JPH0655748B2 - 不斉ビスホスフィン - Google Patents
不斉ビスホスフィンInfo
- Publication number
- JPH0655748B2 JPH0655748B2 JP63243267A JP24326788A JPH0655748B2 JP H0655748 B2 JPH0655748 B2 JP H0655748B2 JP 63243267 A JP63243267 A JP 63243267A JP 24326788 A JP24326788 A JP 24326788A JP H0655748 B2 JPH0655748 B2 JP H0655748B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asymmetric
- bisphosphine
- mmol
- bis
- rhodium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は(+)又は(−)−トランス−4,5−ビス
[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホ
スフイノメチル]−2,2−ジメチル−1,3ジオキソ
ランである不斉ビスホスフィンに関する。
[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホ
スフイノメチル]−2,2−ジメチル−1,3ジオキソ
ランである不斉ビスホスフィンに関する。
この不斉ビスホスフィンは光学活性リグナン類などの医
薬品中間体として有用な光学活性α−ベンジルコハク酸
ハーフエステル誘導体及びβ−ベンジル−γ−ブチロラ
クトン誘導体を製造する際の不斉水素化反応の触媒配位
子としての用途がある。
薬品中間体として有用な光学活性α−ベンジルコハク酸
ハーフエステル誘導体及びβ−ベンジル−γ−ブチロラ
クトン誘導体を製造する際の不斉水素化反応の触媒配位
子としての用途がある。
[従来の技術] 一般式: (式中、Arはアリール基、*は不斉炭素を表わす) で示される光学活性α−ベンジルコハク酸ハーフエステ
ル誘導体及びこのもののエステル部分を選択的に還元し
て得られる 一般式: (式中、Arはアリール基、*は不斉炭素を表わす) で示される光学活性β−ベンジル−γ−ブチロラクトン
誘導体は制癌作用などの生理活性を示す光学活性リグナ
ン類の重要な合成中間体であるが、このものを得るため
に不斉ビスホスフィン配位子と遷移金属との錯体を触媒
とした不斉水素化反応が利用されてきた。
ル誘導体及びこのもののエステル部分を選択的に還元し
て得られる 一般式: (式中、Arはアリール基、*は不斉炭素を表わす) で示される光学活性β−ベンジル−γ−ブチロラクトン
誘導体は制癌作用などの生理活性を示す光学活性リグナ
ン類の重要な合成中間体であるが、このものを得るため
に不斉ビスホスフィン配位子と遷移金属との錯体を触媒
とした不斉水素化反応が利用されてきた。
即ち、ストッベ(Stobbe)反応により得られるα−ベンジ
リデンコハク酸ハーフエステル誘導体を、BPPM−ロ
ジウム錯体触媒を用いる不斉水素化反応により光学活性
α−ベンジルコハク酸ハーフエステル誘導体に導く方法
(Heterocycles,Vol.12,515(1979))がそれである。
リデンコハク酸ハーフエステル誘導体を、BPPM−ロ
ジウム錯体触媒を用いる不斉水素化反応により光学活性
α−ベンジルコハク酸ハーフエステル誘導体に導く方法
(Heterocycles,Vol.12,515(1979))がそれである。
この不斉水素化反応を用いる方法は、上記中間体を得る
他の方法、例えばL−グルタミン酸を出発物質とする多
段階の不斉合成(Tetrahedron Letters,4687(1978))、ま
たはα−ベンジルコハク酸ハーフフェステルを光学分割
する方法((Tetrahedron Letters,Vol.26,3997(1985))等
に比べ工程が短く、かつ高収率で目的とする中間体が得
られることから大量生産可能な方法として期待されるも
のである。
他の方法、例えばL−グルタミン酸を出発物質とする多
段階の不斉合成(Tetrahedron Letters,4687(1978))、ま
たはα−ベンジルコハク酸ハーフフェステルを光学分割
する方法((Tetrahedron Letters,Vol.26,3997(1985))等
に比べ工程が短く、かつ高収率で目的とする中間体が得
られることから大量生産可能な方法として期待されるも
のである。
このように上記したBPPM−ロジウム錯体は上記中間
体の大量生産可能な触媒として有望視されている。
体の大量生産可能な触媒として有望視されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のBPPM類を配位子としたロジウ
ム錯体を触媒とする不斉水素化反応の場合、光学収率7
8%e.e.程度であり、実操業上満足できる水準には
達していない。この方法を実用性のあるものとするに
は、より高い光学収率および活性を示す水素化触媒、特
にそれらの主要因となる不斉触媒配位子の開発が必要と
