JPH0654820A - 磁気共鳴診断装置 - Google Patents

磁気共鳴診断装置

Info

Publication number
JPH0654820A
JPH0654820A JP3251817A JP25181791A JPH0654820A JP H0654820 A JPH0654820 A JP H0654820A JP 3251817 A JP3251817 A JP 3251817A JP 25181791 A JP25181791 A JP 25181791A JP H0654820 A JPH0654820 A JP H0654820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
eddy current
slice
gradient
drive waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3251817A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiro Watanabe
英宏 渡邊
Shigehide Kuhara
重英 久原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3251817A priority Critical patent/JPH0654820A/ja
Publication of JPH0654820A publication Critical patent/JPH0654820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】励起したスライス領域全体にわたって、勾配磁
場に伴う渦電流磁場の影響を良好に補償できる磁気共鳴
診断装置を提供することを目的とする。 【構成】スライス用勾配磁場に伴って発生する渦電流磁
場の時定数および対勾配磁場強度比のデータを複数のス
ライス領域に対応して記憶する渦電流磁場メモリ1と、
このメモリ1に記憶された各スライス領域に対応した渦
電流磁場のデータから、各スライス領域での渦電流磁場
の時間応答の逆応答で変調された駆動波形を生成する駆
動波形生成部2と、この駆動波形を記憶する駆動波形メ
モリ3と、このメモリ3から励起すべきスライス領域の
駆動波形を読出し、その駆動波形に従ってスライス用勾
配コイル6を駆動するD/A変換器4および勾配コイル
電源5とを有する磁気共鳴診断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴診断装置に係
り、特に勾配磁場コイル駆動時に発生する渦電流磁場の
補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴映像法は、固有の磁気モーメン
トを持つ核の集団が一様な静磁場中に置かれたときに、
特定の周波数で回転する高周波磁場のエネルギーを共鳴
的に吸収する現象を利用して、物質の化学的および物理
的な微視的情報を映像化する手法である。この方法で
は、磁気共鳴信号に空間情報(位置情報)を持たせるた
めに、勾配磁場の使用が必要不可欠である。勾配磁場は
スイッチングされて印加されるため、そのスイッチング
により勾配コイル外部のシールド円筒導体上に渦電流が
誘起される。この渦電流によって生ずる磁場(以下、渦
電流磁場という)により磁気共鳴信号が変調を受け、画
像上ではぼけ等の劣化が生じ、スペクトル上では歪み等
の劣化が生じる要因となる。
【0003】この問題を解決する方法として、 (a) 渦電流の時間応答の逆応答で勾配コイル駆動波形を
変調し、渦電流磁場を補償する方法 (b) 勾配コイルの外部に、漏洩磁場遮断のためのアクテ
ィブシールド勾配コイル(ASGC)を設置する方法 が提案されている。
【0004】しかしながら、駆動波形の補償波形を一点
で決定する(a) の方法では、渦電流によって形成される
磁場と勾配コイル電流により形成される磁場とは完全に
一致しないことから、両者の磁場には異なった空間的非
線形性が存在するため、補償しきれない渦電流磁場が残
ってしまう(以下、残留渦電流磁場という)。
【0005】また、(b) の方法では勾配コイルの中心と
アクティブシールド勾配コイルの中心を厳密に一致させ
ることが難しく、その結果やはり残留渦電流磁場の問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術による渦電流磁場対策では、残留渦電流磁場が生
じるのが必至であり、その結果、画像上ではぼけ、スペ
クトル上では歪みといった劣化の要因となっていた。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、励起したスライス領域全体にわたって、勾配
磁場に伴う渦電流磁場の影響を良好に補償できる磁気共
