JPH0650191A - 内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置

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JPH0650191A
JPH0650191A JP9580892A JP9580892A JPH0650191A JP H0650191 A JPH0650191 A JP H0650191A JP 9580892 A JP9580892 A JP 9580892A JP 9580892 A JP9580892 A JP 9580892A JP H0650191 A JPH0650191 A JP H0650191A
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JP
Japan
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engine
deceleration
auxiliary air
internal combustion
valve
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JP9580892A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kaku
嘉昭 賀来
Hirofumi Muto
浩文 武藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気圧が低くなってもブレーキ倍力装置のブレ
ーキ倍力効果を十分発揮させ得る内燃エンジンの減速時
吸入空気量制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 大気圧センサ120の低気圧検出時に、EC
U109はAIC制御弁108を閉制御し、エンジン1
00の減速状態の検出時から所定時間に亘ってエンジン
に対する補助空気の供給を遮断する。これにより、エン
ジン100の吸気側に連通されているブレーキブースタ
1の負圧室2の負圧を上昇させ、ブレーキブースタ1の
大気圧室3と負圧室2との差圧を十分発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの減速時
吸入空気量制御装置に関し、特にブレーキ倍力装置のブ
レーキ倍力効果を十分発揮させるように動作する減速時
吸入空気量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃エンジンの吸気通路内のスロ
ットル弁をバイパスするバイパス通路と、該バイパス通
路に設けられエンジンに供給する補助空気量を調整する
制御弁と、エンジンの目標アイドル回転数と実回転数と
の偏差を求め、該偏差に応じて前記制御弁を、実回転数
が前記目標アイドル回転数に等しくなるようにフィード
バック制御する制御手段とを備えた車両用内燃エンジン
のアイドル時吸入空気量制御装置(以下、EACVとい
う)は、例えば、特開昭62−3147号公報により公知であ
る。この吸入空気制御装置はアイドル状態に向う減速状
態においても所要量の補助空気をエンジンに供給してア
イドル回転数への収束性を高めてエンジン回転数の落ち
込みやエンジンストールを防止するように構成されてい
る。
【0003】また、車両の制動装置として油圧式ブレー
キが一般に用いられているが、かかる油圧式ブレーキ
は、一般に、車両の各車輪のホイールシリンダに制動圧
油を供給するマスタシリンダと一体結合されブレーキペ
ダルの踏込み力を増幅して該マスタシリンダに伝達する
ブレーキ力増倍装置(以下、「ブレーキブースタ」と云
う)を備えている。図7に示すように、このブレーキブ
ースタ1は、ブレーキペダル踏込み時に、車両の内燃エ
ンジンの吸気管から負圧をチェックバルブを介して負圧
室(マスターバッグ)2に取り入れると共に、大気圧を
大気圧室3に取り入れ、両室間の差圧に応じて出力ロッ
ド5がバネ4の弾性力に抗してマスタシリンダ6のピス
トン7を押圧してこれを作動させるように構成されてい
る。
【0004】より具体的には、アクセルペダルを踏んで
走行している通常時(ブレーキペタルを踏んでいない)
