JPH0653052B2 - 食物繊維新素材の製造方法 - Google Patents
食物繊維新素材の製造方法Info
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- JPH0653052B2 JPH0653052B2 JP1297394A JP29739489A JPH0653052B2 JP H0653052 B2 JPH0653052 B2 JP H0653052B2 JP 1297394 A JP1297394 A JP 1297394A JP 29739489 A JP29739489 A JP 29739489A JP H0653052 B2 JPH0653052 B2 JP H0653052B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、食物繊維新素材の製法に係り、特に食物繊
維の主要な特性である膨張性と保水性を顕著に高めた食
物繊維新素材の製法に関する。
維の主要な特性である膨張性と保水性を顕著に高めた食
物繊維新素材の製法に関する。
(従来の技術) 近年の急速な生活水準の向上に伴い食生活も嗜好中心と
なり、極度に精製加工した食品を摂取するようになった
結果、いわゆる欧米型の成人病が多くなっている。
なり、極度に精製加工した食品を摂取するようになった
結果、いわゆる欧米型の成人病が多くなっている。
食物繊維の生理的作用については、Burkittの大腸癌と
食事との相互関係に関する繊維仮説提出が契機となって
多くの研究を見るようになった。
食事との相互関係に関する繊維仮説提出が契機となって
多くの研究を見るようになった。
また近年食物繊維に対する関心が高まり、上記成人病
が、食物繊維に大きく関わっていることが指摘されてい
て、例えば食物繊維が大腸癌、血清コレステロール上
昇、動脈硬化、糖尿病等の疾病と生理的に密接に関係す
ることが明らかにされ、さらに消化吸収毒性の阻止作用
があるなど新たな機能も見出されている。
が、食物繊維に大きく関わっていることが指摘されてい
て、例えば食物繊維が大腸癌、血清コレステロール上
昇、動脈硬化、糖尿病等の疾病と生理的に密接に関係す
ることが明らかにされ、さらに消化吸収毒性の阻止作用
があるなど新たな機能も見出されている。
このように、食物繊維は人の健康を考える上で重要な食
事性因子と認識されるに及んで、最近では各種の野菜
類、根菜類、果物類あるいは果実類、穀類起源の食物繊
維が提供されている。
事性因子と認識されるに及んで、最近では各種の野菜
類、根菜類、果物類あるいは果実類、穀類起源の食物繊
維が提供されている。
これらの食物繊維は、適宜手段により上記各種起源から
分離した繊維を乾燥、粉砕、分級等を経て調製された通
常は粉、粒体であり、必要に応じさらに酸またはアルカ
リによる処理あるいは適当に選択された漂白剤により処
理して調製されているものである。
分離した繊維を乾燥、粉砕、分級等を経て調製された通
常は粉、粒体であり、必要に応じさらに酸またはアルカ
リによる処理あるいは適当に選択された漂白剤により処
理して調製されているものである。
このようにして調製された食物繊維は、その殆どがセル
ロース、ヘミセルロース、ペクチン質およびリグニンを
主要成分とするもので、その起源に対応した膨張性と保
水性を有している。
ロース、ヘミセルロース、ペクチン質およびリグニンを
主要成分とするもので、その起源に対応した膨張性と保
水性を有している。
また、上記のような調製法で得る食物繊維を酵素的に処
理する試みもあり、例えば干し菜を煮て凍らせて得た植
物繊維に酵素および酵母を作用させて半熟成の食物繊維
とするもの(特開昭59−227263号公報)、エク
スルダーによる処理の前処理としてオカラを蛋白質分解
酵素,脂質分解酵素、糖質分解酵素で処理するもの(特
開昭63−273448号公報)、穀類ブランの不溶性
食餌性繊維の可消化性部分を溶媒を用いて脱脂し、次い
で酵素的に処理してタンパクおよび炭水化物を除去する
もの(特開昭60−262572号公報)などが知られ
る。
