JPH0644910A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
プラズマディスプレイパネルInfo
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- JPH0644910A JPH0644910A JP4160062A JP16006292A JPH0644910A JP H0644910 A JPH0644910 A JP H0644910A JP 4160062 A JP4160062 A JP 4160062A JP 16006292 A JP16006292 A JP 16006292A JP H0644910 A JPH0644910 A JP H0644910A
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- discharge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特性が高い陰極材料を使用しても放電の局部
集中がなく、放電ガス圧が大きくても管の正特性を低下
させないプラズマディスプレイパネルを簡便に提供す
る。 【構成】 ライン状陽極群とライン状陰極群とが交差す
る位置に複数の放電表示セルが形成される直流型プラズ
マディスプレイパネルにおいて、前記一つの放電表示セ
ル内に形成される陰極が、シート抵抗10Ω以下を有す
る低抵抗部分とシート抵抗10KΩ超を有する高抵抗部
分から連続して形成され、該高抵抗部分の陰極面積が該
低抵抗部分の陰極面積より大きいことを特徴とするプラ
ズマディスプレイパネル。
集中がなく、放電ガス圧が大きくても管の正特性を低下
させないプラズマディスプレイパネルを簡便に提供す
る。 【構成】 ライン状陽極群とライン状陰極群とが交差す
る位置に複数の放電表示セルが形成される直流型プラズ
マディスプレイパネルにおいて、前記一つの放電表示セ
ル内に形成される陰極が、シート抵抗10Ω以下を有す
る低抵抗部分とシート抵抗10KΩ超を有する高抵抗部
分から連続して形成され、該高抵抗部分の陰極面積が該
低抵抗部分の陰極面積より大きいことを特徴とするプラ
ズマディスプレイパネル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流型プラズマディス
プレイパネルに関し、特に陰極が低抵抗部分と高抵抗部
分を有し、これらが連続して形成されるプラズマディス
プレイパネルに関する。
プレイパネルに関し、特に陰極が低抵抗部分と高抵抗部
分を有し、これらが連続して形成されるプラズマディス
プレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】直流型プラズマディスプレイパネル(以
下、単にPDPと略記する)には、放電ガスの発光色を
見るものと、放電によって発生する紫外線で蛍光体を可
視発光させるもの(カラーPDP)がある。
下、単にPDPと略記する)には、放電ガスの発光色を
見るものと、放電によって発生する紫外線で蛍光体を可
視発光させるもの(カラーPDP)がある。
【0003】PDP構成には各種方法が知られている
が、薄型にするため、対向する前面ガラス板と背面板の
周囲をシールガラスで封じて、放電ガスを収容する気密
容器を構成するものが多く採用される。通常、前、背面
板とも低価格の窓用ソーダライムガラスが使用される。
が、薄型にするため、対向する前面ガラス板と背面板の
周囲をシールガラスで封じて、放電ガスを収容する気密
容器を構成するものが多く採用される。通常、前、背面
板とも低価格の窓用ソーダライムガラスが使用される。
【0004】微細で多数の放電表示セルは、ライン状の
陽極とライン状の陰極とが交差する位置に形成すると便
利である。隣接するセル間の誤放電や色滲みを防ぐた
め、あるいはパネル内外の圧力差を支えたり、また電極
間距離を規定するため、放電セルの周囲には隔壁が形成
される。
陽極とライン状の陰極とが交差する位置に形成すると便
利である。隣接するセル間の誤放電や色滲みを防ぐた
め、あるいはパネル内外の圧力差を支えたり、また電極
間距離を規定するため、放電セルの周囲には隔壁が形成
される。
【0005】このPDPの問題点は、次の通りである。 液晶ディスプレイ等に比べて駆動電圧が高く、回路
の負担が大きい。 Neガスによる発光以外は発光効率が低いため、低
輝度か短寿命である。
の負担が大きい。 Neガスによる発光以外は発光効率が低いため、低
輝度か短寿命である。
【0006】この内、の改善策として、二次電子放出
係数γが大きな陰極形成材料を使用し、低電圧駆動する
ものがある。例えば、LaB6や特定の導電性酸化物
(特開平3−176946号公報、特開平4−1994
1号公報、特開平4−104430号公報、特願平2−
276180号、特願平2−284217号、特願平2
−288402号等)等の材料を使用するものである。
係数γが大きな陰極形成材料を使用し、低電圧駆動する
ものがある。例えば、LaB6や特定の導電性酸化物
(特開平3−176946号公報、特開平4−1994
1号公報、特開平4−104430号公報、特願平2−
276180号、特願平2−284217号、特願平2
−288402号等)等の材料を使用するものである。
【0007】これらの材料は、導電性が金属に比べて低
いものが多い。また、金属と同程度であっても、陰極形
成に便利な粉体として使用すると、融点や硬度が高いた
め焼結性が悪く接触抵抗が大きい。従って、形成される
陰極層の抵抗は相当大きなものになる。このような場合
の通例として、高抵抗陰極層の下地に低抵抗層を形成す
る。これにより、細くて長いライン状の陰極でも配線抵
抗を小さくできる。一般に、低抵抗層は金属で形成する
のが便利である。
いものが多い。また、金属と同程度であっても、陰極形
成に便利な粉体として使用すると、融点や硬度が高いた
め焼結性が悪く接触抵抗が大きい。従って、形成される
陰極層の抵抗は相当大きなものになる。このような場合
の通例として、高抵抗陰極層の下地に低抵抗層を形成す
る。これにより、細くて長いライン状の陰極でも配線抵
抗を小さくできる。一般に、低抵抗層は金属で形成する
のが便利である。
【0008】高γ材料を陰極として用いる問題点は以下
の通りである。すなわち、電圧Vと電流IのいわゆるV
I特性において、正常グローから異常グローにいたる部
分の右上がりの傾きを管抵抗の正特性という。この正特
性がある程度大きい場合、陰極面積が大きくても均一な
放電が形成できる。しかし正特性が小さいと、多数のセ
ル間で、また、セル内でも放電が偏る。つまり、放電し
易い部分はさらに電流が流れ易く、放電が一部に集中し
てしまう。しかし、駆動電圧が低い高γ材料の陰極ほど
正特性が小さい。従って、放電の局所集中が発生すると
いう欠点がある。
の通りである。すなわち、電圧Vと電流IのいわゆるV
I特性において、正常グローから異常グローにいたる部
分の右上がりの傾きを管抵抗の正特性という。この正特
性がある程度大きい場合、陰極面積が大きくても均一な
放電が形成できる。しかし正特性が小さいと、多数のセ
ル間で、また、セル内でも放電が偏る。つまり、放電し
易い部分はさらに電流が流れ易く、放電が一部に集中し
てしまう。しかし、駆動電圧が低い高γ材料の陰極ほど
正特性が小さい。従って、放電の局所集中が発生すると
いう欠点がある。
【0009】放電の集中場所は、形成した陰極面積の中
で確率的に起こるものである。放電集中が、一本の陰極
ラインで複数のセル間で生じればドットむらとなり、一
つのセル内で生じるとセル配列がバラバラに見える。ど
ちらの場合も表示品位が低下する。
で確率的に起こるものである。放電集中が、一本の陰極
ラインで複数のセル間で生じればドットむらとなり、一
つのセル内で生じるとセル配列がバラバラに見える。ど
ちらの場合も表示品位が低下する。
【0010】この放電集中を別の角度から考えると、陰
極材料による性能に比べ陰極面積が大きすぎるともいえ
る。そこで材料性能に見合った面積となるよう、陰極放
電面を絶縁物で細分化するという提案が成されている
(特願平3−170351号)。この方法は、所定の陰
極面積を確保し、かつ放電集中を防止する有効なもので
あるが、電流が流れる面積が細分化され電流密度が増加
するので、スパッタが過大になる危険を有する。
極材料による性能に比べ陰極面積が大きすぎるともいえ
る。そこで材料性能に見合った面積となるよう、陰極放
電面を絶縁物で細分化するという提案が成されている
(特願平3−170351号)。この方法は、所定の陰
極面積を確保し、かつ放電集中を防止する有効なもので
あるが、電流が流れる面積が細分化され電流密度が増加
するので、スパッタが過大になる危険を有する。
【0011】上記の問題に関して、輝度を維持したま
ま寿命を改善する提案がされている(テレビジョン学会
技術報告、IPU91−66、坂井徹男他)。これはパ
ッシェンの法則で最低の放電開始電圧となるよりも、相
当高いガス圧を使用するものである。ガス分子が多いの
でプラスイオンが緩和され、陰極スパッタが防止できる
のである。この時、ガス分子が多いため電子の衝突電離
回数も多くなる。このような場合、前述した管抵抗の正
特性は陰極材料のγが大きくなっても小さくなる。
ま寿命を改善する提案がされている(テレビジョン学会
技術報告、IPU91−66、坂井徹男他)。これはパ
ッシェンの法則で最低の放電開始電圧となるよりも、相
当高いガス圧を使用するものである。ガス分子が多いの
でプラスイオンが緩和され、陰極スパッタが防止できる
のである。この時、ガス分子が多いため電子の衝突電離
回数も多くなる。このような場合、前述した管抵抗の正
特性は陰極材料のγが大きくなっても小さくなる。
【0012】高輝度を得るため、いわゆるパルスメモリ
ー駆動が実現されている。正特性が小さいと電流の暴走
が起こる。これを防ぐ常法として、定電流駆動や陽極に
電流制限抵抗を付加する方法がある。しかし、パルスメ
モリー駆動には各セルに電流制限抵抗を付加しなければ
ならない。データ数によって、一本の陰極を流れる電流
値が異なるためである。
ー駆動が実現されている。正特性が小さいと電流の暴走
が起こる。これを防ぐ常法として、定電流駆動や陽極に
電流制限抵抗を付加する方法がある。しかし、パルスメ
モリー駆動には各セルに電流制限抵抗を付加しなければ
ならない。データ数によって、一本の陰極を流れる電流
値が異なるためである。
【0013】各セルに配する前記制限抵抗は数100k
Ω以上が適当とされる。このような高抵抗が放電回路に
直列につながれると、電流パルス波形は相当鈍る。これ
は、多数のセルを有する精細なPDPに必要な短いパル
スでの駆動を阻害する。また、抵抗による電流ロスも大
きく、高抵抗を多数形成すること自体煩雑である。
Ω以上が適当とされる。このような高抵抗が放電回路に
直列につながれると、電流パルス波形は相当鈍る。これ
は、多数のセルを有する精細なPDPに必要な短いパル
スでの駆動を阻害する。また、抵抗による電流ロスも大
きく、高抵抗を多数形成すること自体煩雑である。
【0014】以上説明したように、従来のPDPでは陰
極形成においていくつかの課題を抱えているのが現状で
ある。
極形成においていくつかの課題を抱えているのが現状で
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
ら従来技術の課題を解消し、特性が高い陰極材料を使用
しても放電の局部集中がなく、放電ガス圧が大きくても
管の正特性を低下させないPDPを簡便に提供すること
である。
ら従来技術の課題を解消し、特性が高い陰極材料を使用
しても放電の局部集中がなく、放電ガス圧が大きくても
管の正特性を低下させないPDPを簡便に提供すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、陰
極に低抵抗部分と高抵抗部分を設け、これらを連続して
形成することによって達成される。
極に低抵抗部分と高抵抗部分を設け、これらを連続して
形成することによって達成される。
【0017】すなわち、本発明のPDPは、ライン状陽
極群とライン状陰極群とが交差する位置に複数の放電表
示セルが形成される直流型PDPにおいて、前記一つの
放電セル内に形成される陰極が、シート抵抗10Ω以下
を有する低抵抗部分とシート抵抗10KΩ超を有する高
抵抗部分から連続して形成され、該高抵抗部分の陰極面
積が該低抵抗部分の陰極面積より大きいことを特徴とす
る。
極群とライン状陰極群とが交差する位置に複数の放電表
示セルが形成される直流型PDPにおいて、前記一つの
放電セル内に形成される陰極が、シート抵抗10Ω以下
を有する低抵抗部分とシート抵抗10KΩ超を有する高
抵抗部分から連続して形成され、該高抵抗部分の陰極面
積が該低抵抗部分の陰極面積より大きいことを特徴とす
る。
【0018】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明のPDPは陰極構成が異なるのみで、他は公知PD
Pの技術が適用できる。例えば、各種構成方法、形成材
料や形成技術等である。しかし、より好ましい一例につ
いて以下説明する。
発明のPDPは陰極構成が異なるのみで、他は公知PD
Pの技術が適用できる。例えば、各種構成方法、形成材
料や形成技術等である。しかし、より好ましい一例につ
いて以下説明する。
【0019】本発明における陰極形成材料は、特に限定
されないが、ペロプスカイト型あるいはこれと類似の結
晶構造を持ち、元素周期律表Ia族のLi、Na、K,
Rb、Cs、IIa族のMg、Ca、Sr、Ba、III a
族のSc、Yおよびランタニド元素から選ばれる少なく
とも1種の元素を有する導電性酸化物を含むものが望ま
しい。これら材料を用いる方法および特徴は、従来技術
で例示した特許公報または特許出願等に詳述されてお
り、本発明でもこれが利用できる。ここで、ペロプスカ
イト型と類似の結晶構造とは、ペロプスカイト型結晶の
基本格子において特定元素が不定比をなすもので、例え
ば、K2NiF4型、パイロクロア型、タングステンブロ
ンズ型等やこれら結晶が非常に小さかったり乱れて不定
形に近いものを含む。また、ランタニド元素とは、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
h,Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuである。
されないが、ペロプスカイト型あるいはこれと類似の結
晶構造を持ち、元素周期律表Ia族のLi、Na、K,
Rb、Cs、IIa族のMg、Ca、Sr、Ba、III a
族のSc、Yおよびランタニド元素から選ばれる少なく
とも1種の元素を有する導電性酸化物を含むものが望ま
しい。これら材料を用いる方法および特徴は、従来技術
で例示した特許公報または特許出願等に詳述されてお
り、本発明でもこれが利用できる。ここで、ペロプスカ
イト型と類似の結晶構造とは、ペロプスカイト型結晶の
基本格子において特定元素が不定比をなすもので、例え
ば、K2NiF4型、パイロクロア型、タングステンブロ
ンズ型等やこれら結晶が非常に小さかったり乱れて不定
形に近いものを含む。また、ランタニド元素とは、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
h,Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuである。
【0020】上記した陰極形成材料は、放電電圧を低下
することができる有用なものである。これら導電性酸化
物が放電電圧低下に寄与するのは、二次電子放出係数
(γ)が大きいためと考えられる。しかし、γの測定は
困難なため、その理由は判然としたものでない。実験に
よれば、III a族元素を含むものが特に有効で、これに
Ia族やIIa族が複合されると、さらに低電圧化が可能
となる。
することができる有用なものである。これら導電性酸化
物が放電電圧低下に寄与するのは、二次電子放出係数
(γ)が大きいためと考えられる。しかし、γの測定は
困難なため、その理由は判然としたものでない。実験に
よれば、III a族元素を含むものが特に有効で、これに
Ia族やIIa族が複合されると、さらに低電圧化が可能
となる。
【0021】本発明では、一つのセル内の陰極を低抵抗
部分と高抵抗部分の二つの部分で構成し、高抵抗部分の
面積を低抵抗部分の面積より大きくする。低抵抗部分の
シート抵抗は10Ω以下、高抵抗部分は10kΩ超と
し、低抵抗部分と高抵抗部分は連続して形成する。二つ
の抵抗部分が分離されていると、放電の広がりがスムー
ズになりにくい。しかし、分離間隔が小さい場合、例え
ば数十μm以下であれば殆ど問題はない。また陰極表面
材料は、ほぼ同一放電特性を有することが望ましく、従
って同一材料で一度にパターニングすると便利である。
部分と高抵抗部分の二つの部分で構成し、高抵抗部分の
面積を低抵抗部分の面積より大きくする。低抵抗部分の
シート抵抗は10Ω以下、高抵抗部分は10kΩ超と
し、低抵抗部分と高抵抗部分は連続して形成する。二つ
の抵抗部分が分離されていると、放電の広がりがスムー
ズになりにくい。しかし、分離間隔が小さい場合、例え
ば数十μm以下であれば殆ど問題はない。また陰極表面
材料は、ほぼ同一放電特性を有することが望ましく、従
って同一材料で一度にパターニングすると便利である。
【0022】このような構成で放電電流を増加させて行
くと、まず最初に低抵抗部分でグロー放電が開始され、
続いて低抵抗部分の放電が広がっていく。管にかかる電
圧で規定される電流値に達したとき、放電の広がりが低
抵抗部分面積以下であって陰極材料が高γであると、同
じ電圧で駆動していても放電は局所に集中してしまう。
高γ材料の陰極を有するPDPでは、一般に管の正特性
は小さい。従って、局所的に電流の暴走が起こるためと
考えられる。この傾向は、低抵抗部分に流れる電流が、
規定電流値の1/2程度以下になるまで続くことが実験
