JPH0659933B2 - 魚体の冷却搬出装置 - Google Patents
魚体の冷却搬出装置Info
- Publication number
- JPH0659933B2 JPH0659933B2 JP59247842A JP24784284A JPH0659933B2 JP H0659933 B2 JPH0659933 B2 JP H0659933B2 JP 59247842 A JP59247842 A JP 59247842A JP 24784284 A JP24784284 A JP 24784284A JP H0659933 B2 JPH0659933 B2 JP H0659933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fish
- tank
- fish tank
- refrigerant liquid
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G53/00—Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
- B65G53/30—Conveying materials in bulk through pipes or tubes by liquid pressure
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A22—BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
- A22C—PROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
- A22C25/00—Processing fish ; Curing of fish; Stunning of fish by electric current; Investigating fish by optical means
- A22C25/08—Holding, guiding, or conveying fish before, during or after its preparation ; Devices for sizing fish; Automatically adapting conveyors or processing machines to the measured size
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
本発明は、魚体を冷媒液と一緒に魚槽に入れ、ここで魚
体を冷却してその後搬出する装置に関し、主として新鮮
な魚を凍結した後搬出する装置に使用される魚体の冷却
搬出装置に関する。
体を冷却してその後搬出する装置に関し、主として新鮮
な魚を凍結した後搬出する装置に使用される魚体の冷却
搬出装置に関する。
遠洋かつお一本釣漁業に於ては、釣上げた魚体を、凍結
温度に予め冷却したブライン液(濃塩水)に浸漬して凍
結する方法が採用されている。それは第2図に示すよう
に、魚槽A内のブライン液中に魚体Cを投入し、凍結し
た時点でたも網dにより魚体をすくい上げて他の魚槽へ
人力により移送している。又、先に魚体Cを魚槽A内に
投入して、その後ブライン液Bを注入し凍結した時点
で、ブライン液Bのみをポンプにより排出する等の方法
が採用されている。漁港へ入港して、凍結した魚体を陸
揚げする場合は、凍結魚のみが収納された魚槽内に作業
員が入って、十数キログラム程度を収容できる籠の中へ
人手により凍結魚を入れ、その籠を人海作戦によって荷
揚げしているのが現状である。
温度に予め冷却したブライン液(濃塩水)に浸漬して凍
結する方法が採用されている。それは第2図に示すよう
に、魚槽A内のブライン液中に魚体Cを投入し、凍結し
た時点でたも網dにより魚体をすくい上げて他の魚槽へ
人力により移送している。又、先に魚体Cを魚槽A内に
投入して、その後ブライン液Bを注入し凍結した時点
で、ブライン液Bのみをポンプにより排出する等の方法
が採用されている。漁港へ入港して、凍結した魚体を陸
揚げする場合は、凍結魚のみが収納された魚槽内に作業
員が入って、十数キログラム程度を収容できる籠の中へ
人手により凍結魚を入れ、その籠を人海作戦によって荷
揚げしているのが現状である。
キロ単価の高価な高級魚を、比較的少量扱う場合は、こ
のような人海作戦による取扱いでも採算は合う。ところ
が、本発明の主たる対象魚である多獲性大衆魚の場合
は、安価で短期間に大量を扱わねばならず、又、漁場が
近いために、ほとんど毎日の作業であり、重労働の為、
前述のように手間の掛る方法で処理できないのが実状で
ある。 又、在来のかつお一本釣漁業で行なわれている方法で
は、魚槽への投入時に、魚体はブライン液(以下ブライ
ンと称す)に浮上するため、大量の魚体を投入した場
合、一部の魚体が下の魚体の上に乗せられて、ブライン
中には浸漬できず、全ての魚体が均一に冷却されない。
そこで、上下の魚体を入れ替える為にかき混ぜる等の作
業を必要とするが、鮮魚のかき混ぜはこれを傷付け易
く、魚の商品価値を低下させる欠点がある。 又、在来の魚槽は、上部を大きく開放して魚体を投入及
び排出しているが、−20℃程度まで過冷却したブライ
ンを使用するため、温度差が大きいので外気との接触に
よる熱の吸収によって、想像以上にエネルギロスが発生
している。 ところで、いわし、あじ、さば、さんま等の多獲性大衆
魚は、高鮮度のまま食卓に運ばれるなら、大型高級魚に
勝るとも劣らない程美味である。特に、いわし等は、優
れた栄養価の魚として好んで食べられるようになった。
しかしながら、これ等の多獲性大衆魚は、高級魚に比べ
ると鮮度保持が極めて困難である。ちなみに、いわし
は、捕獲された漁船で鮮度を表示するK値が5〜10
で、陸揚げされた市場でのK値は15〜20に低下し、
これが半日から一日で魚屋の店先に並んだときには、す
でにK値は20〜25に低下し、最早さしみ等の生の状
態では食べることができない。 現在、いわし等の多獲性大衆魚は、魚場で各種の網によ
って捕獲された後、魚槽内で水氷処理されてショック死
され、漁港まで持帰り、漁港に於て、魚体のみが陸揚げ
され、一部は鮮魚としてそのまま市場に流通し、他の一
部は冷凍工場に運ばれて凍結されている。凍結魚は、一
般的に鮮度が悪く、一部を除いてほとんどが養殖漁業で
の餌料として消費されている。 本発明の装置は、主として、凍結魚を製造保管するのに
使用され、特に魚場近傍の洋上で、本装置を使用するこ
とによって、網中の活魚を冷水により即殺すると共に、
直ちに凍結して以後凍結保冷し、従来の常識では計り知
れぬ程の高鮮度の凍結魚を製造することができる。 従って、本発明の重要な目的は、多量の魚体を斑なく均
一に冷却でき、しかも充分に冷却された魚体が搬出され
て、多獲性大衆魚を短時間に多量冷却処理して高鮮度保
持できる魚体の冷却搬出装置を提供するにある。 又、本発明の他の重要な目的は、多量の魚体を冷却搬出
処理するのに手間が掛らず、一時に多量に捕獲される多
獲性大衆魚を、省力化して安価にしかも迅速に高鮮度処
理できる魚体の冷却搬出装置を提供するにある。 更に又、本発明の他の重要な目的は、冷媒液と魚体とが
密閉構造の魚槽内にある為、冷媒液が外気に接触して昇
温されることがなく、又、魚体の一部が外気中で加温さ
れて冷却斑が発生せず、外気によるエネルギ損失並びに
魚体の鮮度低下が防止できる魚体の冷却搬出装置を提供
するにある。
