JPH065240A - 静電型電界レンズ - Google Patents

静電型電界レンズ

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JPH065240A
JPH065240A JP4157622A JP15762292A JPH065240A JP H065240 A JPH065240 A JP H065240A JP 4157622 A JP4157622 A JP 4157622A JP 15762292 A JP15762292 A JP 15762292A JP H065240 A JPH065240 A JP H065240A
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JP
Japan
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electrode
lens
electric field
electrostatic
field lens
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Application number
JP4157622A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Nitsuta
工美 仁田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収差を改善しながら比較的小型で簡単な構造
を有する高性能な静電型電界レンズを提供する。 【構成】 第1の電極11および中心電極13の間の間
隔と第3の電極12および中心電極13の間の間隔を1
対5の非対称に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡や集束イオ
ンビーム装置等のような電子およびイオンビーム応用装
置に使用される静電型電界レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】静電型電界レンズは、従来電子銃レンズ
(ガンレンズ)、イオンビーム装置のレンズに用いられ
てきたが、今後は電子顕微鏡で広く用いられている電磁
レンズに変わって、電子ビーム応用装置、特に半導体デ
バイスの検査装置の集束レンズにも用いられるようにな
るであろう。その理由は小型/軽量化が可能であること
及び低加速電圧領域では収差特性の向上が見込まれるか
らである。
【0003】従来の非対称静電型電界レンズの基本構造
は、図6に断面図として示すように円筒形あるいは円盤
型の電極を複数枚組み合わせられたものである。図6に
示す構造はこのうち最も簡単な構造のもので、一般にオ
ルロフレンズと呼ばれており、三枚の電極から構成され
ている。第1の電極31はアース電位に、レンズ電極で
ある中心電極32はレンズ電界を形成する負電位(電子
を集束する場合)に、第3の電極33はアース電位にな
っている。各電極は絶縁のために絶縁物ホルダ34にア
センブリされている。カソード35は加速電圧に相当す
る負電位にバイアスされている。静電型電界レンズを実
用化するために改善しなければならない技術項目には次
のようなものがある。
【0004】レンズの性能を評価するパラメータのうち
最も重要なものは収差係数である。一般にレンズによっ
て結像される像は、幾何学的に物体に相似な完全像とは
異なり、種々の収差により物体上の1点が拡がったり、
位置がずれて結像される。このとき、そのレンズの形状
によって異なる固有の収差に関連する定数を収差係数と
いう。静電型電界レンズの収差を低減する方法はいくつ
かあるが、ここでは本発明に関連した手法に沿った従来
例について説明する。
【0005】静電型電界レンズの収差は局部的に発生し
ていて、ある特定の場所で発生した収差がそのレンズ全
体の性能を決めてしまう。この事情を詳しく説明する。
近軸軌道を用いた静電レンズの収差係数は次の積分表式
で表される。(1)は球面収差、(2)は色収差であ
る。球面収差とは、レンズの外側を通る軌道の焦点距離
が内側のものより短くなるために生じる収差である。色
収差とは、電極電位の変化、コイル励磁電流の変化に、
電子・イオンの初速度分布による近軸軌道の変化によ
り、物体上の1点が拡がったり、異なった位置に像を結
ぶ収差である。 球面収差:
【0006】
【数1】 色収差:
【0007】
【数2】
【0008】式中Zo ,Zi は物面および像面の位置、
a は近軸軌道、V,V’,V”はZ軸(中心軸)上の
電位分布、およびその一階微分、二階微分である。これ
からわかるように電位の一階微分の値が大きいと収差係
数が大きくなる。
【0009】図7(a),(b)はそれぞれ図6で示し
たオルロフレンズの断面および中心軸上の電位分布を示
す図である。同図(b)に示す曲線45は中心軸上の電
位分布を示している。
【0010】また、図8(a),(b)はそれぞれ図7
で示したオルロフレンズの球面収差および色収差の各積
分子の分布を示す図である。同図(a),(b)におい
て、46は球面収差、47は色収差を示している。この
ときの46,47の積分子の分布で積分子が大きくなっ
ている部分(a)が収差が発生している箇所である。電
位が大きく変化している部分での収差の発生が大きい。
これはレンズの構造上でいうと電位の変化が急激に起こ
るような構造のレンズではその部分で大きな収差を発生
し、その結果レンズ全体の性能を落としていることを意
味している。
【0011】この問題を解決するためのレンズの構造が
すでに提案されている。これは、多数枚の中心電極を使
い、各レンズ電極に印加する電圧値の差を小さくするこ
とによりなるべく滑らかな電位変化を得ようとするもの
である(参考文献:M.Szilagyi and J.Szep,"optimum d