的に確かめられる。このため、高抵抗部分の面積は低抵
抗部分の面積より大きくすることが必要である。
くと、まず最初に低抵抗部分でグロー放電が開始され、
続いて低抵抗部分の放電が広がっていく。管にかかる電
圧で規定される電流値に達したとき、放電の広がりが低
抵抗部分面積以下であって陰極材料が高γであると、同
じ電圧で駆動していても放電は局所に集中してしまう。
高γ材料の陰極を有するPDPでは、一般に管の正特性
は小さい。従って、局所的に電流の暴走が起こるためと
考えられる。この傾向は、低抵抗部分に流れる電流が、
規定電流値の1/2程度以下になるまで続くことが実験
的に確かめられる。このため、高抵抗部分の面積は低抵
抗部分の面積より大きくすることが必要である。
【0023】一方、低抵抗部分に流れる電流が規定電流
の1/10以下となると、次のような問題が起こり易
い。規定電流の残りは高抵抗部分を流れるが、この時の
管電圧は、低抵抗部分だけに放電を起こすときよりかな
り高くなっている。従って、低抵抗部分のスパッタが増
大する。また、抵抗自体も大きくなるので、電力消費も
大きい。さらに、電流パルス波形も鈍り易い。これらの
状況は、陰極が高γ材料でない場合でも同様である。よ
って、好ましい高抵抗部分面積は、低抵抗部分面積の1
超〜10倍である。
の1/10以下となると、次のような問題が起こり易
い。規定電流の残りは高抵抗部分を流れるが、この時の
管電圧は、低抵抗部分だけに放電を起こすときよりかな
り高くなっている。従って、低抵抗部分のスパッタが増
大する。また、抵抗自体も大きくなるので、電力消費も
大きい。さらに、電流パルス波形も鈍り易い。これらの
状況は、陰極が高γ材料でない場合でも同様である。よ
って、好ましい高抵抗部分面積は、低抵抗部分面積の1
超〜10倍である。
【0024】放電が低抵抗部分に広がった状態から電流
をさらに増すと、放電は高抵抗部分へ広がって行く。低
抵抗部分から遠いほど放電先端部の抵抗は大きい。従っ
て、高抵抗部分の放電が広がるほど管抵抗は増大する。
つまり、陰極材料やガス圧によらず管は正特性を示す。
この正特性によって電流の暴走が防止できる。従って、
放電表示セル外部の電流制限抵抗を省くことができる。
つまりメモリー駆動が可能となる。勿論、回路保護のた
め外部抵抗を設けることもよい方法であるがこの抵抗値
は小さなもので充分である。
をさらに増すと、放電は高抵抗部分へ広がって行く。低
抵抗部分から遠いほど放電先端部の抵抗は大きい。従っ
て、高抵抗部分の放電が広がるほど管抵抗は増大する。
つまり、陰極材料やガス圧によらず管は正特性を示す。
この正特性によって電流の暴走が防止できる。従って、
放電表示セル外部の電流制限抵抗を省くことができる。
つまりメモリー駆動が可能となる。勿論、回路保護のた
め外部抵抗を設けることもよい方法であるがこの抵抗値
は小さなもので充分である。
【0025】正特性の程度は、高抵抗部分のシート抵抗
値、放電広がりの面積や低抵抗部分からの放電広がり長
さによっても変化する。これらは、設計によって決まる
ものであり、適宜実験で求められるものである。高抵抗
部分のシート抵抗が10kΩ超であれば、適正な管の正
特性が得られる。100MΩ以上になると、放電が充分
に広がる前に低抵抗部分で放電集中が起こり易い。ま
た、このような高抵抗材料を用いて、多数セルの陰極を
安定して形成するのは困難である。高抵抗部分のさらに
好ましいシート抵抗値は、100kΩ〜10MΩであ
る。
値、放電広がりの面積や低抵抗部分からの放電広がり長
さによっても変化する。これらは、設計によって決まる
ものであり、適宜実験で求められるものである。高抵抗
部分のシート抵抗が10kΩ超であれば、適正な管の正
特性が得られる。100MΩ以上になると、放電が充分
に広がる前に低抵抗部分で放電集中が起こり易い。ま
た、このような高抵抗材料を用いて、多数セルの陰極を
安定して形成するのは困難である。高抵抗部分のさらに
好ましいシート抵抗値は、100kΩ〜10MΩであ
る。
【0026】このような抵抗値は、前述の導電性酸化物
を使用すると容易に実現できる。これら導電性酸化物の
比抵抗は一般に高いことが知られているからである。ま
た、比抵抗が適当な値でなくても、導電性成分や高抵抗
成分(絶縁物でも可)を混合することで適切な抵抗値が
得られる。このような手法は、厚膜技術で一般的なもの
である。添加量は、陰極としての表面特性を損なわない
範囲で、導電性成分の場合には40容量%以下、絶縁物
では60容量%以下が好ましい。別の方法として、膜の
厚みを変えて抵抗を調整してもよい。これは薄膜技術で
よく利用される。勿論、二つの方法を組み合わせること
もできる。
を使用すると容易に実現できる。これら導電性酸化物の
比抵抗は一般に高いことが知られているからである。ま
た、比抵抗が適当な値でなくても、導電性成分や高抵抗
成分(絶縁物でも可)を混合することで適切な抵抗値が
得られる。このような手法は、厚膜技術で一般的なもの
である。添加量は、陰極としての表面特性を損なわない
範囲で、導電性成分の場合には40容量%以下、絶縁物
では60容量%以下が好ましい。別の方法として、膜の
厚みを変えて抵抗を調整してもよい。これは薄膜技術で
よく利用される。勿論、二つの方法を組み合わせること
もできる。
【0027】上記したような導電性酸化物以外でも、R
uO2、ZnO、SnO2等の酸化物やLaB6等のホウ
化物も利用できる。
uO2、ZnO、SnO2等の酸化物やLaB6等のホウ
化物も利用できる。
【0028】絶縁物が陰極表面にあると、放電がまだら
になる危険がある。よく知られるように、一つの放電点
では10〜50μm程度の放電広がりが存在する。従っ
て、添加絶縁物の粒径を放電点での広がり以下とすれ
ば、放電を全面均一とすることができる。
になる危険がある。よく知られるように、一つの放電点
では10〜50μm程度の放電広がりが存在する。従っ
て、添加絶縁物の粒径を放電点での広がり以下とすれ
ば、放電を全面均一とすることができる。
