JPH0659395A - 写真感光材料用包装袋 - Google Patents

写真感光材料用包装袋

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JPH0659395A
JPH0659395A JP21403392A JP21403392A JPH0659395A JP H0659395 A JPH0659395 A JP H0659395A JP 21403392 A JP21403392 A JP 21403392A JP 21403392 A JP21403392 A JP 21403392A JP H0659395 A JPH0659395 A JP H0659395A
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JP
Japan
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resin
sensitive material
layer
resin layer
ray blocking
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Application number
JP21403392A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Akao
睦男 赤尾
Kouji Inoue
皐児 井上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0659395A publication Critical patent/JPH0659395A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真感光材料を収納する包装袋において、X線
を完全に遮断するとともに、層間剥離、ピンホール、ヒ
ートシール部の剥離等が発生しないようにする。 【構成】写真感光材料用包装袋は、袋の外面側から、耐
摩耗性フレキシブルシート1、X線遮断性金属箔層2及
び遮光性物質を含まないポリオレフィン樹脂層3が、変
性接着剤層4を介して積層されている。変性接着剤層4
は酸変性熱可塑性樹脂を含有している。ポリオレフィン
樹脂層3はエチレン共重合体樹脂を5重量%以上含有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム、写真印
画紙などのロール状及びシート状写真感光材料を収納す
るX線遮断性が良好な写真感光材料用包装袋に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は、僅かな光、ガス及び湿
度により品質が損なわれるので、その包装材料としては
完全遮光性、密封性、ガスバリヤー性及び防湿性等が要
求され、さらに包装工程、保管、物流過程等において、
ピンホール、破れ、穴あき等を防止するために、充分な
ヒートシール強度及び物理強度を有することが要求され
ている。
【0003】従来、このような諸特性を有する包装材料
としては、一軸延伸高密度ポリエチレン樹脂フィルムを
用いたクロスラミネートフィルムや(実公昭61−19087
号公報等)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルムを
用いた写真感光材料用包装材料があった(特公平2−27
00号公報等)。
【0004】また、最近海外旅行者が1千万人以上に達
し、記念写真を撮るために写真フィルムを海外に持ち出
す機会が多くなっているが、この写真フィルムはプラス
チック性の容器に収納されているので、ハイジャック防
止のためのX線検査時に写真フィルムにX線が照射され
感光し、カブリを発生する場合があった。特に、最近は
高感度フィルムが一般に使用されるようになり、ISO
感度100よりISO感度400の写真フィルムを使用する機
会が多いので問題が大きくなっていた。
【0005】特に、アマチュア用として人気の高いレン
ズ付フィルム(例えば、写ルンです等)は、ほとんどI
SO感度400の写真フィルムを使用している。したがっ
て、従来、X線検査による写真フィルムの感光を防止す
るために、アルミケースの内側に鉛シートを内貼りした
キャリアケースや、鉛箔を積層したX線遮断性を有する
袋に写真フィルムを収納していた。このX線遮断性を有
する袋としては、紙/低密度ホモポリエチレンエクスト
ルージョンラミネート接着層/鉛箔/低密度ホモポリエ
チレンエクストルージョンラミネート接着剤層/カーボ
ンブラック入低密度ホモポリエチレンフィルムの層構成
からなるものがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のキャリアケースは非常に高価であり、また、X
線遮断性を有する鉛箔を積層した袋は、層間剥離、鉛箔
のピンホール、ヒートシール部の剥離又はピンホールが
発生し、また、内外面の摩耗や汚れが著しいものであっ
た。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決し、X線を
完全に遮断するとともに、塵や層間剥離等が発生せず、
収納した写真感光材料の写真性を確保することができる
写真感光材料用包装袋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の写真
感光材料用包装袋は、耐摩耗性フレキシブルシート、変
性接着剤層、X線遮断性金属箔層、変性接着剤層、およ
びポリオレフィン樹脂層をこの順に積層した構造を有
し、変性接着剤層が酸変性熱可塑性樹脂を含有し、ポリ
オレフィン樹脂層がエチレン共重合体樹脂を5重量%以
上含有することを特徴として構成されている。
【0009】耐摩耗性フレキシブルシートとしては、例
えば、不織布、合成紙、表面処理紙、塗工紙、グラシン
紙、熱可塑性樹脂フィルム、無塵紙、セルロースアセテ
ートフィルム、再生セルロースフィルムおよびエバール
樹脂フィルム等が挙げられる。好ましくは、熱可塑性樹
脂フィルム、合成パルプ紙、合成紙、無塵紙、不織布お
よび無塵性フィルムである。
【0010】上記熱可塑性樹脂フィルムとしては、耐熱
性(DSC法融点)が110℃以上、ヤング率(ASTM D 88
2)が50kg/mm2以上、メルトインデックス(MI)が10g
/10分以下、分子量が2万〜80万の熱可塑性樹脂フィル
ムが好ましい。具体的には、各種ポリエチレン樹脂、エ
チレン共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂などの公知の
樹脂フィルム、ポリオレフィン樹脂フィルム、これらの
変性樹脂およびこれらの一軸もしくは二軸分子配向(延
伸も含む)フィルム等がある。
【0011】前記無塵紙としては、例えば原紙に樹脂を
被覆もしくは含浸させたり、またはラッカーやラテック
スや顔料を含む塗液を塗布した塗工紙が挙げられる。原
紙としては、安価で高ヤング率で耐熱性に優れ、かつ写
真感光材料に悪影響を与えない坪量が20〜400g/mの各
種の紙、具体的には未晒クラフト紙、半晒クラフト紙、
晒クラフト紙、ヒネリ原紙、クルパック紙、デュオスト
レス紙、高収率パルプ紙、白板紙、写真用原紙、純白ロ
ール紙、コート紙、模造紙、グラシン紙、合成パルプ
紙、合成紙、不織紙、セロハン等が挙げられる。
【0012】また、フレキシブルシートは、金属薄膜加
工層を両面または片面に設けることができる。金属薄膜
加工層にはAl、Sn、Zn、Co、Cr、Ni、Fe、Cu等
の金属単体、合金、その他薄膜形成可能な金属はすべて
使用できるが、コスト、加工しやすさの点でアルミニウ
ム(Al)がもっとも適している。特にアルミニウム真
空蒸着二軸延伸ナイロン樹脂フィルムとアルミニウム真
空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムが高ヤング率
を確保し、ピンホールが発生しないので好ましい。金属
薄膜加工層を薄膜加工する方法は、真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着
法等が用いられる。設備が比較的安価で作業性に優れ、
薄膜加工コストが小さい真空蒸着法が特に好ましい。
【0013】金属薄膜加工層は、物理強度低下防止、遮
光性、帯電防止性、ガスバリヤ性向上、防湿性向上及び
コストの点から55〜1200Åの厚さが好ましく、アルミニ
ウム真空蒸着膜の場合は、通常の用途には80〜800Åの
厚さが好ましく、さらに好ましくは100〜600Åである。
厚さが55Å未満では、アルミニウム真空蒸着経費増とな
るだけで帯電防止性、防湿性、遮光性が十分に得られな
い。又厚さが1200Åを越えると、帯電防止性、防湿性、
遮光性は確保できるがコスト及び真空蒸着法等では加熱
によるフレキシブルシートの劣化、出来あがった写真感
光材料用包装袋の物理強度低下等の点で問題があり実用
化困難である。
【0014】必要なら金属薄膜の上にさらに保護層をも
うけてもよい。金属薄膜保護層としてはアクリル樹脂、
酢酸繊維素等のセルローズ系樹脂、ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、アイオノマー樹脂、ニト
ロセルローズ、EEA樹脂、アクリル樹脂、各種ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等適宜の樹脂が使用で
きる。又各種ワックス、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル等も使用できる。金属薄膜の保護層は極薄の厚さで形
成するのがよい。押出しラミネート法でもうける場合で
も50μm以下にしないと静電気の除去は不充分となる。
【0015】公知の溶液塗布法又はスプレー塗布法等に
より5μm以下の厚さにすると金属薄膜の保護ができ静
電気の除去効果大である。なおフレキシブルシート、後
述の接着剤層、上記金属薄膜保護層に帯電防止剤やカー
ボンブラック、アルミニウム粉末、アルミニウムペース
ト等の金属粉末や炭素繊維等の導電性物質等を混入する
こともでき、このようにすれば、静電気の除去はさらに
万全となる。
【0016】上記フレキシブルシートは、1種以上を組
合せて用いることができ、ポリオレフィン樹脂フィルム
層より10℃以上融点が高い熱可塑性樹脂フィルムや表面
被覆紙や合成紙や遮塵紙や不織布が製袋適性向上、耐ピ
ンホール性向上や外観向上の点から好ましい。
【0017】変性接着剤層には、酸変性熱可塑性樹脂が
含有されている。この酸変性熱可塑性樹脂中では、特に
変性ポリオレフィン樹脂が安価で接着力が優れており、
本発明で最も好ましい例としては、ポリオレフィン樹脂
と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性した変性ポリオ
レフィン樹脂が含まれる。この変性ポリオレフィン樹脂
としてはグラフト変性ポリエチレン樹脂、グラフト変性
ポリプロピレン樹脂、グラフト変性エチレン共重合体樹
脂等がある。