鳴診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は勾配磁場に伴って発生する渦電流磁場のデ
ータを複数のスライス領域に対応して記憶する第1の記
憶手段と、この第2の記憶手段により記憶された各スラ
イス領域に対応した渦電流磁場のデータから、各スライ
ス領域での渦電流磁場の時間応答の逆応答で変調された
駆動波形を生成する駆動波形手段と、この駆動波形生成
手段により生成された駆動波形を記憶する第2の記憶手
段と、この第2の記憶手段から励起すべきスライス領域
の駆動波形を読出し、その駆動波形に従って勾配コイル
を駆動する手段と具備することを特徴とする。
【0009】また、本発明は勾配磁場に伴って発生する
渦電流磁場のデータを複数のスライス領域に対応して記
憶する記憶手段と、この記憶手段により記憶された各ス
ライス領域に対応した渦電流磁場のデータを用いて、勾
配コイルの駆動波形を各スライス領域での渦電流磁場の
時間応答の逆応答で変調する手段とを具備することを特
徴とする。
【0010】ここで、渦電流磁場のデータとは、具体的
には渦電流磁場の時定数と、対勾配磁場強度比であり、
これらのデータは例えば直交関数に展開されて分布関数
の形で記憶されるか、または各ポイント毎のデータが記
憶され、補間によってスライス領域の全データが求めら
れる。
【0011】
【作用】このように本発明では励起されるスライス領域
に応じて、そのスライス領域における渦電流磁場の時間
応答の逆応答で勾配コイル、特にスライス用勾配コイル
が変調されることにより、主としてスライス用勾配磁場
により生じる渦電流磁場の影響がスライス領域全体にわ
たって良く補償される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図2は、本発明の一実施例に係る磁気共鳴診断
装置の全体的な概略構成を示すブロック図である。同図
において、静磁場磁石21とその内側に設けられた勾配
コイル22およびシムコイル24により、図示しない被
検体に一様な静磁場とそれと同一方向で互いに直交する
x,y,z三方向に線形傾斜磁場分布を持つ勾配磁場が
印加される。勾配コイル22は勾配コイル電源25によ
り駆動され、シムコイル24はシムコイル電源26によ
り駆動される。勾配コイル22の内側に設けられたプロ
ーブ23は、送信部27から高周波信号が供給されるこ
とによって被検体に高周波磁場を印加し、被検体からの
磁気共鳴信号を受信する。プローブ23は送受両用で
も、送受別々に設けてもよい。プローブ23で受信され
た磁気共鳴信号は受信部8で検波された後、データ収集
部9に転送され、このデータ収集部29でA/D変換さ
れてから計算機システム30に送られ、データ処理がな
される。
【0013】以上の勾配コイル用電源25、シムコイル
用電源26、送信部27、受信部28およびデータ収集
部29は、全てシーケンス制御部32によって制御さ
れ、またシーケンス制御部32は計算機システム30に
よって制御される。
【0014】計算機システム30はコンソール31から
の指令により制御される。データ収集部29から計算機
システム30に入力された磁気共鳴信号は、フーリエ変
換、位相計算等が行われ、それに基づいて被検体内の所
望原子核の密度分布、渦電流磁場分布等の画像データが
再構成される。この画像データは、画像ディスプレイ3
3に送られ、画像として表示される。
【0015】次に、本実施例におけるスライス用勾配磁
場による渦電流磁場の補償システムを説明する。図1
は、図2における計算機システム30およびシーケンス
制御部32内の渦電流磁場の補償に関する部分を示して
いる。渦電流磁場補償システムは、渦電流磁場メモリ
1、駆動波形生成部2および駆動波形メモリ3からな
る。渦電流磁場メモリ1には各スライス位置での渦電流
磁場のデータとして、例えば渦電流磁場の時定数と、対
勾配磁場強度比のデータが記憶されている。駆動波形生
成部2は、この渦電流磁場のデータに基づき、渦電流磁
場の影響を補償するための各スライス面に対応した駆動
波形のデータを生成し、これがディジタルデータとして
駆動波形メモリ3に記憶される。この駆動波形メモリ3
から、励起されるスライス面に対応した駆動波形のデー
タが読出され、D/A変換器4によりアナログ信号に変
換された後、スライス用勾配コイル電源5に入力される
ことにより、スライス用勾配コイル6が駆動される。渦
電流磁場メモリ1、駆動波形生成部2および駆動波形メ
モリ3は、図2の計算機システム30によって実現され
る。D/A変換器4は、図2のシーケンス制御部32に
設けられている。
【0016】以下、スライス用勾配磁場を使ったシーケ
ンスの一例であるマルチスライス化学シフトイメージン
グの場合を例にとり、渦電流磁場の補償手順を説明す
る。図4はマルチスライス化学シフトイメージングのた
めのパルスシーケンスであり、図5に示すように被検体
の2つのスライス面S1,S2について化学シフトイメ
ージングを行う例を示している。図4において、RFは
