JPH0647612A - スカルピングカッタ - Google Patents
スカルピングカッタInfo
- Publication number
- JPH0647612A JPH0647612A JP20402992A JP20402992A JPH0647612A JP H0647612 A JPH0647612 A JP H0647612A JP 20402992 A JP20402992 A JP 20402992A JP 20402992 A JP20402992 A JP 20402992A JP H0647612 A JPH0647612 A JP H0647612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- scalping cutter
- cutter
- cutting
- scalping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被切削物の仕上げ面精度を向上し切削厚みを
一定にすると共に、刃こぼれがなくかつ切刃寿命が長い
スカルピングカッタを得る。 【構成】 円筒部の周面に螺旋状の切刃部12を有する
スカルピングカッタにおいて、切刃部12のすくい面1
3とにげ面14との交差する刃先に、上記円筒部の軸線
pを中心とする円筒面mの一部をなすランド面15が設
けられている。
一定にすると共に、刃こぼれがなくかつ切刃寿命が長い
スカルピングカッタを得る。 【構成】 円筒部の周面に螺旋状の切刃部12を有する
スカルピングカッタにおいて、切刃部12のすくい面1
3とにげ面14との交差する刃先に、上記円筒部の軸線
pを中心とする円筒面mの一部をなすランド面15が設
けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属圧延シートなどの
表面を切削するスカルピングカッタに関する。
表面を切削するスカルピングカッタに関する。
【0002】
【従来の技術】銅合金などを圧延してシートを成形する
場合、その表面の酸化物層や汚れなどを除去する処理が
必要となる。この処理のため、表面を切削するスカルピ
ングカッタが用いられている。スカルピングカッタは、
概略を図3の10で示すように、軸線pを中心とする円
筒部11の周面に螺旋状に平行して配設された複数条の
切刃部12を有する回転体である。従来のスカルピング
カッタは、図4に示すように、その切刃部12がすくい
面13とにげ面14との交差するシャープエッジ状の稜
線を有していて、その稜線が刃先16を形成している。
場合、その表面の酸化物層や汚れなどを除去する処理が
必要となる。この処理のため、表面を切削するスカルピ
ングカッタが用いられている。スカルピングカッタは、
概略を図3の10で示すように、軸線pを中心とする円
筒部11の周面に螺旋状に平行して配設された複数条の
切刃部12を有する回転体である。従来のスカルピング
カッタは、図4に示すように、その切刃部12がすくい
面13とにげ面14との交差するシャープエッジ状の稜
線を有していて、その稜線が刃先16を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスカ
ルピングカッタにはさまざまな課題があった。上記のよ
うな従来のスカルピングカッタの切刃部12を研削加工
によって作製するには、図4に示すように、すくい面1
3とにげ面14をそれぞれ研削して、その両面の交差す
る稜線を刃先16とするのであるが、このとき、すくい
面13とにげ面14のそれぞれの研削加工における砥石
の位置決め精度及び摩耗等の誤差のために、図5に部分
的に示すように、刃先16A、16B、16C、16
D、16E、…の位置が、円筒部の軸線pを中心とする
円筒面mから局部的に不規則に偏位する。このような偏
位(以下「刃先ぶれ」と称する)を有するスカルピング
カッタ10を用いて金属圧延シートなどの被切削物(図
3の20)を切削すると、被切削物20の表面への切込
み量が不均一となり、その結果、被切削物20の仕上げ
面精度が悪くなるという問題があった。
ルピングカッタにはさまざまな課題があった。上記のよ
うな従来のスカルピングカッタの切刃部12を研削加工
によって作製するには、図4に示すように、すくい面1
3とにげ面14をそれぞれ研削して、その両面の交差す
る稜線を刃先16とするのであるが、このとき、すくい
面13とにげ面14のそれぞれの研削加工における砥石
