JPH0651420A - 予被型直接反転ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

予被型直接反転ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0651420A
JPH0651420A JP20392992A JP20392992A JPH0651420A JP H0651420 A JPH0651420 A JP H0651420A JP 20392992 A JP20392992 A JP 20392992A JP 20392992 A JP20392992 A JP 20392992A JP H0651420 A JPH0651420 A JP H0651420A
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JP20392992A
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Yoshihiro Takagi
良博 高木
Yoshio Inagaki
由夫 稲垣
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高照度、短時間露光で露光した際に良好な反転
性を与える予被型直接反転ハロゲン化銀感材を提供す
る。 【構成】支持体上に、少なくとも1層の予めカブラされ
た直接ポジ用ハロゲン化銀からなる乳剤層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料において、該乳剤層に下記一般式
(I)の化合物を含むことを特徴とする予被型直接反転
ハロゲン化銀感材。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤感性及び赤外感光性
予被型直接反転ハロゲン化銀感材に関するものである。
詳しくは、レーザー光などによって高照度で露光する系
に用いられる予被型直接反転用ハロゲン化銀感材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀写真感
光材料に用いるハロゲン化銀は、あらかじめカブリを付
与されたものであり、ソーラリゼーションあるいは、ハ
ーシェル効果を利用して、露光によって、カブリ核を破
壊することにより、ポジ画像を与える直接ポジ用ハロゲ
ン化銀写真感光材料である。直接ポジ用感光材料は、特
公昭50−3938号、特公昭50−3937号に示さ
れる様に、減感色素を用いたカメラ撮影用感材と特開昭
62−234156号と同61−251843号に示さ
れる様な、明室下で取り扱いえる明室用の感材がある。
これらの感材系は、主に1秒から100秒前後の低照度
露光で使用されることを前提にしており、これらの感材
をレーザーの様な高照度で露光すると、反転性が不良で
Dmin が高かったり、又赤や赤外のレーザー光に対し
て、感光性が不充分であるという問題があった。
【0003】米国特許第4007170号、同第374
3640号、同第3615639号、同第357934
6号、同第3723422号、同第35586671
号、同第350570号、同第3941602号、同第
3846137号、ドイツ特許第1153246号、同
第2121783号、米国特許第3141602号、同
第3816141号、同第3764338号、同第38
87380号、同第3970461号、特公昭55−4
7373号、同52−6617号、特開昭63−183
43号などには、各種減感色素が述べられている。これ
らは、低照度露光用に開発されたものであり、ここに述
べられている乳剤との組合せにおいて、高照度露光で、
良好な反転性を示すものが見いだされていない。
【0004】減感色素は、赤感性、赤外感光性にする
と、色素正孔のAg核の漂白力が低下し、反転性が悪化
する。又高照度露光では、正孔の移動が遅いため、Ag
核の漂白効率が低下し、反転性が悪化する。従って、高
照度露光で、良好な反転性を示す直接反転感材の開発が
望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、予め
カブラされた直接反転ハロゲン化銀感材において、レー
ザー光の様な高照度光で、短時間の露光で、良好な反転
性をえる方法を提供することであり、第2の目的は、赤
感、又は赤外感光性をもつ予被型直接反転ハロゲン化銀
感材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、支持体上
