間相当の円及びそのがた分s2を模式的に示
した)だけ上方に変位すると同時に、本体11に上向き
の押圧力N2(副ギア14の噛み合い歯面が受けた押圧
力n2と同値)を加える。この結果、クランクシャフト
12と軸受22間の間隔をLrとすると、本体11には
クランクシャフト12回りのモーメントM(=Lr×N
2)(時計方向)が働く。このモーメントMはクランク
シャフト回りの爆発反力モーメント−P(反時計方向)
を打ち消すように働き、両値が一致する時、残留ローリ
ングモーメントを完全消去出来るものと見做せる。
【0030】そこで、このような図1の内燃機関のロー
リングモーメント消去装置の原理に基づく運動方程式を
後述の(1),(2),(3)式として導き、更に、ロ
ーリングモーメント消去性能特性線図(図10参照)を
作成した。即ち、ここで、Iを本体11の慣性モーメン
ト、I1を主フライホイール系慣性モーメント、I2を副
フライホイール系慣性モーメント、φを本体11の回転
角、φ1を主フライホイール系の回転角、φ2を副フラ
イホイール系回転角、Nを軸受20,22とクランクシ
ャフト12及び副回転軸21でのあるいは両歯面間での
作用反作用力、Pを燃焼や往復慣性質量により本体11
が受けるトルク(爆発力及び爆発反力の各モーメントに
相当する)とする。なお、φの微分値をΔφ、Δφの微
分値をdΔφ/dtと記す。
リングモーメント消去装置の原理に基づく運動方程式を
後述の(1),(2),(3)式として導き、更に、ロ
ーリングモーメント消去性能特性線図(図10参照)を
作成した。即ち、ここで、Iを本体11の慣性モーメン
ト、I1を主フライホイール系慣性モーメント、I2を副
フライホイール系慣性モーメント、φを本体11の回転
角、φ1を主フライホイール系の回転角、φ2を副フラ
イホイール系回転角、Nを軸受20,22とクランクシ
ャフト12及び副回転軸21でのあるいは両歯面間での
作用反作用力、Pを燃焼や往復慣性質量により本体11
が受けるトルク(爆発力及び爆発反力の各モーメントに
相当する)とする。なお、φの微分値をΔφ、Δφの微
分値をdΔφ/dtと記す。
【0031】本体11の運動方程式 I×dΔφ/dt=N×(r1+r2)−P・・・・・(a) 主フライホイールの運動方程式 I1×(dΔφ1/dt)=−N×r1+P・・・・・・(b) 副フライホイールの運動方程式 I2×(dΔφ2/dt)=−N×r2・・・・・・・・(c) ギア拘束条件 (φ2−φ)/(φ1−φ)=−r1/r2・・・・・・(d) 但し、φ2≫φ、φ1≫φの場合は{φ2/φ1≒−r1/
r2・・・(d)’}を採用する。
r2・・・(d)’}を採用する。
【0032】(d)’の微分処理を2回すると(dΔφ
2/dt)=−(r1/r2)×(dΔφ1/dt)とな
り、これを(c)に代入しすると、 I2×(−(r1/r2)×(dΔφ1/dt))=−N×r2 ∴N=(r1/r22)×I2×(dΔφ1/dt)・・・・(e) (e)式を(b)式に代入しNを削除する。
2/dt)=−(r1/r2)×(dΔφ1/dt)とな
り、これを(c)に代入しすると、 I2×(−(r1/r2)×(dΔφ1/dt))=−N×r2 ∴N=(r1/r22)×I2×(dΔφ1/dt)・・・・(e) (e)式を(b)式に代入しNを削除する。
【0033】 I1×(dΔφ1/dt)=−(r1/r22)×I2×(dΔφ1/dt) ×r1+P ∴ {I1+(r1/r2)2×I2}×(dΔφ1/dt)=P・・・・(f) ここでローリングモーメント消去装置無しの場合の主フ
ライホイール系の運動方程式(I1×(dΔφ1/dt)
=P)と(f)式を比較すると、図1の構成を採った場
合、その主フライホイール系の運動はみかけ上慣性モー
メントが{I1+(r1/r2)2×I2}と成っている
ことがわかる。そこで、ここでは以後、等価慣性モーメ
ントI’(=I1+(r1/r2)2×I2)、増速比ρ
(=r1/r2)と呼ぶ。
ライホイール系の運動方程式(I1×(dΔφ1/dt)
=P)と(f)式を比較すると、図1の構成を採った場
合、その主フライホイール系の運動はみかけ上慣性モー
メントが{I1+(r1/r2)2×I2}と成っている
ことがわかる。そこで、ここでは以後、等価慣性モーメ
ントI’(=I1+(r1/r2)2×I2)、増速比ρ
(=r1/r2)と呼ぶ。
【0034】ここで、(f)式を(e)式に代入する
と、 N=(r1/r2)×I2×(ρ/(I1+ρ2×I2)) =r1×I2×P/(r22×I’)・・・・・・・(g) (g)式を(a)式に代入、 I×dΔφ/dt=r1×I2×P/(r22×I’)×(r1+r2)−P =P/(r22×I’){r1×I2×(r1+r2)−(r22×I’)} =P/(r22×I’){r1×I2×(r1+r2)−(r22×(I1+ (r1/r2)2×I2)} =P/I’×{(r1+r2)×I2−I1} =−(I1−ρ×I2)/I’×P・・・・・・(h) この式とローリングモーメント消去装置無しの場合の本