理する試みもあり、例えば干し菜を煮て凍らせて得た植
物繊維に酵素および酵母を作用させて半熟成の食物繊維
とするもの(特開昭59−227263号公報)、エク
スルダーによる処理の前処理としてオカラを蛋白質分解
酵素,脂質分解酵素、糖質分解酵素で処理するもの(特
開昭63−273448号公報)、穀類ブランの不溶性
食餌性繊維の可消化性部分を溶媒を用いて脱脂し、次い
で酵素的に処理してタンパクおよび炭水化物を除去する
もの(特開昭60−262572号公報)などが知られ
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように食物繊維には各種の生理的機能のあること
が漸次明らかにされてきているが、最近では消化管内に
おける作用において特に膨張性と保水性が大きく関わっ
ていることが明らかにされつつある。
が漸次明らかにされてきているが、最近では消化管内に
おける作用において特に膨張性と保水性が大きく関わっ
ていることが明らかにされつつある。
しかしながら、上記した従来の食物繊維の調製および処
理にあっては膨張性と保水性を意識的に高めようとする
考案もしくは発明は見当たらず、これを想定させる技術
の提案も認められない。
理にあっては膨張性と保水性を意識的に高めようとする
考案もしくは発明は見当たらず、これを想定させる技術
の提案も認められない。
食物繊維を酵素的に処理する従来知られる技術にあって
も、特開昭59−227263号公報に記載するものは
消化酵素、乳酸菌、ヨーグルト種菌など雑種酵素で合成
された多重酵素を生きたまま食物繊維に存在させようと
するものであり、特開昭63−273448号公報に記
載するものはエクスル−ジョン処理するに当たって、オ
カラの特質である水分含量の高さや保水性の高さを軽減
させようとするものであり、また、特開昭60−262
572号公報に記載するものは、不溶性食餌性繊維を溶
媒で脱脂した後、酵素処理してタンパクおよび炭水化物
を除去することにより、可消化性部分を除去して、不溶
性で実質的に膨張不能の食餌性繊維を得ようとするもの
であって、これら従来知られるものは、いずれも食物繊
維源の膨張性と保水性を意識的に高めようとするもので
はない。
も、特開昭59−227263号公報に記載するものは
消化酵素、乳酸菌、ヨーグルト種菌など雑種酵素で合成
された多重酵素を生きたまま食物繊維に存在させようと
するものであり、特開昭63−273448号公報に記
載するものはエクスル−ジョン処理するに当たって、オ
カラの特質である水分含量の高さや保水性の高さを軽減
させようとするものであり、また、特開昭60−262
572号公報に記載するものは、不溶性食餌性繊維を溶
媒で脱脂した後、酵素処理してタンパクおよび炭水化物
を除去することにより、可消化性部分を除去して、不溶
性で実質的に膨張不能の食餌性繊維を得ようとするもの
であって、これら従来知られるものは、いずれも食物繊
維源の膨張性と保水性を意識的に高めようとするもので
はない。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記事情から食物繊維の膨張性と保水性に
着眼し、これを高めるべく鋭意研究したところ完成した
もので、植物起源の水溶性繊維質と非水溶性繊維質から
なる複合型の食物繊維を与える食物繊維源を蛋白質分解
酵素および脂質分解酵素のうち少なくとも一種で処理す
ることにより膨張性と保水性を高めた食物繊維を得るこ
とができたものである。
着眼し、これを高めるべく鋭意研究したところ完成した
もので、植物起源の水溶性繊維質と非水溶性繊維質から
なる複合型の食物繊維を与える食物繊維源を蛋白質分解
酵素および脂質分解酵素のうち少なくとも一種で処理す
ることにより膨張性と保水性を高めた食物繊維を得るこ
とができたものである。
(作用) この発明の対象となる植物起源の水溶性繊維質と非水溶
性繊維質からなる複合型の食物繊維を与える食物繊維源
とは、単一繊維質成分である例えば、ペクチン、コンニ
ャクマンナン、グァーガム、アルギン酸ナトリゥム等の
水溶性食物繊維、および木材セルロースのような非水溶