高周波磁場、Gz,GxおよびGyはz,xおよびy軸
方向の勾配磁場を示している。この場合、Gzがスライ
ス用勾配磁場となっている。
【0017】本実施例における渦電流磁場の補償は、
(1) スライス位置を指定し、そのスライス位置でのスラ
イス用勾配磁場の駆動波形を算出して生成する、(2) 算
出した駆動波形に従ってスライス用勾配コイルを駆動
し、スライス位置での核スピンを励起するという二段階
の処理で行われる。
【0018】図3は、(1) の駆動波形生成の手順を示す
フローチャートである。まず、スライス面S1,S2を
指定すると共に、これらのスライス面S1,S2内の代
表点Z1,Z2をスライス位置として決定する(S1
1)。代表点Z1,Z2は、例えば図5に示されるよう
に、スライス面S1,S2内のz軸上の中心点に設定さ
れる。
【0019】次に、各スライス面内の核スピンを励起す
るように、すなわち次式が成立するように変調周波数f
s1,fs2およびスライス用勾配磁場強度Gs1,Gs2を決
定する(S12)。 γGs1・Z1=fs1 γGs2・Z2=fs2 (但し、γは磁気回転比)
【0020】次に、スライス位置Z1,Z2における渦
電流磁場各成分の時定数τzj(Z1),τzj(Z2)および該渦
電流磁場各成分の対勾配磁場強度比Azj(Z1),Azj(Z2)
(j=1,2,…、 jは渦電流磁場の各成分の番号を表わす)
を図1の渦電流磁場メモリ1から読出す(S13)。な
お、渦電流磁場は予めピックアップコイルによる検出ま
たは磁気共鳴信号の位相の微分等により計測して、渦電
流磁場波形として求めておき、これを非線形最小二乗法
等の方法によりカーブフィッティング等の処理を施す。
この手法により、スライス用勾配コイルの駆動時に発生
する渦電流磁場のz軸方向の分布が求まる。
【0021】渦電流磁場メモリ1に記憶する渦電流磁場
のデータは、各ポイント毎の時定数および対勾配磁場強
度比でもよいし、時定数および対勾配磁場強度比の分布
を直交関数で展開して得られた関数の形でもよい。前者
の場合、ポイント毎の時定数および対勾配磁場強度比か
ら補間によってスライス位置Z1,Z2における渦電流
磁場の時定数および対勾配磁場強度比を求めればよい。
【0022】次に、S13で渦電流磁場メモリ1から読
出された渦電流磁場各成分の時定数τzj(Z1),τzj(Z2)
および対勾配磁場強度比Azj(Z1),Azj(Z2)のデータを
用いて、渦電流磁場補償用の時定数τczj(Z1) ,τczj
(Z2) および対勾配磁場強度比Aczj(Z1) ,Aczj(Z2)
を算出する(S14)。これら渦電流磁場報償用の時定
数および対勾配磁場強度比の算出は、例えばIEEE TRANS
ACTIONS OF MEDICAL IMAGING Vol.7,247(1988)において
Michal A.Morch氏らによって述べられている、渦電流磁
場の時間応答の逆応答を求める方法を用いる。
【0023】次に、S14で算出されたデータτczj(Z
1) ,τczj(Z2) およびAczj(Z1) ,Aczj(Z2) を用い
て、各スライス面S1,S2に対応するスライス用勾配
コイルの駆動波形f1(Z1,t),f2(Z2,t)を求める(S
15)。これらの駆動波形は、f1(Z1,t)を例として示
すと、式(1)で表わされる。また、こうして求められ
た駆動波形f1(Z1,t)を図6に示す。他のスライス面S
2,…に対応する駆動波形f2(Z2,t),…も、f1(Z1,
t)と同様に求められる。以下、スライス面S1,S2,
…をSIで表わし、駆動波形f1(Z1,t),f2(Z2,t),
…をfI(ZI,t)で表わす。
【0024】
【数1】
【0025】このようにして算出・生成された駆動波形
fI(ZI,t)は、渦電流磁場の時間応答の逆応答で変調さ
れた形となる。従って、この駆動波形f1(ZI,t)を用い
てスライス用勾配コイルを駆動すれば、スライス面SI
の観測領域内における時定数τzi(x,y,zi)、対勾配磁場
強度比Azi(x,y,zi)はほぼ一様であるから、渦電流磁場
を補償することができる。
【0026】なお、図3のS13における時定数および
対勾配磁場強度比は、軸上における値を使ってもよい
し、各スライス面内における値の平均値を使ってもよ
い。また、スライス面SI内での代表点ZIは、図7
(a)に示すようにスライス面SI内の中央に選定して
もよいし、図7(b)に示すように、式(2)に示すよ
うな対勾配磁場強度比に重み付けを行ってZIを求めて
もよい。
【0027】
【数2】
【0028】また、図3のS12でスライス面内の点に
対して時定数、強度を求めてから、S13で各組に対し
て補償用時定数、強度を求め、これらの平均値を使って
駆動波形を設定するという方法も考えられる。
【0029】勾配コイルの中心と渦電流磁場の中心が僅
かでもずれている場合は、勾配コイルの中心においても
渦電流磁場が存在する。勾配コイルの中心では、勾配磁