体11の運動方程式(I×dΔφ/dt=−P)とを比
較すると、ローリングモーメント消去装置を付けること
によって外力は(I1−ρ×I2)/I’倍に成っている
ことが明らかである。
と、 N=(r1/r2)×I2×(ρ/(I1+ρ2×I2)) =r1×I2×P/(r22×I’)・・・・・・・(g) (g)式を(a)式に代入、 I×dΔφ/dt=r1×I2×P/(r22×I’)×(r1+r2)−P =P/(r22×I’){r1×I2×(r1+r2)−(r22×I’)} =P/(r22×I’){r1×I2×(r1+r2)−(r22×(I1+ (r1/r2)2×I2)} =P/I’×{(r1+r2)×I2−I1} =−(I1−ρ×I2)/I’×P・・・・・・(h) この式とローリングモーメント消去装置無しの場合の本
体11の運動方程式(I×dΔφ/dt=−P)とを比
較すると、ローリングモーメント消去装置を付けること
によって外力は(I1−ρ×I2)/I’倍に成っている
ことが明らかである。
【0035】即ち、エンジンの本体11が受ける残留ロ
ーリングモーメント比(回転振動量)は、 αm=(I1−ρ×I2)/(I1+ρ2×I2}・・・・・・(1) として表され、更に、本体11が受ける低速こもり音あ
るいは動力性能の判断値である等価慣性モーメントは、 I’=I1+ρ2×I2・・・・(2) として表される。更に、残留ローリングモーメント比α
mをゼロとするのは、即ち、完全バランスの条件は
(h)式がゼロの場合、即ち、下記の(3)式を満たす
ことと成る。
ーリングモーメント比(回転振動量)は、 αm=(I1−ρ×I2)/(I1+ρ2×I2}・・・・・・(1) として表され、更に、本体11が受ける低速こもり音あ
るいは動力性能の判断値である等価慣性モーメントは、 I’=I1+ρ2×I2・・・・(2) として表される。更に、残留ローリングモーメント比α
mをゼロとするのは、即ち、完全バランスの条件は
(h)式がゼロの場合、即ち、下記の(3)式を満たす
ことと成る。
【0036】I1=ρ×I2・・・・・・・(3) このような(1)式乃至(3)式に基づくトルクバラン
サー性能特性線図の一例を図10に示し、同トルクバラ
ンサー性能特性線図上に、図11の内燃機関のトルクバ
ランサーの特性点をP0として示した。この特性点P0
が達成されたのは、主フライホイール系慣性体である主
フライホイール13等をアルミ合金化し、その慣性モー
メントI1を(=0.04Kgm)とし、副フライホイ
ール系慣性モーメントI2を(=0.016Kgm)と
し、増速比ρ(=2.5)と設定したことによる。これ
によって残留ローリングモーメント比αmがほぼゼロの
完全消去を達成出来、等価慣性モーメントI’も1.4
近傍で比較的小さく、低速こもり音や動力性能の低下を
押さえることが出来、ほぼトルクバランサー振動特性を
理想域aに保持出来る。なお図10中符号bは動力性能
悪化域を示し、符号cは振動低減効果小域を示す。
サー性能特性線図の一例を図10に示し、同トルクバラ
ンサー性能特性線図上に、図11の内燃機関のトルクバ
ランサーの特性点をP0として示した。この特性点P0
が達成されたのは、主フライホイール系慣性体である主
フライホイール13等をアルミ合金化し、その慣性モー
メントI1を(=0.04Kgm)とし、副フライホイ
ール系慣性モーメントI2を(=0.016Kgm)と
し、増速比ρ(=2.5)と設定したことによる。これ
によって残留ローリングモーメント比αmがほぼゼロの
完全消去を達成出来、等価慣性モーメントI’も1.4
近傍で比較的小さく、低速こもり音や動力性能の低下を
押さえることが出来、ほぼトルクバランサー振動特性を
理想域aに保持出来る。なお図10中符号bは動力性能
悪化域を示し、符号cは振動低減効果小域を示す。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明は、主フライホ
イール系が内燃機関本体に与えたローリングモーメント
を副フライホイール系の逆向きのローリングモーメント
によって打ち消し、しかも、ベルトと副フライホイール
系との間のクラッチ手段が、ベルト共振が所定値以上と
成り且つ位相づれ量が所定値を上回る状態に達した際に
遮断状態に切り換わって、機関のローリングモーメント
の打消を行なえる運転域を拡大出来るようにしたので、
エンジンのほぼ全運転域でローリングモーメントの消去