されるところである。
ム錯体を触媒とする不斉水素化反応の場合、光学収率7
8%e.e.程度であり、実操業上満足できる水準には
達していない。この方法を実用性のあるものとするに
は、より高い光学収率および活性を示す水素化触媒、特
にそれらの主要因となる不斉触媒配位子の開発が必要と
されるところである。
そこで、本発明者は、光学活性α−ベンジルコハク酸誘
導体を製造する際の不斉水素化反応の触媒配位子の開発
を目的とし、1,3−ジオキソラン骨格を有する不斉ビ
スホスフィン類について種々検討した結果、特定の化学
式を有する新規な不斉ビスホスフィンを上記触媒配位子
として使用する時、1,3−ジオキソラン骨格を有する
不斉ビスホスフィンとして従来よりよく知られているD
IOPより格段に高い光学収率を示すばかりでなく、B
PPM類に比べても高い光学収率を示すことを見出し本
発明を完成したものである。
導体を製造する際の不斉水素化反応の触媒配位子の開発
を目的とし、1,3−ジオキソラン骨格を有する不斉ビ
スホスフィン類について種々検討した結果、特定の化学
式を有する新規な不斉ビスホスフィンを上記触媒配位子
として使用する時、1,3−ジオキソラン骨格を有する
不斉ビスホスフィンとして従来よりよく知られているD
IOPより格段に高い光学収率を示すばかりでなく、B
PPM類に比べても高い光学収率を示すことを見出し本
発明を完成したものである。
本発明は上記新規な不斉ビスホスフィンを提供すること
を目的とする。
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、一般式; (式中、*は不斉炭素を表わす) で表わされる(+)又は(−)−トランス−4,5−ビ
ス[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ホスフイノメチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソランである不斉ビスホスフィンである。
ス[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ホスフイノメチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソランである不斉ビスホスフィンである。
(+)又は(−)−トランス−4,5−ビス[ビス(4
−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフイノメ
チル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(以
下、(+)、又は(−)−不斉ビスホスフィンという)
は上記式中4個のホスフィノ基以外の骨格がそれぞれ下
式: で示す対称型不斉分子になっている。
−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフイノメ
チル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(以
下、(+)、又は(−)−不斉ビスホスフィンという)
は上記式中4個のホスフィノ基以外の骨格がそれぞれ下
式: で示す対称型不斉分子になっている。
本発明の新規な不斉ビスホスフィンはL−(+)−及び
D−(−)−酒石酸ジエチルより公知の方法により得ら
れる(−)および(+)−トランス−4,5−ビス(ト
シロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソランに、新規物質であるビス(4−メトキシ−3,5
−ジメチルフェニル)ホスフィンをノルマルブチルリチ
ウムと処理して得られるリチウムホスファイドを低温で
反応せしめることにより得られる。
D−(−)−酒石酸ジエチルより公知の方法により得ら
れる(−)および(+)−トランス−4,5−ビス(ト
シロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソランに、新規物質であるビス(4−メトキシ−3,5
−ジメチルフェニル)ホスフィンをノルマルブチルリチ
ウムと処理して得られるリチウムホスファイドを低温で
反応せしめることにより得られる。
本発明の新規な不斉ビスホスフィンを、例えば水素化反
応の触媒に使用する場合は、不斉ビスホスフィンを配位
子としたロジウムカチオン錯体、又はロジウム中性錯体
にして用いられる。
応の触媒に使用する場合は、不斉ビスホスフィンを配位
子としたロジウムカチオン錯体、又はロジウム中性錯体
にして用いられる。
そして、これらのロジウム錯体は光学活性α−ベンジル
コハク酸ハーフエステル誘導体を製造する際の不斉化水
素反応において次のような特徴を示す。
コハク酸ハーフエステル誘導体を製造する際の不斉化水
素反応において次のような特徴を示す。
87%e.e.以上の高い光学収率を与える。
触媒使用量が基質に対して0.2モル%、及び常温、
常圧下で還元が略完全に進行する。
常圧下で還元が略完全に進行する。
カチオン錯体、中性錯体のどちらでもほぼ同様の光学
収率および活性を示す。
収率および活性を示す。
[発明の効果] 本発明の新規な不斉ビスホスフィンは光学活性α−ベン