はエンジンの吸気管内のスロットル弁は開状態にある。
また、弁1bおよび弁1cが閉じており、負圧室はチェ
ックバルブ1a−1によりアイドリング時の吸気管内圧
力に保持され、大気圧室3は負圧室2の圧力よりバネ4
に対抗して若干高い圧力になっている。その後、ブレー
キペタルを踏むと、弁1bが開いて、大気室3に大気が
導入され圧力が上がるので、負圧室2と大気室3との差
圧が大きくなり、バネ4の弾性力に対抗して出力ロッド
5がマスタシリンダ6のピストン7を押圧し、ブレーキ
力を倍力する。ブレーキペタルが元に戻ると、弁1bが
閉じて大気室への大気の導入が停止すると共に、弁1c
が開き、大気室3の空気が弁1bを介し負圧室2を経由
してエンジンの吸気管へ吸入され、大気室3の圧力が下
がりブレーキペダルを踏む前の状態に復帰する。
【0005】ここで、該ブレーキブースタ1の倍力特性
の一例を図8に示す。この特性図は負圧室2と大気室3
との差圧が0mmHg及び500mmHgである場合の
特性を表すもので、図中の入力はブレーキペタルの踏込
み力、出力はマスタシリンダ6から出力される増倍され
た踏込み力をそれぞれ示している。
【0006】かかるブレーキブースタ1が接続されるエ
ンジンの吸気方式としては、一般に単ボアスロットル方
式と多連スロットル方式が挙げられる。
【0007】図9は、前記EACVを搭載した車両にお
ける該単ボアスロットル方式の吸気管の構成例を示す
図、及び図10は該単ボアスロットル方式における吸気
管の負圧波形の一例を示す図である。なお、図10の波
形図は、エンジン回転数Ne=4500rpmとし、ス
ロットル弁14の開度を20°、24°、32°、34
°、41°、64°、90°に変えて図9中の測定点P
1点の負圧を測定したものであり、横軸がクランク角
度、縦軸が圧力を表している。また、図中のA〜Dは各
気筒の吸気行程開始時の上死点を表している。
【0008】図9において、例えば3気筒の内燃エンジ
ン10に接続された吸気管11は、エンジン10の各気
筒に連通する分岐通路11a,11b,11cと、負圧
を溜めるチャンバ12と、前記図7に示したブレーキブ
ースタ1の負圧室2へ通じる負圧通路1a及びEACV
へ通じる負圧通路13とを有しており、前記チャンバ1
2の大気供給口近傍にはスロットル弁14が取り付けら
れている。
【0009】エンジン10の各気筒における吸気、圧
縮、爆発、排気の各行程により発生する吸気波が3つの
分岐通路11a〜11cで合成されて、チャンバ12内
で図10に示すような脈動定在波を形成し、負圧通路1
a,13から取り出される負圧は、スロットル弁14の
各開度におけるそれぞれの波形のほぼ中央値となる。な
お、該中央値は、図10中の−350、−250、−1
40、−100、−60、−30、−22mmHgを示
す。
【0010】図11(a),(b)は、前記EACVを
搭載した車両における3連スロットル方式の吸気管の概
略構成例を示す図であり、同図(a)は該吸気管の平面
図、同図(b)は該図(a)のA,A´の断面図であ
る。また、図12は該3連スロットル方式における吸気
管の負圧波形を示す図である。なお、図12の波形図
は、エンジン回転数Ne=4500rpmとし、スロッ
トル弁14の開度を16.5°、18.5°、21°、
23°、25°、32°、52°に変えて図11(a)
中の測定点P2点の負圧を測定したものであり、図10
と同様に横軸がクランク角度、縦軸が圧力を表し、また
図中のA〜Dは各気筒の吸気行程開始時の上死点を表し
ている。
【0011】図11(a),(b)において、3気筒の
内燃エンジン20に接続された吸気管21は、エンジン
20の各気筒に連通する分岐通路21a,21b,21
cと、チャンバ22とから成っている。この各分岐通路
21a,21b,21cのチャンバ口近傍にはスロット
ル弁22a,22b,22cが設けられている。さら
に、該各スロットル弁22a,22b,22cとエンジ
ン20との間における前記各分岐通路21a,21b,
21cには孔がそれぞれ穿設されており、その孔を介し
て各分岐通路21a,21b,21cを連通する連通路
23が取り付けられている。この連通路23は、前記図
7に示したブレーキブースタ1の負圧室2へ通じる負圧
通路1a及びEACVへ通じる負圧通路24を有してい
る。
【0012】スロットル弁22a,22b,22cの上