場強度が零であるため、中心位置を含むスライスにおい
ては中心以外の点に対して時定数、強度を求めればよ
い。重み付けを施す場合でも、同様である。
【0030】図8は、本発明の他の実施例による渦電流
磁場補償システムを説明するための図であり、図2にお
ける計算機システム30およびシーケンス制御部32内
の渦電流磁場の補償に関する部分を示している。渦電流
磁場補償システムは、渦電流磁場メモリ1、基本駆動波
形生成部7、D/A変換器8、駆動波形制御部9および
渦電流磁場補償回路10からなる。基本駆動波形生成部
7はスライス用勾配コイルの基本駆動波形(通常、矩形
波)を生成し、D/A変換器8はこれをアナログ信号に
変換して渦電流磁場磁場補償回路10へ送る。
【0031】駆動波形制御部9は、渦電流磁場メモリ1
から読出された渦電流磁場データから渦電流磁場の時間
応答の逆応答を求めることにより、あるいは予め渦電流
磁場メモリ1に時間応答の逆応答に対応する時定数、強
度比に対応する可変抵抗調整量または可変コンデンサ容
量調整量を記憶しておき、これを読出して渦電流磁場補
償回路10を制御する。すなわち、渦電流磁場補償回路
10において、D/A変換器8からの基本駆動波形が駆
動波形制御部9によって渦電流磁場の時間応答の逆応答
で変調される。これにより渦電流磁場補償回路10か
ら、各スライス面に対応して所定の時定数τcjおよび対
勾配磁場強度比Acjを有する勾配コイル駆動波形が出力
され、勾配コイル電源5を経てスライス用勾配コイル6
に供給される。尚、基本駆動波形生成部7およびD/A
変換器8はなくともよく、基本駆動波形を渦電流磁場補
償回路10に直接入力してもよい。
【0032】図9は、渦電流磁場補償回路10の具体例
を示す図であり、図8のD/A変換器8から入力された
基本駆動波形のアナログ信号は、可変抵抗器101を介
して増幅器102に入力され、さらに増幅器102の出
力端子とグラウンド間に接続されたコンデンサ103お
よび抵抗器104からなる時定数回路を経て出力され
る。この場合、図8の駆動波形制御部9からの渦電流磁
場の時間応答の逆応答に対応する制御信号に従って、可
変抵抗器101を制御することで、駆動波形の対勾配磁
場強度比Acjが変わり、またコンデンサ103または抵
抗104を可変することで、駆動波形の時定数τcjが変
わる。
【0033】なお、以上の実施例ではスライス面を指定
してからスライス用勾配コイルの駆動波形を算出し、こ
の駆動波形に従ってスライス用勾配コイルを駆動すると
いう手順を示したが、スライス面が予め決定されている
場合はスライス面の指定は不要である。また、そのとき
は渦電流磁場の時定数、対勾配磁場強度比を記憶してお
く必要はなく、予め各スライス面に対応する駆動波形を
計算機内のメモリに記憶しておけばよい。
【0034】さらに、以上の実施例ではマルチスライス
3次元化学シフトイメージングの場合にについて述べた
が、本発明はスライス用勾配磁場のスイッチングに伴い
発生する渦電流磁場を補償する点を要旨とするものであ
り、他の例えばスティミュレイテッドエコーによる局所
イメージングシーケンスといった、スライス用勾配磁場
を使用するシーケンス全てに適用が可能である。
【0035】次に、本発明のさらに別の実施例を説明す
る。磁気共鳴映像法において画像を高速に取得する方法
として、マンスフィールド氏によるエコープラナー法
や、ハチソン氏らによる超高速フーリエ法といった、い
わゆる超高速イメージング(以下、超高速MRIとい
う)法が知られている。一般に、超高速MRIのデータ
収集操作は、例えば2次元イメージングの場合、Kスペ
ース(Kx,Kz)上をスキャンすることに等しく、得
られたデータを2次元フーリエ変換することにより画像
が得られる。
【0036】具体的には、まず読み出し用勾配磁場の印
加中にデータ収集することにより、Kx方向の1ライン
のデータが得られ、次に位相エンコード用勾配磁場を所
定時間印加後、同一操作を行うことにより、Kz方向に
所定量シフトしたデータが得られる。この一連の操作を
複数回繰り返すことにより、画像再構成に必要なKスペ
ース上のデータセットが得られる。この操作は超高速フ
ーリエ法のデータ収集操作に相当しており、得られたデ
ータはKスペース上の格子点データとなるため、2次元
フーリエ変換することにより画像が得られる。一方、エ
コープラナー法では読み出し用勾配磁場と位相エンコー
ド用勾配が同時に印加されるため、Kスペース上を斜め
にスキャンしたデータが得られ、これをそのままフーリ
エ変換したのでは特有のアーチファクトが生じてしま
う。
【0037】これらの超高速MRIにおいて画像再構成
を行う場合、A/D変換後メモリに書き込まれた一連の
マルチエコー信号を1エコー毎分離し並べ換えること
で、Kスペース上のデータセットを得る。このとき、勾
配磁場が理想矩形波であれば、データの最初から1エコ
ー分のデータ数ずつ等間隔に切り出して行けば良いが、
