JPH0651105B2 - セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法 - Google Patents
セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法Info
- Publication number
- JPH0651105B2 JPH0651105B2 JP2086599A JP8659990A JPH0651105B2 JP H0651105 B2 JPH0651105 B2 JP H0651105B2 JP 2086599 A JP2086599 A JP 2086599A JP 8659990 A JP8659990 A JP 8659990A JP H0651105 B2 JPH0651105 B2 JP H0651105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sericin
- cross
- thin film
- aqueous solution
- separation membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 108010013296 Sericins Proteins 0.000 title claims description 49
- 239000012528 membrane Substances 0.000 title claims description 31
- 238000000926 separation method Methods 0.000 title claims description 22
- 239000010409 thin film Substances 0.000 title claims description 19
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title description 2
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 claims description 28
- 238000004132 cross linking Methods 0.000 claims description 12
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 8
- 239000010408 film Substances 0.000 claims description 5
- WSFSSNUMVMOOMR-NJFSPNSNSA-N methanone Chemical compound O=[14CH2] WSFSSNUMVMOOMR-NJFSPNSNSA-N 0.000 claims description 2
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 claims description 2
- 229920006037 cross link polymer Polymers 0.000 claims 1
- 239000003431 cross linking reagent Substances 0.000 description 14
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- WSFSSNUMVMOOMR-UHFFFAOYSA-N Formaldehyde Chemical compound O=C WSFSSNUMVMOOMR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N Hydrochloric acid Chemical compound Cl VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 4
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 4
- SXRSQZLOMIGNAQ-UHFFFAOYSA-N Glutaraldehyde Chemical compound O=CCCCC=O SXRSQZLOMIGNAQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 description 3
- 108010022355 Fibroins Proteins 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000003912 environmental pollution Methods 0.000 description 2
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 2
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 2
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 2
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 2
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 2
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 1
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 1
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 1
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 1
- 150000001299 aldehydes Chemical class 0.000 description 1
- 125000003277 amino group Chemical group 0.000 description 1
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 description 1