に、少なくとも一層の予めカブラされた直接反転用ハロ
ゲン化銀からなる乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光
材料において、該乳剤層に、下記一般式(I)の化合物
を含むことを特徴とする予被型直接反転ハロゲン化銀感
光材料によって達成された。
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、Zはベンゼン環、ナフタレン環ま
たは複素芳香族環を形成するための原子団を表わし;T
はO、S、Se、N−R1 、CR2 3 、または−CR
4 =CR5 −を表わし;R1 、R2 、R3 は、互いに独
立に、アルキル基、アルケニル基またはアリール基を表
わし、R4 、R5 は、各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、カルボキシル基、アシル基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、またはスルホ
ンアミド基を表わし;QはNとCとを連結して5、6、
もしくは7員環を形成するための原子団を表わし;Lは
5個もしくは7個のメチン基が共役二重結合によって連
結されて生じる3価の連結基を表わし;X- は陰イオン
を表わす。〕
【0009】一般式(I)においてZによって完成され
る環の例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジ
ン環、キノリン環、ピラジン環、キノキサリン環などが
挙げられる。Z上には、さらに他の置換基R6 が結合し
ていてもよい。このような置換基としては、アルキル
基、アリール基、複素環残基、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリーロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ア
ルキルオキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル
基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニル
オキシ基、アルキルアミド基、アリールアミド基、アル
キルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、アルキ
ルアミノ基、アリールアミノ基、カルボン酸基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキルスル
ホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルキルス
ルファモイル基、アリールスルファモイル基、シアノ
基、ニトロ基等、種々の置換基であってもよい。そし
て、これらの置換基の数(p)は、通常、0または1〜
4程度とされる。なお、pが2以上であるとき、複数の
6 は互いに異なるものであってもよい。
【0010】R6 で表わされる置換基のうち好ましいも
のとしてはハロゲン原子(F、Clなど)、シアノ基、
置換もしくは非置換の炭素原子数1〜20のアルコキシ
カルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、ドデシルオキシカルボニルなど)、置換もし
くは非置換の炭素原子数1〜20のアルキルもしくはア
リールスルホニル基(例えばメチルスルホニル、エチル
エスホニル、イソブチルスルホニル、t−ペンチルスル
ホニル、オクタデシルスルホニル、シクロヘキシルスル
ホニル、トリフルオロメチルスルホニルなど)、ニトロ
基などの電子吸引性基が挙げられる。
【0011】一般式(I)のTにおけるR1 、R2 、R
3 、R4 、R5 で表わされる基として好ましいものは置
換もしくは非置換の、アルキル基、アリール基、アルケ
ニル基であり、特にアルキル基が好ましい。R1 ないし
5 で表わされる基の炭素原子数は好ましくは1〜3
0、特に好ましくは1〜20である。
【0012】またこれらR1 〜R5 で表わされる基がさ
らに置換基を有する場合、置換基としては、スルホン酸
基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキルアミド基、
アルキルスルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、
アルキルアミノ基、アルキルカルバモイル基、アルキル
スルファモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル基、アリー
ル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基などが
挙げられる。これらの置換基のうち特に好ましいものと
しては、ハロゲン原子(F、Cl等)、シアノ基、置換
もしくは非置換の炭素原子数1〜20のアルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、ドデシルオキシ、メトキ
シエトキシ等)、炭素原子数6〜20の置換もしくは非
置換のフェノキシ基(例えばフェノキシ、3,5−ジ−
クロロフェノキシ、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ等)、置換もしくは無置換の炭素原子数1〜20のア
ルキル基(例えばメチル、エチル、イソブチル、t−ペ
ンチル、オクタデシル、シクロヘキシル等)、または炭
素原子数6〜20の置換もしくは非置換のフェニル基
(例えばフェニル、4−メチルフェニル、4−トリフル
オロメチルフェニル、3,5−ジクロロフェニル等)が
挙げられる。R1 ないしR5 として特に好ましいもの
は、炭素原子数1〜8の非置換アルキル基である。Tと
して特に好ましいものはC(CH3)2 である。
【0013】Qで表わされる2価の基で形成される環と
して好ましいものは5、6、もしくは7員の炭素環もし
くはヘテロ環である。Qで表わされる2価の基として好
ましいものは、エチレン基、プロピレン基、もしくはブ
チレン基、あるいはこれらの基を形成する置換されてい
てもよいメチレン基のうちCもしくはNと直接結合して
いないメチレン基を−O−もしくは−S−で置き換えて
生じる基であり、これらの基は置換基を有していてもよ
い。Qで表わされる2価の基として特に好ましいもの
は、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、-CH2OCH2
- 、-CH2OCH2CH2-、-CH2SCH2- 、-CH2SCH2CH2-であり、
これらの基は置換基を有していてもよい。
【0014】これらQで表わされる2価の基に置換して
もよい置換基としては、ハロゲン原子(F、Cl等)、
ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよい炭素原子数
20以下のアルキル基(例えばメチル、エチル、トリフ
ルオロメチル、2−メトキシエチル、シクロヘキシル、
ベンジル等)、炭素原子数6〜20の置換されていても
よいフェニル基(例えばフェニル、p−メトキシフェニ
ル、m−クロロフェニル、p−トルイル、p−フルオロ
フェニル等)、炭素原子数1〜20の置換されていても
よいアルコキシ基(メトキシ、2−メトキシエトキシ、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ等、炭
素原子数6〜20の置換されていてもよいフェノキシ基
(例えばフェノキシ、p−メトキシフェノキシ、3,5
−ジクロロフェノキシ、p−ブチルフェノキシ等)、炭
素原子数1〜20の置換されていてもよいアルキルチオ
基(例えばメチルチオ、ブチルチオ、ドデシルチオ
等)、炭素原子数6〜20の置換されていてもよいアリ
ールチオ基(例えばフェニルチオ基)、炭素原子数1〜
20の置換されていてもよいアルキルスルホニル基(例
えばメタンスルホニル、ブタンスルホニル、ドデカンス
ルホニル等)、炭素原子数6〜20の置換されていても
よいアリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニ
ル、p−トルエンスルホニル、m−クロロベンゼンスル
ホニル等)などが挙げられる。Qで表わされる2価の基
のうち特に好ましいものはエチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、およびこれらの基の水素原子がF、Cl、
または炭素原子数1ないし4のアルキル基で1つ以上置
換されて形成される基である。一般式(I)においてL
で表わされる基は、置換されていてもよい。メチン基か
共役二重結合で連結されて生じるペンタメチン基、また
はヘプタメチン基を表わすが、下記の一般式(LI)〜
(LVI)で表わされる基が好ましい。
【0015】
【化3】
【0016】これらのうち特に好ましいものは、式(L
II)、(LIII)、(LIV)、(LV)および(LVI)で表
わされるトリカルボシアニンを形成する連結基である。
一般式(LI)ないし(LVI)において、iは1又は2
を表わし、jは0または1を表わし、Yは水素原子また
は1価の基を表わす。
【0017】Yで表わされる1価の基としては、低級ア
ルキル基(メチル等)、低級アルコキシ基(メトキシ
等)、置換アミノ基(ジメチルアミノ、ジフェニルアミ
ノ、メチルフェニルアミノ、モルホリノ、イミダゾリジ
ン、エトキシカルボニルピペラジン等)、アルキルカル
ボニルオキシ基(アセトキシ等)、アルキルチオ基(メ
チルチオ等)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子(B
r、Cl、F等)などであることが好ましい。Yで表わ
される基のうち特に好ましいものは水素原子である。ま
たR7 、R8 はそれぞれ水素原子または低級アルキル基
(メチル等)を表わす。
【0018】一般式(I)においてX- で表わされる陰
イオンとして好ましいものとしてはハライドイオン(I
- 、Br- 、Cl- 等)、過ハロゲン酸イオン(ClO4 - 、Br
O4 -等)、BF4 - 、 PF6 - 、スルホン酸イオン(CH3SO3
- 、CF3SO3 - 、ベンゼンスルホン酸イオン、トルエンス
ルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン等)、HS
O3 - 、SO4 2− 、PO4 3− 、H2PO4 - 、ヘテロポリ酸イ
オン( PO4・12MoO3 3-等)、カルボン酸イオン(HC
O3 - 、CO3 2− 、CH3CO2 - 、ベンゼンカルボン酸イオ
ン、- O2C-CO2 - - O2C-H2C-CH=CH-CH2-CO2 - 等)が
挙げられる。なおX- がZ、Q、TもしくはLに置換基
として結合していてもよい(例えば、-SO3 - としてある
いは-(CH2)4SO3 - 等として)。以下に本発明の一般式
(I)で表わされる化合物の具体例(I−1〜I−1
8)を下記に示すが本発明の範囲はこれらだけに限定さ
れるものではない。
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は通常カルボシアニン色素を合成するのと同様にして合
成できる。すなわち、下記一般式(A)で表わされるヘ
テロ環エナミンを、CH3O-CH=CH-CH=CH-CH(OCH3)2などの
アセタール類あるいはPhN=CH-(CH=CH)2-NHPhなどの化合
物と反応させることによって合成することができる。
【0026】
【化10】
【0027】〔式中T、Q、Zは一般式(I)における
定義と同義の基を表わす。〕
【0028】次に本発明の一般式(I)で表わされる化
合物の合成例を挙げる。 合成例1(化合物2の合成) 1,3−ジブロモプロパン100mlをスチームバス上で
加熱攪拌しつつ、これに2,3,3−トリメチルインド
レニン15.9gを15分間にわたって滴下し、ひきつ
づき4時間20分加熱攪拌した。反応液を水冷し析出し
た結晶を濾取し、アセトンをかけて洗浄し乾燥すること
により11.6gの無色板状晶として、1−(3−ブロ
モプロピル)−2,3,3−トリメチルインドレニウム
ブロマイドを得た。この結晶3.6gにエタノール50
ml、トリエチルアミン4.2mlを加え2時間40分加熱
還流した。反応混合物に、1,7−ジフェニル−1,7
−ジアザ−1,3,5−ヘプタトリエン1.4gと無水
酢酸1.25mlを添加し、ときどき加熱しつつ2.5時
間攪拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加えた後、1
リットルの水に注入し、生じた結晶を濾取した。この結
晶を酢酸エチルで洗い、1.5gの黄緑色結晶を得た。
この結晶をイソプロピルアルコール150mlに溶かし、
濾過した後ヘキサンを加えて晶析した。結晶を濾取しイ
ソプロピルアルコールとヘキサンの1:1混合液で洗浄
し、0.9gの金属光沢のある結晶を得た。この結晶
0.8gをメタノールに溶解した後、60%過塩素酸水
溶液1mlを加えた。析出した結晶を濾取しメタノールで
洗浄し乾燥して0.9gの化合物2を得た。融点28
8.5〜291℃(金属光沢黄緑色結晶)
【0029】合成例2(化合物12の合成) 合成例1において0.8gの粗結晶をメタノールに溶解
した後60%過塩素酸水溶液を添加して造塩するかわり
に、粗結晶0.8gを酢酸25mlに溶かし、これにリン
モリブデン酸ナトリウム(Na3PO4・12MoO3) 1gを酢酸
50mlに溶かして加え攪拌した。生じた沈殿を濾取し、
酢酸、次いでメタノール、次いで酢酸エチルで洗浄した