【0018】不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含め
て総称するもので、代表例をあげると、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、テ
トラヒドロフタル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シト
ラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸
(エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン
−2,3−ジカルボン酸)、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、
イタコン酸ジエチルエステル、アクリル酸アミド、メタ
クリルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジア
ミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸
−N,N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチ
ルアミド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマ
ル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モ
ノエチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、
フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−
ジエチルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フ
マル酸−N,N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイ
ン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、マクリル酸カリ
ウム、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アクリ
ル酸マグネシウム、アクリル酸カルシウム、メタクリル
酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリ
ウム、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、塩化マレニル、グリシジルマレエート、マレイン酸
ジプロピル、アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげ
ることができ、相互の混合使用も可能である。なかでも
アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ナジック酸
が好ましく、特に無水マレイン酸が好ましい。
【0019】変性ポリオレフィン樹脂における不飽和カ
ルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定されな
い。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−27421号
公報等に開示の溶融混練方法や、溶液状態で反応させる
特公昭44−15422号公報等に開示の方法や、スラリー状
態で反応させる特公昭43−18144号公報等に開示の方法
や、気相状態で反応させる特公昭50−77493号公報等に
開示の方法等がある。これらの方法の中で押出機を用い
る溶融混練法が操作上簡便でかつ安価な方法なので好ま
しい。
【0020】不飽和カルボン酸類の使用量は、接着強度
確保のためポリオレフィン樹脂ベースポリマー(各種ポ
リエチレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオ
レフィン共重合体樹脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィン共重合体樹脂
及びその共重合体樹脂)100重量部に対して0.01〜20重
量部、好ましくは0.2〜5重量部である。
【0021】ポリオレフィン樹脂と不飽和カルボン酸類
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブ
チロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,α'ビス
(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ク
メンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイドロパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)
ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ−t−
ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパーオキ
シマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等の有機
過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化合
物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等がある。
【0022】これらは1種以上の組合せで使用してもよ
い。特に好ましいのは、分解温度が170℃〜200℃の間に
あるジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−クミルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン、1,3−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼンである。これらの過
酸化物の添加量は特に制限されないが、ポリオレフィン
樹脂100重量部に対して0.005〜5重量部、好ましくは0.
01〜1重量部である。
【0023】市販の酸変性熱可塑性樹脂の代表例を以下
に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESIN” (4) 三菱化成工業KK “ノバテック−AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BOND” (8) 住友化学工業KK “ボンダイン” (9) 東ソーKK “メルセンM” (10)三井・デュポンケミカルKK“CMPS” 等
【0024】変性接着剤層中の酸変性熱可塑性樹脂の含
有量は、5〜50重量%、特に10〜30重量%が好ましい。
変性接着剤層のマトリックス樹脂としては、下記各種エ
チレン共重合体樹脂、低密度ホモポリエチレン樹脂、中
密度ホモポリエチレン樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、
プロピレン・αオレフィン共重合体樹脂、各種パラフィ
ンワックス、各種粘着付与樹脂(脂環式飽和炭化水素樹
脂、水添ロジン、テルペン変性体樹脂)等が好ましい。
【0025】X線遮断性金属箔層としては、例えば鉛
箔、電解鉄箔、圧延鉄箔、ステンレス箔、錫箔、銅箔等
が挙げられる。好ましくは、電解鉄箔、鉛箔、ステンレ
ス箔である。これら金属箔の密度は金属種にも依るが、
5g/cm3以上、特に7g/cm3以上が好ましい。従って、ア
ルミニウム箔は密度が2.7g/cm3でX線遮断効果がほとん
どない。
【0026】X線遮断性金属箔層の厚さは、7〜200μ
m、好ましくは10〜100μm、特に好ましくは15〜80μ
mである。7μm以下では、X線遮断性が不足するだけ
でなく、金属箔層に多くのピンホールが発生するので好
ましくない。200μmをこえると製造適性、コスト、使
用適性に問題がある。
【0027】ポリオレフィン樹脂層には、エチレン共重
合体樹脂が5重量%以上含有されている。エチレン共重
合体樹脂の代表例を以下に示す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂 (以後、EEA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂 (エチレンと不飽和酸との共重合物を亜鉛などの金属で
架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂 (L−LDPE樹脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂
【0028】エチレン共重合体樹脂中では、フィルム成
形性及びヒートシール適性が良く、破袋強度、衝撃穴あ
け強度及び引裂き強度が大きいので、L−LDPE樹脂
とEEA樹脂が好ましい。
【0029】上記L−LDPE(Liner Low Denaity Pol
yetyiene)樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂と呼ばれ
る。L−LDPE樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称さ
れ、中低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点を併せ
もつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合致する
低コストおよび夾雑物シール性、ホットタック性、ヒー
トシール強度および物理強度等に優れた高強度の樹脂で
ある。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレンと炭
素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレフィン
を共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐をもっ
た構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度やコスト
の点で好ましいα−オレフィンとしてはブテン−1、オ
クテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、
ヘプテン−1、デセン−1などが使用される。
【0030】密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲
内にあるものが多い。メルトインデックスは0.1〜50g/1
0分の範囲内にあるものが多い。
【0031】L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては
中・低圧装置を用いる気相法、液相法と高圧改良法装置
を用いるイオン重合法等がある。これらのL−LDPE
樹脂の中で物理強度とヒートシール強度とフィルム成形
性の点から特に好ましいのは、メルトインデックス(以
後、「MI」と表示)が0.8〜10g/10分(JIS K-6760)、
密度が0.870〜0.940g/cm3(JIS K-6760)、そしてα−オ
レフィンの炭素数6〜8個の液相法プロセスと気相法プ
ロセスで得られたものである。
【0032】市販のL−LDPE樹脂の具体例を以下に
示す。 エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL(日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン-1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0033】特に好ましい代表的な例を商品名であげる
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化学
(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭
素数8個のオクテン−1を導入した出光石油化学(株)の
MORETECとDSM社のスタミレックスとダウケミ
カル社のダウレックスがある(以上、4社品共液相法プ
ロセスで得られたL−LDPE樹脂である。)。低圧法
の気相法プロセスで得られた好ましい代表的な例を商品
名であげると、α−オレフィン側鎖として炭素数6個の
ヘキセン−1を導入した日本ユニカー(株)のTUFTH
ENE及びUCC社のTUFLIN等がある。また、最
近発売された密度が0.910g/cm3未満の超低密度直鎖状低
密度ポリエチレン樹脂、例えばUCC社のNUC−FL
Xや住友化学(株)のエクセレンVLも好ましい(以上、
2社品共α−オレフィンが炭素数4個のブテン−1を使
用)。
【0034】前記EEA樹脂は、その代表的製造メーカ
ーとしてユニオン・カーバイド社(アメリカ)、日本ユ
ニカー(株)、三菱油化(株)、住友化学(株)、三井ポリケ
ミカル(株)等がある。具体例として日本ユニカー(株)で
現在市販しているEEA樹脂の代表的銘柄名とそのコモ
ノマー含有量、メルトインデックス、及び密度を下表に
示す(コモノマー含有量がNUC試験法で6%以上のも
の)。
【0035】
【表1】
【0036】ポリオレフィン樹脂層には、上記エチレン
共重合体樹脂を5重量%以上、好ましくは20重量%以
上、最も好ましくは50重量%以上含有する。エチレン共
重合体樹脂樹脂が5重量%未満であると、ヒートシール
性(特に経時でのヒートシール強度、ホットタック性
等)、物理強度を良好にすることができない。特に,滑
剤や帯電防止剤等のブリードアウトしやすく、物質を含
む場合のヒートシール性向上、3重量%以上の遮光性物
質を含む場合の物理強度低下防止のために必要である。
なお、必要特性に適合させるために、他の各種の熱可塑
性樹脂、熱可塑性樹脂エラストマー、合成ゴム、各種添
加剤、改質剤とブレンドして用いることも好ましい。
【0037】また、本発明の他の写真感光材料用包装袋
は、X線遮断充填剤を含むX線遮断ポリオレフィン樹脂
層と、その両側に積層された熱可塑性樹脂層とを有し、
かつX線遮断ポリオレフィン樹脂及び熱可塑性樹脂層の
1以上に酸変性熱可塑性樹脂が含まれていることを特徴
として構成されている。
【0038】X線遮断性充填剤は、密度が3.40g/cm3以
上、特に4.0g/cm3以上が好ましい。また、X線遮断性充
填剤の平均粒子径または平均直径(ウィスカー、ファイ
バー等の場合)50μm以下、好ましくは40μm以下、特
に好ましくは30μm以下である。また、粒子表面を後述
の表面処理剤(例えば滑剤、界面活性剤、カップリング
剤、金属等)で被覆することが好ましい。X線遮断充填
剤を10重量%以上添加した場合に樹脂の流動性が低下
し、X線遮断充填剤の分散性が悪化するので、粒子表面
を表面処理剤で被覆(混練による被覆でも可)すること
が必要になる。
【0039】X線遮断性充填剤の具体例を以下に挙げ
る。なお、X線遮断性充填剤の形態は例示したものに限
定されず、いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレー
ク、ウィスカー、ファイバー等であってよい。硫酸バリ
ウム、二硫化モリブデン、酸化鉛(鉛白)、酸化鉄、酸
化チタン、酸化マグネシウム、チタン酸バリウム、銅
粉、鉄粉、銀粉、鉛粉、鋼粉、亜鉛粉、タングステンウ
ィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄ウ
ィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、ス
テンレス粉およびウィスカー、三酸化アンチモン、炭酸
バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫粉およびこれ
らの混合物等。
【0040】特に好ましいのは硫酸バリウム、塩化バリ
ウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉末、
亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィスカ
ー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウィス
カーである。
【0041】X線遮断性充填剤の含有量は、好ましくは
5〜80重量%、より好ましくは10〜70重量%、最も好ま
しくは20〜60重量%である。また、X線遮断性充填剤
は、写真感光材料に悪影響を与えず、フィルム成形性を
悪化させないために、100℃、5時間での乾燥減量が好
ましくは2.0重量%以下、より好ましくは1.0重量%以
上、最も好ましくは0.5重量%以下の状態にして使用す
る。
【0042】上記X線遮断性充填剤は、樹脂中への分散
性向上、樹脂流動性向上、写真感光材料に写真カブリや
圧力カブリや擦り傷等を発生させるミクログリッドの発
生防止、および有害な揮発性物質の発生防止等のため
に、表面処理剤で表面処理するのが好ましい。そのよう
な表面処理剤および表面処理法としては以下に例示する
ものが挙げられ、これらの1種以上を用いてもよい。 (1) カップリング剤 アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭62
−32125号公報等に開示) シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカ沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オキ
シ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム水
溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜2.5μ
mの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリーにケイ酸
アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面にケイ酸バ
リウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加え、上記
ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バリウム表
面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−ヒ
ドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される1
種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びアル
ミナで表面被覆 (10)置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有するア
ルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11)ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12)ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表面
被覆 (13)リン酸エステル化合物で表面被覆 (14)2〜4価アルコールで表面被覆 (15)オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックス)で表面被覆 (16)含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17)シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、酸
化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛
等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18)ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆、等。
【0043】上記表面処理剤の被覆量は、X線遮断性充
填剤に対し好ましくは0.001〜5重量%、より好ましく
は0.01〜3重量%、最も好ましくは0.05〜1.5重量%で
ある。被覆量が5重量%を超過すると、経時でブリード
アウトの発生が多くなるだけでなく、スクリューとのス
リップが発生して吐出量が変動する結果、層厚のバラツ
キが大きくなりすぎ実用化が困難となる。
【0044】X線遮断ポリオレフィン樹脂層の層厚とし
ては、好ましくは15〜500μm、より好ましくは25μm
〜400μm、最も好ましくは35〜300μmである。X線遮
断ポリオレフィン樹脂層に使用するポリオレフィン樹脂
としては、前記ポリオレフィン樹脂層において説明した
ものと同様である。
【0045】X線遮断ポリオレフィン樹脂層の両側に積
層される熱可塑性樹脂層は、単独で積層されても、共押
出しフィルムの一部として積層されてもよい。この熱可
塑性樹脂層に使用される樹脂としては、X線遮断ポリオ
レフィン樹脂層に使用するポリオレフィン樹脂は全て使
用できる。写真感光材料側(内側)に積層される熱可塑
性樹脂層には、経時ヒートシール強度確保、完全密封・
遮光性確保、物理強度確保等の点でエチレン共重合体樹
脂を5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に好ま
しくは20重量%以上、最も好ましくは50重量%以上含有
する。エチレン共重合体樹脂の中でも写真感光材料に悪
影響を与えず、上記特性が優れたL−LDPE樹脂とE
EA樹脂とEVA樹脂が好ましく、特に密度が0.87〜0.
