JPH064730U - 結合部材 - Google Patents
結合部材Info
- Publication number
- JPH064730U JPH064730U JP4900692U JP4900692U JPH064730U JP H064730 U JPH064730 U JP H064730U JP 4900692 U JP4900692 U JP 4900692U JP 4900692 U JP4900692 U JP 4900692U JP H064730 U JPH064730 U JP H064730U
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- rotor
- yoke
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲の温度変化が起こっても、線膨張係数の
異なる2以上の部材の結合関係・固着関係がずれないよ
うにする。 【構成】 線膨張係数の異なる2以上の部材、例えばポ
リゴンミラーモータのアルミ製ロータと鉄製ヨークなど
を結合固着手段例えばビスとねじ孔20などによって部
分的に結合固着する場合に、少なくとも一つの部材の上
記結合固着手段20の近傍に空間21を設けてその空間
内において相手側部材の変形を可能とし、周囲の温度変
化によって結合された部材間に応力が発生しても、空間
21内における変形によって変位を吸収して応力を緩和
する。
異なる2以上の部材の結合関係・固着関係がずれないよ
うにする。 【構成】 線膨張係数の異なる2以上の部材、例えばポ
リゴンミラーモータのアルミ製ロータと鉄製ヨークなど
を結合固着手段例えばビスとねじ孔20などによって部
分的に結合固着する場合に、少なくとも一つの部材の上
記結合固着手段20の近傍に空間21を設けてその空間
内において相手側部材の変形を可能とし、周囲の温度変
化によって結合された部材間に応力が発生しても、空間
21内における変形によって変位を吸収して応力を緩和
する。
Description
【0001】
本考案は、線膨張係数の異なる2以上の部材を結合固着手段で結合する結合部 材に関する。更に詳述すると、本考案は底部を有する円筒体を2重に嵌め合せて 底部で結合・固着する場合に用いて好適な結合部材に関する。
【0002】
線膨張係数の異なる2部材を結合する例としては、例えば図5に示すようなポ リゴンミラーモータにおけるアルミ製のロータ101と鉄製のヨーク102との 固定等が挙げられる。
【0003】 ポリゴンミラーモータは、従来から例えばレーザービームプリンタやファクシ ミリ等の光学走査装置として利用されているもので、動圧空気軸受103によっ て支持された円筒状のロータ101の端部に小径のボス部104を設けてポリゴ ンミラー105を搭載し、これを高速回転させるものである。ロータ101には 切削加工が容易なアルミニウム合金が採用され、その内部にステータコイル10 6やロータマグネット107などが配置されて動圧軸受103と同軸上にモータ 108が構成されている。動圧軸受103は、通常ロータ101の外周面にスパ イラル状の動圧発生用溝109を形成し、軸受部材110との間で極めて狭い一 定の軸受隙間(通常、数μm〜十数μm)が形成されている。したがって、ロー タ101と軸受部材110との間に所定の軸受隙間が正確に確保できない場合に は、これらが接触して摩擦熱を発生し接触部分の溶融により軸と軸受が凝着する いわゆる焼付現象を惹き起こす危険がある。そこでロータ101および軸受部材 110の製作には十分な真円度及び直角度の精度が要求されている。
【0004】 このようなポリゴンモータにおいて、ロータ101に対する鉄製のヨーク10 2の固定は、従来、ロータ101の内周面111の全面に接着剤を塗布して接着 されていた。しかしながら、ロータ101をアルミニウム合金で形成する場合、 軟いために外力の付加によって比較的容易に変形し、軸受隙間を維持できなくな る問題がある。即ち、接着剤の硬化時の収縮力がロータ101の全域において作 用し、ロータ101の比較的強度の弱い開口端部付近を変形させ、その精度(真 円度・直角度)に影響を与えることから製品の歩留りを悪くしている。
【0005】 そこで、図5に示すように、ヨーク102をロータ101と同様の有底円筒状 に形成し、その底部部分112をロータ101のボス部104にビス113によ ってあるいは接着剤を点在させてスポット的に固定することを考えた。