のような人海作戦による取扱いでも採算は合う。ところ
が、本発明の主たる対象魚である多獲性大衆魚の場合
は、安価で短期間に大量を扱わねばならず、又、漁場が
近いために、ほとんど毎日の作業であり、重労働の為、
前述のように手間の掛る方法で処理できないのが実状で
ある。 又、在来のかつお一本釣漁業で行なわれている方法で
は、魚槽への投入時に、魚体はブライン液(以下ブライ
ンと称す)に浮上するため、大量の魚体を投入した場
合、一部の魚体が下の魚体の上に乗せられて、ブライン
中には浸漬できず、全ての魚体が均一に冷却されない。
そこで、上下の魚体を入れ替える為にかき混ぜる等の作
業を必要とするが、鮮魚のかき混ぜはこれを傷付け易
く、魚の商品価値を低下させる欠点がある。 又、在来の魚槽は、上部を大きく開放して魚体を投入及
び排出しているが、−20℃程度まで過冷却したブライ
ンを使用するため、温度差が大きいので外気との接触に
よる熱の吸収によって、想像以上にエネルギロスが発生
している。 ところで、いわし、あじ、さば、さんま等の多獲性大衆
魚は、高鮮度のまま食卓に運ばれるなら、大型高級魚に
勝るとも劣らない程美味である。特に、いわし等は、優
れた栄養価の魚として好んで食べられるようになった。
しかしながら、これ等の多獲性大衆魚は、高級魚に比べ
ると鮮度保持が極めて困難である。ちなみに、いわし
は、捕獲された漁船で鮮度を表示するK値が5〜10
で、陸揚げされた市場でのK値は15〜20に低下し、
これが半日から一日で魚屋の店先に並んだときには、す
でにK値は20〜25に低下し、最早さしみ等の生の状
態では食べることができない。 現在、いわし等の多獲性大衆魚は、魚場で各種の網によ
って捕獲された後、魚槽内で水氷処理されてショック死
され、漁港まで持帰り、漁港に於て、魚体のみが陸揚げ
され、一部は鮮魚としてそのまま市場に流通し、他の一
部は冷凍工場に運ばれて凍結されている。凍結魚は、一
般的に鮮度が悪く、一部を除いてほとんどが養殖漁業で
の餌料として消費されている。 本発明の装置は、主として、凍結魚を製造保管するのに
使用され、特に魚場近傍の洋上で、本装置を使用するこ
とによって、網中の活魚を冷水により即殺すると共に、
直ちに凍結して以後凍結保冷し、従来の常識では計り知
れぬ程の高鮮度の凍結魚を製造することができる。 従って、本発明の重要な目的は、多量の魚体を斑なく均
一に冷却でき、しかも充分に冷却された魚体が搬出され
て、多獲性大衆魚を短時間に多量冷却処理して高鮮度保
持できる魚体の冷却搬出装置を提供するにある。 又、本発明の他の重要な目的は、多量の魚体を冷却搬出
処理するのに手間が掛らず、一時に多量に捕獲される多
獲性大衆魚を、省力化して安価にしかも迅速に高鮮度処
理できる魚体の冷却搬出装置を提供するにある。 更に又、本発明の他の重要な目的は、冷媒液と魚体とが
密閉構造の魚槽内にある為、冷媒液が外気に接触して昇
温されることがなく、又、魚体の一部が外気中で加温さ
れて冷却斑が発生せず、外気によるエネルギ損失並びに
魚体の鮮度低下が防止できる魚体の冷却搬出装置を提供
するにある。
本発明の魚体の冷却搬出装置は、前記の目的を達成する
ために下記の構成を備える。魚体の冷却搬出装置は、魚
体よりも大きな比重に調整された冷媒液を蓄える魚槽3
を備え、この魚槽3に蓄えられる冷媒液で魚体を冷却し
て魚槽3の外部に搬出するように構成されたもので、下
記の独得の構成を備える。 (a)魚槽3は減圧して魚体と冷媒液とを吸入できるよう
に密閉構造となっている。魚槽3の上部には魚体の排出
口12を開口している。この排出口12には、魚槽3を
減圧して魚体と冷媒液とを吸入するとき閉塞される排出
弁19を連結している。 (b)魚体の冷却搬出装置は、魚槽3に冷媒液を供給する
冷水槽16を備える。 (c)魚槽3には、魚体と冷媒液とを一緒に供給するため
に、供給ダクト5と供給弁6とを介してホッパ4を連結
している。 (d)魚槽3には、魚槽3から冷媒液を吸い出して魚槽3
を減圧し、減圧された魚槽3に、ホッパ4に供給された
魚体を吸い込ませる吸入ポンプを連結している。 (e)冷却搬出装置は、魚体を吸入するホッパ4と供給ダ
クト5のいずれかに冷媒液を供給する補水手段を備え
る。 吸入ポンプと補水手段とは、たとえば、魚槽3から冷媒
液を吸い出してホッパ4と供給ダクト5のいずれかに供
給して循環させる還水ポンプ8を使用する。また、吸入
ポンプと補水手段とを、四方切換弁33と水ポンプ32
とで構成することもできる。水ポンプ32は、四方切換
弁33を介して魚槽3から冷媒液を吸い出し、吸入した
冷媒液を四方切換弁33を介してホッパ4又は供給ダク
ト5に供給して冷媒液を循環させる。 (f)魚槽3には冷媒液と一緒に魚体を搬出する搬出手段
を連結している。 魚槽3から魚体を排出する搬出手段は、たとえば、魚槽
3に冷媒液を圧入して魚体と冷媒液とを魚槽から強制的
に押し出す給水ポンプ17が使用できる。また、搬出手
段を、排出弁19を介して魚槽3に連結される魚ポンプ
28で構成することもできる。 吸入ポンプと補水手段と搬出手段とを、四方切換弁33
と水ポンプ32とで構成することもできる。この場合、
四方切換弁33の2ポートは水ポンプ32の吸入側と吐
出側に、残りの2ポートは、魚槽33と、供給ダクト5
及び冷水槽16に連結される。 (g)この構造の魚体の冷却搬出装置は、吸入ポンプが魚
槽3から冷媒液を吸い出してホッパ4に供給された魚体
を供給ダクト5を通過して魚槽3に吸入し、魚槽3の冷
媒液に浸漬して冷却し、冷却された魚体を排出手段でも
って冷媒液と一緒に排出するように構成されている。
ために下記の構成を備える。魚体の冷却搬出装置は、魚
体よりも大きな比重に調整された冷媒液を蓄える魚槽3
を備え、この魚槽3に蓄えられる冷媒液で魚体を冷却し
て魚槽3の外部に搬出するように構成されたもので、下
記の独得の構成を備える。 (a)魚槽3は減圧して魚体と冷媒液とを吸入できるよう
に密閉構造となっている。魚槽3の上部には魚体の排出
口12を開口している。この排出口12には、魚槽3を
減圧して魚体と冷媒液とを吸入するとき閉塞される排出
弁19を連結している。 (b)魚体の冷却搬出装置は、魚槽3に冷媒液を供給する
冷水槽16を備える。 (c)魚槽3には、魚体と冷媒液とを一緒に供給するため
に、供給ダクト5と供給弁6とを介してホッパ4を連結
している。 (d)魚槽3には、魚槽3から冷媒液を吸い出して魚槽3
を減圧し、減圧された魚槽3に、ホッパ4に供給された
魚体を吸い込ませる吸入ポンプを連結している。 (e)冷却搬出装置は、魚体を吸入するホッパ4と供給ダ
クト5のいずれかに冷媒液を供給する補水手段を備え
る。 吸入ポンプと補水手段とは、たとえば、魚槽3から冷媒
液を吸い出してホッパ4と供給ダクト5のいずれかに供
給して循環させる還水ポンプ8を使用する。また、吸入
ポンプと補水手段とを、四方切換弁33と水ポンプ32
とで構成することもできる。水ポンプ32は、四方切換
弁33を介して魚槽3から冷媒液を吸い出し、吸入した
冷媒液を四方切換弁33を介してホッパ4又は供給ダク
ト5に供給して冷媒液を循環させる。 (f)魚槽3には冷媒液と一緒に魚体を搬出する搬出手段
を連結している。 魚槽3から魚体を排出する搬出手段は、たとえば、魚槽
3に冷媒液を圧入して魚体と冷媒液とを魚槽から強制的
に押し出す給水ポンプ17が使用できる。また、搬出手
段を、排出弁19を介して魚槽3に連結される魚ポンプ
28で構成することもできる。 吸入ポンプと補水手段と搬出手段とを、四方切換弁33
と水ポンプ32とで構成することもできる。この場合、
