JPH064808B2 - 耐水性皮膜の形成法 - Google Patents
耐水性皮膜の形成法Info
- Publication number
- JPH064808B2 JPH064808B2 JP63281994A JP28199488A JPH064808B2 JP H064808 B2 JPH064808 B2 JP H064808B2 JP 63281994 A JP63281994 A JP 63281994A JP 28199488 A JP28199488 A JP 28199488A JP H064808 B2 JPH064808 B2 JP H064808B2
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- Japan
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- film
- chitosan
- water resistant
- film formation
- forming
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は微生物によって分解される耐水性の皮膜の形成
方法に関する。
方法に関する。
更に詳しく言えば、セルロース系繊維とキトサンと複合
させた、自然易分解性で且つ分解時期の制御ができる耐
水性の皮膜の形成法に関するものである。
させた、自然易分解性で且つ分解時期の制御ができる耐
水性の皮膜の形成法に関するものである。
本発明は一定期間後皮膜が土壌中で分解され内容物が露
出することが望まれる対象物、例えば特殊シート、植木
・苗用ポット、徐放性薬品素材等の皮膜形成に利用され
る。
出することが望まれる対象物、例えば特殊シート、植木
・苗用ポット、徐放性薬品素材等の皮膜形成に利用され
る。
従来技術 皮膜形成塗料には種々の種類があり、合成樹脂を溶剤で
溶かして皮膜を形成するのが一般的であるが、これらの
合成樹脂部分には微生物分解性がない。現在、微生物に
プラスチックを生産させる研究が行われているが、まだ
実用化に至っていない。
溶かして皮膜を形成するのが一般的であるが、これらの
合成樹脂部分には微生物分解性がない。現在、微生物に
プラスチックを生産させる研究が行われているが、まだ
実用化に至っていない。
ところでキトサンはエビ、カニ殻等に含まれる含窒素多
糖類であるキチン質を脱アセチル化処理して得られる物
質である。このキチン質を分解する微生物は土壌中に広
く存在している。キトサンについても、本発明者は北海
道から九州までの日本各地の畑土を採取し、脱アセチル
化度の高いキトサンをも分解する微生物が普遍的に存在
することを確かめた。
糖類であるキチン質を脱アセチル化処理して得られる物
質である。このキチン質を分解する微生物は土壌中に広
く存在している。キトサンについても、本発明者は北海
道から九州までの日本各地の畑土を採取し、脱アセチル
化度の高いキトサンをも分解する微生物が普遍的に存在
することを確かめた。
キトサンは工業的には水処理用の凝集剤として用いられ
ているほか、キチン質の生体適合材料への応用並びに紙
の表面強度増加への利用などが試みられているのみであ
る。これまでにキトサンをセルロース系繊維と組み合わ
せた複合皮膜として応用した例はない。
ているほか、キチン質の生体適合材料への応用並びに紙
の表面強度増加への利用などが試みられているのみであ
る。これまでにキトサンをセルロース系繊維と組み合わ
せた複合皮膜として応用した例はない。
発明が解決しようとする問題点 土壌中で使用し、一定期間後皮膜が分解して中身が露出
することを要求される製品は多い。このような製品は、
皮膜が土壌中で一定期間後自然に分解するほか、土壌生
態系に無害であることが強く要求される。
することを要求される製品は多い。このような製品は、
皮膜が土壌中で一定期間後自然に分解するほか、土壌生
態系に無害であることが強く要求される。
本発明はこの要件を満足し得る新規な皮膜の形成方法を
提供することにある。
提供することにある。
問題点解決するための手段 本発明者らは分解制御皮膜材料について鋭意研究を行っ
た結果、適切な微生物分解性を持つセルロース系繊維−
キトサン系の皮膜の形成法を見い出し、本発明を完成さ
せるに至った。セルロース系繊維のみのシート状物ある
いはキトサン塩はそれぞれ単独では水分の多い土壌中で
その強度、形状を保たない。すなわち、すみやかに前者
は単繊維に、また後者の乾燥物はゲル状となる。
た結果、適切な微生物分解性を持つセルロース系繊維−
キトサン系の皮膜の形成法を見い出し、本発明を完成さ
せるに至った。セルロース系繊維のみのシート状物ある
いはキトサン塩はそれぞれ単独では水分の多い土壌中で
その強度、形状を保たない。すなわち、すみやかに前者
は単繊維に、また後者の乾燥物はゲル状となる。
