JPH0654646B2 - 透過電子顕微鏡における対物レンズ - Google Patents
透過電子顕微鏡における対物レンズInfo
- Publication number
- JPH0654646B2 JPH0654646B2 JP63036888A JP3688888A JPH0654646B2 JP H0654646 B2 JPH0654646 B2 JP H0654646B2 JP 63036888 A JP63036888 A JP 63036888A JP 3688888 A JP3688888 A JP 3688888A JP H0654646 B2 JPH0654646 B2 JP H0654646B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole piece
- magnetic pole
- objective lens
- sample
- diameter
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は透過電子顕微鏡に用いられる対物レンズに関
し、特に高分解能と高コントラストを同時に得ることの
できる対物レンズポールピースの形状に関する。
し、特に高分解能と高コントラストを同時に得ることの
できる対物レンズポールピースの形状に関する。
[従来の技術] 従来、生物切片などの低倍率像を良好なコントラストで
観測することが可能な透過電子顕微鏡の対物レンズとし
て、特開昭61−4143号公報に開示される構造のも
のが知られており、この対物レンズでは上磁極片の底面
の径及び下磁極片の頂面の径を各々D1,D2、上下磁
極片の穴径を各々b1,b2、上下磁極片の間隔をS、
下磁極片のテーパー角をθ2とするときθ2<60゜に
された電子レンズにおいて、0.8S≦b1≦1.2
S,D1≧3b1,0.3S<b2≦0.5S及びD2
≦3b2を満足するように上下磁極片を形成することが
提案されている。
観測することが可能な透過電子顕微鏡の対物レンズとし
て、特開昭61−4143号公報に開示される構造のも
のが知られており、この対物レンズでは上磁極片の底面
の径及び下磁極片の頂面の径を各々D1,D2、上下磁
極片の穴径を各々b1,b2、上下磁極片の間隔をS、
下磁極片のテーパー角をθ2とするときθ2<60゜に
された電子レンズにおいて、0.8S≦b1≦1.2
S,D1≧3b1,0.3S<b2≦0.5S及びD2
≦3b2を満足するように上下磁極片を形成することが
提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記提案された対物レンズは良好なコントラ
ストが得られるものの、分解能の面では必ずしも十分で
はなかった。
ストが得られるものの、分解能の面では必ずしも十分で
はなかった。
本発明は、このような点を考慮し、高分解能と高コント
ラストを同時に得ることのできる対物レンズを提供する
ことを目的としている。
ラストを同時に得ることのできる対物レンズを提供する
ことを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上磁極片の底面の径及び下磁極片の頂面の径
を各々D1,D2、上下磁極片の穴径を各々b1,
b2、上下磁極片の間隔をS、下磁極片のテーパー角を
θ2とし、θ2<60゜,0.8S≦b1≦1.2S,
D1≧3b1,D2≦3とするとき、b2を0.5Sよ
り大きくSより小さい値に設定することを特徴とする。
を各々D1,D2、上下磁極片の穴径を各々b1,
b2、上下磁極片の間隔をS、下磁極片のテーパー角を
θ2とし、θ2<60゜,0.8S≦b1≦1.2S,
D1≧3b1,D2≦3とするとき、b2を0.5Sよ
り大きくSより小さい値に設定することを特徴とする。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明の一実施例を説明するための対物レンズの構
成図である。第1図において1は上磁極片で、b1は上
磁極片1の穴径、D1は上磁極片1の底面の径である。
2は下磁極片で、b2は下磁極片2の穴径、D1は下磁
極片2頂面の径である。Sは上磁極片1と下磁極片2の
間隔であり、θ2は下磁極片2のテーパー角であり、
3,4は磁極片を支持するためのスペーサーであり、5
はヨークであり、6は励磁コイル、7は試料、8は対物