性食物繊維を除いた例えば、小麦ふすま,コーンブラン
等の穀類,アップルパルプ等の果物類,ビートパルプ,
ポテトパルプ,アスパラ繊維,ごぼう繊維,ふき繊維等
の根菜あるいは野菜類の食物繊維源をいう。
性繊維質からなる複合型の食物繊維を与える食物繊維源
とは、単一繊維質成分である例えば、ペクチン、コンニ
ャクマンナン、グァーガム、アルギン酸ナトリゥム等の
水溶性食物繊維、および木材セルロースのような非水溶
性食物繊維を除いた例えば、小麦ふすま,コーンブラン
等の穀類,アップルパルプ等の果物類,ビートパルプ,
ポテトパルプ,アスパラ繊維,ごぼう繊維,ふき繊維等
の根菜あるいは野菜類の食物繊維源をいう。
これらの食物繊維源は、一般に繊維質成分として非水溶
性繊維質であるセルロース、リグニン等と、水溶性繊維
質であるヘミセルロース、ペクチン、粘性多糖類などが
有機的に結合した型で存在する食物繊維源である。
性繊維質であるセルロース、リグニン等と、水溶性繊維
質であるヘミセルロース、ペクチン、粘性多糖類などが
有機的に結合した型で存在する食物繊維源である。
上記に挙げたような、この発明の対象となる食物繊維源
を蛋白質分解酵素および脂質分解酵素のうち少なくとも
一種で処理するとき、これにて得られる食物繊維の膨張
性と保水性が改善されて、従来得られている食物繊維の
それに比べて顕著に高くなる。
を蛋白質分解酵素および脂質分解酵素のうち少なくとも
一種で処理するとき、これにて得られる食物繊維の膨張
性と保水性が改善されて、従来得られている食物繊維の
それに比べて顕著に高くなる。
これにつき説明すると、粒度が20〜80メッシュのビ
ートパルプ、アップルパルプ、コーンブラン、ごぼう繊
維、アスパラ繊維、小麦ふすま、ふき繊維の7種の食物
繊維源の各100gをそれぞれ5の水を入れた容器に
移し、各食物繊維源量の4%量のプロテアーゼ(蛋白質
分解酵素)およびリリパーゼ(脂質分解酵素)をそれぞ
れ加え、45℃の恒温水槽に24時間保持して酵素処理
した後、取り出し水にて洗浄し脱水後50℃で通風乾燥
して得た各食物繊維源からの食物繊維のサンプルについ
て膨張性と保水性を試験した。
ートパルプ、アップルパルプ、コーンブラン、ごぼう繊
維、アスパラ繊維、小麦ふすま、ふき繊維の7種の食物
繊維源の各100gをそれぞれ5の水を入れた容器に
移し、各食物繊維源量の4%量のプロテアーゼ(蛋白質
分解酵素)およびリリパーゼ(脂質分解酵素)をそれぞ
れ加え、45℃の恒温水槽に24時間保持して酵素処理
した後、取り出し水にて洗浄し脱水後50℃で通風乾燥
して得た各食物繊維源からの食物繊維のサンプルについ
て膨張性と保水性を試験した。
膨張性を水中沈定体積(ml/g)の測定結果で判定し、各
サンプル1.00gを100mlメスフラスコにいれ、約
50mlの純水を加えて混合し、流水ポンプで脱気後、純
水にて100mlにメスアップし、正確に6時間静置後の
サンプの沈定体積を読む。また、保水性を水分保持量
(g/g)の結果で判定し、各サンプルに過剰の純水を
加えよく混合し、1時間後自然濾過で自由水を除き、濾
過1時間後のサンプルの水分保持量(g/g)を測定す
る。膨張性と保水性の結果について表1に示す。
サンプル1.00gを100mlメスフラスコにいれ、約
50mlの純水を加えて混合し、流水ポンプで脱気後、純
水にて100mlにメスアップし、正確に6時間静置後の
サンプの沈定体積を読む。また、保水性を水分保持量
(g/g)の結果で判定し、各サンプルに過剰の純水を
加えよく混合し、1時間後自然濾過で自由水を除き、濾
過1時間後のサンプルの水分保持量(g/g)を測定す
る。膨張性と保水性の結果について表1に示す。
(注) N…酵素処理なし T…酵素処理あり 使用した酵素使用した酵素 蛋白質分解酵素…パンチターゼNP−2(ヤクルト本社
製) 脂質分解酵素…リリパーゼA−10(大阪細菌研究所
製) ごぼう繊維、アスパラ繊維及びふき繊維は、ごぼう、ホ
ワイトアスパラ及びふきをそれぞれ熱水と次いで熱アル
コールで処理して得た残渣。
製) 脂質分解酵素…リリパーゼA−10(大阪細菌研究所