本発明は種々のセルロース系繊維とキトサン塩とをグリ
セロール存在下で混合し、これを対象物に塗布あるいは
含浸させた後、乾燥して複合化させることによって、土
壌中や水中で強度、耐水性を有し、一定期間後で微生物
分解される皮膜を得るものである。
セロール存在下で混合し、これを対象物に塗布あるいは
含浸させた後、乾燥して複合化させることによって、土
壌中や水中で強度、耐水性を有し、一定期間後で微生物
分解される皮膜を得るものである。
これらの複合皮膜は微生物分解性を持つだけでなく、調
製条件すなわちキトサンの複合量及びグリセロールの混
合量を変えることによって、また調製温度を変えること
によって分解性を適切に制御できる。本発明に用いたキ
トサンは脱アセチル化度40〜100%のものの皮膜形
成能が最も優れていた。
製条件すなわちキトサンの複合量及びグリセロールの混
合量を変えることによって、また調製温度を変えること
によって分解性を適切に制御できる。本発明に用いたキ
トサンは脱アセチル化度40〜100%のものの皮膜形
成能が最も優れていた。
この皮膜は、セルロース繊維表面とキトサンとの間に結
合を持つことによって、透水性がありながら湿潤状態で
強い強度を持ち、微生物分解性のある皮膜となる。更に
この皮膜に希薄高級脂肪酸溶液を作用させることによ
り、吸水性の低い皮膜とすることもできる。
合を持つことによって、透水性がありながら湿潤状態で
強い強度を持ち、微生物分解性のある皮膜となる。更に
この皮膜に希薄高級脂肪酸溶液を作用させることによ
り、吸水性の低い皮膜とすることもできる。
発明の効果 本発明の方法で形成した皮膜は土壌中での微生物分解性
を制御でき、且つ分解された後に有害物質を生じない。
このため薬剤等のカプセル化や表面皮膜化によって、薬
剤等に徐放効果を持たせることができる。また一定期間
後に露出し、作用させることが必要な基材の皮膜として
種々の用途に利用でき、その効果は大いに期待できる。
を制御でき、且つ分解された後に有害物質を生じない。
このため薬剤等のカプセル化や表面皮膜化によって、薬
剤等に徐放効果を持たせることができる。また一定期間
後に露出し、作用させることが必要な基材の皮膜として
種々の用途に利用でき、その効果は大いに期待できる。
実施例 次に実施例により、本発明の複合皮膜の形成方法を更に
詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
実施例1 微細に叩解した漂白パルプにキトサン(分子量約五万、
脱アセチル化度約99%)の酢酸水溶液を混合し、セル
ロース繊維に対し0〜60%のキトサン添加量となるよ
うにした。なお、グリセロールはパルプに対して93%
混合した。この混合物をセルロース繊維量が0.5mg/cm2
となるようガラス板上に流延し、70℃で15時間加熱
乾燥した。
脱アセチル化度約99%)の酢酸水溶液を混合し、セル
ロース繊維に対し0〜60%のキトサン添加量となるよ
うにした。なお、グリセロールはパルプに対して93%
混合した。この混合物をセルロース繊維量が0.5mg/cm2
となるようガラス板上に流延し、70℃で15時間加熱
乾燥した。
このガラス板上の皮膜をpH6の燐酸水溶液中に入れて減
菌したのち、畑土土壌から採取した菌を植菌して、振蕩
培養し、皮膜の分解を肉眼観察した。
菌したのち、畑土土壌から採取した菌を植菌して、振蕩
培養し、皮膜の分解を肉眼観察した。
表1から、0%では形状を保たないが、5%以上のキト
サンと複合させると、膜状物としての形状を保つのに十
分であり、また分解時期をキトサンの添加量によって制
御できることを認めた。なおセルロース繊維が0%の皮
膜も形成させたが、水中で膨潤溶解現象がおき、皮膜と
して不適格であった。
サンと複合させると、膜状物としての形状を保つのに十
分であり、また分解時期をキトサンの添加量によって制
御できることを認めた。なおセルロース繊維が0%の皮
膜も形成させたが、水中で膨潤溶解現象がおき、皮膜と
して不適格であった。
実施例2 表2にキトサンをセルロース繊維に対し25%混合し、
グリセロールを0%から200%まで添加混合して形成
した複合皮膜の分解期間を示す。形成方法、分解方法は
実施例1と同様である。
グリセロールを0%から200%まで添加混合して形成
した複合皮膜の分解期間を示す。形成方法、分解方法は
実施例1と同様である。
皮膜はグリセロールの混合量が150%までは徐々にそ
の柔軟性が増加し、皮膜として適した性質を持つことが
分かった。200%になると皮膜強度が低下し、皮膜と
して適さなかった。また更に、グリセロールの混合量を
変化させることで複合皮膜の分解時期を制御できること
が分かった。
の柔軟性が増加し、皮膜として適した性質を持つことが
分かった。200%になると皮膜強度が低下し、皮膜と
して適さなかった。また更に、グリセロールの混合量を
