JPH0649964Y2 - 送りねじ - Google Patents

送りねじ

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JPH0649964Y2
JPH0649964Y2 JP1986066721U JP6672186U JPH0649964Y2 JP H0649964 Y2 JPH0649964 Y2 JP H0649964Y2 JP 1986066721 U JP1986066721 U JP 1986066721U JP 6672186 U JP6672186 U JP 6672186U JP H0649964 Y2 JPH0649964 Y2 JP H0649964Y2
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JP
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screw
nut
screw shaft
positioning accuracy
thermal expansion
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JP1986066721U
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JPS62177955U (ja
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高之 加藤
洋司 鈴木
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、超精密位置決めが要求される半導体製造装置
のうちの露光装置や、磁気ディスク装置における検査装
置その他の測定機器における送りねじに関するものであ
る。
「従来の技術」 送り機構として三角ねじや台形ねじを用いた送りねじ
は、従来より工作機械の刃物台用などに広く用いられ、
送りねじの材料は、金属が用いられている。近年、半導
体製造装置のうちでも露光装置などや、磁気ディスク装
置における検査装置、その他の測定機器において、1μ
mからこれ以下の超精密位置決めが要求されている。こ
の送り機構として、送りねじやボールねじをはじめとし
てリニアパルスモータなど多くのものがこの精度に応ず
るために工夫されてそれぞれの分野で用いられている。
ボールねじは、ねじ溝を転動するボールがナット内を移
動する機構となっているが、ねじ溝から離れてナット内
を転動するようになる時に、微小な振動の発生が避けら
れず、超精密位置決め用としては好ましくないといわ
れ、各種の工夫がされている。
また、従来から用いられている送りねじをこの分野に適
用するための改良が行なわれている。
「考案が解決しようとする問題点」 従来からある金属製の送りねじにおいては、ねじ面にお
ける微小な摩耗が避けられず、これが送り精度を悪くす
る原因となり、このために精密な位置決めもできない。
このほかに送りねじ面における潤滑剤の発熱によりねじ
軸およびナットが熱変形を起し同様に精度低下の原因と
なる。
「考案が解決しようとする手段」 そこで、本考案は上記の事情に鑑み、ねじ軸およびナッ
トを熱膨張係数が小さくヤング率が高く、高精度に加工
でき耐摩耗性に優れたセラミック材にて構成し、問題点
を解決するものである。
「実施例」 第1図は、送りねじの概要を示す。すなわち、ねじ軸1
は一定形状のねじ山を一定ピッチにて形成し、これにナ
ット2が螺合している。ねじ軸1は必要により両端付近
または少なくとも一端にはボールベアリング3などの軸
受を設ける。ねじ軸1には、カップリングを介してパル
スモータなど(図示せず)の駆動源と接続する。駆動源
によるねじ軸1の回転によりナット2が軸方向に移動す
る。一方、ナット2の位置を測定するために、レーザ測
定器などを使用し、制御系を介してねじ軸1を回転さ
せ、所定の位置に停止するように構成する。ナット2に
は回転防止のために、別途直線案内(図示せず)を設け
る。
従来技術では、ねじ軸、ナットの材質は炭素鋼の焼入れ
したものを精密にラップ仕上げしたものを使用してい
た。
これに対し、本考案はねじ軸1、ナット2を窒化珪素で
構成した。ねじ軸1長さを400mm(ねじ有効部長さを300
mm)、ねじ径20mm、ねじピッチ5mmの台形ねじとし、ま
たナット2は長さ50mmとした。ねじ軸1の形成にあたっ
ては、セラミック材の外周を研削加工し、その後、ねじ
ピッチをレーザ干渉計で測定しながらねじピッチごとの
ピッチ誤差、ねじ部全体にわたる累積されるピッチ誤差
を調整するために、ラップ仕上げをしている。ピッチ誤
差は最大0.5μm、累積の誤差を2μmになるように仕
上げた。ここで、本考案の送りねじの精度を評価するた
めに、位置決め精度を測定した。なお、位置決め精度と
は、ナット2をねじ軸1上の任意の一点に同じ方向から
7回位置決めを行い、それぞれの停止位置を測定した時
の最大差の1/2で表すものであり(JIS B 6330参照)、
組立直後の摩耗していない状態での位置決め精度を初期
位置決め精度とした。
そして、上記本考案の送りねじを、ねじ軸1とナット2
間には潤滑油を供給し、ねじ軸1の回転数は500rpmで、
直径50mmのナット2の外周での温度上昇は3℃の条件で
使用したところ、初期位置決め精度および1000時間の使
用後の位置決め精度がいずれも0.1μmと極めて高精度
となることが確認された。
これは、窒化珪素質セラミックスの熱膨張率(0〜50
℃)が、1.8×10-6/℃と非常に小さいため、ナット2
の温度上昇に伴う寸法変化が極めて小さくなること、窒
化珪素質セラミックスのヤング率が3.2×104kg/mm2と大
きいため、加工時の変形が少なく高精度に加工できるこ
とにより、初期位置決め精度を高精度とできるのであ
る。また、窒化珪素質セラミックスはロックウェル硬度