- 125000003178 carboxy group Chemical group [H]OC(*)=O 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 239000002178 crystalline material Substances 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- IDGUHHHQCWSQLU-UHFFFAOYSA-N ethanol;hydrate Chemical compound O.CCO IDGUHHHQCWSQLU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000000855 fermentation Methods 0.000 description 1
- 230000004151 fermentation Effects 0.000 description 1
- 230000003100 immobilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 229920005615 natural polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000005416 organic matter Substances 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 238000005373 pervaporation Methods 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920005597 polymer membrane Polymers 0.000 description 1
- 229920005749 polyurethane resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- XTUSEBKMEQERQV-UHFFFAOYSA-N propan-2-ol;hydrate Chemical compound O.CC(C)O XTUSEBKMEQERQV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OVARTBFNCCXQKS-UHFFFAOYSA-N propan-2-one;hydrate Chemical compound O.CC(C)=O OVARTBFNCCXQKS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009257 reactivity Effects 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000012827 research and development Methods 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000004753 textile Substances 0.000 description 1
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 1
- 238000005303 weighing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はセリシンを架橋成形して分離膜とすることを目
的としたセリシンの架橋薄膜化方法及びその分離膜とし
ての利用方法に関するものである。
的としたセリシンの架橋薄膜化方法及びその分離膜とし
ての利用方法に関するものである。
本発明によるセリシンをベースとする分離膜は、セリシ
ンが多官能性であるために非晶質構造をとり易くしたが
って結晶化度の小さい薄膜となって優れた分離性能を発
揮し、水−アルコール分離など化学工業やバイオインダ
クトリー等の産業分野に広く利用することができる。
ンが多官能性であるために非晶質構造をとり易くしたが
って結晶化度の小さい薄膜となって優れた分離性能を発
揮し、水−アルコール分離など化学工業やバイオインダ
クトリー等の産業分野に広く利用することができる。
従来の技術 生糸繊維は結晶性・配向性の高いフィブロインとそれを
保護するセリシンという2種の蛋白質から構成されてい
る。絹はこのうちほとんどのセリシンを精錬によってと
り除いたフィブロインを主体とする繊維であり、従来こ
のセリシンをいかに経済的にとり除くかが大きな技術問
題であった。
保護するセリシンという2種の蛋白質から構成されてい
る。絹はこのうちほとんどのセリシンを精錬によってと
り除いたフィブロインを主体とする繊維であり、従来こ
のセリシンをいかに経済的にとり除くかが大きな技術問
題であった。
ところで、セリシンが高温水に溶解しうること、すなわ
ち比較的親水性に富むこと、多官性能であり反応性に富
むこと、すなわちたとえばホルムアルデヒドで架橋しう
ること、非晶性に富むことなどは絹科学の分野では良く
知られている(石川欣造監修「繊維」81ページ東京電
機大学出版局1984年、皆川基著「絹の科学」109
ページ及び322ページ関西衣生活研究会1981年な
ど)・また近年セリシンを天然資源として有効利用しよ
うとする気運もあり、たとえばセリシンをグルタルアル
デヒドで架橋薄膜化した酵素固定化膜(宮入、杉浦、Jo
urnal of Fermentation Technology56巻4号303ペ
ージ1978年)などの報告も見られる。しかしながら
セリシン薄膜を分離膜として利用することについての研
究は従来報告されていない。一方、水−エタノール、水
−イソプロピルアルコール、水−アセトンなど水溶性有
機物の濃厚溶液から水を選択的に透過分離させる水選択
分離膜については近年著しく研究が進み、一部は実用に
供されるに至っている。しかしながら、高性能,安定で
ありかつ安価な水選択分離膜へのニーズは今後なお継続
すると思われ、研究開発の一環としてセリシンのごとき
天然高分子化合物の膜素材としての利用にも期待の大き
いのが現状である。
ち比較的親水性に富むこと、多官性能であり反応性に富
むこと、すなわちたとえばホルムアルデヒドで架橋しう
ること、非晶性に富むことなどは絹科学の分野では良く
知られている(石川欣造監修「繊維」81ページ東京電
機大学出版局1984年、皆川基著「絹の科学」109
ページ及び322ページ関西衣生活研究会1981年な
ど)・また近年セリシンを天然資源として有効利用しよ
うとする気運もあり、たとえばセリシンをグルタルアル