絞りである。
図は本発明の一実施例を説明するための対物レンズの構
成図である。第1図において1は上磁極片で、b1は上
磁極片1の穴径、D1は上磁極片1の底面の径である。
2は下磁極片で、b2は下磁極片2の穴径、D1は下磁
極片2頂面の径である。Sは上磁極片1と下磁極片2の
間隔であり、θ2は下磁極片2のテーパー角であり、
3,4は磁極片を支持するためのスペーサーであり、5
はヨークであり、6は励磁コイル、7は試料、8は対物
絞りである。
本発明者は、高コントラストを追求した上記特開昭61
−4143号公報に開示される提案対物レンズのパラメ
ータ、b1,b2,D1,D2,S,θ2について考察
を行なった結果、他の条件(b1,D1,D2,S,θ
2)は保ったまま、b2が分解能を一義的に決定する球
面収差係数Cs ,軸上色収差係数Cc に大きく寄与して
いることをつきとめた。
−4143号公報に開示される提案対物レンズのパラメ
ータ、b1,b2,D1,D2,S,θ2について考察
を行なった結果、他の条件(b1,D1,D2,S,θ
2)は保ったまま、b2が分解能を一義的に決定する球
面収差係数Cs ,軸上色収差係数Cc に大きく寄与して
いることをつきとめた。
そこで、構造上の諸条件である、下磁極片2のテーパー
角θ2をθ2<60゜、上磁極片1の穴径を0.8S≦
b1≦1.2S、上磁極片1の底面の径をD1≧3
b1、下磁極片2の頂面の径をD2≦3b2に維持し、
下磁極片2の穴径b2を可変することを実験的に試み
た。
角θ2をθ2<60゜、上磁極片1の穴径を0.8S≦
b1≦1.2S、上磁極片1の底面の径をD1≧3
b1、下磁極片2の頂面の径をD2≦3b2に維持し、
下磁極片2の穴径b2を可変することを実験的に試み
た。
第2図は、第1図のレンズにより下磁極片2の穴径b2
を可変させた場合のb2と球面収差係数Cs 、軸上色収
差係数Cc 、試料と後焦点の間隔Zc との関係を示した
図であり、このとき上磁極片の穴径b1は10mm、底
面の径D1は36mm、頂面の径D2は20mm、上磁
極片1と下磁極片2の間隔Sは11mm、下磁極片2の
テーパー角θ2は45゜、試料位置Z0は下磁極片の頂
面から6mm上方に配置してある。
を可変させた場合のb2と球面収差係数Cs 、軸上色収
差係数Cc 、試料と後焦点の間隔Zc との関係を示した
図であり、このとき上磁極片の穴径b1は10mm、底
面の径D1は36mm、頂面の径D2は20mm、上磁
極片1と下磁極片2の間隔Sは11mm、下磁極片2の
テーパー角θ2は45゜、試料位置Z0は下磁極片の頂
面から6mm上方に配置してある。
ところで、加速電圧80KV乃至120KVの電子顕微
鏡において、軸上照射で3.4Åの点分解能(グラファ
イトの結晶格子像を確認する)と比較的強いコントラス
トを得るため、通常、球面収差係数Cs 及び軸上収差係
数Cc は次のような条件に設定されている。
鏡において、軸上照射で3.4Åの点分解能(グラファ
イトの結晶格子像を確認する)と比較的強いコントラス
トを得るため、通常、球面収差係数Cs 及び軸上収差係
数Cc は次のような条件に設定されている。
Cs Cc 3.5mm 一方、高いコントラストを得るためには対物レンズポー
ルピースの下極頂面と試料7との間に対物絞り8が挿入
される。この対物絞りの挿入位置は試料ホルダーの形状
によっても条件が変化するが、例えば厚さ3mmの試料
ホルダーで±40゜の試料傾斜を行なうことを前提とし
た場合、該試料傾斜等を妨げることのない対物絞り挿入
位置、即ち試料と絞りの間隔Zaの最適値は4.5mm
(試料位置から 4.5mm下方)程度となる。従って、この
位置に後焦点fを形成するような対物レンズであれば、
穴径数μmの絞りを用いた場合でも、蛍光板に投影され
る試料像は全く視野カットを受けずに理想的な高いコン
トラストで得られる。
ルピースの下極頂面と試料7との間に対物絞り8が挿入
される。この対物絞りの挿入位置は試料ホルダーの形状
によっても条件が変化するが、例えば厚さ3mmの試料
ホルダーで±40゜の試料傾斜を行なうことを前提とし
た場合、該試料傾斜等を妨げることのない対物絞り挿入
位置、即ち試料と絞りの間隔Zaの最適値は4.5mm
(試料位置から 4.5mm下方)程度となる。従って、この
位置に後焦点fを形成するような対物レンズであれば、
穴径数μmの絞りを用いた場合でも、蛍光板に投影され