後、真空乾燥して、0.5gの化合物12を得た。融点
300℃以上
【0030】本発明に用いる一般式(I)の化合物の添
加量は、銀1モル当り、50mg〜20g好ましくは10
0mg〜10gの範囲で用いられるのが好ましい。添加方
法は、原乳製造時のどの時点において加えてもよいし、
又原乳溶解後塗布前に加えてもよく、さらにこれらの添
加方法を併用してもかまわない。
【0031】本発明に使用するハロゲン化銀の粒子サイ
ズは、0.40〜0.10μのものが特に好ましい。粒
子サイズが大きいと、粒状が悪化し、反転性が悪く、D
minが高くなる。一方、粒子サイズが小さいと、Dmax
が出にくくなり、かつ反転性が悪く、Dmin が高くな
る。この傾向は、赤感性又は赤外感光性の減感色素を用
いる場合に特に強くなり、従って、この様な感光域の感
材では、特に最適な粒子サイズが存在するのである。
又、10-2秒露光以上の高照度短時間露光においては、
粒子サイズが重要で、低照度の露光では、Dmax とDmi
n における粒子サイズ依存性は、ほとんどなく、どのサ
イズにおいても、現像効率が高く、高Dmax を出すこと
ができ、かつ、Dmin も低いが、高照度露光では、粒子
サイズの最適な領域が存在するのである。
【0032】一方粒子形成し、水洗した後の被らせ工程
において、使用する塩化金酸化合物などの金化合物の量
は、粒子サイズやハロゲン組成によって異なるが、銀1
モル当り、0.05〜0.0005ミリモルの範囲で使
用するのが好ましい。金化合物の量が多いとDmin が高
くなり、少ないとDmax が出にくくなる。一般式(I)
の減感色素を用いて、高照度で露光する予被型感光材料
においては、特にこの現像は顕著で、金化合物の量に最
適量が存在するのである。本発明に使用するハロゲン化
銀のハロゲン組成は、Br5モル%以上の、塩臭化銀、
臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀が望ましく、塩化銀では
反転性が良好でない。
【0033】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、酸性
法、中性法、又はアンモニア法のどの方法で製造しても
よく、ハロゲン化銀としては臭化銀、塩化銀、塩臭化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が挙げられる。また本発明
に用いるハロゲン化銀粒子は平均粒子直径が0.4〜
0.1ミクロンのものが良い。また粒径頻度分布は、広
くても狭くてもよいが、狭い方が好ましい。特に、平均
粒子サイズの±40%、好ましくは±20%の粒子サイ
ズ域内に全粒子数の90%、望ましくは95%が入るよ
うな、いわゆる単分散乳剤が好ましい。またハロゲン化
銀粒子の晶癖は単一であっても多種の晶癖が混じってい
てもよいが、単一晶癖であるものが好ましい。
【0034】本発明に用いる置換ポジ型ハロゲン化銀
は、前記以外にも無機減感剤(すなわちハロゲン化銀粒
子に含まれる貴金属原子等)およびハロゲン化銀表面に
吸着する有機減感剤を単独あるいは組合わせて含有する
ことができる。本発明に用いる無機減感剤をハロゲン化
銀粒子中に含有させるには水溶性の貴金属化合物たとえ
ばイリジウム、ロジウムルテニウム等周期律第8族金属
の塩化物等をハロゲン化銀1モル当り10-7〜10-2
ル、好ましくは10-5〜10-3モル、ハロゲン化銀粒子
の調整時に水溶液として添加すればよい。
【0035】本発明に用いる直接ポジ型ハロゲン化銀へ
のカブリの付与は、上記ハロゲン化銀の沈澱生成後発生
する水溶性塩類を除いた後に従来から知られている技術
により行なえばよい。カブリ付与はカブラセ剤(還元
剤)単独でもカブラセ剤と金化合物、銀より電気的に正
である有用な金属化合物を組合せて行ってもよい。かか
る乳剤を作るのに有用なカブラセ剤の代表的なものには
例えばホルマリン、ヒドラジン、ポリアミン(トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等)、チオ
尿素ジオキサイド、テトラ(ヒドロキシメチル)ホスホ
ニウムクロライド、アミンボラン水素化ホウ素化合物、
塩化第一スズ、スズ(II)クロライド等が含まれ、また銀
より電気的に正である有用な金属化合物の代表的なもの
には、金、ロジウム、白金、パラジウム、イリジウム等
の可溶性塩、例えば塩化金酸カリウム、塩化金酸、塩化
パラジウムアンモニウム、塩化イリジウムナトリウム等
が包含される。カブラセ剤は、一般にハロゲン化銀1 モ
ル当り1.0×10-6〜1.0×10 -1モルの範囲で用