【0006】
しかしながら、鉄製のヨーク102をビス113によってアルミ製のロータ1 01に取付ける場合、図4の(A)に示すようにヨーク102が一方に片偏って しまうのが一般的である。つまり、ロータ101に対し僅かに小径のヨーク10 2は少なくとも1点においてロータ内周面111と接触し、その状態で固定され ている。そして、その状態においてポリゴンミラー105等を含む回転系全体の 回転バランスが調整され、釣合いがとられる。したがって、冬季における輸送中 などに環境温度がバランス調整時よりもかなり低温になると、収縮量の大きなロ ータ101と収縮量の小さなヨーク102との間で相対的位置ずれを引き起こす 。即ち、図4の(B)に示すように、環境温度の変化によって線膨張係数の違い に起因する応力が結合箇所Jに発生し、これが結合箇所Jの締付け摩擦抵抗より も大きくなったときに、2部材101,102の結合関係がずれてしまう問題が ある。そして、その後、製品使用時などのように、使用環境温度がある一定状態 におかれると、図4の(C)に示すように、再びロータ101が膨らみ、ヨーク 102の位置がずれた状態のままその位置にとり残される。したがって、鉄製の ヨーク102がアルミ製のロータ101に対しラジアル方向にずれてロータ10 1の回転軸Oからヨーク102の重心が外れ回転バランスを失ってしまう。この ことは、接着剤などによってスポット的に固定している場合も同様で、接着力を 上回る応力が発生した結合箇所Jの接着剤が破壊されて結合関係を狂わせてしま う。
【0007】 本考案は、ある程度環境温度に変化が起こっても結合関係・固着関係がずれな いような、線膨張係数の異なる2以上の部材からなる結合部材を提供することを 目的とする。
【0008】
かかる目的を達成するため、本考案は、線膨張係数の異なる2以上の部材を結 合固着手段により部分的に結合固着した結合部材において、2以上の部材間の結 合固着手段の近傍には空間が介在されている。
【0009】
したがって、周囲の温度変化によって線膨張が起きスポット的に結合・固定さ れた線膨張係数の異なる部材間に応力が発生しても、この応力は、結合固着手段 の近傍の空間部分で相手側部材の膨張変形を吸収する。
【0010】 例えば、ポリゴンミラーモータのロータとヨークとの結合構造を例に挙げると 図3に示すようになる。製品組立時には、図3の(A)に示すようなロータ2と ヨーク19との間に変形がない状態で結合固着されているが、環境温度の変化が 生ずると、例えばバランス調整時よりもかなり低温になると、ロータ2が相対的 に縮んでヨーク19を締めつけることとなる。しかし、ロータ2とヨーク19の 結合固着手段18の近傍には空間21があるため、この部分ではロータ2がヨー ク19に直接接触しないため応力が発生しない。ヨーク19とロータ2との接触 は結合固着手段18よりも軸方向にかなり離れた空間21の終端A即ちロータ2 とヨーク19との結合関係をずらす位置及び/または方向からかなり離れた位置 で起こるので、ヨーク19のこのA部分が歪んで応力を吸収するか、または空間 21が設けられたロータ2側のB部分が歪んで応力を吸収し、結合箇所Jの締付 け摩擦抵抗よりも大きな応力を結合箇所に作用させること、即ち2部材の結合関 係をずらすことがない。その後、製品使用時など、使用環境温度が元に戻ったと きにはロータ2が膨らみ、図3の(A)に示すバランス調整と同じ状態に復元す る[図3の(C)参照]。
【0011】
以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。尚、本実 施例はレーザプリンタ等の光学走査装置に使用されているポリゴンミラーモータ のロータとヨークの結合構造に適用したものである。
【0012】 図1に本考案を適用したポリゴンミラーモータの一実施例を示す。このポリゴ ンミラーモータは、ポリゴンミラー1と、該ポリゴンミラー1を支持して回転さ せるモータ部3とから構成されている。モータ部3は、ポリゴンミラー1を支持 する円筒状のロータ2と、該ロータ2との間で動圧軸受4を形成して回転自在に 支持するほぼ円筒状の軸受部材5と、ロータ2の内側のセンターポール8に固定 されたステータコイル9及びロータ2の内周面に固着されたロータマグネット1 0とで構成されており、例えばブラシレス制御方式によって駆動される。また、 ロータ2は、センターポール8と当該ロータ2との間に配置された一対のマグネ ット11,12の吸引力を利用した磁気スラスト軸受によってスラスト方向に浮 上させられる一方、動圧軸受4に発生する動圧によりラジアル方向に支持されて いる。