ジルコハク酸ハーフェステル誘導体、及びβ−ベンジル
−γ−ブチロラクトン誘導体を工業的に製造する際の有
用な触媒配位子となり得る。
ジルコハク酸ハーフェステル誘導体、及びβ−ベンジル
−γ−ブチロラクトン誘導体を工業的に製造する際の有
用な触媒配位子となり得る。
[実施例] 本発明の新規な不斉ビスホスフィンは例えば次に示す製
造例によって製造される。
造例によって製造される。
製造例1 (+)−不斉ビスホスフィンの製造 1−(1)、4−メトキシ−3,5−ジメチルブロモベン
ゼンの合成 4−ブロモ−2,6−ジメチルフェノール20g(9
9.5ミリモル)ジメチル硫酸25g(198ミリモ
ル)、50%テトラブチルアンモニウムブロマイド水溶
液3.3gをベンゼン100mlに溶解し、室温攪拌下4
8%水酸化ナトリウム水溶液21gを滴下した。滴下
後、室温で1時間攪拌を続け、次いで1.5時間加熱還
流し、反応を完結させた。室温まで冷却し、水50mlを
加え分離したベンゼン層をさらに水50ml飽和食塩水1
00mlで洗浄した。ベンゼン層を硫酸マグネシウムで乾
燥した後、ベンゼンを減圧下留去し、黄色液体20.8
5gを得た。このものは、NMR等により4−メトキシ
−3,5−ジメチルブロモベンゼン(I)であることを
確認した。この化合物(I)は収率97%であった。
ゼンの合成 4−ブロモ−2,6−ジメチルフェノール20g(9
9.5ミリモル)ジメチル硫酸25g(198ミリモ
ル)、50%テトラブチルアンモニウムブロマイド水溶
液3.3gをベンゼン100mlに溶解し、室温攪拌下4
8%水酸化ナトリウム水溶液21gを滴下した。滴下
後、室温で1時間攪拌を続け、次いで1.5時間加熱還
流し、反応を完結させた。室温まで冷却し、水50mlを
加え分離したベンゼン層をさらに水50ml飽和食塩水1
00mlで洗浄した。ベンゼン層を硫酸マグネシウムで乾
燥した後、ベンゼンを減圧下留去し、黄色液体20.8
5gを得た。このものは、NMR等により4−メトキシ
−3,5−ジメチルブロモベンゼン(I)であることを
確認した。この化合物(I)は収率97%であった。
1−(2)ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)ホスフィンオキサイドの合成 前工程で得た化合物(I)9.67g(45ミリモル)
をテトラヒドロフラン(30ml)中でマグネシウム粉末
1.12g(46ミリモル)と処理しグリニャール試薬
を調整し、次いで、このものに亜リン酸ジブチル2.9
1g(15ミリモル)のテトラヒドロフラン(25ml)
溶液を滴下し、室温で1時間攪拌した後、2時間加熱還
流した。室温まで冷却後、減圧下テトラヒドロフランを
留去して得られた灰色の残渣をエーテルに溶解し、次い
でこのものに氷冷下10%塩酸50mlをゆっくり滴下
し、加水分解した。エーテル層を分離し、水層をさらに
エーテルで抽出し(50ml2回)、先のエーテル層と合
わせ飽和重曹水50mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。エーテルを減圧下留去後、得られた黄色の
油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:エタノール=10:1)で精製し、粘稠な無
色油状物2.96gを得た。このものはNMR等により
ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホス
フィンオキサイド(II)であることを確認した。この化合
物(II)は収率62%であった。
ル)ホスフィンオキサイドの合成 前工程で得た化合物(I)9.67g(45ミリモル)
をテトラヒドロフラン(30ml)中でマグネシウム粉末
1.12g(46ミリモル)と処理しグリニャール試薬
を調整し、次いで、このものに亜リン酸ジブチル2.9
1g(15ミリモル)のテトラヒドロフラン(25ml)
溶液を滴下し、室温で1時間攪拌した後、2時間加熱還
流した。室温まで冷却後、減圧下テトラヒドロフランを
留去して得られた灰色の残渣をエーテルに溶解し、次い
でこのものに氷冷下10%塩酸50mlをゆっくり滴下
し、加水分解した。エーテル層を分離し、水層をさらに
エーテルで抽出し(50ml2回)、先のエーテル層と合
わせ飽和重曹水50mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。エーテルを減圧下留去後、得られた黄色の
油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:エタノール=10:1)で精製し、粘稠な無
色油状物2.96gを得た。このものはNMR等により
ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホス
フィンオキサイド(II)であることを確認した。この化合
物(II)は収率62%であった。
1−(3) ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェ
ニル)ホスフィンの合成 アルゴンガス雰囲気下、前工程で得た化合物(III)1.