四方切換弁33の2ポートは水ポンプ32の吸入側と吐
出側に、残りの2ポートは、魚槽33と、供給ダクト5
及び冷水槽16に連結される。 (g)この構造の魚体の冷却搬出装置は、吸入ポンプが魚
槽3から冷媒液を吸い出してホッパ4に供給された魚体
を供給ダクト5を通過して魚槽3に吸入し、魚槽3の冷
媒液に浸漬して冷却し、冷却された魚体を排出手段でも
って冷媒液と一緒に排出するように構成されている。
本発明の魚体の冷却搬出装置は、魚体を魚槽の冷媒液に
浸漬して均一に、しかも急速に冷却する。多量の魚体を
能率よく魚槽に送り込むために、本発明の装置は、供給
ダクトに連結した供給弁を開いて、吸入ポンプで魚槽の
冷媒液を排出する。冷媒液が排出された魚槽は減圧され
る。減圧された魚槽は、ホッパに供給された魚体を冷媒
液と一緒に吸入する。ホッパの魚体は、供給ダクトと供
給弁とを通過して魚槽に吸入される。ホッパの魚体を魚
槽に移送するために、補水手段はホッパと供給ダクトの
いずれかに冷媒液を供給する。 このようにして魚体を魚槽に吸入できる本発明の魚体の
冷却搬出装置は、多量の魚体を能率よく迅速に魚槽に移
送できる。また、移送途中においても魚体を冷媒液に浸
漬して速やかに冷却する。とくに、供給ダクトを流動す
る冷媒液で魚槽に吸入される魚体は、表面の冷媒液が撹
拌されてより能率よく急速冷却される。したがって、本
発明の装置は多量の魚体を速やかに魚槽に吸入できると
共に、魚体全体を急速に冷却できる特長がる。 さらに本発明の魚体の冷却搬出装置は、冷却した魚体を
能率よくスピーディーに排出できる特長もある。密閉構
造の魚槽は上部を外気に接触させることなく冷媒液を充
填して、魚体を冷媒液に浸漬して冷却する。冷媒液より
も比重の軽い魚体は、冷媒液の上層に浮く。冷媒液で冷
却されて凍結された魚体は、更に比重が軽くなって浮上
し易くなり、魚槽の上部に集合される。魚槽の上部に集
合された魚体は、外気に接触することなく、魚槽全体を
冷媒液で満たす状態では、全体が冷媒液中に浸漬された
状態にあって、温度斑なく一定温度に冷却される。従っ
て、魚槽内の魚体は、冷媒液中に浸漬されて、短時間に
温度斑なく冷却して高鮮度保持されて、その後に排出さ
れる。 魚槽で充分に冷却された魚体は、排出弁を開き、搬出手
段を運転して冷媒液と一緒に魚槽から排出される。本発
明の魚体の冷却搬出装置は、魚槽の上部に設けた排出口
から、冷媒液と一緒に冷却された魚体を排出するので、
冷却された多量の魚体を能率よくスムーズに搬出でき
る。このため、魚体の搬出作業を著しく省力化できる。
更に、魚槽から搬出される魚体は、密閉構造の魚槽か
ら、冷媒液に浸漬された状態で搬出される為、搬出途中
に於ても外気に接触しない状態にでき、魚全体を一定温
度以下に保持して、高鮮度のまま移送できる。
浸漬して均一に、しかも急速に冷却する。多量の魚体を
能率よく魚槽に送り込むために、本発明の装置は、供給
ダクトに連結した供給弁を開いて、吸入ポンプで魚槽の
冷媒液を排出する。冷媒液が排出された魚槽は減圧され
る。減圧された魚槽は、ホッパに供給された魚体を冷媒
液と一緒に吸入する。ホッパの魚体は、供給ダクトと供
給弁とを通過して魚槽に吸入される。ホッパの魚体を魚
槽に移送するために、補水手段はホッパと供給ダクトの
いずれかに冷媒液を供給する。 このようにして魚体を魚槽に吸入できる本発明の魚体の
冷却搬出装置は、多量の魚体を能率よく迅速に魚槽に移
送できる。また、移送途中においても魚体を冷媒液に浸
漬して速やかに冷却する。とくに、供給ダクトを流動す
る冷媒液で魚槽に吸入される魚体は、表面の冷媒液が撹
拌されてより能率よく急速冷却される。したがって、本
発明の装置は多量の魚体を速やかに魚槽に吸入できると
共に、魚体全体を急速に冷却できる特長がる。 さらに本発明の魚体の冷却搬出装置は、冷却した魚体を
能率よくスピーディーに排出できる特長もある。密閉構
造の魚槽は上部を外気に接触させることなく冷媒液を充
填して、魚体を冷媒液に浸漬して冷却する。冷媒液より
も比重の軽い魚体は、冷媒液の上層に浮く。冷媒液で冷
却されて凍結された魚体は、更に比重が軽くなって浮上
し易くなり、魚槽の上部に集合される。魚槽の上部に集
合された魚体は、外気に接触することなく、魚槽全体を
冷媒液で満たす状態では、全体が冷媒液中に浸漬された
状態にあって、温度斑なく一定温度に冷却される。従っ
て、魚槽内の魚体は、冷媒液中に浸漬されて、短時間に
温度斑なく冷却して高鮮度保持されて、その後に排出さ
れる。 魚槽で充分に冷却された魚体は、排出弁を開き、搬出手
段を運転して冷媒液と一緒に魚槽から排出される。本発
明の魚体の冷却搬出装置は、魚槽の上部に設けた排出口
から、冷媒液と一緒に冷却された魚体を排出するので、
冷却された多量の魚体を能率よくスムーズに搬出でき
る。このため、魚体の搬出作業を著しく省力化できる。
更に、魚槽から搬出される魚体は、密閉構造の魚槽か
ら、冷媒液に浸漬された状態で搬出される為、搬出途中
に於ても外気に接触しない状態にでき、魚全体を一定温
度以下に保持して、高鮮度のまま移送できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただ
し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化す
るための魚体の冷却搬出装置を例示するものであって、
本発明は魚体の冷却搬出装置を下記のものに特定しな
い。 さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いよ
うに、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許
請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。 第1図に示す魚体の冷却搬出装置は、上面が閉塞された
密閉構造の魚槽3と、この魚槽3に冷媒液を供給する冷
水槽16と給水ポンプ17とを供え、魚槽3には魚体の
送込手段でもって魚が供給される。第1図に於て、魚体
の送込手段は、魚ポンプ1と、セパレータ2とからな
る。給水ポンプ17は、魚槽3に冷媒液を供給して、魚
槽の排出口から魚体を排出させる搬出手段に併用され
る。 魚ポンプ1は、船内に装備され、網中の活魚を揚魚して
セパサータ2に供給する。セパレータ2は魚体が通過せ
ず、海水のみが通過する多孔板を斜設したフィルタによ
り、海水が水切りされて、魚体のみがセパレータ2の出
口部に対応した供給ダクト5上端のホッパ4に供給され
る。 供給ダクト5は、船内底部に設置された密閉構造の魚槽
3の底部に連通され、この供給ダクト5は魚槽3の外部
で上方に立上り、供給弁6を介して上部のホッパ4に連
通している。 魚槽3の底部には、魚体は通過せず、水のみが通過する
フィルタボックス7を内部に設け、このフィルタボック
ス7内から還水弁V1及び還水ポンプ8を介して給水管
11により、前記ホッパ4下部の給水口13に連通して
いる。この図に示す装置は、還水ポンプ8を、魚槽から
冷媒液を吸い出して魚槽を減圧する吸入ポンプと、ホッ
パに冷媒液を供給する補水手段とに併用している。 魚槽3の上部は、水平断面積が上に向かって小となる上
窄み状のテーパー部9を設け、テーパー部9の直上に集
積室10を設け、その集積室10の側方には水平方向に
排出口12を開口して排出弁19に連通している。 排出口12開口部上縁と略同一平面内に、魚体は通過せ
ず、流体の通過するフィルタ14が水平方向に張設され
ている。更に魚槽3の上部で、排出口12よりも上方に