esign of electrostatic lenses",J.Vac.Sci.Technol,B
6(3),May/Jun 1988,pp953-957)。この方式では急激な変
化のない滑らかな電位分布をもつレンズは得られたもの
の、結果として電極数が多くなり(Szilagyiなどの例で
は12枚必要)、構造が複雑で組み立ても面倒で実用性
に乏しい。
【0012】また、レンズの内径を大きくすることでこ
の問題を緩和することができる。しかし、内径を大きく
することはレンズ径すなわち電子光学鏡筒の外径を大き
くしてしまい好ましくない。特に静電型電界レンズの一
つの重要な目的が従来の電磁レンズに比べて小型化をめ
ざしたものであるからなおさらである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の静電型電界レンズでは、構造および組み立てが複雑で
実用性に乏しかったり、レンズ径が大きくて小型化が困
難であるという問題がある。
【0014】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、収差を改善しながら比較的小
型で簡単な構造を有する高性能な静電型電界レンズを提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の静電型電界レンズは、複数
の電極を有する静電型電界レンズであって、前記複数の
電極間の間隔が非対称に形成されていることを要旨とす
る。
【0016】また、請求項2に記載の発明の静電型電界
レンズは、複数の電極を有する静電型電界レンズであっ
て、前記複数の電極間のほぼ中心に設けられた中心電極
が電極中心軸に対して斜めで交わる方向に形成された辺
を有することを要旨とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明の静電型電界レンズで
は、複数の電極間の間隔が非対称に形成されているの
で、球面収差を小さくすることができる。
【0018】また、請求項2に記載の発明の静電型電界
レンズでは、複数の電極間のほぼ中心に設けられた中心
電極が電極中心軸に対して斜めに交わる方向に形成され
た辺を有することにより、球面収差を小さくすると共に
レンズ電界のスロープを滑らかにすることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0020】図1(a)および(b)は、それぞれ請求
項1に記載の発明の一実施例に係わる静電型電界レンズ
の構成を示す断面図および該静電型電界レンズの中心軸
上の電位分布を示す図である。
【0021】図1(a)に示す本実施例の静電型電界レ
ンズは、第1の電極11、レンズ電極である中心電極1
3および第3の電極12を有する3枚構成の静電型電界
レンズであり、図2で後述するように第1の電極11お
よび中心電極13の間の間隔aと中心電極13および第
3の電極12の間の間隔bとが等しくない非対称静電型
電界レンズを構成している。この間隔aとbとの非対称
性は後述するように1対5に設定されている。
【0022】また、第1の電極11および第3の電極1
2はアース電位に接続され、中心電極13はレンズ電界
を形成するための−8.0kVの電位を印加されてい
る。各電極は絶縁のために絶縁物ホルダ14に取り付け
られて組み立てられている。カソード15は加速電圧に
相当する負電位にバイアスされている。
【0023】図1(b)に示す本実施例の静電型電界レ
ンズの軸上電位分布16、従来の静電型電界レンズの軸
上電位分布17からわかるように、本実施例の静電型電
界レンズでは、第1電極11と中心電極13の間の領域
で電界分布が滑らかになっている。
【0024】このときの焦点距離は323mm、倍率は
0.18で従来例とまったく同一の動作条件となってい
る(同一の動作条件となるようにレンズの電極電圧を調
整している)。このときの収差係数は、球面収差Cs1
=5290mm、色収差Cc1=159mmであり、従来例
のCs1=7660mm、Cc1=152mmに比べて色収
差はほとんど同じながら、球面収差で約31%の低下と
なり収差を低減できることがわかる。
【0025】図2(a)および(b)は、それぞれ図1
(a)に示す静電型電界レンズにおける前記間隔aおよ
びb、および該間隔aおよびbを種々変えて中心電極1
3が非対称な複数の静電型電界レンズの球面収差係数を
示す図である。同図(b)において、曲線27は間隔a
およびbを1対5の非対称に設定した本実施例の静電型
電界レンズの球面収差を示している。
【0026】図2(b)において、各曲線23,24,
25,26は、それぞれ間隔aとbとの比が5対1、4
対2、3対3、および2対4の場合の球面収差を示して
いるが、これらの球面収差はすべて曲線27で示す本実
施例の間隔aとbとの比を1対5に設定した静電型電界
レンズの球面収差よりも大きいことがわかる。すなわ
ち、本実施例のように中心電極13を非対称とすること
により球面収差の小さな静電型電界レンズを構成するこ
とができるのである。図3(a)および(b)は、それ
ぞれ請求項2に記載の発明の実施例に係わる静電型電界
レンズの断面図および中心軸上の電位分布を示す図であ
る。
【0027】同図(a)に示す静電型電界レンズは、図
1(a)に示す静電型電界レンズと同様に、第1の電極
61、レンズ電極である中心電極63および第3の電極
62を有する3枚構成の非対称静電型電界レンズであ
る。
【0028】このように構成される静電型電界レンズ
は、中心電極63の1辺が中心軸に対して斜めに交わる
ように形成され、後述する図5で示すように収差、特に
球面収差を小さくするようになっている。
【0029】また、第1の電極61および第3の電極6
2はアース電位に接続され、中心電極63はレンズ電界
を形成するための−8.0kVの電位を印加されてい
る。各電極は絶縁のために絶縁物ホルダ64に取り付け