立上がりの特性や渦電流磁場の影響、静磁場の影響など
により各エコーのピーク位置がずれるため、実際はピー
ク位置の情報を基にデータを切り出して行く必要があ
る。このとき、エンコードが入った状態(本スキャン)
ではエンコード方向の位相分散により波形が変形し、正
しいエコーピークの位置が求まらないため、エンコード
無しの状態(プリスキャン)でエコーピークを予め求め
ておく必要があった。この場合、静磁場の均一性が変化
しなければ一度収集したデータを基に以後のスキャンは
1スキャンで画像再構成が可能である。しかし、本スキ
ャンでの静磁場均一性が対象部位の大きさ・構造の違い
によるサセプタビリティの影響でプリスキャンの場合と
異なるときは、部位毎にプリスキャンデータをとる必要
があり、検査時間が増大する。また、このとき静磁場の
不均一性が大きい場合には、横磁化の緩和時間T
2 * (静磁場不均一性がある場合の横磁化の位相緩和時
間)が短く、信号値が時間と共に急速に減衰するため、
プリスキャンを行ってもマルチエコーのピーク位置が検
出されないなど、静磁場不均一性の影響を受けるという
問題があった。
【0038】以下に述べる実施例は、このような問題を
解決するため、読み出し用勾配磁場の波形をピックアッ
プコイルを用いて検出し、検出した読み出し用勾配磁場
波形を積分し、積分波形の零クロス点を検出することで
マルチエコーのピーク位置を求め、そのピーク位置デー
タを基にスキャンデータの再構成を行い、その後必要で
あれば静磁場不均一性による画像歪の補正を行うもので
ある。このような方法でマルチエコーのピーク位置デー
タを求めておくことにより、プリスキャンを行う事な
く、1スキャンで超高速MRIの画像再構成が可能とな
る。
【0039】図10はその一実施例であり、読み出し用
勾配コイル200が発生する読み出し用勾配磁場波形を
検出するために、図11に示すようなピックアップ20
2が設けられる。ピックアップコイル202からの引き
だし線は、無誘導巻きにしておくことが望ましい。
【0040】ピックアップコイル202は、その軸方向
が読み出し用勾配コイル200の軸方向と一致するよう
にセットされる。この場合、ピックアップコイル202
は図12のAに示されるように勾配コイル200の内側
に接するように配置してもよいし、同図Bに示されるよ
うにプローブボビン201の外側もしくは撮像の妨げに
ならなければ内側にセットしてもよい。また、基本的に
勾配磁場発生系に変更がなければ勾配磁場波形の計測は
一度でよいため、同図Cのように撮像の妨げにならない
範囲で一時的にピックアップコイル202をセットして
もよい。但し、いずれの場合でも勾配コイル200のリ
ニアリティの良い位置にセットしておく必要がある。ま
た、読み出し用勾配磁場の方向を例えばx方向とする
と、少なくともx=0(勾配磁場強度が0の位置)以外
の位置にピックアップコイル202をセットする必要が
ある。
【0041】このピックアップコイル202の検出出力
は、アンプ203で増幅された後、積分器204または
A/D変換器205に入力され、積分器204の出力は
A/D変換器205に入力される。A/D変換器205
の出力はメモリ206に入力される。
【0042】次に、エコーピーク位置の検出法を図13
に示すタイムチャートと図14に示すフローチャートを
参照して説明する。まず、超高速MRIのシーケンスに
より読み出し用勾配コイル200を駆動し、ピックアッ
プコイル202によって読み出し用勾配磁場波形を検出
する。このとき、エンコード用勾配磁場や高周波磁場は
印加しないようにしておく。ピックアップコイル202
からの信号は、増幅器203を通して積分器204また
はA/D変換器205に入力され、A/D変換器205
の出力はメモリ206に記憶される(S21)。
【0043】図13(a)はピックアップコイル202
の出力信号波形であり、読み出し用勾配磁場波形を微分
した波形となっている。このピックアップコイル202
の出力信号波形を積分器204で積分すると、図13
(b)に示すような勾配磁場波形が得られる。積分器2
04の出力信号波形はA/D変換器205によりサンプ
リングされてディジタル信号に変換され、メモリ206
に記憶される。このときA/D変換器206のサンプリ
ング周波数、ビット数をエコー信号用のA/D変換器の
それと同一にしておけば、エコーデータの処理に都合が
よい。ここで、積分には積分器204を使用する必要は
必ずしもなく、ピックアップコイル202の出力信号を
直接A/D変換器205によりディジタル化してメモリ
206に記憶した後、計算機により数値積分してもよ
い。
【0044】超高速MRIでは、読み出し用勾配磁場を
図13(b)に示すように多数回反転してグラジエント
エコーを多数生じさせるが、そのピーク位置は勾配磁場
波形の積分値が零になった時刻に生じる。従って、メモ
リ206に記憶された勾配磁場波形を図13(c)に示
すように積分し、零クロスの時刻t1,t2,…を検出する