の位置決め精度及び摩耗等の誤差のために、図5に部分
的に示すように、刃先16A、16B、16C、16
D、16E、…の位置が、円筒部の軸線pを中心とする
円筒面mから局部的に不規則に偏位する。このような偏
位(以下「刃先ぶれ」と称する)を有するスカルピング
カッタ10を用いて金属圧延シートなどの被切削物(図
3の20)を切削すると、被切削物20の表面への切込
み量が不均一となり、その結果、被切削物20の仕上げ
面精度が悪くなるという問題があった。
【0004】また、このような刃先ぶれを有するスカル
ピングカッタ10で被切削物20を切削すると、図5の
16B及び16Eで示すような、軸線pを中心とする円
筒面mから突出した刃先は、局部的に強く被切削物20
と接触することになるから、他の部分に先行して摩耗す
る。このような偏摩耗の状態が周面に沿って数箇所で発
生すると、このスカルピングカッタは実質的な切削能力
を失い、切刃寿命が尽きると共に、被切削物20の仕上
げ面の面性状を悪化させるという問題があった。また、
従来のスカルピングカッタは、刃先16がシャープエッ
ジ状の稜線からなるために衝撃に弱く、初期の刃こぼれ
(チッピング)が生じ易いという問題もあった。
ピングカッタ10で被切削物20を切削すると、図5の
16B及び16Eで示すような、軸線pを中心とする円
筒面mから突出した刃先は、局部的に強く被切削物20
と接触することになるから、他の部分に先行して摩耗す
る。このような偏摩耗の状態が周面に沿って数箇所で発
生すると、このスカルピングカッタは実質的な切削能力
を失い、切刃寿命が尽きると共に、被切削物20の仕上
げ面の面性状を悪化させるという問題があった。また、
従来のスカルピングカッタは、刃先16がシャープエッ
ジ状の稜線からなるために衝撃に弱く、初期の刃こぼれ
(チッピング)が生じ易いという問題もあった。
【0005】さらに従来のスカルピングカッタでは、円
筒部の周面に螺旋状に湾曲して配設されている複数条の
切刃部を常に一定の調子に研削するには多大な熟練と注
意力が必要であった。特に、にげ面14の研削に際して
は、すくい面13を基準として目測によって研削が行わ
れているので、刃先が形成する周面の円筒度の管理が困
難で、ある程度は円錐台状、または複雑な周面形状に変
形する。このような、変形した刃先周面を有するスカル
ピングカッタを用いて被切削物20を切削すれば、被切
削物20の厚みが不均一となり、結果としてシートの平
面度が低下し、後工程の圧延工程において湾曲、捻れ、
しわなどの発生原因となり、製品品位を著しく低下させ
ていた。
筒部の周面に螺旋状に湾曲して配設されている複数条の
切刃部を常に一定の調子に研削するには多大な熟練と注
意力が必要であった。特に、にげ面14の研削に際して
は、すくい面13を基準として目測によって研削が行わ
れているので、刃先が形成する周面の円筒度の管理が困
難で、ある程度は円錐台状、または複雑な周面形状に変
形する。このような、変形した刃先周面を有するスカル
ピングカッタを用いて被切削物20を切削すれば、被切
削物20の厚みが不均一となり、結果としてシートの平
面度が低下し、後工程の圧延工程において湾曲、捻れ、
しわなどの発生原因となり、製品品位を著しく低下させ
ていた。
【0006】従って本発明の目的は、刃先ぶれがなく、
従って被切削物の仕上げ面精度が向上し、刃先周面の円
筒度が高く、従って被切削物の切削厚みが均一になり、
かつ刃こぼれがなく、切刃寿命が長いスカルピングカッ
タを提供することにある。
従って被切削物の仕上げ面精度が向上し、刃先周面の円
筒度が高く、従って被切削物の切削厚みが均一になり、
かつ刃こぼれがなく、切刃寿命が長いスカルピングカッ
タを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題は、円
筒部の周面に螺旋状の切刃部を有するスカルピングカッ
タにおいて、切刃部のすくい面とにげ面との交差する刃
先に、上記円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をな
すランド面が設けられているスカルピングカッタを提供
することによって解決できる。上記において、ランド面
の幅は、0.005〜0.05mmの範囲内であること
が好ましい。
筒部の周面に螺旋状の切刃部を有するスカルピングカッ
タにおいて、切刃部のすくい面とにげ面との交差する刃