を達成でき、エンジン騒音の低減を図れる。
イール系が内燃機関本体に与えたローリングモーメント
を副フライホイール系の逆向きのローリングモーメント
によって打ち消し、しかも、ベルトと副フライホイール
系との間のクラッチ手段が、ベルト共振が所定値以上と
成り且つ位相づれ量が所定値を上回る状態に達した際に
遮断状態に切り換わって、機関のローリングモーメント
の打消を行なえる運転域を拡大出来るようにしたので、
エンジンのほぼ全運転域でローリングモーメントの消去
を達成でき、エンジン騒音の低減を図れる。
【図1】本発明の内燃機関のローリングモーメント消去
装置の概略全体構成図である。
装置の概略全体構成図である。
【図2】図1のローリングモーメント消去装置で用いる
トルクバランサーの側断面図である。
トルクバランサーの側断面図である。
【図3】図2のトルクバランサーのA−A線断面図であ
る。
る。
【図4】図1のローリングモーメント消去装置を装着し
たエンジンの概略側面図である。
たエンジンの概略側面図である。
【図5】図1のローリングモーメント消去装置を装着し
たエンジンのクランクシャフトの機能説明概略斜視図で
ある。
たエンジンのクランクシャフトの機能説明概略斜視図で
ある。
【図6】図1のローリングモーメント消去装置を装着し
たエンジンの振動低減量特性線図である。
たエンジンの振動低減量特性線図である。
【図7】図1のローリングモーメント消去装置を装着し
たエンジンの休筒時の振動伝達率及び位相の特性線図で
ある。
たエンジンの休筒時の振動伝達率及び位相の特性線図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例としての内燃機関のローリ
ングモーメント消去装置の概略全体構成図である。
ングモーメント消去装置の概略全体構成図である。
【図9】図8のローリングモーメント消去装置で用いる
トルクバランサーの側断面図である。
トルクバランサーの側断面図である。
【図10】本発明のローリングモーメント消去装置の振
動低減特性線図である。
動低減特性線図である。
【図11】本発明のローリングモーメント消去装置の基
本原理説明用の装置の概略全体構成図である。
本原理説明用の装置の概略全体構成図である。
【図12】ローリングモーメント消去装置のトルク変動
特性の説明線図である。
特性の説明線図である。
10 エンジン 11 本体 12 クランクシャフト 13 主フライホイール 14 副フライホイール 21 副回転軸 22 軸受 35 クランクプーリ 36 両面Vリブドベルト PG 遊星ギア列 I1 主フライホイール系慣性モーメント I2 副フライホイール系慣性モーメント ρ 増速比 CL クラッチ Ne1 設定回転数
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関のクランクシャフトと一体化され
て回転する主フライホイール系を備え、上記クランクシ
ャフトと平行な回転中心線回りに回転する副フライホイ
ール系を上記内燃機関の本体に装着し、上記主フライホ
イール系よりの回転を副フライホイール系にベルト伝導
手段によって逆回転を与えるように成した内燃機関のロ
ーリングモーメント消去装置において、上記ベルト伝導
手段のベルトと副フライホイール系との間で伝導される
回転を断続可能なクラッチ手段を装着し、同クラッチ手
段は上記ベルトの張力と副フライホイール系のマスとに
よって引き起こされるベルト共振が所定値以上と成り且
つ位相づれ量が所定値を上回る状態に達した際に遮断状
態に切り換わることを特徴とする内燃機関のローリング
モーメント消去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194316A JPH0642591A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 内燃機関のローリングモーメント消去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194316A JPH0642591A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 内燃機関のローリングモーメント消去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642591A true JPH0642591A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16322578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4194316A Pending JPH0642591A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 内燃機関のローリングモーメント消去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0642591A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007309379A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Toyota Motor Corp | 車両用動力装置およびその制御装置 |
| CN115126600A (zh) * | 2021-03-24 | 2022-09-30 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的侧倾振动降低装置 |
| CN117846790A (zh) * | 2024-03-06 | 2024-04-09 | 四川迅联达智能科技有限公司 | 一种活塞式发动机的变缸装置及变缸数系统 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5642546U (ja) * | 1979-09-10 | 1981-04-18 | ||
| JPS6314042U (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-29 | ||
| JPS63111343A (ja) * | 1986-10-29 | 1988-05-16 | Toyota Motor Corp | バランスシヤフト付きエンジン |
| JPS6439948U (ja) * | 1987-09-04 | 1989-03-09 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4194316A patent/JPH0642591A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5642546U (ja) * | 1979-09-10 | 1981-04-18 | ||
| JPS6314042U (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-29 | ||
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| JPS6439948U (ja) * | 1987-09-04 | 1989-03-09 |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007309379A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Toyota Motor Corp | 車両用動力装置およびその制御装置 |
| CN115126600A (zh) * | 2021-03-24 | 2022-09-30 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的侧倾振动降低装置 |
| EP4086474A1 (en) | 2021-03-24 | 2022-11-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rolling vibration reduction device for internal combustion engine |
| US11808320B2 (en) | 2021-03-24 | 2023-11-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rolling vibration reduction device for internal combustion engine |
| CN115126600B (zh) * | 2021-03-24 | 2025-08-19 | 丰田自动车株式会社 | 内燃机的侧倾振动降低装置 |
| CN117846790A (zh) * | 2024-03-06 | 2024-04-09 | 四川迅联达智能科技有限公司 | 一种活塞式发动机的变缸装置及变缸数系统 |
| CN117846790B (zh) * | 2024-03-06 | 2024-05-28 | 四川迅联达智能科技有限公司 | 一种活塞式发动机的变缸装置及变缸数系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980707 |