95g/cm3のL−LDPE樹脂が好ましい。最外層には耐
ピンホール性、耐摩耗性、耐熱性、防塵性、物理強度等
が優れたポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、高密度ホモポリエチレン樹脂、密度が0.91
5g/cm3以上のL−LDPE樹脂、ポリカーボネート樹
脂、EVOH樹脂等が好ましい。特に、金属薄膜加工一
軸又は二軸延伸熱可塑性樹脂フィルム、塩化ビニリデン
樹脂等の防湿・ガスバリヤ樹脂層を表面コートした一軸
又は二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムが好ましい(外側表
面に一軸又は二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムが配置され
る層構成にすることが金属薄膜加工層、防湿・ガスバリ
ヤ樹脂層保護のために好ましい。)。
【0046】X線遮断ポリオレフィン樹脂層及び熱可塑
性樹脂の少なくとも1以上に含有される酸変性熱可塑性
樹脂は、上述した通りである。上述した少なくとも5層
からなる写真感光材料用包装袋および少なくとも3層か
らなる写真感光材料用包装袋において、各層には滑剤を
添加することができる。滑剤を添加することにより、固
体粒子の樹脂組成物中での分散性向上および静電気防止
等の効果を奏することができる。市販の代表的滑剤名と
製造メーカー名を記載するが、これらに限定されるもの
ではない。
【0047】(1) シリコーン系滑剤;各種グレードのジ
メチルポリシロキサン(信越シリコーン、東レシリコー
ン)等 (2) オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュー
トロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、
アルフロE−10(日本油脂)、ダイヤミッドO−200(日
本化成)、ダイヤミッドG−200(日本化成)等 (3) エルカ酸アミド系滑剤;アルフロ−P−10(日本油
脂)等 (4) ステアリン酸アミド系滑剤;アルフロ−S−10(日
本油脂)、ニュートロン2(日本精化)、ダイヤミッド
200ビス(日本化成)等 (5) ビス脂肪酸アミド系滑剤;ビスアマイド(日本化
成)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)、アーモワッ
クスEBS(ライオン・アクゾ)等 (6) アルキルアミン系滑剤;エレクトロストリッパ−T
S−2(花王石鹸)等 (7) 金属石鹸等が挙げられる。
【0048】前記シリコン系滑剤は、脂肪酸アミド系滑
剤に次いで好ましいものである。そのようなシリコン系
滑剤として、各種グレードのジメチルポリシロキサン及
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)及び
ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン変性シリコ
ン、ポリエチレングルコールやポリプロピレングリコー
ルで変性したポリエーテル変性シリコン、オレフィン/
ポリエーテル変性シリコン、エポキシ変性シリコン、ア
ミノ変性シリコン、アルコール変性シリコン等変性され
たシロキサン結合を含有したシリコン系オイル等が挙げ
られる。該シリコン系オイル中、特にオレフィン変性シ
リコン、ポリエーテル変性シリコン、オレフィン/ポリ
エーテル変性シリコン等が優れている。
【0049】以上のようなシリコン系オイルは、加熱状
態でのフィルムの摩擦係数を改良し、自動包装機による
熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の発生を
防止することにより、美しい外観と高度な密封性と被包
装体にたるみない密着性とを有する性能を保持したフィ
ルムを得る基礎をつくることが出来る。又、摺動による
光沢の低下を防止して、美しいシール部を得ることが出
来る。シリコン系オイルを併用した場合の本発明では摺
動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下に
することが出来る。
【0050】常温における粘度は50〜100,000センチス
トークスの範囲が好ましく、更に好ましくは5,000〜30,
000センチストークスの高粘度のものがよい。添加量は
樹脂組成物に対し、種類、使用目的により異なるが0.01
〜1.0重量%が好ましい。より好ましくは0.03〜0.5重量
%、最も好ましくは0.05〜0.3重量%である。
【0051】シリコン系滑剤は単独で用いても2種類以
上で用いても他の滑剤や可塑剤と併用してもよい。シリ
コン系オイル添加の効果は、本発明用途としては次のよ
うに多くある。 樹脂の流動性を向上し、スクリューのモーター負荷を
小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを添加
しなくても滑性を十分確保できる。 加熱状態でのフィルムの摩擦保数を小さくし、自動製
袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動によ
る光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることがで
きる。 前記遮光性物質と併用すると遮光能力を向上でき、物
性を低下させる遮光性物質の添加量を減量しても遮光性
を確保できる。
【0052】前記金属石鹸としては、高級脂肪酸の金属
塩が挙げられる。上記高級脂肪酸としては、炭素数8以
上の脂肪酸、好ましくは炭素数10以上、さらに好ましく
は炭素数12以上の脂肪酸、具体的にはラウリン酸、ステ
アリン酸、リシノール酸、ナフテン酸、オレイン酸、エ
ルカ酸、ベヘニン酸等が挙げられる。金属塩の金属種と
しては、アルカリ金属(例えばLi等)、アルカリ土類
金属(例えばMg、Ca、Sr、Ba)、Zn、Cd、Al、
Sn、Pb等が挙げられる。好ましい金属石鹸としては、
具体的にはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
【0053】その他の滑剤としては、以下のようなもの
が挙げられる。 (1) 炭化水素系滑剤;流動パラフィン、天然パラフィ
ン、マイクロワックス、合成パラフィン、ポリエチレン
ワックス、ポリプロピレンワックス、塩素化炭化水素、
フルオロカルボン等 (2) 脂肪酸系滑剤;高級脂肪酸(C12以上が好まし
い)、オキシ脂肪酸等 (3) エステル系滑剤;脂肪酸の低級アルコールエステ
ル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸のポリグ
リコールエステル、脂肪酸の脂肪アルコールエステル等 (4) アルコール系滑剤;多価アルコール、ポリグリコー
ル、ポリグリセロール等
【0054】上述した少なくとも5層からなる写真感光
材料用包装袋および少なくとも3層からなる写真感光材
料用包装袋において、各層には界面滑性剤を添加するこ
とができる。界面滑性剤を添加することにより、帯電防
止を図ることができる。
【0055】非イオン界面活性剤の代表例を以下に示
す。ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、
ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ベンタエリスリ
ット、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは
脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフ
ェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフト
ールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部
分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、その
他特公昭63−26697号公報120頁記載の各種非イオン帯電
防止剤等。
【0056】アニオン界面活性剤の代表例を以下に示
す。リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸
金属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステルソーダ
塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫
酸エステル塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソー
ダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルフォ
ン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレン
スルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、コ
ハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩等。
【0057】陽イオン界面活性剤の代表例を以下に示
す。第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニ
ウム塩、ピリジン誘導体等。
【0058】両性界面活性剤の代表例を以下に示す。カ
ルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ベタイン誘導体
等。
【0059】別の添加剤としてカップリング剤が挙げら
れる。カップリング剤としては、前記表面処理剤で例示
したものおよびクロム系、アルミニウム系等のカップリ
ング剤が挙げられる。これらカップリング剤の添加によ
り、X線遮断性充填剤の樹脂中の分散性、樹脂流動性等
がさらに向上する。
【0060】上述した少なくとも5層からなる写真感光
材料用包装袋および少なくとも3層からなる写真感光材
料用包装袋において、各層には酸化防止剤を添加するこ
とができる。酸化防止剤を添加することにより、ブツや
ミクログリッドや着色故障等を防止することができる。
酸化防止剤の代表例を以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤 ビタミンE、6−t−ブチル−3−メチルフェニール誘
導体、2・6−ジ−t−ブチル−Pクレゾール、2・
2'−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4・4'−ブチリデンビス(6−t−ブチ
ル−m−クレゾール)、4・4'−チオビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジフ
ェニルシクロヘキサン、アルキル化ビスフェノール、ス
チレン化フェノール、2・6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、n−オクタデシル−3−(3'・5'−
ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピネ
ート、2・2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4.4'−チオビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェニール)、4・4'−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステ
アリル−β(3・5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2−
メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタ
ン、1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3・
5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、テトラキス〔メチレン−3(3'・5'−ジ−t−ブ
チル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン等 (ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等 (ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N'−イソプロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N'−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N'−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3'−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等 (ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等 (ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシル
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト等 (ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等 (ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0061】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1) フェノール系酸化防止剤;SUMILIZER BHT(住友)、
IRGANOX 1076(チバガイギー)、MARK AO-50(アデカ・
アーガス)、SUMILIZER BP-76(住友)、TOMINOX SS(吉
富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、NONOX WSP(IC
I)、SANTONOX(Monsanto)、SUMILIZER WX R(住友)、
ANTAGEGRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギ
ー)、ANTAGE W-400(川口)、NOCLIZER NS-6(大内新
興)、IRGANOX 1425 WL(チバガイギー)、MARK AO-80
(アデカ・アーガス)、SUMILIZER GA-80(住友)、TOPA
NOL CA(ICI)、MARK AO-30(アデカ・アーガス)、
MARK AO-20(アデカ・アーガス)、IRGANOX3114(チバ
ガイギー)、MARK AO-330(アデカ・アーガス)、IRGANO
X 1330(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGA
NOX 1010(チバガイギー)、MARK AO-60(アデカ・アー
ガス)、SUMILIZER BP-101(住友)、TOMINOX TT(吉
富)等 (2) 燐系酸化防止剤;IRGAFOS 168(チバガイギー)、MA
RK 2112(アデカ・アーガス)、WESTON 618(ボルグワー
ナー)、MARK PEP-8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 6
26(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP-24G(アデカ・アー
ガス)、MARK PEP-36(アデカ・アーガス)、HGA(三
光)等 (3) チオエーテル系酸化防止剤;DLTDP "YOSHITOMI"(吉
富)、SUMILIZER TPL(住友)、ANTIOX L(日油)、DMTD
"YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPM(住友)、ANTIOX
M(日油)、DSTP "YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS
(住友)、ANTIOX S(日油)、SEENOX 412S(シプロ)、M
ARK AO-412S(アデカ・アーガス)、SUMILIZER TP-D
(住友)、MARK AO-23(アデカ・アーガス)、SANDSTAB
P-EPQ(サンド)、IRGAFOS P-BPQ FF(チバガイギ
ー)、IRGANOX 1222(チバガイギー)、MARK 329K(アデ
カ・アーガス)、WESTON 399(ボルグ・ワーナー)、MA
RK 260(アデカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アー
ガス)等 (4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL-1(ユニロイヤル)、MARK CDA-1(アデカ・
アーガス)、MARK CDA-6(アデカ・アーガス)、LRGANO
X MD-1024(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
【0062】特に好ましい酸化防止剤はヒンダードフェ
ノール系の酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイ
ギー社のイルガノックス各種と住友化学(株)のSumilize
r BHT、Sumilizer BH-76、Sumilizer WX-R、Sumilizer
BP-101等である。ヒンダードフェノール系酸化防止剤
は、樹脂の熱分解によるアルデヒド、シアン等の化合物
の発生を防止し、写真性に悪影響を及ぼすことが少な
い。
【0063】また、2,6−ジ−ヒブチル−p−クレゾ
ール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸化
防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ireganox 1076,T
opanol CA,Ionox 330等)、ジラウリルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、ジアル
キルフォスフェート等の1種以上、特に2種以上を併用
するのが効果的である。
【0064】その他プラスチック データ ハンドブック
(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示された
各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(KK
化学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化防
止剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPEDIA進歩編 1986(KKプ
ラスチック・エージ)の211〜212ページに開示された各
種酸化防止剤等を選択して用いることが可能である。
【0065】また、上記各層には、遮光性物質を添加す
ることができる。遮光性物質を添加することにより、遮
光性を確保でき、かつ導電性向上、物理特性向上等も図
ることができる。遮光性物質の代表例を以下に示す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等 (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、
デンプン、芳香族ポリアミド繊維等
【0066】これらの遮光性物質の中で、不透明化する
無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比
較的不活性な物質であるので、光吸収性のカーボンブラ
ックと窒化チタンとグラファイトが好ましい。
【0067】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0068】実際の製品としては、例えば三菱化成製の
カーボンブラック#20(B), #30(B), #33(B), #40
(B), #44(B), #45(B), #50,#55,#100, #600,
#2200(B), #2400(B), MA8,MA11,MA100等が
挙げられる。海外の製品としては例えばキャボット社の