先に、上記円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をな
すランド面が設けられているスカルピングカッタを提供
することによって解決できる。上記において、ランド面
の幅は、0.005〜0.05mmの範囲内であること
が好ましい。
【0008】
【作用】本発明のスカルピングカッタでは、上記のよう
に、すくい面とにげ面が直接交差してシャープエッジ状
の刃先を形成するのではなく、これらの間に、円筒部の
軸線を中心とする円筒面の一部をなすランド面が設けら
れているので、実質的には、すくい面とランド面の交差
する稜線が刃先を形成している。ランド面は前記のよう
に、円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をなしてい
るので、ここに得られた刃先においては本質的に刃先ぶ
れがあり得ない。またこのような刃先群が形成する刃先
周面は、本質的に円筒部の軸線を中心とする円筒面と一
致するので、円筒度が高い。また刃先がシャープエッジ
状の稜線をなしていないので衝撃に強く、刃こぼれも生
じない。このような本発明のスカルピングカッタを被切
削物の切削に用いると、刃先ぶれがないから被切削物の
仕上げ面精度が向上し、円筒度が高いから被切削物の切
削厚みが一定になると共に、刃こぼれや刃の偏摩耗が発
生しないから、スカルピングカッタの切刃寿命が著しく
延長される。
に、すくい面とにげ面が直接交差してシャープエッジ状
の刃先を形成するのではなく、これらの間に、円筒部の
軸線を中心とする円筒面の一部をなすランド面が設けら
れているので、実質的には、すくい面とランド面の交差
する稜線が刃先を形成している。ランド面は前記のよう
に、円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をなしてい
るので、ここに得られた刃先においては本質的に刃先ぶ
れがあり得ない。またこのような刃先群が形成する刃先
周面は、本質的に円筒部の軸線を中心とする円筒面と一
致するので、円筒度が高い。また刃先がシャープエッジ
状の稜線をなしていないので衝撃に強く、刃こぼれも生
じない。このような本発明のスカルピングカッタを被切
削物の切削に用いると、刃先ぶれがないから被切削物の
仕上げ面精度が向上し、円筒度が高いから被切削物の切
削厚みが一定になると共に、刃こぼれや刃の偏摩耗が発
生しないから、スカルピングカッタの切刃寿命が著しく
延長される。
【0009】本発明のスカルピングカッタでは、すくい
面とランド面の交差する稜線が実質的な刃先を形成して
いるが、その刃先角が大きいことによって切削能力が従
来のスカルピングカッタより劣るということはない。そ
の理由は、従来のシャープエッジ状の刃先を有するスカ
ルピングカッタにおいても、被切削物を切削するに際し
ては、刃先角が小さいために、きわめて初期段階である
程度のにげ面摩耗(初期摩耗)が生じ、その切刃部の形
状は本発明のスカルピングカッタの切刃部の形状と実質
的に大差はないからである。これと対比すれば、本発明
のスカルピングカッタの切刃部は、すくい面とランド面
が交差して形成する稜線を刃先としているので、刃先の
チッピングの発生がなく、また初期摩耗もなく、さらに
刃先ぶれがないため従来のものよりむしろ切削能力が優
れ、しかも切刃寿命が長い。
面とランド面の交差する稜線が実質的な刃先を形成して
いるが、その刃先角が大きいことによって切削能力が従
来のスカルピングカッタより劣るということはない。そ
の理由は、従来のシャープエッジ状の刃先を有するスカ
ルピングカッタにおいても、被切削物を切削するに際し
ては、刃先角が小さいために、きわめて初期段階である
程度のにげ面摩耗(初期摩耗)が生じ、その切刃部の形
状は本発明のスカルピングカッタの切刃部の形状と実質
的に大差はないからである。これと対比すれば、本発明
のスカルピングカッタの切刃部は、すくい面とランド面
が交差して形成する稜線を刃先としているので、刃先の
チッピングの発生がなく、また初期摩耗もなく、さらに
刃先ぶれがないため従来のものよりむしろ切削能力が優
れ、しかも切刃寿命が長い。
【0010】この点について実験によれば、従来のシャ
ープエッジ状の刃先を有するスカルピングカッタにおけ
る初期摩耗は、最初の5分間で摩耗幅が0.03〜0.
05mmに達し、摩耗速度が急激であるが、その後は摩
耗速度が緩和され、引き続く85分間で、摩耗幅は0.
