JPH0645341B2 - 鉄道車両の側構体構造 - Google Patents

鉄道車両の側構体構造

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JPH0645341B2
JPH0645341B2 JP780389A JP780389A JPH0645341B2 JP H0645341 B2 JPH0645341 B2 JP H0645341B2 JP 780389 A JP780389 A JP 780389A JP 780389 A JP780389 A JP 780389A JP H0645341 B2 JPH0645341 B2 JP H0645341B2
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澄生 奥野
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道車両の側構体構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、鉄道車両の側構体は、実公昭50−421228
号に記載のように、腰板部及び幕板部の形材において、
窓枠を構成する端部のみの板厚を厚くして窓隅部の応力
集中を低減し、かつ、応力集中をさけた個所で別部材の
窓間の間柱を溶接結合して形成するものとなっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術を高速の車両のように出入口部が車端部の
みにある鉄道車両に適用した場合、腰板部と幕板部の間
には、腰板部及び幕板部とは別部材の車体高さ方向の間
柱を形成する必要があり、さらに車体の剛性を実用上十
分なものとするため、車体高さ方向の側柱を腰板部及び
幕板部にそれぞれ別部材で形成し、間柱位置に合わせて
前記側柱を結合して構成する必要がある。このように上
記従来技術は、高速車両のように出入力が車端部のみに
ある鉄道車両の車体高さ方向の鳴部材の部品点数低減に
ついて配慮がされておらず、溶接作業性の良好な鉄道車
両構体を製作するうえで問題があった。
本発明の目的は、十分な強度を有する構体を安価に提供
することに有る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数の窓を有する鉄道車両の側構体構造にお
いて、前記側構体は、車体の長手方向に沿って、所定の
間隔で窓を開口した所要数の第1の形材と、該第1の形
材の上下部にそれぞれ接合した第2の形材と、窓と窓と
の間に配置され、前記第1の形材と前記第2の形材との
それぞれに結合した側柱と、から成り、前記第1の形材
は前記窓の上端よりも上部、下端よりも下部のそれぞれ
の内面側に第1の骨部材を一体に備えており、前記第2
の形材は内面側に前記第1の骨部材よりも高さの低い第
2の骨部材を一体に備えており、該第2の骨部材の高さ
は前記第1の骨部材除く前記第1の形材の内面側の高さ
と同一であり、前記高さは前記第1の形材、前記第2の
形材のそれぞれの外面側を基準としたものであり、前記
第1の骨部材は前記側柱に交差する部分を前記第2の骨
部材の高さと同一になるように切り欠いており、前記側
柱は前記第2の骨部材および前記第1の形材の内面側に
結合して、側構体を構成したことを特徴とする。
〔作 用〕
これによれば、窓の上下部の第1の骨部材を切欠き、側
柱を切り欠いていないので、垂直方向の面外曲げ構成を
十分に確保できるものである。また、第1の骨部材の全
てを切り欠いているのではなく、第2の骨部材の高さ位
置と同一位置になるように切り欠いているので、第1の
骨部材は相応の高さを有することになり、窓の上下部の
強度を十分に確保できるものである。
また、第1の形材,第2の形材と側柱の結合は第2の骨
部材などの外面側から離れた位置で行っているので、溶
接時の歪が外面側へ表れにくいものである。
従って、軽量な側構体を安価に提供できるものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第4図により説
明する。第1図は本発明を適用した鉄道車両構体の断面
斜視図を示し、第2図は前記鉄道車両構体の窓開口部に
おける側構体の断面図、第3図は前記鉄道車両構体の窓
と窓との間における側構体の断面図を示したものであ
る。また、第4図は、前記鉄道車両構体の側構体の平面
図を示したもので車内側から見た図である。同図におい
て、1は構体、2、3、4及び5は車体長手方向に引き
通された大形の形材である。このうち形材2は側構体と
屋根構体を結合する軒部の形材である。3は幕板部を形
成する形材であり、4は窓部を形成する形材である。ま
た、5は腰板部を形成する形材である。6は車体高さ方
向に配設され、幕板部あるいは軒部から腰板部まで同一
部材で形成した断面が箱型の側柱であり、台枠の側はり
7の上面と結合するものである。周知のように側柱6は
該側柱に接触する部材(形材2,3,4,5)に結合し
ている。車体長手方向に引き通される前記形材2、3、
4及び5には、車体長手方向に骨部材9がそれぞれの形
材2、3、4及び5と一体に形成されており、該骨部材
9の断面は前記側柱6と結合できるように、L型あるい
はT型となっている。なお、窓部を形成する形材4は、
幕帯8および腰帯8′が一体に形成されている。該形材
4の板厚は、幕板部を形成する形材3および腰板部を形
成する形材5の板厚より厚くなっている。ここで、該幕
帯8および腰帯8′は車体長手方向に引き通して形成さ
れているため、前記側柱6が嵌合する位置を切欠いてい
る。前記形材4は窓部の上下で対称であり、該形材4と
4の結合位置は応力集中を避けた窓の上下方向の中央部
である。なお、窓の開口部は前記形材4を窓形状に切欠
いて形成する。
前記構成において、窓部をなす形材4を第1の形材とす
ると、該形材4の上下に配置される幕板部をなす形材3
及び腰板部をなす形材5が第2の形材となる。また、前
記窓部をなす形材4に形成された幕帯8及び腰帯8′を
第1の骨部材とすると、形材4の上下に位置する形材
2,3及び5に形成された骨部材9が第2の骨部材とな
る。
このような構成によれば窓部を形成する形材4の板厚を
幕板部を形成する形材3及び腰板部を形成する形材5の
板厚よりも厚くすることができるので、窓枠を形成する
部分の強度を補強材を用いることなく向上させることが
できる。また、車体高さ方向の側柱6は台枠と屋根構体
の間に同一部材で結合することができるので部品点数の
低減を図ることができる。さらに、前記形材2、3、4
及び5は全ての車体長手方向に連続して溶接結合10を
行うことができるので、溶接作業の自動化を容易にする
ことができる。
また、窓部の上下部の幕帯8、腰帯8′(以下、骨部材
8,8′と言う。)を欠切き、側柱6を切り欠いていな
いので、窓部の周辺の強度を十分に確保でき、軽量な側
構体を安価に提供できるものである。
つまり、窓部の荷重を負担するのは窓部周辺の部材(骨
部材8,8′、側柱6)である。高さが異なる2部材が
交差するとき、一方の部材を切り欠くことが行われる。
車両の側構体では垂直方向の荷重に比べて側柱の数が少
ないので、側柱の負担が大きい。本発明では側柱6を切
り欠かないで、水平方向の骨部材8,8′を切り欠いて
いるので、垂直方向の面外曲げ剛性を十分に確保できる
ものである。また、骨部材8,8′の全てを切り欠いて
いるのではなく、骨部材9の高さ位置と同一位置になる
ように切り欠いているので、骨部材8,8′は相応の高
さを有することになり、窓の上下部の強度を十分に確保
できるものである。
また、形材3,4,5と側柱6との結合は骨部材9など
の外面側から離れた位置で行っているので、溶接時の歪
が外面側へ表れにくいものである。形材4には骨部材が
無いが、厚肉になっているので、同様である。
従って、軽量な側構体を安価に提供できるものである。
次に、第5図によって本発明の他の実施例を説明する。
第5図は窓と窓との間における側構体断面図である。同
図において、窓部を形成する形材4の板厚は、窓偶部の
み厚くし窓間の中央部分は他の形材3及び形材5と同じ
板厚としている。また、側柱6と結合するための骨部材
9を一体に形成している。
このような構成によれば、窓部の形材4を軽量化できる
うえ、前述の実施例と同様な効果を得られるものであ
る。
ところで、前記各実施例においては、各側構体表面が平
坦な構成のものについて説明したが、各形材に曲率を設
けることで側構体の表面を円弧面とすることができる。
すなわち、各形材を所定の円弧断面を有したものと、こ
れらを治具上で接合することによって歪の少ない円弧面
を構成できるものである。また、形材において円弧断面
を構成することは比較的容易であり、かつ、その精度も
高いものが得られる。このことからも、側外板を薄板と
し各骨部材に張付けて円弧面を構成していた従来の側構
体に比べて見栄えの向上が図れる。
なお、前述の構成にあっては、側柱を湾曲させて構成す
るか、または、形材裏面の骨部材の高さに変化をもたせ
側柱との間隙をなくす構成としてよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、窓の上下部の骨部材を切欠き、側柱を
切り欠いていないので、垂直方向の面外曲げ構成を十分
に確保でき、また、窓の上下部の強度を十分に確保で
き、また、歪を防止でき、軽量な側構体を安価に提供で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による側構体の一実施例を備えた車体の
斜視図、第2図及び第3図は第1図の側構体の断面図、
第4図は第1図の側構体の正面図、第5図は本発明によ
る側構体の他の実施例を示す断面図である。 1……鉄道車両構体、2,3,4,5……形材、6……
側柱、7……側はり、8……幕帯、8′……腰帯、9…
…骨部材、10……溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 正人 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (56)参考文献 特公 昭63−12027(JP,B2) 軽金属車両委員会報告書(昭和59年7月 15日)(社)日本鉄道車両工業会および (社)軽金属協会 P.174〜215

