JPH0649213A - イオン導電性材料 - Google Patents

イオン導電性材料

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JPH0649213A
JPH0649213A JP22325292A JP22325292A JPH0649213A JP H0649213 A JPH0649213 A JP H0649213A JP 22325292 A JP22325292 A JP 22325292A JP 22325292 A JP22325292 A JP 22325292A JP H0649213 A JPH0649213 A JP H0649213A
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JP
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group
compound
reaction
conductive material
metal
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JP22325292A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
隆司 中村
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室温で高いイオン導電性を示し、電池、表示
素子等の電子デバイスの固体電解質として好適に使用さ
れるイオン導電性材料を提供する。 【構成】 炭化水素基を介して高分子骨格に結合した 式 (−SO3 -)nMn+(式中、Mn+は周期律表第I族
または第II族の金属イオンを表し、nは1または2であ
る。)で示される金属スルホネート基を含有するオルガ
ノポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とから構
成された高分子共重合体架橋物からなることを特徴とす
る、イオン導電性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオン導電性材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、電池、表示素子(ECD等)等の電子デバイスは、
高性能化、小形化、薄型化が一段と進んでいる。それに
伴いそれらに用いられるイオン導電性材料も高性能化は
もちろんのこと、固体化、高信頼性、高柔軟性、高成形
加工性、耐湿性等種々の高度な要求がなされている。従
来、このようなイオン導電性材料としては、高分子樹脂
マトリックスに周期律表第I族または第II族の金属の塩
を溶解、分散させた固体電解質材料等が知られている。
これらの中でもオルガノポリシロキサン鎖とポリエチレ
ンオキシド(PEO)鎖とを組み合わせた固体電解質の
合成が盛んに試みられている。オルガノポリシロキサン
鎖の存在はPEO鎖の分子運動を活発にする効果がある
ため、イオン伝導度の向上には非常に有効である。しか
し、現在までに提案されている多くのポリシロキサンと
PEOの架橋物からなるイオン導電性材料は、金属塩を
分散させているために正イオン(金属イオン)と同時に
負イオンの移動が起こるものであった。(特開昭62−
209169号公報参照)。負イオンの移動は多くの場
合、弊害となることが多い。例えば、イオン導電性材料
を電池等のデバイスの電解質として組み込んだ場合、負
イオンの移動により電解質内に分極が起こることにより
内部抵抗が経時的に増大して行き、金属イオンの定常電
流が流れない。負イオンは正イオンとの電荷補償のため
に存在せざるを得ないが、その移動度をなるべく低下さ
せること、すなわち、正イオン単独伝導型イオン導電性
固体材料が必要になる。一方、特にリチウム電池などに
おいて、充電、放電のサイクルを繰り返すとリチウム金
属負極からリチウムのデンドライトが発生しがちであ
り、その結果電池のショートを引き起こすことが報告さ
れている。この場合、正イオン単独伝導型イオン導電性
材料、特に固体のそれを電解質として用いれば、負イオ
ンの分布が充電、放電の過程によらずほぼ一定に均一に
分散されているのでリチウムイオンの伝導パスが局在し
ないためにデンドライトの生成が著しく抑えられるとい
う効果が生じる。このような正イオン単独伝導型イオン
導電性材料の作製の試みとしては、例えば、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサンとベンゼンスルホン酸メチル