製) ごぼう繊維、アスパラ繊維及びふき繊維は、ごぼう、ホ
ワイトアスパラ及びふきをそれぞれ熱水と次いで熱アル
コールで処理して得た残渣。
表1から明らかなように、酵素処理によって得られた食
物繊維は食物繊維源の種類により若干の相違はあるが、
いずれの食物繊維についても酵素処理により酵素処理な
しの場合に比べて膨張性の指標となる水中沈定体積、お
よび保水性の指標となる水分保持量が高くなることが認
められ、なかでもビートパルプとふき繊維を処理して得
た食物繊維の場合には水中沈定体積および水分保持量が
酵素処理なしに比して2〜3倍と格段に高くなってい
る。また、酵素処理により水中沈定体積よりも水分保持
量の方がより高くなる傾向であり、保水性がより改善さ
れる。
物繊維は食物繊維源の種類により若干の相違はあるが、
いずれの食物繊維についても酵素処理により酵素処理な
しの場合に比べて膨張性の指標となる水中沈定体積、お
よび保水性の指標となる水分保持量が高くなることが認
められ、なかでもビートパルプとふき繊維を処理して得
た食物繊維の場合には水中沈定体積および水分保持量が
酵素処理なしに比して2〜3倍と格段に高くなってい
る。また、酵素処理により水中沈定体積よりも水分保持
量の方がより高くなる傾向であり、保水性がより改善さ
れる。
この発明の酵素処理に使用するする蛋白質分解酵素およ
び脂質分解酵素は、一般の食品加工に使用される例えば
微生物由来のもので、単独使用と併合使用では、例えば
ビートパルプの場合、水中沈定体積について見れば、第
2に示す如きで併合使用が単独使用に勝るようである
が、単独使用でも酵素処理なしに比べると改善が認めら
れるので必要に応じて何れを採用するかを決めるとよ
い。
び脂質分解酵素は、一般の食品加工に使用される例えば
微生物由来のもので、単独使用と併合使用では、例えば
ビートパルプの場合、水中沈定体積について見れば、第
2に示す如きで併合使用が単独使用に勝るようである
が、単独使用でも酵素処理なしに比べると改善が認めら
れるので必要に応じて何れを採用するかを決めるとよ
い。
酵素の必要量は、対食物繊維源で5%をピークとし、そ
れ以上量を添加しても酵素量に見合った改善効果を大き
くは期待できないので、実用範囲は2.5〜7.5%と
なる。
れ以上量を添加しても酵素量に見合った改善効果を大き
くは期待できないので、実用範囲は2.5〜7.5%と
なる。
蛋白質分解酵素にはエンド型とエキソ型があるが、食物
繊維源に作用させた場合エンド型は組織を軟弱化させる
傾向にあるのでエキソ型がより好ましい。酵素処理の条
件は使用する酵素の至適条件でよいが、およそ温度が3
4〜45℃、pHが4〜6の範囲である。また処理時間は
12時間がピークで、それ以上の時間を費やしても効果
は僅かに高くなるに過ぎないことから、実用範囲として
は12〜24時間の範囲である(表3) 以上の酵素処理により膨張性と保水性が改善された食物
繊維は、洗浄、脱水、乾燥および必要に応じ粉砕、分級
処理を経て、この発明の食物繊維新素材となる。
繊維源に作用させた場合エンド型は組織を軟弱化させる
傾向にあるのでエキソ型がより好ましい。酵素処理の条
件は使用する酵素の至適条件でよいが、およそ温度が3
4〜45℃、pHが4〜6の範囲である。また処理時間は
12時間がピークで、それ以上の時間を費やしても効果
は僅かに高くなるに過ぎないことから、実用範囲として
は12〜24時間の範囲である(表3) 以上の酵素処理により膨張性と保水性が改善された食物
繊維は、洗浄、脱水、乾燥および必要に応じ粉砕、分級
処理を経て、この発明の食物繊維新素材となる。
この場合、乾燥温度を品温70℃以上にすると熱変性が
生じ品質を低下させるので好ましくなく、熱変性が生じ
ない範囲である70℃以下の品温条件で乾燥するのがよ
い(表4)。
生じ品質を低下させるので好ましくなく、熱変性が生じ
ない範囲である70℃以下の品温条件で乾燥するのがよ
い(表4)。
乾燥は、上記したように食物繊維に変質を生じない範囲
の温度条件で、通風乾燥、噴霧乾燥、あるいは凍結乾燥
などの乾燥方法が好ましく、通風乾燥の場合には可能な
限り品温を低くすることが好ましい。また、凍結乾燥
は、より良い結果をもたらす傾向にある。
の温度条件で、通風乾燥、噴霧乾燥、あるいは凍結乾燥
などの乾燥方法が好ましく、通風乾燥の場合には可能な
限り品温を低くすることが好ましい。また、凍結乾燥
は、より良い結果をもたらす傾向にある。
以上のようにして得られた食物繊維は、従来の手段で得
られている食物繊維に比して物理化学的性質が格段に改
善され、膨張性と保水性が顕著に高められた優れた食品
の新素材であり、さらに従来品にとかくありがちな異
味、異臭などの嗜好にマイナスの要因を解消して、嗜好
上も好ましい食物繊維をもたらす。また、この発明では
人の健康に好ましくない薬剤を使用しないので、単独あ
るいは各種の加工食品に使用して衛生上も安全である。
られている食物繊維に比して物理化学的性質が格段に改
善され、膨張性と保水性が顕著に高められた優れた食品
の新素材であり、さらに従来品にとかくありがちな異
味、異臭などの嗜好にマイナスの要因を解消して、嗜好
上も好ましい食物繊維をもたらす。また、この発明では
人の健康に好ましくない薬剤を使用しないので、単独あ
るいは各種の加工食品に使用して衛生上も安全である。
食物繊維の生理的重要性については、多くの分野で確認
されているが、その起源により多種多様な化学性あるい
は物理性を有し、消化管内の挙動も異なり、それぞれの
食物繊維により栄養生理的効果も異なったものとなる。
されているが、その起源により多種多様な化学性あるい
は物理性を有し、消化管内の挙動も異なり、それぞれの
食物繊維により栄養生理的効果も異なったものとなる。
しかしながら、食物繊維は確実に生体に対して影響し、
現在、成人病といわれている疾病の他、多くの生体維持
機能に関与している。
現在、成人病といわれている疾病の他、多くの生体維持
機能に関与している。
食物繊維の具体的な生体に対する発現機構としては、従
来の食物繊維による研究において、血液中のコレステロ
ール低下作用については胆汁酸およびコレステロールの
吸着排泄作用説が、大腸癌発生抑制効果については発癌
物質の希釈および体外への排泄効果説が、糖尿病につい
ては胃における糖質の流出遅延効果説が、また消化吸収
毒性の阻止効果については膨張性と相関があるなど、食
物繊維のもつ物理化学性と強く関連していることが明ら
かになっている。
来の食物繊維による研究において、血液中のコレステロ
ール低下作用については胆汁酸およびコレステロールの
吸着排泄作用説が、大腸癌発生抑制効果については発癌
物質の希釈および体外への排泄効果説が、糖尿病につい
ては胃における糖質の流出遅延効果説が、また消化吸収
毒性の阻止効果については膨張性と相関があるなど、食
物繊維のもつ物理化学性と強く関連していることが明ら
かになっている。
この発明で得られる食物繊維新素材は従来の食物繊維よ
りも膨張性と保水性を顕著に高めたことにより、確実に
生理効果を高めることができたものであり、食物繊維と
してさらに広範囲の利用が期待されるものである。以下
実施例、試験例によりさらに具体的に説明する。
りも膨張性と保水性を顕著に高めたことにより、確実に
生理効果を高めることができたものであり、食物繊維と
してさらに広範囲の利用が期待されるものである。以下
実施例、試験例によりさらに具体的に説明する。
(実施例) 実施例 ビートを細片状に裁断し、およそ80℃の温水で蔗糖を
主体とする可溶性物質の抽出を終えた水分74%の圧搾
ビートパルプ200Kgを容量1m3の恒温槽(45〜46
℃)に入れ、温水を加えて約0.8m3容量とし、パンチ
ターゼNP−2(蛋白質分解酵素)と、リリパーゼA−
10(脂質分解酵素)をそれぞれ1.8Kg添加して溶解
し、45〜46℃で24時間、緩慢な攪拌下に保持し
た。
主体とする可溶性物質の抽出を終えた水分74%の圧搾
ビートパルプ200Kgを容量1m3の恒温槽(45〜46
℃)に入れ、温水を加えて約0.8m3容量とし、パンチ
ターゼNP−2(蛋白質分解酵素)と、リリパーゼA−
10(脂質分解酵素)をそれぞれ1.8Kg添加して溶解
し、45〜46℃で24時間、緩慢な攪拌下に保持し
た。
上記処理を終えた酵素処理ビートパルプを水で十分に洗
浄し、プレス式脱水機に掛けて水分82.4%の脱水ビ
ートパルプ266kgを得た。
浄し、プレス式脱水機に掛けて水分82.4%の脱水ビ
ートパルプ266kgを得た。
次いで、この脱水ビートパルプの全量を棚式通風乾燥機
を用い品温60℃で乾燥して水分6.5%の乾燥ビート
パルプ50Kgを得た。
を用い品温60℃で乾燥して水分6.5%の乾燥ビート
パルプ50Kgを得た。
この乾燥ビートパルプの全量をコンパクトミル(ハンマ
ーミル方式、スクリーンの目開き0.8mm)により粉砕
後、60メッシュ篩にて篩分けして60メッシュ通過粉
末(この発明の食物繊維新素材)46Kgを得た。
ーミル方式、スクリーンの目開き0.8mm)により粉砕
後、60メッシュ篩にて篩分けして60メッシュ通過粉
末(この発明の食物繊維新素材)46Kgを得た。
この粉末の水中沈定体積(膨張性)と水分保持量(保水
性)を測定した結果はそれぞれ31.0ml/gおよび1
9.2g/gであった。
性)を測定した結果はそれぞれ31.0ml/gおよび1
9.2g/gであった。
比較例 実施例と同様にして得た水分74%の圧搾ビートパルプ
200Kgを容量1m3の槽に移し80〜83℃の温水で緩
慢な攪拌状態で30分処理した後、実施例と同様に脱
水、乾燥及び粉砕処理して水分6.4%の60メッシュ
通過粉末(従来の製法による食物繊維)51Kgを得た。
この食物繊維の水中沈定体積(膨張性)と水分保持量
(保水性)を測定した結果はそれぞれ11.0ml/gお
よび9.6g/gであった。
200Kgを容量1m3の槽に移し80〜83℃の温水で緩
慢な攪拌状態で30分処理した後、実施例と同様に脱
水、乾燥及び粉砕処理して水分6.4%の60メッシュ
通過粉末(従来の製法による食物繊維)51Kgを得た。
この食物繊維の水中沈定体積(膨張性)と水分保持量
(保水性)を測定した結果はそれぞれ11.0ml/gお
よび9.6g/gであった。
試験例 実施例で得たこの発明の食物繊維新素材と比較例で得た
従来の食物繊維により、4週令、体重110〜115g
に調整したラット1群10匹を3群用意し、以下の動物
試験をおこなった。
従来の食物繊維により、4週令、体重110〜115g
に調整したラット1群10匹を3群用意し、以下の動物
試験をおこなった。
基本飼料構成:カゼイン25%、コーン油5%、ミネラ
ル混合物4%、ビタミン混合物1%、塩化コリン0.2
%、ビタミンE顆粒0.05%に砂糖を加えて100%
としたもの。
ル混合物4%、ビタミン混合物1%、塩化コリン0.2
%、ビタミンE顆粒0.05%に砂糖を加えて100%
としたもの。
第1〜3群のラットにそれぞれ表5に示すように基本飼
料をベースとして、この発明の食物繊維新素材および従
来の食物繊維を添加して不断給与で12週間給餌した
後、血清コレステロール値と、肝臓の総脂質およびコレ
ステロール含量をそれぞれ測定した。結果は表5に示す
とおりで、基本飼料のみを給餌した試験区は、血清コレ
ステロール値と、肝臓の総脂質およびコレステロール含
量のいずれもが最大で、基本飼料に従来の食物繊維を5
%添加した試験区が次ぎ、基本飼料にこの発明の食物繊
維新素材を5%添加した試験区が最低となることが認め
られ、この発明の食物繊維新素材の添加の効果が顕著で
あることが判明した。
料をベースとして、この発明の食物繊維新素材および従
来の食物繊維を添加して不断給与で12週間給餌した
後、血清コレステロール値と、肝臓の総脂質およびコレ
ステロール含量をそれぞれ測定した。結果は表5に示す
とおりで、基本飼料のみを給餌した試験区は、血清コレ
ステロール値と、肝臓の総脂質およびコレステロール含
量のいずれもが最大で、基本飼料に従来の食物繊維を5
%添加した試験区が次ぎ、基本飼料にこの発明の食物繊
維新素材を5%添加した試験区が最低となることが認め
られ、この発明の食物繊維新素材の添加の効果が顕著で
あることが判明した。
(効果) この発明の製造方法によるときは、従来の方法によって
得られる食物繊維に比して膨張性と保水性が顕著に高め
られた食物繊維を得るので、食物繊維の有用性を一段と
高め、単独で、あるいは各種の加工食品に利用して人の
健康保持に寄与するところ極めて大なるものである。
得られる食物繊維に比して膨張性と保水性が顕著に高め
られた食物繊維を得るので、食物繊維の有用性を一段と
高め、単独で、あるいは各種の加工食品に利用して人の
健康保持に寄与するところ極めて大なるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】細片状に裁断したビートから蔗糖を主体と
する可溶性物質を抽出した圧搾ビートパルプを蛋白分解
酵素および脂質分解酵素のうち少なくとも一種で処理し
て膨張性と保水性を高めた食物繊維を得ることを特徴と
する食物繊維新素材の製造方法。 - 【請求項2】圧搾ビートパルプを蛋白分解酵素および脂
質分解酵素のうち少なくとも一種で処理した後70℃以
下の温度で乾燥することを特徴とする請求項(1)記載
の製造方法。 - 【請求項3】蛋白分解酵素がエキソペプチダーゼである
請求項(1)または(2)記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1297394A JPH0653052B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 食物繊維新素材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1297394A JPH0653052B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 食物繊維新素材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03160973A JPH03160973A (ja) | 1991-07-10 |
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ID=17845924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1297394A Expired - Fee Related JPH0653052B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 食物繊維新素材の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0653052B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2016192913A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 株式会社東洋新薬 | 食物の胃からの排出遅延剤 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5841824A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-11 | Nippon Shokuhin Kako Kk | 血清コレステロ−ル上昇抑制物質 |
-
1989
- 1989-11-17 JP JP1297394A patent/JPH0653052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9019057B2 (en) | 2006-08-28 | 2015-04-28 | Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. | Galvanic isolators and coil transducers |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03160973A (ja) | 1991-07-10 |
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