JPH09241157A - リソスペルメートb含有肝臓保護作用医薬組成物 - Google Patents

リソスペルメートb含有肝臓保護作用医薬組成物

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JPH09241157A
JPH09241157A JP8044968A JP4496896A JPH09241157A JP H09241157 A JPH09241157 A JP H09241157A JP 8044968 A JP8044968 A JP 8044968A JP 4496896 A JP4496896 A JP 4496896A JP H09241157 A JPH09241157 A JP H09241157A
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JP
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lithospermate
lysospermate
liver
ccl
medicinal composition
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JP8044968A
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Tetsuya Otsubo
徹也 大坪
Tsuneo Nanba
恒雄 難波
Shigetoshi Kadota
重利 門田
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ALPS YAKUHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肝臓保護作用を有する丹参中に含まれるリソ
スペルメートBを提供する。 【解決手段】 下記式 (式中、M++は例えば、Mg++、Ca++であ
る。)に示すリソスペルメートBを有効成分として含む
肝臓保護作用医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、肝臓保護作用を
有する丹参のリソスペルメートBに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】肝臓
は自然治癒力が強く少々の障害では表立った症状が表れ
ないことより「沈黙の臓器」とも呼ばれ、物質代謝、血
糖の調節、解毒、胆汁循環の調節、栄養素の貯蔵等、人
の生命の維持に不可欠な機能を担っている。ところが近
年わが国においては飲酒量の増加に伴い肝機能異常を示
す患者が増えている。肝障害の病因、病態は多種多様で
あるが、治療薬の開発が最も求められているのは医療ニ
ーズの高い慢性活動性肝炎であり、本疾患を標的として
肝保護薬をはじめ原因療法としての抗ウイルス剤や免疫
調節薬に至るまで様々な治療薬の研究開発が活発に行わ
れている。
【0003】この様な肝疾患に対して、民間療法におい
て、古来より小柴胡湯(柴胡・半夏・人参・ダイオウ・
甘草・生姜・ウコン)、降ばい湯(陳・土・黄河車・五
味子・鳥梅・ダイオウ)等の生薬が「肝を清める」「肝
の熱を除く」「肝の気を助ける」として用いられている
が、その有効成分は明らかではない。また、肝疾患に対
して、イネ科植物繊維を特定の培養液中で発酵して得ら
れ、B型肝炎に治療効果のある多糖体についての記載
(特公平6−86481号)があるのみである。慢性活
動性肝炎等の治療には、その性質上長期間に渡る薬剤の
投与が必要であり、副作用が問題となる。従って、ウイ
ルス、薬物中毒、アルコール等の肝疾患の原因を問わず
高い治療効果を有し、かつ長期間投与を続けても副作用
の無い安全な肝疾患予防・治療薬の開発が待たれてい
た。
【0004】本発明者らは、種々の生薬について検討を
重ねた結果、丹参の根の中に含まれるリソスペルメート
B(Lithospermate B)が肝疾患に対して顕著な障害
抑制効果を有することを見い出し、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】丹参(salviae miltiorrh
izae radix)は、中国の山野に自生するシソ科の多年草
Salvia miltiorrhiza BUNGEの根である。成分はフェ
ナントレンキノン類のタンシノンI、タンシノンIIA、
タンシノンIIB、クリプトタンシノン、イソタンシノン
Iなどが知られている。活血、調経薬として使われてき
た和漢薬であり、循環器系に対する作用の報告が多い
が、抗酸化作用があることもよく知られている。酸化的
障害は様々な肝臓障害の一因となることから、抗酸化作
用に基づく丹参の肝臓保護作用を検討した。リソスペル
メートBが肝臓保護作用を有するとの報告はかってない
ものである。
【0006】ラット由来の初代培養肝細胞を用いてCC
l4で肝細胞障害を誘発するin vitro実験系において、丹
参水エキスは有意に培養液中のGOT濃度の上昇を抑制
した。そこで、活性をモニターしながら分離精製を行
い、活性成分としてカフェイン酸の四量体であるリソス
ペルメートBを単離した。続いてin vitroで肝保護作用
を検討したところ、リソスペルメートBはラットにおけ
るCCl4誘発肝障害およびマウスにおけるD−galactos
amine/LPS誘発肝障害等の薬理実験により肝臓保護
作用が確認された。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる丹参はサルビ
ア・ミルトリーザ(Salvia miltiorrhizaBunge)の根
またはその同属近縁植物の根であってもよい。丹参か
ら、水や極性溶媒、あるいはそれらの混合溶媒により、
中性条件下で抽出を行い、該抽出液を濃縮、分離、精製
し、下記の式を有する肝臓保護作用を有するリソスペル
メートBを得る。
【化1】 (式中、M++は例えば、Mg++、Ca++である。)
【0008】丹参水抽出エキスの調製 先ず、丹参の乾燥根(約8kg)に水(40l)を加え3
時間ずつ2回加熱還流し、その加熱にて得た抽出液を濾
紙濾過後、凍結乾燥し褐色の水抽出エキス(170g)
を得る。
【0009】CCl4誘発肝細胞障害に対する丹参水抽出
エキスの効果 丹参から得た水エキスのCCl4誘発肝障害に対する効
果を調べた。CCl4肝障害モデルは簡便なため肝障害
に対する効果の一次評価系として最も広範に用いられて
いる。CCl4は化学的(中毒性)肝障害を起こす(T.