エステルをプラズマ重合させた後、PEOを複合させ、
さらにヨウ化リチウムで処理することによりスルホネー
トイオンが固定されたリチウムイオン単独伝導型イオン
導電性薄膜が提案されている(日本化学会1988春期
年会講演番号2XIIC08参照)。しかし、この場合、
プラズマ重合はモノマーの構造を100%保存させるの
は困難なため、完全なリチウムイオン単独伝導型イオン
導電体にはならない他、プラズマ重合のため、応用範囲
に制約があるという欠点があった。このように、現在ま
で提案されたポリシロキサンと他の高分子材料の架橋物
からなる固体電解質は、いずれもその特性あるいは製造
方法に問題点があり、前述の電子デバイスへの応用とし
ては満足すべきものではなかった。本発明者らはかかる
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の高分子共
重合体架橋物中に特定の金属イオンを分散させてなる材
料が、上記のような欠点がなくイオン導電性に優れ、し
かも正イオン単独伝導型イオン導電性材料になり得るこ
とを見出し本発明に到達した。本発明の目的は室温で高
いイオン導電性を示し、電池、表示素子等の電子デバイ
スの固体電解質として好適に使用されるイオン導電性材
料を提供するにある。
【0003】
【課題の解決手段とその作用】かかる本発明は、炭化水
素基を介して高分子骨格に結合した式、(−SO3 -)n
n+(式中、Mn+は周期律表第I族または第II族の金属
イオンを表し、nは1または2である。)で示される金
属スルホネート基を含有するオルガノポリシロキサン鎖
とポリオキシアルキレン鎖とから構成された高分子共重
合体架橋物からなることを特徴とする、イオン導電性材
料に関する。これについて説明するに、上記高分子共重
合体架橋物は、メチレン基,エチレン基,プロピレン
基,ブチレン基,ペンチレン基,ヘキセレン基,ヘプチ
レン基,オクチレン基等の炭素数1〜8のアルキレン
基,フェニレン基,ナフチレン基等の炭素数6〜20の
アリーレン基等で例示される炭化水素基を介して高分子
骨格に結合した、式、(−SO3 -)nMn+(式中、Mn+
はリチウム,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,カ
ルシウム等で例示される周期律表第I族または第II族の
金属イオンであり、nは1または2である。)で示され
る化学構造を有するスルホネート基含有オルガノポリシ
ロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とから構成された
ものである。ここで、その高分子化合物の種類、形態、
架橋密度等については特に限定されない。本発明のイオ
ン導電性材料は前述のような負イオンを含む基(−SO
3 -)が炭化水素基を介して高分子骨格に結合されている
ため、負イオンの移動度は極端に低い。従って、この高
分子共重合体架橋物中では金属イオンが負イオンから解
離し、金属イオンが移動することによりイオン導電性が
発現する。高分子共重合体架橋物内に存在する負イオン
の種類が−SO3 -のみであれば、本イオン導電性材料は
金属イオン単独伝導体として働く。
【0004】かかる本発明のイオン導電性材料の製造方
法については次のような方法が望ましい 。最終的な架
橋物を得るためには、大別して、金属スルホネート構造
を導入する反応と架橋反応の2つのステップが必要であ
る。最終的に所望の(−SO3 -)nMn+構造を有する架
橋物ができればよいので、2つのステップの順序は問わ
なく、また同時に行ってもよい。すなわち、架橋前のプ
レポリマーもしくはモノマーに(−SO3 -)nMn+構造
を導入してから架橋するか、架橋物に(−SO3 -)nM
n+構造を導入してもよい。またプレポリマーもしくはモ
ノマーに(−SO3 -)nMn+構造を導入する反応と架橋
反応を同時に行ってもよい。(−SO3 -)nMn+構造を
導入するための素反応としては以下に掲げる反応を用い
るのが好ましい。
【0005】(1)エポキシ基に亜硫酸金属塩を作用させ
ることにより金属スルホネート化させる反応。エポキシ
基はケイ素原子に直結しているか、または炭素数1〜2
0のアルキレン基および/またはアリーレン基を介して
ケイ素原子に結合していてもよい。また、途中エーテル
結合等を介して結合していてもよい。また、さらに非ケ
イ素化合物にこのようなスルホネート化反応を行わせた
後にケイ素化合物に結合させても構わない。亜硫酸金属
塩としては、亜硫酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸カリウム、亜硫酸カルシウム等が挙げられる。反応は