5〜0.7mmに達し、実質的な切削能力を失った。即
ち、このスカルピングカッタの切刃寿命は90分であっ
た。これと比較するとき、ランド面の幅(ランド幅)が
0.005〜0.05mmに調整されている本発明のス
カルピングカッタの場合は、上記と同じ条件で切削作業
を行うとき、初期摩耗は認められず、摩耗幅が0.5〜
0.7mmに達して実質的な切削能力を失うまでに12
0分間の切刃寿命を有していた。
ープエッジ状の刃先を有するスカルピングカッタにおけ
る初期摩耗は、最初の5分間で摩耗幅が0.03〜0.
05mmに達し、摩耗速度が急激であるが、その後は摩
耗速度が緩和され、引き続く85分間で、摩耗幅は0.
5〜0.7mmに達し、実質的な切削能力を失った。即
ち、このスカルピングカッタの切刃寿命は90分であっ
た。これと比較するとき、ランド面の幅(ランド幅)が
0.005〜0.05mmに調整されている本発明のス
カルピングカッタの場合は、上記と同じ条件で切削作業
を行うとき、初期摩耗は認められず、摩耗幅が0.5〜
0.7mmに達して実質的な切削能力を失うまでに12
0分間の切刃寿命を有していた。
【0011】従って、本発明のスカルピングカッタにお
いては、ランド幅は0.005〜0.05mmの範囲内
であることが好ましい。0.005mm以下では実質的
にシャープエッジ状の刃先を有する切刃部と同じになっ
てランド面の効果が現れ難く、0.05mm以上ではシ
ャープエッジ状の刃先の初期摩耗量を越えることにな
り、切削抵抗が過大になると共に、寿命の延長にも役立
たない。
いては、ランド幅は0.005〜0.05mmの範囲内
であることが好ましい。0.005mm以下では実質的
にシャープエッジ状の刃先を有する切刃部と同じになっ
てランド面の効果が現れ難く、0.05mm以上ではシ
ャープエッジ状の刃先の初期摩耗量を越えることにな
り、切削抵抗が過大になると共に、寿命の延長にも役立
たない。
【0012】さらに本発明のスカルピングカッタは、正
確に円筒部の軸線を中心とする円筒面と一致する整列し
たランド面を有しているので、運転を開始するに際して
被切削物に対する切刃部の切込み量を調節する場合に見
当が付け易いという利益もある。
確に円筒部の軸線を中心とする円筒面と一致する整列し
たランド面を有しているので、運転を開始するに際して
被切削物に対する切刃部の切込み量を調節する場合に見
当が付け易いという利益もある。
【0013】このようなスカルピングカッタ10は、そ
の各切刃部を研削することによって作製される。その作
製方法としては、例えば次のような方法が好ましい。即
ち、円筒部11の周面に螺旋状の切刃部12を有するス
カルピングカッタを作製するに際して、上記切刃部12
に、円筒部11の軸線pを中心とする円筒面mの一部を
なすランド面を設け、ついで、すくい面13またはにげ
面14のいずれか一方または双方を、上記ランド面の一
部を残して形成することからなるスカルピングカッタの
作製方法である。上記において、残されるランド面の幅
は0.005〜0.05mmの範囲内にあることが好ま
しい。
の各切刃部を研削することによって作製される。その作
製方法としては、例えば次のような方法が好ましい。即
ち、円筒部11の周面に螺旋状の切刃部12を有するス
カルピングカッタを作製するに際して、上記切刃部12
に、円筒部11の軸線pを中心とする円筒面mの一部を
なすランド面を設け、ついで、すくい面13またはにげ
面14のいずれか一方または双方を、上記ランド面の一
部を残して形成することからなるスカルピングカッタの
作製方法である。上記において、残されるランド面の幅
は0.005〜0.05mmの範囲内にあることが好ま
しい。
【0014】
【実施例】次に本発明を図面を参照して具体的に説明す
