JPH0649361B2 - 制振防音材 - Google Patents

制振防音材

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JPH0649361B2
JPH0649361B2 JP1053661A JP5366189A JPH0649361B2 JP H0649361 B2 JPH0649361 B2 JP H0649361B2 JP 1053661 A JP1053661 A JP 1053661A JP 5366189 A JP5366189 A JP 5366189A JP H0649361 B2 JPH0649361 B2 JP H0649361B2
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JP
Japan
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vibration damping
melt adhesive
soundproofing
damping
adhesive
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弘明 三鴨
元彦 二宮
博昭 田辺
邦雄 中村
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本州製紙株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は住宅等の建材・付属設備並びに家庭電器、自動
車等の制振、防音に用いる制振防音材に関する。
[従来の技術] 近年住宅環境の騒音、特に集合住宅の隔壁或いは上、下
階間の振動などによる近隣間のトラブルは社会問題化し
ている。
また、住宅内で使用される回転機器を備えた洗濯機、冷
蔵庫、電気掃除機などの家庭電器或いは自動車内部にお
けるこれらの騒音の抑制して居住環境を良くする要望が
高まり、制振鋼板などの開発が進んでいる。
中でも住宅について見ると、従来一般住宅、マンション
等の集合住宅などの壁、床、天井等の振動防止のため、
壁用の石膏ボード、床材の合板更には鋼板等の建材に貼
合して用いられるものとしては、制振ゴムに代表される
ようにゴム系の制振材が主流である。しかしながら、ゴ
ム系制振材は厚さが厚いほど制振効果が認められるが価
格が高くなり、住宅の内装用として使用したときに居住
空間が狭くなる等の問題があり、一方薄くすると急激に
剛性がなくなり、建材に貼り合せても振動を減衰させる
ことはできない。また、このほか建材に貼り合せて用い
られる熱可塑性樹脂シート、不織布、発泡樹脂シート等
も知られているが、制振と防音を兼ねた材料はほとんど
見当らなかった。
近年板紙をアクリル系合成ゴム接着剤などのエマルジョ
ン系接着剤で貼合、接着積層した提案も見られるが、制
振性能が充分な樹脂をエマルジョン化することが難し
く、また、制振性能を向上させるためには、多量にエマ
ルジョン接着剤を塗布しなければならず、紙層中に多量
の水分が残り、「カビ」発生の原因となったり、紙の剛
度を低下させる等の問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述の問題点を解消し、制振と防音性
を兼ね備えた板紙と特定の接着剤からなる制振防音材を
提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は板紙を積層した層間の接着剤の少なくとも1層
間の接着剤がホットメルト系接着剤であることを特徴と
する制振防音材である。
本発明に用いられる板紙としては、厚さの厚い板紙が用
いられ、たとえば坪量 250〜 650g/m2程度のものが好ま
しい。また、すでに板紙を貼合してあるパルプボードを
用いてもよい。
接着剤としては、ホットメルト系接着剤が用いられる。
ホットメルト系接着剤としては、公知のエチレン−酢酸
ビニル共重合体、スチレン系共重合体、ポリエチレン、
ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン
等のベースポリマーに、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、
充填剤、ワックス類、軟化防止剤を適宜配合して用いら
れる。
本発明で用いるホットメルト系接着剤は、本発明者等の
検討結果から、損失弾性率(G″)が10〜10dyne/c
m 、損失正接(tan δ)が 0.3〜 3.0で、そのピーク
値が使用温度域に近いホットメルト系接着剤を用いるこ
とが、振動のヒズミを効果的に吸収することが判明し
た。上記ベースポリマーの中でもベースポリマーとして
スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、アタクチッ
クポリプロピレンを用いたものが好ましい。
本発明の制振防音材に用いるホットメルト系接着剤は、
その遷移領域が使用温度域に合致するように選択し、更
にガラス転移温度(Tg)も使用温度域内とするようにし
た。ただし、損失弾性率(G″)と損失正接(tan δ)は
使用温度域で鋭いピークがない方がよい。遷移領域はホ
ットメルト系接着剤成分の高分子が主鎖及び側鎖のマク
ロ的或いはミクロ的な絡み合いをしながら、振動エネル
ギーを吸収できる。
また、ホットメルト系接着剤は、エマルジョン系接着剤
とは異なり、接着剤塗工後の紙層中への水分の移行、そ
れによる紙の剛度の低下などがなく、ホットメルト接着
剤層の振動エネルギー吸収能力と板紙の振動エネルギー
吸収能力がマッチして良好な制振防音効果を与えると考
えられる。
本発明の制振防音材の積層構成としては、各種考えられ
るが、たとえば基本的には次のような層構成が考えられ
る。