60g(5.0ミリモル)のトルエン溶液(18ml)に
トリクロルシラン3.39g(25.0ミリモル)を加
え、80〜90℃の油浴中で12時間加熱攪拌した。次
いで、氷冷下、脱気した25%水酸化ナトリウム水溶液
20mlをゆっくり滴下した。滴下後、生成した白色固体
が完全に溶解し、トルエン層が透明になるまで室温で攪
拌を続けた。トルエン層を分離し、水層を脱気したベン
ゼン50mlで抽出し、これを先のトルエン層と合わせて
脱気した水50mlで洗浄すると共に、次いで脱気した飽
和食塩水で洗浄した後、アルゴンガス雰囲気下無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られ
た淡黄色油状物を減圧蒸留し、無色透明油状物901mg
を得た。このものはNMR等によりビス(4−メトキシ
−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン(III)である
ことを確認した。
ニル)ホスフィンの合成 アルゴンガス雰囲気下、前工程で得た化合物(III)1.
60g(5.0ミリモル)のトルエン溶液(18ml)に
トリクロルシラン3.39g(25.0ミリモル)を加
え、80〜90℃の油浴中で12時間加熱攪拌した。次
いで、氷冷下、脱気した25%水酸化ナトリウム水溶液
20mlをゆっくり滴下した。滴下後、生成した白色固体
が完全に溶解し、トルエン層が透明になるまで室温で攪
拌を続けた。トルエン層を分離し、水層を脱気したベン
ゼン50mlで抽出し、これを先のトルエン層と合わせて
脱気した水50mlで洗浄すると共に、次いで脱気した飽
和食塩水で洗浄した後、アルゴンガス雰囲気下無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られ
た淡黄色油状物を減圧蒸留し、無色透明油状物901mg
を得た。このものはNMR等によりビス(4−メトキシ
−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン(III)である
ことを確認した。
沸点210−215℃(浴温)/2Torr、収率59%で
あった。
あった。
1−(4)(+)−不斉ビスホスフィンの合成 アルゴンガス雰囲気下、前工程で得た化合物(III)1.
50g(4.96ミリモル)のテトラヒドロフラン(1
5ml)溶液を−30〜−35℃に冷却し、攪拌下ノルマ
ルブチルリチウム(1.59M)ヘキサン溶液)3.1
ml(4.96ミリモル)を滴下した。得られた赤色の溶
液を同温度でさらに10分間攪拌した後、(−)−トラ
ンス−4.5−ビス(トシロキシメチメル)−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン701mg(1.49ミ
リモル)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下し
た。同温度で一晩攪拌後、生成した不溶物をセライトで
吸引ろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた淡黄色油
状物をトルエン−5%酢酸エチルを展開溶媒としてシリ
カゲルクロマトグラフィーで分離生成し白色固体736
mgを得た。このものは以下のデータにより(+)−不斉
ビスホスフィンであることを確認した。このときの収率
は68%であった。
50g(4.96ミリモル)のテトラヒドロフラン(1
5ml)溶液を−30〜−35℃に冷却し、攪拌下ノルマ
ルブチルリチウム(1.59M)ヘキサン溶液)3.1
ml(4.96ミリモル)を滴下した。得られた赤色の溶
液を同温度でさらに10分間攪拌した後、(−)−トラ
ンス−4.5−ビス(トシロキシメチメル)−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン701mg(1.49ミ
リモル)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下し
た。同温度で一晩攪拌後、生成した不溶物をセライトで
吸引ろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた淡黄色油
状物をトルエン−5%酢酸エチルを展開溶媒としてシリ
カゲルクロマトグラフィーで分離生成し白色固体736
mgを得た。このものは以下のデータにより(+)−不斉
ビスホスフィンであることを確認した。このときの収率
は68%であった。
このものの物性値及び分析結果を示すと以下の通りであ
る。
る。
物性値:融点128〜129℃(エタノールにより再結
晶) 施光度▲[α]21 D▼+14.4°(C=
1.08,ベンゼン) 元素分析(C43H56O6P2) C H 計算値 70.67 7.72 実測値 70.81 7.62 製造例2(−)−不斉ビスホスフィンの製造 製造例1の1−(4)の工程と同様の操作により(+)−
トランス−4.5−ビス(トシロキシメチル)−2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソランより白色固体を収率
45%で得た。このものは以下のデータより(−)−不
斉ビスホスフィンであることを確認した。このものの物
性値及び分析結果を示すと以下の通りである。
晶) 施光度▲[α]21 D▼+14.4°(C=
1.08,ベンゼン) 元素分析(C43H56O6P2) C H 計算値 70.67 7.72 実測値 70.81 7.62 製造例2(−)−不斉ビスホスフィンの製造 製造例1の1−(4)の工程と同様の操作により(+)−
トランス−4.5−ビス(トシロキシメチル)−2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソランより白色固体を収率
45%で得た。このものは以下のデータより(−)−不
斉ビスホスフィンであることを確認した。このものの物
性値及び分析結果を示すと以下の通りである。
物性値:融点128.5-129.5℃(エタノールより再結晶) 施光度▲[α]27 D▼=−14.4°(C=1.0
2、ベンゼン) 元素分析(C43H56O6P2) C H 計算値 70.67 7.72 実測値 70.35 7.63 使用例1、ロジウムカチオン錯体を触媒とした不斉水素
化反応 1−(1)ロジウムカチオン錯体の合成 アルゴンガス雰囲気下、製造例1で得た(+)−不斉ビ
スホスフィン125mg(0.171ミリモル)、クロロ
(1,5−ジクロオクタジエン)ロジウム(I),ダイ
マー[Rh(COD)C1]242mg(0.085ミリ
モル)にメタノール13ml加え室温で30分攪拌した。
次いで、このものにほうふっ化ナトリウム3.76g
(34.2ミリモル)の水(10ml)溶液をゆっくり滴
下した。滴下後、反応液は一時均一になり、その後黄色
の固体が析出してきた。さらに、1時間攪拌した後、反
応懸濁液を氷冷し、これに水70mlを加え攪拌した後、
析出した黄色固体をグラスフィルターで吸引ろ取し、さ
らに水で洗浄した。減圧乾燥し、黄色の固体170mgを
得た。
2、ベンゼン) 元素分析(C43H56O6P2) C H 計算値 70.67 7.72 実測値 70.35 7.63 使用例1、ロジウムカチオン錯体を触媒とした不斉水素
化反応 1−(1)ロジウムカチオン錯体の合成 アルゴンガス雰囲気下、製造例1で得た(+)−不斉ビ
スホスフィン125mg(0.171ミリモル)、クロロ
(1,5−ジクロオクタジエン)ロジウム(I),ダイ
マー[Rh(COD)C1]242mg(0.085ミリ
モル)にメタノール13ml加え室温で30分攪拌した。
次いで、このものにほうふっ化ナトリウム3.76g
(34.2ミリモル)の水(10ml)溶液をゆっくり滴
下した。滴下後、反応液は一時均一になり、その後黄色
の固体が析出してきた。さらに、1時間攪拌した後、反
応懸濁液を氷冷し、これに水70mlを加え攪拌した後、
析出した黄色固体をグラスフィルターで吸引ろ取し、さ
らに水で洗浄した。減圧乾燥し、黄色の固体170mgを
得た。
このものの分析結果は以下に示す通りである。
元素分析(C51H68BF4O6P2Rh) 計算値 C=59.54 H=6.66 実測値 C=58.85 H=6.32 1−(2)不斉水素化反応 反応は下式に従って行われる。
(式中、Arはアリール基、*は不斉炭素を表わす) 50ml三方コック付ナスフラスコにストッベ(Stob
be)反応により合成したα−ベンジリデンコハク酸モ
ノメチルエステル誘導体(IV)を1ミリモル、トリエチル
アミン101mg(1ミリモル)、前記使用例1−(1)で
調整したロジウムカチオン錯体2.1mg(2×10-3ミ
リモル)を秤取し、溶媒としてメタノール2mlを加え、
系内を充分に水素で置換した後、水素圧1気圧30℃の
温度で40時間反応させた。NMRより反応が完結した
ことを確認した後、メタノールを減圧下留去し、残渣に
氷冷下0.5規定の水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え
攪拌した。次いで、このものに塩化メチレン4mlを加
え、触媒を抽出除去した後、水層を6規定の塩酸0.4
mlで酸性にした。エーテル60mlで抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下エーテルを留去し、α−ベ
ジルコハク酸モノメチルエステル誘導体(V)を得た。
収率はほぼ定量的であった。
be)反応により合成したα−ベンジリデンコハク酸モ
ノメチルエステル誘導体(IV)を1ミリモル、トリエチル
アミン101mg(1ミリモル)、前記使用例1−(1)で
調整したロジウムカチオン錯体2.1mg(2×10-3ミ
リモル)を秤取し、溶媒としてメタノール2mlを加え、
系内を充分に水素で置換した後、水素圧1気圧30℃の
温度で40時間反応させた。NMRより反応が完結した
ことを確認した後、メタノールを減圧下留去し、残渣に
氷冷下0.5規定の水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え
攪拌した。次いで、このものに塩化メチレン4mlを加
え、触媒を抽出除去した後、水層を6規定の塩酸0.4
mlで酸性にした。エーテル60mlで抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下エーテルを留去し、α−ベ
ジルコハク酸モノメチルエステル誘導体(V)を得た。
収率はほぼ定量的であった。
この化合物(V)の光学収率は次の方法で決定した。
化合物(V)0.5ミリモルを塩化メチレン1.5mlに
溶解し、氷冷攪拌下ジシクロヘキシルカルボジイミド1
03mg(0.5ミリモル)(DCC)を加え、同温度で
15分間攪拌した後、モルホリン44mg(0.5ミリモ
ル)を加え、室温で1時間攪拌した。減圧下、塩化メチ
レンを留去し、次いで酢酸エステル10mlを加えた。不
溶物をグラスフィルターで吸引ろ別し、ろ液を減圧濃縮
し、アミド体を得た。このものをHPLC(カラム;Ch
iralcel OCダイセル化学工業(株)製、展開溶媒;
イソプロパノール:ノルマルヘキサン=1:1)で分析
し、光学収率を決定した。その結果は第1表の通りであ
る。
溶解し、氷冷攪拌下ジシクロヘキシルカルボジイミド1
03mg(0.5ミリモル)(DCC)を加え、同温度で
15分間攪拌した後、モルホリン44mg(0.5ミリモ
ル)を加え、室温で1時間攪拌した。減圧下、塩化メチ
レンを留去し、次いで酢酸エステル10mlを加えた。不
溶物をグラスフィルターで吸引ろ別し、ろ液を減圧濃縮
し、アミド体を得た。このものをHPLC(カラム;Ch
iralcel OCダイセル化学工業(株)製、展開溶媒;
イソプロパノール:ノルマルヘキサン=1:1)で分析
し、光学収率を決定した。その結果は第1表の通りであ
る。
使用例2 ロジウム中性錯体を触媒とした不斉水素化反
応 20mlナスフラスコに製造例1で得た不斉ビスホスフィ
ン3.5mg(4.8×10-3ミリモル)[Rh(CO
D)Cl]21.0mg(2×10-3ミリモル)をはかり
取り、アルゴン雰囲気下脱気したメタノール1mlを加
え、30分間攪拌し、均一にさせ、黄色のロジウム中性
錯体溶液を調整した。反応は下式に従って行われる。
応 20mlナスフラスコに製造例1で得た不斉ビスホスフィ
ン3.5mg(4.8×10-3ミリモル)[Rh(CO
D)Cl]21.0mg(2×10-3ミリモル)をはかり
取り、アルゴン雰囲気下脱気したメタノール1mlを加
え、30分間攪拌し、均一にさせ、黄色のロジウム中性
錯体溶液を調整した。反応は下式に従って行われる。
(式中、Arは *は不斉炭素を表わす) アルゴンガス雰囲気下50ml三方コック付ナスフラスコ
に上記式に示す化合物(VI)528mg(2ミリモル)、ト
リエチルアミン202mg(2ミリモル)を秤取し、脱気
したメタノールを加え溶解させ、これに先に調整した中
性錯体溶液を加え、系内を水素で充分置換した後、水素
圧1気圧、温度30℃で40時間反応させた。
に上記式に示す化合物(VI)528mg(2ミリモル)、ト
リエチルアミン202mg(2ミリモル)を秤取し、脱気
したメタノールを加え溶解させ、これに先に調整した中
性錯体溶液を加え、系内を水素で充分置換した後、水素
圧1気圧、温度30℃で40時間反応させた。
次に、使用例1と同様の操作により処理精製し、NMR
より反応が完結していることを確認した後、使用例1と
同様の操作によりアミドとしHPLCにて光学収率を決
定した。このものの光学収率は93.6%e.e.であ
り、施光度は−27.3°(C=2.02、メタノー
ル)であった。
より反応が完結していることを確認した後、使用例1と
同様の操作によりアミドとしHPLCにて光学収率を決
定した。このものの光学収率は93.6%e.e.であ
り、施光度は−27.3°(C=2.02、メタノー
ル)であった。
使用例3(−)−不斉ビスホスフィンを配位子とした錯
体を触媒として使用した不斉水素化反応 また、製造例2で得た(−)−不斉ビスホスフィンを配
位子として合成したロジウムカチオン錯体及びロジウム
中性錯体を触媒とした不斉水素化反応を前記した使用例
1及び2と同様な条件下で行った。その結果プラスの施
光度を持つα−ベンジルコハク酸誘導体を与え(+)−
不斉ビスホスフィンの錯体と同様な光学収率及び活性を
示すことを確認した。
体を触媒として使用した不斉水素化反応 また、製造例2で得た(−)−不斉ビスホスフィンを配
位子として合成したロジウムカチオン錯体及びロジウム
中性錯体を触媒とした不斉水素化反応を前記した使用例
1及び2と同様な条件下で行った。その結果プラスの施
光度を持つα−ベンジルコハク酸誘導体を与え(+)−
不斉ビスホスフィンの錯体と同様な光学収率及び活性を
示すことを確認した。
比較例 従来の不斉ビスホスフィンを配位子としたロジウムカチ
オン錯体[Rh(COD)(−)−DIOP]+BF−
4を触媒として用い、使用例1と同様の方法により下式
の反応を行った。
オン錯体[Rh(COD)(−)−DIOP]+BF−
4を触媒として用い、使用例1と同様の方法により下式
の反応を行った。
(式中、Arは を、(−)−DIOPは を、*は不斉炭素を表わす) その結果、転化率100%、光学収率は56.3%e.
e.であった。施光度は-17.2°(C=2.04,メタノー
ル)であった。
e.であった。施光度は-17.2°(C=2.04,メタノー
ル)であった。
以上のように本発明の(+)又は(−)−不斉ビスホス
フィンを配位子としたロジウム錯体は光学活性α−ベン
ジルコハク酸モノメチルエステル誘導体を製造する際の
不斉水素化反応において、87%e.e.以上の高い光
学収率を与えることができる。また、その触媒量も基質
に対して0.2モル%、及び常温、常圧下で還元が略完
全に進行し、かつカチオン錯体、中性錯体のどちらでも
略同様の光学収率及び活性が得られる。
フィンを配位子としたロジウム錯体は光学活性α−ベン
ジルコハク酸モノメチルエステル誘導体を製造する際の
不斉水素化反応において、87%e.e.以上の高い光
学収率を与えることができる。また、その触媒量も基質
に対して0.2モル%、及び常温、常圧下で還元が略完
全に進行し、かつカチオン錯体、中性錯体のどちらでも
略同様の光学収率及び活性が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/303 69/612 9279−4H C07F 15/00 B 9155−4H
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、*は不斉炭素を表わす) で表わされる(+)又は(−)−トランス−4,5−ビ
ス[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)
ホスフイノメチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソランである不斉ビスホスフィン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63243267A JPH0655748B2 (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 不斉ビスホスフィン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63243267A JPH0655748B2 (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 不斉ビスホスフィン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0291090A JPH0291090A (ja) | 1990-03-30 |
| JPH0655748B2 true JPH0655748B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=17101325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63243267A Expired - Lifetime JPH0655748B2 (ja) | 1988-09-28 | 1988-09-28 | 不斉ビスホスフィン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655748B2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-28 JP JP63243267A patent/JPH0655748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0291090A (ja) | 1990-03-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5386061A (en) | Chiral phospholanes via chiral 1, 4-diol cyclic sulfates | |
| US5371256A (en) | Ferrocenyl diphosphines as ligands for homogeneous catalysts | |
| US4739085A (en) | Ruthenium-phosphine complex | |
| US5012002A (en) | 2,2'-bis(di-(m-tolyl)phosphino)-1,1'-binaphthyl | |
| CA2203518A1 (en) | Method of producing optically active metallocenyl phosphines | |
| JPH06506485A (ja) | 燐化合物 | |
| US5159093A (en) | Iridium-optically active phosphine complex and process for producing optically active alcohols using the same | |
| US5312939A (en) | 2,2'-bis (dicyclopentylphosphino)-1,1'-binaphthyl and transition metal complex using the same as ligand | |
| JPH0768260B2 (ja) | 2,2’―ビス〔ジ―(3,5―ジアルキルフェニル)ホスフィノ〕―1,1’―ビナフチル及びこれを配位子とする遷移金属錯体 | |
| JP4201916B2 (ja) | 光学活性な1,2−ビス(ジアルキルホスフィノ)ベンゼン誘導体及びその製造方法、並びに該化合物を配位子とするロジウム金属錯体 | |
| JP3020128B2 (ja) | 光学活性カルボン酸の製造法 | |
| US5919962A (en) | Process for preparing ruthenium-phosphine complex | |
| US6194593B1 (en) | 1, 2-bis(dialkylphosphino) benzene derivates having optical activites, process for producing same, and rhodium metal complexes containing same as ligands | |
| JPH08245664A (ja) | 光学活性非対称ジホスフィン及び該化合物の存在下にて光学活性体を得る方法 | |
| JPH0655748B2 (ja) | 不斉ビスホスフィン | |
| JP3830180B2 (ja) | 新規ホスフィン−ホスフィナイト化合物およびそれを用いた4−[(r)−1’−ホルミルエチル]アゼチジン−2−オン誘導体の製造方法 | |
| JP3957346B2 (ja) | 光学活性アルコールの製造方法 | |
| EP0322236B1 (en) | Catalytic process for preparing optically active threonine | |
| JP3437623B2 (ja) | ルテニウム−ヨード−光学活性ホスフィン錯体の製法、およびこの錯体を用いた光学活性4−メチル−2−オキセタノンの製法 | |
| JP2981621B2 (ja) | ビフェニルビスホスフィン錯体 | |
| US5210332A (en) | Iridium-optically active phosphine complex and process for producing optically active alcohols using the same | |
| JPS63503543A (ja) | カルボニル化合物の不斉水素化方法 | |
| JP2855221B2 (ja) | 光学活性3,4―ビスホスフィノピロリジン化合物 | |
| JPH03101638A (ja) | 光学活性リグナン類中間体の製造方法 | |
| JPH09241277A (ja) | 新規な1−置換−2−ジフェニルホスフィノナフタレンおよびこれを配位子とする遷移金属錯体 |