JPH0653609B2 - 高靭性窒化珪素焼結体の製法 - Google Patents

高靭性窒化珪素焼結体の製法

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JPH0653609B2
JPH0653609B2 JP63030058A JP3005888A JPH0653609B2 JP H0653609 B2 JPH0653609 B2 JP H0653609B2 JP 63030058 A JP63030058 A JP 63030058A JP 3005888 A JP3005888 A JP 3005888A JP H0653609 B2 JPH0653609 B2 JP H0653609B2
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silicon nitride
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啓 磯崎
豊 平島
保男 今村
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Denka Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、靱性の高い窒化珪素焼結体の製法に関するも
ので、エンジニアリングセラミツクスとして各種の機械
部品や自動車部品等に有用なものである。
〔従来の技術〕
セラミツクスの本質的な性質である脆さを改善するため
の方法はこれまで幾つか提案されている。複合化による
方法は代表的なもので、ウイスカー、繊維、粒子などの
混合・分散による破壊靱性の向上がある。例えば、窯業
協会発行、「特集セラミツクスの強靱化に挑む」セラミ
ツクスVol.21NO.7 1986年7月号に記されてい
る。現在、窒化珪素焼結体の高靱化にはウイスカー添加
が最も有効と見られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、複合化による強靱化を行うには均一な分
散が要求される。特にウイスカー、繊維は分散が難しく
湿式ボールミル等で長時間混合しなければならないばか
りでなく、完全な均一分散は実質的に不可能に近い。ま
た、スリツプキヤスト、射出成形等の成形方法も困難と
なる。さらには、ウイスカー、繊維を混入したものを焼
結することは難しく、たとえホツトプレス法であつても
理論密度近くにするのは容易ではない。
本発明は以上のような問題点を解決し、比較的容易に高
靱性の窒化珪素焼結体を得ようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、平均粒径5μm以下の窒化珪素粉
末を主成分としMgO及び/又はMgAl2O4からなる焼結助剤
0.2〜5容量%と平均粒径1.5〜10μmのCr3C2
粉末1〜50容量%とを含んでなる混合粉末を成形・焼
結することを特徴とする高靱性窒化珪素焼結体の製法で
ある。
以下、さらに詳しく本発明について説明する。
複合化による破壊靱性向上の主な機構として、クラツプ
・デイフレクシヨン、マイクロクラツキング、応力誘起
変態、プルアウトなどが考えられるが、本発明の方法に
おいては、クラツプ・デイフレクシヨンとマイクロクラ
ツキングが重要である。クラツク・デイフレクシヨン
は、マトリツクスと分散相の靱性や熱膨張率などの物性
の相違や両者の界面状態などが原因となつてクラツクが
分散粒子の周りをジグザグに折れ曲つて進むことにより
エネルギーが散逸するものである。また、マイクロクラ
ツキングも分散相とマトリツクスの熱膨張率の差などに
よつて分散粒子の周りに歪みが生じ、多数のクラツクが
発生し、主クラツク先端が微細クラツクの生じた領域に
進むと、微細クラツク同士が結合して成長したり、新し
く微細クラツクが発生したりしてこの領域の弾性率が低
下する。そのため、主クラツク先端にかかる応力が減少
するものである。
すなわち、本発明は、窒化珪素焼結体中に炭化クロム粒
子を適度に分散させることにより靱性の大幅な改善を可
能としたものである。
本発明で使用される窒化珪素Si3N4粉末の平均粒径は5
μm以下であることを要し、5μmを越えては靱性の改
良は認められない。好ましい平均粒径は3μm以下特に
1μm以下である。
焼結助剤としては、MgO及び/又はMgAl2O4を0.2〜5
容量%存在させる。0.2容量%未満では焼結効果は少
なく、また、5容量%を越えると強度が低下する。MgO
を成分として含有しない焼結助剤、例えばAl2O3-Y2O3
では高靱性化は達成できない。なお、本発明において
は、MgSiO4、MgSiO3、Mg(OH)2、Mg(NO3)2、MgSO4、コーディ
エライト等のMgO化合物、さらにはAl2O3、Y2O3、CoAl2O4
ZrO2、SiO2等の焼結助剤と併用することもでき、その割
合は、0.2〜5容量%程度である。
高靱性化のための分散粒子は種々検討した結果、炭化ク
ロムCr3O2が最も良好であることが判つた。この理由に
ついては定かではないが、Cr3C2の熱膨張係数は10〜
11×10−6/℃でSi3N4の2〜3×10−6/℃と
比べ3倍以上であり、融点はCr3C2が1810℃でSi3N4
の1890℃と比較的近いことにもとづいているものと
考えている。
Cr3C2の平均粒径は1.5〜10μmであり、これ以外
では高い靱性は得られない。好ましくは3〜6μmであ
る。また、混合粉末中のCr3C2の含有量は1〜50容量
%である。1容量%未満では靱性の向上は認められず、
また、50容量%を越えては強度等の物性が低下する。
Si3N4粉末、焼結助剤、Cr3C2粉末の混合は、ボールミル
等の混合機を用い、湿式あるいは乾式で行われる。成形
・焼結方法とは、一般に、常圧焼結、ホツトプレス、HI
Pなどが考えられるが、本発明ではホツトプレスが最も
好しい。焼結条件は、非酸化性雰囲気下、温度1400
〜1700℃特に1500〜1600℃、圧力100〜
400kg/cm2、時間は1〜3時間程度が好ましい。本発
明においては、焼結温度が比較的重要であり、1400
℃未満では充分な焼結密度は得られ難く、また、170
0℃を越えると強度低下する。
破壊靱性値KICの測定法には種々あるが、本発明ではIM
(Indentaion Micro fracture)法を採用する。これは、
“昭和59年度通商産業省工業技術院委託フアインセラ
ミツクスの標準化に関する調査研究報告書昭和60年3
月フアインセラミツクス協会”に記載されている測定法
であり、試料の鏡面研磨、圧子圧入、クラツク長さ測
定、経験式を用いたKICの算出の4つの過程からなる。
すなわち、表面研磨した試料にビツカース圧子を圧入す
る。装置はビツカースやヌープ硬度計を用いる。試料に
発生したクラツクの長さを光学顕微鏡あるいはSEMを用
いて測定するものである。KICを算出する経験式は数多
くあるが、本発明では次式を用いた。
(KICφ/Ha1/2)(H/Eφ)2/5=0.129(c/a)-3/2 E…ヤング率、H…硬度、a…圧痕長さ、c…亀裂長
さ、φ=3、荷重は20kg、荷重印加時間15秒間 各種セラミツクスの破壊靱性値KIC(MPa・m1/2)は、一般
に、Si3N44〜6、SiC3〜5、Al2O33〜5、部分安定
化ZrO2(PSZ)7〜10、ガラス0.75、WC-Co合金12〜1
6、アルミ合金34と言われている。本発明によれば、
これを7以上にすることができるものである。
〔実施例〕
以下、実施例をあげてさらに具体的に本発明を説明す
る。
実施例1 表−1に示す種々の容量%の焼結助剤MgO、MgAl2O4、Al2O
3、Y2O3及び平均粒径5.0μmのCr3C2粉末15容量%を平
均粒径0.6μmのSi3N4粉末(電気化学工業社製SN-GD
3)に混合して全体を100容量%の混合粉末を調製し
た。これを、1550℃、2時間、300kg/cm2の条件
でホツトプレス法により焼結体を得、破壊靱性値KIC
測定した。その結果を表−1に示す。
実施例2 表−1の実験NO.9において、Cr3C215容量%のかわり
に表−2に示す容積のCr3C2をSi3N4粉末に置きかえて使
用したこと以外は同様の条件で焼結体を作製し破壊靱性
値KICを測定した。その結果を表−2に示す。
実施例3 表−1の実験NO.9において、Si3N4粉末とCr3C2粉末の
平均粒径を表−3に示すように変えた以外は同様の条件
で焼結体を作製し、破壊靱性値KICを測定した。その結
果を表−3に示す。
実施例4 表−1の実験NO.9に示した配合組成についてホツトプ
レスの焼結条件を変えて焼結体を作製し、相対密度、破
壊靱性値KIC及び常温曲げ強度を測定した。それらの結
果を表−4に示す。
以上の実施例から次のことがわかる。
(1)実施例1から、MgO及び/又はMgAl2O4からなる焼結
助剤の添加量は0.2容量%以上5容量%以下が適切で
ある。中でも、MgAl2O4+Al2O3系が最も高KICを示した。
Al2O3+Y2O3系は最も低いがMgOを加えることによりKIC
向上する。
(2)実施例2から、Cr3C2粒子が1容量%以上50容量%
以下で7.5〜10.2MPa・m1/2のKICが得られる。
(3)実施例3にはSi3N4とCr3C2の平均粒子の粒径の影響
が示されており、Si3N4は5.0μm以下、Cr3C2は1.5μm
以上10μm以下が適切である。
(4)実施例4から焼結温度は1500〜1600℃にお
いて最も良好な靱性と強度が得られる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、簡単に高靱性の窒化珪素焼結体
を製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径5μm以下の窒化珪素粉末を主成
    分としMgO及び/又はMgAl2O4からなる焼結助剤0.2〜
    5容量%と平均粒径1.5〜10μmのCr3C2粉末1〜
    50容量%とを含んでなる混合粉末を成形・焼結するこ
    とを特徴とする高靱性窒化珪素焼結体の製法。
JP63030058A 1988-02-13 1988-02-13 高靭性窒化珪素焼結体の製法 Expired - Lifetime JPH0653609B2 (ja)

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JPH01208369A JPH01208369A (ja) 1989-08-22
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