JPH0656426A - 酸化物超伝導線材の熱処理方法 - Google Patents
酸化物超伝導線材の熱処理方法Info
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- JPH0656426A JPH0656426A JP4211035A JP21103592A JPH0656426A JP H0656426 A JPH0656426 A JP H0656426A JP 4211035 A JP4211035 A JP 4211035A JP 21103592 A JP21103592 A JP 21103592A JP H0656426 A JPH0656426 A JP H0656426A
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- heat treatment
- cooling
- phase
- wire
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】Jc特性に優れたBi2Sr2Ca1Cu2Oy 相の銀シース
線材を製造ための熱処理方法の提供。 【構成】Bi2Sr2Ca1Cu2Oy 相を主体とする酸化物超伝導
体の銀シース線材の熱処理において、部分溶融処理の
後、結晶化温度の直上までの温度域を急冷し、その後徐
冷することを特徴とする酸化物超伝導線材の熱処理方
法。急冷停止温度を、熱処理を大気中で行う場合は 845
℃直上、酸素中で行う場合は 850℃直上とし、徐冷速度
を少なくとも 800℃まで10℃/hr以下とするのが望まし
い。 【効果】急冷と徐冷の組合わせによって行うという簡単
な方法で不純物相が少なく、高いJc特性をもつBi(2212)
の銀シース線材を製造することができる。
線材を製造ための熱処理方法の提供。 【構成】Bi2Sr2Ca1Cu2Oy 相を主体とする酸化物超伝導
体の銀シース線材の熱処理において、部分溶融処理の
後、結晶化温度の直上までの温度域を急冷し、その後徐
冷することを特徴とする酸化物超伝導線材の熱処理方
法。急冷停止温度を、熱処理を大気中で行う場合は 845
℃直上、酸素中で行う場合は 850℃直上とし、徐冷速度
を少なくとも 800℃まで10℃/hr以下とするのが望まし
い。 【効果】急冷と徐冷の組合わせによって行うという簡単
な方法で不純物相が少なく、高いJc特性をもつBi(2212)
の銀シース線材を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、優れた超伝導臨界電
流密度(Jc)特性を有するBi2Sr2Ca1Cu2Oy(この化合
物を、以下Bi(2212)と記す)を主体とするBi系酸化物超
伝導体の線材を製造するための熱処理方法に関する。
流密度(Jc)特性を有するBi2Sr2Ca1Cu2Oy(この化合
物を、以下Bi(2212)と記す)を主体とするBi系酸化物超
伝導体の線材を製造するための熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年発見された酸化物超伝導体の実用化
については、多方面から様々な研究が行われている。酸
化物超伝導体は、特に液体ヘリウム温度(4.2 K)での
Jcの磁場特性が従来から使われている金属系超伝導体よ
りも優れていることが確認され、30Tesla 級の高磁場発
生コイルへの応用が期待されている。
については、多方面から様々な研究が行われている。酸
化物超伝導体は、特に液体ヘリウム温度(4.2 K)での
Jcの磁場特性が従来から使われている金属系超伝導体よ
りも優れていることが確認され、30Tesla 級の高磁場発
生コイルへの応用が期待されている。
【0003】酸化物超伝導体の中で、Bi系超伝導体は銀
チューブの中に仮焼した原料粉末をつめてダイス伸線、
ロール圧延などにより線材にする、いわゆるパウダーイ
ンチューブ法により線材化が可能である。Bi系超伝導体
の中でもBi(2212)の線材は、890 ℃前後で部分溶融させ
た後に徐冷することによって、結晶方位のそろった高配
向組織が得られ、磁場によるJc特性の低下が小さい線材
が得られる。
チューブの中に仮焼した原料粉末をつめてダイス伸線、
ロール圧延などにより線材にする、いわゆるパウダーイ
ンチューブ法により線材化が可能である。Bi系超伝導体
の中でもBi(2212)の線材は、890 ℃前後で部分溶融させ
た後に徐冷することによって、結晶方位のそろった高配
向組織が得られ、磁場によるJc特性の低下が小さい線材
が得られる。
【0004】例えば、Japanese Journal of Applied Ph