ことで、エコーピーク位置が求まる(S22)。このエ
コーピーク位置のデータは、記憶される(S23)。
【0045】次に、このようにして求められたエコーピ
ーク位置のデータを用いて、本スキャンデータについて
画像再構成を行う。この画像再構成の手順を図15に示
すフローチャートを参照して説明する。超高速MRIの
スキャン(エンコードあり)によって得られた信号(マ
ルチエコーデータ)は、A/D変換器でディジタル化さ
れた後、メモリに記憶される(S31)。この一連のマ
ルチエコーデータは、図14の手順によって得られた各
エコーピーク位置を中心に画像再構成に必要な読み出し
用勾配磁場方向のデータポイント数ずつに切り出される
(S32)。こうして得られたエコーデータは、勾配磁
場が反転されているため、偶数番目と奇数番目とでKス
ペース上の方向が逆となっている。従って、これら偶数
番目および奇数番目のいずれか一方のデータを反転する
ことで、画像再構成に必要なデータセットが得られる。
この後、オフセット処理や静磁場不均一性による画像歪
みの除去、および必要に応じてプローブ特性の補正など
の処理が行われ、以下通常の超高速MRIの画像再構成
処理および表示が行われる(S33)。画像表示は絶対
値にて行われる。
【0046】以上、超高速AMRIのエコーピーク位置
検出法および画像再構成法について説明したが、本発明
は勾配磁場波形の精密制御にも応用が可能である。即
ち、メモリ内の勾配磁場波形を解析することにより、例
えばデータ収集を行っている期間での勾配磁場波形が立
上りの影響などにより理想波形からずれていた場合、勾
配磁場電源の入力波形にフィードバックを施すか、ある
いはKスペース上で補間操作を行うことで、勾配磁場波
形を修正することができる。また、本発明をエコーピー
ク位置の自動調整に用いることも可能である。例えば検
出したエコーピーク位置が勾配磁場の各反転期間の中心
にない場合、勾配磁場電源の入力波形を修正すること
で、エコーピーク位置を調整することができる。
【0047】このように本実施例によれば、プリスキャ
ンなしで超高速MRIの画像再構成が可能となる。ま
た、エコーピーク位置の検出に際して静磁場不均一性の
影響を受けず、静磁場不均一性の影響はデータ処理の段
階で独立に除去できるため、良好な再構成画像が得られ
る。さらに、データ収集した読み出し用勾配磁場波形を
基に、理想波形からのずれの影響を勾配磁場電源の入力
波形の修正等により除去でき、画質向上を図ることが可
能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、励起するスライス領域
毎にそれぞれ勾配コイルの駆動波形を設定し、これに基
づいて勾配コイルを駆動することにより、スライス用勾
配磁場に伴って発生する渦電流磁場の影響をスライス領
域全体にわたって補償することができ、画像上でぼけ等
の劣化がなく、スペクトル上での歪み等の劣化が生じな
い磁気共鳴診断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る渦電流磁場補償システ
ムの構成説明図
【図2】本発明の一実施例に係る磁気共鳴診断装置のブ
ロック図
【図3】同実施例におけるスライス用勾配磁場に伴い発
生する渦電流磁場補償のためのスライス用勾配コイル駆
動波形の生成手順を示すフローチャート
【図4】マルチスライス3次元化学シフトイメージング
のシーケンスを示す図
【図5】z方向のスライスを示す図
【図6】スライス面に対応したスライス用勾配コイル駆
動波形を示す図
【図7】スライス用勾配磁場に伴い発生する渦電流磁場
の対勾配磁場強度比の分布およびスライス面内の位置を
選定する方法を示す図
【図8】本発明の他の実施例に係る渦電流磁場補償シス
テムの構成説明図
【図9】図8における渦電流磁場補償回路の具体例を示
す図
【図10】本発明のさらに別の実施例の要部の構成を示
すブロック図
【図11】図10におけるピックアップコイルを示す図
【図12】同ピックアップコイルの種々の配置方法を説
明するための図
【図13】同実施例におけるマルチエコーピーク位置の
検出方法を説明するためのタイムチャート
【図14】同実施例におけるマルチエコーピーク位置の
検出手順を説明するためのフローチャート
【図15】同実施例における画像再構成手順を説明する
ためのフローチャート。
【符号の説明】
1…渦電流磁場メモリ 2…駆動波
形生成部 3…駆動波形メモリ 4…D/A
変換器 5…勾配コイル電源 6…スライ
ス用勾配コイル 7…基本駆動波形生成部 8…D/A
変換器 9…駆動波形制御部 10…渦電
流磁場補償回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図6】
【図11】
【図1】
【図2】
【図7】
【図9】
【図3】
【図8】
【図12】
【図10】
【図13】
【図14】