られて組み立てられている。カソード65は加速電圧に
相当する負電位にバイアスされている。
【0030】更に、図3(b)には、本実施例による3
極非対称レンズの中心軸上の電位分布シュミレーション
結果76および従来例(同一構造で、中心電極形状が面
どりしてあるもの)の中心軸上の電位分布シュミレーシ
ョン結果77を同時に示している。対比するとわかるよ
うに、中央の中心電極63が形成するレンズ電界のスロ
ープが滑らかになっており、レンズの性能が向上してい
ることがわかる。
【0031】この点についての理解を更に容易にするた
めに、図4(a),(b)にそれぞれ示す球面収差と色
収差の各収差係数を表す積分表式の積分子を参照する。
同図(a)において、78および79はそれぞれ本実施
例および従来例の球面収差積分子である。第1電極61
と中心電極63の間の領域で電界分布が滑らかになって
いることに対応して積分子のピークが大きく低下してい
るのがわかる。また、図4(b)において、101は本
実施例の、102は従来例の色収差積分子を示している
が、球面収差ほどでないが低下する傾向にある。
【0032】このときの焦点距離は74mm、倍率は0.
6で従来例となったく同一の動作条件となっている(同
一の動作条件となるようにレンズの電極電圧を調整して
いる)。このときの収差係数は、球面収差Cs1=69
5mm、色収差Cc1=170mmであり、従来例のCs1
=847mm、Cc1=205mmに比べて球面収差で約1
8%の低下、色収差で17%の低下となり収差を低減で
きることがわかる。
【0033】図5(a)および(b)は、それぞれ図3
に示した実施例の静電型電界レンズの中心電極63の斜
めに形成された1辺の種々の変形例、および該種々の変
形例に対する球面収差係数の違いを示す図である。
【0034】図5(a)に示すように、静電型電界レン
ズの中心電極63の斜めに形成された辺の変形例とし
て、符号21,22,23,24,25で示され、この
21,22,23,24,25の変形例の静電型電界レ
ンズに対する球面収差係数が図5(b)に曲線201,
202,203,204,205でそれぞれ示されてい
るが、変形例21および曲線201で示す球面収差係数
が本実施例のものであり、この本実施例の球面収差係数
が最も小さくなっている。
【0035】更に、図5からわかるように、中心軸上の
x,y方向の形状変化は収差の変化に寄与せず、本実施
例の静電型電界レンズによる収差低減が有効であること
がわかる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の電極間の間隔を非対称に形成したり、または複数
の電極間のほぼ中心に設けられた中心電極が電極中心軸
に対して斜めに交わる方向に形成された辺を有している
ので、レンズ電界のスロープが滑らかになり、収差、特
に球面収差の向上を図ることができるとともに、レンズ
系の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係わる静電型
電界レンズの断面および中心軸上の電位分布を示す図で
ある。
【図2】図1に示す静電型電界レンズにおける間隔aお
よびb、および該間隔aおよびbを種々変えて中心電極
が非対称な複数の静電型電界レンズの球面収差係数を示
す図である。
【図3】請求項2記載の発明の他の実施例に係わる静電
型電界レンズの断面および中心軸上の電位分布を示す図
である。
【図4】図3に示す静電型電界レンズの球面収差および
色収差の各収差係数を表す各積分子の分布を示す図であ
る。
【図5】図3に示した実施例の静電型電界レンズの中心
電極の斜めに形成された1辺の種々の変形例、および該
種々の変形例に対する球面収差係数の違いを示す図であ
る。
【図6】従来の静電型電界レンズの一例を示す断面図で
ある。
【図7】図6に示した静電型電界レンズであるオルロフ
レンズの断面および中心軸上の電位分布を示す図であ
る。
【図8】図7に示したオルロフレンズの球面収差および
色収差の各積分子の分布を示す図である。
【符号の説明】
11 第1の電極 12 第3の電極 13 中心電極 14 絶縁物ホルダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極を有する静電型電界レンズで
    あって、前記複数の電極間の間隔が非対称に形成されて
    いることを特徴とする静電型電界レンズ。
  2. 【請求項2】 複数の電極を有する静電型電界レンズで
    あって、前記複数の電極間のほぼ中心に設けられた中心
    電極が電極中心軸に対して斜めで交わる方向に形成され
    た辺を有することを特徴とする静電型電界レンズ。
JP4157622A 1992-06-17 1992-06-17 静電型電界レンズ Pending JPH065240A (ja)

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JP4157622A JPH065240A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 静電型電界レンズ

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JP4157622A JPH065240A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 静電型電界レンズ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235101A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Horiba Ltd 荷電粒子線装置における帯電防止構造

Cited By (1)

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