Yokozawa et al.,生薬学雑誌47、229(199
3),N.Ishida et al.,J.Hepatology 13,200
(1991))。CCl4による肝障害機序に関しては多く
の研究があるが、小胞体薬物代謝経路でトリクロロメチ
ルラジカル(CCl3)が生成され、これが肝細胞のタン
パク質、脂質等と共有結合して機能変化を与えるととも
に細胞膜にも作用して過酸化脂質(Lipid peroxide、
LPO)を産生し膜を変質させ、最終的に細胞の壊死を
起こすことの説が有力である(Paul B McCay et a
l., J.Biological Chem.,259, 2135(1984))。
【0010】生理食塩水に溶解するか、又は0.5%C
MC水溶液に均一に懸濁した被検薬をSprangue-Dawle
y系ラット(6週齢)に0、12、23時間目に3回腹
腔内投与した後、24時間目にCCl4/olive oil混合
液(1:1 v/v)6ml/kgを背部皮下注射した。病態
対照群には生理食塩水、又は0.5%CMC水溶液のみ
を投与した後、同様にCCl4を注射した。肝障害の程度
が最も強く現れるCCl4投与から24時間経過後に採血
を行った。採取した血液についてGOT値を測定した。
GOT値はレフレトロンを用いて測定した。
【0011】
【表1】 CCl4誘発肝細胞障害に対する丹参水抽出エキスの効果 群 濃度 GOTa) protectionb) (μg/ml) (U/L) (%) 正常 − 24.8±10 対照 − 294±22 − 丹参処理 10 239±43* 20.4 500 115±16** 66.5 結果は測定結果の平均値±標準偏差、n=4、p<0.
05およびp<0.001。24時間の前培養後、培地
を10mMCCl4と100または500μg/mlの試料を
含む新しい培地に換えて1時間インキュベートした。a) CCl4challenge1時間後の培地中GOT濃度。b) CCl4対照と比較した、肝細胞保護率。
【0012】表1に示した如く、正常な群のGOT値は
24.8±10U/Lに対し、CCl4誘発モデルでは29
4±22U/Lであった。しかしながら、丹参の水エキ
ス(10μg/mlおよび500μg/ml)を培養液中に加
えたもののGOT値はそれぞれ239±25および11
5±16U/Lであった。丹参が肝細胞壊死に対して有
意な保護作用有することを見い出したので、次にMCl
ゲルを用いて活性成分の検索を行った。
【0013】丹参水抽出エキス中の肝臓保護活性成分の
検索 丹参から得た水エキス、メタノールエキスの上記の各フ
ラクションについてCCl4誘発肝障害に対する効果を調
べた。水エキス(170.6g)はMCl−ゲルCHP−
20Pカラムクロマトグラフィーに付し、水に少しずつ
メタノールの濃度を上げて溶出を行い、7つのフラクシ
ョン(フラクションA(110.07g)、フラクション
B(1.49g)、フラクションC(1.44g)、フラク
ションD(5.1g)、フラクションE(1.01g)、フ
ラクションF(0.72g)、フラクションG(0.43
g))を得る。50%水−メタノールで溶出したフラク
ションDよりリソスペルメートB(3.2g)を得る。
【0014】初代培養肝細胞を用いた四塩化炭素(CC
l4)誘発肝障害モデルによる丹参の肝臓保護活性成分の
単離 図1はMCI CHP−20ゲルカラムクロマトグラフ
ィーによる分画後の丹参各画分のin vitroにおける肝細
胞保護効果を示すものである。SDラット(雄7週齢)
の肝臓からコラゲナーゼ潅流法により肝実質細胞を分離
し、24時間培養した後、1μg/mlの試料と10mMC
Cl4を含む培地に交換し、1時間後に培地中のGOT濃
度を測定した。結果はCCl4を含む培地に交換1時間後
の培地中のGPT濃度を平均値±標準編差として表示。
対照に対する有意差、*P<0.05。最も活性の強か
ったFr.Dは単一の化合物でありリソスペルメートB
と判明した。図1に示したように、溶出した7つのフラ
クションの肝臓保護活性を前述のアッセイを用いて検討
した。CCl4で誘発した対照群では、GOT値は324
±58U/Lであるが、フラクションCおよびDを1μ
g/mlの濃度で加えた群では、それぞれ154±33お
よび138±37U/Lであった。7つのフラクション
の中で最も活性の強いフラクションDの活性成分は、1
H−および13C−NMRよりリソスペルメートBである
と同定した。1H−および13C−NMRはアセトン−d6
溶媒中で測定した(図2および図3)。
【0015】図4は、初代培養肝細胞を用いたin vitro
アッセイ系でのCCl4誘発肝障害に対する丹参活性成分
リソスペルメートBの効果を示す。SDラット(雄7週
齢)の肝臓からコラゲナーゼ潅流法により肝実質細胞を
分離し、24時間培養した後、様々な濃度のリソスペル
メートBと10mMCCl4を含む培地に交換し、1時間
後に培地中のGOT濃度を測定した。結果は平均値±標
準編差として表示。student's t-testを用いて生物検定
を行ったところ、濃度1μg/ml以上の全ての群で有意
差(P<0.05)を認めた。図4に示した如く、CCl
4誘発肝障害に対してリソスペルメートBは0.1〜10
0μg/mlで濃度依存的に有意な保護活性を示した。
【0016】図5は、CCl4誘発肝障害ラットに対する
リソスペルメートBの肝臓保護効果を示す。結果は7匹
のラットの平均値±標準誤差として表示。対照に対する
有意差、*P<0.05、**p<0.01、***p<
0.001。様々な濃度のリソスペルメートBをCCl4
(3ml/kg)の投与24,12および1時間前に計3回
腹腔内注射した。血液試料はCCl4投与24時間後に採
取し、血清中酵素濃度を測定した。A群:正常群、B
群:対照群、C群:リソスペルメートB(50mg/kg)
投与群、D群:リソスペルメートB(200mg/kg)投
与群である。
【0017】図5に示した如く、正常な群の血清GP
T、GOTおよびLDH値は、それぞれ37±4.9、
74±2.5、156±24U/Lに対して、CCl4
腔内投与後24時間目ではGPT、GOTおよびLDH
値はそれぞれ493±84、1360±86、1509
±208であった。一方、リソスペルメートB(50mg
/kg)を3回腹腔内投与した群では血清GPT、GO
T、LDH値は248±58、621±97、598±
89U/Lであった。またリソスペルメートB(200
mg/kg)投与では、GPT、GOTおよびLDH値はそ
れぞれ134±39、364±79、354±92U/
Lであり、CCl4誘発肝障害に対して、リソスペルメー
トBは有意な保護活性を示した。
【0018】D−galactosamine/LPS誘発肝障害モ
デルによる評価 D−galactosamine(以下、D−galと省略する)/Lip
opolysaccharide(以下、LPSと略記する)誘発肝障
害モデル(J.Wang et al.,Biochem.Pharm.3
9,267(1990),A.Wendel et al.,Bioch
em.Pharm.35,2115(1986))において誘発
される肝障害は、LTD4やTNF−α等のオータコイ
ド、サイトカインを経由する反応であるため、免疫学的
肝障害発生モデルとして臨床成績との相関性が高いと思
われる。D−galactosamineは細胞内で代謝され、UD
P−ガラクトサミンとなりウリジンリン酸化物(UM
P、UDP、UTP)の欠乏が起きる。このためRNA
合成能が低下する他、UDP−グルコース、UDP−グ
ルクロン酸が減少し、タンパク質および脂質代謝が阻害
される結果、細胞壊死に至る。
【0019】一般にマウスはこの肝障害に対して抵抗性
を示す。しかし、ガラクトサミンに感作されたマウスに
Endotoxin(LPS)を微量投与すると顕著な肝障害モ
デルが得られる。これはLPSによってLTD4が誘導
され、血管が一時的に虚血状態になりLTD4濃度の低
下とともに再び血流が流れ出す時スーパーオキシドが発
生することによる。即ち、スーパーオキシトにより活性
化されたマクロファージ(LPS自体でも直接活性化す
る)から分泌されるTNF−αがD−galによって感作
された細胞を破壊するのである。以上が現在考えられて
いるD−gal/LPSによる肝障害の作用機序である
(広岡慎悟ら、医薬品研究13,1046(198
2);Sommer B.G.et al.,Transplant Proc.1
1,578(1979);G.Tiegs et al.Biochem.
Pharm. 38,627(1989);Keppler D.et a
l.,Eur.J.Biochem.10,219(1969))。
【0020】図6は、D−galactosamine/LPS誘発
肝障害マウスに対するリソスペルメートBの肝臓保護効
果を示す。結果は10匹のマウスの平均値±標準誤差と
して表示、対照に対する有意差*P<0.05。試料は
D−galactosamine(700mg/kg)とLPS(10μg
/ml)を投与する前に各用量で経口又は腹腔内投与し
た。D−galactosamine/LPS投与8時間後において
血液中のGOT濃度を測定した。A群:無処置群、B
群:対照群、C群:リソスペルメートB,150mg/k
g、1日2回一週間経口投与群、D群:リソスペルメー
トB,500mg/kg、1日2回一週間経口投与群、E
群:リソスペルメートB,50mg/kg,2回皮下投与群
である。
【0021】リソスペルメートBをddY系雄性マウス
(6週齢)に皮下投与してから2、18時間経過後に、
D−gal(700mg/kg)およびLPS(10μg/kg)
を同時にi.p.投与した。病態対照群には溶媒のみを投与
した後、同様にD−galおよびLPSを投与した。D−g
al及びLPSを投与してから8時間経過後に採血し、G
PT値を測定した。D−gal/LPS誘発肝障害マウス
に対するリソスペルメートBの保護効果を図6に示し
た。正常群では血中GPTレベルは66±17U/L
で、D−gal/LPSを処理した対照では2452±5
24U/Lであった。一方、D−gal/LPSを投与す
る2時間、8時間前にリソスペルメートB(50mg/k
g)を2回皮下投与した群のGPT値は996±260
U/Lであった。また、D−gal/LPSを投与する前
に、リソスペルメートBを(150mg/kgあるいは50
0mg/kg)1日2回1週間経口投与するとGPT値は、
それぞれ2339±503および1184±256U/
Lであった。以上の結果より、リソスペルメートBはD
−gal/LPS誘発肝障害に対して皮下投与では50mg
/kg、経口投与では500mg/kgで有意な肝臓保護効果
を示した。
【0022】リソスペルメートBのスーパーオキシドア
ニオンラジカル捕捉作用 XOD/xanthineによるスーパーオキシドアニオンの生
成 体内で発生する活性酸素を消去するSOD(superoxide
disumutase:スーパーオキシド ジスムターゼ)の活
性測定法として、xanthine/XODにより活性酸素を生
成させ、NBT(nitroblue tetrazolium:ニトロブル
ー テトラゾリウム)の還元度を測定する方法を用い
た。50mMNa2CO3(pH10.2)、0.2mMxanthi
ne、0.2mM EDTA、0.1mg/ml BSA、0.15
mM NBT、種々の濃度のリソスペルメートBおよび
0.1mg/ml XOD(xanthine oxidase:キサンチン
オキシダーゼ)の混合物を25℃で20分間インキュベ
ートする。6mMCuCl20.1mlを加え反応を停止させ
560nmの吸光度を測定する。
【0023】図7は、リソスペルメートBのスーパーオ
キシドアニオンラジカル捕捉作用を示す。スーパーオキ
シドラジカルアニオンはNBT還元法によって検出し
た。反応液は50mMNa2CO3buffer(pH10.2)
0.1mMxanthine、0.1mM EDTA、50μg/mlB
SA、25μg/ml NBT、0.1−50μg/mlリソス
ペルメートBおよび50μg/mlXODから成り、反応
停止後560nmでの吸光度を測定した。その結果、リソ
スペルメートBはIC50が2.32μg/mlの強い消去活
性があることが判明した。
【0024】マクロファージ様細胞J774.1からの
一酸化窒素(NO)産生に対するリソスペルメートBの
効果 マクロファージ様細胞J774.1からのNO遊離作用 J774.1細胞を1×106cell/mlの濃度で24穴の
培養プレートにまく。24時間前培養後に、培養液をen
dotoxin(10μg/ml)と種々の濃度のリソスペルメー
トBを含む新しい培地に交換した。上記の細胞を48時
間、5%のCO2を含んだ空気中37℃で培養する。J
774.1細胞からのNOの生成はGriess反応によって
測定した。
【0025】
【表2】 マクロファージ様細胞J774.1からの一酸化窒素(NO)産生に対するリソスペルメートBの効果 群 濃度 Nitritea) inhibitionb) (μg/ml) (μM106cells/48h) (%) 対照 14.6±0.8 − リソスペルメートB 1 14.4±1.0 1.04 10 12.8±0.8* 12.5 100 11.4±0.3* 21.4 500 2.3±0.2** 84.5
【0026】結果は測定結果の平均値±標準偏差、n=
4、p<0.05およびp<0.001。J774.1細
胞をエンドトキシン(大腸菌由来のもの、10μg/m
l)および様々な濃度のリソスペルメートBと共に48
時間培養した。a)NO産生量は亜硝酸イオン濃度に換算
して測定した。b)エンドトキシン処理対照に比較したN
O産生量の阻害率である。表2に示したように、リソス
ペルメートBは10μg/mlあるいはそれ以上の濃度で
NOの産生を有意に阻害した。
【0027】図8は、J774.1細胞の生存に及ぼす
リソスペルメートBの影響を示すものである。J77
4.1細胞は様々な濃度のリソスペルメートBと共に4
8時間培養した。細胞の生存率はMTT法によって測定
した。他方、リソスペルメートB存在下の細胞の生存能
力は、50〜250μg/mlの濃度で95%、500μg
/mlでは83.5%以上であった。
【0028】本発明のリソスペルメートBを肝障害の予
防・治療薬として用いる場合は、製薬学的に許容される
担体または賦形剤と共存させることができ、胃腸管から
の呼吸に好適な形態で投与することが望ましい。例えば
経口投与組成物は固体でも液体でもよく、粉末、シロッ
プ、カプセル、粒剤、乳剤、懸濁剤、ドロップ等でもよ
い。この種の組成物のための担体または賦形剤は周知で
ある。錠剤用賦形剤の例は、ラクトース、ポテトおよび
可溶性澱粉、ステアリン酸マグネシウム等で、注射用担
体の例は、滅菌水、生理的食塩水、アーモンド油等で、
これらをアンプルに入れても、または使用前に活性物質
に加えてもよい。所望により、組成物はさらに結合剤、
安定剤、乳化剤、懸濁剤、分散剤、潤滑剤、防腐剤、増
量剤等の常用の材料を含んでもよい。
【0029】また、本発明のリソスペルメートBは、そ
のまま、あるいは丹参からの水性抽出液、及び適宜精製
した状態で食品添加物として、健康食品、機能性食品等
に用いることができる。
【0030】本発明に係わる肝障害の予防又は治療剤の
1日投与量は、リソスペルメートBに換算して10〜1
0000mg/成人であることが望ましい。尚、本発明の
リソスペルメートBを含有する丹参は、生薬として永年
種々の医療目的に一般に用いられてきたものであり、少
なくとも上記の投与量では毒性は全く問題とならない。
【0031】
【実施例】
実施例1 錠剤 常法により、リソスペルメートB100mg、乳糖1
g、デンプン300mg、メチルセルロース50mg、
タルク30mgを10錠の錠剤に調製して白糖で糖衣す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 丹参各画分のin vitroにおける肝細胞保護効
果を示す棒グラフである。
【図2】 リソスペルメートBの1H−NMRのチャー
トである。
【図3】 リソスペルメートBの13C−NMRのチャー
トである。
【図4】 CCl4誘発肝障害細胞に対するリソスペルメ
ートBの効果を示す棒グラフである。
【図5】 CCl4誘発肝障害ラットに対するリソスペル
メートBの肝臓保護効果を示す棒グラフである。
【図6】 D−galactosamine/LPS誘発肝障害マウ
スに対するリソスペルメートBの肝臓保護効果を示す棒
グラフである。
【図7】 リソスペルメートBのスーパーオキシドアニ
オンラジカル捕捉作用を示す棒グラフである。
【図8】 J774.1細胞の生存に及ぼすリソスペル
メートBの影響を示す折れ線グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門田 重利 富山県富山市五福末広町2556−4 2− 402

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分としてリソスペルメートBを含
    む肝臓保護作用医薬組成物。
JP8044968A 1996-03-01 1996-03-01 リソスペルメートb含有肝臓保護作用医薬組成物 Pending JPH09241157A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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