水分散系で反応温度60〜80℃位で行うと効率がよい
が、アルコール等の極性溶媒中で行ってもよい。また、
亜硫酸水素金属塩を緩衝剤として加えると反応転化率が
向上する。エポキシ基当量に対する金属当量の比が1を
越えて反応を行った場合、最終的な架橋物(イオン導電
性材料)が金属イオン単独伝導体として働くためには、
余剰の金属イオンを架橋前の段階で何らかの方法で取り
除く必要がある。
【0006】(2)炭素原子に結合した塩素原子に亜硫酸
金属塩を作用させることにより金属スルホネート化させ
る反応。塩素原子は炭素数1〜20のアルキレン基、ま
たは炭素数1〜5のアルキレン基を介したアリーレン
基、を介してケイ素原子に結合していている必要があ
る。代表的にはプロピレン基、ベンジル基が例示され
る。また、途中エーテル結合等を介して結合していても
よい。また、さらに非ケイ素化合物にこのようなスルホ
ネート化反応を行わせた後にケイ素化合物に結合させて
も構わない。亜硫酸金属塩としては、亜硫酸リチウム、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウム
等が挙げられる。反応は水分散系で反応温度60〜80
℃位で行うと効率がよいが、アルコール等の極性溶媒中
で行ってもよい。塩素当量に対する金属当量の比が1を
越えて反応を行った場合、最終的な架橋物(イオン導電
性材料)が金属イオン単独伝導体として働くためには、
余剰の金属イオンを架橋前の段階で何らかの方法で取り
除く必要がある。
【0007】(3)不飽和脂肪族炭化水素基またはメルカ
プト基を有する化合物に、片末端に(−SO3 -)nMn+
基を有しもう片末端にメルカプト基または不飽和脂肪族
炭化水素基を有する化合物を紫外線照射による付加反応
を用いて金属スルホネート化させる反応。前者の不飽和
脂肪族炭化水素基またはメルカプト基を有する化合物
は、不飽和脂肪族炭化水素基またはメルカプト基がケイ
素原子に直結しているか、または炭素数1〜20のアル
キレン基および/またはアリーレン基を介してケイ素原
子に結合していてもよい。また、途中エーテル結合等を
介して結合していてもよい。不飽和脂肪族炭化水素基の
例としてはビニル基,アリル基,プロペニル基等が挙げ
られる。また、さらに本化合物が非ケイ素化合物であっ
ても、このようなスルホネート化反応を行わせた後にケ
イ素化合物に結合させても構わない。後者の、片末端に
(−SO3 -)nMn+基を有しもう片末端にメルカプト基
または不飽和脂肪族炭化水素基を有する化合物におい
て、不飽和脂肪族炭化水素基としては上記の基が例示さ
れる。主鎖は炭素数1〜20のアルキレン基および/ま
たはアリーレン基により構成される。また、途中ケイ素
原子,エーテル結合等が含まれていてもよい。これら2
種の化合物間での、不飽和脂肪族炭化水素基とメルカプ
ト基の付加反応は、電子線、X線、紫外線等のエネルギ
ー線を照射する反応手段が利用できるが、経済性、簡便
性の点で紫外線が好ましい。この反応は、2種類の化合
物がよく相溶する場合は無溶剤下で行うことができる
が、そうでない場合は、テトラヒドロフラン,ジオキサ
ン,アセトニトリル,ジメチルホルムアミド,ジメチル
スルホキシド等の極性有機溶剤に溶かしてから紫外線を
照射する方が好ましい。また、次に例示される光増感剤
の存在下で反応を行うのが効率的である。アセトフェノ
ン,ベンゾフェノン,トリメチルシリルベンゾフェノン
等である。光増感剤の添加量としては、2種化合物合計
量100重量部に対し0.001〜30重量部の範囲内
であり、好ましくは0.05〜20重量部の範囲内であ
る。反応温度は特に限定されないが、通常、室温ないし
加熱下で行われる。紫外線の発生源としては従来公知の
ものでよく、例えば、水素放電管,キセノン放電管,低
圧,中圧または高圧水銀灯等が挙げられる。
【0008】(4)不飽和脂肪族炭化水素基またはSiH
基に、片末端に(−SO3 -)nMn+基を有しもう片末端
にSiH基または不飽和脂肪族炭化水素基を有する化合
物を白金触媒による付加反応を用いて金属スルホネート
化させる反応。前者の不飽和脂肪族炭化水素基またはS
iH基を有する化合物において、不飽和脂肪族炭化水素
基がケイ素原子に直結しているか、または炭素数1〜2
0のアルキレン基および/またはアリーレン基を介して
ケイ素原子に結合していてもよい。また、途中エーテル
結合等を介して結合していてもよい。不飽和脂肪族炭化
水素基の例としてはビニル基,アリル基,プロペニル基
等が挙げられる。後者の、片末端に(−SO3 -)nMn+