【0029】勿論、低抵抗部分の面積がゼロであっては
ならない。ライン状に並ぶ多数の放電表示セルを高抵抗
陰極でつなぐと、抵抗による電圧降下のため両端で均一
な表示ができない。放電表示セル外部に低抵抗の配線を
設けると、配線に近い放電表示セル端部が発光し、好ま
しい位置中央部が暗い。また全ての放電電流が高抵抗部
分を流れ、電力ロスが大きく高い電源電圧が必要とな
る。さらに高抵抗のため電流パルス波形が鈍り、高速駆
動ができない等の欠点があるからである。低抵抗部分の
面積としては、放電表示セルの1/30〜1/4程度あ
れば充分である。1/30未満であると、電流密度が過
大となりスパッタが増える。1/4超では、低抵抗部分
での放電集中が発生し易い。
ならない。ライン状に並ぶ多数の放電表示セルを高抵抗
陰極でつなぐと、抵抗による電圧降下のため両端で均一
な表示ができない。放電表示セル外部に低抵抗の配線を
設けると、配線に近い放電表示セル端部が発光し、好ま
しい位置中央部が暗い。また全ての放電電流が高抵抗部
分を流れ、電力ロスが大きく高い電源電圧が必要とな
る。さらに高抵抗のため電流パルス波形が鈍り、高速駆
動ができない等の欠点があるからである。低抵抗部分の
面積としては、放電表示セルの1/30〜1/4程度あ
れば充分である。1/30未満であると、電流密度が過
大となりスパッタが増える。1/4超では、低抵抗部分
での放電集中が発生し易い。
【0030】表示品位を低下させず管の正特性を利用す
るため、低抵抗部分を細分化するとよい。これにより低
抵抗部分と高抵抗部分の接続長さが増大する。従って、
同じ電圧で広がる放電面積を増加することができる。こ
れはシート抵抗の大きな陰極材料が使用できることを意
味する。低抵抗部分が向かい合っていると、高抵抗部分
の別々の部分から放電が広がり、やがて合体する。この
場合、放電の境では、前記したように放電点の広がりが
存在する。従って、合体後、電流が少し増加しても放電
面積は増えない。つまり、電流が少々変動しても、放電
面積の変動がなく表示品位の低下を防ぐことができる。
るため、低抵抗部分を細分化するとよい。これにより低
抵抗部分と高抵抗部分の接続長さが増大する。従って、
同じ電圧で広がる放電面積を増加することができる。こ
れはシート抵抗の大きな陰極材料が使用できることを意
味する。低抵抗部分が向かい合っていると、高抵抗部分
の別々の部分から放電が広がり、やがて合体する。この
場合、放電の境では、前記したように放電点の広がりが
存在する。従って、合体後、電流が少し増加しても放電
面積は増えない。つまり、電流が少々変動しても、放電
面積の変動がなく表示品位の低下を防ぐことができる。
【0031】次に、低抵抗部分および高抵抗部分の好ま
しい形成方法を説明する。低抵抗部分も、放電維持電圧
が小さくなる表面特性のものが好ましい。前記好ましい
材料は一般に比抵抗が高いので、低抵抗の膜を形成する
ことはそれほど容易ではない。膜厚を増大して抵抗を下
げると、微細なパターニングが困難となる。低抵抗の金
属成分を多く添加すると、表面特性が劣化する。例え
ば、放電維持電圧が上昇したり、スパッタ量が増える。
しい形成方法を説明する。低抵抗部分も、放電維持電圧
が小さくなる表面特性のものが好ましい。前記好ましい
材料は一般に比抵抗が高いので、低抵抗の膜を形成する
ことはそれほど容易ではない。膜厚を増大して抵抗を下
げると、微細なパターニングが困難となる。低抵抗の金
属成分を多く添加すると、表面特性が劣化する。例え
ば、放電維持電圧が上昇したり、スパッタ量が増える。
【0032】一方、比抵抗が小さい材料、例えば、A
g、Al、Au、Ni等の金属やC、In−Snの酸化
物等は、表面特性がそれほど良好ではない。しかし、こ
れらの材質も陰極の下地電極として用いれば問題ない。
逆に、低抵抗の下地電極を使用すれば、表面材料の比抵
抗は広範囲のものが利用できる。シート抵抗が10Ω以
下であれば、多数の放電表示セルを共通とする配線とし
て兼用できる。これら材料の選択は、導電性、形成のし
易さ、コストや接続される配線、端子や高抵抗部分との
マッチングを考慮してなされるものである。
g、Al、Au、Ni等の金属やC、In−Snの酸化
物等は、表面特性がそれほど良好ではない。しかし、こ
れらの材質も陰極の下地電極として用いれば問題ない。
逆に、低抵抗の下地電極を使用すれば、表面材料の比抵
抗は広範囲のものが利用できる。シート抵抗が10Ω以
下であれば、多数の放電表示セルを共通とする配線とし
て兼用できる。これら材料の選択は、導電性、形成のし
易さ、コストや接続される配線、端子や高抵抗部分との
マッチングを考慮してなされるものである。
【0033】従って、最初に比抵抗が小さい下地電極を
形成し、これを覆うように表面特性の良好な材質で陰極
を形成する。このような陰極のシート抵抗は充分大きく
できるので、下地電極と接しない部分は高抵抗部分とな
り、下地電極と接する低抵抗部分と連続して形成でき
る。勿論、高抵抗部分の面積は低抵抗部分の面積より大
とする必要がある。下地電極の一部は、放電に影響のな
い範囲で露出しておくこともできる。
形成し、これを覆うように表面特性の良好な材質で陰極
を形成する。このような陰極のシート抵抗は充分大きく
できるので、下地電極と接しない部分は高抵抗部分とな
り、下地電極と接する低抵抗部分と連続して形成でき
る。勿論、高抵抗部分の面積は低抵抗部分の面積より大
とする必要がある。下地電極の一部は、放電に影響のな
い範囲で露出しておくこともできる。
【0034】また、放電点広がりを利用するため、下地
電極と表面陰極との接触部は、細分化されることが望ま
しい。これには、下地電極そのものを細分化する方法
と、下地電極と表面陰極との間に細分化した絶縁層を挿
入する方法とがある。細分化する下地電極形状として種
々のものが可能であるが、精細なPDPの場合、その線
幅は40μm以下が必要とされる。このようなパターニ
ングには、薄膜技術が一般に適用される。しかし、安価
な厚膜技術でも次のようにすれば細分化することができ
る。