流側にチャンバ22が設けられているので、上記した単
ボアスロットル方式と異なり、該チャンバ22内は大気
圧にほぼ等しい圧力であって脈動定在波は形成されな
い。また、各分岐通路21a,21b,21cの圧力変
化は単ボアスロットル方式に比べて、図12に示す負圧
波形のように吸気行程以外では大気圧側へ移行する。こ
れは、例えば分岐通路21a側の気筒が吸気行程である
場合(エンジンの吸気バルブが開となってピストンが下
がる)、チャンバ22内の空気はスロットル弁22aを
介して分岐通路21a側のみ流れ、他の分岐通路21
b,21cへの空気の流れはほとんどない。従って、分
岐通路21a側の気筒で吸気行程が終了して他の分岐通
路、例えば分岐通路21b側の気筒に吸気行程が移行し
ても、その吸気行程により、分岐通路21aの空気の流
れに影響を及ぼすことはほとんどなく、吸気行程を終了
した分岐通路21aにおける測定点P2の圧力はチャン
バ22の大気圧に近くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高地を
走行して大気圧が低下するとブレーキペダルを踏んだ時
の負圧室2と大気圧室3との差圧が低下し、ブレーキ倍
力が充分に発生できなくなるという問題があった。この
現象は、特に多連スロットルエンジンにおいて顕著であ
る。
【0014】すなわち、図13において、アイドル時の
エンジンを負圧ポンプと仮定すると、ポンプ効率は大気
圧に無関係で一定であるので、平地でブレーキブースタ
1に−450mmHgの差圧が発生するエンジンは、高
度2700mの高地では−320mmHgとなり、得ら
れる差圧は平地より130mmHg減少する。多連スロ
ットル方式の場合、上述したように負圧室2に供給され
る負圧は該130mmHgよりも大気圧側へ移行し小さ
い値となり、さらに、大気圧が低下するので大気圧室3
内の圧力も低くなる。従って負圧室2と大気室3との差
圧が小さくなるので、前記負圧室2と大気室3との必要
差圧が得られなくなり、図8で説明した倍力特性が悪化
してブレーキの効きが悪くなるという問題があった。
【0015】本発明は上記従来の問題点に鑑み、大気圧
が低くなってもブレーキ倍力装置のブレーキ倍力効果を
十分発揮させ得る内燃エンジンの減速時吸入空気量制御
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内燃エンジンが減速状態にあることを検出
する減速検出手段と、前記エンジンに供給される補助空
気の量を調整する弁手段と、前記減速状態の検出時に前
記弁手段を制御して補助空気を供給する制御手段とを備
えた内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置におい
て、大気圧を検出する大気圧検出手段と、前記大気圧が
所定値よりも低い時に前記制御手段を制御して前記弁手
段から前記エンジンへの補助空気の供給を遮断する補助
空気供給禁止手段とを設けたことを特徴とする。
【0017】前記補助空気供給禁止手段は、前記補助空
気の供給遮断を前記エンジンの減速状態の検出時から所
定時間に亘って行う構成にしてもよい。
【0018】さらに、前記所定時間内に、ブレーキスイ
ッチがオンした場合にまたは前記エンジンの回転数の減
少度合が所定値よりも大きくなった場合に前記補助空気
供給禁止手段による補助空気の供給遮断を解除する禁止
解除手段を設けてもよい。また、前記エンジンは多連ス
ロットル方式であるのが好ましい。
【0019】
【作用】本発明によれば、大気圧検出手段の低大気圧検
出時に、補助空気供給禁止手段は制御手段を制御して弁
手段を閉成し、減速検出手段によるエンジンの減速状態
の検出時に、好ましくは該検出時から所定時間に亘っ
て、エンジンへの補助空気の供給を遮断する。これによ
り、エンジンの吸気側にブレーキ倍力装置の負圧室が連
通されている場合、この負圧室の負圧が上昇し、ブレー
キ倍力装置の大気圧室と負圧室との差圧を十分得ること
ができる。
【0020】また、禁止解除手段は、前記所定時間内に
ブレーキが操作されたかあるいはエンジンの回転数が急
激に低下した場合に前記補助空気供給禁止手段による補
助空気の供給遮断を解除する。その後、前記弁手段は制
御手段によって制御され、これによってエンストが未然
に防げる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0022】図1は、本発明に係る減速時吸入空気量制
御装置の一実施例の概略構成を示す図である。
【0023】図1中100は図示しない車両に搭載され
た例えば3気筒の内燃エンジンを示し、該エンジン10
0には所定容量のチャンバ101が取付けられた吸気管
102と排気管103とが接続されている。前記チャン
バ101は吸気管102の上流側端に接続されている。
吸気管102は、エンジンの各気筒に対応する分岐通路
102a,102b,102cを有し、各分岐通路10
2a,102b,102cの途中には図示しないスロッ
トルボディに収納されたスロットル弁104,105,
106がそれぞれ配置されている。このスロットル弁1
04,105,106は、共通の支軸に取り付けられて
おり、図示しないアクセルペダルの踏み込み動作に連動
して該支軸が回転駆動されて該スロットル弁104,1
05,106の開度が変化するようになっている。な
お、スロットル弁104〜106の弁開度(θTH)は
前記支軸に設けられたスロットル弁開度センサ104A
によって検出される。そして、チャンバ101にはスロ
ットル弁104,105,106をバイパスする補助空
気通路107が連通している。
【0024】補助空気通路107の途中には補助空気量
制御弁(以下単に「AIC制御弁」という)108が配置
され、該通路107と共にEACVを形成している。こ
のAIC制御弁108は、後述の電子コントロールユニ
ット(以下「ECU」という)109と協働してエンジ
ンのアイドル回転数の制御を行うもので、その弁開度
(通路107の開口面積)はECU109からの駆動電
流によって制御される。本実施例においては該AIC制
御弁108として、ECU109に接続されるソレノイ
ド108aと該ソレノイド108aの通電時に駆動電流
ICMDに応じた開度(弁リフト量)だけ該補助空気通路1
07を開成する弁体108bとから成る、所謂リニアソ
レノイド型電磁弁が用いられる。
【0025】一方、各スロットル弁104,105,1
06とエンジン100との間における前記各分岐通路1
02a,102b,102cには孔が穿設されており、
その孔を介して各分岐通路102a,102b,102
cを連通する連通路110が取り付けられている。この
連通路110が、AIC制御弁108を介在した補助空
気通路107の下流端に連通すると共に、前記図7に示
したと同様のブレーキブースタ1の負圧室2へ通じる負
圧通路1aにキャッチ弁1a−1を介して連通してい
る。連通路110とエンジン100との間における各分
岐通路には燃料噴射弁111,112,113が設けら
れており、この燃料噴射弁111〜113は図示しない
燃料ポンプに接続されていると共にECU109に電気
的に接続されている。
【0026】また、各分岐通路102a〜103c内の
絶対圧(PBA)をそれぞれ検出する吸気管内絶対圧セ
ンサ114,115,116が各分岐通路102a〜1
03cに取付けられている。
【0027】エンジン100の冷却水が充満した各気筒
周壁内にはエンジン冷却水温(Tw)センサ117が夫々
取り付けられ、各センサは夫々ECU109に電気的に
接続されてその検出信号を該ECU109に供給する。
【0028】前記エンジン100の図示しないカム軸又
はクランク軸周囲にはエンジン回転数(Ne)センサ1
18が取り付けられている。このNeセンサ118は各
気筒の吸気行程開始時の上死点に関して所定クランク角
度前のクランク角度位置でクランク角度位置信号(以下
これを「TDC信号」という)を順次発生させるもの
で、該信号はECU109に供給される。
【0029】更にECU109には、ブレーキスイッチ
119が接続され、該スイッチは図示しない車両の油圧
式ブレーキ機構のブレーキペダルに接続され、例えばペ
ダル踏込み時にはオン、戻し時にはオフになるようにさ
れており、該スイッチ119のオン、オフ信号がECU
109に供給される。また油圧式ブレーキ機構は図7に
示したのと同様のマスタシリンダ6に一体結合されたブ
レーキブースタ1を備え、その負圧室2には連通路11
0内の負圧が、その大気圧室3には大気圧が夫々導入さ
れるように構成されている。