基を有しもう片末端にSiH基または不飽和脂肪族炭化
水素基を有する化合物において、不飽和脂肪族炭化水素
基としては上記の基が例示される。主鎖は炭素数1〜2
0のアルキレン基および/またはアリーレン基により構
成される。また、途中ケイ素原子,エーテル結合等が含
まれていてもよい。これら2種の化合物間での、不飽和
脂肪族炭化水素基とSiH基の付加反応は、一般的ヒド
ロシリル化反応触媒の存在下で容易に行える。触媒とし
ては、塩化白金酸,塩化白金酸カリウム,塩化パラジウ
ム,塩化イリジウム,鉄カルボニル錯体,塩化ルテニウ
ム,塩化ニッケル,白金,ルテニウム等の金属が担持さ
れた固型触媒等が例示される。この反応は、2種類の化
合物がよく相溶する場合は無溶剤下で行うことができる
が、そうでない場合は、適当な有機溶剤に溶かしてから
反応させる方が好ましい。触媒の使用量としては、2種
化合物合計量100重量部に対し0.0001〜0.1重
量部の範囲内であり、好ましくは0.001〜20重量
部の範囲内である。反応温度は特に限定されないが、通
常、室温ないし150℃の条件下で行われる。
【0009】(5)ケイ素原子と直結していない芳香環
に、濃硫酸もしくは発煙硫酸を作用させてスルホン化
し、しかる後に中和することにより金属スルホネート化
させる反応。芳香環とはフェニレン基,ナフチレン基ま
たはそれらの誘導体、即ち芳香環上の水素が一部他の有
機基で置換されたもの、が挙げられる。芳香環を含む化
合物はケイ素骨格を有する高分子であっても、非ケイ素
系化合物であってもいずれでもよいが、スルホン化物は
最終的には何らかの方法でシリコーンポリマーの側鎖と
して組み入られる必要がある。この際、芳香環とケイ素
原子は直結している場合は、濃硫酸もしくは発煙硫酸に
よる処理時にこの結合が切断されるので好ましくない。
芳香環とケイ素原子の間は炭素数1〜20のアルキレン
基および/またはアリーレン基等が介在している必要が
ある。反応後に系内に硫酸が残余しないためには、硫酸
の添加量は硫黄原子にして芳香環の当量に対して1対1
程度までが望ましい。硫酸として濃硫酸(すなわち硫酸
水溶液)を用いる場合は濃度は96%(飽和)が望まし
いが、80%以上にする必要がある。反応温度は室温な
いしやや加熱下で行うことが好ましい。溶剤は使用しな
いか、芳香族以外の有機溶剤を用いるとよい。上記のよ
うにしてスルホン化を行った後、対応する金属含有塩基
で中和を行い、スルホン酸金属塩の形にすればよい。塩
基としては、ごく通常のもの、すなわち周期律表表第I
族または第II族の金属元素の水酸化物、水素化物等であ
る。スルホン酸の酸化を予め正確に測り、それに合わせ
て当量の塩基を加える必要がある。中和反応は、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド等の極性有機溶媒と水の混合系で行うと確実に進
行する。
【0010】架橋反応については限定しないが、以下に
掲げる方法が好ましい。 (1)シラノール基もしくはアルコキシシリル基を含むオ
ルガノポリシロキサンとシラノール基もしくはアルコキ
シシリル基を含むポリオキシアルキレンとを縮合させる
方法。アルコキシとは、メトキシ,エトキシ等が例示さ
れる。架橋を行わしめる為には、シラノール基またはア
ルコキシシリル基がオルガノポリシロキサン、ポリオキ
シアルキレン双方に最低3個ずつ存在する必要がある
が、末端、側鎖のいずれの部位でもよい。また、オルガ
ノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの2種のプレ
ポリマーは予め何らかの手段で結合させておき、しかる
後に適当な部位に存在するシラノール基またはアルコキ
シシリル基の縮合を行わしめて架橋させてもよい。この
反応は無溶剤もしくは極性有機溶剤の下で加熱し、最終
的には真空加熱乾燥を行って、生成した水および/また
はアルコールを完全に除去する必要がある。触媒として
酸または塩基を加えると反応が速く進むが、最終的に触
媒が系内に残らない工夫、例えば、揮発性触媒を使用
し、真空乾燥で除去するという操作が必要である。 (2)オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの
2種のプレポリマーの何れか/両方にクロロベンジル基
を含ませ、紫外線により架橋させる方法。架橋を行わし
める為には、クロロベンジル基がオルガノポリシロキサ
ン、ポリオキシアルキレン双方に最低3個ずつ存在する
必要があるが、末端、側鎖のいずれの部位でもよい。ま
た、オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの
2種のプレポリマーは予め何らかの手段で結合させてお
き、しかる後に適当な部位に存在するクロロベンジル基
の縮合を行わしめて架橋させてもよい。この反応に必要
な条件、紫外線増感剤等については、上述のスルホネー
ト化の方法(3)が適用できる。 (3)オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの
2種のプレポリマーの何れかにメルカプト基を含ませ、
他方に不飽和脂肪族基を含ませ適当な増感剤の存在下で
紫外線により架橋させる方法。架橋を行わしめる為に
は、上記官能基がオルガノポリシロキサン、ポリオキシ
アルキレン双方に最低3個ずつ存在する必要があるが、
末端、側鎖のいずれの部位でもよい。また、オルガノポ
リシロキサン、ポリオキシアルキレンの2種のプレポリ
マーは予め何らかの手段で結合させておき、しかる後に
適当な部位に存在する上記官能基の付加を行わしめて架
橋させてもよい。この場合の不飽和脂肪族基の例、反応
に必要な条件、紫外線増感剤等については、上述のスル
ホネート化の方法(3)が適用できる。 (4)オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの
2種のプレポリマーの何れかにSiH基を含ませ、他方
に不飽和脂肪族基を含ませ適当なヒドロシリル化反応触
媒の存在下で架橋させる方法。架橋を行わしめる為に
は、上記官能基がオルガノポリシロキサン、ポリオキシ
アルキレン双方に最低3個ずつ存在する必要があるが、
末端、側鎖のいずれの部位でもよい。また、オルガノポ
リシロキサン、ポリオキシアルキレンの2種のプレポリ
マーは予め何らかの手段で結合させておき、しかる後に
適当な部位に存在する上記官能基の付加を行わしめて架
橋させてもよい。この場合の不飽和脂肪族基の例、反応
に必要な条件、ヒドロシリル化反応触媒等については、
上述のスルホネート化の方法(4)が適用できる。 (5)オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンの
2種のプレポリマーの何れかにカルボキシル基を含ま
せ、他方にカルビノール基を含ませ適当なエステル化触
媒の存在下で真空加熱し架橋させる。カルボキシル基お
よびカルビノール基はそれぞれ、炭素数1〜20のアル
キレン基および/またはアリーレン基等の炭化水素基を
介してプレポリマーに結合していることが好ましい。架
橋を行わしめる為には、上記官能基がオルガノポリシロ
キサン、ポリオキシアルキレン双方に最低3個ずつ存在
する必要があるが、末端、側鎖のいずれの部位でもよ
い。また、オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキ
レンの2種のプレポリマーは予め何らかの手段で結合さ
せておき、しかる後に適当な部位に存在する上記官能基
の縮合を行わしめて架橋させてもよい。この反応は無溶
剤もしくは極性有機溶剤の下で加熱し、最終的には真空
加熱乾燥を行って、生成した水を完全に除去する必要が
ある。触媒として酸または塩基を加えると反応が速く進
むが、最終的に触媒が系内に残らない工夫、例えば、揮
発性触媒を使用し、真空乾燥で除去する操作が必要であ
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例にて本発明をより詳細に説明す
る。尚、イオン導電率の測定は次の方法により行った。
イオン導電性材料をフィルム状に成型し、測定用試料と
した。この試料の厚さをマイクロメーターで測定した
後、試料の両面に直径1cmの円形プレート状の白金電極
を密着し、この全体を任意の温度に設定できる減圧容器
内に設置し、10-5Torr以下の高真空まで減圧して
試料の状態が十分に平衡に達した後、LCRメーター
(横河ヒューレットパッカード社製4192A)により
5Hz〜13MHzの交流電圧を印加し、複素インピーダン
ス法により導電率を測定した。
【0012】
【実施例1】イオン導電性材料としては、本発明による
もの(試料1)および特性比較のため、従来技術による
もの(試料2)を調製した。 試料1 10.0gの3−グリシドキシプロピル−トリメトキシ
シランと3.98gの亜硫酸リチウムを14gの純水中
で75℃で2時間攪拌して反応させた。次いで、この反
応生成物を、100mlのアセトン中に攪拌しながら投入
したところ、白色沈降物が得られた。この白色沈澱物を
単離して、下記に示す化合物(1)を得た。同様に3−グ
リシドキシプロピル−メチルジメトキシシランを出発原
料にして下記に示す化合物(2)を得た。化合物(1)0.