(HRA)91と高硬度であるから、使用時の摩耗も少な
く、長時間使用後も初期値と変わらない精度を保つこと
ができるのである。
これに対し、炭素鋼としてS45C(機械構造用炭素鋼)焼
入れ材にて同一形状のねじ軸、ナットを作り同一駆動系
にて比較評価した。1ピッチにおけるピッチ誤差、また
累積誤差はセラミック材と同レベルであった。この時、
運転開始後100時間の間は、位置決め精度が0.5μmであ
った。その後、時間とともにこの精度が悪化し500時間
においては、1.0μmであった。この時にねじ軸面を検
査したところ、ねじ面に沿って0.5μm深さの摩耗傷が
みられた。
このように、本考案の送りねじは、熱膨張係数が小さ
く、かつ高ヤング率のセラミックスを用いることによ
り、位置決め精度を極めて優れたものとできるのであ
る。
その中でも特に0〜50℃の熱膨張率が3×10-6/℃以下
のセラミック材を用いる点が重要である。これは、送り
ねじの位置決め誤差は、使用時のナット2の温度上昇に
伴う寸法変化によって生じるため、ナット2の熱膨張率
を小さくするほど位置決め精度を高められるからであ
る。そして、ナット2の熱膨張率を3×10-6/℃以下と
することで、初めて位置決め精度を0.2μm以下と極め
て高精度にできるのである。
なお、本考案における熱膨張率は、通常送りねじを使用
する温度域である0〜50℃の間で測定した値で表現す
る。
また、本考案の送りねじを構成する材質としては、ヤン
グ率2.5×104kg/mm2以上のセラミック材を用いる点も重
要である。これはヤング率の高い高剛性材でねじ軸1や
ナット2を加工すれば、加工時の変形が少ないことから
高精度の加工を行うことができるためである。そして、
ヤング率2.5×104kg/mm2以上のセラミック材を用いれ
ば、位置決め精度に対してほとんど影響を及ぼすことが
なくなるのである。
さらに、本考案の送りねじはセラミック材で形成するた
め、硬度が高く、摩耗が少ないことから、長期間使用し
ても優れた位置決め精度を保つことができる。
ここで、熱膨張係数、ヤング率の異なる各種材料を用い
て送りねじを構成し、それぞれの位置決め精度を測定し
た。本考案実施例として炭化珪素(SiC)、窒化珪素(S
i3N4)を、比較例として炭素鋼(S45C)、アルミナ(99
% Al2O3)、ジルコニア(ZrO2)を用意した。結果は
以下に示す通りである。
熱膨張係数 ヤング率 表面粗さ (0〜50℃) S45C 12×10-61/℃ 2.0×104kg/mm2 0.6S以下 99%Al2O3 5.8 3.5 〃 Si3N4 1.8 3.2 〃 SiC 2.8 4.4 〃 ZrO2 6.8 2.1 〃 初期位置決め精度は次のとおりであった。
S45C 0.5μm 99%Al2O3 0.3 Si3N4 0.1(精度達成) SiC 0.15(精度達成) ZrO2 0.4 この結果より明らかに、本考案実施例である、熱膨張率
3×10-6/℃以下の炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si
3N4)を用いた送りねじは、それぞれ位置決め精度が0.1
μm、0.15μmとなり、初期位置決め精度が0.2μm以
下と極て優れた精度にすることができた。
これは、前記したように、熱膨張率が3×10-6/℃以下
と小さいことから、使用時の温度上昇に伴う寸法変化を
極めて小さくできるためである。
次に500時間後の位置決め精度についてみる。
摩耗傷 S45C 1μm 0.5μm深さ 99%Al2O3 0.6 0.3 Si3N4 0.1(精度達成) 0.1(耐摩耗性) SiC 0.15(精度達成) 0.1(耐摩耗性) ZrO2 0.7 0.4 このように、本考案実施例である炭化珪素(SiC)、窒
化珪素(Si3N4)を用いた送りねじは、ヤング率が高く
かつ硬度も大きいため、共に摩耗傷の深さが0.1μmと
小さく、耐摩耗性が高いことがわかる。そのために、50
0時間使用後も初期値と同じ位置決め精度を保ってお
り、長期間高精度の使用が可能であることがわかる。
「考案の効果」 本考案は、上述したように、ねじ軸、および該ねじ軸に
螺合するナットを、0〜50℃における熱膨張係数が3.0
×10-6/℃以下、ヤング率が2.5×104kg/mm2以上の炭化
珪素質または窒化珪素質セラミックで構成し、初期位置
決め精度が0.2μm以下である送りねじであるので、熱
膨張が小さく摩耗しにくいことにより、高精度の位置決
め精度が保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の具体的一実施例の送りねじの縦断面図
である。 1……ねじ軸 2……ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−110953(JP,A) 無機質材料研究所「ファインセラミック ス新素材」(昭60−6−28)日刊工業新聞 社

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸の回転により、該ねじ軸に螺合され
    たナットを直線方向に移動させ、このナットに連結され
    た被移動物体を超精密位置決めするための送りねじにお
    いて、上記ねじ軸、および該ねじ軸に螺合するナット
    を、0〜50℃における熱膨張係数が3×10-6/℃以下、
    ヤング率が2.5×104kg/mm2以上の炭化珪素質または窒化
    珪素質セラミックで構成し、初期位置決め精度が0.2μ
    m以下であることを特徴とする送りねじ。
JP1986066721U 1986-04-30 1986-04-30 送りねじ Expired - Lifetime JPH0649964Y2 (ja)

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