JPH0656178A - 真空断熱容器 - Google Patents

真空断熱容器

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JPH0656178A
JPH0656178A JP20831392A JP20831392A JPH0656178A JP H0656178 A JPH0656178 A JP H0656178A JP 20831392 A JP20831392 A JP 20831392A JP 20831392 A JP20831392 A JP 20831392A JP H0656178 A JPH0656178 A JP H0656178A
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vacuum heat
stainless steel
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忠雄 山路
Mikio Sato
美喜雄 佐藤
Masayoshi Aoki
政義 青木
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外容器と、この外容器との間に真空断熱空間
を設けて配置された内容器とを備えた真空断熱容器にお
いて、溶接品質を安定にし、溶接の自動化を可能にす
る。 【構成】 内容器4を、厚肉の本体部5と薄肉の開口部
6とを接続して構成した。本体部5は高純度フェライト
系ステンレス鋼にて形成し、開口部6はオーステナイト
系ステンレス鋼にて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外容器と内容器との間
に真空断熱空間を設けた真空断熱容器に関し、特に高温
用途に使用される真空断熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から真空断熱容器として、図3に示
すように、外容器12と、この外容器12との間に真空
断熱空間13を設けて配置された内容器14と、真空断
熱空間13の開口部を閉鎖するメンブレン部材15とか
ら構成されたものが知られている。さらに、内容器14
を厚肉の金属材料からなる本体部16と薄肉の金属材料
からなる開口部17とで構成し、この薄肉の開口部17
によって、薄肉の金属材料からなるメンブレン部材15
とともに熱伝導を小さくし、ヒートブリッジ効果を抑制
して断熱性能の向上を図ることが考えられている。
【0003】また、内容物の重量及び大気圧に抗するた
め、真空断熱空間13には適宜スペーサを配するのが一
般的である。このスペーサとしては、図4の(a)に示
すように粉末18を隙間なく充填したもの、(b)に示
すように繊維19を隙間なく充填したもの、(c)に示
すように繊維19を部分的に配したもの等が知られてい
る。
【0004】さらに、このような真空断熱容器において
内部を高温状態にすると、内容器14を構成する部材が
膨張しようとする。しかし、スペーサによって自由な膨
張が抑えられているため、開口部17及びそれに連続し
ているメンブレン部材15に過度の熱応力が生じ、繰り
返し使用するとそれらの金属材料が損傷し、真空破壊を
起こすという問題がある。このため、熱応力を軽減する
手段として、図5に示すようにメンブレン部材15に蛇
腹構造等の伸縮機構20を設けることが知られている。
【0005】なお、内容器14を構成する金属材料は、
一般に熱伝導率が小さいこと、溶接施工性がよいこと、
耐熱・耐食性が優れていること等により、オーステナイ
ト系ステンレス鋼(特にSUS304が一般的である)
が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空断熱容
器を構成する金属材料の溶接部は全線気密溶接を必要と
するが、容器サイズが大きくなると、上記のような伸縮
機構20を有するメンブレン部材15は複雑な溶接構造
物となり、しかも熱伝導を小さくするため薄肉の金属材
料を用いる必要があるため、安定した溶接品質を得るの
が困難で、溶接を自動化することが極めて困難であると
いう問題があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、溶接品
質が安定し、溶接の自動化が可能な真空断熱容器を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外容器と、こ
の外容器との間に真空断熱空間を設けて配置された内容
器とを備えた真空断熱容器において、内容器を厚肉の本
体部と薄肉の開口部とを接合した構成とし、かつ本体部
は高純度フェライト系ステンレス鋼、開口部はオーステ
ナイト系ステンレス鋼にてそれぞれ構成したことを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明によると、内容器の本体部を線膨張係数
の小さい高純度フェライト系ステンレス鋼にて構成して
いるので熱伸縮が小さくなって熱応力を軽減でき、かつ
開口部は熱伝導率の小さいオーステナイト系ステンレス
鋼にて構成しているので断熱性能が低下することもな
い。こうして上記のように熱応力を軽減できるために、
メンブレン部材を伸縮機構などを有する複雑な溶接構造
物とする必要がなくなり、溶接品質が安定し、溶接を自
動化することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。図1において、1は真空断熱容器であり、
外容器2と、この外容器2との間に真空断熱空間3を設
けて配置された内容器4とで構成されている。真空断熱
空間3は、スペーサとしての粉末系充填物10が充填さ
れたうえで真空引きされている。なお、スペーサとして
は繊維系充填物を用いてもよく、その場合は図4で示し
たように部分的に配置してもよい。
【0011】内容器4は、必要な強度を確保するために
厚さが1.5〜3.0mmの厚肉の高純度フェライト系ス
テンレス鋼からなる本体部5と、熱伝導を小さくするた
めに厚さが1.0mm以下の薄肉のオーステナイト系ステ
ンレス鋼からなる開口部6にて構成され、本体部5の上
端と開口部6の下端が溶接されている。また、内容器4
の開口部6の上端と外容器2の上端とが、同じく熱伝導
を小さくするために厚さが1.0mm以下の薄肉のオース
テナイト系ステンレス鋼からなるメンブレン部材7にて
接続され、真空断熱空間3の開口が閉鎖されている。