【0030】更に、ECU109には、大気圧センサ1
20やその他の所要のセンサ、スイッチ類(図示省略)
が接続され、これらからの電気信号が供給される。
【0031】ECU109は、減速検出手段、制御手
段、補助空気供給禁止手段、及び禁止解除手段を構成す
る。
【0032】ECU109は、上記各種センサ、スイッ
チ類からの検出信号の波形を整形し、電圧レベルを所定
レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変
換する等の機能を有する入力回路109aと、中央演算
処理回路(以下「CPU」という)109b、CPU1
09bで実行される各種演算プログラム及び演算結果等
を記憶する記憶手段109cと、前記燃料噴射弁111
〜113及びAIC制御弁108に駆動信号を供給する
出力回路109d等から構成されている。そしてECU
109は前記各種センサからのエンジン運転パラメータ
信号値等に基づいてエンジンの運転状態を判別し、該運
転状態に応じて燃料噴射弁111〜113の開弁時間を
公知の手法により演算すると共に、補助空気量即ちリニ
アソレノイド型のAIC制御弁108の弁開度指令値I
CMDを所定のプログラムに基づいて決定し、各演算値に
応じた駆動信号を出力回路109dを介して燃料噴射弁
111〜113及びAIC制御弁108に夫々供給す
る。
【0033】次に、本実施例の動作について図2〜図6
を参照しつつ説明する。
【0034】まず、図2及び図3のフローチャートを参
照して本実施例におけるEACV制御のメインルーチン
を説明する。図2、図3並びに後述する図5及び図6の
プログラムは、TDC信号の発生毎にこれに同期して実
行される。
【0035】図2におけるステップS1では、AIC制
御弁108の弁開度補正値IDECを図4に示すIDECテー
ブルに基づいて決定する。この弁開度補正値IDECは、
後述する減速モード時において適用されるものであり、
アイドル回転数に向かうエンジン減速時にエンジン回転
数の急激な低下を抑制してエンジン回転数のオーバシュ
ートやエンジンストールを防止するために吸気管102
に流入させる補助空気量に相当するものである。図4の
IDECテーブルによれば、弁開度補正値IDECはエンジン
回転数の低下に伴って減少し、所定回転数(1500r
pm)以下で零に設定される。
【0036】続く、ステップS2は、パワーステアリン
グ作動に伴って吸気管102に流入させる補助空気量に
相当する弁開度補正値IPSを決定し、さらにステップS
3ではエアコン作動に伴って吸気管102に流入させる
補助空気量に相当する弁開度補正値IHACをそれぞれ所
定のサブルーチンにより決定する。ステップS4へ進
み、エンジン減速時に吸気管102に流入させる補助空
気をカットするフラグFISTPが1であるか否かを判
別し、その答が否定(NO)、即ちFISTP=0であ
ればステップS5に進む。なお、ステップS4における
フラグFISTPの設定については後述するサブルーチ
ンにより決定される。
【0037】ステップS5では、エンジン100が燃料
遮断(フュールカット)状態にあるか否かを判別し、そ
の答が肯定(YES)であれば、ステップS6で各スロ
ットル弁104〜106の弁開度θTHが所定値θFC(例
えば2°)よりも小さいか、すなわちスロットル弁10
4〜106全てが全閉であるか否かを判別する。その答
が肯定(YES)であればステップS7へ進んで、エン
ジン冷却水温度TWが所定値TWM1(例えば40°)より
も高いか、つまり高温であるか否かを判別する。その答
が肯定(YES)であるとき、すなわちエンジン100
がフュールカット状態にあり、スロットル弁104〜1
06が全閉で、しかもエンジン冷却水温度TWが高温の
場合は、エンジン100は減速状態にあると判断してス
テップS8の減速モードに入る。減速モードでは、前記
ステップS1で決定された弁開度補正値IDECが後述す
る弁開度指令値ICMDの算出に適用される。
【0038】ステップS5,S6,S7のいずれかの判
別結果が否定(NO)である場合は、ステップS9へ進
んでエンジン回転数NEが所定回転数NLASTP(例えば5
000〜6000rpm)より大きいか、即ち、高回転
であるか否かを判別する。その答が肯定(YES)の場
合、ステップS10でEACVの機能を停止する休止モ
ードに入る。これにより、高回転時のエンジン振動がE
ACVに伝わってEACVが故障するのを未然に防止で
きる。また、本発明では、前記ステップS4の判別結果
が肯定(YES)の場合、即ち、FISTP=1の時も
該ステップS11の休止モードとなり、本メインルーチ
ンを終了する。なお、この点は後述するサブルーチンで
詳述する。なお、休止モードでは、弁開度指令値ICMD
が零となり、補助空気の供給が停止される。
【0039】一方、ステップS9の判別結果が否定(N
O)である場合、即ち、エンジン回転数が高回転でない
場合は、ステップS11のフィードバック制御モードに
入り、目標アイドル回転数と実エンジン回転数との偏差
に応じて補助空気量を増減するフィードバック制御値I
FBを決定する。
【0040】以上のように決定された弁開度補正値IDE
C,IPS,IHAC及びフィードバック制御値IFBを加算し
て、AIC制御弁108の弁開度指令値ICMD(開口面
積)が算出されて(ステップS12)、本メインルーチ
ンが終了する。
【0041】このようにして算出された弁開度指令値I
CMDに応じた電流値でAIC制御弁108のソレノイド
108aが通電されて弁体108bの開度が制御され
る。この弁体108bの制御位置によって決定される補
助空気通路107の開口面積に応じた所要量の補助空気
が該補助空気通路107、連通路110及び吸気管10
2を介してエンジン100に供給される。弁開度指令値
ICMDを大きくして開口面積を増大させて補助空気を増
大させると、エンジン100への混合気の供給量が増加
し、エンジン出力は増大してエンジン回転数が上昇す
る。逆に該弁開度指令値ICMDを小さくして開口面積を
減少させれば混合気の供給量は減少してエンジン回転数
は下降する。
【0042】次に、図5及び図6のフローチャートを参
照して前記EACV処理のサブルーチンである前記FI
STP判別処理を説明する。
【0043】先ず、図5におけるステップS20で、大
気圧センサ120によって検出された大気圧PAが所定
値PABK(例えば600mmHg)よりも小であるか否
かを判別し、その答が肯定(YES)、つまり低気圧で
ある場合はステップS21へ進む。ステップS21で
は、エンジン冷却水温TWが所定値TWBKL(例えば0
°)と所定値TWBKH(例えば40°)との間にあるか否
かを判別し、その答が肯定(YES)の場合は、さらに
ステップS22でエンジン回転数NEが所定値NBK(例
えば2000rpm)以上か否かを判別する。そして、
ステップS22の答が肯定(YES)であれば、ステッ
プS23へ進んで、車速Wが所定値WBK(例えば8KM
/H)以上かを判別し、その答が肯定(YES)の場合
は図6のステップS24へ進む。すなわち、前記ステッ
プS20〜23の判別処理において車両が低気圧の高地
を通常速度で走行中であると判断した場合にステップS
24へ進むことになる。
【0044】ステップS24では、スロットル弁104
〜105のスロットル弁開度の今回値θTHnが前回値
θTHn-1より小か否かを判別する。即ち、エンジンが
減速に向かっているか否かを判断し、その答が肯定(Y
ES)であればステップS25に進み、スロットル弁1
04〜105のスロットル弁開度の変化度合ΔTHが所
定値ΔTHG(例えば0.6d)よりも大であるか否か
を判別する。即ち、スロットル弁104〜105が適度
な変化度合で閉じつつあるか否かを判別し、その答が否
定(NO)の場合はステップS26へ進む。ステップS
26においては、スロットル弁104〜106の弁開度
θTHが所定値θFC(例えば2°)よりも小さいか否かを
判別する。
【0045】ステップS20〜ステップS24のいずれ
かの判別結果が否定(NO)、またはステップS25及
びステップS26の判別結果が否定(NO)であれば、
ステップS27においてタイマを所定値TIBK(例え
ば0.3sec)にリセットしてダウンカウントを開始
する。なお、この所定値TIBKは、ブレーキブースタ
1の負圧室2内が負圧になるまでの時間とする。それと
同時に、ステップS28においてフラグFISTP=0
とする。従って、この時点では前記図3に示したステッ
プS11の休止モードは成立しない。
【0046】一方、ステップS25またはステップS2