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の窓を有する鉄道車両の側構体構造に
    おいて、 前記側構体は、車体の長手方向に沿って、所定の間隔で
    窓を開口した所要数の第1の形材と、該第1の形材の上
    下部にそれぞれ接合した第2の形材と、窓と窓との間に
    配置され、前記第1の形材と前記第2の形材とのそれぞ
    れに結合した側柱と、から成り、 前記第1の形材は前記窓の上端よりも上部、下端よりも
    下部のそれぞれの内面側に第1の骨部材を一体に備えて
    おり、 前記第2の形材は内面側に前記第1の骨部材よりも高さ
    の低い第2の骨部材を一体に備えており、該第2の骨部
    材の高さは前記第1の骨部材を除く前記第1の形材の内
    面側の高さと同一であり、前記高さは前記第1の形材、
    前記第2の形材のそれぞれの外面側を基準としたもので
    あり、 前記第1の骨部材は前記側柱に交差する部分を前記第2
    の骨部材の高さと同一になるように切り欠いており、 前記側柱は前記第2の骨部材および前記第1の形材の内
    面側に結合していること、 を特徴とする鉄道車両の側構体構造。
  2. 【請求項2】請求項1の鉄道車両の側構体構造におい
    て、前記第1の形材の内面側に前記第2の骨部材と同一
    高さの第3の骨部材を一体に設けており、前記側柱は前
    記第3の骨部材の内面側に結合していること、を特徴と
    する鉄道車両の側構体構造。
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