Black Pearls 2, 46,70,71,74,80,81,607等、
Regal 300, 330, 400, 660, 991, SRF−S等、Vul
can3,6等、Sterling 10, SO,V,S,FT−F
F,MT−FF等が挙げられる。さらにアシュランドケ
ミカル社のUnited R,BB,15,102,3001,3004,3
006,3007,3008,3009,3011,3012,XC−3016,X
C−3017,3020等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0069】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが望ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としてはアセチ
レンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックであ
るケッチェンカーボンブラックが望ましい。必要により
前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも望ま
しい。
【0070】遮光性物質を樹脂組成物中に配合する形態
は種々あるが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚
染防止等の点で望ましい。公知文献の特公昭40−26196
号公報では有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボ
ンブラックを分散せしめて、重合体−カーボンブラック
のマスターバッチをつくる方法を、特公昭43−10362号
公報にはカーボンブラックをポリエチレンに分散してマ
スターバッチをつくる方法を述べている。
【0071】本発明の写真感光材料用包装袋として使用
する上でカブリの発生がなく、感光度の増減の発生が少
なく、遮光能力が大きいL−LDPE樹脂フィルムに添
加した場合でも、カーボンブラックの固り(ブツ)の発
生やフィッシュアイ等フィルム中にピンホールが発生し
にくい点でカーボンブラックの中でも特にpH6.0〜9.0、
平均粒子径10〜120mμ、揮発成分が2.0%以下、吸油量
が50ml/100g以上のファーネスカーボンブラックが遮光
性向上と分散性向上、物理特性低下の少ない点で好まし
い。
【0072】さらに、その他の添加剤の代表例を以下に
記載するが、本発明はこれに限定されるものではなく、
公知のあらゆるものの中から選択できる。 (添加剤種類) (代 表 例) (1) 可 塑 剤;フタル酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、リ ン酸エステル等 (2) 安 定 剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ土類金属系、有機スズ 系等 (3) 難 燃 剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステル、ハロゲン化物、無機 物、含燐ポリオール等 (4) 補 強 剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊維、ガラスミルドファ イバー、炭素繊維等 (5) 発 泡 剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸ソーダ)、有機発泡剤( ニトロン系、アゾ系)等 (6) 加 硫 剤;加硫促進剤、促進助剤等 (7) 劣化防止剤;紫外線吸収剤、金属不活性化剤、過酸化物分解剤等 (8) 各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (9) 造 核 剤;有機造核剤(ジベンジリデンソルビトール化合物等)、無機造 核剤(炭酸カルシウム等) (10)充 填 剤;
【0073】上記充填剤としては、無機及び有機の充填
剤が用いられ、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、
タルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト
粉、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、カーボン
ブラック、珪酸白土等が使用され、特に炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、シリカ、珪藻土、硫酸バリウム等
が好適である。
【0074】有機充填剤としては、木粉、バルブ粉等の
セルロース系粉末等が使用される。これらは単独または
2種以上混合して用いられる。
【0075】充填剤の平均粒径としては、30μm以下の
ものが好ましく、10μm以下のものがさらに好ましく、
1〜5μmのものが最も好ましい。平均粒径が大きすぎ
ると、例えば樹脂層にピンホールや穴が発生しやすくな
り、また粒径が小さすぎると樹脂への分散性が悪くミク
ログリットが発生し、成形性も悪化する。
【0076】充填剤は写真感光材料に悪影響を与えず、
フィルム成形性を悪化させないために100℃、5時間で
の乾燥減量が2.0重量%、好ましくは1.0重量%以下、特
に好ましくは0.5重量%以下の状態にして使用する。ま
た、写真感光材料に対して悪影響を与えないようにする
ために、充填剤に対して遊離硫黄分は0.6%以下、好ま
しくは0.3%以下、特に好ましくは0.1%以下、シアン化
合物は0.01%以下、好ましくは0.005%以下、特に好ま
しくは0.001%以下、アルデヒド化合物は0.1%以下、好
ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%以下の充填
剤を選択する。
【0077】上記いずれの添加剤も、必要に応じいずれ
の層に添加してよい。しかしながら、以下に特に好まし
い具体的実施態様を例示する。上記滑剤、界面活性剤お
よびカップリング剤のうちの1種以上を、熱可塑性樹脂
層(例えばL−LDPEフィルム、具体的にはそのよう
な樹脂フィルムを用いたフレキシブルシート、ポリオレ
フィン樹脂層、X線遮断樹脂層および熱可塑性樹脂層
等)に配合するのが好ましい。
【0078】例えば、熱可塑性樹脂層(具体的には、ポ
リオレフィン樹脂層またはX線遮断樹脂層等)は、後述
するように包装袋のヒートシール部となるが、これらの
層中に5重量%以上のエチレン共重合体樹脂が含有され
ているので、前記滑剤を添加しても良好なヒートシール
特性が得られる。
【0079】また、滑剤のうち金属石鹸を熱可塑性樹脂
フィルムに配合することにより、写真感光材料(特にハ
ロゲン化銀写真感光材料)のカブリ発生を防止し、感度
や諧調の異常を防ぐ。金属石鹸の含有量は、樹脂フィル
ムに対し好ましくは0.001〜10.0重量%、より好ましく
は0.005〜5.0重量%、最も好ましくは0.01〜3.0重量%
である。なお、金属石鹸(すなわち高級脂肪酸金属塩)
中の金属含量は適宜選択されるが、例えばステアリン酸
カルシウム中のカルシウム量は5〜10%が好ましく、ス
テアリン酸亜鉛中の亜鉛量は8〜15重量が好ましい。
【0080】具体例を示すと、例えばカーボンブラック
3重量%とステアリン酸亜鉛を1.5重量%添加したL−
LDPE樹脂フィルムの場合、カラー印画紙と50℃、80
%RH5日間接触させた後現像処理すると、カブリ濃度
が0.12から0.02に減少するという予想外の効果が発揮さ
れることが判明した。さらに、カーボンブラック等の分
散性も良化し、ブツ(異物状の固り)の発生が1/10以下
に減少するという予想外の効果が同時に発揮されること
が判明した。前記その他の滑剤についても、前記遮光性
物質の分散性向上、樹脂押出し性向上等の添加効果を有
する。
【0081】上記その他の滑剤は、好ましくは0.01〜1
0.0重量%、より好ましくは0.05〜6.0重量%、最も好ま
しくは0.1〜3.0重量%添加する。さらに、前記界面活性
剤およびカップリング剤を熱可塑性樹脂フィルム、特に
ポリオレフィン樹脂層またはX線遮断ポリオレフィン樹
脂層に含有するのが好ましい。界面活性剤は、樹脂組成
物中0.01〜3.0重量%添加されるのが好ましい。さら
に、前記酸化防止剤をフレキシブルシート、ポリオレフ
ィン樹脂層またはX線遮断ポリオレフィン樹脂層に含有
するのが好ましい。
【0082】添加量は例えば、ポリオレフィン系樹脂接
着層に添加する場合、好ましくは0.0005〜0.5重量%、
より好ましくは0.001〜0.3重量%、最も好ましくは0.00
5〜0.2重量%である。添加量が0.001重量%未満では添
加効果がほとんどない。一方、添加量が2.0重量%をこ
えると酸化、還元作用を利用する写真感光材料に悪影響
があり、写真性能に異常(カブリや感度変動)が発生す
る場合がある。このため、酸化防止剤は樹脂の熱分解、
樹脂の着色故障やブツが発生しない最少量を添加するよ
うにすることが好ましい。また、人体に対し悪影響がな
く、各種熱可塑性樹脂の酸化防止効果が大きく、遮光性
も向上できるビタミンEやその化合物(例えばビタミン
Eカルボン酸エステル)は特に好ましい。
【0083】さらにカーボンブラック等と併用すると酸
化防止が相乗的に効果を発揮する。フェノール系酸化防
止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用する
と、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。
【0084】さらに、ブロッキング防止剤を最内層(例
えば、ポリオレフィン樹脂層)に添加してもよい。この
ブロッキング防止剤はシリカ、炭酸カルシウム、タルク
(ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸アルミニウム、カルシ
ウムシリケート、ジカルボン酸エステルアミド等があ
り、この中でシリカが好ましく、好ましい添加量は0.01
〜5.0重量%である。0.01重量%未満ではブロッキング
防止効果が小さく、混練経費増となるだけである。5.0
重量%をこえると塊状の不均一故障の発生が多くなるだ
けでなくフィルムの物理強度やヒートシール性が低下す
る。
【0085】このシリカは、その平均粒子径が0.3〜20
μmであることが好ましい。0.3μm未満では凝集性が
強くブツが多発する。その上ブロッキング防止効果も小
さい。20μmをこえるとフィルム表面にシリカがでてフ
ィルム表面がざらつくだけでなく感光材料に擦り傷など
が発生し易くなる。
【0086】X線遮断ポリオレフィン樹脂層のフィルム
成形法として好ましい一実施態様を以下に例示する。X
線遮断性充填剤15〜70重量%、酸化防止剤0.0005〜0.2
重量%、滑剤および/または界面活性剤を含むX線遮断
樹脂層用樹脂組成物を溶融混練後ストランド状に押し出
し、切断して体積が0.25cm3以下の樹脂ペレットにし、
単独でまたは他の樹脂ペレットと混合後150℃以上の樹
脂温度で押出しして厚さ35〜200μmのフィルムとす
る。
【0087】なお、逐次成形等により各フィルムを段階
的に積層する場合は、隣接フィルム層間の接着強度を高
めるために、フィルム接着面を表面処理してよい。例え
ば、フレキシブルシートと金属箔層間、金属箔層とポリ
オレフィン樹脂層間、またはフレキシブルシートとX線
遮断樹脂層間の接着強度の向上のために、物理的表面処
理やAC剤処理を施してもよい。
【0088】物理的表面処理の代表例を以下に示す。 フレーム(火焔)処理;ランニングコストが高く火災の
危険性が有る。 プラズマ処理法;アルゴンガス等をプラズマに変換し、
接着面を処理する。物理強度はコロナ放電処理の数倍に
なるが、しかし装置コストもコロナ放電処理機の数十倍
かかる。 コロナ放電処理;処理可能な基材は紙、各種ポリマーフ
ィルム、シート、アルミニウム箔、アルミニウム真空蒸
着フィルム等である。もっとも多く用いられている安価
で効果の大きい処理である。 サンドプラスト処理;高圧でけい石等を吹きつけて表面
を粗面化する。 化学薬品処理;重クロム酸溶液等で表面処理する。 オゾン処理;オゾンを充填したボックス内で表面処理す
る。エクストルージョンラミネート用の樹脂温度を低下
させても接着強度が向上する。 プレヒート処理;エクストルージョンラミネートさせよ
うとするフィルムをヒータードラムや熱風等で加熱処理
する。
【0089】その他、紫外線照射処理、高周波加熱処
理、電気誘導加熱処理、マイクロウェーブ処理等があ
る。
【0090】AC剤処理は、ラミネート業界で使用され
ている接着促進剤または架橋剤を総称するAC剤(Anc
hor Coating Agent)を塗布して行なわれる。このA
C剤は単なる接着剤と異なり、化学的に接着する意味で
接着剤とは区別してプライマーあるいは定着剤等とも呼
ばれる。AC剤の代表例を次に記す。 (1) 有機チタネート(チタン系)AC剤 テトラプロピルチタネートあるいはテトライソブチルチ
タネートを主成分にし、加水分解調整剤としてテトラス
テアリルチタネートを添加して使用する。 (2) ポリエチレンイミン(イミン系)AC剤 ポリエチレンイミン(−CH2−CH2−NH−n)の比
較的高重合度のものが用いられる。管理が容易でポット
ライフ(貯蔵寿命)が長いことから特に好ましい。 (3) イソシアネート系AC剤 イソシアネート基をもったポリマーを単独で用いるもの
(1液型)とOH基をもったポリエステル等と組合わせ
て用いるもの(2液型)があり、いずれも架橋等の化学
反応を起こし、接着効果があらわれる。欠点はポットラ
イフが短く高価。 (4) ポリエステル系及びウレタン系AC剤 飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂を酢酸エチル、ト
ルエン等の溶剤に溶かして用いる。 (5) ポリオレフィン系AC剤 (6) ポリブタジエン系AC剤
【0091】AC剤層は極薄の厚さで形成するのがよ
い。AC剤のコーティング方法としてはグラビアロール
コーティング法、キスロールコーティング法、滴下コー
ティング法、バーコーティング法、リバースロールコー
ティング法、ダイレクトロールコーティング法、エアナ
イフコーティング法等が利用される。なお、前記物理的
表面処理を2種以上併用してもよく、また、物理的表面
処理とAC剤処理を組み合わせてもよい。
【0092】本発明の写真感光材料用包装袋としては、
例えば、ユニパック袋、1重平袋、2重平袋、1重ガゼ
ット袋、2重ガゼット袋、シュリンク包装袋、バルク包
装袋(特開平3−53243号公報、実開平3−71346号公報
等)がある。
【0093】本発明の写真感光材料用包装袋で包装する
ことができる写真感光材料の例を以下に示す。 ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラー
印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフィ
ルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フィルム及びペーパー等) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像白黒
感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同43−4924号
公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編(1879年コロナ社
刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャ
ー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載
されているもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同6
0−2950号公報、同61−52343号公報や米国特許第4,584,
267号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー
感光材料等)) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号公報等に
記載されているフォトサーモグラフィー(感光・感熱画
像形成方法)を用いた記録材料) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベンゼ
ンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、
複写用フィルム、印刷用版材等) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、
例えば複写用フィルム、印刷用版材等) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−スルフ
ォン酸フェニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷
用版材、複写用フィルム、密着用フィルム等) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フィルム等) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印刷用
フィルム、IC用レジスト等)
【0094】
【実施例】本発明の写真感光材料用包装袋の実施例を図
面に基づいて説明する。図1から図4は写真感光材料用
包装袋の層構成を示した部分断面図、図5は写真感光材
料用包装袋を製造するのに使用する積層フィルムの中央
部分を省略した側面図、図6は写真感光材料用包装袋の
製造工程の途中の積層フィルムの状態を示す斜視図、図
7は写真感光材料用包装袋の斜視図、図8は他の写真感
光材料用包装袋の斜視図である。
【0095】図1に示す写真感光材料用包装袋は、袋の
外面側から、耐摩耗性フレキシブルシート1、X線遮断
性金属箔層2及び遮光性物質を含まないポリオレフィン
樹脂層3が、変性接着剤層4、4を介して積層されてい
る。
【0096】図2に示す写真感光材料用包装袋は、遮光
性物質を含むポリオレフィン樹脂層3aを用いた他は、
図1に示す例と同一である。
【0097】図3に示す写真感光材料用包装袋は、X線
遮断充填剤を含むX線遮断ポリオレフィン樹脂層5a
と、その両側に位置する熱可塑性樹脂層6、6とからな
る3層共押出しフィルムIIIaで形成されている。
【0098】図4に示す写真感光材料用包装袋は、X線
遮断充填剤を含むX線遮断ポリオレフィン樹脂層5aと
熱可塑性樹脂層6とからなる2層共押出しフィルムIIa
に熱可塑性樹脂層6を接着剤層7を介して積層したもの
を2枚用意し、その熱可塑性樹脂層6同士をブロッキン
グにより接着したものである。
【0099】次に、写真感光材料用包装袋を製造する工
程を説明する。まず、図5に示すような積層フィルム10
を用意する。この積層フィルム10は、その層構成が図2
に示すものと同様に、耐摩耗性フレキシブルシート1、
X線遮断性金属箔層2、遮光性物質を含むポリオレフィ
ン樹脂層3a及び変性接着剤層4、4とで構成されてい
る。そして、その長手方向の両端部は、X線遮断性金属
箔層2が短くなって耐摩耗性フレキシブルシート1とポ
リオレフィン樹脂層3とが変性接着剤層4、4で接着さ
れている。したがって、端面11(製袋時には収納物を収
納する際の開口部端面になる)にX線遮断金属箔層2が
露出しないようになっている。
【0100】このような積層フィルム10が、図6に示す
ように、長手方向に2つに折り返され、その両側端部が
ヒートシールされ、図7に示すような、ヒートシール部
12が形成されて三方が封鎖された袋が完成する。
【0101】図8は他の態様の写真感光材料用包装袋の
斜視図である。この写真感光材料用包装袋は、図3に示
す3層共押出しインフレーションフィルムから円筒状の
積層フィルムを作成し、この円筒状の積層フィルムの一
方の開口部(底部)をヒートシールで封鎖されたヒート
シール部13となっているものである。
【0102】実施例1 図1に示す層構成と同一である。耐熱性フレキシブルシ
ート1として、厚さ70μmのスパンボンド法不織布(D
upont社の“TYVEK(商標登録)1444A”を用
いた。X線遮断金属箔層2として、密度が8.0g/cm3、厚
さ30μmの電解鉄箔(東洋鋼鈑製)を用いた。ポリオレ
フィン樹脂層3として、MIが2.0g/10分、密度が0.920
g/cm3のエチレン・オクテン−1共重合体樹脂79.9重量
%、MIが1.5g/10分、密度が0.960g/cm3のホモポリエ