る試料像は全く視野カットを受けずに理想的な高いコン
トラストで得られる。
ところが、この様に試料7と後焦点fとの距離即ち、後
焦点距離Zc が4.5mmと長いと球面収差係数Cs 及
び軸上収差係数Cc が増大し、分解能は逆に悪化してし
まう。
焦点距離Zc が4.5mmと長いと球面収差係数Cs 及
び軸上収差係数Cc が増大し、分解能は逆に悪化してし
まう。
しかし、実用的には穴径数十μm程度の絞りを用いるこ
とが多いため、例えば20μm程度の絞りを用いた場合
に、数千倍から数万倍の倍率で直径150mm程度の蛍
光板上に100mm乃至150mmの試料像が投影され
れば良いので、試料を対物絞りとの間隔Zaは2mm程
度まで短くして分解能を上げることが可能である。しか
し、Zaをこのように短くすることは前記試料傾斜等に
よる機械的な制約から不可能である。
とが多いため、例えば20μm程度の絞りを用いた場合
に、数千倍から数万倍の倍率で直径150mm程度の蛍
光板上に100mm乃至150mmの試料像が投影され
れば良いので、試料を対物絞りとの間隔Zaは2mm程
度まで短くして分解能を上げることが可能である。しか
し、Zaをこのように短くすることは前記試料傾斜等に
よる機械的な制約から不可能である。
そこで、本発明者は20μmの絞りを試料位置から4.
5mm下方に設定したままの状態で、10000倍の倍
率で直径150mm程度の蛍光板上に100mm乃至1
50mmの試料像が投影されることを条件として、下磁
極片2の穴径b2を実験的に可変させて第2図を得た。
その結果、第2図からもわかるように後焦点距離Zc が
変化し、穴径b2が8.4mm付近でZc は最少値(Z
c 2mm)を示すと共に、球面収差係数Cs が最少値
(Cs 2.8mm)となった。
5mm下方に設定したままの状態で、10000倍の倍
率で直径150mm程度の蛍光板上に100mm乃至1
50mmの試料像が投影されることを条件として、下磁
極片2の穴径b2を実験的に可変させて第2図を得た。
その結果、第2図からもわかるように後焦点距離Zc が
変化し、穴径b2が8.4mm付近でZc は最少値(Z
c 2mm)を示すと共に、球面収差係数Cs が最少値
(Cs 2.8mm)となった。
そこで、これらの条件からCs ≦3.5mm、Cc ≦
3.5mmを満たすような下磁極片の穴径b2を第2図
から求めると、5.7mm≦b2≦11mmとなる。こ
れをS=11mmでノーマライズするとb2は0.5S
からSまでの範囲になる。
3.5mmを満たすような下磁極片の穴径b2を第2図
から求めると、5.7mm≦b2≦11mmとなる。こ
れをS=11mmでノーマライズするとb2は0.5S
からSまでの範囲になる。
下磁極片の穴径b2をこれより小さな値にすると、試料
7と後焦点fとの間隔Zc が急激に大きくなり、コント
ラストは向上するものの球面収差係数Cs が急激に増大
し、高分解能の条件が損われる。
7と後焦点fとの間隔Zc が急激に大きくなり、コント
ラストは向上するものの球面収差係数Cs が急激に増大
し、高分解能の条件が損われる。
従って、実用的な20μm程度の絞りを試料位置から
4.5mm下方に配置し、一万倍程度の倍率で試料像が
蛍光板に実用的な視野と高いコントラストで投影される
と共に、高分解能を高く保つための条件は、下磁極片の
穴径b2を上磁極片1と下磁極片2の間隔Sの略1/2
からSまでの範囲に設定すれば良いことがわかる。この
時、後焦点は試料位置から2mm程度下方のf′に形成
される。
4.5mm下方に配置し、一万倍程度の倍率で試料像が
蛍光板に実用的な視野と高いコントラストで投影される
と共に、高分解能を高く保つための条件は、下磁極片の
穴径b2を上磁極片1と下磁極片2の間隔Sの略1/2
からSまでの範囲に設定すれば良いことがわかる。この
時、後焦点は試料位置から2mm程度下方のf′に形成
される。
[発明の効果] 上述した説明から明らかなように、本発明は、θ2<6
0゜,0.8S≦b1≦1.2S,D1≧3b1,D2
≦3b2を満たす対物レンズにおいて、下磁極片の穴径
b2を0.5SからSの間に設定するように形成するこ
とにより、対物絞りを挿入しても蛍光板上に投影される
試料像が視野カットを受けることはなくなり、高分解能
特性(軸上照射で3.4Åの格子分解能)を維持したま
ま、高コントラストを得ることができる。
0゜,0.8S≦b1≦1.2S,D1≧3b1,D2