位置して、好ましくは魚槽の最上部には溢水弁V3を介
して溢水管15が連通している。 又、船内底部には、魚槽3に並列に冷水槽16が設けら
れ、冷水槽16の上部開口には前述の溢水管15の他端
が対応して開口されている。冷水槽16の底部は、給水
弁V2及び給水ポンプ17を介して魚槽3内のフィルタ
ボックス7に連通している。 魚槽3内および冷水槽16内にはフレオンガスの蒸発熱
によるコイル状のクーラ18がそれぞれ設けられてい
る。 (イ)準備工程 先ず冷水槽16内に冷媒液を供給する。冷媒液は、魚体
を必要な温度に冷却でき、かつ、魚の凍結温度に比べて
凝固点が低い全ての液体、好ましくは、海水に食塩が供
給され(図示せず)たブライン濃塩水が使用される。冷
水槽16内のブライン濃塩水(以下単にブラインと記
す)は、クーラ18により−20℃程度に冷却され、給
水ポンプ17により魚槽3内に充填される。この場合、
魚槽3上部の排出弁19は閉、溢水弁V3は開とし、供
給ダクト5の供給弁6は開、還水弁V1は開とする。 魚槽3内の水面レベルが上昇し、溢水管15から、オー
バーフロー水が冷水槽16内に流れる状態となれば、給
水ポンプ17の運転を停止し、給水弁V2を閉止する。
次に魚槽3内のクーラ18を運転してブラインを更に冷
却しながら、吸入ポンプと補水手段とに併用される還水
ポンプ8の運転を起動する。還水ポンプ8は魚槽3内の
ブラインをホッパ4に供給する。ブラインは、レベル差
Dによりホッパ4から供給ダクト5内を流下して魚槽3
内に返戻されて循環される。この場合魚槽3内のブライ
ンの水面レベルは、最初、溢水管15に溢れるだけ供給
されていても、若干レベルは降下する。ただ、魚槽3内
に次々と魚体が供給されると、魚槽3内の水面レベルは
上昇して、魚槽3上部の空気を溢水管15から排気でき
る。 (ロ)魚体の供給運転 上記のような状態となれば、魚ポンプ1を運転し、網中
より活魚を吸入してセパレータ2で水切りし、活魚のみ
をホッパ4に投入する。活魚はホッパ4内に投入された
瞬間に−20℃程度に冷却されたブラインにより、表面
が凍結して瞬間に斃死はしないまでも運動が停止し、硬
直状態となる。ブラインは、−20℃で凝固せず、しか
も魚体の比重よりも重く調整されているので、硬直した
魚体は魚槽3の上部に浮上する。 硬直した魚体は、還水ポンプ8によるホッパ4への給水
により、供給ダクト5内を下方へブラインと共に流下
し、魚槽3に底部より供給される。この場合、供給ダク
ト5内の下方に向けてのブラインの流速は、魚体の浮上
速度よりも早く設定される。流速は還水ポンプ8のホッ
パ4への給水量と、供給ダクト5の断面積及び、ホッパ
4内の水面Lと、魚槽3内の水面とのレベル差Dによっ
て決定される。 魚槽3内へ供給された魚体は上部に浮上し、次第に蓄積
されて、時間の経過と共に斃死し、次第に内部まで凍結
される。ブラインは、フィルタボックス7に吸入されて
還水ポンプ8によりホッパ4に供給され、供給ダクト5
再び魚槽3とを循環し、魚槽3内ではこのブラインの流
動と、クーラ18による冷却により魚体は完全な凍結魚
となる。魚槽3への魚体の供給が進行するにつれて、ブ
ラインと魚体の総量が増加するため、魚槽3内の水面レ
ベルは上昇し、遂に溢水管15より溢れた予分のブライ
ンは冷水槽16に返戻される。この場合、魚槽3上部に
は、魚体が通過せず、流体のみが通過するフィルタ14
を介して溢水管15に連通しているので、魚体はフィル
タ14によって浮上が阻止され、全体がブライン内に浸
漬される。 魚槽3の底部まで魚体が蓄積されれば、魚ポンプ1の運
転を停止、活魚の供給を中止する。その後も還水ポンプ
8はつづけて運転し、供給ダクト5内の魚体を完全に魚
槽3内へ移送すると共に、魚槽3のブラインの流動を促
進し、クーラ18による冷却と共に、魚体を完全に凍結
する。 魚槽3内のブライン流動は、還水ポンプ8に代って、給
水ポンプ17を運転しても実現できる。この場合、給水
弁V2を開弁して給水ポンプ17を運転し、給水ポンプ
17でもって冷水槽16内のブラインを魚槽3に送り込
み、魚槽3からオーバーフローしたブラインを溢水管1
5を通って冷水槽16に返戻する。 (ハ)魚体の排出行程 凍結された魚体を船内で排出して、他の魚槽へ移送した
り、漁港に帰港して、陸上のトラック上に設置されたコ
ンテナ形式に構成された他の魚槽へ排出する具体例を説
明する。 第3図に於て、魚槽3は別の魚槽3Aの供給弁20と、
排出管21によって連結する。魚槽3Aが陸上のトラッ
ク上に設置されて、船内の魚槽3から凍結魚を陸揚げす
る場合、排出量21は可撓性のホースを使用し、カップ
リング22で連結する。一方別の魚槽3Aの内部に設け
たフィルタボックス23からは、還水弁24を介して可
撓性ホースよりなる還水管25で冷水槽16に連結す
る。 以上の連結の後に魚槽3の供給弁6を閉、排出弁19を
開とし、溢水弁V3を閉、還水弁V1を閉、給水弁V2
を開とすると共に、魚槽3Aは供給弁20を開、排出弁
26を閉、魚槽3A頂部の溢水弁27を開とし、搬出手
段である給水ポンプ17を運転する。 給水ポンプ17を運転することにより、冷水槽16内の
ブラインは、魚槽3に供給され、魚槽3が加圧される。
凍結魚はブラインと共に排出管21を介して、魚槽3A
に圧送される。魚槽3Aの還水弁24が閉止の状態であ
れば、魚槽3Aの水面レベルは上昇し、内部の空気は溢
水弁27より排気される。 還水弁24が半開状態であれば、ブラインの一部は還水
管25を介して冷水槽16に返戻されながら、魚槽3A
の魚量の増加と共に水面レベルも上昇する。還水弁24
を全開とすれば、魚槽3A内は、最も魚水濃度の濃い状
態で魚量が増加する。還水弁24を全閉又は半開の場合
は、魚槽3A内の水面レベルは上昇して溢水弁27を介
して還水弁25より冷水槽16にブラインは返戻され
る。 魚槽3内では給水ポンプ17による圧力給水によってフ
ィルタボックス7からブラインが供給されるが、この給
水圧力によって魚槽3内が加圧され、流動性に富んだ流
体であるブラインは密閉された魚槽3の唯一の開口部で
ある排出口12より流出する。 魚体よりも比重の大なるブラインを使用していること
と、魚体は凍結されることにより、魚体内部に氷結晶が
発生している為に、魚体は、凍結前よりも、更に膨張し
て比重が小となっており、浮上性が増加している。この
魚体の浮上性を利用してテーパー部9によって魚体を一
ケ所に集積して、排出口12から排出される。ブライン
の上方への流れと、テーパー部9の勾配によって魚体は
集積室10に密に集積される。集積室10は容積が小で
あり、側面に開口された排出口12への急減なブライン
の流れによって魚体が吸入され、排出口21を介して送
出される。 以上の如くして、魚槽3A内に凍結魚の移送が終了すれ
ば、以下2通りの魚槽3A内での保管方法がある。 その1は、魚槽3A内にブラインと凍結魚とを一緒に充
填する方法であり、還水弁24と供給弁20を閉弁し
て、排出管21を切離し、ブラインに浸漬の状態で凍結
魚をトラック等で輸送する方法である。 その2は、給水ポンプ17を停止して、供給を終了した
後も、しばらく還水弁24を開状態として、落差によ
り、魚槽3A内のブラインを水切りした後に保管又は輸
送する方法である。このブラインを排出する水切り時
は、供給弁20を開として、魚槽3A上部から空気を補
給することにより水切りは促進される。 その1の方法は、大きな熱吸収力を持つブラインの中に
浸漬されているので、魚槽3A内にクーラを備えなくて
