JPH0653668B2 - 精神分裂病治療用組成物 - Google Patents

精神分裂病治療用組成物

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JPH0653668B2
JPH0653668B2 JP61051059A JP5105986A JPH0653668B2 JP H0653668 B2 JPH0653668 B2 JP H0653668B2 JP 61051059 A JP61051059 A JP 61051059A JP 5105986 A JP5105986 A JP 5105986A JP H0653668 B2 JPH0653668 B2 JP H0653668B2
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schizophrenia
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meat extract
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日本クリニツク株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、精神分裂病治療用組成物に関する。さらに詳
しくは、カキ肉エキスを有効成分とする精神分裂病治療
用組成物に関する。
〔従来技術・発明が解決しようとする問題点〕
精神分裂病の生化学は久しく混沌としていたが、近年に
なって、体内の亜鉛含量が少ないことが証明された。
そこで、無機亜鉛または有機亜鉛(たとえば、グルタミ
ン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛等)を投与して精神分裂
病を治療せしめることが試みられたが、従来試みられた
亜鉛化合物によっては未だに精神分裂病を治癒するに至
っていないし、脳組織中の亜鉛量を増大せしめるにも至
っていないのが実情である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような状況から、血液脳関門を容易に通過して脳組
織中の亜鉛含量を増大せしめ、かくして精神分裂病を治
癒しうしる組成物の開発が待望されている。
従って、本発明の目的は、精神分裂病治療用の新規な組
成物を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明者等は種々研究を重ね
てきたところ、カキ肉エキスが精神分裂病を治癒しうる
ことを見出した。即ち、カキ肉エキスを精神分裂病患者
に投与したところ、数週にして妄想、幻聴、思考障害、
感情等の鈍麻、意思の衰退、観念連合の異常を始め自我
障害等の症状が消滅した。
これは脳のエネルギーの主なる生化学的反応、即ち、解
糖作用の最終の化学反応を触媒する炭酸脱水酵素の活性
素である亜鉛が補充されて炭酸ガスの生産が正常に回復
したからであろうと推察される。
さらにチロシンより生ずるドーパミンがカテコールアミ
ンを生じる際の酵素、ドーパミン−β−ハイドロキシラ
ーゼは銅を活性素とするが、この銅が過剰なる為にカテ
コールアミンを大量に作り各種内分泌腺の機能を高めて
種々の精神症状を示表すると推察されるが、亜鉛は銅の
拮抗剤であるから、亜鉛が血液脳関門を通過して脳髄中
に至れば、銅は排泄されてドーパミン−β−ハイドロキ
シラーゼ活性は正常に復し、病的症状は解消するのであ
ろうと本発明者は推察している。
本発明は、上述の知見に基づいて完成されたものであ
り、カキ肉エキスを有効成分とする精神分裂病治療用組
成物に関する。
カキは、二枚貝綱、イタボガキ科に属するもので、従来
食用に供されてきたものである。
本発明においてはこのカキのエキスを精神分裂病治療用
組成物の有効成分とするものである。
本発明においてカキ肉エキスとしては、亜鉛を含むエキ
ス分であることが好ましく(特に、カキ肉エキス粉末中
0.02〜0.1重量%、好ましくは0.03〜0.08重量%、さら
に好ましくは0.05〜0.07重量%程度の亜鉛を含むも
の)、たとえばカキ肉の温湯抽出物(好ましくは、当該
温湯抽出物をさらにアルコール分画に付して得られる沈
澱物)、カキ肉の酵素分解物等が使用される。かかるエ
キスは、溶媒(たとえば、水、アルコール、これらの混
液等)に懸濁したもの、あるいはこれらの乾燥物であっ
てもよい。
本発明において、カキ肉の温湯抽出物を得るための温湯
の温度は、通常50〜90℃程度、好ましくは70〜8
5℃程度であり、2〜3時間加熱抽出することによって