【図15】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一様な静磁場中に配置された被検体に高周
    波磁場と勾配コイルによって発生される勾配磁場を所定
    のパルスシーケンスに従って印加して所望のスライス領
    域を励起し、その励起したスライス領域からの磁気共鳴
    信号を検出して映像化する磁気共鳴診断装置において、 前記勾配磁場の印加に伴って発生する渦電流磁場のデー
    タを複数のスライス領域に対応して記憶する第1の記憶
    手段と、 この第1の記憶手段により記憶された各スライス領域に
    対応した渦電流磁場のデータから、各スライス領域での
    渦電流磁場の時間応答の逆応答で変調された駆動波形を
    生成する駆動波形手段と、 この手段により生成された駆動波形を記憶する第2の記
    憶手段と、 この第2の記憶手段から励起すべきスライス領域の駆動
    波形を読出し、その駆動波形に従って前記勾配コイルを
    駆動する手段と具備することを特徴とする磁気共鳴診断
    装置。
  2. 【請求項2】一様な静磁場中に配置された被検体に高周
    波磁場と勾配コイルによって発生される勾配磁場を所定
    のパルスシーケンスに従って印加して所望のスライス領
    域を励起し、その励起したスライス領域からの磁気共鳴
    信号を検出して映像化する磁気共鳴診断装置において、 前記勾配磁場の印加に伴って発生する渦電流磁場のデー
    タを記憶する記憶手段と、 この記憶手段により記憶された各スライス領域に対応し
    た渦電流磁場のデータを用いて、前記勾配コイルの駆動
    波形を各スライス領域での渦電流磁場の時間応答の逆応
    答で変調する手段と具備することを特徴とする磁気共鳴
    診断装置。
JP3251817A 1991-09-30 1991-09-30 磁気共鳴診断装置 Pending JPH0654820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3251817A JPH0654820A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気共鳴診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3251817A JPH0654820A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気共鳴診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0654820A true JPH0654820A (ja) 1994-03-01

Family

ID=17228364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3251817A Pending JPH0654820A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気共鳴診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0654820A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10248822A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴測定装置及びその方法
JP2009172360A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置の制御プログラム
WO2011040289A1 (ja) * 2009-09-29 2011-04-07 株式会社 日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置および励起領域調整方法
JP2012183233A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2012245350A (ja) * 2011-04-19 2012-12-13 General Electric Co <Ge> 拡散強調エコープラナー撮像法において高次渦電流に誘発された歪みを予測補正するためのシステムおよび方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10248822A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴測定装置及びその方法
JP2009172360A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置の制御プログラム
WO2011040289A1 (ja) * 2009-09-29 2011-04-07 株式会社 日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置および励起領域調整方法
US9594135B2 (en) 2009-09-29 2017-03-14 Hitachi, Ltd. Magnetic resonance imaging apparatus and method for adjusting excitation region
JP2012183233A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
CN102764122A (zh) * 2011-03-07 2012-11-07 株式会社东芝 磁共振成像装置
US9157973B2 (en) 2011-03-07 2015-10-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic resonance imaging apparatus
JP2012245350A (ja) * 2011-04-19 2012-12-13 General Electric Co <Ge> 拡散強調エコープラナー撮像法において高次渦電流に誘発された歪みを予測補正するためのシステムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529446B2 (ja) Epi及びgrase mriにおける読み出し傾斜磁界極性の補正方法
US5825185A (en) Method for magnetic resonance spin echo scan calibration and reconstruction
US6222365B1 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method
JPH0568674A (ja) 複素なnmr画像データのアレイにおける誤差を修正する方法
KR20040080371A (ko) 핵 자기 공명 화상 생성 장치 및 핵 자기 공명 화상 생성방법
JP2007117765A (ja) Epiシーケンスにおける傾斜誘起された交差項磁場の測定および補正
JP2755125B2 (ja) Mrイメージング装置
US11585884B2 (en) Continual trajectory correction in magnetic resonance imaging
US4940941A (en) Method of high-speed magnetic resonance imaging
US6906515B2 (en) Magnetic resonance imaging device and method
EP1004892A1 (en) Compensating an MRI system for residual magnetization
US5068609A (en) Method for generating an image using nuclear magnetic resonance signals
US6528996B1 (en) Diffusion-weighted imaging method and apparatus for fast pulse sequence with MPG pulses
EP1102082A2 (en) Method and apparatus for reducing image artifacts caused by magnet vibration in an MR imaging system
JPH03264046A (ja) 核磁気共鳴映像法及び装置
US5184073A (en) Method for correcting phase errors in a nuclear magnetic resonance signal and device for realizing same
JPH0654820A (ja) 磁気共鳴診断装置
US6313629B1 (en) Prescan calibration of spatially dependent data errors in single echo sequences
JP3576641B2 (ja) Mri装置
EP1102081A2 (en) Method and apparatus to compensate for image artifacts caused by magnet vibration in an MR imaging system
JP3447099B2 (ja) Mri装置
JP4435488B2 (ja) 超高速磁気共鳴画像化のためのシーケンスの前調整
JP2000175882A (ja) Mrイメージング装置
JP4400957B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3116785B2 (ja) Mrイメージング装置