る。図1において10は本発明のスカルピングカッタを
示している。このスカルピングカッタ10は大略、軸線
pを中心とする円筒部11、及びその両端部に設けら
れ、軸線pを共有する回転軸部17からなる。円筒部1
1には、その周面に捻れ角30゜で螺旋状に平行に形成
された20条の切刃部12と、各切刃部の条を隔てる溝
16が設けられている。円筒部11の長さLは800m
m、直径φは200mmである。回転軸部17にはテー
パ部が設けられ、スカルピングカッタ10はこのテーパ
部で、図示しない軸受け部材に軸受けされ、さらに駆動
モータに接続されて軸線pを回転軸として回転駆動され
るようになっている。切刃部12は図2(a)及び
(b)に示すように、回転方向前側にすくい面13、後
側ににげ面14が形成され、これらが交差する刃先に、
上記円筒部11の軸線pを中心とする円筒面mの一部を
なすランド面15が設けられている。このランド面の幅
(ランド幅)lは、0.005〜0.05mmの範囲内
にあるように調節されている。
る。図1において10は本発明のスカルピングカッタを
示している。このスカルピングカッタ10は大略、軸線
pを中心とする円筒部11、及びその両端部に設けら
れ、軸線pを共有する回転軸部17からなる。円筒部1
1には、その周面に捻れ角30゜で螺旋状に平行に形成
された20条の切刃部12と、各切刃部の条を隔てる溝
16が設けられている。円筒部11の長さLは800m
m、直径φは200mmである。回転軸部17にはテー
パ部が設けられ、スカルピングカッタ10はこのテーパ
部で、図示しない軸受け部材に軸受けされ、さらに駆動
モータに接続されて軸線pを回転軸として回転駆動され
るようになっている。切刃部12は図2(a)及び
(b)に示すように、回転方向前側にすくい面13、後
側ににげ面14が形成され、これらが交差する刃先に、
上記円筒部11の軸線pを中心とする円筒面mの一部を
なすランド面15が設けられている。このランド面の幅
(ランド幅)lは、0.005〜0.05mmの範囲内
にあるように調節されている。
【0015】この実施例のスカルピングカッタは、一例
として次のような方法で作製した。作製素材としては切
刃部の刃付けがなされていない未研削スカルピングカッ
タ(以下「被研削体」と称する)を使用した。被研削体
を円筒研削盤に設置し、軸線pを回転軸として回転し
た。被研削体を軸線pに沿って移動しながら、その円筒
部11に回転円筒形砥石(荒砥120番及び仕上げ砥6
00番)を接触させ、被研削体の切刃部12の刃先に軸
線pを中心とする円筒面mの一部をなすランド面を形成
した。ここに得られたランド面の幅(ランド幅)は0.
05mm以上であった(これを「幅広ランド面」と称す
る)。つぎに、被研削体の回転軸を保持したまま砥石を
カップ形砥石(200番)に変更し、被研削体を緩やか
に回転しながら各切刃部12のすくい面13を研削し
た。つぎに、砥石を別のカップ形砥石(140番)に変
更し、被研削体を緩やかに回転しながらにげ面14を研
削した。にげ面14の研削に際しては、すくい面13と
幅広ランド面が形成する稜線を基準にして0.005〜
0.05mm幅のランド面15が残るように研削した。
として次のような方法で作製した。作製素材としては切
刃部の刃付けがなされていない未研削スカルピングカッ
タ(以下「被研削体」と称する)を使用した。被研削体
を円筒研削盤に設置し、軸線pを回転軸として回転し
た。被研削体を軸線pに沿って移動しながら、その円筒
部11に回転円筒形砥石(荒砥120番及び仕上げ砥6
00番)を接触させ、被研削体の切刃部12の刃先に軸
線pを中心とする円筒面mの一部をなすランド面を形成
した。ここに得られたランド面の幅(ランド幅)は0.
05mm以上であった(これを「幅広ランド面」と称す
る)。つぎに、被研削体の回転軸を保持したまま砥石を
カップ形砥石(200番)に変更し、被研削体を緩やか
に回転しながら各切刃部12のすくい面13を研削し
た。つぎに、砥石を別のカップ形砥石(140番)に変
更し、被研削体を緩やかに回転しながらにげ面14を研
削した。にげ面14の研削に際しては、すくい面13と
幅広ランド面が形成する稜線を基準にして0.005〜
0.05mm幅のランド面15が残るように研削した。
【0016】作製方法の別の一例としては、作製素材と
して、使用済みで刃先の摩耗したスカルピングカッタ
(被研削体)を使用した。この場合は、上記の方法にお
いて幅広ランド面を形成した後、すくい面13の研削を
省き、にげ面14の研削を上記と同様な方法によって行
い、切刃部12の刃先に0.005〜0.05mm幅の
ランド面15を残した。
して、使用済みで刃先の摩耗したスカルピングカッタ
(被研削体)を使用した。この場合は、上記の方法にお
いて幅広ランド面を形成した後、すくい面13の研削を
省き、にげ面14の研削を上記と同様な方法によって行
い、切刃部12の刃先に0.005〜0.05mm幅の
ランド面15を残した。
【0017】次にこの実施例のスカルピングカッタを用
いて被切削物を切削する一実施態様を示す。図3に示す
工程構成において、粗圧延された銅合金のシート20が
矢印の方向に搬送されている。このシート20の両面に
は酸化被膜や汚れなどが付着している。シート20は、
その搬送方向に対し軸線pが直角になるように配設され
た本発明のスカルピングカッタ10とバックアップロー
ル40からなるアセンブリの間に搬送される。このアセ
ンブリは、回転駆動されるスカルピングカッタ10と回
転自在なバックアップロール40が、調節された挟圧を
もって互いに引き合うように付勢されて、軸平行に配設
されたものである。次にシート20は上記のものと同じ
スカルピングカッタ10とバックアップロール40のア
センブリの間に搬送される。ただしこのアセンブリは先
行するアセンブリとは天地が逆に配設されている。この
2組のアセンブリを通過することによってシート20は
その両面が切削される。
いて被切削物を切削する一実施態様を示す。図3に示す
工程構成において、粗圧延された銅合金のシート20が
矢印の方向に搬送されている。このシート20の両面に
は酸化被膜や汚れなどが付着している。シート20は、
その搬送方向に対し軸線pが直角になるように配設され
た本発明のスカルピングカッタ10とバックアップロー
ル40からなるアセンブリの間に搬送される。このアセ
ンブリは、回転駆動されるスカルピングカッタ10と回
転自在なバックアップロール40が、調節された挟圧を
もって互いに引き合うように付勢されて、軸平行に配設
されたものである。次にシート20は上記のものと同じ
スカルピングカッタ10とバックアップロール40のア
センブリの間に搬送される。ただしこのアセンブリは先
行するアセンブリとは天地が逆に配設されている。この
2組のアセンブリを通過することによってシート20は
その両面が切削される。
【0018】(実施例1)上記のような構成の切削工程
において、ランド幅を0.01mmに作製した本発明の
スカルピングカッタを使用した。切削速度を400〜6
00m/分、シート20の搬送速度を10〜15m/分
とし、上記アセンブリの挟圧を調節して切込み量が0.
3〜0.5mmとなるようにして運転した。得られたシ
ート製品は均一で良好な仕上げ面を有していた。上記の
運転条件で、切刃の摩耗幅が実質的な切削能力を失う
0.5〜0.7mmになるまでの運転可能時間を切刃寿
命とするとき、この実施例のスカルピングカッタの寿命
は120分であった。切刃部に刃こぼれは認められなか
った。
において、ランド幅を0.01mmに作製した本発明の
スカルピングカッタを使用した。切削速度を400〜6
00m/分、シート20の搬送速度を10〜15m/分
とし、上記アセンブリの挟圧を調節して切込み量が0.