1g、化合物(2)0.2g、下記に示す化合物(3)0.3
g、下記に示す化合物(4)0.4g、純水0.5gおよび
テトラヒドロフラン0.5gとを攪拌混合し、十分に溶
解させた。この溶液を弱酸性陽イオン交換樹脂に通し、
余剰のリチウムイオンを除去した。通過した溶液2gを
3cm四方のテフロン製の皿に流し込み、ホットプレート
上で120℃で2時間加熱した後、真空乾燥器にて14
0℃で4日間真空乾燥したところ、0.3mmの厚さの透
明なフィルムが得られた。このフィルムの赤外吸収スペ
クトルを調べたところ、シラノール基の吸収が認められ
ないことから、縮合反応はほぼ完全に行われていること
が判った。このフィルムのイオン導電率を測定したとこ
ろ、25℃で2.0×10-6S・cm-1の値であった。 化合物(1):
【化1】 化合物(2):
【化2】 化合物(3):
【化3】 化合物(4):
【化4】 試料2 下記に示す化合物(5)0.278g、化合物(6)0.52
7g、化合物(7)0.195gおよび過塩素酸リチウム
30.8mgとを攪拌混合し、超音波を照射して十分に溶
解せしめ、これを0.1規定塩酸エタノール溶液3μlを
加えた。この溶液を弱酸性陽イオン交換樹脂に通し、余
剰のリチウムイオンを除去した。通過した溶液2gを3
cm四方のテフロン製の皿に流し込み、ホットプレート上
で120℃で2時間加熱した後、真空乾燥器にて140
℃で4日間真空乾燥したところ、0.3mmの厚さの透明
なフィルムが得られた。このフィルムの赤外吸収スペク
トルを調べたところ、水酸基および遊離カルボン酸に由
来するピークが認められないこと、エステル生成による
カルボニル基の伸縮振動ピークが1740cm-1にみられ
ることことから、エステル化反応はほぼ完全に行われて
いることが判った。このフィルムのイオン導電率を測定
したところ、25℃で4.8×10-5S・cm-1の値であっ
た。 化合物(5):
【化5】 化合物(6):
【化6】 化合物(7): HO(CH2CH2O)12CH3 直流電圧印加試験 厚さ0.3mmの試料1および試料2の両面に直径1cm、
厚さ0.14mmのリチウム箔を密着し、この全体を減圧
容器内に設置し、25℃にて10-5Torr以下の高真
空まで減圧して試料の状態が十分に平衡に達した後、両
リチウム箔に1Vの直流電圧を印加し、流れる電流の経
時変化を観察した。試料1では初期の電流52μAが約
2日間持続し、このイオン導電性材料が正イオン単独伝
導型イオン導電性材料であることが確かめられた。これ
に対し、試料2では初期の電流79μAが2日後には
4.4μAまで低下した。
【0013】
【実施例2】10.0gの3−グリシドキシプロピル−
トリメトキシシランと5.33gの亜硫酸ナトリウムを
15gの純水中で75℃で2時間攪拌して反応させた。
次いでこの反応生成物を、100mlのアセトン中に攪拌
しながら投入したところ、白色沈降物が得られた。この
反応生成物を単離して下記に示す、化合物(8)を得た。
同様に3−グリシドキシプロピル−メチルジメトキシシ
ランを出発原料にして下記に示す化合物(9)を得た。化
合物(8)0.1g、化合物(9)0.2g、実施例1で使用
した化合物(3)0.3g、化合物(4)0.4g、純水0.
5gおよびテトラヒドロフラン0.5gとを攪拌混合
し、十分に溶解させた。この溶液を弱酸性陽イオン交換
樹脂に通し、余剰のナトリウムイオンを除去した。通過
した溶液2gを3cm四方のテフロン製の皿に流し込み、
ホットプレート上で120℃で2時間加熱した後、真空
乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥したところ、0.
3mmの厚さの透明なフィルムを得た。このフィルムの赤
外吸収スペクトルを調べたところ、シラノール基の吸収
が認められないことから、縮合反応はほぼ完全に行われ
ていることがわかった。フィルムのイオン導電率を測定
したところ、25℃で2.8×10-6S・cm-1の値が得ら
れた。また、実施例1と同様な直流電圧印加試験を行っ
たところ、73μAの電流が約2日間持続した。 化合物(8):
【化7】 化合物(9):
【化8】
【0014】
【実施例3】10.0gの3−グリシドキシプロピル−
トリメトキシシランと5.08gの亜硫酸カルシウムを
15gの純水中で75℃で2時間攪拌して反応させた。
次いで、この反応生成物を100mlのアセトン中に攪拌
しながら投入したところ、白色沈降物が得られた。この
反応生成物を単離して下記に示す、化合物(10)を得
た。同様に3−グリシドキシプロピル−メチルジメトキ
シシランを出発原料にして下記に示す化合物(11)を得
た。化合物(10)0.1g、化合物(11)0.2g、実施
例1で使用した化合物(3)0.3g、化合物(4)0.4
g、純水0.5gおよびテトラヒドロフラン0.5gとを
攪拌混合し、十分に溶解させた。この溶液を弱酸性陽イ
オン交換樹脂に通し、余剰のカルシウムイオンを除去し
た。通過した溶液2gを3cm四方のテフロン製の皿に流
し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥したとこ
ろ、0.3mmの厚さの透明なフィルムを得た。このフィ
ルムの赤外吸収スペクトルを調べたところ、シラノール
基の吸収が認められないことから、縮合反応はほぼ完全
に行われていることがわかった。フィルムのイオン導電
率を測定したところ、25℃で8.7×10-7S・cm-1
値が得られた。また、実施例1と同様な直流電圧印加試
験を行ったところ、23μAの電流が約2日間持続し
た。 化合物(10):
【化9】 化合物(11):
【化10】
【0015】
【実施例4】下記に示す化合物(12)5.00gとp−
クロロメチルスチレン1.77gをトルエン10mlに溶
かし、次いで、重合禁止剤としてp−メトキシフェノー
ル1.6mg、ヒドロシリル化触媒として2重量%塩化白
金酸6水和物(H2PtCl6・6H2O)イソプロピル
アルコール溶液を24.7μl加えた後、70℃に昇温
し、この温度で2時間ほど反応させた。さらにこの反応
液に下記に示す化合物(13)3.50gを70℃の状態
で滴下し、この温度で2時間ほど反応させた後、溶媒を
除去した。得られた生成物10.4gと0.545gの亜
硫酸リチウムを11gの純水中で75℃で2時間攪拌し
て反応させた。次いで、この反応生成物を100mlのア
セトン中に攪拌しながら投入したところ、白色沈降物が
得られた。この反応生成物を単離して下記に示す、化合
物(14)を得た。余剰のリチウムイオンは弱酸性陽イオ
ン交換樹脂に通して除去した。上記で得られた化合物
(14)1gを3cm四方のテフロン製の皿に流し込み、垂
直上方より高圧水銀ランプからの160W/cmの紫外線
を5cmの距離で6秒照射することにより、0.3mmの厚
さの透明なフィルムを得た。さらにこれを70℃で2日
間減圧乾燥させた後、イオン導電率を測定したところ、
その測定値は25℃で1.5×10-6S・cm-1であった。
また、実施例1と同様な直流電圧印加試験を行ったとこ
ろ、39μAの電流が約2日間持続した。 化合物(12):
【化11】 化合物(13): CH2=CH−CH2O(CH2CH2O)12CH3 化合物(14):
【化12】
【0016】
【実施例5】下記に示す化合物(15)0.634g、化
合物(16)0.275g、亜硫酸水素ナトリウム0.09
1g、純水0.5gおよびテトラヒドロフラン0.5gを
加えて均一混合した。この溶液に光増感剤として(4−
イソプロピル)フェニル−11ハイドロキシイソプロピ
ルケトンを約20mg加えた後、3cm四方のテフロン製の
皿に流し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加
熱した後、垂直上方より高圧水銀ランプからの160W
/cmの紫外線を5cmの距離で6秒照射することにより、
0.3mmの厚さの透明なフィルムを得た。さらにこれを
70℃で2日間減圧乾燥させた後、このフィルムのイオ
ン導電率を測定したところ、その測定値は25℃で1.
