JPH064498B2 - 単板の断熱ガラス板およびその色ガラス - Google Patents

単板の断熱ガラス板およびその色ガラス

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JPH064498B2
JPH064498B2 JP33916789A JP33916789A JPH064498B2 JP H064498 B2 JPH064498 B2 JP H064498B2 JP 33916789 A JP33916789 A JP 33916789A JP 33916789 A JP33916789 A JP 33916789A JP H064498 B2 JPH064498 B2 JP H064498B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、冷暖房効果を向上させるようにするととも
に、比較的低い、例えば約50%前後以下の可視光透過
率を有するものであって、しかも耐薬品性および耐摩耗
性も優れた単板の断熱ガラス板ならびにその色ガラスに
関し、なかでもスパッタ膜を積層被覆して成る、建築用
単板熱線反射ガラスまたはその色ガラスとして有用であ
ることはもちろん、特に車輛用断熱ガラスとしても有用
であって、ことにサンルーフ、サイドあるいはドア用窓
ガラスなど可視光透過率が比較的低い車両用単板の断熱
ガラスまたはガラス面側から見てシルバー系色調を示す
車両用単板の断熱色ガラスとして有用である単板の断熱
ガラス板ならびに単板の断熱色ガラス板を提供するもの
である。
[従来の技術] 近年、建築物の周辺環境との調和などの関係上、例えば
高層建築物では外面における反射の割合が高い高性能断
熱ガラスの採用が多くなってきており、その製法として
はCVD法、スパッタ法等があるが、反射色調を自由に
調節できて多品種の生産に適する製法としてはスパッタ
法が採用されつつあり、その用途は建築用に限らず車両
用にも広く拡大されつつあり、さらに単板のままで使用
しても耐候性、耐久性があるというものが提案されてき
ており、なかでもスパッタ法で成膜した建築用断熱ガラ
スとして透明基板にSUS/TiN膜等を形成することでシル
バー色系あるいはゴールド色系等を呈するものを得よう
とすることが知られている。例えば特開昭63-242948号
公報には、熱線反射ガラスが記載されており、ガラス基
板表面に基板側から順に金属膜、窒化物膜及び酸化物膜
を積層して形成した膜側表面の可視光反射率20%以下の
熱線反射ガラスが開示され、金属膜としてCr、Ti、Zr、
Hf、Ta、Si及びこれらの合金、並びにステンレスのなか
から選ばれたもの、窒化物としてTi、Zr、Ta、Cr、Hfの
窒化物及びこれらの複合窒化物のなかから選ばれたも
の、酸化物としてTi、Cr、Zr、Si、Al、Hf、Ta、Nbの酸
化物及びこれらの複合酸化物のなかから選ばれたもので
あり、具体的にはガラス基板/クロム膜/窒化チタン膜
/酸化チタン膜、あるいはガラス基板/ステンレス膜/
窒化チタン膜/酸化チタン膜等の構成が記載され、どち
らかと言えばシルバー色を呈すると考えられるものが開
示されている。また特開昭64-14130号公報には、熱線反
射ガラスが記載されており、ガラス基板上に、基板側か
ら順次窒化物層(例えばTiN膜)、酸化物層(例えばTiO
2、SnO2等)、金属層(例えばSUS、Ti、Cr等)、酸化物
層(例えばTiO2、SnO2)、あるいは基板側から順次例え
ばTiO2層、TiN層、TiO2層、SUS層、TiO2層をそれぞれ積
層させてなるガラス基板側反射色がゴールドを呈し、か
つ膜形成面側反射色がニュートラル系で、反射率が20%
以下であるというものが開示されている。さらに本出願
人が既に出願した特願平1-53567号では熱線反射ガラス
板を記載しており、例えばG/SUSNx/TiNあるいはTiNx
Oy/TiO2の多層膜、あるいはさらにTiO2膜の表面にAl・
SiNxOyを積層した構成で、種々のシルバー色系色調とな
って単板でも充分使用可能であるものを提案している。
さらにまた特開昭63-247352号公報には、反応性スパッ
タリングによる透明コーティングが記載されており、基
材、基材上のコーティング膜およびコーティング上の保
護膜を含む構成のコートした物品であって、この保護膜
がアルミニウムおよびケイ素を含む合金であるターゲッ
トを反応性ガス中、特にO2%がN2+O2ガス中の割合で10
〜30%にあるなかでスパッタすることにより形成された
反応生成物の無定形層を含む膜であることが記載され、
具体的にはAl・SiRx(但しR;例えば0.302+0.7N2等反
応ガス)の保護膜とするものが開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] 前述したような従来の例えば特開昭63-242948号公報に
記載のものはガラス側から見た際の可視光反射率が大き
くなりやすくかつ膜全体としての密着性あるいは耐摩耗
性、耐薬品性等においても必ずしも充分耐久性があるも
のとは言い難いものであって、建築用単板の断熱窓ガラ
スとしてさらに改善が望まれ、特に例えば自動車用断熱
窓ガラスのうち単板で用いるドアあるいはサイドガラス
等には必ずしも充分採用できるとは言い難いものであ
り、また特開昭64-14130号公報に記載のものは、SUS膜
を多層膜の一つに用いているもののガラス面から見た際
ゴールド色調を呈するものであって、特にヘーズ値の変
化ならびに耐薬品性において必ずしも充分満足できると
は言い難いものであり、さらに特願平1-53567号に記載
のものは、前述の両公報に記載されたものより、耐摩耗
性、耐食性ならびに耐候耐久性において数段優れるもの
であって建築用単板の熱線反射ガラスとしては充分有用
であると言えるが、車両用単板の熱線反射ガラスとして
より長期的耐久性あるいは苛酷な環境または条件におい
てはまだまだ充分に満足し得るものとは必ずしも言い難
いものであり、さらにまた特開昭63-247352号公報に記
載されたものは、最外表面膜としての耐摩耗性ならびに
耐薬品性においては表面上向上するものの、膜を構成し
ている積層膜全体としては耐候耐久性が必ずしも充分優
れたものとは言い難いものである。
いずれにしても、車両用単板の断熱ガラスおよびその着
色ガラスとしては、断熱性能、耐摩耗性、耐薬品性なら
びに耐候耐久性などに充分優れ、しかも所望の長期に亘
る耐久性を充分有するものであるものとは言い難いもの
であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来のかかる欠点に鑑みてなしたものであっ
て、特定の膜厚を有する特定の薄膜をガラス表面側と最
外表面側に設け、少なくともSUS膜あるいはSUSNx(通常
0<x≦1)膜ならびにTiNx(0<x≦1)膜、さらに
TiOx(0<x≦2)膜を適宜それぞれ組み合わせ積層被
覆するものとすることで、従来に比し優れる耐摩耗性、
耐薬品性、耐候耐久性をもち、冷暖房に効果的な単板の
車両用窓ガラスとして満足して採用でき、しかもシルバ
ー色系色調をガラス面で呈するようにできる単板の断熱
ガラス板およびその色ガラスを提供するものである。
すなわち、本発明は、透明ガラス基板の一表面に、ガラ
ス面より第1層および第5層として膜厚がそれぞれ100
〜1000ÅのSiOx(1<x≦2)またはAl・SiOx(2<x
≦7/2)膜、第2層として膜厚が50〜100ÅのSUSあるい
はSUSNx(0<x≦1)膜、第3層として膜厚が200〜40
0ÅのTiNx(0<x≦1)膜、第4層として0<膜厚≦2
00ÅであるTiOx(0<x≦2)膜の各スパッタ膜を積層
被覆して成ることを特徴とする単板の断熱ガラス板。な
らびに透明ガラス基板の一表面に、ガラス面より第1層
として膜厚が100〜300ÅのSiOx(1<x≦2)またはAl
・SiOx(2<x≦7/2)膜、第2層として膜厚が50〜100
ÅのSUSあるいはSUSNx(0<x≦1)膜、第3層として
膜厚が200〜400ÅのTiNx(0<x≦1)膜、第4層とし
て0<膜厚≦200ÅであるTiOx(0<x≦2)膜、第5
層として膜厚が300〜500ÅのSiOx(1<x≦2)または
Al・SiOx(2<x≦7/2)膜の各スパッタ膜を積層被覆
して成り、ガラス面側から見た反射色調がシルバー色系
であることを特徴とする単板の断熱色ガラス板。さらに
透明ガラス基板の一表面に、ガラス面より第1層として
膜厚が100〜300ÅのSiOx(1<x≦2)またはAl・SiOx
(2<x≦7/2)膜、第2層として膜厚が50〜100ÅのSU
SあるいはSUSNx(0<x≦1)膜、第3層として膜厚が
200〜400ÅのTiNx(0<x≦1)膜、第4層として膜厚
が300〜500ÅのSiOx(1<x≦2)またはAl・SiOx(2
<x≦7/2)膜の各スパッタ膜を積層被覆して成り、ガ
ラス面側から見た反射色調がシルバー色系であることを
特徴とする単板の断熱色ガラス板。さらにまた前記した
単板の断熱ガラス板ならびに単板の断熱色ガラス板にお
いて、CS-10Fによる摩耗輪を用いたテーバー試験にて、
1000回回転後のヘーズ値の変化量が試験前に比し5%以
内であることを特徴とする上述した単板の断熱ガラス板
ならびに単板の断熱色ガラス板をそれぞれ提供するもの
である。
ここで、前記したようにガラス面より第1層および第5
層として膜厚がそれぞれ100〜1000ÅのSiOx(1<x≦
2)またはAl・SiOx(2<x≦7/2)膜を用いるものと
したのは、透明基板と第3層膜との間に発現する応力を
緩和し膜の密着性を高めるために透明基板の組成成分の
一部であるSiOx(以下該SiOxのxの範囲は1<x≦2)
またはAl・SiOx(以下該Al・SiOxのxの範囲は2<x≦
7/2)膜を用いるものとし、また最外表層である第5層
としても特に耐摩耗性、化学的耐久性を向上せしめるた
めならびに下層の各膜における密着性に応力の発現等悪
影響を与えないためすなわち積層膜全体として各種耐久
性が充分向上せしめるため前記SiOxまたはAl・SiOx膜を
用いることとしたものであり、前述の効果を安定して確
実に達成できしかも生産性も加味したなかでは膜厚がそ
れぞれ100〜1000Å必要であり、ことに第5層として好
ましい膜厚は200〜800Å程度であって、より好ましくは
250〜700Åである。さらに低屈折率の干渉層として、構
成層の薄膜と干渉を発現するものの色調への寄与は少な
く、中間層の構成である前記したSUS、TiNx、TiOxの各
層とマッチィングせしめてガラス面側から見ての反射色
調がスパッター膜を成膜する前とほとんど変化しない中
性色すなわち所謂シルバー色系色調を呈することとな
り、これまでの構成品に対し、光学的な特性をほとんど
変えずに、耐候耐久性能のみを向上させることが可能と
なるため、とくに前記SiOxまたはAl・SiOx層の膜厚を第
1層として100〜300Å、第5層として300〜500Åとする
ことが最も効果的であるためである。つぎに第2層とし
て膜厚が50〜100ÅのSUSあるいはSUSNx(0<x≦1)
膜を用いるものとしたのは、密着力はもちろん耐薬品性
が金属膜のなかでは優れるものであり、特にSUSの窒化
物であるSUSNx(N2:Arが1:1〜1:0の割合におけ
る雰囲気でスパッタリングすることで、通常xは0<x
≦1であり、以下該窒化物のxの範囲は該範囲をいう)
膜の方がよりこの傾向が強く、ことに耐酸性が良化する
ものである等、膜自身の強度が向上するものであり、ま
たガラス面側から見て反射色調がシルバー色系を発現せ
しめるために必要であり、第3層として膜厚が200〜400
ÅのTiNx(以下該TiNxのxの範囲は0<x≦1)膜、第
4層として0<膜厚≦200ÅのTiOx(以下該TiOxのxの
範囲は0<x≦2)膜あるいは該第4層膜がなしと適宜
積層被覆するものとすることによって、それぞれが作用
し合って密着性、膜の強度、耐候耐久性ならびに、干渉
膜として色調と可視光透過率の調整に役立つものであ
り、特に第3ならびに4層については膜面側から見た色
調のバリエーションを有するものとすることができるも
のである。
前述のこれら中間層の膜厚については第2層のSUSある
いはSUSNx膜が50〜100Å、第3層のTiNx膜が200〜400
Å、第4層のTiOx膜が0<膜厚≦200Åに組み合わせ積
層被覆することによって、より優れた耐摩耗性、耐薬品
性ならびに耐候耐久性等の膜全体の強度、さらには所望
のシルバー色系色調を生産性よく得るために必要で最も
好ましいものである。また第4層のTiOx膜がない場合で
も従来に比し、上記各強度が優れるものであった。
なお、透明ガラス基板としては無色または着色の無機質
あるいは有機質ガラス基板であれば、いずれも採用でき
ることは言うまでもない。また前記した単板の断熱ガラ
ス板およびその色ガラスが例えば複層ガラス、合せガラ
スなどに採用して差し使えないことも言うまでもない。
[作用] 前述したとおり、本発明の単板の断熱ガラス板およびそ
の色ガラスは、特定の膜厚を有する特定の薄膜をガラス
表面側と最外表面側に設け、少なくともSUSあるいはSUS
Nx膜ならびにTiNx膜、さらにTiOx膜を適宜それぞれ組み
合わせ積層被覆したものとしたことによって、比較的低
い例えば50%前後以下の可視光透過率であって、耐摩耗
性としてテーバー試験によるヘーズの変化量を5%以下
にすることができ、しかも各層の膜間の密着性を高めし
めることとなり、酸あるいはアルカリ等による腐蝕性を
改善して耐薬品性が向上し、例えば従来施工時における
コンクリート液による劣化、傷等の発生を防止するため
のシート貼付けが不要になるなど、耐候耐久性に優れる
ものとなるとともに、生産性ならびに作業性等もより向
上するものであり、単板として充分採用できるものとな
り、さらに適度の干渉効果をもたらし、断熱機能を有
し、ガラス面側から見てシルバー色系色調を発現できて
高い安全性と居住性を備えるものとなり、建築用窓ガラ
スではもちろん、車両用窓ガラスとしてもサンルーフ、
サイドあるいはドア用ガラス、ことに上下などに稼働さ
すような部分においても充分採用できる単板の断熱ガラ
ス板およびその色ガラスを提供できるものである。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし
本発明は係る実施例に限定されるものではない。
実施例1 大きさ600×600mm2、厚さ6mmの透明ガラス基板(FL6)
を中性洗剤、水すすぎ、イソプロピルアルコールで順次
洗浄し、乾燥した後、マグネトロン反応スパッタリング
装置の真空槽内にセットしてあるSiO2とSUSとTiのター
ゲットに対向して上方を往復できるようセットし、つぎ
に前記槽内を図示していない真空ポンプで約5×10-6To
rrまで脱気した後、該真空槽内にArとO2ガスを同量導入
して真空度を約2×10-3Torrに保持し、前記SiO2のター
ゲットにRF電力約2.5KWを印加し、O2ガス(但し、ArとO
2ガスの流量比は1:0から0:1の範囲にあればよ
い。)によるRFマグネトロンスパッタ中を、前記SiO2
ーゲット上方においてスピード約50mm/minで前記板ガラ
スを搬送することによって約300Å厚さのSiOx薄膜を成
膜した。前記SiOx膜の成膜が完了した後、SiO2ターゲッ
トへの印加を停止する。
つぎに前述のガラス基板を前記真空槽中に置いたまま、
SUSターゲットに約1.0KWを印加し、ArガスによるDCマ
グネトロンスパッタ中を、前記SUSターゲット上方にお
いて約500mm/minで前記ガラス基板を搬送することによ
り約50Å厚さのSUS膜を成膜した。前記SUS膜の成膜が完
了した後、SUSターゲットへの印加を停止する。
つぎに前述したガラス基板を前記真空槽中に置いたま
ま、Tiターゲットに約2.0KWを印加し、N2ガスによるD
Cマグネトロン反応スパッタ中を、前記Tiターゲット上
方において約225mm/minで前記ガラス基板を搬送するこ
とにより約200Å厚さのTiNx膜を成膜した。前記TiNx膜
の成膜が完了した後、Tiターゲットへの印加を停止す
る。
ついで前述と同様にして約50mm/minで前記ガラス基板を
搬送することにより約300ÅのSiOx膜を成膜した。
得られた4層膜を有する単板の断熱ガラス板について、
可視光透過率(380〜780nm)、可視光反射率(380〜780
nm)ならびに日射透過率(340〜1800nm)については340
型自記分光光度計(日立製作所製)とJISZ8722,JISR31
06によってそれぞれその光学的特性を求めた。さらにテ
ーバー試験によるヘーズ(曇り具合)値については、テ
ーバー試験機(MODEL 503,TYBER社製)に膜面を上にし
た10cm角の試験片をセットし、膜面に荷重500gのかかっ
た摩耗輪(CS-10F)が2ケ所で当たるようになっている
もので、1000回回転した後、ヘーズメーター(日本電色
工業製、NDH-20D)によって測定し、試験前の測定値と
対比し、その変化量すなわち差(ΔH)をもって曇価率
で表わした数値である。
次に、耐薬品性のうち耐酸試験については、約60℃の温
度で0.15規定のHC1溶液中に試験片(10cm×10cm)を約4
8時間浸漬した後、可視光透過率ならびに反射率(膜
面)を測定することによって膜の劣化状態を見て判断し
たものであり、耐アルカリ試験については、約60℃で0.