得られる。温湯抽出物は、そのまま本発明の有効成分と
してもよく、また、温湯抽出物の水溶液(カキ肉の温湯
抽出液または固形温湯抽出物を水に溶解させたもの)を
アルコール分画に付して得られる沈澱物を本発明の有効
成分としてもよい。
温湯抽出物の水溶液は、アルコール分画に付す前に固形
分含量を20〜45(w/w)%に調整しておくことが
好ましい。当該調整は、濃縮等自体既知の方法にて実施
すればよい。
アルコール分画に用いられるアルコールとしては、エタ
ノールが好適に使用される。アルコール分画は、通常、
終濃度40〜80(w/w)%にて実施される。アルコ
ール分画処理時間は、通常5〜168時間、好ましくは
48〜96時間である。
また、カキ肉の酵素分解物としては、カキ肉を酵素、た
とえばプロテアーゼ、特に麹菌起原の中性プロテアー
ゼ、放線菌プロテアーゼ等の蛋白分解酵素等にて分解せ
しめた酵素分解エキスが使用される。
特に、本発明においてはカキ肉エキスでも、特に下記の
〜の特性を有する金属亜鉛およびタウリンを主たる
構成成分とする亜鉛キレート化合物がよりリッチなも
の、たとえば当該亜鉛キレート化合物をカキ肉エキス粉
末中、通常0.1重量%以上、好ましくは0.3重量%以上、
更に好ましくは1重量%以上、特に好ましくは2重量%
以上を含有するものが有効である。
セファデックスによるゲル濾過分析によって測定した
分子量が5,000以下。
タウリンおよび亜鉛を主たる構成成分とする。
ここにタウリンはモル比で20、亜鉛はモル比で1であ
ることが好ましい。
ニンヒドリン反応陽性。
水溶性。
UV吸収:270〜280nmに極大吸収 当該亜鉛キレート化合物は、たとえば上記温湯抽出物の
固液を分離し、液相をゲル濾過に付して、分子量5,000
以下の画分を回収することによって得ることができる。
また、酵素分解エキスをゲル濾過に付して、分子量5,00
0以下の画分を回収することによっても回収することが
できる。
上記において使用されるゲル濾過担体は、分子量5,000
以下の物質を分子篩しうる担体であれば、いずれも好適
に使用しうる。その具体例としては、たとえばセファデ
ックスG100又はセファデックスG75とセファデックスG25
との組み合わせなどが例示される。本発明の精神分裂病
治療用組成物においては、当該亜鉛キレート化合物を純
品として使用する必要はなく、当該亜鉛キレート化合物
がリッチであればよい。従って、たとえば、分子量10万
以下の物質を分離しうる膜、たとえばポリオレフィン
系、合成高分子(ポリスルフォン系等)、ポリイミド系
等よりなる限外濾過膜、具体的には、たとえばNTR−
351−P18LP(日東電気工業社製)等を通過する
当該亜鉛キレート化合物リッチな画分を使用してもよ
い。また、当該画分を前記したカキ肉エキス中に配合し
たものであってもよい。
上記亜鉛キレート化合物の特性は次のようにして測定さ
れたものである。
(1)分子量 セファデックスG100、セファデックスG-10によるゲル濾
過にて、下記の条件下にて分子量を測定した。その分子
量は5,000以下である。
条件:カラムサイズ……20mm×1,000mm 溶媒 ……0.2M−NaCl 展開速度 ……1.5ml/min. なお、分子量は既知のバシトラシン及びインシュリンB
チェインとの比較によって決定したものである。
(2)構成成分 アミノ酸の分析: 6N−HClに溶かしたサンプルを分解管に減圧封入
し、110℃のヒーティングロック(日立社製)で22
時間加水分解し、濃縮乾固させ、塩酸をとばし、クエン
酸ナトリウム溶液で溶解し高速液体クロマトグラフィー
に注入して調べた。
亜鉛の分析: 試料を常法に従い、湿式灰化後、島津製作所製AA−640
−12型原子吸光分析器にて分析を行った。その結果タ
ウリン、亜鉛のモル比は20:1であった。
(3)ニンヒドリン反応陽性 (4)水溶性 (5)紫外部吸収 島津製作所製自記分光光度計UV240型を用い、常法
によって紫外部吸収を測定したところ、270〜280
nmに極大吸収を示した。
本発明の有効成分であるカキ肉エキスは、これをカキ肉
から回収した後、たとえばスプレードライヤー、ドラム
ドライヤー、凍結乾燥によって、乾燥してから本発明に
供することが好ましい。
〔作用・効果〕
本発明の精神分裂病治療用組成物は、たとえば破瓜病型
分裂病等の治療剤等として特に有用である。
本発明の精神分裂病治療用組成物は、カキ肉エキスに加
えて他の精神分裂病治療薬と併用してもよい。特に、本
発明の精神分裂病治療用組成物を妄想型分裂症の治療に
使用する場合、たとえばクロルプロマジン系の薬剤と併
用することによって著しくその効果が増大される。
本発明に関する精神分裂病治療用組成物は、その活性成
分であるカキ肉エキスを、常套の医薬用添加物、食品用
添加物等と混合することによって医薬品等に調製するこ
とが出来る。本発明組成物の投与方法としては、その分
野での一般的な方法、すなわち、経口(錠剤、カプセル
剤、顆粒、シロップ剤などの形態で)投与などが一般に
適用される。投与量は、精神分裂病を治療するに十分な
量であればよく、例えば症状、投与経路、剤型などによ
り変動しうるが、一般に破瓜病型分裂病の治療には、経
口投与として20〜120mg/kg体重/日が好ましい。
投与回数は1日1〜4回の範囲で適宜選択しうる。1日
あたりの投与量および投与スケジュールは患者、症状等
に応じて適宜選択できる。
医薬製剤用等の添加物(特に、キャリア)としては、例
えば、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニ
ールアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナ
トリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、タルク、マンニット、ソルビット、でんぷん、蔗
糖エステル、デキストリン、シュークロース、ラクトー
ス、ブドウ糖、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど
の固体希釈剤、また、水、生理食塩水、エタノールなど
の液体希釈剤をあげることができる。
〔実施例〕
実験例1:23才(女) 16才頃より寡黙となり、級友に馬鹿にされるといっ
て、短大を中途退学し、自宅で日々無為な生活を送って
いた。自宅で炬燵の布団が燃え出したが「お布団が燃え
ている」というのみで、全く消火の処置をとらなかった
がために一家は全焼してしまった。早々に入院させた
が、表情は乏しく病職、病感はなく、問診にもほとんど
応答しない。そこで、実施例2の製品を朝食後3錠、昼
食後2錠与えたところ、対話が出来るようになってき
た。帰宅することを承認すると、無邪気に喜び、帰院後
は外泊中の出来事を嬉々として報告してくれた。血中の
Zn量はカキ肉エキス投与前は94μg/dであった
が、今日では124μgに増加している。
実験例2:50才(女) 東京の某音楽大学に入学し、ピアノ科を専修し優秀生と
認められていた。卒業試験を前に連夜ほとんど不眠で猛
練習に励むうちに、幻聴妄想が始まり、急いで帰洛し自
宅で療養してきた。クロルプロマジン等の内用で幻聴や
妄想は消失したが、平日はピアノを練習する以外には、
シェファード犬を相手にするのみで、家事の手伝いなど
は全くしない。父親が病没された際にも、感情の動揺は
見られなかった。その後、実施例2の製品を朝食後3
錠、昼食後3錠を投与し始めたが、1週間後から表情が
柔らかくなり、会話は流暢となり、自発的に家事を手伝
うようになってきた。ピアノの練習にも積極的となり、
父も病没されたから内弟子をとって、小遣稼ぎをしよう
などと言い出し、自らも気分が爽快になってきたといっ
て喜んでいる。
実験例3:23才(女) 数年前より分裂病にかかり、某院に入院加療中である。
無口で表情に乏しく、ほとんど無為の生活状態であった
が、毎朝実施例2の製品を4錠ずつ服用し始めてから、
数日にして表情が明るくなって会話も多くなり、同室の
老婦人の世話をするようになってきた。毎週土日曜両日
には帰宅していたが、実施例1の製品を服用してから
は、自ら炊事に励み、生け花をもたしなむようになって
きた。
実験例4:30才(男) 数年前より他人が自分の行動を監視する、自分の噂をす
るなどと訴えてきたので、クロルプロマジン等を内用せ
しめたところが、これらの症状は消えてしまった。しか
し寡黙で表情に乏しく他人とほとんど会話しない。そこ
で、実施例2の製品を朝食後3錠、昼食後3錠を内用さ
せたところが数日後より表情が明るくなり、会話が多く
なった。
実験例5:29才(女) 相愛関係の男性に他の愛人があるのではないかと疑い始
めたが、近隣の老人の声で「しっかりしなさい、彼には
以前に好きな人があったのに」等の幻聴があり、煩悩し
不眠に苦しんでいた。
そこで実施例5で得た製品を3錠ずつ朝食後に服用させ
ると数日にして幻聴は消滅し、表情は明るく応答も明快
になって相手の男性に対する疑惑も晴れてきた。
〔毒性〕
本発明の脳中の亜鉛含量増強剤の活性成分はカキ肉中に
含まれる物質であるから、毒性の極めて低いものであ
り、極めて安全なものである。
〔参考例〕
参考例1 凍結生牡蠣に等量の蒸留水を加え、70〜90℃で2〜3時
間加熱抽出し、固液分離を行う。固液分離後の上澄液を