紙/HM/紙/EM/紙/HM/紙 紙/PE/紙/HM/紙/PE/紙 紙/HM/紙 ただし紙:板紙、HM:ホットメルト系接着剤 EM:エマルジョン系接着剤、 PE:ポリエチレン PE層にはポリエチレンのほか、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリメチルペンテンなどの剛
性の高いラミネート樹脂、フィルムが用いられる。
ホットメルト系接着剤の使用量は少なくとも厚さ50μm
以上は必要である。これら板紙を積層した制振防音材の
片面又は両面には、合板、石膏ボード、鋼板などの建材
が貼合されて使用される。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 坪量 300g/m2の板紙2枚をスチレン−イソプレン−スチ
レン共重合体樹脂をベースポリマーとするホットメルト
接着剤を厚さ60μmになるように用いて貼合し、別に同
様にして貼合した2枚の積層板紙をスチレン−アクリル
共重合体系樹脂エマルジョン(乾燥後厚さ20μm)で接
着して制振材層となし、4枚の積層板紙の上面に厚さ9
mmの合板、下面には厚さ3mmの合板をそれぞれ接着剤で
貼合して合板に貼合した本発明の制振防音材を得た。
ここで使用したホットメルト接着剤の粘弾性は、損失弾
性率(G″)が 5℃で 4×10dyne/cm 、20℃で 8×
10 5dyne/cm 、損失正接(tan δ)は 5℃で1.7 、20
℃で0.7 であった。またガラス転移温度(Tg)は-0.5℃で
あった。
比較例1 実施例1において、板紙2枚の貼合をホットメルト接着
剤の代りにスチレン−ブタジェン共重合体ラテックスエ
マルジョンを用いて行う以外は、実施例1と全く同様に
して制振防音材を得た。
実施例2 実施例1において、坪量 600g/m2の板紙2枚を用い、2
枚の板紙の貼合に用いるホットメルト接着剤の厚さを 1
20μmとした以外は、実施例1と全く同様にして本発明
の制振防音材を得た。
実施例3 坪量 280g/m2の板紙2枚を厚さ40μmのポリエチレン押
出ラミネートにより貼合し、別に同様にして貼合した2
枚の積層板紙をスチレン−イソプレン−スチレン共重合
体をベースポリマーとしたホットメルト接着剤を用いて
接着剤の厚さ60μmになるように貼合、積層し、以下実
施例1と同様にして上面、下面に合板を貼合し、本発明
の制振防音材を得た。
実施例4 坪量 600g/m2の板紙2枚を前記ホットメルト接着剤の厚
さ60μmになるように貼合、積層し、以下実施例1と同
様にして上面、下面に合板を貼合し、本発明の制振防音
材を得た。
比較例2 実施例4において、坪量 600g/m2の板紙2枚をホットメ
ルト接着剤に代えて、ポリアクリル酸エステルエマルジ
ョン接着剤(乾燥後厚さ60μm)を用いて貼合、積層す
る以外は、実施例4と全く同様にして、制振防音材を得
た。
実施例5 実施例1において、ホットメルト接着剤として、スチレ
ン−ブチレン−スチレン共重合体樹脂をベースポリマー
とするホットメルト接着剤を用いた以外は実施例1と全
く同様にして本発明の制振防音材を得た。
ここで用いたホットメルト接着剤の粘弾性は、損失弾性
率(G″)が 5℃で4.3 ×10 6dyne/cm 、20℃で9.1
×10 5dyne/cm 、損失正接(tanδ) は 5℃で1.3 、20
℃で0.5 であった。また、ガラス転移温度(Tg)は-4.8℃
であった。
以上の実施例、比較例で得た制振防音材の制振防音効果
を表わす損失係数を測定した結果を表に示す。
損失係数試験方法 実施例、比較例で得られた制振防音材について、機械イ
ンピーダンス法により、周波数を変化させて損失係数を
測定した。
損失係数の値が大きい方が、制振防音効果が大きい。
損失係数の値の水準は、使用する積層素材、層構成によ
って異なる。
損失弾性率(G″)、損失正接(tanδ) 測定方法 ホットメルト系接着剤の塗装膜について、ダイナミック
アナライザーRDA-700 (レオメトリックス・ファーイー
スト(株)製)を用いて、1HZ の測定周波数、-50 ℃〜
100 ℃の温度域で測定した。
表に示した結果によれば、本発明の板紙の積層に接着剤
としてホットメルト接着剤を用いた実施例1,4の制振
防音材は、従来のエマルジョン接着剤を用いた比較例
1,2より損失係数が大きく、制振防音効果がすぐれて
いる。また、実施例1のホットメルト接着剤と別のホッ
トメルト接着剤を使用した実施例5についても、従来の
エマルジョン接着剤を用いた比較例1より制振防音効果
がすぐれている。
また、板紙及びホットメルト接着剤の各厚さを実施例1
の2倍に厚くした実施例2の損失係数は、実施例1の2
倍以上になり制振防音効果が大幅に向上する。
更に、実施例3のように2枚の板紙の積層にポリエチレ
ンを用いても、両積層板紙をホットメルト接着剤で貼合
することにより、すぐれた制振防音材を得ることができ
る。
なお、合板単体の損失係数は、表に示した各周波数域
で、いずれも0.002 以下であったが、本発明の制振防音
材を使用したものは、いずれも良好な損失係数を示して
いる。
[発明の効果] 本発明の制振防音材は、板紙を積層する接着剤にホット
メルト系接着剤を用いることにより、従来の板紙積層タ
イプの制振防音材より制振防音効果のすぐれた制振防音
材を得ることができた。
これにより、従来の制振ゴムなどの制振材の問題点を解
消したすぐれた制振防音性を兼ね備えた制振防音材を提
供し、住宅等の建材及びその他の住宅機器、家庭電器、
自動車等に用いて制振防音の効果を発揮できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙を積層した層間の接着剤の少なくとも
    1層間の接着剤がホットメルト系接着剤であることを特
    徴とする制振防音材。
JP1053661A 1989-03-08 1989-03-08 制振防音材 Expired - Fee Related JPH0649361B2 (ja)

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