15規定のNaOH溶液に前記と同じ大きさの試験片を約48時
間浸漬した後、前述と同様の測定を行い、膜の劣化状態
を見て判断したものであり、それぞれ○印は試験後の透
過率と反射率の変化が3%以下で外観上ほとんど変化が
見られなかったもの、×印は同様の変化が5%以上で外
観上の変化が明らかに目立ったものであり、△印は同様
にした変化が3〜5%であって外観上前記の中間的な変
化のものである。なお建築用JIS案である1規定のHCl、
1規定のNaOH溶液中、常温で6時間の浸漬において変化
がないことという条件でも試験を行った。
前述の各測定値については表1に示す通りであり、断熱
性に優れる等、より優れた居住性を示す光学的特性を有
し、耐摩耗性や耐食性を充分有し、耐候耐久性を向上し
たものとなり、単板の断熱ガラス板として有用なものと
なり、所期のめざすものが得られ、ガラス面から見た色
調としてはシルバー色系であった。なお前記建築用JIS
案による試験においてももちろん合格するものであっ
た。
実施例2 前記実施例1と同様の方法で行い、表1に示すように一
部膜厚のみ変え4層膜を得て、実施例1で示した測定法
等によって測定し、同様の評価手段で行い、その結果を
表1に示す。
実施例1と同様のものが得られた。
実施例3 前記実施例1と同様の方法で行い、ただ第2層のみSUS
膜からSUSNx膜に変え、すなわちSUSターゲットを用い、
真空度約2.5×10-3Torr、N2ガス中、印加電力約2.5KW、
透明ガラス基板の搬送スピード約600mm/minの条件によ
り、約100Å厚さのSUSNx膜を成膜した。
得られた単板の断熱色ガラス板は、実施例1で示した測
定法等によって測定し、同様の評価手段で行い、その結
果は表1の通りであって、前述の各実施例と同様のもの
が得られ、色調もほぼ同色系となった。なお、SUSNx膜
を第2層に用いたことにより、SUS膜を用いた同様の膜
ならびにその膜厚構成に比し優れたものであった。
実施例4 前記実施例1と同様の方法、測定、評価手段で行い、第
4層のみSiOx膜からAl・SiOx膜に変え、すなわちAl・Si
合金(Al:Si=1:1)ターゲットを用い、真空度約2.
5×10-3Torr、O2ガス中、印加電力約2.5KW、透明ガラス
基板の搬送スピード約20mm/minの条件により、約300Å
厚さのAl・SiOx膜を成膜した。
得られた単板の断熱色ガラス板は、前述の各実施例と同
様のものが得られ、色調もほぼ同色系となった。
実施例5 前記実施例1と同様の方法、測定、評価手段で行い、た
だ第3層の上面にTiOx膜を成膜挿入して5層膜としたも
のである。すなわちTiターゲットを用い、真空度とガス
と印加電力を実施例4と同じで、透明ガラス基板の搬送
スピードを約5mm/minの条件により、約200Å厚さのTiOx
膜を成膜した。
得られた単板の断熱色ガラス板は、前述の各実施例と同
様のものが得られ、その色調もほぼ同色系となった。
実施例6〜10 前記各実施例と同様の方法で行い、表1に示すように5
層積層多層膜の各膜厚を得て、実施例1で示した測定法
等によって測定し、同様の評価手段で行い、その結果を
表1に示す。
得られた単板の断熱色ガラス板は、前述の各実施例と同
様のものが得られ、その色調もほぼ同色系となった。
比較例1〜5 前記各実施例と同様の方法によって行い、表1に示すよ
うに2〜4層の積層多層膜およびその各膜厚を得て、実
施例1で示した測定法等によって測定し、同様の評価手
段で行い、その結果を表1に示す。
得られた断熱色ガラスは、それぞれ実施例の単板の断熱
色ガラス板に比して耐摩耗性、耐薬品性等に劣り、単板
では車両用断熱色ガラスとしてはもちろん採用が困難で
あり、建築用としても必ずしも優れた特性を有するもの
とは言い難いものであって採用し難いものであった。
[発明の効果] 以上前述したように、本発明は透明ガラス基板にスパッ
タ法で、特定の薄膜を特定の膜厚でガラス表面上側と最
外表面側に設け、少なくともSUSあるいはSUSNx膜ならび
にTiNx膜、さらにTiOx膜を適宜それぞれ組み合わせて積
層被覆したものとしたことによって、比較的低い可視光
透過率であって、断熱性能を有し、耐摩耗性、耐食性な
らびに耐候耐久性に優れ、ガラス面から見てシルバー色
系の色調となり、複層あるいは合せガラスはもちろん単
板で車両用としても使用できる居住性のよい効果的で有
用な単板の断熱ガラス板およびその色ガラスを効率よく
提供できるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明ガラス基板の一表面に、ガラス面より
    第1層および第5層として膜厚がそれぞれ100〜1000Å
    のSiOx(1<x≦2)またはAl・SiOx(2<x≦7/2)
    膜、第2層として膜厚が50〜100ÅのSUSあるいはSUSNx
    (0<x≦1)膜、第3層として膜厚が200〜400ÅのTi
    Nx(0<x≦1)膜、第4層として0<膜厚≦200Åで
    あるTiOx(0<x≦2)膜の各スパッタ膜を積層被覆し
    て成ることを特徴とする単板の断熱ガラス板。
  2. 【請求項2】透明ガラス基板の一表面に、ガラス面より
    第1層として膜厚が100〜300ÅのSiOx(1<x≦2)ま
    たはAl・SiOx(2<x≦7/2)膜、第2層として膜厚が5
    0〜100ÅのSUSあるいはSUSNx(0<x≦1)膜、第3層
    として膜厚が200〜400ÅのTiNx(0<x≦1)膜、第4
    層として0<膜厚≦200ÅであるTiOx(0<x≦2)
    膜、第5層として膜厚が300〜500ÅのSiOx(1<x≦
    2)またはAl・SiOx(2<x≦7/2)膜の各スパッタ膜
    を積層被覆して成り、ガラス面側から見た反射色調がシ
    ルバー色系であることを特徴とする請求項1記載の単板
    の断熱色ガラス板。
  3. 【請求項3】透明ガラス基板の一表面に、ガラス面より
    第1層として膜厚が100〜300ÅのSiOx(1<x≦2)ま
    たはAl・SiOx(2<x≦7/2)膜、第2層として膜厚が5
    0〜100ÅのSUSあるいはSUSNx(0<x≦1)膜、第3層
    として膜厚が200〜400ÅのTiNx(0<x≦1)膜、第4
    層として膜厚が300〜500ÅのSiOx(1<x≦2)または
    Al・SiOx(2<x≦7/2)膜の各スパッタ膜を積層被覆
    して成り、ガラス面側から見た反射色調がシルバー色系
    であることを特徴とする単板の断熱色ガラス板。
  4. 【請求項4】前記した単板の断熱ガラス板ならびに単板
    の断熱色ガラス板において、CS-10Fによる摩耗輪を用い
    たテーバー試験にて、1000回回転後のヘーズ値の変化量
    が試験前に比し5%以内であることを特徴とする請求項
    1ならびに請求項2および3記載の単板の断熱ガラス板
    ならびに単板の断熱色ガラス板。
JP33916789A 1989-12-27 1989-12-27 単板の断熱ガラス板およびその色ガラス Expired - Lifetime JPH064498B2 (ja)

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