変化させることで複合皮膜の分解時期を制御できること
が分かった。
実施例3 表3にキトサンをセルロース繊維に対し25%混合し、
グリセロールを93%添加混合した後、パルプ紙葉上に
形成させた複合皮膜の分解期間を示す。乾燥温度は70
〜180℃、乾燥時間は1時間とった。その他の形成方
法、分解方法は実施例1と同様である。
グリセロールを93%添加混合した後、パルプ紙葉上に
形成させた複合皮膜の分解期間を示す。乾燥温度は70
〜180℃、乾燥時間は1時間とった。その他の形成方
法、分解方法は実施例1と同様である。
形成温度が高いほど皮膜の分解時間が増大することか
ら、複合化度が増していることが分かり、これによって
分解時間を制御できることが明らかである。ただし、1
45℃以上の皮膜は褐色化した。
ら、複合化度が増していることが分かり、これによって
分解時間を制御できることが明らかである。ただし、1
45℃以上の皮膜は褐色化した。
Claims (2)
- 【請求項1】セルロース系繊維と、セルロース系繊維に
対し5重量%以上のキトサン、及び最大150%のグリ
セロールの混合溶液を被処理物に塗布または含浸させた
のち乾燥することを特徴とする耐水性皮膜の形成法。 - 【請求項2】キトサン溶液としては酢酸、蟻酸等の有機
酸及び鉱酸の水溶液を用い、セルロース系繊維には微細
に叩解しミクロフィブリル化した繊維を用いることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の皮膜形成法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63281994A JPH064808B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 耐水性皮膜の形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63281994A JPH064808B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 耐水性皮膜の形成法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02127486A JPH02127486A (ja) | 1990-05-16 |
| JPH064808B2 true JPH064808B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=17646746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63281994A Expired - Lifetime JPH064808B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | 耐水性皮膜の形成法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064808B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0526047U (ja) * | 1991-02-19 | 1993-04-06 | 工業技術院長 | 生分解性束子 |
| JPH0794576B2 (ja) * | 1991-11-28 | 1995-10-11 | 工業技術院長 | 柔軟性を有する生分解性フィルムまたはシート、及びその製造方法 |
| JPH09241396A (ja) * | 1996-03-05 | 1997-09-16 | Bio Polymer Res:Kk | 多糖類を含む複合基体の製造方法 |
| JP3641690B2 (ja) | 2001-12-26 | 2005-04-27 | 関西ティー・エル・オー株式会社 | セルロースミクロフィブリルを用いた高強度材料 |
| WO2011059398A1 (en) * | 2009-11-16 | 2011-05-19 | Kth Holding Ab | Strong nanopaper |
| JP6775296B2 (ja) * | 2015-12-03 | 2020-10-28 | 大王製紙株式会社 | セルロースナノファイバー含有乾燥体及びその製造方法並びにセルロースナノファイバー分散液の製造方法 |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP63281994A patent/JPH064808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02127486A (ja) | 1990-05-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |