JPH0643185Y2 - ベルト用ウエビング - Google Patents

ベルト用ウエビング

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JPH0643185Y2
JPH0643185Y2 JP1987045638U JP4563887U JPH0643185Y2 JP H0643185 Y2 JPH0643185 Y2 JP H0643185Y2 JP 1987045638 U JP1987045638 U JP 1987045638U JP 4563887 U JP4563887 U JP 4563887U JP H0643185 Y2 JPH0643185 Y2 JP H0643185Y2
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JP
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yarn
webbing
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twill
dyed
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正夫 渡邉
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベルト用ウェビングに関し、特に自動車等の乗
物の人体保護用に使用されるシートベルト用として好適
なウェビングに関するものである。
〔従来の技術〕
近年のように自動車ユーザーの対象が広がるにつれ、シ
ートベルトに対する要求も多様化し、一部の高級車種等
では従来の単一色のシートベルトでは満足されず、異な
る色を組合せた異色効果のあるものが要求されるように
なっている。
一方、一般に自動車用シートベルトのウェビングには、
織組織として2/2綾織が多く使用されており、かつその
タテ糸密度は、シートベルトに要求される強力を保持す
るために非常に高いものになっている。そのため、ウェ
ビングの長手方向に対する綾目角度は非常に小さく、一
見してその綾目を確認することは困難であり、わずかに
綾目の切換線と光の反射違いによる表面光沢の違いが認
められる程度である。このため、単一色でない異色効果
を有するシートベルト用ウェビングを得るため、先染糸
のような異色のタテ糸を使用して上記2/2綾織のウェビ
ングを織成したとしても、いわゆる杉綾のような緩斜文
の紋様を作ることは不可能であり、上述したユーザーの
多様化に対応することは難しい。
また、異色効果を得るために、先染糸を使用することが
考えられるが、この先染糸は加撚、綛揚、染色、綛繰等
の工程を経て得られるため、コスト高とともに、強力劣
化を招き、糸の所要本数が増加することを余儀なくされ
る。しかし、この糸の所要本数の増加はウェビングの厚
みを増大するため、リトラクターへの収納を困難にし、
またコスト高を招くようになる不具合が発生する。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、最少限のタテ糸で要求強力を満足しな
がら、優美な緩斜文紋様の異色効果を発揮するようにし
たベルト用ウェビングを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案のウェビングは、タテ糸とヨ
コ糸からなり、前記タテ糸を高密度にした2/2綾織組織
の順通し織組織にしたウェビングにおいて、原着糸から
なるタテ糸と製織前に未染色の非原着糸からなるタテ糸
とを横並びに3本、5本、6本、7本又は9本に配列し
た単位を基本単位とし、該基本単位を繰り返し配列させ
ることにより、前記2/2綾織組織の順通し織組織の綾目
切替部以外に前記原着糸と前記非原着糸との色相差に基
づく斜めの紋様を顕在させたことを特徴とするものであ
る。
このように2/2綾織組織を順通し織組織の状態にしたま
ま、原着糸からなるタテ糸と製織前に未染色の非原着糸
からなるタテ糸とを横並びに3本、5本、6本、7本又
は9本に配列した単位を基本単位にし、これを規則的に
繰り返し配列することにより、2/2綾織組織の綾目切換
部以外の綾目紋様織出し部分を原着糸と非原着糸の色相
差に基づいて明確な紋様として顕出させることができ
る。すなわち、タテ糸およびヨコ糸密度を通常使用され
るいるシートベルト用ウェビングと同程度(後述の実施
例1及び2に記載の程度)のものにした2/2綾組織で
は、実際の綾目角度は約7°であるのに対して、本考案
によって形成された綾目紋様角度は約20°以上の緩斜文
線となり、例えば杉綾のような種々の優美な紋様にする
ことができる。
本考案における原着糸とは、合成繊維を紡糸する前の原
料樹脂の段階以前に、顔料または染料が混入されること
により着色され、紡糸によって糸状になるときには既に
着色糸となっているようなものをいう。原着の色は任意
でよいが、黒,茶,青などが好ましく使用可能である。
また、本考案における非原着糸とは、紡糸前の原料樹脂
の段階以前に、顔料または染料を混入せずに紡糸した未
着色の糸条であり、かつ製織前に未染色で使用するもの
をいう。
第1図〜第7図は、それぞれ本考案のウェビングに使用
される糸配列の組織図を例示した図である。
これらの図において、いずれの組織図も、原着糸Bのタ
テ糸と非原着糸Nのタテ糸とを配列させた2/2綾の織組
織になっている。しかも、これらタテ糸がヨコ糸に比べ
て非常に高密度に配列され、原着糸Bと非原着糸Nとを
配列させる本数を、それぞれ3本(第1図)、5本(第
2図,第3図)、6本(第4図)、7本(第5図)また
は9本(第6図,第7図)にした単位を基本単位とし
て、これを規則的に繰り返し配列するようにしている。
この基本単位の繰り返しは、同一ウェビング内に複数種
類の基本単位を組合せてもよく、また部分的に無地の中
に挿入するようにしてもよい。
上記のように基本単位を繰り返し配列することにより、
断続的に原着糸のタテ糸部分を結ぶ線Lが形成される
が、この線Lがウェビング上において緩い角度の綾目紋
様になって見えるようになる。
さらに各図に示す実施例により具体的に説明すると、第
1図の2/2綾組織におけるタテ糸は、1本の原着糸Bと
2本の非原着糸Nとの3本のタテ糸の糸通し配列の組合
せが基本単位Cとなり、この基本単位Cが繰り返し配列
されることにより綾目紋様織出部分を規則的に配列する
ようになっている。この配列からなるウェビングを、通
常使用されているシートベルト用ウェビング程度のタテ
糸およびヨコ糸密度で織製すると、線Lに基づく綾目紋
様角度は20°になる。(なお、以下の説明において綾目
模様角度を記した部分は、全て上記構成条件によるもの
とする。) 第2図の2/2綾組織におけるタテ糸は、1本の原着糸B
と4本の非原着糸Nとの5本のタテ糸の糸通し配列の単
位が基本単位Cとなり、また第3図の2/2綾組織におけ
るタテ糸は、2本の原着糸Bと3本の非原着糸Nとの5
本のタテ糸の糸通し配列の単位が基本単位Cとなり、そ
れぞれ綾目模様織出部分を規則的に配列する構成になっ
ている。これら配列からなるウェビングは、いずれも線
Lに基づく綾目紋様角度は約31°になるが、綾目紋様は
後者の方が前者より太くなっている。
第4図の2/2綾組織におけるタテ糸は、2本の原着糸B
と4本の非原着糸Nとの6本のタテ糸の糸通し配列の単
位が基本単位Cとなり、綾目紋様織出部分を規則的に配
列する構成になっている。この配列からなるウェビング
は、線Lに基づく綾目紋様角度は約20°である。
第5図の2/綾組織におけるタテ糸は、1本の原着糸Bと
6本の非原着糸Nとの7本のタテ糸の糸通し配列の単位
が基本単位Cとなり、綾目模様織出部分を規則的に配列
する構成になっている。この配列からなるウェビングの
線Lに基づく綾目紋様角度は約41°である。
また、第6図の2/2綾組織におけるタテ糸は、1本の原
着糸Bと8本の非原着糸Nとの9本のタテ糸の糸通し配
列の単位が基本単位Cとなり、また第7図の2/2綾組織
におけるタテ糸は、1本の原着糸Bと4本の非原着糸N
の配列および1本の原着糸Bと3本の非原着糸Nの配列
との計9本のタテ糸の糸通し配列の単位が基本単位Cと
なり、それぞれ綾目紋様織出部分を規則的に配列する構
成になっている。これら配列からなるウェビングは、い
ずれも線Lに基づく綾目模様角度が約48°になってい
る。
上述のような構成において、原着糸Bのタテ糸は非原着
糸Nのタテ糸に対して繊度および強度の物性差が6%以
内であることが望ましい。非常に高い強力を必要とする
シートベルト用ウェビングのような製品では、原着糸の
繊度や強度が非原着糸の繊度や強度に対し、それぞれ6
%を越えるほどの物性差を有すると、ウェビング全体の
強力が低下するので好ましくない。
また、原着糸に代えて先染糸を用いる場合は、この先染
糸は、撚糸、綛揚、染色、綛繰の各工程を経なければな
らないため、ナチュラルの非原着糸に比べて強力低下が
あり、非原着糸とともに織製したウェビングは先染糸の
方が先に切断し、ウェビング全体の強力を低下させてし
まうことになる。これを補うためには糸本数を増加しな
ければならず,コスト高を招くばかりでなく、ウェビン
グが厚くなってリトラクターへの収納およびリトラクタ
ーへの導入も円滑に行うことができなくなる。
なお、以上はシートベルト用として説明したが、本考案
のウェビングはスポーツバックの吊下げベルト等のよう
な他のファッション細幅織物として、一般のテープベル
トにも適用可能である。
〔実施例〕
実施例1 黒色に原着した高重合度ポリエステルペレットを溶融紡
糸延伸して1260デニール、108フィラメント、強度8.68g
/d、破断伸度12.9%、乾熱収縮率8.5%の黒色原着糸B
を得た。一方、無着色の高重合ポリエステルペレットを
溶融防止延伸して1260デニール、108フィラメント、強
度8.93g/d、破断伸度13.8%、乾熱収縮率9.0%の非原着
糸Nを得た。
上記ポリエステル黒色原着糸66本と非原着糸256本とを
それぞれタテ糸として用い、またヨコ糸として750デニ
ール、72フィラメントのポリエステル非原着糸を用いて
24ピック/30mm、2/2綾組織織、3山(6パネル)で糸配
列糸配置を通し順に黒色原着糸1本、非原着糸4本の5
本のタテ糸を単位として、1パネルに黒色原着糸を11本
用いたウェビングを織製した。得られたウェビングは第
8図のような杉綾のような綾斜文の紋様であり、1パネ
ル毎に11本の黒色が断続しているが、約31°の綾目がは
っきりしていた。
上記ウェビングは、次いで分散染料を用いて灰色に染色
した。染色後のウェビングは灰色の中に黒色の綾目が明
確に表れ、乗用車の内装に合う優美な高級色調を有する
ものであった。また、強力低下もなく、リトラクターへ
の収納および導出も円滑に行えた。
比較例 黒色原着糸として強度が5.8g/d、破断伸度が26.0%、乾
熱収縮率が6.5%のポリエステル繊維を使用し、また非
原着糸として強度が8.8g/d、破断伸度が14.5%、乾熱収
縮率が8.8%のポリエステル繊維を使用した他は、すべ
て上記実施例と同じ条件にしてウェビングを織成した。
得られたウェビングは強力が原着糸に基づいて決まるた
め、JIS D4604自動車用シートベルトの規格値より大
幅に下廻る数値であった。
実施例2 実施例1に使用したのと同じポリエステル黒色原着糸93
本と非原着糸183本とをそれぞれタテ糸とし、またヨコ
糸として750デニール、72フィラメントのポリエステル
非原着糸を用いて23ピック/30mm、2/2綾織組織で、糸配
列配置を糸通し順に黒色原着糸1本、非原着糸2本の3
本のタテ糸を単位としたウェビングを織製した。得られ
たウェビングは第9図のような杉綾のような綾斜文の紋
様であった。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案のベルト用ウェビングは、タテ
糸とヨコ糸からなり、前記タテ糸を高密度にした2/2綾
織組織の順通し織組織にしたウェビングにおいて、原着
糸からなるタテ糸と製織前に未染色の非原着糸からなる
タテ糸とを横並びに3本、5本、6本、7本または9本
に配列した単位を基本単位とし、該基本単位を繰り返し
配列させるようにしたので、最少限のタテ糸材料で要求
強力を十分に満たしながら、優美な緩斜文紋様を作り出
すことができる。しかも、低コストで得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図はそれぞれ本考案に係るシートベルト用
ウェビングに適用される織成組成図、第8図および第9
図はそれぞれ本考案の一実施例からなるウェビングの写
真である。 B…原着糸、N…非原着糸、C…基本単位。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タテ糸とヨコ糸からなり、前記タテ糸を高
    密度にした2/2綾織組織の順通し織組織にしたウェビン
    グにおいて、原着糸からなるタテ糸と製織前に未染色の
    非原着糸からなるタテ糸とを横並びに3本、5本、6
    本、7本又は9本に配列した単位を基本単位とし、該基
    本単位を繰り返し配列させることにより、前記2/2綾織
    組織の順通し織組織の綾目切替部以外に前記原着糸と前
    記非原着糸との色相差に基づく斜の紋様を顕在させたこ
    とを特徴とするベルト用ウェビング。
  2. 【請求項2】前記原着糸からなるタテ糸の前記非原着糸
    からなるタテ糸に対する繊度および強度の物性差が6%
    以内であると共に、破断伸度の物性差が10%以内である
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のベルト用ウェビン
    グ。
  3. 【請求項3】ウェビングがシートベルト用である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のベルト用ウェビング。
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