いられる。金化合物の代表的なものは、塩化金酸、塩化
金酸ナトリウム、硫化金、セレン化金等が挙げられ、一
般にハロゲン化銀1モル当り1.0×10-8〜1.0×
10-4モルの範囲で含有させるのが好ましい。
【0036】本発明に用いられる予めカブラされた直接
ポジ型ハロゲン化銀乳剤のカブリ化の程度は広範囲に変
更可能である。このカブリ化の程度は、当業技術者の熟
知せる如く使用されるハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀
組成、粒子サイズ等をはじめ、用いられるカブラセ剤の
種類、濃度、カブリを付与する時点での乳剤のpH、p
Ag、温度時間等に関係する。
【0037】本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光
材料中には一般的に用いる他の種々の写真用添加剤を含
有せしめることが出来る。安定剤として例えばトリアゾ
ール類、アザインデン類、第4ベンゾチアゾリウム化合
物、メルカプト化合物、あるいはカドミウム、コバル
ト、ニッケル、マンガン、金、タリウム、亜鉛等の水溶
性無機塩を含有せしめても良い。また硬膜剤として例え
ばホルマリン、グリオキザール、ムコクロム酸等のアル
デヒド類、S−トリアジン類、エポキシ類、アジリジン
類、ビニルスルホン酸等または塗布助剤として例えばサ
ポニン、ポリアルキレンスルホン酸ナトリウム、ポリエ
チレングリコールのラウリル又はオレイルモノエーテ
ル、アミル化したアルキルタウリン、含弗素化合物等、
また増感剤として例えばポリアルキレンオキサイド及び
その誘導体を含有せしめてもよい。更にカラーカプラー
を含有させることも可能である。その他必要に応じて増
白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、マット剤、帯電防止剤等
も含有せしめることが出来る。
【0038】本発明に用いられる染料は、イラジエーシ
ョン防止やセーフライト下で、カブリを生じない様に使
用するハロゲン化銀乳剤の固有感光波長域のうちの可視
波長域に主たる吸収を有するものである。中でもλmax
が350nm〜600nmの範囲にある染料が好ましい。染
料の化学構造には特別な制限はなく、オキソノール染
料、ヘミオキソノール染料、メロシアニン染料、シアニ
ン染料、アゾ染料などを使用しうるが、処理後の残色を
なくす意味から水溶性の染料が有益である。具体的に
は、例えば特公昭58−12576号に記載のピラゾロ
ン染料、米国特許第2,274,782号に記載のピラ
ゾロンオキソノール染料、米国特許第2,956,87
9号に記載のジアリールアゾ染料、米国特許第3,42
3,207号、同第3,384,487号に記載のスチ
リル染料やブタジエニル染料、米国特許第2,527,
583号に記載のメロシアニン染料、米国特許第3,4
86,897号、同第3,652,284号、同第3,
718,472号に記載のメロシアニン色素やオキソノ
ール染料、米国特許第3,976,661号に記載のエ
ナミノヘミオキソノール染料及び英国特許第584,6
09号、同第1,177,429号、特開昭48−85
130号、同49−99620号、同49−11442
0号、米国特許第2,533,472号、同第3,14
8,187号、同第3,177,078号、同第3,2
47,127号、同第3,540,887号、同第3,
575,704号、同第3,653,905号に記載の
染料が用いられる。本発明に係るハロゲン化銀写真感光
材料の現像処理に使用される現像主薬には例えばイー・
ケー・ミース・ティー・エイチ・ジェームス著「ザ・セ
オリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス」第
3版、第278〜381頁(1966)に記載されてい
る有機または無機の現像剤および現像補助剤の単独また
は複数の組合わせでもよい。好ましくは、蓚酸第一鉄、
ヒドロキシルアミン、N−ヒドロキシモルフォリン、ハ
イドロキノン、ハイドロキノンモノスルフォネート、ク
ロロハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノンのよう
なハイドロキノン類、カテコール、レゾルシン、ピロガ
ロール、アミドール、フェニドン、4−ヒドロキシメチ
ル−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリドンのよ
うなピラゾリドン類、パラアミノフェノール、グリシ
ン、メトールのようなパラアミノフェノール類、パラフ
