JPH0657377A - 加工時の耐界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板 - Google Patents
加工時の耐界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板Info
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- JPH0657377A JPH0657377A JP21532192A JP21532192A JPH0657377A JP H0657377 A JPH0657377 A JP H0657377A JP 21532192 A JP21532192 A JP 21532192A JP 21532192 A JP21532192 A JP 21532192A JP H0657377 A JPH0657377 A JP H0657377A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工時界面剥離に伴う破壊を防止した高耐食
性クラッド鋼板の提供。 【構成】 表層に必要によっては少量のTiとNbを含
有するNi−Cr系ステンレス鋼、内層に必要によって
は少量のTiとNbを含有する低炭素鋼からなる鋳込み
複層構造の耐界面破壊性の優れた高耐食性クラッド鋼
板。
性クラッド鋼板の提供。 【構成】 表層に必要によっては少量のTiとNbを含
有するNi−Cr系ステンレス鋼、内層に必要によって
は少量のTiとNbを含有する低炭素鋼からなる鋳込み
複層構造の耐界面破壊性の優れた高耐食性クラッド鋼
板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建材、自動車をはじめと
する一般加工用、構造材料として利用される加工時の耐
界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板に関す
るものである。
する一般加工用、構造材料として利用される加工時の耐
界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】建築、厨房器具、自動車などに使用され
る鋼板は従来、その耐食性を高めるためその表面に塗
装、めっきなどを施し使用されてきたが近年、より耐食
性を高めるためステンレス鋼板の使用が多くなってい
る。例えば、長期にわたる美観が要求される建築外板や
厨房器具、高温環境にさらされるため腐食が激しい自動
車のマフラー、各種プラントにおけるタンク、配管など
あらゆる分野で需要が増大している。
る鋼板は従来、その耐食性を高めるためその表面に塗
装、めっきなどを施し使用されてきたが近年、より耐食
性を高めるためステンレス鋼板の使用が多くなってい
る。例えば、長期にわたる美観が要求される建築外板や
厨房器具、高温環境にさらされるため腐食が激しい自動
車のマフラー、各種プラントにおけるタンク、配管など
あらゆる分野で需要が増大している。
【0003】一方、ステンレス鋼は耐食性の点では優れ
ているがCr,Niなどの添加を行うため普通鋼に比し
加工性が良くなく、またコストが著しく高い。このため
耐食性が優れかつ製造コストの低い鋼板として、表層を
耐食性が良好なステンレス鋼、またはCr,Ni添加高
耐食性鋼とし内層を安価な普通鋼とするクラッド鋼板が
開発されてきた。
ているがCr,Niなどの添加を行うため普通鋼に比し
加工性が良くなく、またコストが著しく高い。このため
耐食性が優れかつ製造コストの低い鋼板として、表層を
耐食性が良好なステンレス鋼、またはCr,Ni添加高
耐食性鋼とし内層を安価な普通鋼とするクラッド鋼板が
開発されてきた。
【0004】しかしこれら高耐食性クラッド鋼板では次
のような問題点が指摘される。すなわち、表層および内
層のC,N量を十分に低減していないと、熱処理中に表
内層の界面に非常に堅くて脆いマルテンサイト相が形成
され、加工時に界面での破壊を引き起こすことである。
また現在、主流となっている熱延圧着や爆着で製造され
たクラッド鋼板は、表層から内層への成分変化が界面で
急激に起きているため、界面を境として表層と内層の加
工性が大きく異なり、厳しい加工を受けた場合に界面が
破壊の起点となり、そのため鋼板としての加工性は単一
板に比して劣ることも挙げられる。
のような問題点が指摘される。すなわち、表層および内
層のC,N量を十分に低減していないと、熱処理中に表
内層の界面に非常に堅くて脆いマルテンサイト相が形成
され、加工時に界面での破壊を引き起こすことである。
また現在、主流となっている熱延圧着や爆着で製造され
たクラッド鋼板は、表層から内層への成分変化が界面で
急激に起きているため、界面を境として表層と内層の加
工性が大きく異なり、厳しい加工を受けた場合に界面が
破壊の起点となり、そのため鋼板としての加工性は単一
板に比して劣ることも挙げられる。
【0005】これを解決するため特公昭58−1531
0号公報、特公平1−7138号公報、特開昭62−5
4020号公報に示されるような普通鋼のC量低減をは
かり、さらにTi,NbなどのC固定元素や各種の元素
を添加するといった手段が考えられるが、表内層の加工
性の急激な変化に対応した界面破壊は回避できない。ま
た別の方法として界面層にNiめっきしたり、Ni箔を
挿入する方法も提案されているが、Ni使用によるコス
トの上昇を招く。
0号公報、特公平1−7138号公報、特開昭62−5
4020号公報に示されるような普通鋼のC量低減をは
かり、さらにTi,NbなどのC固定元素や各種の元素
を添加するといった手段が考えられるが、表内層の加工
性の急激な変化に対応した界面破壊は回避できない。ま
た別の方法として界面層にNiめっきしたり、Ni箔を
挿入する方法も提案されているが、Ni使用によるコス
トの上昇を招く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高耐食性と
低コストを両立するクラッド鋼板において問題となる、
固溶C,Nが残存することによる界面でのマルテンサ
イト相の形成に起因した界面での破壊、板厚方向の特
性が急激に変化することに起因した界面での破壊、を抑
制し、高加工性を兼ね備えたクラッド鋼板を提供するこ
とを目的とする。
低コストを両立するクラッド鋼板において問題となる、
固溶C,Nが残存することによる界面でのマルテンサ
イト相の形成に起因した界面での破壊、板厚方向の特
性が急激に変化することに起因した界面での破壊、を抑
制し、高加工性を兼ね備えたクラッド鋼板を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決する表層鋼および内層鋼の成分について検討の結果
得られたものであって、その基本思想は、 (1)表層鋼、および内層鋼を低C,N成分とすると同
時にTi,Nbなどを適当量添加し炭窒化物を形成さ
せ、界面における硬質なマルテンサイトの発生を抑制す
る。 (2)界面での急激な成分変化を避けるため、複層化を
鋳込み法によって行い、かつ表内層を完全に分離させず
適当な範囲で混合させる構造としたクラッド鋼板とす
る。点にある。
解決する表層鋼および内層鋼の成分について検討の結果
得られたものであって、その基本思想は、 (1)表層鋼、および内層鋼を低C,N成分とすると同
時にTi,Nbなどを適当量添加し炭窒化物を形成さ
せ、界面における硬質なマルテンサイトの発生を抑制す
る。 (2)界面での急激な成分変化を避けるため、複層化を
鋳込み法によって行い、かつ表内層を完全に分離させず
適当な範囲で混合させる構造としたクラッド鋼板とす
る。点にある。
【0008】すなわち本発明は、(1)表層が、C:
0.0007〜0.0800%、Cr:10.0〜2
5.0%、Ni:3.0〜15.0%、N:0.001
0〜0.0800%なる成分であり、内層がC:0.0
005〜0.0150%、N:0.0010〜0.02
00%、Ti,Nbのいずれか1種または2種を含むと
共に下式を満たし、
0.0007〜0.0800%、Cr:10.0〜2
5.0%、Ni:3.0〜15.0%、N:0.001
0〜0.0800%なる成分であり、内層がC:0.0
005〜0.0150%、N:0.0010〜0.02
00%、Ti,Nbのいずれか1種または2種を含むと
共に下式を満たし、
【数6】 さらに、内層のCrと表層のCrの比が下式
【数7】 となるように鋳込み複層構造をもつ鋼板であって、表層
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板、および
(2)表層が、重量%でC:0.0007〜0.080
0%、Cr:10.0〜25.0%、Ni:3.0〜1
5.0%、N:0.0010〜0.0800%、Ti,
Nbのいずれか1種または2種を含むと共に下式を満た
し、
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板、および
(2)表層が、重量%でC:0.0007〜0.080
0%、Cr:10.0〜25.0%、Ni:3.0〜1
5.0%、N:0.0010〜0.0800%、Ti,
Nbのいずれか1種または2種を含むと共に下式を満た
し、
【数8】 内層がC:0.0005〜0.0150%、N:0.0
010〜0.0200%、Ti,Nbのいずれか1種ま
たは2種を含むと共に下式を満たし、
010〜0.0200%、Ti,Nbのいずれか1種ま
たは2種を含むと共に下式を満たし、
【数9】 さらに、内層のCrと表層のCrの比が
【数10】 となるように鋳込み複層構造をもつ鋼板であって、表層
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板である。
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板である。
【0009】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。まず、表層部
の成分に関して述べる。Cの低減は表層そのものの加工
性を向上させるとともに、界面でのマルテンサイト相の
発生を抑止することで界面での破壊を抑止しクラッド鋼
板の加工性を向上させる。またCr炭化物の析出を抑制
することで耐食性を向上させるため低いほど好ましい。
しかし過剰な低減はコストの上昇を招くので上限を0.
0800%、下限を0.0007%とする。
の成分に関して述べる。Cの低減は表層そのものの加工
性を向上させるとともに、界面でのマルテンサイト相の
発生を抑止することで界面での破壊を抑止しクラッド鋼
板の加工性を向上させる。またCr炭化物の析出を抑制
することで耐食性を向上させるため低いほど好ましい。
しかし過剰な低減はコストの上昇を招くので上限を0.
0800%、下限を0.0007%とする。
【0010】Nも加工性に関してCと同様に作用する元
素で低いほど特性は良好となる。しかし過剰な低減はコ
ストの上昇を招くため上限を0.0800%、下限を
0.0010%とする。
素で低いほど特性は良好となる。しかし過剰な低減はコ
ストの上昇を招くため上限を0.0800%、下限を
0.0010%とする。
【0011】Crは本発明の重要な要件、すなわち表層
の耐食性を向上させるために必須の元素である。その添
加量は特に限定するものではないが耐食性の発現、用途
および要求される特性とコストに応じて最適な添加量が
決定される。一般的な観点から10.0〜25.0%と
限定した。NiもCrと同様の作用を持つ元素でCrと
同じ観点から3.0〜15.0%と限定した。
の耐食性を向上させるために必須の元素である。その添
加量は特に限定するものではないが耐食性の発現、用途
および要求される特性とコストに応じて最適な添加量が
決定される。一般的な観点から10.0〜25.0%と
限定した。NiもCrと同様の作用を持つ元素でCrと
同じ観点から3.0〜15.0%と限定した。
【0012】TiはTi炭化物、Ti窒化物を形成さ
せ、鋼板中の固溶C、固溶Nを低減し鋼板の特性を向上
させるため必要に応じて添加される。すなわち添加によ
り表層自体の加工性が向上し、かつ内層へのC,N拡散
を抑制し内層の加工性劣化を回避することでクラッド鋼
板の加工性を向上させるばかりでなく、界面でのマルテ
ンサイト生成が抑えることにより界面での破壊を抑止
し、クラッド鋼板の加工性を向上させる。さらにCをT
i炭化物として固定するためCr炭化物が析出しにくく
なり耐食性も向上する。しかし過剰な添加は再結晶温度
を上昇させるため最終焼鈍温度を高くせねばならずエネ
ルギーコストが上昇する。またNbもTiと同様の作用
を持った元素である。これらの添加コストも考え適正範
囲を
せ、鋼板中の固溶C、固溶Nを低減し鋼板の特性を向上
させるため必要に応じて添加される。すなわち添加によ
り表層自体の加工性が向上し、かつ内層へのC,N拡散
を抑制し内層の加工性劣化を回避することでクラッド鋼
板の加工性を向上させるばかりでなく、界面でのマルテ
ンサイト生成が抑えることにより界面での破壊を抑止
し、クラッド鋼板の加工性を向上させる。さらにCをT
i炭化物として固定するためCr炭化物が析出しにくく
なり耐食性も向上する。しかし過剰な添加は再結晶温度
を上昇させるため最終焼鈍温度を高くせねばならずエネ
ルギーコストが上昇する。またNbもTiと同様の作用
を持った元素である。これらの添加コストも考え適正範
囲を
【数11】 とする。
【0013】次に、内層の成分に関して述べる。Cの低
減は内層そのものの加工性を向上させるとともに、界面
でのマルテンサイト相の発生を抑止することで界面での
破壊を抑止しクラッド鋼板の加工性を向上させる。しか
し過剰な低減はコストの上昇を招くので上限を0.01
50%、下限を0.0005%とする。特に加工性が重
視される用途についてはその上限を0.0030%とす
る。
減は内層そのものの加工性を向上させるとともに、界面
でのマルテンサイト相の発生を抑止することで界面での
破壊を抑止しクラッド鋼板の加工性を向上させる。しか
し過剰な低減はコストの上昇を招くので上限を0.01
50%、下限を0.0005%とする。特に加工性が重
視される用途についてはその上限を0.0030%とす
る。
【0014】NもCと同様に作用する元素で低いほど特
性は良好となる。しかし過剰な低減はコストの上昇を招
くため上限を0.0200%、下限を0.0010%と
する。特に加工性が重要視される用途についてはその上
限を0.0040%とする。Ti,NbはC拡散抑制、
高加工性確保のために添加される。その必要量はC,N
量に依存しており少ない場合は上記の効果が得られな
い。また過剰な添加はコストの上昇をもたらし、かつ析
出物を粗大にし粒成長の抑制効果を失うばかりか加工性
も劣化させるため適正範囲を
性は良好となる。しかし過剰な低減はコストの上昇を招
くため上限を0.0200%、下限を0.0010%と
する。特に加工性が重要視される用途についてはその上
限を0.0040%とする。Ti,NbはC拡散抑制、
高加工性確保のために添加される。その必要量はC,N
量に依存しており少ない場合は上記の効果が得られな
い。また過剰な添加はコストの上昇をもたらし、かつ析
出物を粗大にし粒成長の抑制効果を失うばかりか加工性
も劣化させるため適正範囲を
【数12】 とする。
【0015】次に目的とする耐界面破壊性を得るための
方策について述べる。これまで複層鋼板の製造法につい
ては、鋳ぐるみ法、鋳込み法(2本ノズル鋳造法)、熱
延圧着法、爆着法などがある。本発明者らはこれらの製
法と界面での特性変化の状態、および強加工時の界面か
らの破壊現象について検討した結果、鋳込み法以外の製
法による複層鋼板では、界面での特性変化、すなわち成
分の分離が急激なため強加工時に界面からの破壊が起き
易いことを見出した。また、鋳込み法によったものでも
表内層の成分分離が完全に行われた場合はやはり界面か
らの破壊が起きる場合が見られた。特に表層のNi含有
量が高くなり表層がオーステナイト相となった場合は界
面からの破壊が顕著となった。この結果、本発明におい
て目的とする耐界面破壊性を実現するためには、製法を
鋳込み法に限定し、さらに表層鋼と内層鋼の若干の混合
を必須とした。この混合が大きすぎる場合、表層Cr,
Ni濃度が低下し目的とした耐食性を達成できなくなる
とともに、内層にCr,Niが混入することで内層の加
工性、ひいてはクラッド鋼板の加工性が劣化する。この
ため表層Crと内層Crの比で
方策について述べる。これまで複層鋼板の製造法につい
ては、鋳ぐるみ法、鋳込み法(2本ノズル鋳造法)、熱
延圧着法、爆着法などがある。本発明者らはこれらの製
法と界面での特性変化の状態、および強加工時の界面か
らの破壊現象について検討した結果、鋳込み法以外の製
法による複層鋼板では、界面での特性変化、すなわち成
分の分離が急激なため強加工時に界面からの破壊が起き
易いことを見出した。また、鋳込み法によったものでも
表内層の成分分離が完全に行われた場合はやはり界面か
らの破壊が起きる場合が見られた。特に表層のNi含有
量が高くなり表層がオーステナイト相となった場合は界
面からの破壊が顕著となった。この結果、本発明におい
て目的とする耐界面破壊性を実現するためには、製法を
鋳込み法に限定し、さらに表層鋼と内層鋼の若干の混合
を必須とした。この混合が大きすぎる場合、表層Cr,
Ni濃度が低下し目的とした耐食性を達成できなくなる
とともに、内層にCr,Niが混入することで内層の加
工性、ひいてはクラッド鋼板の加工性が劣化する。この
ため表層Crと内層Crの比で
【数13】 に限定する。
【0016】次に表層および内層の厚みについて述べ
る。鋼板表層の厚みは製造時の冷延加工、または製品の
成形加工時に表層の高耐食性鋼が破れて鉄面が露出し耐
食性が損なわれることを考えると全厚の2%以上(両表
層の場合両表層で4%以上)とすることが望ましい。ま
た上限については全厚の30%以下(両表層の場合両表
層計で60%以下)とすることが好ましい。これは本発
明の目的の一つが高価なCr,Niの使用量削減による
低コスト化にあること、および本発明鋼の目的が内層鋼
に高加工性鋼を用いることで表層へのCr,Ni添加に
よる加工性劣化を補いクラッド鋼板トータルで高加工性
を達成することにあるためである。
る。鋼板表層の厚みは製造時の冷延加工、または製品の
成形加工時に表層の高耐食性鋼が破れて鉄面が露出し耐
食性が損なわれることを考えると全厚の2%以上(両表
層の場合両表層で4%以上)とすることが望ましい。ま
た上限については全厚の30%以下(両表層の場合両表
層計で60%以下)とすることが好ましい。これは本発
明の目的の一つが高価なCr,Niの使用量削減による
低コスト化にあること、および本発明鋼の目的が内層鋼
に高加工性鋼を用いることで表層へのCr,Ni添加に
よる加工性劣化を補いクラッド鋼板トータルで高加工性
を達成することにあるためである。
【0017】本発明鋼板は鋳造後熱延、必要に応じて熱
延板焼鈍、冷延、焼鈍ラインを通板され使用される。ま
た、本発明による方法で製造した鋼板を亜鉛、錫、クロ
ム、アルミなどでめっきする表面処理鋼板の素材として
も利用できる。
延板焼鈍、冷延、焼鈍ラインを通板され使用される。ま
た、本発明による方法で製造した鋼板を亜鉛、錫、クロ
ム、アルミなどでめっきする表面処理鋼板の素材として
も利用できる。
【0018】
【実施例】表層および内層用溶鋼を表1に示す成分に調
整し2本ノズル鋳込み法により複層鋳片を得た。表層の
厚みは両面の表層とも同一とし全厚に対する両表層計の
比率は20%とした。これらのスラブを熱延、冷延の
後、焼鈍をし特性評価を行い、その結果を表2に示し
た。
整し2本ノズル鋳込み法により複層鋳片を得た。表層の
厚みは両面の表層とも同一とし全厚に対する両表層計の
比率は20%とした。これらのスラブを熱延、冷延の
後、焼鈍をし特性評価を行い、その結果を表2に示し
た。
【0019】本発明鋼板(試料番号1,2,3,7,1
0,12,13,15)は高加工性を達成しているのに
対し比較鋼は表内層の界面よりの亀裂発生、または表層
から内層への過度なCr,Niの混合のため加工性が良
好でない。
0,12,13,15)は高加工性を達成しているのに
対し比較鋼は表内層の界面よりの亀裂発生、または表層
から内層への過度なCr,Niの混合のため加工性が良
好でない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、界面か
らの破壊を起こしにくく加工性に著しく優れた高耐食性
クラッド鋼板を製造できる。
らの破壊を起こしにくく加工性に著しく優れた高耐食性
クラッド鋼板を製造できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明鋼板は鋳造後熱延、必要に応じて熱
延板焼鈍、冷延、焼鈍ラインを通板され使用される。ま
た、通常のステンレス鋼と同様に耐食性、耐熱性、切削
性などを向上するためMo,Cu,Ta,W,Zr,S
e等の添加を行っても本発明の効果が損なわれる事はな
い。また、本発明による方法で製造した鋼板を亜鉛、
錫、クロム、アルミなどでめっきする表面処理鋼板の素
材としても利用できる。
延板焼鈍、冷延、焼鈍ラインを通板され使用される。ま
た、通常のステンレス鋼と同様に耐食性、耐熱性、切削
性などを向上するためMo,Cu,Ta,W,Zr,S
e等の添加を行っても本発明の効果が損なわれる事はな
い。また、本発明による方法で製造した鋼板を亜鉛、
錫、クロム、アルミなどでめっきする表面処理鋼板の素
材としても利用できる。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 六彦 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 表層が(元素含有量は重量%、以下同
じ)、 C :0.0007〜0.0800%、 Cr:10.0〜25.0%、 Ni:3.0〜15.0%、 N :0.0010〜0.0800% なる成分であり、内層が C :0.0005〜0.0150%、 N :0.0010〜0.0200%、 Ti,Nbのいずれか1種または2種を含むと共に下式
を満たし、 【数1】 さらに、内層のCrと表層のCrの比が下式 【数2】 となるように鋳込み複層構造をもつ鋼板であって、表層
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板。 - 【請求項2】 表層が、重量%で C :0.0007〜0.0800%、 Cr:10.0〜25.0%、 Ni:3.0〜15.0%、 N :0.0010〜0.0800%、 Ti,Nbのいずれか1種または2種を含むと共に下式
を満たし、 【数3】 内層が C :0.0005〜0.0150%、 N :0.0010〜0.0200%、 Ti,Nbのいずれか1種または2種を含むと共に下式
を満たし、 【数4】 さらに、内層のCrと表層のCrの比が 【数5】 となるように鋳込み複層構造をもつ鋼板であって、表層
の全板厚に対する比率が片側2〜30%(両表層の場合
4〜60%)であることを特徴とする加工時の耐界面破
壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21532192A JP3207538B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 加工時の耐界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21532192A JP3207538B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 加工時の耐界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657377A true JPH0657377A (ja) | 1994-03-01 |
| JP3207538B2 JP3207538B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=16670376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21532192A Expired - Fee Related JP3207538B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 加工時の耐界面破壊性に著しく優れた高耐食性クラッド鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3207538B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105296854A (zh) * | 2015-09-25 | 2016-02-03 | 宝钢不锈钢有限公司 | 一种具有优良综合性能的冷轧双面不锈钢复合板及制造方法 |
| CN109694986A (zh) * | 2017-10-20 | 2019-04-30 | 鞍钢股份有限公司 | 一种桥梁用不锈钢复合钢板及其生产方法 |
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1992
- 1992-08-12 JP JP21532192A patent/JP3207538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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