8×10-6S・cm-1であった。また、実施例1と同様な
直流電圧印加試験を行ったところ、47μAの電流が約
2日間持続した。 化合物(15):
【化13】 化合物(16): CH2=CH−CH2O(CH2CH2O)12CH2−CH
=CH2
【0017】
【実施例6】実施例4で使用した化合物(12)0.53
9g、実施例5で使用した化合物(16)0.291g、
スチレンスルホン酸リチウム0.176g、純水0.5g
およびテトラヒドロフラン0.5gを加えて均一混合し
た。この溶液2gを3cm四方のテフロン製の皿に流し込
み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した後、
これにヒドロシリル化触媒として2重量%塩化白金酸6
水和物(H2PtCl6・6H2O)イソプロピルアルコ
ール溶液を2.47μl加えた後、70℃に昇温し、こ
の温度で約2時間反応させたところ、0.3mmの厚さの
透明なフィルムを得た。さらにこれを70℃で2日間減
圧乾燥させた後、イオン導電率を測定したところ、25
℃で1.6×10-6S・cm-1の値が得られた。また、実施
例1と同様な直流電圧印加試験を行ったところ、42μ
Aの電流が約2日間持続した。
【0018】
【実施例7】実施例2で使用した化合物(5)0.3g、
化合物(7)0.5g、実施例1で使用した化合物(1)0.
2g、純水0.5gおよびテトラヒドロフラン0.5gを
均一に混合し、0.1規定塩酸エタノール溶液3μlを
加えた後、溶液2gを3cm四方のテフロン製の皿に流し
込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥したとこ
ろ、0.3mmの厚さの透明なフィルムが得られた。この
フィルムのイオン導電率を測定したところ、25℃で
1.7×10-6S・cm-1の値が得られた。また、実施例1
と同様な直流電圧印加試験を行ったところ、44μAの
電流が約2日間持続した。
【0019】
【実施例8】実施例4で使用した化合物(12)10.0
g、スチレン2.41gをトルエン20mlに溶かし、重
合禁止剤としてp−メトキシフェノール3.2mg、ヒド
ロシリル化触媒として2重量%塩化白金酸6水和物(H
2PtCl6・6H2O)イソプロピルアルコール溶液を
49.4μl加えた後、70℃に昇温し、この温度で2
時間ほど反応させた。反応液から溶媒を除去した。得ら
れたポリマー10gに5gの96%硫酸を接触させてス
ルホン化を行った後、余剰の硫酸を水洗で除去した。得
られた油状物のスルホン酸価を測定した後、これを当量
の水酸化リチウムで中和して下記に示される化合物(1
7)を得た。次に、化合物(17)0.709g、実施例5
で使用した化合物(16)0.291g、純水0.5gおよ
びテトラヒドロフラン0.5gを加えて均一混合した。
この溶液2gを3cm四方のテフロン製の皿に流し込み、
ホットプレート上で120℃で2時間加熱した後、ヒド
ロシリル化触媒として2重量%塩化白金酸6水和物(H
2PtCl6・6H2O)イソプロピルアルコール溶液を
2.47μl加えた後、70℃に昇温して、この温度で
約2時間反応させることにより、0.3mmの厚さの透明
なフィルムを得た。さらにこのフィルムを70℃で2日
間減圧乾燥させた後、そのイオン導電率を測定したとこ
ろ、25℃で1.8×10-6S・cm-1の値が得られた。ま
た、実施例1と同様な直流電圧印加試験を行ったとこ
ろ、47μAの電流が約2日間持続した。 化合物(17):
【化14】
【0020】
【発明の効果】本発明のイオン導電性材料は、特定の高
分子共重合架橋物中に金属イオンが分散しているので室
温で高いイオン導電性を示し、組成の操作によっては正
イオン単独伝導型イオン導電性材料となり得、これを電
子デバイス等へ適用した際には液漏れ、副作用等の弊害
がない、内部抵抗の経時低下を防ぐ、金属電極からのデ
ンドライトの生成を防ぐ等の特徴を有する。従って高信
頼性の製品が得られる他、無色透明のため幅広い用途が
期待できる。また、その製造方法は、簡便さ、品質の一
定さ、環境の非悪化、省エネルギー性等に優れる他、設
備投資に必要な経費が低減できる等の特徴を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素基を介して高分子骨格に結合し
    た 式 (−SO3 -)nMn+(式中、Mn+は周期律表第I族
    または第II族の金属イオンを表し、nは1または2であ
    る。)で示される金属スルホネート基を含有するオルガ
    ノポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とから構
    成された高分子共重合体架橋物からなることを特徴とす
    る、イオン導電性材料。
JP22325292A 1992-07-30 1992-07-30 イオン導電性材料 Pending JPH0649213A (ja)

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