電極と表面陰極との接触部は、細分化されることが望ま
しい。これには、下地電極そのものを細分化する方法
と、下地電極と表面陰極との間に細分化した絶縁層を挿
入する方法とがある。細分化する下地電極形状として種
々のものが可能であるが、精細なPDPの場合、その線
幅は40μm以下が必要とされる。このようなパターニ
ングには、薄膜技術が一般に適用される。しかし、安価
な厚膜技術でも次のようにすれば細分化することができ
る。
【0035】一般に、厚膜インクは固形物粉体と液体ビ
ヒクルの混練で調製される。通常、液体ビヒクルは樹脂
を溶剤に溶解したもので、インク中の樹脂量が適量であ
れば連続した膜が形成される。この時、連続膜に適量の
樹脂よりやや多い樹脂量とすると、網目状の固形分膜が
形成できる。不溶解の樹脂や絶縁粉体を混合しても、網
目状の導電膜が形成できる。しかし、これら混合粉体の
粒径が小さいと、導電成分のパスが細くなり過ぎ、放電
電流で断線が発生し易い。粒径が大きいと、細かい印刷
ができなくなる。10μm前後が適当な大きさである。
このような大きさの高抵抗部分だと、放電点広がりの大
きいガス条件では、管の正特性を充分利用できない場合
がある。従って、溶解樹脂を用いて網目状の形状を得る
のがより好ましい方法である。また、網目状に代えて櫛
状あるいは梯子状に細分化することも好ましいことであ
る。
ヒクルの混練で調製される。通常、液体ビヒクルは樹脂
を溶剤に溶解したもので、インク中の樹脂量が適量であ
れば連続した膜が形成される。この時、連続膜に適量の
樹脂よりやや多い樹脂量とすると、網目状の固形分膜が
形成できる。不溶解の樹脂や絶縁粉体を混合しても、網
目状の導電膜が形成できる。しかし、これら混合粉体の
粒径が小さいと、導電成分のパスが細くなり過ぎ、放電
電流で断線が発生し易い。粒径が大きいと、細かい印刷
ができなくなる。10μm前後が適当な大きさである。
このような大きさの高抵抗部分だと、放電点広がりの大
きいガス条件では、管の正特性を充分利用できない場合
がある。従って、溶解樹脂を用いて網目状の形状を得る
のがより好ましい方法である。また、網目状に代えて櫛
状あるいは梯子状に細分化することも好ましいことであ
る。
【0036】挿入する絶縁層のパターニングも上記と同
様の方法が適用できる。絶縁層の代わりに高抵抗層を挿
入しても、同様の効果が得られる。
様の方法が適用できる。絶縁層の代わりに高抵抗層を挿
入しても、同様の効果が得られる。
【0037】このようにして、低抵抗部分と高抵抗部分
を有し、これらが連続して形成された陰極を具備する直
流型PDPが得られる。
を有し、これらが連続して形成された陰極を具備する直
流型PDPが得られる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、説明以外の工程等は従来より公知の技
術を用いた。
説明する。なお、説明以外の工程等は従来より公知の技
術を用いた。
【0039】実施例1 前、背面板として窓用ソーダライムガラスを用いた。完
成されたPDPの模式平面図を図1(a)に、その断面
図を図1(b)に示す。同図において、1は前面ガラス
板、2は背面板、3は陰極、4は陽極、5は蛍光体、6
は下地電極、7は隔壁をそれぞれ示す。また、陰極を除
いたPDPの諸元を表1に示す。
成されたPDPの模式平面図を図1(a)に、その断面
図を図1(b)に示す。同図において、1は前面ガラス
板、2は背面板、3は陰極、4は陽極、5は蛍光体、6
は下地電極、7は隔壁をそれぞれ示す。また、陰極を除
いたPDPの諸元を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】前面ガラス板1には、In−Sn酸化物の
透明導電膜がスパッタにより被着され、パターニングし
て陽極4を形成している。この一部を露出した状態で蛍
光体5が被着してある。
透明導電膜がスパッタにより被着され、パターニングし
て陽極4を形成している。この一部を露出した状態で蛍
光体5が被着してある。
【0042】背面板2には、配線兼用の下地電極6とこ
れを被覆する陰極3を形成した。この下地電極はAlを
スパッタして形成した。厚み約1μm、幅40μmのラ
イン状で、放電表示セルの中央部にパターニングし、各
セル共通の配線も兼用している。
れを被覆する陰極3を形成した。この下地電極はAlを
スパッタして形成した。厚み約1μm、幅40μmのラ
イン状で、放電表示セルの中央部にパターニングし、各
セル共通の配線も兼用している。
【0043】また、陰極3用インクとして、平均粒径約
0.5μmのLa0.5Sr0.5CoO 3導電性酸化物粉体
75wt%、平均粒径約4μmのAl粉体3wt%、平
均粒径約0.3μmのY2O3誘電体粉体10wt%およ
び平均粒径約4μmのSiO2−B2O3−PbO−Al2
O3−ZnO系ガラス粉体12wt%の固形粉体合計1
00重量部を、15wt%のエチルセルロースをブチル
カルビトールアセテートに溶解した液体ビヒクル45重
量部とを混練したものを調製した。このインクを、下地
電極と平行に重ね印刷し、乾燥焼成して陰極3を形成し
た。厚み約15μm、幅150μmであり、陰極材料の
シート抵抗は約1MΩである。また、陰極の高抵抗部分
は、陰極面積の約73%であった。
0.5μmのLa0.5Sr0.5CoO 3導電性酸化物粉体
75wt%、平均粒径約4μmのAl粉体3wt%、平
均粒径約0.3μmのY2O3誘電体粉体10wt%およ
び平均粒径約4μmのSiO2−B2O3−PbO−Al2
O3−ZnO系ガラス粉体12wt%の固形粉体合計1
00重量部を、15wt%のエチルセルロースをブチル
カルビトールアセテートに溶解した液体ビヒクル45重
量部とを混練したものを調製した。このインクを、下地
電極と平行に重ね印刷し、乾燥焼成して陰極3を形成し
た。厚み約15μm、幅150μmであり、陰極材料の
シート抵抗は約1MΩである。また、陰極の高抵抗部分
は、陰極面積の約73%であった。
【0044】隔壁7は、次のように形成した。厚み0.
15mmで42wt%Ni−6wt%Cr−Fe合金板
をエッチング加工し、これを電極としてSiO2−B2O
3−PbO−Al2O3−ZnO系ガラス粉体を電着後、
650℃で融着してほぼ全表面を緻密な誘電体で被覆形
成した。誘電体厚みは約10μmである。
15mmで42wt%Ni−6wt%Cr−Fe合金板
をエッチング加工し、これを電極としてSiO2−B2O
3−PbO−Al2O3−ZnO系ガラス粉体を電着後、
650℃で融着してほぼ全表面を緻密な誘電体で被覆形
成した。誘電体厚みは約10μmである。
【0045】前面ガラス板、背面板および隔壁を所定位
置に組立て、周囲をシールガラスで封じてガス容器PD
Pを形成した。なお、各回路等の形成で、説明がないも
のは厚膜技術を適用し、蛍光体では500℃、その他は
560〜580℃で焼成した。PDPは、チップ管(図
示せず)によって排気後、放電ガスを封入しチップオフ
される。
置に組立て、周囲をシールガラスで封じてガス容器PD
Pを形成した。なお、各回路等の形成で、説明がないも
のは厚膜技術を適用し、蛍光体では500℃、その他は
560〜580℃で焼成した。PDPは、チップ管(図
示せず)によって排気後、放電ガスを封入しチップオフ
される。
【0046】なお、隔壁に使用した金属板をいわゆるト
リガー電極として用いた。トリガー電極の働きは、放電
表示セル内部の誘電体表面に電荷を蓄積し、この電荷を
利用して予備放電を起こさせ、表示放電を確実迅速にす
るものであり、公知の技術である。
リガー電極として用いた。トリガー電極の働きは、放電
表示セル内部の誘電体表面に電荷を蓄積し、この電荷を
利用して予備放電を起こさせ、表示放電を確実迅速にす
るものであり、公知の技術である。
【0047】このPDPを外部抵抗無しで駆動したとこ
ろ、各セルは均一な発光が認められ、陰極の放電局部集
中は発生しなかった。電流値は約70μAと各セル間で
安定しており、電流パルス波形の鈍りも僅かであった。
ろ、各セルは均一な発光が認められ、陰極の放電局部集
中は発生しなかった。電流値は約70μAと各セル間で
安定しており、電流パルス波形の鈍りも僅かであった。
【0048】比較例1 下地電極幅を130μmとした以外は実施例1と同様の
PDPを形成した。陰極の高抵抗部分は、陰極面積の約
13%であった。
PDPを形成した。陰極の高抵抗部分は、陰極面積の約
13%であった。
【0049】このPDPを外部抵抗無しで駆動したとこ
ろ、電流の暴走が認められたので、陽極一ライン当り2
00kΩの外部抵抗を入れ、各セルの電流を安定化し
た。セル内部で不均一な発光が認められ、全体としてば
らけた表示品位の悪いものであった。これは、放電の局
部集中が発生したためである。また、この構成では安定
したメモリー駆動は不可能であった。
ろ、電流の暴走が認められたので、陽極一ライン当り2
00kΩの外部抵抗を入れ、各セルの電流を安定化し
た。セル内部で不均一な発光が認められ、全体としてば
らけた表示品位の悪いものであった。これは、放電の局
部集中が発生したためである。また、この構成では安定
したメモリー駆動は不可能であった。
【0050】実施例2 実施例1と同様の構成において、下地電極と陰極の中間
に絶縁層(図示せず)を形成した。絶縁層材料は低融点
ガラスにAl2O3を添加したものであり、セル中央部に
90μmの長さを残して下地電極を被覆した。厚みは約
15μmである。
に絶縁層(図示せず)を形成した。絶縁層材料は低融点
ガラスにAl2O3を添加したものであり、セル中央部に
90μmの長さを残して下地電極を被覆した。厚みは約
15μmである。
【0051】また、陰極の導電性酸化物材料としてLa
NiO3にLi2Oを10mol%固溶させた平均粒径約
0.5μmの粉体を用いた。この陰極材料のシート抵抗
は約400kΩであった。陰極の高抵抗部分は、陰極面
積の約89%であった。このPDPの駆動結果は実施例
1と同様であった。
NiO3にLi2Oを10mol%固溶させた平均粒径約
0.5μmの粉体を用いた。この陰極材料のシート抵抗
は約400kΩであった。陰極の高抵抗部分は、陰極面
積の約89%であった。このPDPの駆動結果は実施例
1と同様であった。
【0052】実施例3 図2に下地電極の部分模式平面図を示す。実施例1と同
様の構成において、下地電極として厚膜Agペーストを
用いた。通常のペーストに対して2倍の樹脂量を添加し
印刷焼成したところ、図2に示されるように平均40μ
m程度の穴が開いた網目状膜が形成された。線幅130
μmで厚み約7μmであった。
様の構成において、下地電極として厚膜Agペーストを
用いた。通常のペーストに対して2倍の樹脂量を添加し
印刷焼成したところ、図2に示されるように平均40μ
m程度の穴が開いた網目状膜が形成された。線幅130
μmで厚み約7μmであった。
【0053】陰極の導電性酸化物材料としてLa0.7S
r0.3MnO3で平均粒径約0.5μmの粉体を用いた。
この陰極材料のシート抵抗は約2MΩであった。また、
陰極の高抵抗部分は、陰極面積の約65%であった。こ
のPDPの駆動結果は実施例1と同様であった。
r0.3MnO3で平均粒径約0.5μmの粉体を用いた。
この陰極材料のシート抵抗は約2MΩであった。また、
陰極の高抵抗部分は、陰極面積の約65%であった。こ
のPDPの駆動結果は実施例1と同様であった。
【0054】以上の実施例からも判るように、本発明に
おける陰極構成は各種構成PDPに適用できるのは明ら
かである。
おける陰極構成は各種構成PDPに適用できるのは明ら
かである。
【0055】
【発明の効果】以上の本発明では、次の効果が奏され
る。 各放電表示セル自身に正特性が付与でき、電流の暴
走を防ぐことができるので、外部抵抗を省くこともでき
る。 上記と同様の理由で、放電の局所集中が発生しや
すい高γの陰極材料や放電ガス圧が高い場合でも、放電
の局所集中の発生を回避できる。従って、駆動電圧を低
下できると共に長寿命であり、表示品位の低下がない。 パルスメモリー駆動が可能なので高輝度の表示がで
きる。 各セルの陰極に低抵抗部分が形成されているので、
電流パルス波形の鈍りが少なく高速駆動ができる。 各セルの陰極に低抵抗部分が形成されているので、
電力ロスが少ない。 陰極形成方法として従来と同様のものが適用できる
ので、製造が容易で安価なPDPが得られる。
る。 各放電表示セル自身に正特性が付与でき、電流の暴
走を防ぐことができるので、外部抵抗を省くこともでき
る。 上記と同様の理由で、放電の局所集中が発生しや
すい高γの陰極材料や放電ガス圧が高い場合でも、放電
の局所集中の発生を回避できる。従って、駆動電圧を低
下できると共に長寿命であり、表示品位の低下がない。 パルスメモリー駆動が可能なので高輝度の表示がで
きる。 各セルの陰極に低抵抗部分が形成されているので、
電流パルス波形の鈍りが少なく高速駆動ができる。 各セルの陰極に低抵抗部分が形成されているので、
電力ロスが少ない。 陰極形成方法として従来と同様のものが適用できる
ので、製造が容易で安価なPDPが得られる。