も、比較的長時間の保冷状態を保つことができる。 その2の方法は、ブラインを運搬しないので、大量の凍
結魚を運ぶことができる。 魚槽3Aに積載された凍結魚を再び冷凍工場等で排出す
る場合も、前述の魚槽3よりの排出と同様に、魚槽3A
内にブラインを圧入することにより浮上する凍結魚を上
部から排出弁26を通ってブラインと共にオーバーフロ
ーさせて排出できる。魚槽3Aから送り出された魚体と
ブラインは、水切りセパレータ(図示せず)等で分離し
て、ブラインを再び魚槽3A内に給水ポンプにより圧入
して、ブラインを循環させることにより連続して排出で
きる。 第4図に示す実施例は、魚槽3上部の排出口12より、
搬出手段を構成する魚ポンプ28を使用して、魚槽3内
の魚体を、ブラインと共に吸入して送出するものであ
る。 排出工程に先だって、魚槽3の供給弁6は閉、溢水弁V
3は閉、排出弁19は開として、図のように排出管21
を介して魚ポンプ28の吸入側に連通し、魚ポンプ28
の吐出側はセパレータ29に連通する。セパレータ29
下方の還水タンク30より還水管25を介して冷水槽1
6にブラインを返戻する。 魚ポンプ28を運転することにより、魚槽内の魚体はブ
ラインと共に吸出され、魚ポンプ28を通過してセパレ
ータ29に圧送され、セパレータ29で水切りされて、
魚体は排出される。水切りされたブラインはセパレータ
の還水タンク30より還水管25を介して冷水槽16に
返戻される。冷水槽16底部は、魚槽3底部のフィルタ
ボックス7に、給水管31によって供給弁V2を介して
連通される。魚ポンプ28運転状態に於て、給水弁V2
は開であり、魚ポンプ28の運転によって魚槽3内が減
圧されているので、冷水槽16内のブラインは、魚槽3
内に吸入され、再び魚体と共に魚ポンプ28によって吸
入され、ブラインは循環使用される。 この場合、魚槽3の上部は水平断面積が上に向かって小
となる角錐又は円錐形状のテーパー部9が構成されてい
るので、ブラインによって浮上する魚体はこのテーパー
部9を上昇する時に、中央の集積室10に集められ、排
出口12から効率良く順次吸入移送される。 第5図は本発明の他の実施例を示す。この冷却搬出装置
は、供給ダクト5を、魚槽3内の上部に連結している。
この構造によると、供給ダクト5から魚槽3内に流入さ
れるブラインの下方流動により、魚槽3内は攪拌されて
熱交換の効率が良くなる。この構造は、攪拌時に互いに
衝突しても傷が付かない比較的小型魚に最適である。 第5図に示すように、供給弁6と排出弁19に逆止弁を
使用するなら、弁の開閉が自動的に動作する。逆止弁
は、フルボアのスイング式が適当である。 魚槽3からブラインを吸出してこれを減圧すると共に、
ホッパ4に給水する供給行程と、魚槽3内に給水して加
圧する排出行程を1台の水ポンプ32と四方切換弁33
で機能させるように構成したものである。この装置は、
魚槽3から冷媒液を吸い出す吸入ポンプと、ホッパや供
給ダクトに冷媒液を供給する補水手段と、魚槽から冷媒
液と魚体とを一緒に排出する搬出手段とを、四方切換弁
33と水ポンプ32とで構成している。 四方切換弁33が実線位置では、冷水槽16より逆止弁
34を介してブラインを吸入し、吸入したブラインを魚
槽3内に圧入して魚槽3からブラインと魚体とを圧送す
る。四方切換弁が点線位置では、魚槽3内からブライン
を吸入して、逆止弁35を介してホッパ4に給水し、魚
体を魚槽3内に搬入する。上記のように構成したもの
は、四方切換弁を遠隔操作することにより、魚体の移送
機としても使用することができる。 魚槽よりも高所に配設されたホッパから魚体とブライン
を供給して魚体を魚槽内に供給する供給ダクトはフィー
ダ(供給機)の一種であり、本実施例以外にも各種の方
法や装置が考えられる。本実施例は好ましい実施例とし
て記述したものである。魚体を、魚槽内に供給できる全
てのもの、例えば、魚ポンプも使用できる。 第6図および第7図は船倉内に据付けられた魚槽3およ
び冷水槽16の実施例である。 第6図は船体の平面図であり、断熱壁36で区画された
船倉内に円筒形状の魚槽3を設置し、魚槽3と断熱壁3
6との間を冷水槽16として使用している。 クーラ18は、断熱壁36と、魚槽との余部の空間に設
置したものである。魚槽3と冷水槽16は熱交換が良い
方が好ましく、金属製の密閉構造の魚槽3と、冷水槽1
6は同室に設けると共に、船倉は船体構造上、四角形と
なるので、圧力構造の円筒魚槽3を収納して、その余部
を冷水槽に利用したのである。 第7図は側面図で排出管21等の各種の配管はテーパー
部9より上部の冷水槽内の余部を利用したものである。 第8図に示す魚体の冷却搬出装置は、魚槽3の上端に溢
水管15が連結され、溢水管15は上方に延長されて上
端が開口されている。この装置も、第5図の装置と同じ
ように、給水ポンプと補水手段と搬出手段とを四方切換
弁33と水ポンプ32とで構成している。 この溢水管15は、下端の開口面積が小さく、ここに魚
体が侵入しないように形成されている。更に、この溢水
管15は、水ポンプ32でもって、魚槽3に冷媒液が圧
入されて、魚体が冷媒液と一緒に排出口12から圧送さ
れるとき、溢水管15の上端から冷媒液が漏れない高さ
まで上方に延長されている。 第3図に示すように、高所に配設された魚槽3Aに、魚
槽3から冷媒液と魚体とを圧送する場合、第8図の魚槽
3に連結された溢水管15は、高所の魚槽3A(第3
図)の水面レベルよりも高く上方に延長される。 点線で示す如く第8図の溢水管15の先端を、上方に立
ち上げた後、先端を冷水槽16に連結することも可能で
ある。この場合、魚槽3内に所定以上の圧力が掛ったと
きに、魚槽3内の冷媒液を溢水管15から多少オーバー
フローさせ、この状態で、魚体を移送することも可能で
ある。 溢水管15下端の開口面積が大きく、ここから魚体が侵
入する場合、図示しないが、溢水管15の下端開口部を
魚が通過できないフィルタで閉塞する。 第3図に示される溢水管15は、溢水弁V3の開度を調
整し、あるいはこれを開閉することによって、魚体圧送
時に、魚槽3から冷媒液をオーバーフローさせながら移
送することもできる。 即ち、魚槽3内に冷媒液を圧入する排出工程時は、通常
溢水弁V3は閉とするが、魚体同志が凍結時に、互いに
付着して排出口より排出されにくい場合や、冷媒液の濃
度が比較的薄く、魚体の浮上性が少ない場合は、溢水弁
V3を開として、一部の冷媒液を冷水槽16に直接返戻
して、魚槽3内の上向きの流量を増加させ浮上流出を促
進することができる。 第8図に示すように、溢水管15の上端を開口し、ある
いは第3図の溢水弁V3を開くことにより、圧送工程に
於て、魚槽内の冷媒液が、排出口12と溢水管15とに
分流される。この状態に於ても、溢水管15から流出す
る冷媒液は、溢水管15の高さ、あるいは溢水弁V3に
よって制限を受けながら排出され、魚槽は完全に開放さ
れず、実質的には密閉された状態となる。従って、本明
細書に於て魚槽が密閉構造である密閉とは、冷媒液を分
流できる状態を含む広い意味で使用するものとする。
し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化す
るための魚体の冷却搬出装置を例示するものであって、
本発明は魚体の冷却搬出装置を下記のものに特定しな
い。 さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いよ
うに、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許