ysics,Vol.29,No.7, L1066−L1068には、原料粉として
Bi2O3、 SrCO3、 CaCO3、CuO 、 Ag2O の各粉末をBi:S
r:Ca:Cu:Agの原子比で2:2:1:2:0.8 となる
ように混合し 880℃で仮焼を行って得た粉末を銀パイプ
に充填し、これを伸線、圧延してテープ状の線材に加工
してから、ArとO2の混合ガス中で 880℃で部分溶融させ
徐冷する熱処理を施して、最高 8.88 ×104A/cm2(温度
4.2K、磁場1Tesla 中) のJcを達成したとの報告があ
る。
ysics,Vol.29,No.7, L1066−L1068には、原料粉として
Bi2O3、 SrCO3、 CaCO3、CuO 、 Ag2O の各粉末をBi:S
r:Ca:Cu:Agの原子比で2:2:1:2:0.8 となる
ように混合し 880℃で仮焼を行って得た粉末を銀パイプ
に充填し、これを伸線、圧延してテープ状の線材に加工
してから、ArとO2の混合ガス中で 880℃で部分溶融させ
徐冷する熱処理を施して、最高 8.88 ×104A/cm2(温度
4.2K、磁場1Tesla 中) のJcを達成したとの報告があ
る。
【0005】Bi(2212)系線材の熱処理において共通なこ
とは、部分溶融を行うために 875℃以上に昇温し、更に
粒成長させるために徐冷を行うことである。なお、部分
溶融とは、Bi(2212)相は全部溶融するが、それ以外の C
aO、Sr−Ca−Cu−O相のような不純物相は溶融しない状
態をいう。
とは、部分溶融を行うために 875℃以上に昇温し、更に
粒成長させるために徐冷を行うことである。なお、部分
溶融とは、Bi(2212)相は全部溶融するが、それ以外の C
aO、Sr−Ca−Cu−O相のような不純物相は溶融しない状
態をいう。
【0006】しかし、部分溶融温度が高すぎたり、その
時間が長すぎると、不純物相であるSr−Ca−Cu−O相の
粒成長が促進され、Jcが低下する。そこで、一般には 8
75℃から 895℃程度まで昇温して部分溶融させた後、Bi
(2212)相が結晶化し、更に粒成長が起きるように 800℃
前後の温度まで5〜20℃/hrのゆっくりした冷却速度で
下げる熱処理が行われている(例えば Japanese Journa
l of Applied Physics,Vol.30,No.12A,pp.3371−3376
参照) 。
時間が長すぎると、不純物相であるSr−Ca−Cu−O相の
粒成長が促進され、Jcが低下する。そこで、一般には 8
75℃から 895℃程度まで昇温して部分溶融させた後、Bi
(2212)相が結晶化し、更に粒成長が起きるように 800℃
前後の温度まで5〜20℃/hrのゆっくりした冷却速度で
下げる熱処理が行われている(例えば Japanese Journa
l of Applied Physics,Vol.30,No.12A,pp.3371−3376
参照) 。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまでに知られてい
る前述の熱処理方法の問題点は以下の点にある。即ち、 前記のように、部分溶融温度ではBi(2212)相は溶融
するが、それ以外の CaO、Sr−Ca−Cu−O相のような不
純物相は固体粒状のまま線材中に存在する。従って、Bi
(2212) 相の結晶化温度以上では固液共存状態となり、
不純物相は粒成長を起こす。特にSr−Ca−Cu−O相の粒
成長速度が大きく、結晶化温度以下の低温でも成長した
Sr−Ca−Cu−O粒が残存する。
る前述の熱処理方法の問題点は以下の点にある。即ち、 前記のように、部分溶融温度ではBi(2212)相は溶融
するが、それ以外の CaO、Sr−Ca−Cu−O相のような不
純物相は固体粒状のまま線材中に存在する。従って、Bi
(2212) 相の結晶化温度以上では固液共存状態となり、
不純物相は粒成長を起こす。特にSr−Ca−Cu−O相の粒
成長速度が大きく、結晶化温度以下の低温でも成長した
Sr−Ca−Cu−O粒が残存する。
【0008】 その結果、線材中で所定の組成からの
ずれが生じ、Sr−Ca−Cu−O粒以外に常伝導相である B
i2Sr2Cu1Oy 即ち(2201)相が生成し、Jc特性を劣化させ
る。
ずれが生じ、Sr−Ca−Cu−O粒以外に常伝導相である B
i2Sr2Cu1Oy 即ち(2201)相が生成し、Jc特性を劣化させ
る。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
Jc特性に優れたBi2Sr2Ca1Cu2Oy を主体とする銀シース
線材を製造するための熱処理方法を提供することにあ
る。