チレン樹脂20樹脂%、フェノール系酸化防止剤(イルガ
ノックス1010)0.05重量%、エルカ酸アミド0.05重量%
からなる厚さ50μmのインフレーションフィルムを用い
た。変性接着剤層4として、MIが5.1g/10分、密度が
0.920g/cm3の低密度ホモポリエチレン樹脂80重量%、無
水マレイン酸で変性したMIが5.5g/10分、密度が0.93g
/cm3の低密度ホモポリエチレン樹脂20重量%からなる厚
さ20μmのエクストルージョンラミネート接着剤層を用
いた。以上のような層構成の積層フィルムで図7に示す
形状のB5サイズのガゼット袋を作成した。
【0103】実施例2 X線遮断金属箔層2として、電解鉄箔の代わりに、密度
が11.4g/cm3、厚さ20μmの鉛箔を用いた他は、実施例
1と同一層構成のB5サイズのガゼット袋である。
【0104】実施例3 X線遮断金属箔層2として、電解鉄箔の代わりに、密度
が8.0g/cm3、厚さ30μmのステンレス箔を用いた他は、
実施例1と同一層構成のB5サイズのガゼット袋であ
る。
【0105】比較例1 X線遮断金属箔層2としての電解鉄箔の代わりに、厚さ
30μmのX線透過性金属であるアルミニウム箔(密度が
2.7g/cm3)を用いた他は、実施例1と同一層構成のB5
サイズのガゼット袋である。
【0106】実施例4 図3に示す層構成と同一である。外側(図中上方)の熱
可塑性樹脂層6として、ナイロン樹脂(三菱化成製“ノ
バマイド”)から成る厚さ10μmの耐摩耗性フィルムを
用いた。X線遮断充填剤を含むX線遮断ポリオレフィン
樹脂層5aとして、表面を酸変性ポリオレフィン樹脂で
表面被覆した密度が6.6g/cm3の鉛粉末を40重量%含む厚
さ70μmの無水マレイン酸変性エチレン−4メチルペン
テン−1共重合体樹脂層を用いた。内側(図中下方)の
熱可塑性樹脂層6として、MIが2.0g/10分、密度が0.9
20g/cm3のエチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹
脂70重量%、MIが2.0g/10分、密度が0.965g/cm3のホ
モポリエチレン樹脂24.85重量%、パラフィンワックス
5重量%、フェノール系酸化防止剤(イルガノックス10
75)0.05重量%、トコフェロール0.1重量%から成る厚
さ50μmのポリオレフィン樹脂層を用いた。以上の層構
成の遮光性3層共押出しフィルムIIIaを用い、図8に
示すチューブ状の包装袋を作成した。
【0107】実施例5 X線遮断充填剤として鉛粉末40重量%の替わりに密度が
4.3g/cm3の硫酸バリウム50重量%を用いた他は、実施例
4と同一の3層共押出しフィルムIIIaを用いた図8に
示すチューブ状の包装袋である。
【0108】比較例2 X線遮断充填剤として鉛粉末40重量%を用いる替わり
に、X線透過性充填剤である密度が2.5g/cm3のアルミニ
ウム粉末50重量%を用いた他は、実施例4と同一の3層
共押出しフィルムを用いた図8に示すチューブ状の包装
袋である。
【0109】比較例3 X線遮断充填剤として鉛粉末40重量%を用いる替わり
に、X線透過性充填剤である密度が1.9g/cm3のファーネ
スカーボンブラック50重量%を用いた他は、実施例4と
同一の3層共押出しフィルムを用いた図8に示すチュー
ブ状の包装袋である。
【0110】特性の評価:実施例1〜5の包装袋に、I
SO感度400のカラーネガフィルムを密封後、1mはな
れたX線管(80kv、10mA)から波長0.01〜100Å、強度1
0ミリレントゲンのX線を照射し、その後カラーネガフ
ィルムを現像しカブリ濃度を測定したが、すべて0.02以
下で実害のないものであった。しかし、比較品1〜3は
すべて写真感光材料のカブリ濃度が0.06以上で実害が大
きく実用化不可であった。また、実施例1〜5共に層間
剥離強度が大きく、ヒートシール適性(ヒートシール強
度、ホットタック性、経時ヒートシール強度保持性)が
優れ、物理強度が大きく、耐摩耗性も優れているので再
使用によってもピンホール、ヒートシール剥がれ、破
損、塵の付着等の発生がない防湿性、遮光性を確保でき
る密封袋であった。
【0111】実施例6 図2に示す層構成と同一である。耐摩耗性フレキシブル
シート層1として、厚さ90μm、ヤング率が70kg/mm2以
上のスパンボンド法のポリオレフィン樹脂製不織布(米
国Dupont社製の商品名“TYVEK(商標登録)
1059B”を用いた。X線遮断性金属箔層2として、実施
例1と同一のものを用いた。遮光性ポリオレフィン樹脂
層3aとして、MIが2.0g/10分、密度が0.92g/cm3のエ
チレン・4−メチルペンテン−1共重合体樹脂66.3重量
%、MIが0.9g/10分、密度が0.950g/cm3のホモポリエ
チレン樹脂が30重量%、フェノール系酸化防止剤(イル
ガノックス1010)が0.05重量%、ビタミンEカルボン酸
エステルが0.10重量%、オレイン酸アミドが0.05重量
%、pHが7.7、平均粒子径が21mμのファーネスカーボ
ンブラックが3.0重量%、ステアリン酸マグネシウムが
0.5重量%からなる厚さ70μmの遮光性インフレーショ
ンフィルムを用いた。変性接着剤層4として、実施例1
と同一のものを用いた。以上のような層構成の積層フィ
ルムは、長手側端部において、図5に示すように、X線
遮断性金属箔層2を耐摩耗性フレキシブルシート層1と
遮光性ポリオレフィン樹脂層3aで包みこんだ構造にな
っている。そして、このような積層フィルムで側端部が
ヒートシールされた図7に示す形状の平袋を作成した。
【0112】特性の評価:ISO感度400のカラーネガ
フィルムを密封後1mはなれたX線管(80kv、10mA)か
ら波長0.01〜100Å、強度10ミリレントゲンのX線を照
射後カラーネガフィルムを現像し、カブリ濃度を測定し
たが0.02以下で問題ないものであった。また、袋の開口
部にはシャープなエッジを有するX線遮断金属箔層が存
在しないので手を傷つけることなく、酸素や水分により
X線遮断金属箔層が錆びたり腐食したりすることがな
く、柔軟でカラーネガフィルムの出し入れがしやすいも
のであった。さらに、あらゆる条件下での物理強度、層
間剥離強度、ヒートシール強度(特に経時ヒートシール
強度)、防湿性、完全遮光性、帯電防止性、写真性、ガ
スバリヤ性が優れており、カラーネガフィルム用以外で
も各種の写真感光材料用包装袋として有用なものであっ
た。
【0113】
【発明の効果】本発明は、使用適性が優れた包装袋であ
り、X線遮断性を完全に確保しつつ、層間接着強度及び
ヒートシール強度が大きく、ピンホール及び剥がれを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真感光材料用包装袋の層構成を示す
部分断面図である。
【図2】本発明の写真感光材料用包装袋の層構成を示す
部分断面図である。
【図3】本発明の写真感光材料用包装袋の層構成を示す
部分断面図である。
【図4】本発明の写真感光材料用包装袋の層構成を示す
部分断面図である。
【図5】本発明の写真感光材料用包装袋に使用する積層
フィルムの中央部分を省略した側面図である。
【図6】本発明の写真感光材料用包装袋の製造工程の途
中を示す斜視図である。
【図7】本発明の写真感光材料用包装袋の斜視図であ
る。
【図8】本発明の写真感光材料用包装袋の他の態様の斜
視図である。
【符号の説明】
1…耐摩耗性フレキシブルシート 2…X線遮断性金属箔層 3…ポリオレフィン樹脂層 4…変性接着剤層 5…X線遮断ポリオレフィン樹脂層 6…熱可塑性樹脂層 7…接着剤層 a…遮光性物質を含有していることを示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐摩耗性フレキシブルシート、変性接着
    剤層、X線遮断性金属箔層、変性接着剤層、およびポリ
    オレフィン樹脂層をこの順に積層した構造を有し、変性
    接着剤層が酸変性熱可塑性樹脂を含有し、ポリオレフィ
    ン樹脂層がエチレン共重合体樹脂を5重量%以上含有す
    ることを特徴とする写真感光材料用包装袋
  2. 【請求項2】 製袋時における開口部は、耐熱性フレキ
    シブルシートとポリオレフィン樹脂層との方がX線遮断
    性金属箔層より長く形成され、X線遮断性金属箔層が存
    在しない状態である請求項1に記載の写真感光材料用包
    装袋
  3. 【請求項3】 X線遮断充填剤を含むX線遮断ポリオレ
    フィン樹脂層と、その両側に積層された熱可塑性樹脂層
    とを有し、かつX線遮断ポリオレフィン樹脂層及び熱可
    塑性樹脂層の1以上に酸変性熱可塑性樹脂が含まれてい
    ることを特徴とする写真感光材料用包装袋
  4. 【請求項4】 X線遮断性充填剤は、その表面が表面処
    理剤で表面処理されている請求項3に記載の写真感光材
    料用包装袋
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂層は、多層共押出しフィル
    ムの一部である請求項3に記載の写真感光材料用包装袋
  6. 【請求項6】 X線遮断ポリオレフィン樹脂層は、滑
    剤、界面活性剤およびカップリング剤の1種以上と、酸
    化防止剤とを含んでいる請求項3に記載の写真感光材料
    用包装袋
  7. 【請求項7】 X線遮断ポリオレフィン樹脂層はメルト
    インデックスが0.8〜10g/10分、密度が0.870〜0.940g/c
    m3のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂20重量%以上
    とX線遮断充填剤を5〜80重量%含む請求項3、4、5
    又は6に記載の写真感光材料用包装袋
JP21403392A 1992-08-11 1992-08-11 写真感光材料用包装袋 Pending JPH0659395A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006049830A1 (en) * 2004-10-28 2006-05-11 Eastman Kodak Company Dental x-ray packets having lead-free radiation shielding

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