デヒドで架橋薄膜化した酵素固定化膜(宮入、杉浦、Jo
urnal of Fermentation Technology56巻4号303ペ
ージ1978年)などの報告も見られる。しかしながら
セリシン薄膜を分離膜として利用することについての研
究は従来報告されていない。一方、水−エタノール、水
−イソプロピルアルコール、水−アセトンなど水溶性有
機物の濃厚溶液から水を選択的に透過分離させる水選択
分離膜については近年著しく研究が進み、一部は実用に
供されるに至っている。しかしながら、高性能,安定で
ありかつ安価な水選択分離膜へのニーズは今後なお継続
すると思われ、研究開発の一環としてセリシンのごとき
天然高分子化合物の膜素材としての利用にも期待の大き
いのが現状である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら一方で生糸重量の20%をしめる除去セリ
シンは、年約2000トンが排水中に放出されて環境汚
染の一因となるなどその放出防止及び有効利用について
は古くから大きな期待がかけられていた。
シンは、年約2000トンが排水中に放出されて環境汚
染の一因となるなどその放出防止及び有効利用について
は古くから大きな期待がかけられていた。
本発明は、このようにこれまで利用されていなかったセ
リシンを用いて分離膜として有用な高分子膜を得ること
を目的としてなされたものである。
リシンを用いて分離膜として有用な高分子膜を得ること
を目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、ガラス板上に流
延したある種の架橋剤を含む流延用セリシン水溶液が架
橋薄膜を形成し、かつこれが水−アルコール系における
水の選択的分離にすぐれた性能を発揮することを見出し
て本発明をなすに到った。すなわち本発明はセリシンの
架橋薄膜化方法と該架橋薄膜からなる高分子分離膜に関
するものである。
延したある種の架橋剤を含む流延用セリシン水溶液が架
橋薄膜を形成し、かつこれが水−アルコール系における
水の選択的分離にすぐれた性能を発揮することを見出し
て本発明をなすに到った。すなわち本発明はセリシンの
架橋薄膜化方法と該架橋薄膜からなる高分子分離膜に関
するものである。
本発明は親水性であるため水を選択的に透過させる可能
性があること、非晶性であるため結晶性材料に比べ透過
性が大きいと予想されること、多官能性であるため適当
な架橋剤によって強大なる薄膜が形成しうること等セリ
シンのもつ性質を積極的に活用して水選択透過型の分離
膜を製造したものであり、具体的にはセリシン水溶液に
架橋剤を加えてガラス板等平滑面上に流延し、しかる後
に架橋を進行させて架橋薄膜とし、洗浄してセリシン分
離膜とする。流延すべき架橋剤含有セリシン水溶液すな
わち流延用セリシン水溶液はセリシン水溶液、塩酸、架
橋剤A水溶液、架橋剤B水溶液から構成される。セリシ
ン水溶液の濃度は望ましくは1〜10%、さらに望まし
くは1〜3%であり、10%以上では水溶液全体がゲル
化して流動性を失うことがある。塩酸水溶液の濃度に
は、特に制限はないが、通常1%の程度が望ましい。架
橋剤Aはホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドなどセ
リシン分子中のアミノ基、カルボキシル基などと架橋反
応を起こしやすいアルデヒド類でその水溶液濃度はホル
ムアルデヒドの場合望ましくは5〜40%、さらに望ま
しくは30%であり、グルタルアルデヒドの場合で望ま
しくは5〜25%、さらに望ましくは10%である。架
橋剤Bはウレタン結合によってセリシン分子間を強固に
架橋し、薄膜の強度向上に役立つものであり、熱反応型
水溶性ウレタン樹脂と呼ばれるものである。その水溶液
は、市販品をそのまま使用することが可能である。流延
用セリシン水溶液は、上記の各構成成分水溶液を混合し
て調整する。この場合セリシン水溶液は80〜90部、
架橋剤A水溶液0〜10部,架橋剤B水溶液2〜20
部、計100部とすることが好適である。塩酸水溶液は
必要に応じ、全体としてのpHが4〜6程度となるよう
添加する。セリシン水溶液量の多少は薄膜の膜厚に関係
する。架橋剤A量の多少は主に薄膜内の架橋度に関係
し、多ければ架橋構造が密となる。架橋剤Bは強固な架
橋構造を形成し従ってその量の多少は、薄膜の強度に関
係する。
性があること、非晶性であるため結晶性材料に比べ透過
性が大きいと予想されること、多官能性であるため適当
な架橋剤によって強大なる薄膜が形成しうること等セリ
シンのもつ性質を積極的に活用して水選択透過型の分離
膜を製造したものであり、具体的にはセリシン水溶液に
架橋剤を加えてガラス板等平滑面上に流延し、しかる後
に架橋を進行させて架橋薄膜とし、洗浄してセリシン分
離膜とする。流延すべき架橋剤含有セリシン水溶液すな
わち流延用セリシン水溶液はセリシン水溶液、塩酸、架
橋剤A水溶液、架橋剤B水溶液から構成される。セリシ
ン水溶液の濃度は望ましくは1〜10%、さらに望まし
くは1〜3%であり、10%以上では水溶液全体がゲル
化して流動性を失うことがある。塩酸水溶液の濃度に
は、特に制限はないが、通常1%の程度が望ましい。架
橋剤Aはホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドなどセ
リシン分子中のアミノ基、カルボキシル基などと架橋反
応を起こしやすいアルデヒド類でその水溶液濃度はホル
ムアルデヒドの場合望ましくは5〜40%、さらに望ま
しくは30%であり、グルタルアルデヒドの場合で望ま
しくは5〜25%、さらに望ましくは10%である。架
橋剤Bはウレタン結合によってセリシン分子間を強固に
架橋し、薄膜の強度向上に役立つものであり、熱反応型
水溶性ウレタン樹脂と呼ばれるものである。その水溶液
は、市販品をそのまま使用することが可能である。流延
用セリシン水溶液は、上記の各構成成分水溶液を混合し
て調整する。この場合セリシン水溶液は80〜90部、
架橋剤A水溶液0〜10部,架橋剤B水溶液2〜20
部、計100部とすることが好適である。塩酸水溶液は
必要に応じ、全体としてのpHが4〜6程度となるよう
添加する。セリシン水溶液量の多少は薄膜の膜厚に関係
する。架橋剤A量の多少は主に薄膜内の架橋度に関係
し、多ければ架橋構造が密となる。架橋剤Bは強固な架
橋構造を形成し従ってその量の多少は、薄膜の強度に関
係する。
以上のように調整された流延用セリシン水溶液を、でき
るだけ清浄な環境条件下、室温で平滑板上に流延する。
平滑板としては、ガラス板、ポリイミドフィルム等が好
適である。流延後は室温条件下であるいは好ましくはほ
こりの付着を避けるため相対湿度50%程度、20℃前
後に調節された乾燥機中に40〜50時間静置して架橋
剤Aによる架橋を進行させ、しかる後100〜150℃
好ましくは120℃付近の熱風で5〜20分間好ましく
は約10分間処理して架橋剤Bによる架橋を進行させ
る。以上の手順により、セリシン架橋膜が形成される。
このようなセリシン架橋膜の形成にあたり塩酸を添加し
て流延用セリシン水溶液をpH4〜6程度の酸性側に保
つようにしてもよい。これにより架橋剤A、Bによる架
橋が促進されるが、酸成分存在下での100〜150℃
の熱風処理のため、セリシン架橋膜が脆化する場合があ
り、この点に留意して処理時間を短縮する等の対策を講
じる必要がある。形成されたセリシン架橋膜を分離膜と
して用いるに際しては該膜を十分水洗した後多孔性担持
体上に保持して使用する。水−アルコール系など水溶性
有機物水溶液を対象とする膜分離の方法としては、該膜
の一方に水溶性有機物水溶液を置きもう一方の側を減圧
として、水溶液を膜透過・蒸発させつつ分離させる浸透
気化法が好適である。次に実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。
るだけ清浄な環境条件下、室温で平滑板上に流延する。
平滑板としては、ガラス板、ポリイミドフィルム等が好
適である。流延後は室温条件下であるいは好ましくはほ
こりの付着を避けるため相対湿度50%程度、20℃前
後に調節された乾燥機中に40〜50時間静置して架橋
剤Aによる架橋を進行させ、しかる後100〜150℃
好ましくは120℃付近の熱風で5〜20分間好ましく
は約10分間処理して架橋剤Bによる架橋を進行させ
る。以上の手順により、セリシン架橋膜が形成される。
このようなセリシン架橋膜の形成にあたり塩酸を添加し
て流延用セリシン水溶液をpH4〜6程度の酸性側に保
つようにしてもよい。これにより架橋剤A、Bによる架
橋が促進されるが、酸成分存在下での100〜150℃
の熱風処理のため、セリシン架橋膜が脆化する場合があ
り、この点に留意して処理時間を短縮する等の対策を講
じる必要がある。形成されたセリシン架橋膜を分離膜と
して用いるに際しては該膜を十分水洗した後多孔性担持
体上に保持して使用する。水−アルコール系など水溶性
有機物水溶液を対象とする膜分離の方法としては、該膜
の一方に水溶性有機物水溶液を置きもう一方の側を減圧
として、水溶液を膜透過・蒸発させつつ分離させる浸透
気化法が好適である。次に実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。
実施例 セリシンの2.4%水溶液90重量部、35%ホルムア
ルデヒド水溶液5重量部、熱反応型水溶性ポリウレタン
樹脂(第一工業製薬株式会社製、エラストロンE−3
7)5重量部からなる流延用セリシン水溶液を調製し
た。流延用セリシン水溶液をガラス板上にポリイミドフ
ィルムをおいた金型に入れ、約50%RHの乾燥機中に
40〜50時間静置乾燥した。このようにしてできた薄
膜をさらに120℃の熱風で10分間処理しセリシン薄
膜とした。2度の乾燥により、金型中の流延用セリシン
水溶液の液高さ6mmは0.13mmに減少し薄膜とな
った。該膜の一部を切取り、重量514mgの小片を4
0℃の温水中に放置したところ18時間後に314m
g,26時間後に309mgとなった。放置26時間
で、該膜内の未架橋セリシンなど水溶性物質は除去され
たと考えられる。次に分離性能測定に必要な大きさの膜
を切取り40℃温水中に26時間放置した後、浸透気化
分離装置に該膜を設置し、40℃で83.9重量%エタ
ノール水溶液を対象に浸透気化実験を行った。その時の
透過液濃度は34.2重量%であり、エタノール水溶液
は薄められて透過した。すなわち該膜は水選択透過性の
分離膜として有効であることがわかる。また透過量は
0.201g/時であった。
ルデヒド水溶液5重量部、熱反応型水溶性ポリウレタン
樹脂(第一工業製薬株式会社製、エラストロンE−3
7)5重量部からなる流延用セリシン水溶液を調製し
た。流延用セリシン水溶液をガラス板上にポリイミドフ
ィルムをおいた金型に入れ、約50%RHの乾燥機中に
40〜50時間静置乾燥した。このようにしてできた薄
膜をさらに120℃の熱風で10分間処理しセリシン薄
膜とした。2度の乾燥により、金型中の流延用セリシン
水溶液の液高さ6mmは0.13mmに減少し薄膜とな
った。該膜の一部を切取り、重量514mgの小片を4
0℃の温水中に放置したところ18時間後に314m
g,26時間後に309mgとなった。放置26時間
で、該膜内の未架橋セリシンなど水溶性物質は除去され
たと考えられる。次に分離性能測定に必要な大きさの膜
を切取り40℃温水中に26時間放置した後、浸透気化
分離装置に該膜を設置し、40℃で83.9重量%エタ
ノール水溶液を対象に浸透気化実験を行った。その時の
透過液濃度は34.2重量%であり、エタノール水溶液
は薄められて透過した。すなわち該膜は水選択透過性の
分離膜として有効であることがわかる。また透過量は
0.201g/時であった。
発明の効果 本発明は、セリシンを架橋薄膜化した分離膜の製造方法
及び形成された分離膜に関するものである。従来、生糸
の20重量%を占めその主成分の一つであるセリシン
は、いわゆる絹精錬によって除去され、そのほとんどは
排水中に放出され環境汚染の一因となっていた。本発明
はこのセリシンが比較的反応性に富んだ蛋白質であるこ
とに注目してこれを積極的に活用しようとするものであ
り、形成された膜は水−アルコール系分離膜として有用
であるのみならず、セリシンの排水への放出を抑制する
ことになる。また本発明の架橋製膜法はセリシンを広く
天然資源といて活用することに有効であって、たとえば
酵素固定化用の糸状担体、芳香剤用球状担体として利用
することができる。
及び形成された分離膜に関するものである。従来、生糸
の20重量%を占めその主成分の一つであるセリシン
は、いわゆる絹精錬によって除去され、そのほとんどは
排水中に放出され環境汚染の一因となっていた。本発明
はこのセリシンが比較的反応性に富んだ蛋白質であるこ
とに注目してこれを積極的に活用しようとするものであ
り、形成された膜は水−アルコール系分離膜として有用
であるのみならず、セリシンの排水への放出を抑制する
ことになる。また本発明の架橋製膜法はセリシンを広く
天然資源といて活用することに有効であって、たとえば
酵素固定化用の糸状担体、芳香剤用球状担体として利用
することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】セリシン、ホルムアルデヒド、熱反応型水
溶性ウレタン樹脂を含む混合水溶液を平滑面上に流延し
て薄膜とし、しかるのち該膜内のセリシンを架橋して固
体化することを特徴とするセリシンの架橋薄膜化方法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法によって形成されたセ
リシンをベースとして成る架橋高分子分離膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2086599A JPH0651105B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2086599A JPH0651105B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03284337A JPH03284337A (ja) | 1991-12-16 |
| JPH0651105B2 true JPH0651105B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=13891480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2086599A Expired - Lifetime JPH0651105B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651105B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP2086599A patent/JPH0651105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03284337A (ja) | 1991-12-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5009824A (en) | Process for preparing an asymmetrical macroporous membrane polymer | |
| Arthanareeswaran et al. | Synthesis, characterization and thermal studies on cellulose acetate membranes with additive | |
| US4039440A (en) | Reverse osmosis membrane | |
| JPH0515498B2 (ja) | ||
| CN112535957B (zh) | 一种有机溶剂正渗透用带中间层复合膜及其制备方法和应用 | |
| JPH05508344A (ja) | 狭い孔径分布をもつポリテトラメチレンアジパミドまたはナイロン46膜およびその製造法 | |
| JPS6354903A (ja) | パ−ベ−パレ−シヨン用分離膜 | |
| ATE40952T1 (de) | Verbundmaterial, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung in der osmotischen reinigung von fluessigkeiten. | |
| Fang et al. | Preparation of polysulfone-based cation-exchange membranes and their application in protein separation with a plate-and-frame module | |
| JPH0651105B2 (ja) | セリシンを架橋薄膜化した分離膜及びその製法 | |
| JPS61281138A (ja) | エタノ−ル/水混合液から水を選択的に透過する複合膜およびその製造方法 | |
| KR100239137B1 (ko) | 복합막 형태의 나노필터 분리막의 제조방법 | |
| JPS63130105A (ja) | 選択透過性複合膜の製造方法 | |
| US5164475A (en) | Porous substrates with a high concentration of amine groups | |
| Goudarzian et al. | Evaluation of the Performance of Cellulose Acetate Dialysis Membranes Modified with Polyethyleneimine and Nano Silica Particles | |
| Shaban | Reverse osmosis membranes for seawater desalination state-of-the-art | |
| JPH05293345A (ja) | 半透性複合膜 | |
| Tamura et al. | Synthesis and permeability of special polymer membranes: XIII. Ultrafiltration and adsorption characteristics of cellulose nitrate-activated charcoal membranes | |
| Seggiani et al. | Collagen-based bioartificial materials—evaluation as membranes for extracorporeal blood purification | |
| JPS63182005A (ja) | ポリイオンコンプレツクス分離膜 | |
| Bigelow et al. | Collodion membranes | |
| KR0123279B1 (ko) | 염제거능이 우수한 복합반투막 및 그 제조방법 | |
| JPH0220290B2 (ja) | ||
| Elharati | Poly (vinyl alcohol)/polyamide thin-film composite membranes. | |
| CN117679976A (zh) | 一种脱盐率稳定的反渗透膜的制备方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |