JPH0655066A - 吸着剤 - Google Patents
吸着剤Info
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- JPH0655066A JPH0655066A JP21142692A JP21142692A JPH0655066A JP H0655066 A JPH0655066 A JP H0655066A JP 21142692 A JP21142692 A JP 21142692A JP 21142692 A JP21142692 A JP 21142692A JP H0655066 A JPH0655066 A JP H0655066A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 微量金属イオン、特にめっき浴液中に含まれ
る鉛イオンを選択的に吸着する無機酸化物からなる吸着
剤を提供する。 【構成】 二酸化ケイ素と二酸化ジルコニアを重量比で
90:10乃至25:75の割合で含有し、且つ少くと
も50m2 /gの比表面積を有する微細多孔質の酸化物
複合体よりなる吸着剤。
る鉛イオンを選択的に吸着する無機酸化物からなる吸着
剤を提供する。 【構成】 二酸化ケイ素と二酸化ジルコニアを重量比で
90:10乃至25:75の割合で含有し、且つ少くと
も50m2 /gの比表面積を有する微細多孔質の酸化物
複合体よりなる吸着剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な吸着剤に関し、さ
らに詳しくは二酸化ケイ素及び二酸化ジルコニウムを含
有する微細多孔質の酸化物質複合体よりなる、特にめっ
き浴液中に微量濃度で混在する鉛イオンに対し優れた吸
着能を有する吸着剤に関する。
らに詳しくは二酸化ケイ素及び二酸化ジルコニウムを含
有する微細多孔質の酸化物質複合体よりなる、特にめっ
き浴液中に微量濃度で混在する鉛イオンに対し優れた吸
着能を有する吸着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】各種金属材料はその防蝕の目的及び装飾
的効果などから種々のめっきが行われている。これらの
めっきを行うめっき浴液は建浴時に薬品から不純物とし
て鉛が持ち込まれ、更には不溶性電極として鉛または鉛
合金が使用される場合には、この電極の溶解によってめ
っき浴液中の鉛イオンを増加させる。めっき浴液に規定
量以上の濃度で鉛が存在すると、柔軟性のあるめっきが
得られなくなったり、めっき被膜の黒ずみ、ピットの発
生、つきまわり不良、光沢低下などを起こす原因とな
る。
的効果などから種々のめっきが行われている。これらの
めっきを行うめっき浴液は建浴時に薬品から不純物とし
て鉛が持ち込まれ、更には不溶性電極として鉛または鉛
合金が使用される場合には、この電極の溶解によってめ
っき浴液中の鉛イオンを増加させる。めっき浴液に規定
量以上の濃度で鉛が存在すると、柔軟性のあるめっきが
得られなくなったり、めっき被膜の黒ずみ、ピットの発
生、つきまわり不良、光沢低下などを起こす原因とな
る。
【0003】従来、この不純物としての鉛の除去方法は (1)低電流密度で空電解を行って除去する (2)少量の硫酸あるいは硫化ナトリウムを添加して硫
酸鉛あるいは硫化鉛の沈殿とし、濾過して除去する。 (3)めっき浴液に炭酸ストロンチウム又は炭酸バリウ
ムを添加し、めっき浴液中の硫酸イオンと反応して硫酸
ストロンチウム、又は硫酸バリウムの沈殿を生成する際
に鉛イオンを共沈させる などの方法によって行われている。
酸鉛あるいは硫化鉛の沈殿とし、濾過して除去する。 (3)めっき浴液に炭酸ストロンチウム又は炭酸バリウ
ムを添加し、めっき浴液中の硫酸イオンと反応して硫酸
ストロンチウム、又は硫酸バリウムの沈殿を生成する際
に鉛イオンを共沈させる などの方法によって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来行われている前記
方法では、(1)の方法はめっきの主成分である金属イ
オンも電解により析出するために金属イオンが損失する
という欠点を有する。また、(2),(3)の方法は余
分な成分を添加することにより、それ自身が不純物とな
りうるし、またこれらの薬品の添加設備、生成した沈殿
物の濾過設備等を必要とする上、取扱いの煩雑なスラッ
ジを発生させることなどの欠点を有する。
方法では、(1)の方法はめっきの主成分である金属イ
オンも電解により析出するために金属イオンが損失する
という欠点を有する。また、(2),(3)の方法は余
分な成分を添加することにより、それ自身が不純物とな
りうるし、またこれらの薬品の添加設備、生成した沈殿
物の濾過設備等を必要とする上、取扱いの煩雑なスラッ
ジを発生させることなどの欠点を有する。
【0005】一方、めっき浴液中からの微量鉛の除去の
ためにイオン交換樹脂、キレート樹脂で代表される有機
高分子吸着剤の適用が考えられるが、この種の吸着剤は
選択性に限界があり、鉛イオンのみを選択的に除去する
ことは不可能である。また活性炭,シリカ,ゼオライト
などの無機吸着剤についても鉛イオンの吸着能が低い、
選択性に乏しい、再生できないなどの欠点を有し十分に
満足できるものではない。
ためにイオン交換樹脂、キレート樹脂で代表される有機
高分子吸着剤の適用が考えられるが、この種の吸着剤は
選択性に限界があり、鉛イオンのみを選択的に除去する
ことは不可能である。また活性炭,シリカ,ゼオライト
などの無機吸着剤についても鉛イオンの吸着能が低い、
選択性に乏しい、再生できないなどの欠点を有し十分に
満足できるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、め
っき浴液中に不純物として微量含まれる鉛イオンを選択
的に除去するための吸着剤について鋭意検討した結果、
二酸化ケイ素と二酸化ジルコニウムから構成された微細
多孔質の酸化物質複合体が、鉛イオンに対して非常に優
れた吸着能を発揮することを見出し、本発明を完成する
に至ったのである。かくして本発明によれば、二酸化ケ
イ素と二酸化ジルコニウムを重量比で90:10乃至2
5:75の割合で含有する微細多孔質の酸化物複合体よ
りなる吸着剤が提供される。
っき浴液中に不純物として微量含まれる鉛イオンを選択
的に除去するための吸着剤について鋭意検討した結果、
二酸化ケイ素と二酸化ジルコニウムから構成された微細
多孔質の酸化物質複合体が、鉛イオンに対して非常に優
れた吸着能を発揮することを見出し、本発明を完成する
に至ったのである。かくして本発明によれば、二酸化ケ
イ素と二酸化ジルコニウムを重量比で90:10乃至2
5:75の割合で含有する微細多孔質の酸化物複合体よ
りなる吸着剤が提供される。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
吸着剤は二酸化ケイ素(SiO2 )及び二酸化ジルコニ
ウム(ZrO 2 )を主体とする無機酸化物の複合体から
構成された合成無機吸着剤である。その正確な構造は明
らかではないが、実質的に二酸化ケイ素よりなる微細マ
トリックス領域と実質的に二酸化ジルコニウムよりなる
微細マトリックス領域とが、例えば下記式
吸着剤は二酸化ケイ素(SiO2 )及び二酸化ジルコニ
ウム(ZrO 2 )を主体とする無機酸化物の複合体から
構成された合成無機吸着剤である。その正確な構造は明
らかではないが、実質的に二酸化ケイ素よりなる微細マ
トリックス領域と実質的に二酸化ジルコニウムよりなる
微細マトリックス領域とが、例えば下記式
【0008】
【化1】 で示されるごとき結合を介して三次元的に結合し、微細
多孔質の酸化複合体を形成していると考えられる。
多孔質の酸化複合体を形成していると考えられる。
【0009】本発明の酸化物複合体は二酸化ケイ素と二
酸化ジルコニウムは重量比で90:10乃至25:7
5、好ましくは80:20乃至40:60の割合で含有
することができる。本発明の吸着剤に用いられる前記酸
化物複合体は微細多孔質構造を有し、高い比表面積を有
する。すなわち本発明の吸着剤のBET法による比表面
積は一般に少なくとも50m2 /g以上、好ましくは1
00m2 /g以上、通常は約100〜約200m2 /g
の範囲内である。
酸化ジルコニウムは重量比で90:10乃至25:7
5、好ましくは80:20乃至40:60の割合で含有
することができる。本発明の吸着剤に用いられる前記酸
化物複合体は微細多孔質構造を有し、高い比表面積を有
する。すなわち本発明の吸着剤のBET法による比表面
積は一般に少なくとも50m2 /g以上、好ましくは1
00m2 /g以上、通常は約100〜約200m2 /g
の範囲内である。
【0010】また、本発明の吸着剤は後述するその製造
条件等により相違するが、一般的に平均孔径が約200
から20000オングストロームというマクロポアのほ
か、平均孔径が20オングストローム以下の非常に微細
なミクロポアを多数有しており、その孔容積は水銀圧入
法および窒素吸着法で測定して少なくとも約0.2cm
3 /g、通常約0.3〜1.0cm3 /gの範囲にあ
る。さらに本発明の吸着量剤の嵩密度はその組成にもよ
るが、一般に0.2〜0.9g/cm3 、好適には0.
35〜0.7g/cm3 の範囲にある。
条件等により相違するが、一般的に平均孔径が約200
から20000オングストロームというマクロポアのほ
か、平均孔径が20オングストローム以下の非常に微細
なミクロポアを多数有しており、その孔容積は水銀圧入
法および窒素吸着法で測定して少なくとも約0.2cm
3 /g、通常約0.3〜1.0cm3 /gの範囲にあ
る。さらに本発明の吸着量剤の嵩密度はその組成にもよ
るが、一般に0.2〜0.9g/cm3 、好適には0.
35〜0.7g/cm3 の範囲にある。
【0011】本発明によれば、上記した如き物性を有す
る微細多孔質の酸化物複合体は、可溶性ジルコニウム塩
及び可溶性ケイ酸塩を溶解含有する酸性水溶液をアルカ
リ加水分解に付して二酸化ケイ素及び二酸化ジルコニウ
ムを共沈せしめ、得られる沈殿を分離した後乾燥し、必
要に応じて約800℃以下の温度で焼成することにより
製造することができる。
る微細多孔質の酸化物複合体は、可溶性ジルコニウム塩
及び可溶性ケイ酸塩を溶解含有する酸性水溶液をアルカ
リ加水分解に付して二酸化ケイ素及び二酸化ジルコニウ
ムを共沈せしめ、得られる沈殿を分離した後乾燥し、必
要に応じて約800℃以下の温度で焼成することにより
製造することができる。
【0012】原料として使用できる可溶性ジルコニウム
塩としては、例えば四塩化ジルコニウム,硫酸ジルコニ
ウム,塩化酸化ジルコニウム,硝酸ジルコニウム,硝酸
酸化ジルコニウムなどが挙げられ、また可溶性ケイ酸塩
としては、例えばメタケイ酸ナトリウム,オルトケイ酸
ナトリウム,水ガラス,四塩化ケイ素,ケイ酸エチル,
シリカゾルなどを用いることができる。
塩としては、例えば四塩化ジルコニウム,硫酸ジルコニ
ウム,塩化酸化ジルコニウム,硝酸ジルコニウム,硝酸
酸化ジルコニウムなどが挙げられ、また可溶性ケイ酸塩
としては、例えばメタケイ酸ナトリウム,オルトケイ酸
ナトリウム,水ガラス,四塩化ケイ素,ケイ酸エチル,
シリカゾルなどを用いることができる。
【0013】上記可溶性ジルコニウム塩及び可溶性ケイ
酸塩はそれぞれ水溶液の形で混合することができる。そ
れぞれの水溶液中における該ジルコニウム塩及びケイ酸
塩の濃度は臨界的ではないが、それぞれ一般に0.01
〜0.6モル/l、好ましくは0.1〜0.4モル/l
の範囲内の濃度とするのが有利である。該ジルコニウム
塩の水溶液は一般に酸性であるのに対し、該ケイ酸塩の
水溶液は一般にアルカリ性であるため、両水溶液を単に
混合しただけでも中和反応が生じ、ジルコニウム塩及び
ケイ酸塩は加水分解されて二酸化ケイ素と二酸化ジルコ
ニウムの混合ゲルが生成するが、かくして生成した混合
ゲルからは吸着剤として使用するに耐えるだけの吸着能
を持つ酸化物複合体を与えない。
酸塩はそれぞれ水溶液の形で混合することができる。そ
れぞれの水溶液中における該ジルコニウム塩及びケイ酸
塩の濃度は臨界的ではないが、それぞれ一般に0.01
〜0.6モル/l、好ましくは0.1〜0.4モル/l
の範囲内の濃度とするのが有利である。該ジルコニウム
塩の水溶液は一般に酸性であるのに対し、該ケイ酸塩の
水溶液は一般にアルカリ性であるため、両水溶液を単に
混合しただけでも中和反応が生じ、ジルコニウム塩及び
ケイ酸塩は加水分解されて二酸化ケイ素と二酸化ジルコ
ニウムの混合ゲルが生成するが、かくして生成した混合
ゲルからは吸着剤として使用するに耐えるだけの吸着能
を持つ酸化物複合体を与えない。
【0014】ところが本発明において、可溶性ケイ酸塩
の水溶液を酸により予めpH約0.1〜4程度の酸性に
調整しておいた後、可溶性ジルコニウム塩の水溶液と混
合し、しかる後混合水溶液をアルカリ加水分解に付すよ
うにすると、後記実施例に示す如く非常に性能の優れた
酸化物複合体が得られることが見出されたのである。可
溶性ケイ酸塩の水溶液と可溶性ジルコニウム塩の水溶液
との混合割合は、最終複合体に要求される二酸化ケイ素
対二酸化ジルコニウムの重量比に応じて変えることがで
きる。該アルカリ加水分解は得られる混合水溶液にアル
カリを加えることにより達成される。使用しうるアルカ
リ剤としてはアンモニア水,水酸化ナトリウム,水酸化
カリウム,炭酸ナトリウム等の無機アルカリが挙げられ
るほか、尿素,ウロトロピンなどのアンモニアを遊離す
る化合物も好適に使用できる。
の水溶液を酸により予めpH約0.1〜4程度の酸性に
調整しておいた後、可溶性ジルコニウム塩の水溶液と混
合し、しかる後混合水溶液をアルカリ加水分解に付すよ
うにすると、後記実施例に示す如く非常に性能の優れた
酸化物複合体が得られることが見出されたのである。可
溶性ケイ酸塩の水溶液と可溶性ジルコニウム塩の水溶液
との混合割合は、最終複合体に要求される二酸化ケイ素
対二酸化ジルコニウムの重量比に応じて変えることがで
きる。該アルカリ加水分解は得られる混合水溶液にアル
カリを加えることにより達成される。使用しうるアルカ
リ剤としてはアンモニア水,水酸化ナトリウム,水酸化
カリウム,炭酸ナトリウム等の無機アルカリが挙げられ
るほか、尿素,ウロトロピンなどのアンモニアを遊離す
る化合物も好適に使用できる。
【0015】該加水分解はできるかぎり緩速に進め、急
激な共沈を避けることが望ましく、従ってかかるアルカ
リを該混合水溶液にゆっくりと添加し、該液のpHを極
めてゆるやかに上昇せしめることにより、徐々に二酸化
ケイ素と二酸化ジルコニウムを共沈せしめるようにする
のが好ましい。該アルカリは加水分解終了後の混合水溶
液のpHが約6.0〜8.0の範囲内に入るような量で
使用するのが適当である。該加水分解の際の温度は常温
で十分であるが、必要に応じ約60℃迄の温度に加温し
てもよい。該加水分解は該水溶液中に存在する実質的に
大部分のケイ酸塩及びジルコニウム塩が二酸化ケイ素及
び二酸化ジルコニウムとして析出するまで続けることが
好ましく、大体5時間程度で完結せしめることができ
る。
激な共沈を避けることが望ましく、従ってかかるアルカ
リを該混合水溶液にゆっくりと添加し、該液のpHを極
めてゆるやかに上昇せしめることにより、徐々に二酸化
ケイ素と二酸化ジルコニウムを共沈せしめるようにする
のが好ましい。該アルカリは加水分解終了後の混合水溶
液のpHが約6.0〜8.0の範囲内に入るような量で
使用するのが適当である。該加水分解の際の温度は常温
で十分であるが、必要に応じ約60℃迄の温度に加温し
てもよい。該加水分解は該水溶液中に存在する実質的に
大部分のケイ酸塩及びジルコニウム塩が二酸化ケイ素及
び二酸化ジルコニウムとして析出するまで続けることが
好ましく、大体5時間程度で完結せしめることができ
る。
【0016】析出した沈殿は次いで通常の方法、例えば
濾過、遠心分離等の手段により水溶液から分離し、分離
した沈殿は乾燥する。該乾燥は風乾、加熱乾燥のいずれ
の方法によって行なってもよい。かくして得られる複合
体は粉末のまま吸着剤として使用することができ、或い
は粒状、ペレット状、フィルム状、棒状、リング状等任
意の形状に成形した後吸着剤として使用してもよい。さ
らに該複合体は約800℃まで、好ましくは約400〜
約600℃の温度で焼成することにより、複合体の硬さ
を高めることができ、それによって吸着剤として取扱い
易さ及び強度を改善することができる。上記の如くして
得られた複合体は前述した如き物性を有し、非常に優れ
た吸着能を有し、種々の用途に利用することができる。
濾過、遠心分離等の手段により水溶液から分離し、分離
した沈殿は乾燥する。該乾燥は風乾、加熱乾燥のいずれ
の方法によって行なってもよい。かくして得られる複合
体は粉末のまま吸着剤として使用することができ、或い
は粒状、ペレット状、フィルム状、棒状、リング状等任
意の形状に成形した後吸着剤として使用してもよい。さ
らに該複合体は約800℃まで、好ましくは約400〜
約600℃の温度で焼成することにより、複合体の硬さ
を高めることができ、それによって吸着剤として取扱い
易さ及び強度を改善することができる。上記の如くして
得られた複合体は前述した如き物性を有し、非常に優れ
た吸着能を有し、種々の用途に利用することができる。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、二酸化珪素
及び二酸化ジルコニウムを含有する微細多孔質の酸化物
質複合体により、めっき浴液中に不純物として微量含ま
れる鉛イオンを選択的に除去するための吸着剤が得られ
る。
及び二酸化ジルコニウムを含有する微細多孔質の酸化物
質複合体により、めっき浴液中に不純物として微量含ま
れる鉛イオンを選択的に除去するための吸着剤が得られ
る。
【0018】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限
定されるものではない。 <実施例−1>二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重
量比が90:10,80:20,75:25,65:3
5,50:50,25:75,0:100になるようメ
タ珪酸ナトリウム及びオキシ塩化ジルコニウムの量の所
定量を用いた。
が、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限
定されるものではない。 <実施例−1>二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重
量比が90:10,80:20,75:25,65:3
5,50:50,25:75,0:100になるようメ
タ珪酸ナトリウム及びオキシ塩化ジルコニウムの量の所
定量を用いた。
【0019】0.2モル/l濃度のメタケイ酸ナトリウ
ム水溶液の所定量に塩酸を加えてpH1とし、これに
0.2モル/l濃度のオキシ塩化ジルコニウムの所定量
を加えて撹拌しながら1Nの水酸化ナトリウム水溶液を
少しずつ添加し、沈殿を生成せしめた。水酸化ナトリウ
ムの添加は液のpHが8になるまで行った。析出した沈
殿は周知の方法で濾過した後、定温送風乾燥器中105
℃で4時間乾燥した後200メッシュに粉砕し、プレス
で成形後破砕して20〜42メッシュに分級した後電気
炉中600℃、4時間熱処理を行って得られた微細多孔
質の酸化物複合体のBET法による比表面積は100〜
200m2 /g、また水銀圧入法による細孔容積は0.
2〜0.3cm3 /g、平均孔径200〜20000オ
ングストローム、嵩密度は0.6g/cm3 であった。
かくして得られた各々の成分比の吸着剤1gを硫酸ニッ
ケル260g/l、硫酸亜鉛120g/l、鉄イオン1
g/l、鉛イオン5mg/lからなる液を硫酸でpH
0.9に調節しためっき液50ml中に入れ、25℃、
24h撹拌して鉛イオンの除去率を測定した。その結果
は図1のようであり、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウ
ムの重量比が90:10〜0:75の全域において鉛イ
オンの除去効果が認められた。
ム水溶液の所定量に塩酸を加えてpH1とし、これに
0.2モル/l濃度のオキシ塩化ジルコニウムの所定量
を加えて撹拌しながら1Nの水酸化ナトリウム水溶液を
少しずつ添加し、沈殿を生成せしめた。水酸化ナトリウ
ムの添加は液のpHが8になるまで行った。析出した沈
殿は周知の方法で濾過した後、定温送風乾燥器中105
℃で4時間乾燥した後200メッシュに粉砕し、プレス
で成形後破砕して20〜42メッシュに分級した後電気
炉中600℃、4時間熱処理を行って得られた微細多孔
質の酸化物複合体のBET法による比表面積は100〜
200m2 /g、また水銀圧入法による細孔容積は0.
2〜0.3cm3 /g、平均孔径200〜20000オ
ングストローム、嵩密度は0.6g/cm3 であった。
かくして得られた各々の成分比の吸着剤1gを硫酸ニッ
ケル260g/l、硫酸亜鉛120g/l、鉄イオン1
g/l、鉛イオン5mg/lからなる液を硫酸でpH
0.9に調節しためっき液50ml中に入れ、25℃、
24h撹拌して鉛イオンの除去率を測定した。その結果
は図1のようであり、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウ
ムの重量比が90:10〜0:75の全域において鉛イ
オンの除去効果が認められた。
【0020】<実施例−2>実施例−1で得られた二酸
化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重量比65:35の吸
着剤16gを内径11mmφのジャケット付ガラスカラ
ムに充填し、ジャケットには50℃の温水を流して加温
した。硫酸ニッケル260g/l、硫酸亜鉛120g/
l、鉄イオン1g/l、鉛イオン5mg/lからなる液
を硫酸でpH0.9に調節しためっき液を、このカラム
に流量120ml/hで流し、処理液中の鉛イオンを経
時的に測定した。その結果を図2に示す。処理液量4.
2lまでは鉛イオンは検出されなかった。また鉛イオン
1mg/lが漏出するまでに吸着剤に吸着された鉛吸着
容量は2.76mg/g- 吸着剤であった。
化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重量比65:35の吸
着剤16gを内径11mmφのジャケット付ガラスカラ
ムに充填し、ジャケットには50℃の温水を流して加温
した。硫酸ニッケル260g/l、硫酸亜鉛120g/
l、鉄イオン1g/l、鉛イオン5mg/lからなる液
を硫酸でpH0.9に調節しためっき液を、このカラム
に流量120ml/hで流し、処理液中の鉛イオンを経
時的に測定した。その結果を図2に示す。処理液量4.
2lまでは鉛イオンは検出されなかった。また鉛イオン
1mg/lが漏出するまでに吸着剤に吸着された鉛吸着
容量は2.76mg/g- 吸着剤であった。
【0021】<実施例−3>実施例−1で得られた二酸
化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重量比65:35の吸
着剤0.1gを、亜鉛、ニッケル、鉛各5ppmを含む
pH0.9,1.5,2.5,2.9,3.5の硫酸酸
性溶液50mlに添加し、25℃、24h撹拌して各イ
オンの吸着率を測定した。その結果は図3のようであ
り、pH3.5以下の酸性雰囲気において鉛イオンは8
0〜100%の吸着を示したが、亜鉛及びニッケルイオ
ンの吸着率は0〜30%であり、選択的に鉛イオンを吸
着することを示した。
化ケイ素、二酸化ジルコニウムの重量比65:35の吸
着剤0.1gを、亜鉛、ニッケル、鉛各5ppmを含む
pH0.9,1.5,2.5,2.9,3.5の硫酸酸
性溶液50mlに添加し、25℃、24h撹拌して各イ
オンの吸着率を測定した。その結果は図3のようであ
り、pH3.5以下の酸性雰囲気において鉛イオンは8
0〜100%の吸着を示したが、亜鉛及びニッケルイオ
ンの吸着率は0〜30%であり、選択的に鉛イオンを吸
着することを示した。
【0022】<比較例−1>実施例−2と同一組成のめ
っき液をキレート樹脂RA−10(ミヨシ油脂製)、ダ
イヤイオンCR−10(三菱化成製)、デュオライトE
S−467(住友化学製)、陽イオン交換樹脂ダイヤイ
オンPK−216及び陰イオン交換樹脂PA−316
(いずれも三菱化成製)について実施例−1と同一方法
によりバッチ法により鉛イオンの吸着量の測定を行っ
た。その結果キレート樹脂3種及び陰イオン交換樹脂を
充填したカラムでは鉛イオンは全く吸着されなかった。
陽イオン交換樹脂PK216に対してはごく少量の吸着
が認められたため、その50mlをカラムに充填した実
施例−2と同一条件でめっき浴液中の鉛イオンの吸着除
去処理を試みた。その結果、処理の初期段階から鉛イオ
ンの漏洩が認められ、実用的に使用できるものではなか
った。
っき液をキレート樹脂RA−10(ミヨシ油脂製)、ダ
イヤイオンCR−10(三菱化成製)、デュオライトE
S−467(住友化学製)、陽イオン交換樹脂ダイヤイ
オンPK−216及び陰イオン交換樹脂PA−316
(いずれも三菱化成製)について実施例−1と同一方法
によりバッチ法により鉛イオンの吸着量の測定を行っ
た。その結果キレート樹脂3種及び陰イオン交換樹脂を
充填したカラムでは鉛イオンは全く吸着されなかった。
陽イオン交換樹脂PK216に対してはごく少量の吸着
が認められたため、その50mlをカラムに充填した実
施例−2と同一条件でめっき浴液中の鉛イオンの吸着除
去処理を試みた。その結果、処理の初期段階から鉛イオ
ンの漏洩が認められ、実用的に使用できるものではなか
った。
【0023】<比較例−2>市販のA型合成ゼオライト
A、カルシウム置換A型合成ゼオライトB、合成ゼオラ
イトC、天然ゼオライトD及び天然ゼオライトEについ
て実施例−1と同一条件で鉛イオンの吸着量を測定し
た。その結果は図4に示すように鉛の吸着は本発明の二
酸化ケイ素−二酸化ジルコニウム複合体に比べ、はるか
に劣っていた。
A、カルシウム置換A型合成ゼオライトB、合成ゼオラ
イトC、天然ゼオライトD及び天然ゼオライトEについ
て実施例−1と同一条件で鉛イオンの吸着量を測定し
た。その結果は図4に示すように鉛の吸着は本発明の二
酸化ケイ素−二酸化ジルコニウム複合体に比べ、はるか
に劣っていた。
【図1】二酸化ジルコニウム含率(%)に対するPb除
去率(%)を示す。
去率(%)を示す。
【図2】めっき液処理量(l)と処理液中のPb濃度と
の関係を示す。
の関係を示す。
【図3】pH値と金属イオンの吸着率の関係を示す。
【図4】種々の吸着剤を用いてPbイオンの吸着量を測
定した結果を示す。
定した結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 典生 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 日 本錬水株式会社内 (72)発明者 松下 武志 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 日 本錬水株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 二酸化ケイ素と二酸化ジルコニアを重量
比で90:10乃至25:75の割合で含有し、且つ少
なくとも50m2 /gの比表面積を有する微細多孔質の
酸化物複合体よりなることを特徴とする吸着剤 - 【請求項2】 可溶性ケイ酸塩の水溶液を酸により予め
pH0.1から4の酸性に調整した後、該水溶液に可溶
性ジルコニウム塩の水溶液を混合し、しかる後該混合溶
液にアルカリを添加して加水分解し、析出した沈殿物を
母液から分離し、乾燥して製造されることを特徴とする
前記(1)記載の吸着剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21142692A JPH0655066A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21142692A JPH0655066A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吸着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655066A true JPH0655066A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16605758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21142692A Pending JPH0655066A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 吸着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655066A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20100252248A1 (en) * | 2007-11-30 | 2010-10-07 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Heat exchanger heat-utilization device and method of manufacturing the same |
| JP2012523962A (ja) * | 2009-04-20 | 2012-10-11 | フォータム オサケ ユキチュア ユルキネン | 新規吸着剤、その製造方法およびその使用 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP21142692A patent/JPH0655066A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20100252248A1 (en) * | 2007-11-30 | 2010-10-07 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Heat exchanger heat-utilization device and method of manufacturing the same |
| US9074827B2 (en) * | 2007-11-30 | 2015-07-07 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Heat exchanger heat-utilization device and method of manufacturing the same |
| JP2012523962A (ja) * | 2009-04-20 | 2012-10-11 | フォータム オサケ ユキチュア ユルキネン | 新規吸着剤、その製造方法およびその使用 |
| JP2014238407A (ja) * | 2009-04-20 | 2014-12-18 | フォータム オサケ ユキチュア ユルキネンFortum Oyj | 新規吸着剤、その製造方法およびその使用 |
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