【0013】 ロータ2は、一端にポリゴンミラー1を貫通する小径のボス部13を設けた有 底円筒状を成し、ボス部13の周りの底部にポリゴンミラー1を載置するように している。ポリゴンミラー1は、ロータ2のボス部13にビス18で止め付けら れるバランスプレート16との間に配置される波形のばね17の弾性力でロータ 2に押付けられて固定されている。ロータ2の外周面14には動圧発生用のスパ イラル状の溝15がエッチング等によって形成され、SiC複合メッキなどの硬 質皮膜が施されている。尚、バランスプレート16は、加工誤差やポリゴンミラ ー1をロータ2に取付ける際の取付誤差等によってポリゴンミラー1を含む回転 系全体の重心位置がロータ中心軸上からずれるのを防ぐ。
【0014】 また、軸受部材3もロータ2と同様にアルミニウム合金を用いて製作され、動 圧軸受面を構成する内周面に潤滑アルマイトによる潤滑性被膜が形成されている 。勿論、この軸受部材側に硬質被膜を施し、ロータ2側に潤滑性被膜を施すよう にしてもよい。
【0015】 ロータ2の内側にはヨーク19を介在させて円筒状のロータマグネット10が 固定されている。ヨーク19は有底円筒体であり、その底部に形成された結合固 着領域に結合固着手段としてのビス18を螺合するねじ孔20を設けている。尚 、ロータマグネットヨーク19はロータ2に対し結合固着領域においてのみ固着 され、それ以外の非結合固着領域では固着されていない。このビス18で結合さ れた箇所の近傍のヨーク19とロータ2との間には空間21が設けられている。 空間21は、環境温度の変化が起きたときにヨーク19とロータ2とのビス18 による固定関係をずらす方向及び/または位置に設けられている。例えば、ビス 18の周辺のロータ内周面側に空間21が設けられ、径方向にヨーク19が変形 し得る構造とされている。この空間21の形状は特に限定されるものではないが 、例えばロータ2の内周面を一周りする凹部が好ましい。この凹部の端部は図示 の如き段部であっても、緩やかに肉厚を変化させるテーパ形状であっても良い。 この空間21の位置も特に限定されるものではないが、好ましくは結合固着手段 18寄りの部位でかつ連結される2部材2,19のうちの径方向において内側と なる部材の径方向部位であることが好ましい。
【0016】 尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、本実施例では主にビス18による固定について説明したが、接着剤による スポット的固着あるいはスポット溶接などによる固着構造にも適用できるもので ある。また、空間21を形成するのは特にロータ2側に限定されず、必要あれば ヨーク19側に形成しても良い。
【0017】 以上のように構成されているので、次のようにしてロータとヨークとの結合関 係はずれることなく維持される。まず、製品組立時には、図3の(A)に示すよ うなロータ2とヨーク19との間に変形がない状態で結合固着されている。しか し、環境温度の変化が生ずると、例えばバランス調整時よりもかなり低温になる と、ロータ2が相対的に縮んでヨーク19を締めつける。しかし、ロータ2とヨ ーク19の結合固着手段18の近傍には空間21があるため、この部分ではロー タ2がヨーク19に直接接触しないため応力が発生しない。ヨーク19とロータ 2との接触は結合固着手段18よりも軸方向にかなり離れた空間21の終端A即 ちロータ2とヨーク19との結合関係をずらす位置及び/または方向からかなり 離れた位置で起こる。したがって、ロータ2とヨーク19との強度関係で歪み方 が異なるが、ヨーク19のA部分が歪んで応力を吸収するか、または空間21が 設けられたロータ2側のB部分が歪んで応力を吸収し、結合箇所Jの締付け摩擦 抵抗よりも大きな応力を結合箇所に作用させること、即ち2部材の結合関係をず らすことがない[図3の(B)参照]。したがって、その後、製品使用時など、 使用環境温度が元に戻ったときにはロータ2が膨らみ、図3の(A)に示すバラ ンス調整と同じ状態に復元する[図3の(C)参照]。
【0018】
以上の説明より明らかなように、本考案は、線膨張係数の異なる2以上の部材 を結合固着手段により部分的に結合固着した結合部材において、結合固着手段近 傍に空間を形成するようにしているので、周囲の温度変化によって2部材間に異 なる線膨張が起きても、結合固着手段の近傍の空間においては他方の部材に対し て相対的に喰込むように変形して線膨張係数の差に相当する分の変位を吸収し、 スポット的に結合・固定された線膨張係数の異なる部材間に応力が発生すること を回避する。依って、部材間の結合固着関係にずれが生ずることはなく、回転バ ランスなどを狂わせることがない。
【図1】本考案を適用したポリゴンミラーモータの一実
施例を示す中央半截縦断面図である。
施例を示す中央半截縦断面図である。
【図2】図1のポリゴンミラーモータに使用されたロー
タの空間部分の横断面図である。
タの空間部分の横断面図である。
【図3】本考案の結合部材の熱膨張・熱収縮時の結合関
係の変化を誇張して示す説明図で、(A)は製品組立時
のバランス調整完了状態、(B)は環境温度が低下した
時の2部材の変形状態、(C)は環境温度が元に戻った
時の結合関係をそれぞれ示す。
係の変化を誇張して示す説明図で、(A)は製品組立時
のバランス調整完了状態、(B)は環境温度が低下した
時の2部材の変形状態、(C)は環境温度が元に戻った
時の結合関係をそれぞれ示す。
【図4】従来の結合構造における熱膨張・熱収縮時の結
合関係の変化を示す説明図で、(A)は製品組立時のバ
ランス調整完了状態、(B)は環境温度が低下した時の
アンバランス発生状態、(C)は環境温度が元に戻った
時のアンバランス残留状態をそれぞれ示す。
合関係の変化を示す説明図で、(A)は製品組立時のバ
ランス調整完了状態、(B)は環境温度が低下した時の
アンバランス発生状態、(C)は環境温度が元に戻った
時のアンバランス残留状態をそれぞれ示す。
【図5】従来の結合構造を実施したポリゴンミラーモー
タの一例を示す中央半截縦断面図である。
タの一例を示す中央半截縦断面図である。
2 結合部材の一方であるロータ 18 結合固着手段たるビス 19 結合部材の一方であるヨーク 21 空間
Claims (1)
- 【請求項1】 線膨張係数の異なる2以上の部材を結合
固着手段により部分的に結合固着した結合部材におい
て、上記2以上の部材間の上記結合固着手段の近傍に
は、空間が介在されたことを特徴とする結合部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4900692U JPH064730U (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 結合部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4900692U JPH064730U (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 結合部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064730U true JPH064730U (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=12819089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4900692U Pending JPH064730U (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 結合部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064730U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60139140A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-23 | Fujitsu Ltd | 外側回転型電動機 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP4900692U patent/JPH064730U/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60139140A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-23 | Fujitsu Ltd | 外側回転型電動機 |
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