ェニレンジアミン、4−アミノ−N−エチル−N−エト
キシアニリンのようなパラフェニレンジアミン類、アス
コルビン酸等である。より好ましくは、メトール単独、
フェニドンとメトールの組合せ、メトールとハイドロキ
ノンの組合せ、フェニドンとメトールとt−ブチルハイ
ドロキノンの組合せ、フェニドンとアスコルビン酸の組
合せ、フェニドンとパラアミノフェノールの組合せ等で
あるが、更に多様な組合せを用いてほぼ同等の好結果を
得ることができる。
【0039】本発明に用いるハロゲン化銀写真感光材料
の現像液に含有せしめる上記の如き現像主薬は、概して
1×10-5〜1モル/現像液1リットルの量を用いれば
よい。特にハイドロキノンは、20g/リットル以上を
用いるのがよく、さらに好ましくは25g/リットルが
よい。また本発明に用いるハロゲン化銀写真感光材料の
現像液には、上記の現像主薬と、亜硫酸塩、ヒドロキシ
ルアミン等の保恒剤の他、一般白黒現像液で用いられる
苛性アルカリ、炭酸アルカリ、ホウ酸アルカリ、アミン
類等のようなpHの調整とバッファー機能をもたせるこ
と、およびプロムカリ等の無機現像抑制剤、ベンツイミ
ダゾール、ベンツトリアゾールや英国特許第1,37
6,600号明細書等に示されるニトロインダゾールの
ような有機現像抑制剤の添加を行うことは任意である。
【0040】本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光
材料は種々の用途に適用される。例えばデュープリケー
ティング用、リプロタクション用、オフセットマスター
用等の印刷用各種写真感光材料、Xレイ、閃光写真、電
子線写真等の特殊写真感光材料あるいは一般複写用、マ
イクロ複写用、直接ポジ型カラー用、クイックスタピラ
イズド用、拡散転写用、カラー拡散転写用、一浴現像定
着用等の各種の直接ポジ写真用感光材料に用いられる。
これらの直接ポジ用ハロゲン化銀写真感光材料は従来の
ものに比べて硬調で長期間の保存および高温高湿下での
安定性の極めて高いものである。以下実施例により更に
具体的に本発明を説明するが、これにより本発明の実施
の態様が限定されるものではない。 現像液(A) 1,2−ジヒドロキシベンゼン−3,5−ジスルホン酸 ソーダ 0.5g ジエチレントリアミン−五酢酸 2.0g 炭酸ナトリウム 5.0g ホウ酸 10.0g 亜硫酸カリウム 85.0g 臭化ナトリウム 6.0g ジエチレングリコール 40.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g ハイドロキノン 30.0g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 1.6g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオ キソ−4−(1H)−キナゾリノン 0.09g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン 酸ナトリウム 0.3g 水酸化カリウムを加え、水を加えて1リットルとし pHを10.7に合わせる。 1リットル
【0041】 定着液の処方(B) チオ硫酸ナトリウム 1.1モル/リットル チオ硫酸アンモニウム 0.2モル/リットル 亜硫酸ナトリウム 0.1モル/リットル メタ重硫酸ナトリウム 0.08モル/リットル エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム ・二水塩 0.1g /リットル 水酸化ナトリウムでpHを6.0に調製、水を加えて1リットルとする。
【0042】
【実施例】
実施例1 50℃に保ったゼラチン水溶液にクエン酸を加え、チオ
エーテル(HOCH2CH2SCH 2-CH2SCH2CH2OH) の存在下でコン
トロールダブルジェット法により、AgNO3 とハロゲン溶
液を60分間添加し、粒子サイズ0.24μの立方体単
分散臭化銀乳剤を調製した。この乳剤を、フロキュレー
ション法により脱塩を行い、その後ゼラチンを加えて6
5℃、pH6.0に保った後、ホルムアミジンスルフィ
ン酸と、四塩化金酸を0.001ミリモル/Agモル加
えた後熟成し、pHを6.5に保ち降温した。この乳剤
をaとする。この乳剤に、減感色素として、一般式
(I)の化合物のI−1を25mg/m2を加え、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にAg3.0g/m2にな
る様に塗布した。この上に保護層として、ゼラチン1.