Jc特性に優れたBi2Sr2Ca1Cu2Oy を主体とする銀シース
線材を製造するための熱処理方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は『Bi2Sr2Ca1Cu2
Oy を主体とする酸化物超伝導体の銀シース線材の熱処
理において、部分溶融処理の後、結晶化温度の直上まで
の温度域を急冷し、その後徐冷することを特徴とする酸
化物超伝導線材の熱処理方法』を要旨とする。
Oy を主体とする酸化物超伝導体の銀シース線材の熱処
理において、部分溶融処理の後、結晶化温度の直上まで
の温度域を急冷し、その後徐冷することを特徴とする酸
化物超伝導線材の熱処理方法』を要旨とする。
【0011】熱処理に付す前の線材の製造方法は従来の
方法でよい。即ち、原料粉末を所定比率に配合して仮焼
して得た粉末を銀シースチューブに充填し、伸線、圧延
等の方法で線材とする。なお、原料粉末に銀の酸化物を
少量配合するのが望ましい。
方法でよい。即ち、原料粉末を所定比率に配合して仮焼
して得た粉末を銀シースチューブに充填し、伸線、圧延
等の方法で線材とする。なお、原料粉末に銀の酸化物を
少量配合するのが望ましい。
【0012】図1に本発明の熱処理方法のヒートパター
ンを示す。
ンを示す。
【0013】部分溶融温度(Tpm)まで昇温する速度(R
s) には特に制約はない。Tpm は、一般に採用されてい
る 875〜895 ℃の範囲でよい。保持時間は5〜30分程度
が望ましい。
s) には特に制約はない。Tpm は、一般に採用されてい
る 875〜895 ℃の範囲でよい。保持時間は5〜30分程度
が望ましい。
【0014】部分溶融処理の後の冷却速度 (図1のRc)
は大きい程望ましい。急冷停止温度(図1のTr) 、即
ち、徐冷開始温度は、後述するように熱処理を行う雰囲
気によって変えるのが望ましい。徐冷の冷却速度 (図1
のRj) は、10℃/hr以下とすべきである。徐冷の停止温
度(Ts)は 800℃以下の温度とする。なお、600 〜750 ℃
の温度域ではBi(2212)相がBi(2201)の非超伝導相に変化
し、Jcが低下するおそれがあるので冷却速度を大きくす
る方が望ましい。
は大きい程望ましい。急冷停止温度(図1のTr) 、即
ち、徐冷開始温度は、後述するように熱処理を行う雰囲
気によって変えるのが望ましい。徐冷の冷却速度 (図1
のRj) は、10℃/hr以下とすべきである。徐冷の停止温
度(Ts)は 800℃以下の温度とする。なお、600 〜750 ℃
の温度域ではBi(2212)相がBi(2201)の非超伝導相に変化
し、Jcが低下するおそれがあるので冷却速度を大きくす
る方が望ましい。
【0015】
【作用】表1はDTA (示差熱分析) によって測定した
大気中および酸素中でのBi(2212) の銀シース線材の部
分溶融温度とBi(2212)の結晶化温度である。
大気中および酸素中でのBi(2212) の銀シース線材の部
分溶融温度とBi(2212)の結晶化温度である。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示すようにBi(2212)の溶融温度と結
晶化温度の間に20〜30℃の差があるのは、過冷現象によ
るものと考えられる。従って、部分溶融温度から連続的
に徐冷を行えば、Bi(2212)の結晶化が始まる前に、固体
のままの不純物相、特にSr−Ca−Cu−O相の粒成長が盛
んに起きることになる。これが前述の従来の方法の問題
点の主要因である。
晶化温度の間に20〜30℃の差があるのは、過冷現象によ
るものと考えられる。従って、部分溶融温度から連続的
に徐冷を行えば、Bi(2212)の結晶化が始まる前に、固体
のままの不純物相、特にSr−Ca−Cu−O相の粒成長が盛
んに起きることになる。これが前述の従来の方法の問題
点の主要因である。
【0018】本発明方法の特徴は、Bi(2212)の溶融温度
から結晶化温度までの冷却過程で不純物相の粒成長を起
こさせないように、この間、即ち、部分溶融温度から結
晶化温度直上までを急冷し、その後は徐冷することにあ
る。急冷速度は、原理的にできるだけ大きい方が好まし
い。後に説明する表3に示すように、冷却速度を大きく
することによってJcの値が顕著に上昇する。
から結晶化温度までの冷却過程で不純物相の粒成長を起
こさせないように、この間、即ち、部分溶融温度から結
晶化温度直上までを急冷し、その後は徐冷することにあ
る。急冷速度は、原理的にできるだけ大きい方が好まし
い。後に説明する表3に示すように、冷却速度を大きく
することによってJcの値が顕著に上昇する。
【0019】急冷する温度領域は、部分溶融温度からBi
(2212)の結晶化温度直上までである。表1に示したよう
に、熱処理雰囲気によって結晶化温度は変化する。大気
中では結晶化温度が 845℃であるから、その温度の直
上、望ましくはこれよりも10℃程度高い 855℃までの範
囲を急冷する。結晶化温度(845℃) よりも低温域まで急
冷するとBi(2212)相の粒成長が十分に行われず、結晶の
配向性も悪化しJcが劣化する。
(2212)の結晶化温度直上までである。表1に示したよう
に、熱処理雰囲気によって結晶化温度は変化する。大気
中では結晶化温度が 845℃であるから、その温度の直
上、望ましくはこれよりも10℃程度高い 855℃までの範
囲を急冷する。結晶化温度(845℃) よりも低温域まで急
冷するとBi(2212)相の粒成長が十分に行われず、結晶の
配向性も悪化しJcが劣化する。
【0020】酸素雰囲気中では、そのときの結晶化温度
850℃の直上、望ましくはこれより10℃高い 860℃程度
の温度域まで急冷する。この場合も 850℃よりも低温域
まで急冷するのは、前記の理由で好ましくない。いずれ
の場合も、急冷温度域が高すぎると不純物相、特にSr−
Ca−Cu−O相の粒成長を抑制する効果が小さくなる。
850℃の直上、望ましくはこれより10℃高い 860℃程度
の温度域まで急冷する。この場合も 850℃よりも低温域
まで急冷するのは、前記の理由で好ましくない。いずれ
の場合も、急冷温度域が高すぎると不純物相、特にSr−
Ca−Cu−O相の粒成長を抑制する効果が小さくなる。
【0021】通常、このような熱処理には、プログラム
温度調節計で温度調整を行う電気炉が使用されるが、炉
自体の熱容量が大きいため、冷却速度を大きくすること
は困難である。本発明の熱処理方法では、或る所定の温
度までは急冷し、その後は徐冷するという二段冷却を行
うのであるが、この急冷工程で大きな冷却速度を得るた
めには、特別の装置を用いるのが望ましい。
温度調節計で温度調整を行う電気炉が使用されるが、炉
自体の熱容量が大きいため、冷却速度を大きくすること
は困難である。本発明の熱処理方法では、或る所定の温
度までは急冷し、その後は徐冷するという二段冷却を行
うのであるが、この急冷工程で大きな冷却速度を得るた
めには、特別の装置を用いるのが望ましい。
【0022】図2は、本発明の熱処理方法を実施するの
に好適な装置の概略を示したものである。加熱装置1は
部分溶融を行う第1ゾーンを前記図1の温度Tpm に加熱
するものである。加熱装置2は、はじめは前記図1の急
冷停止温度Trに設定してあり、その後、徐冷速度Rjで徐
冷停止温度Tsまで温度を下げながら試料を徐冷するもの
である。試料 (熱処理すべき線材)3を石英管4内で第
1ゾーンにおいて所定時間保持して部分溶融状態とし、
次いでこれを移動ゾーン中を移動させながら急冷し、そ
の後、第2ゾーンで徐冷する。急冷処理の冷却速度は移
動ゾーンでの試料の移動速度を調整することにより自在
に調整できる。なお、移動ゾーンの石英管4の外側に、
水冷管等による強制冷却手段を設けると更に冷却速度の
調整が容易である。
に好適な装置の概略を示したものである。加熱装置1は
部分溶融を行う第1ゾーンを前記図1の温度Tpm に加熱
するものである。加熱装置2は、はじめは前記図1の急
冷停止温度Trに設定してあり、その後、徐冷速度Rjで徐
冷停止温度Tsまで温度を下げながら試料を徐冷するもの
である。試料 (熱処理すべき線材)3を石英管4内で第
1ゾーンにおいて所定時間保持して部分溶融状態とし、
次いでこれを移動ゾーン中を移動させながら急冷し、そ
の後、第2ゾーンで徐冷する。急冷処理の冷却速度は移
動ゾーンでの試料の移動速度を調整することにより自在
に調整できる。なお、移動ゾーンの石英管4の外側に、
水冷管等による強制冷却手段を設けると更に冷却速度の
調整が容易である。
【0023】
【実施例】原料粉末として Bi2O3、 SrCO3、CaCO3 、Cu
O 、Ag2Oの各粉末を用い、これらをBi:Sr:Ca:Cu:Ag
の原子化で2:2:1:2:0.8 になる様に秤量し、乳
鉢で混合した。Ag2Oを添加したのは、Bi(2212)の配向性
を向上させ、Jc特性を改善するためである。
O 、Ag2Oの各粉末を用い、これらをBi:Sr:Ca:Cu:Ag
の原子化で2:2:1:2:0.8 になる様に秤量し、乳
鉢で混合した。Ag2Oを添加したのは、Bi(2212)の配向性
を向上させ、Jc特性を改善するためである。
【0024】上記の混合粉末を、大気中 800℃で12時間
仮焼したのち粉砕混合し、更に同じく大気中で 800℃×
12時間の仮焼を行い、線材用原料粉とした。この原料粉
を長さが10cm、外径12mm、内径6mmの銀パイプに充填
し、ダイス伸線とロール圧延により幅3mm、厚さ 0.1mm
のテープ状線材に加工した。
仮焼したのち粉砕混合し、更に同じく大気中で 800℃×
12時間の仮焼を行い、線材用原料粉とした。この原料粉
を長さが10cm、外径12mm、内径6mmの銀パイプに充填
し、ダイス伸線とロール圧延により幅3mm、厚さ 0.1mm
のテープ状線材に加工した。
【0025】上記のテープ状線材を、大気中および酸素
中で図1のヒートパターンで熱処理した。条件は次のと
おりである。
中で図1のヒートパターンで熱処理した。条件は次のと
おりである。
【0026】部分溶融温度(Tpm) : 885 ℃ (10分保
持) 急冷速度(Rc) : 240 ℃/hr 急冷停止温度(Tr) :表2に示すとおり 徐冷速度(Rj) : 5℃/hr 徐冷停止温度(Ts) : 800 ℃ 徐冷停止後は室温まで炉冷した。
持) 急冷速度(Rc) : 240 ℃/hr 急冷停止温度(Tr) :表2に示すとおり 徐冷速度(Rj) : 5℃/hr 徐冷停止温度(Ts) : 800 ℃ 徐冷停止後は室温まで炉冷した。
【0027】表2は、大気中および酸素雰囲気中におけ
る急冷停止温度(Tr)と、得られた線材のJc(4.2K、1Te
sla 中) およびSr−Ca−Cu−Oの面積比 (%) を示す。
面積比は線材の全断面積に占めるSr−Ca−Cu−O粒全体
の面積比である。
る急冷停止温度(Tr)と、得られた線材のJc(4.2K、1Te
sla 中) およびSr−Ca−Cu−Oの面積比 (%) を示す。
面積比は線材の全断面積に占めるSr−Ca−Cu−O粒全体
の面積比である。
【0028】表2の No.A1とS1は急冷を行わず、885 ℃
の部分溶融温度から 800℃まで徐冷する従来の熱処理法
によったものである。
の部分溶融温度から 800℃まで徐冷する従来の熱処理法
によったものである。
【0029】大気中でも酸素中でも 875℃から855 ℃の
範囲の温度まで急冷した試料(No.A2〜A4、S2〜S4) にお
いて、Sr−Ca−Cu−O面積比が減少し、Jcが向上してい
る。
範囲の温度まで急冷した試料(No.A2〜A4、S2〜S4) にお
いて、Sr−Ca−Cu−O面積比が減少し、Jcが向上してい
る。
【0030】ところが、大気中、酸素中ともBi(2212)の
結晶化温度以下まで急冷した試料(No.A5〜A7、S5〜S7)
は、配向性が悪くなってJcが急激に低下している。
結晶化温度以下まで急冷した試料(No.A5〜A7、S5〜S7)
は、配向性が悪くなってJcが急激に低下している。
【0031】Sr−Ca−Cu−Oは、結晶化および 800℃ま
での徐冷中に固相拡散反応によりBi(2212)相に変化する
ものであるが、比較例の No.A5〜A7およびS5〜S7ではこ
の反応が困難となり、逆にSr−Ca−Cu−Oの面積率が増
加している。
での徐冷中に固相拡散反応によりBi(2212)相に変化する
ものであるが、比較例の No.A5〜A7およびS5〜S7ではこ
の反応が困難となり、逆にSr−Ca−Cu−Oの面積率が増
加している。
【0032】表3に、急冷停止温度 (Tr) を 865℃と一
定にし、酸素中で熱処理したときの急冷速度(Rc)と、Jc
およびSr−Ca−Cu−O面積比を示す。Rcが大きくなると
ともにSr−Ca−Cu−Oが減少、Jcも向上している。試料
No.C7からC9までは、図2に示した装置を使用し急冷の
速度を大きくしたものである。これらの例では、一層大
きなJcが得られている。
定にし、酸素中で熱処理したときの急冷速度(Rc)と、Jc
およびSr−Ca−Cu−O面積比を示す。Rcが大きくなると
ともにSr−Ca−Cu−Oが減少、Jcも向上している。試料
No.C7からC9までは、図2に示した装置を使用し急冷の
速度を大きくしたものである。これらの例では、一層大
きなJcが得られている。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明の熱処理方法によれば、部分溶融
状態からの冷却を急冷と徐冷の組合わせによって行うと
いう簡単な方法で、不純物相が少なく、高いJc特性をも
つBi(2212)の銀シース線材を製造することができる。
状態からの冷却を急冷と徐冷の組合わせによって行うと
いう簡単な方法で、不純物相が少なく、高いJc特性をも
つBi(2212)の銀シース線材を製造することができる。
【図1】本発明の熱処理方法のヒートパターンを示す図
である。
である。
【図2】本発明の熱処理方法を実施するのに好適な装置
の概要を示す図である。
の概要を示す図である。
1: 部分溶融ゾーン用加熱装置、2: 徐冷ゾーン用加熱
装置、3:試料 4: 石英管
装置、3:試料 4: 石英管
Claims (2)
- 【請求項1】Bi2Sr2Ca1Cu2Oy を主体とする酸化物超伝
導体の銀シース線材の熱処理において、部分溶融処理の
後、結晶化温度の直上までの温度域を急冷し、その後徐
冷することを特徴とする酸化物超伝導線材の熱処理方
法。 - 【請求項2】急冷停止温度を、熱処理を大気中で行う場
合は 845℃直上、酸素中で行う場合は850 ℃直上とし、
徐冷を少なくとも 800℃まで10℃/hr以下の冷却速度で
行う請求項1の熱処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4211035A JPH0656426A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 酸化物超伝導線材の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4211035A JPH0656426A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 酸化物超伝導線材の熱処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0656426A true JPH0656426A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16599292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4211035A Pending JPH0656426A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 酸化物超伝導線材の熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0656426A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019417A1 (de) * | 1994-12-20 | 1996-06-27 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung eines langgestreckten supraleiters mit einer bismut-phase hoher sprungtemperatur sowie nach dem verfahren hergestellter supraleiter |
| JP2003100162A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Sukegawa Electric Co Ltd | 酸化物超電導線材の熱処理方法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP4211035A patent/JPH0656426A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996019417A1 (de) * | 1994-12-20 | 1996-06-27 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung eines langgestreckten supraleiters mit einer bismut-phase hoher sprungtemperatur sowie nach dem verfahren hergestellter supraleiter |
| US6074991A (en) * | 1994-12-20 | 2000-06-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Process for producing an elongated superconductor with a bismuth phase having a high transition temperature and a superconductor produced according to this process |
| JP2003100162A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Sukegawa Electric Co Ltd | 酸化物超電導線材の熱処理方法 |
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