【図1】 本実施例で用いたPDPの部分模式図。
【図2】 下地電極の一例を示す部分模式平面図。
1:前面ガラス板、2:背面板、3:陰極、4:陽極、
5:蛍光体、6:下地電極、7:隔壁。
5:蛍光体、6:下地電極、7:隔壁。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】上記の問題に関して、輝度を維持したま
ま寿命を改善する提案がされている(テレビジョン学会
技術報告、IPU91−66、坂井徹男他)。これはパ
ッシェンの法則で最低の放電開始電圧となるよりも、相
当高いガス圧を使用するものである。ガス分子が多いの
でプラスイオンが緩和され、陰極スパッタが防止できる
のである。この時、ガス分子が多いため電子の衝突電離
回数も多くなる。このような場合、前述したように陰極
材料のγが大きくても管抵抗の正特性は小さくなる。
ま寿命を改善する提案がされている(テレビジョン学会
技術報告、IPU91−66、坂井徹男他)。これはパ
ッシェンの法則で最低の放電開始電圧となるよりも、相
当高いガス圧を使用するものである。ガス分子が多いの
でプラスイオンが緩和され、陰極スパッタが防止できる
のである。この時、ガス分子が多いため電子の衝突電離
回数も多くなる。このような場合、前述したように陰極
材料のγが大きくても管抵抗の正特性は小さくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このような構成で放電電流を増加させて行
くと、まず最初に低抵抗部分の1ケ所でグロー放電が開
始され、続いて低抵抗部分の放電が広がっていく。管に
かかる電圧で規定される電流値に達したとき、放電の広
がりが低抵抗部分面積以下であって陰極材料が高γであ
ると、同じ電圧で駆動していても放電は局所に集中して
しまう。高γ材料の陰極を有するPDPでは、一般に管
の正特性は小さい。従って、局所的に電流の暴走が起こ
るためと考えられる。この傾向は、低抵抗部分に流れる
電流が、規定電流値の1/2程度以下になるまで続くこ
とが実験的に確かめられる。このため、高抵抗部分の面
積は低抵抗部分の面積より大きくすることが必要であ
る。
くと、まず最初に低抵抗部分の1ケ所でグロー放電が開
始され、続いて低抵抗部分の放電が広がっていく。管に
かかる電圧で規定される電流値に達したとき、放電の広
がりが低抵抗部分面積以下であって陰極材料が高γであ
ると、同じ電圧で駆動していても放電は局所に集中して
しまう。高γ材料の陰極を有するPDPでは、一般に管
の正特性は小さい。従って、局所的に電流の暴走が起こ
るためと考えられる。この傾向は、低抵抗部分に流れる
電流が、規定電流値の1/2程度以下になるまで続くこ
とが実験的に確かめられる。このため、高抵抗部分の面
積は低抵抗部分の面積より大きくすることが必要であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ライン状陽極群とライン状陰極群とが交
差する位置に複数の放電表示セルが形成される直流型プ
ラズマディスプレイパネルにおいて、前記一つの放電表
示セル内に形成される陰極が、シート抵抗10Ω以下を
有する低抵抗部分とシート抵抗10KΩ超を有する高抵
抗部分から連続して形成され、該高抵抗部分の陰極面積
が該低抵抗部分の陰極面積より大きいことを特徴とする
プラズマディスプレイパネル。 - 【請求項2】 前記陰極の形成材料が、ペロプスカイト
型あるいはこれと類似の結晶構造を持ち、元素周期律表
Ia族のLi、Na、K,Rb、Cs、IIa族のMg、
Ca、Sr、Ba、III a族のSc、Yおよびランタニ
ド元素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する導電
性酸化物を含む請求項1に記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項3】 前記低抵抗部分の陰極が、網目状、櫛状
あるいは梯子状に細分化される請求項1または2に記載
のプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4160062A JPH0644910A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4160062A JPH0644910A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0644910A true JPH0644910A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=15707080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4160062A Pending JPH0644910A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | プラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0644910A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6027527A (en) * | 1996-12-06 | 2000-02-22 | Piolax Inc. | Stent |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03145030A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | ガス放電型表示パネルの製造方法 |
| JPH04104430A (ja) * | 1990-08-22 | 1992-04-06 | Noritake Co Ltd | 直流型放電表示管および放電表示管用酸化物陰極の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP4160062A patent/JPH0644910A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03145030A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | ガス放電型表示パネルの製造方法 |
| JPH04104430A (ja) * | 1990-08-22 | 1992-04-06 | Noritake Co Ltd | 直流型放電表示管および放電表示管用酸化物陰極の製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6027527A (en) * | 1996-12-06 | 2000-02-22 | Piolax Inc. | Stent |
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