≦3b2を満たす対物レンズにおいて、下磁極片の穴径
b2を0.5SからSの間に設定するように形成するこ
とにより、対物絞りを挿入しても蛍光板上に投影される
試料像が視野カットを受けることはなくなり、高分解能
特性(軸上照射で3.4Åの格子分解能)を維持したま
ま、高コントラストを得ることができる。
第1図は本発明の一実施例を示すための図、第2図は下
磁極片の穴径を種々変化させた際の球面収差係数Cs ,
軸上収差係数Cc ,試料と対物絞りとの間隔Zc の関係
を示すための図である。 1:上磁極片、2:下磁極片 3,4:スペーサー、5:ヨーク 6:励磁コイル、7:試料 8:対物絞り
磁極片の穴径を種々変化させた際の球面収差係数Cs ,
軸上収差係数Cc ,試料と対物絞りとの間隔Zc の関係
を示すための図である。 1:上磁極片、2:下磁極片 3,4:スペーサー、5:ヨーク 6:励磁コイル、7:試料 8:対物絞り
Claims (1)
- 【請求項1】上磁極片の底面の径及び下磁極片の頂面の
径を各々D1,D2、上下磁極片の穴径を各々b1,b
2、上下磁極片の間隔をS、下磁極片のテーパー角をθ
2とし、θ2<60゜,0.8S≦b1≦1.2S,D
1≧3b1,D2≦3b2とするとき、b2を0.5S
より大きくSより小さい値に設定することを特徴とする
透過電子顕微鏡における対物レンズ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63036888A JPH0654646B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 透過電子顕微鏡における対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63036888A JPH0654646B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 透過電子顕微鏡における対物レンズ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01211841A JPH01211841A (ja) | 1989-08-25 |
| JPH0654646B2 true JPH0654646B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=12482317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63036888A Expired - Fee Related JPH0654646B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 透過電子顕微鏡における対物レンズ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0654646B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109585245A (zh) * | 2015-01-30 | 2019-04-05 | 松定精度株式会社 | 荷电粒子线装置及扫描电子显微镜 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102376515B (zh) * | 2011-11-08 | 2014-02-12 | 北京航空航天大学 | 一种透射电子显微镜的物镜极靴 |
-
1988
- 1988-02-19 JP JP63036888A patent/JPH0654646B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109585245A (zh) * | 2015-01-30 | 2019-04-05 | 松定精度株式会社 | 荷电粒子线装置及扫描电子显微镜 |
| CN109585245B (zh) * | 2015-01-30 | 2021-03-23 | 松定精度株式会社 | 荷电粒子线装置及扫描电子显微镜 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01211841A (ja) | 1989-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |