JPH0659037U - 本木製品 - Google Patents

本木製品

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JPH0659037U
JPH0659037U JP779893U JP779893U JPH0659037U JP H0659037 U JPH0659037 U JP H0659037U JP 779893 U JP779893 U JP 779893U JP 779893 U JP779893 U JP 779893U JP H0659037 U JPH0659037 U JP H0659037U
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wood
wooden board
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幸一 太田
博巳 山室
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Kojima Industries Corp
Toppan Inc
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Kojima Industries Corp
Toppan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材12上に不織布14を介して意匠用木板
16を重ね、その上に熱可塑性樹脂からなる樹脂シート
材20を重ねて、それらを一体的に接合せしめると共
に、樹脂シート材20の表面に塗膜層18を形成した。 【効果】 塗膜層と意匠用木板の間に樹脂シート材を配
して、防水性を高めたことにより、意匠用木板の吸湿が
防止されて、塗膜層の目痩せが防止される。また、塗膜
層が有利に薄膜化されるため、塗装作業の軽減及びコス
トの低減が図られ得る。更に、従来の下塗り層をなくし
たことにより、下塗り層の乾燥不足による製品物性の低
下の問題が解消される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、自動車の内装品等に使用される本木製品に係り、特に、本木製品の 品質の確保、及び低コスト化に関するものである。
【0002】
【背景技術】
近年においては、自動車の高級化指向が進み、その内装品、例えばアームレス トベースや、クラスター、レジスターベゼル等に関しても、合成樹脂に単に木目 を転写したものよりも、本物の木材を使用したものが好まれ、利用されてきてい る。そして、加工性や、意匠パネルとして使用される木材の入手性、及び経済性 等の点から、実際には、合成樹脂等からなる基材の表面に意匠用木板を貼り合わ せた積層構造の部品が使用されているのである。
【0003】 具体的には、例えば、図1に示される積層構造の本木製品が知られている。そ こにおいて、2は、ABS樹脂等の合成樹脂からなる基材であり、該基材2上に は、不織布4を介して、一般に、厚さが0.3mm程度の薄い意匠用木板6が重ね られ、真空ラミネート法等の手法によって一体的に圧着されている。また、かか る意匠用木板6の表面に対しては、通常、塗装処理が施され、下塗り層10(厚 み:15μm〜25μm)及び塗膜層8(厚み:100〜800μm)が形成さ れている。なお、該塗膜層8は、ポリエステル系塗料等にて形成され、その厚み を厚くすることによって、本木製品の木目の色調や深み感を出すようになってい る。
【0004】 そして、下塗り層10は、塗膜層8に透水性があるために、意匠用木板6の吸 湿を防ぐべく、防水性を高める目的で設けられているものであるが、意匠用木板 6と塗膜層8との間のプライマー的役割も果たす。また、該下塗り層10は、通 常、二液硬化型のポリウレタン系塗料等にて形成されている。
【0005】 しかしながら、そのような構造の本木製品にあっては、下塗り層10の防水性 が完全ではないことから、次第に、意匠用木板6が水分を含んで膨張する現象が 生じ、それによって下塗り層10や塗膜層8が押し上げられる結果、塗膜層8に 目痩せが生じて、塗膜表面がゆず膚状になる問題があった。なお、このような現 象を防止するために、塗膜層8と下塗り層10の膜厚を厚くすることが考えられ るが、塗装工程に更に時間が掛かるようになるうえ、材料費が増加して、コスト アップを招く欠点がある。
【0006】 また、下塗り層10には、二液硬化型のポリウレタン系塗料が用いられている ことから、強制乾燥及び常温乾燥が実施されているが、かかる下塗り層10の乾 燥が不十分であると、塗膜層8を硬化させても、製品の強度が不足したり、外観 が悪くなったりする問題があった。
【0007】
【解決課題】
本考案は、このような事情を背景として為されたものであって、その解決課題 とするところは、本木製品の防水性を高めて、意匠用木板の吸湿、膨張に起因す る塗膜層の目痩せを防止することにあり、また下塗り層の乾燥不足に起因する製 品物性の低下を防止することにある。
【0008】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっては、基材上に意匠用木 板が重ねられ、更に該意匠用木板上に熱可塑性樹脂からなる樹脂シート材が重ね られて、それらが一体的に接合せしめられた積層構造を有すると共に、該樹脂シ ート材の表面に塗膜層が形成されてなることを特徴とする本木製品を、その要旨 とするものである。
【0009】
【作用・効果】
要するに、本考案に係る本木製品では、従来の下塗り層がなくなり、意匠用木 板と塗膜層の間には熱可塑性樹脂からなる樹脂シート材が配されるのである。そ れにより、本考案の本木製品においては、該樹脂シート材にて完全な防水性が確 保され、意匠用木板の吸湿、膨張が防止されることから、塗膜層の目痩せが効果 的に防止され得ることとなるのである。また、樹脂シート材の防水性が高い分、 従来よりも塗膜層を薄くすることができるため、塗装工程の作業を短縮、軽減す ることができ、またコストダウンを有利に達成することができる。更に、塗膜層 を薄くしても、樹脂シート材が従来の下塗り層(15〜25μm)に比べて厚い ことから(80μm程度)、塗膜層と樹脂シート材の合計厚さでは十分な膜厚が 得られ、木目の色調や深み感が失なわれない特徴がある。そして、下塗り層をな くしたことにより、下塗り層の乾燥不足による製品物性の低下の問題も、根本か ら解消され得ることとなるのである。
【0010】
【実施例】
以下に、本考案をより具体的に明らかにするために、本考案の代表的な実施例 について、図面に基づいて詳細に説明することとする。
【0011】 先ず、図2には、本考案に従う本木製品の積層構造の一例が示されている。そ こにおいて、12は、従来と同様の基材であって、通常、ABS樹脂等の合成樹 脂にて、所望の強度が得られる厚さ(通常、2〜3mm程度)で形成されている。 そして、該基材12上には、不織布14を介して、意匠用木板16が重ね合わさ れ、一体的に接着されている。
【0012】 なお、意匠用木板16には、木目の方向が揃っている木板や、木目の方向が入 り組んだ木板等の各種のものがあり、用途や好みに合わせて適宜に選択されるこ ととなるが、一般に、厚さが0.3mm程度の木板が用いられる。また、不織布1 4は、基材12と意匠用木板16の間の接着性を高めるために設けられ、一般に ナイロン系、オレフィン系等の化学繊維からなり、厚さが20μm程度のものが 好適に用いられる。そして、かかる不織布14は、通常、意匠用木板16の所要 面に対して接着剤で一体的に貼り合わされて、使用されることとなる。但し、不 織布14は、本考案において必須の構成ではない。
【0013】 そして、かかる意匠用木板16上には、熱可塑性樹脂からなる厚さ80μm程 度の樹脂シート材20が重ね合わされて、一体的に接合されているのであり、そ れによって、優れた防水性が得られ、意匠用木板16の吸湿、膨張が効果的に防 止され得るようになっている。
【0014】 この樹脂シート材20の材質としては、各種熱可塑性樹脂が用いられるが、塩 化ビニル樹脂(PVC)やアクリル樹脂等の透明なものが好適に用いられ、中で もPVC製のシート材が好適である。そして、かかる樹脂シート材20は、熱可 塑性樹脂よりなるため、ホットプレス成形等にて、前記意匠用木板16に対して 極めて簡便に接合することができ、一体的な複合シート材として使用することが できるのである。
【0015】 具体的には、例えば、前述した如き不織布14がラミネートされた意匠用木板 16に、可塑剤を樹脂100重量部あたり5〜20重量部程度の割合で配合した PVCよりなる樹脂シート材20を重ね合わせて、90〜160℃に加熱したプ レス型内に配置し、加熱下で3分間プレスした後、型冷却を行ないながら3分間 プレスすることにより、不織布14−意匠用木板16−樹脂シート材20の積層 構造を有する一体的な複合シート材22を得ることができる。
【0016】 また、前記基材12に対する該複合シート材22の接合は、真空ラミネート法 や真空プレス法等の公知の各種手法に従って行なうことができる。例えば、真空 プレス法は、図3及び図4に示される如き装置を用いて実施することができる。 それらの図において、24は上型、34は下型であり、上型24には通孔26を 通じて図示されない圧空装置が接続され、加圧室28へのエアーの供給によって 、シリコンラバー30(厚さ:2〜3mm)を下型34側へ変形させ、下型34上 に載置される成形物に圧着させ得るようになっている。また、加圧室28内には ヒーター32が設けられ、シリコンラバー30を加熱し得るようになっている。 一方、下型34には通孔36を通じて図示されない吸引装置が接続され、シリコ ンラバー30が成形物を覆って形成する成形空間内を、真空状態に設定できるよ うになっている。
【0017】 そして、このような装置を用いて、先ず、図3に示される如く、下型34上に 、予め表面側(上型24側)に接着剤を塗布した前記基材12をセットし、その 上に前記複合シート材22(不織布14−意匠用木板16−樹脂シート材20) を乗せる。次いで、図4に示されるように、上型24を下型34に密着させ、上 型24にエアーを供給すると共に、下型34を真空引きすることにより、ヒータ ー32にて80〜90℃に加熱されたシリコンラバー30を成形物(12,22 )に圧着せしめ、複合シート材22を基材12に沿うように圧着させ、接着を完 了するのである。しかる後、型を開放して、成形品を取り出し、トリミングを行 なうこととなる。
【0018】 そして、図2より明らかなように、樹脂シート材20の表面には、更に塗膜層 18が形成されるのであり、以てかかる本木製品は、基材12−不織布14−意 匠用木板16−樹脂シート材20−塗膜層18なる積層構造を有しているのであ る。
【0019】 なお、塗膜層18は、従来と同様のポリエステル系塗料等を用いて、静電塗装 やスプレーガンを用いた手吹き等の公知の各種手法に従って形成されることとな るが、前記樹脂シート材20の優れた防水性に基づいて、該塗膜層18は従来よ りも大幅に薄く形成することが可能である。また、前記樹脂シート材20の存在 によって、塗膜層18を薄くしても、樹脂シート材20+塗膜層18の合計厚み が、従来の本木製品における下塗り層+塗膜層の合計厚みと同程度となることか ら、従来と同様の木目の色調や深み感を出すことができる。それ故に、かかる塗 膜層18は、通常、30〜50μm程度の薄い厚みで形成されることとなり、塗 装工程後にサンドペーパー等にて表面を研磨することによって、作業が完了する 。
【0020】 従って、このような構成を有する本木製品にあっては、意匠用木板16の吸湿 が防止され得て、塗膜層18の目痩せが効果的に防止されると共に、従来よりも 塗膜層18を薄くすることができるため、塗装工程の作業を短縮、軽減すること ができ、またコストダウンを有利に達成することができる。更に、塗膜層を薄く しても、樹脂シート材との合計で十分な膜厚が得られることから、木目の色調や 深み感が失なわれない特徴を有している。そして、下塗り層をなくしたことによ り、下塗り層の乾燥不足による製品物性の低下の問題も、根本から解消され得る こととなったのである。
【0021】 以上、本考案の代表的な実施例について詳細に説明してきたが、本考案が、そ のような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言う までもないところである。また、本考案には、上記の実施例の他にも、本考案の 趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、 改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の本木製品の積層構造の一例を示す断面説
明図である。
【図2】本考案に従う本木製品の積層構造の一例を示す
断面説明図である。
【図3】基材と複合シート材を真空プレス法にて圧着す
る工程において、成形物を下型にセットした状態を示す
図である。
【図4】基材と複合シート材を真空プレス法にて圧着す
る工程において、加圧状態を示す図である。
【符号の説明】
12 基材 14 不織布 16 意匠用木板 18 塗膜層 20 樹脂シート材 22 複合シート材 24 上型 28 加圧室 30 シリコンラバー 32 ヒーター 34 下型

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に意匠用木板が重ねられ、更に該
    意匠用木板上に熱可塑性樹脂からなる樹脂シート材が重
    ねられて、それらが一体的に接合せしめられた積層構造
    を有すると共に、該樹脂シート材の表面に塗膜層が形成
    されてなることを特徴とする本木製品。
JP779893U 1993-02-03 1993-02-03 本木製品 Expired - Lifetime JPH078189Y2 (ja)

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JPH0659037U true JPH0659037U (ja) 1994-08-16
JPH078189Y2 JPH078189Y2 (ja) 1995-03-01

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ID=11675664

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JP779893U Expired - Lifetime JPH078189Y2 (ja) 1993-02-03 1993-02-03 本木製品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184899A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Auto Body Co Ltd 衝撃吸収部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH078189Y2 (ja) 1995-03-01

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