固形分含量が30(w/w)%となるまで濃縮した後、
スプレードライして粉末状の本発明活性成分を得る。
参考例2 凍結生牡蠣に等量の蒸留水を加え、70〜90℃で2〜3時
間加熱抽出し、固液分離を行う。固液分離後の上澄液を
5〜6倍に濃縮し、得られた濃縮液にエタノールを最終
濃度が75%になるように添加する。エタノール添加液
を2〜4日間静置し、得られた液を沈澱部と上澄液に分
離する。沈澱部をドラムドライヤーによって140℃で
乾燥し、常法にて粉末化して本発明活性成分を得る。
参考例3 新鮮なカキ肉1kgに対して1kgの蒸留水を添加し、85
℃で2時間抽出を行い、固液の分離を行う。その後、膜
としてポリスルフォン系(NTR−351−P18L
P)を使用する工業的限外濾過法にて分子量10万以下
の画分10gを得た。その後、エタノールで洗浄を3回
繰り返した後乾燥し、白色の粉末結晶性の亜鉛キレート
化合物を得た。その性質は上記に示した通りである。
参考例4 新鮮なカキ肉1kgに対して、酵素として0.1%の麹菌起
原の中性プロテアーゼを添加して40〜45℃で2時間
酵素作用を行い、85℃に加熱して酵素作用を止めてか
ら固液分離をおこなう。固液分離後の上澄液を固形分含
量が30%となるまで濃縮した後スプレードライして粉
末状の本発明活性成分を得た。
参考例5 参考例2で得たカキ肉エキス250mg当たり、参考例3
で得た亜鉛キレート化合物を20mgを加えたカキ肉エキ
スを得た。
〔実施例〕
実施例1 参考例1によって得られた活性粉末1kgに、乳糖200
gを加えて混合し、水15〜20%加えて湿り気を与
え、練合する。この練合物を造粒機にかけて顆粒状とし
た後、乾燥、打錠する。この際、一錠中のタブレットに
活性粉末(カキ肉エキス)が200〜250mg含まれる
ように調製する。打錠の後、活性粉末を湿気及び酸化か
ら防ぐため常套通りシロップコーティングして糖衣錠と
する。
実施例2 参考例1によって得られた活性粉末の代わりに、参考例
2によって得られた活性粉末を使用する以外は実施例1
と同様にして糖衣錠を得る。
実施例3 参考例1によって得られた活性粉末の代わりに、参考例
3によって得られた活性粉末を使用する以外は実施例1
と同様にして糖衣錠を得る。
実施例4 参考例1によって得られた活性粉末の代わりに、参考例
4によって得られた活性粉末を使用する以外は実施例1
と同様にして糖衣錠を得る。
実施例5 参考例1によって得られた活性粉末の代わりに、参考例
5によって得られた活性粉末を使用する以外は実施例1
と同様にして糖衣錠を得る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カキ肉エキスを有効成分とする精神分裂病
    治療用組成物。
  2. 【請求項2】カキ肉エキスがカキ肉の温湯抽出物である
    特許請求の範囲第(1)項記載の精神分裂病治療用組成物
  3. 【請求項3】カキ肉エキスがカキ肉の温湯抽出物をさら
    にアルコール分画に付して得られる沈澱物であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の精神分裂病治
    療用組成物。
  4. 【請求項4】カキ肉エキスがカキ肉を酵素分解に付して
    えられたものであることを特徴とする精神分裂病治療用
    組成物。
  5. 【請求項5】カキ肉エキスを分子量10万以下の物質を
    通過せしめる膜にて処理して得られた通過画分を、豊富
    に含むことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項〜第(4)
    項のいずれかに記載の精神分裂病治療用組成物。
  6. 【請求項6】カキ肉エキスが、下記〜の特性を有す
    る亜鉛キレート化合物を豊富に含むものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項〜第(4)項のいずれかに
    記載の精神分裂病治療用組成物。 セファデックスによるゲル濾過分析によって測定した
    分子量は5,000以下である、 タウリンおよび亜鉛を主たる構成成分とする ニンヒドリン反応陽性、 水溶性、 UV吸収:270〜280nmに極大吸収、
  7. 【請求項7】精神分裂病が破瓜病型分裂病であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項〜第(6)項のいずれか
    に記載の精神分裂病治療用組成物。
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