3〜0.5mmとなるようにして運転した。得られたシ
ート製品は均一で良好な仕上げ面を有していた。上記の
運転条件で、切刃の摩耗幅が実質的な切削能力を失う
0.5〜0.7mmになるまでの運転可能時間を切刃寿
命とするとき、この実施例のスカルピングカッタの寿命
は120分であった。切刃部に刃こぼれは認められなか
った。
【0019】(比較例)上記と同じ構成の切削工程にお
いて、ランド面の有無以外の点については実施例と全く
同様に作製したスカルピングカッタを用いて運転した。
得られたシート製品には不均一な凹凸と条痕が認められ
た。このスカルピングカッタの切刃寿命は60分であっ
た。切刃には多数の刃こぼれが認められた。
いて、ランド面の有無以外の点については実施例と全く
同様に作製したスカルピングカッタを用いて運転した。
得られたシート製品には不均一な凹凸と条痕が認められ
た。このスカルピングカッタの切刃寿命は60分であっ
た。切刃には多数の刃こぼれが認められた。
【0020】上記実施例の結果から、本発明のスカルピ
ングカッタは、比較例にみられる従来のスカルピングカ
ッタと比較して、被切削物に均一で良好な切削面を与え
ると共に、長寿命であり、かつ刃こぼれを起こさないも
のであることが明かである。
ングカッタは、比較例にみられる従来のスカルピングカ
ッタと比較して、被切削物に均一で良好な切削面を与え
ると共に、長寿命であり、かつ刃こぼれを起こさないも
のであることが明かである。
【0021】
【発明の効果】本発明のスカルピングカッタは、円筒部
の周面に螺旋状の切刃部を有するスカルピングカッタに
おいて、切刃部のすくい面とにげ面との交差する刃先
に、上記円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をなす
ランド面が設けられているものであるので、刃先ぶれが
なく、刃こぼれを生ぜず、かつ刃先周面の円筒度が高
い。従って被切削物の仕上げ面精度が向上し、切削厚み
を一定にできると共に、スカルピングカッタの切刃寿命
を延ばす効果がある。さらに運転を開始するに際して被
切削物に対する切刃の切込み量を調節する場合に見当が
付け易いという効果もある。
の周面に螺旋状の切刃部を有するスカルピングカッタに
おいて、切刃部のすくい面とにげ面との交差する刃先
に、上記円筒部の軸線を中心とする円筒面の一部をなす
ランド面が設けられているものであるので、刃先ぶれが
なく、刃こぼれを生ぜず、かつ刃先周面の円筒度が高
い。従って被切削物の仕上げ面精度が向上し、切削厚み
を一定にできると共に、スカルピングカッタの切刃寿命
を延ばす効果がある。さらに運転を開始するに際して被
切削物に対する切刃の切込み量を調節する場合に見当が
付け易いという効果もある。
【図1】 本発明のスカルピングカッタの一実施例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】 (a)は本発明のスカルピングカッタの一実
施例における切刃部を示す部分横断面図であり、(b)
はその刃先を拡大した部分横断面図である。
施例における切刃部を示す部分横断面図であり、(b)
はその刃先を拡大した部分横断面図である。
【図3】 本発明または従来のスカルピングカッタを用
いる切削工程の一実施態様を示す斜視図である。
いる切削工程の一実施態様を示す斜視図である。
【図4】 従来のスカルピングカッタにおける刃先を示
す部分横断面図である。
す部分横断面図である。
【図5】 従来のスカルピングカッタにおける複数の刃
先を示す部分横断面図である。
先を示す部分横断面図である。
10…スカルピングカッタ、11…円筒部、12…切刃
部、13…すくい面、14…にげ面、15…ランド面、
l…ランド幅、m…円筒面、p…軸線。
部、13…すくい面、14…にげ面、15…ランド面、
l…ランド幅、m…円筒面、p…軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 安徳 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 岸 和昌 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 矢嶋 孝男 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒部の周面に螺旋状の切刃部を有する
スカルピングカッタにおいて、切刃部のすくい面とにげ
面との交差する刃先に、上記円筒部の軸線を中心とする
円筒面の一部をなすランド面が設けられていることを特
徴とするスカルピングカッタ。 - 【請求項2】 請求項1において、ランド面の幅が0.
005〜0.05mmの範囲内であることをを特徴とす
るスカルピングカッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20402992A JPH0647612A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | スカルピングカッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20402992A JPH0647612A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | スカルピングカッタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647612A true JPH0647612A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16483583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20402992A Pending JPH0647612A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | スカルピングカッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647612A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001340620A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Takeya Co Ltd | 遊技球揚送装置 |
| WO2016148097A1 (ja) * | 2015-03-18 | 2016-09-22 | 三菱マテリアル株式会社 | スカルピングカッタ |
| CN118720925A (zh) * | 2024-09-03 | 2024-10-01 | 徐州鼎峰木业有限公司 | 一种芯板表面去毛刺装置 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP20402992A patent/JPH0647612A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001340620A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Takeya Co Ltd | 遊技球揚送装置 |
| WO2016148097A1 (ja) * | 2015-03-18 | 2016-09-22 | 三菱マテリアル株式会社 | スカルピングカッタ |
| CN118720925A (zh) * | 2024-09-03 | 2024-10-01 | 徐州鼎峰木业有限公司 | 一种芯板表面去毛刺装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000523 |