6の判別結果が肯定(YES)であるとき、つまりスロ
ットル弁104が閉じつつあるかまたは全閉のときは、
アクセルを戻してエンジンが減速状態に入ったと判断し
てステップS29へ進む。ステップS29で前記タイマ
のカウント残数が零であるか、つまり前記ステップS2
5またはステップS26によってエンジンの減速が検出
された時から前記所定値TIBKの0.3secが経過
したか否かを判別する。その答が肯定(YES)、即ち
0.3secが経過している場合はステップS28にお
いてフラグFISTP=0として休止モードは不成立と
なる。
【0047】また、ステップS29の答が否定(NO)
である場合、つまり0.3secが経過していなけれ
ば、ステップS30でブレーキスイッチ119がオンし
たか否かを判別し、さらにその答が(NO)である場合
は、ステップS31及びステップS32でエンジンの回
転数の減少度合を判断する。ステップS31では、エン
ジンの回転数の今回値NEnが前回値NEn-1よりも小
か否かを判別し、その答が肯定(YES)、即ちエンジ
ン回転が減速した場合はステップS32へ進む。ステッ
プS32では、エンジン回転数の減少度合ΔNEが所定
値ΔNE1よりも大きいか否かを判別する。そして該ス
テップS32の答が否定(NO)であればステップS3
3においてフラグFISTP=1とし、前記図3に示し
たステップS11の休止モードが成立する。また、ステ
ップS30,31の判別処理においてその答が肯定(Y
ES)であれば、ステップS28においてフラグFIS
TP=0とし、休止モードの成立を禁止する。これは、
エンジンの減速が検出された時から所定値TIBKの
0.3secが経過するまでの間に、ブレーキが踏まれ
たか、あるいは急速にエンジン回転数が減少したような
場合に、休止モードが成立するとエンストの恐れがあ
り、該ステップS30,31の判別処理によってそれを
防止するのである。
【0048】以上のFISTP判別処理において、車両
が低気圧の高地を高速で走行中に、運転者がアクセルペ
タルを戻してエンジンを減速させたことが検出された場
合、この減速検出時から例えば0.3sec間だけ、E
ACVを休止モードとする。これにより、AIC制御弁
108の弁体108bが全閉状態となり、吸気管102
に流入させる補助空気が遮断される。従って、吸気管2
内の負圧の値が大きくなり、ブレーキブースタ1におけ
る負圧室2の負圧も大きくなるので、高地を走行中であ
っても負圧室2と大気室3との必要差圧が得られ、ブレ
ーキブースタ1の倍力特性を良好に維持することができ
る。
【0049】また、低大気圧下での減速時にエアコンス
イッチをオフするようにしてもよい。これにより、前記
補助空気がさらに減少し、吸気管2内の負圧をより大き
くすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、内燃エンジンが減速状態にあることを検出する減速
検出手段と、前記エンジンに供給される補助空気の量を
調整する弁手段と、前記減速状態時に前記弁手段を制御
して補助空気を供給する弁制御手段とを備えた内燃エン
ジンの減速時吸入空気量制御装置において、大気圧を検
出する気圧検出手段と、前記大気圧が所定値よりも低い
時に前記弁手段を制御してエンジンに対する前記補助空
気の供給を遮断するエア禁止手段とを設けたので、エン
ジンの吸気側にブレーキ倍力装置の負圧室が連通されて
いる場合、この負圧室の負圧が上昇され、ブレーキ倍力
装置の大気圧室と負圧室との必要差圧が十分得られる。
これにより、たとえ車両が低気圧の高地を走行していて
も、ブレーキ倍力装置のブレーキ倍力効果を十分発揮す
ることができる。
【0051】また、前記所定時間内にブレーキスイッチ
がオンした場合にまたは、前記エンジンの回転数の減少
度合が所定値よりも大きくなった場合前記補助空気供給
禁止手段による補助空気の供給遮断を解除する禁止解除
手段を設けたので、エンストを未然に防止できる。
【0052】さらに本発明を多連スロットル方式のエン
ジンに適用すれば、ブレーキ倍力装置の前記効果がより
顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減速時吸入空気量制御装置の一実
施例の概略構成を示す図である。
