JPH071673B2 - ガス放電型表示パネルの製造方法 - Google Patents

ガス放電型表示パネルの製造方法

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JPH071673B2
JPH071673B2 JP1284615A JP28461589A JPH071673B2 JP H071673 B2 JPH071673 B2 JP H071673B2 JP 1284615 A JP1284615 A JP 1284615A JP 28461589 A JP28461589 A JP 28461589A JP H071673 B2 JPH071673 B2 JP H071673B2
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浩三 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス放電型表示パネルの製造方法に関し、詳
細には、その陰極の形成方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のガス放電型表示パネルは2枚の基板間に放電空間
を有し、この放電空間内で対向する電極間にプラズマ放
電を生じさせて表示を行っている。そして、陰極電極
は、Niを主成分とした材料により構成されている。
しかし、放電発光時の陰極電極に対するスパッタリング
により電極材料が前面ガラスに付着したり、また、電極
材料自体が劣化したりするのを防止するため、放電空間
内に水銀(Hg)を封入しスパッタリングを防ぐ対策が取
られている。この場合、Hgは放電空間内に均一に拡散さ
せなければならないが、均一な拡散は困難であり、加え
て、Hgによる環境汚染の問題があった。このため、融点
は約2300℃と高く、物理的・化学的に安全な化合物であ
り、耐スパッタリング性能に優れた六ホウ化ランタン
(LaB6)を陰極電極として、用いる提案が、特開昭60-2
21928号公報に開示されている。
この提案は、ガラス基板上に導電ペーストを塗布し仮乾
燥し、その上にLaB6層を形成し、焼成(高電流ガス放電
を含む)してLaB6陰極を形成するものである。そして、
この製法はガラスバインダーを用いずにLaB6陰極を形成
し、酸化鉛を含む低融点ガラスをガラスバインダーとし
た場合に酸化鉛の還元により生じる金属鉛のスパッタに
よる悪影響がなくしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の方法によるLaB6陰極は、ガラ
スバインダーを含まないので、表面近くでLaB6粒子の固
定されていない部分が生じ、このような部分が欠けた場
合には陰極上において放電に寄与しない部分が生じ、こ
れによる放電の集中化が陰極の劣化を早めるという問題
があった。
そこで、本発明は上記した従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、Hgを封
入しなくても放電の集中化を防ぐことができる長寿命で
信頼性の高いガス放電表示パネルの製造方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るガス放電型表示パネルの製造方法は、導電
性材料よりなる下地陰極層を備えた絶縁基板上に、上記
下地陰極層を覆うようにLaB6粒子と、焼成により金属酸
化物となる溶液と、ビークルとを含有するペーストを塗
布する工程と、これを乾燥する工程と、これを焼成する
工程とを有することを特徴としている。
〔作用〕
本発明においては、下地陰極層を備えた絶縁基板上に、
LaB6粒子と、例えば、金属アルコキシドや有機酸金属塩
等のような焼成により金属酸化物となる溶液と、ビーク
ルとを混合してなるペーストを、絶縁基板上の下地陰極
層を覆うように印刷し、これを乾燥、焼成することによ
り上地陰極層を形成している。このように、本発明にお
いては、焼成により金属酸化物となりバインダーとして
機能する溶液を含む溶液を用いることにより、従来、バ
インダーとして用いられていた低融点ガラスを不要と
し、低融点ガラスに含まれる鉛による悪影響をなくして
いる。
〔実施例〕
以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第2図は本発明に係る製造方法により製造されたガス放
電型表示パネルの構造の一例を示す斜視図である。
同図に示されるように、本実施例により製造された表示
パネルは、複数本の陰極電極2と隔壁3とを有する背面
ガラス1と、複数本の陽極電極5を有する前面ガラス4
とを対向配置させ、隔壁3により区分される放電セルに
おいて陰極電極2と陽極電極5とを対向させて構成され
ている。そして、放電セルには、NeにArを混合した放電
ガスが封入されている。
第1図(a)、(b)は第2図の陰極部分を示すもので
あり、同図(a)は第2図のI-I線断面図、同図(b)
は同図(a)のA部拡大図である。
第1図(a)、(b)に基づき本実施例の陰極電極2の
製造方法について説明する。
先ず、背面ガラス1上に導電性ペースト2aを所望のパタ