2g/m2、平均粒子サイズ3μの不定型の SiO2 マット
剤20mg/m2、メタノールシリカ0.1g/m2及び塗布
助剤として、フッ素系界面活性剤(C8F17SO2N(C3H7)CH2
COOK)と、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダさらに、
膜のpAgを調整するために、KBr溶液を添加した保
護層を、ハロゲン化銀乳剤層の上に同時に塗布した。こ
の感材をAとする。この感材を、Xe感光計を用い、6
33nmの干渉フィルターと、濃度差(△D)0.1 のステ
ップウェッジを通して、100 、10-3、10-4、10
-6秒でセンシトメトリー露光をし、その後、下記に示す
現像液Aと定着液(B)を用い、富士写真フイルム
(株)製自動現像機FG660Fにて、38℃20″の
条件で処理し、Dmax とDmin を測定した。高照度露光
(10-3秒以上)においても、低Dmin を示すことがわ
かる。
【0043】
【表1】
【0044】実施例2 実施例1の乳剤aにおいて、粒子形成時の温度又はチオ
エーテルの量を変えて、表−2の様にサイズの異なる立
方体単分散臭化銀乳剤を調製した。この乳剤を、フロキ
ュレーション法により脱塩を行い、その後ゼラチンを加
えて、65℃、pH6.0に保った後ホルムアミジンス
ルフィン酸と四塩化金酸を加えた後熟成し、pHを6.
5に保ち降温した。この乳剤を各々b、c、d、e、
f、gとする。これらの乳剤を用い、実施例1と同様に
して、感材B、C、D、E、F、Gを作製した後、同様
にしてDmax とDmin を測定した。粒子サイズ0.1〜
0.40の範囲では、10-3秒以上の高照度露光におい
ても、0.06以下の低Dmin を示すことがわかる。
【0045】
【表2】
【0046】実施例3 実施例1で作製した感材Aの減感色素I−1の替りに、
I−3、I−6、I−7、I−10、I−14を表−3
に示す様に添加して、感材A−1、A−2、A−3、A
−4、A−5を作製した。これらの感材を実施例1と同
様に処理してDmax とDmin を測定した。結果を表3に
示す。10-3秒以上の高沸点露光においても0.08以
下の低Dmin を示すことが分かる。
【0047】
【表3】
【0048】実施例4 実施例1で調製した乳剤aのハロゲン溶液のハロゲン組
成をかえ、チオエーテル量と、添加時間を変更して、表
−4にある様に、粒子サイズ0.24μの立方体の塩臭
化銀乳剤を10種調製した。これらの乳剤をフロキュレ
ーション法により脱塩を行い、その後ゼラチンを加え
て、63℃、pH5.8に保った後、ホルムアミジンス
ルフィン酸と四塩化金酸を加えた後熟成し、pHを6.
5に保ち降温した。これらの乳剤をh、i、j、k、
l、m、n、o、p、qとする。これらの乳剤を用い、
実施例1の感材Aと同様にして、感材H、I、J、K、
L、M、N、O、P、Qを作製し、同様に露光、現像し
て、Dmax とDmin を測定した。Br5モル%以上の塩
臭化銀乳剤において、10-3秒以上の高照度露光におい
ても0.08以下の低Dmin を示すことがわかる。
【0049】
【表4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも一層の予めカブ
    ラされた直接ポジ用ハロゲン化銀からなる乳剤層を有す
    るハロゲン化銀写真感光材料において、該乳剤層に下記
    一般式(I)の化合物を含むことを特徴とする予被型直
    接反転ハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、Zはベンゼン環、ナフタレン環または複素芳香
    族環を形成するための原子団を表わし;TはO、S、S
    e、N−R1 、CR2 3 、または−CR4 =CR5
    を表わし;R1 、R2 、R3 は、互いに独立に、アルキ
    ル基、アルケニル基またはアリール基を表わし、R4
    5 は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
    カルボキシル基、アシル基、アシルアミノ基、カルバモ
    イル基、スルファモイル基、またはスルホンアミド基を
    表わし;QはNとCとを連結して5、6、もしくは7員
    環を形成するための原子団を表わし;Lは5個もしくは
    7個のメチン基が共役二重結合によって連結されて生じ
    る3価の連結基を表わし;X- は陰イオンを表わす。〕
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀粒子の平均サイズが0.1
    〜0.4μm であることを特徴とする請求項1の予被型
    直接反転ハロゲン化銀写真感光材料。
JP20392992A 1992-07-29 1992-07-30 予被型直接反転ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH0651420A (ja)

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