【0012】次に、以上の構成による作用を説明する。
内容器4の本体部5を構成する高純度フェライト系ステ
ンレス鋼と、開口部6やメンブレン部材7を構成するオ
ーステナイト系ステンレス鋼との線膨張係数と熱伝導率
とを表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】本実施例では内容器4の本体部5を高純度
フェライト系ステンレス鋼にて構成しているので、従来
のオーステナイト系ステンレス鋼に比べて約60%に伸
びが抑えられる。従って、内容器4の開口部6及びそれ
に連続するメンブレン部材7に生じる熱応力が軽減さ
れ、メンブレン部材7に蛇腹構造などの構造を採用する
必要がなくなる。
【0015】一方、内容器4の全体を高純度フェライト
系ステンレス鋼にて構成すると、オーステナイト系ステ
ンレス鋼に比べて熱伝導率が約1.5倍大きいため、熱
伝導により断熱性能が低下するが、本実施例では内容器
4の開口部6をオーステナイト系ステンレス鋼にて構成
しているので断熱性能が悪化することもない。
【0016】次に、具体実施例について説明する。表2
に示したA〜Eの材料を内容器4の本体部5に用いて図
2に示す真空断熱容器1を各々製作した。内容器4の内
部空間の平面形状は一辺の長さLが400mmの正方形で
あり、本体部5の深さHが1000mm、開口部6の深さ
hが100mmである。又、本体部5の板厚Tは3.0m
m、開口部6及びメンブレン部材7の板厚tは1.0mm
である。また、開口部6及びメンブレン部材7はオース
テナイト系ステンレス鋼SUS304を用い、真空断熱
空間3には繊維系充填材11を充填している。
【0017】
【表2】
【0018】表2中、Aはオーステナイト系ステンレス
鋼SUS304(比較例として従来例と同じもの)であ
り、B〜Eは高純度フェライト系ステンレス鋼である。
こうして製作した各真空断熱容器1に、図2(a)に示
すように、蓋8を装着し、ヒーター9にて内部を280
°Cに保持し、図2(b)に丸印Pで示すメンブレン部
材7のコーナー部に歪みゲージを貼付し、熱歪みを測定
した。
【0019】その結果、Aを内容器4の本体部5として
用いた真空断熱容器1では熱歪みが7000〜8000
μmを示したのに対して、B〜Eを用いたものではいず
れも2000〜2500μmにしかならず、メンブレン
部材7に蛇腹構造等の伸縮機構を必要としないことが判
明した。なお、製作した各真空断熱容器1の放散熱量は
すべて同じであった。
【0020】尚、一般のフェライト系ステンレス鋼のよ
うに、0.03%<Cのものでは、溶接金属及び熱影響
部の一部がマルテンサイト組織となり、真空断熱容器に
適さない。また、0.03≧CのものであってもTi及
びNbを含まない鋼種は溶接中に不純物としてまき込ま
れるCの影響を抑えることができず、一部マルテンサイ
ト組織になったりして溶接品質が安定しない他、結晶粒
の粗大化が著しく、強度的にも問題を生じる。又、フェ
ライト系ステンレス鋼は低温脆性の問題があるため、低
温用途の真空断熱容器には適用できない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように内容器の
本体部を線膨張係数の小さい高純度フェライト系ステン
レス鋼にて構成しているので熱伸縮が小さくなって熱応
力を軽減でき、従ってメンブレン部材を伸縮機構などを
有する複雑な溶接構造物とする必要がなくなって溶接品
質が安定し、また溶接を自動化できて生産性が向上し、
さらにメンブレン部材の形状が単純になるため材料費を
低減でき、蓋との取り合いも容易となり、しかも開口部
は熱伝導率の小さいオーステナイト系ステンレス鋼にて
構成しているので断熱性能が低下することがない等、大
なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の真空断熱容器の縦断面図で
ある。
【図2】同実施例の真空断熱容器の試験状態を示し、
(a)は縦断面図、(b)は歪みゲージの配置位置の説
明図である。
【図3】従来例の真空断熱容器の概略構成を示す縦断面
図である。
【図4】従来例の真空断熱容器において真空断熱空間に
配置されるスペーサの各例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図5】従来例の真空断熱容器におけるメンブレン部材
の一構造例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 真空断熱容器 2 外容器 3 真空断熱空間 4 内容器 5 本体部 6 開口部
フロントページの続き (72)発明者 山崎 洋 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外容器と、この外容器との間に真空断熱
    空間を設けて配置された内容器とを備えた真空断熱容器
    において、内容器を厚肉の本体部と薄肉の開口部とを接
    合した構成とし、かつ本体部は高純度フェライト系ステ
    ンレス鋼、開口部はオーステナイト系ステンレス鋼にて
    それぞれ構成したことを特徴とする真空断熱容器。
JP20831392A 1992-08-05 1992-08-05 真空断熱容器 Expired - Lifetime JP2774023B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016175688A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 積水化成品工業株式会社 断熱容器
CN109422017A (zh) * 2017-08-28 2019-03-05 丰田自动车株式会社 真空隔热容器
JP2019089570A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 象印マホービン株式会社 二重壁容器

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JP2016175688A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 積水化成品工業株式会社 断熱容器
CN109422017A (zh) * 2017-08-28 2019-03-05 丰田自动车株式会社 真空隔热容器
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