ーンで厚膜印刷する。ここでは、導電性ペーストとして
厚膜Niペースト(ESL(Electro-Science-Laboratorie
s)社製、商品番号:2554)を用い、膜厚を15〜20μm程
度とした。
その後、150℃で約1時間乾燥させ、530℃のピーク保持
を10分間含んだ焼成をして下地陰極2aを形成する。
次に、上記下地陰極2a上に厚膜ペーストを塗布する。こ
こで、厚膜ペーストとしてはLaB6粒子をボールミルによ
り粉砕し、粒径を1〜3μm程度にそろえ、これに粘度
調整用のビークル(ESL社製、商品番号:405)を加え、
さらに焼成によりLaB6粒子のバインダとして機能する金
属酸化物となる金属アルコキシド溶液を加え混合したペ
ーストを用いた。
本実施例においては、LaB6粒子25gに対しビークル(ESL
社製、商品番号:405)10g、アルミニウム−トリ−iプ
ロポキシドを10%含有するイソプロパノール溶液1g及び
ジメトキシバリウム、ジメトキシストロンチウムを各々
3%含有するメタノール溶液1gとした。
上記ペーストを印加した後、空気中で400℃程度に加熱
することにより、ビークルは燃焼し、金属アルコキシド
はそれぞれの金属酸化物になり、LaB6粒子は金属酸化物
に固定され、陰極が形成される。
これにより金属アルコキシドはAl2O3及びBaO-SrOとな
り、LaB6等の金属粒子を固定するバインダーとして機能
する。
上記製造工程によれば、陰極を化学的に安定で、耐熱温
度の非常に高い(2000℃程度)Al2O3等の金属酸化物を
バインダーとすることができるので、従来のようにガラ
スバインダーを用いる必要がなく、ガラスバインダーを
含んだ場合のように鉛スパッタによる悪影響はない。ま
た、バインダーを含まない場合のようにLaB6粒子がはが
れ落ちることもなく、放電の集中の問題がなく、よっ
て、寿命特性の向上を図ることができる。
また、BaO-SrOはLaB6よりもさらに仕事関数が低いので
(LaB6は約2.7eV、BaO-SrOは約1.5eV)、BaO-SrOを含有
させることにより放電開始電圧を低くすることができ
る。
尚、本実施例においては、アルミニウム−トリ−iプロ
ポキシドを10%含有するイソプロパノール溶液を1g、ジ
メトキシバリウム、ジメトキシストロンチウムを各々3
%含有するメタノール溶液1g含有した場合について説明
したが、本発明ははこれには限定されず、イソプロパノ
ール溶液は0.5〜5.0gの範囲であればよい。また、ジメ
トキシストロンチウムを各々3%含有するメタノール溶
液についても0.5〜5.0gの範囲内であればよい。但し、
ペーストに適度の粘性をもたせるためにはイソプロパノ
ール溶液とジメトキシストロンチウムを各々3%含有す
るメタノール溶液の合計が0.5〜5.0gの範囲内であるこ
とが好ましい。
また、上記実施例においては、LaB6のバインダーとして
金属アルコキシドを用いた場合について説明したが、本
発明はこれに限定されず、焼成により金属酸化物となる
他の溶液、例えば、オクチル酸バリウムBa(C7H15COO)2
等の有機酸金属塩をメタノールに溶解させたものをペー
ストとして用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明により基板上の下地陰極上
に上地電極を形成すれば、LaB6粒子を金属酸化物で固定
できるので、放電の集中化を防ぐことができ、表示パネ
ルの信頼性を向上させることができる。また、LaB6粒子
は金属酸化物で固定されており、従来のようにガラスバ
インダーを用いなくてもよいので、鉛スパッタによる悪
影響はなく、表示パネルの長寿命化を図ることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明に係る製造方法により製
造された陰極部分を示す断面図とそのA部拡大図、 第2図は本実施例により製造されたガス放電型表示パネ
ルの構造の一例を示す斜視図である。 1……背面ガラス 2……陰極 2a……下地陰極 2b……上地陰極 3……隔壁 4……前面基板 5……陽極電極 6……LaB6粒子 7……金属酸化物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性材料よりなる下地陰極層を備えた絶
    縁基板上に、上記下地陰極層を覆うようにLaB6粒子と、
    焼成により金属酸化物となる溶液と、ビークルとを含有
    するペーストを塗布する工程と、 これを乾燥する工程と、 これを焼成する工程と を有することを特徴とするガス放電型表示パネルの製造
    方法。
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JP3016537B2 (ja) * 1994-05-16 2000-03-06 岡谷電機産業株式会社 表示放電管用冷陰極の製造方法
JP2010157490A (ja) * 2008-12-02 2010-07-15 Canon Inc 電子放出素子および該電子放出素子を用いた表示パネル

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