【図2】本実施例におけるEACV処理のメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図3】本実施例におけるEACV処理のメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図4】弁開度補正値IDECのテーブルを示す図であ
る。
【図5】前記EACV処理におけるフラグFISTP判
別処理のフローチャートである。
【図6】前記EACV処理におけるフラグFISTP判
別処理のフローチャートである。
【図7】ブレーキブースタの概略構成図である。
【図8】ブレーキブースタの倍力特性の一例を示す図で
ある。
【図9】単ボアスロットル方式の吸気管の構成例を示す
図である。
【図10】単ボアスロットル方式における吸気管の負圧
波形の一例を示す図である。
【図11】3連スロットル方式の吸気管の概略構成例を
示す図である。
【図12】3連スロットル方式における吸気管の負圧波
形を示す図である。
【図13】単ボアスロットル方式と多連スロットル方式
の吸気管に得られる負圧値の違いを大気圧の変動と共に
示した図である。
【符号の説明】
1 ブレーキブースタ 100 エンジン 102 吸気管 104〜106 スロットル弁 107 補助空気通路 108 AIC制御弁(弁手段) 120 大気圧センサ(大気圧検出手段) 109 ECU(減速検出手段、制御手段、補助空気供
給禁止手段、第1及び第2の禁止解除手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンが減速状態にあることを検
    出する減速検出手段と、前記エンジンに供給される補助
    空気の量を調整する弁手段と、前記減速状態の検出時に
    前記弁手段を制御して補助空気を供給する制御手段とを
    備えた内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置におい
    て、 大気圧を検出する大気圧検出手段と、 前記大気圧が所定値よりも低い時に前記制御手段を制御
    して前記弁手段から前記エンジンへの補助空気の供給を
    遮断する補助空気供給禁止手段とを設けたことを特徴と
    する内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補助空気供給禁止手段は、 前記補助空気の供給遮断を前記エンジンの減速状態の検
    出時から所定時間に亘って行うことを特徴とする請求項
    1記載の内燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間内にブレーキスイッチがオ
    ンした場合、または前記エンジンの回転数の減少度合が
    所定値よりも大きくなった場合に前記補助空気供給禁止
    手段による補助空気の供給遮断を解除する禁止解除手段
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃
    エンジンの減速時吸入空気量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジンは多連スロットル方式であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内
    燃エンジンの減速時吸入空気量制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0833045A3 (en) * 1996-09-30 1999-11-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling negative pressure in internal combustion engine
JP2008144900A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用変速機の潤滑構造
DE102011119896A1 (de) 2010-12-22 2012-06-28 Canon Kabushiki Kaisha Schaltervorrichtung

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