請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。 第1図に示す魚体の冷却搬出装置は、上面が閉塞された
密閉構造の魚槽3と、この魚槽3に冷媒液を供給する冷
水槽16と給水ポンプ17とを供え、魚槽3には魚体の
送込手段でもって魚が供給される。第1図に於て、魚体
の送込手段は、魚ポンプ1と、セパレータ2とからな
る。給水ポンプ17は、魚槽3に冷媒液を供給して、魚
槽の排出口から魚体を排出させる搬出手段に併用され
る。 魚ポンプ1は、船内に装備され、網中の活魚を揚魚して
セパサータ2に供給する。セパレータ2は魚体が通過せ
ず、海水のみが通過する多孔板を斜設したフィルタによ
り、海水が水切りされて、魚体のみがセパレータ2の出
口部に対応した供給ダクト5上端のホッパ4に供給され
る。 供給ダクト5は、船内底部に設置された密閉構造の魚槽
3の底部に連通され、この供給ダクト5は魚槽3の外部
で上方に立上り、供給弁6を介して上部のホッパ4に連
通している。 魚槽3の底部には、魚体は通過せず、水のみが通過する
フィルタボックス7を内部に設け、このフィルタボック
ス7内から還水弁V1及び還水ポンプ8を介して給水管
11により、前記ホッパ4下部の給水口13に連通して
いる。この図に示す装置は、還水ポンプ8を、魚槽から
冷媒液を吸い出して魚槽を減圧する吸入ポンプと、ホッ
パに冷媒液を供給する補水手段とに併用している。 魚槽3の上部は、水平断面積が上に向かって小となる上
窄み状のテーパー部9を設け、テーパー部9の直上に集
積室10を設け、その集積室10の側方には水平方向に
排出口12を開口して排出弁19に連通している。 排出口12開口部上縁と略同一平面内に、魚体は通過せ
ず、流体の通過するフィルタ14が水平方向に張設され
ている。更に魚槽3の上部で、排出口12よりも上方に
位置して、好ましくは魚槽の最上部には溢水弁V3を介
して溢水管15が連通している。 又、船内底部には、魚槽3に並列に冷水槽16が設けら
れ、冷水槽16の上部開口には前述の溢水管15の他端
が対応して開口されている。冷水槽16の底部は、給水
弁V2及び給水ポンプ17を介して魚槽3内のフィルタ
ボックス7に連通している。 魚槽3内および冷水槽16内にはフレオンガスの蒸発熱
によるコイル状のクーラ18がそれぞれ設けられてい
る。 (イ)準備工程 先ず冷水槽16内に冷媒液を供給する。冷媒液は、魚体
を必要な温度に冷却でき、かつ、魚の凍結温度に比べて
凝固点が低い全ての液体、好ましくは、海水に食塩が供
給され(図示せず)たブライン濃塩水が使用される。冷
水槽16内のブライン濃塩水(以下単にブラインと記
す)は、クーラ18により−20℃程度に冷却され、給
水ポンプ17により魚槽3内に充填される。この場合、
魚槽3上部の排出弁19は閉、溢水弁V3は開とし、供
給ダクト5の供給弁6は開、還水弁V1は開とする。 魚槽3内の水面レベルが上昇し、溢水管15から、オー
バーフロー水が冷水槽16内に流れる状態となれば、給
水ポンプ17の運転を停止し、給水弁V2を閉止する。
次に魚槽3内のクーラ18を運転してブラインを更に冷
却しながら、吸入ポンプと補水手段とに併用される還水
ポンプ8の運転を起動する。還水ポンプ8は魚槽3内の
ブラインをホッパ4に供給する。ブラインは、レベル差
Dによりホッパ4から供給ダクト5内を流下して魚槽3
内に返戻されて循環される。この場合魚槽3内のブライ
ンの水面レベルは、最初、溢水管15に溢れるだけ供給
されていても、若干レベルは降下する。ただ、魚槽3内
に次々と魚体が供給されると、魚槽3内の水面レベルは
上昇して、魚槽3上部の空気を溢水管15から排気でき
る。 (ロ)魚体の供給運転 上記のような状態となれば、魚ポンプ1を運転し、網中
より活魚を吸入してセパレータ2で水切りし、活魚のみ
をホッパ4に投入する。活魚はホッパ4内に投入された
瞬間に−20℃程度に冷却されたブラインにより、表面
が凍結して瞬間に斃死はしないまでも運動が停止し、硬
直状態となる。ブラインは、−20℃で凝固せず、しか
も魚体の比重よりも重く調整されているので、硬直した
魚体は魚槽3の上部に浮上する。 硬直した魚体は、還水ポンプ8によるホッパ4への給水
により、供給ダクト5内を下方へブラインと共に流下
し、魚槽3に底部より供給される。この場合、供給ダク
ト5内の下方に向けてのブラインの流速は、魚体の浮上
速度よりも早く設定される。流速は還水ポンプ8のホッ
パ4への給水量と、供給ダクト5の断面積及び、ホッパ
4内の水面Lと、魚槽3内の水面とのレベル差Dによっ
て決定される。 魚槽3内へ供給された魚体は上部に浮上し、次第に蓄積
されて、時間の経過と共に斃死し、次第に内部まで凍結
される。ブラインは、フィルタボックス7に吸入されて
還水ポンプ8によりホッパ4に供給され、供給ダクト5
再び魚槽3とを循環し、魚槽3内ではこのブラインの流
動と、クーラ18による冷却により魚体は完全な凍結魚
となる。魚槽3への魚体の供給が進行するにつれて、ブ
ラインと魚体の総量が増加するため、魚槽3内の水面レ
ベルは上昇し、遂に溢水管15より溢れた予分のブライ
ンは冷水槽16に返戻される。この場合、魚槽3上部に
は、魚体が通過せず、流体のみが通過するフィルタ14
を介して溢水管15に連通しているので、魚体はフィル
タ14によって浮上が阻止され、全体がブライン内に浸
漬される。 魚槽3の底部まで魚体が蓄積されれば、魚ポンプ1の運
転を停止、活魚の供給を中止する。その後も還水ポンプ
8はつづけて運転し、供給ダクト5内の魚体を完全に魚
槽3内へ移送すると共に、魚槽3のブラインの流動を促
進し、クーラ18による冷却と共に、魚体を完全に凍結
する。 魚槽3内のブライン流動は、還水ポンプ8に代って、給
水ポンプ17を運転しても実現できる。この場合、給水
弁V2を開弁して給水ポンプ17を運転し、給水ポンプ
17でもって冷水槽16内のブラインを魚槽3に送り込
み、魚槽3からオーバーフローしたブラインを溢水管1
5を通って冷水槽16に返戻する。 (ハ)魚体の排出行程 凍結された魚体を船内で排出して、他の魚槽へ移送した
り、漁港に帰港して、陸上のトラック上に設置されたコ
ンテナ形式に構成された他の魚槽へ排出する具体例を説
明する。 第3図に於て、魚槽3は別の魚槽3Aの供給弁20と、
排出管21によって連結する。魚槽3Aが陸上のトラッ
ク上に設置されて、船内の魚槽3から凍結魚を陸揚げす
る場合、排出量21は可撓性のホースを使用し、カップ
リング22で連結する。一方別の魚槽3Aの内部に設け
たフィルタボックス23からは、還水弁24を介して可
撓性ホースよりなる還水管25で冷水槽16に連結す
る。 以上の連結の後に魚槽3の供給弁6を閉、排出弁19を
開とし、溢水弁V3を閉、還水弁V1を閉、給水弁V2
を開とすると共に、魚槽3Aは供給弁20を開、排出弁
26を閉、魚槽3A頂部の溢水弁27を開とし、搬出手
段である給水ポンプ17を運転する。 給水ポンプ17を運転することにより、冷水槽16内の
ブラインは、魚槽3に供給され、魚槽3が加圧される。
凍結魚はブラインと共に排出管21を介して、魚槽3A
に圧送される。魚槽3Aの還水弁24が閉止の状態であ
れば、魚槽3Aの水面レベルは上昇し、内部の空気は溢
水弁27より排気される。 還水弁24が半開状態であれば、ブラインの一部は還水
管25を介して冷水槽16に返戻されながら、魚槽3A
の魚量の増加と共に水面レベルも上昇する。還水弁24
を全開とすれば、魚槽3A内は、最も魚水濃度の濃い状
態で魚量が増加する。還水弁24を全閉又は半開の場合
は、魚槽3A内の水面レベルは上昇して溢水弁27を介
して還水弁25より冷水槽16にブラインは返戻され
る。 魚槽3内では給水ポンプ17による圧力給水によってフ
ィルタボックス7からブラインが供給されるが、この給
水圧力によって魚槽3内が加圧され、流動性に富んだ流
体であるブラインは密閉された魚槽3の唯一の開口部で
ある排出口12より流出する。 魚体よりも比重の大なるブラインを使用していること
と、魚体は凍結されることにより、魚体内部に氷結晶が
発生している為に、魚体は、凍結前よりも、更に膨張し
て比重が小となっており、浮上性が増加している。この
魚体の浮上性を利用してテーパー部9によって魚体を一
ケ所に集積して、排出口12から排出される。ブライン
の上方への流れと、テーパー部9の勾配によって魚体は
集積室10に密に集積される。集積室10は容積が小で
あり、側面に開口された排出口12への急減なブライン
の流れによって魚体が吸入され、排出口21を介して送
出される。 以上の如くして、魚槽3A内に凍結魚の移送が終了すれ
ば、以下2通りの魚槽3A内での保管方法がある。 その1は、魚槽3A内にブラインと凍結魚とを一緒に充
填する方法であり、還水弁24と供給弁20を閉弁し
て、排出管21を切離し、ブラインに浸漬の状態で凍結
魚をトラック等で輸送する方法である。 その2は、給水ポンプ17を停止して、供給を終了した
後も、しばらく還水弁24を開状態として、落差によ
り、魚槽3A内のブラインを水切りした後に保管又は輸
送する方法である。このブラインを排出する水切り時
は、供給弁20を開として、魚槽3A上部から空気を補
給することにより水切りは促進される。 その1の方法は、大きな熱吸収力を持つブラインの中に
浸漬されているので、魚槽3A内にクーラを備えなくて
も、比較的長時間の保冷状態を保つことができる。 その2の方法は、ブラインを運搬しないので、大量の凍
結魚を運ぶことができる。 魚槽3Aに積載された凍結魚を再び冷凍工場等で排出す
る場合も、前述の魚槽3よりの排出と同様に、魚槽3A
内にブラインを圧入することにより浮上する凍結魚を上
部から排出弁26を通ってブラインと共にオーバーフロ
ーさせて排出できる。魚槽3Aから送り出された魚体と
ブラインは、水切りセパレータ(図示せず)等で分離し
て、ブラインを再び魚槽3A内に給水ポンプにより圧入
して、ブラインを循環させることにより連続して排出で
きる。 第4図に示す実施例は、魚槽3上部の排出口12より、
搬出手段を構成する魚ポンプ28を使用して、魚槽3内
の魚体を、ブラインと共に吸入して送出するものであ
る。 排出工程に先だって、魚槽3の供給弁6は閉、溢水弁V
3は閉、排出弁19は開として、図のように排出管21
を介して魚ポンプ28の吸入側に連通し、魚ポンプ28
の吐出側はセパレータ29に連通する。セパレータ29
下方の還水タンク30より還水管25を介して冷水槽1
6にブラインを返戻する。 魚ポンプ28を運転することにより、魚槽内の魚体はブ
ラインと共に吸出され、魚ポンプ28を通過してセパレ
ータ29に圧送され、セパレータ29で水切りされて、
魚体は排出される。水切りされたブラインはセパレータ
の還水タンク30より還水管25を介して冷水槽16に
返戻される。冷水槽16底部は、魚槽3底部のフィルタ
ボックス7に、給水管31によって供給弁V2を介して
連通される。魚ポンプ28運転状態に於て、給水弁V2
は開であり、魚ポンプ28の運転によって魚槽3内が減
圧されているので、冷水槽16内のブラインは、魚槽3
内に吸入され、再び魚体と共に魚ポンプ28によって吸
入され、ブラインは循環使用される。 この場合、魚槽3の上部は水平断面積が上に向かって小
となる角錐又は円錐形状のテーパー部9が構成されてい
るので、ブラインによって浮上する魚体はこのテーパー
部9を上昇する時に、中央の集積室10に集められ、排
出口12から効率良く順次吸入移送される。 第5図は本発明の他の実施例を示す。この冷却搬出装置
は、供給ダクト5を、魚槽3内の上部に連結している。
この構造によると、供給ダクト5から魚槽3内に流入さ
れるブラインの下方流動により、魚槽3内は攪拌されて
熱交換の効率が良くなる。この構造は、攪拌時に互いに
衝突しても傷が付かない比較的小型魚に最適である。 第5図に示すように、供給弁6と排出弁19に逆止弁を
使用するなら、弁の開閉が自動的に動作する。逆止弁
は、フルボアのスイング式が適当である。 魚槽3からブラインを吸出してこれを減圧すると共に、
ホッパ4に給水する供給行程と、魚槽3内に給水して加
圧する排出行程を1台の水ポンプ32と四方切換弁33
で機能させるように構成したものである。この装置は、
魚槽3から冷媒液を吸い出す吸入ポンプと、ホッパや供
給ダクトに冷媒液を供給する補水手段と、魚槽から冷媒
液と魚体とを一緒に排出する搬出手段とを、四方切換弁
33と水ポンプ32とで構成している。 四方切換弁33が実線位置では、冷水槽16より逆止弁
34を介してブラインを吸入し、吸入したブラインを魚
槽3内に圧入して魚槽3からブラインと魚体とを圧送す
る。四方切換弁が点線位置では、魚槽3内からブライン
を吸入して、逆止弁35を介してホッパ4に給水し、魚
体を魚槽3内に搬入する。上記のように構成したもの
は、四方切換弁を遠隔操作することにより、魚体の移送
機としても使用することができる。 魚槽よりも高所に配設されたホッパから魚体とブライン
を供給して魚体を魚槽内に供給する供給ダクトはフィー
ダ(供給機)の一種であり、本実施例以外にも各種の方
法や装置が考えられる。本実施例は好ましい実施例とし
て記述したものである。魚体を、魚槽内に供給できる全
てのもの、例えば、魚ポンプも使用できる。 第6図および第7図は船倉内に据付けられた魚槽3およ
び冷水槽16の実施例である。 第6図は船体の平面図であり、断熱壁36で区画された
船倉内に円筒形状の魚槽3を設置し、魚槽3と断熱壁3
6との間を冷水槽16として使用している。 クーラ18は、断熱壁36と、魚槽との余部の空間に設
置したものである。魚槽3と冷水槽16は熱交換が良い
方が好ましく、金属製の密閉構造の魚槽3と、冷水槽1
6は同室に設けると共に、船倉は船体構造上、四角形と
なるので、圧力構造の円筒魚槽3を収納して、その余部
を冷水槽に利用したのである。 第7図は側面図で排出管21等の各種の配管はテーパー
部9より上部の冷水槽内の余部を利用したものである。 第8図に示す魚体の冷却搬出装置は、魚槽3の上端に溢
水管15が連結され、溢水管15は上方に延長されて上
端が開口されている。この装置も、第5図の装置と同じ
ように、給水ポンプと補水手段と搬出手段とを四方切換
弁33と水ポンプ32とで構成している。 この溢水管15は、下端の開口面積が小さく、ここに魚
体が侵入しないように形成されている。更に、この溢水
管15は、水ポンプ32でもって、魚槽3に冷媒液が圧
入されて、魚体が冷媒液と一緒に排出口12から圧送さ
れるとき、溢水管15の上端から冷媒液が漏れない高さ
まで上方に延長されている。 第3図に示すように、高所に配設された魚槽3Aに、魚
槽3から冷媒液と魚体とを圧送する場合、第8図の魚槽
3に連結された溢水管15は、高所の魚槽3A(第3
図)の水面レベルよりも高く上方に延長される。 点線で示す如く第8図の溢水管15の先端を、上方に立
ち上げた後、先端を冷水槽16に連結することも可能で
ある。この場合、魚槽3内に所定以上の圧力が掛ったと
きに、魚槽3内の冷媒液を溢水管15から多少オーバー
フローさせ、この状態で、魚体を移送することも可能で
ある。 溢水管15下端の開口面積が大きく、ここから魚体が侵
入する場合、図示しないが、溢水管15の下端開口部を
魚が通過できないフィルタで閉塞する。 第3図に示される溢水管15は、溢水弁V3の開度を調
整し、あるいはこれを開閉することによって、魚体圧送
時に、魚槽3から冷媒液をオーバーフローさせながら移
送することもできる。 即ち、魚槽3内に冷媒液を圧入する排出工程時は、通常
溢水弁V3は閉とするが、魚体同志が凍結時に、互いに
付着して排出口より排出されにくい場合や、冷媒液の濃
度が比較的薄く、魚体の浮上性が少ない場合は、溢水弁
V3を開として、一部の冷媒液を冷水槽16に直接返戻
して、魚槽3内の上向きの流量を増加させ浮上流出を促
進することができる。 第8図に示すように、溢水管15の上端を開口し、ある
いは第3図の溢水弁V3を開くことにより、圧送工程に
於て、魚槽内の冷媒液が、排出口12と溢水管15とに
分流される。この状態に於ても、溢水管15から流出す
る冷媒液は、溢水管15の高さ、あるいは溢水弁V3に
よって制限を受けながら排出され、魚槽は完全に開放さ
れず、実質的には密閉された状態となる。従って、本明
細書に於て魚槽が密閉構造である密閉とは、冷媒液を分
流できる状態を含む広い意味で使用するものとする。
本発明の魚体の冷却搬出装置は、多量の魚体を能率よく
速やかに魚槽に移送できると共に、魚体を斑なく均一に
冷却でき、さらに能率よく魚槽から排出できる特長があ
る。このため、本発明の装置は、多獲性大衆魚を短時間
に多量冷却処理して高鮮度保持できる極めて実益の高い
特長を実現する。多量の魚体を能率よく魚槽に移送して
速やかに冷却できるのは、本発明の装置が、魚槽から冷
媒液を吸い出すことにより、ホッパの魚体を冷媒液と一
緒に魚槽に吸い込んで冷却するからである。このように
して魚槽に移送される魚体は、能率よく魚槽に吸い込ま
れると共に、移送途中においても冷媒液に浸漬して速や
かに冷却される。とくに、供給ダクトを流動する冷媒液
で魚槽に吸入される魚体は、表面の冷媒液が攪拌されて
より能率よく急速冷却される。また、本発明の装置が、
魚槽で冷却した魚体を能率よくスピーディーに排出でき
るのは、冷媒液の比重を魚体よりも重くすると共に、魚
槽上部の排出口の冷媒液を搬出手段で排出して魚体を外
部に移送するからである。冷媒液よりも軽い魚体は冷媒
液の上層に浮上して魚槽上部に集合される。搬出手段が
魚槽の上部の冷媒液を排出すると、魚体が高濃度の状態
で能率よく排出される。魚体は冷媒液中を浮上して魚槽
の上部に集合されるが、外気に接触することはない。魚
槽を密閉構造としているからである。 以上のようにして魚体を冷却して搬送できる本発明の装
置は、多量の魚体を冷却して搬出する手間を著しく省力
化でき、一時に多量に捕獲される多獲性大衆魚を、低コ
ストに能率よく処理して、ランニングコストを低減して
迅速に高鮮度処理できる特長がある。このため、本発明
の装置は、イワシやサバのように、高鮮度のときには極
めて美味であるが、鮮度が極めて低下しやすい大衆魚を
安価に冷却処理して、高鮮度な状態で市場に提供できる
極めて優れた特長を実現する。 さらにまた、本発明の魚体の冷却搬出装置は、冷媒液と
魚体とが密閉構造の魚槽内にあるので、外気による冷媒
液と魚体のエネルギ損失と、魚体の鮮度低下とを有効に
防止できる特長がある。それは、冷媒液が外気に接触し
て昇温されることがなく、また、魚体表面の一部が外気
に接触して加温され、部分的に冷却斑が発生することも
ないからである。このため、冷媒液を相当に低温に冷却
してより速やかに魚体を急速冷却することが可能とな
る。また、魚槽、冷水槽、冷水槽の配管等を断熱処理し
て、外気に熱エネルギが放熱するのを有効に防止して、
熱損失を少なくできる特長がある。したがって、本発明
の装置は、冷媒エネルギを有効に利用して省エネルギな
装置とすることもできる。
速やかに魚槽に移送できると共に、魚体を斑なく均一に
冷却でき、さらに能率よく魚槽から排出できる特長があ
る。このため、本発明の装置は、多獲性大衆魚を短時間
に多量冷却処理して高鮮度保持できる極めて実益の高い
特長を実現する。多量の魚体を能率よく魚槽に移送して
速やかに冷却できるのは、本発明の装置が、魚槽から冷
媒液を吸い出すことにより、ホッパの魚体を冷媒液と一
緒に魚槽に吸い込んで冷却するからである。このように
して魚槽に移送される魚体は、能率よく魚槽に吸い込ま
れると共に、移送途中においても冷媒液に浸漬して速や
かに冷却される。とくに、供給ダクトを流動する冷媒液
で魚槽に吸入される魚体は、表面の冷媒液が攪拌されて
より能率よく急速冷却される。また、本発明の装置が、
魚槽で冷却した魚体を能率よくスピーディーに排出でき
るのは、冷媒液の比重を魚体よりも重くすると共に、魚
槽上部の排出口の冷媒液を搬出手段で排出して魚体を外
部に移送するからである。冷媒液よりも軽い魚体は冷媒
液の上層に浮上して魚槽上部に集合される。搬出手段が
魚槽の上部の冷媒液を排出すると、魚体が高濃度の状態
で能率よく排出される。魚体は冷媒液中を浮上して魚槽
の上部に集合されるが、外気に接触することはない。魚
槽を密閉構造としているからである。 以上のようにして魚体を冷却して搬送できる本発明の装
置は、多量の魚体を冷却して搬出する手間を著しく省力
化でき、一時に多量に捕獲される多獲性大衆魚を、低コ
ストに能率よく処理して、ランニングコストを低減して
迅速に高鮮度処理できる特長がある。このため、本発明
の装置は、イワシやサバのように、高鮮度のときには極
めて美味であるが、鮮度が極めて低下しやすい大衆魚を
安価に冷却処理して、高鮮度な状態で市場に提供できる
極めて優れた特長を実現する。 さらにまた、本発明の魚体の冷却搬出装置は、冷媒液と
魚体とが密閉構造の魚槽内にあるので、外気による冷媒
液と魚体のエネルギ損失と、魚体の鮮度低下とを有効に
防止できる特長がある。それは、冷媒液が外気に接触し
て昇温されることがなく、また、魚体表面の一部が外気
に接触して加温され、部分的に冷却斑が発生することも
ないからである。このため、冷媒液を相当に低温に冷却
してより速やかに魚体を急速冷却することが可能とな
る。また、魚槽、冷水槽、冷水槽の配管等を断熱処理し
て、外気に熱エネルギが放熱するのを有効に防止して、
熱損失を少なくできる特長がある。したがって、本発明
の装置は、冷媒エネルギを有効に利用して省エネルギな
装置とすることもできる。
第1図、第3図、第4図、第5図は本発明の実施例を示
す魚体の冷却搬出装置の概略断面図、第2図は従来の方
式を示す断面図、第6図および第7図は船倉に配設され
た魚槽の断面図、第8図は他の実施例を示す魚体の冷却
搬出装置の概略断面図である。 1…魚ポンプ、2…セパレータ 3,3A…魚槽、4…ホッパ 5…供給ダクト、6…供給弁 7…フィルタボックス、8…還水ポンプ 9…テーパー部、10…集積室 11…給水管、12…排出口 13…給水口、14…フィルタ 15…溢水管、16…冷水槽 17…給水ポンプ、18…クーラ 19…排出弁、20…供給弁 21…排出管、22…カップリング 23…フィルタボックス、24…還水弁 25…還水管、26…排出弁 27…溢水弁、28…魚ポンプ 29…セパレータ、30…還水タンク 31…給水管、32…水ポンプ 33…四方切換弁、34,35…逆止弁 36…断熱壁 V1…還水弁、V2…給水弁 V3…溢水弁、L…水面 D…レベル差、d…たも網
す魚体の冷却搬出装置の概略断面図、第2図は従来の方
式を示す断面図、第6図および第7図は船倉に配設され
た魚槽の断面図、第8図は他の実施例を示す魚体の冷却
搬出装置の概略断面図である。 1…魚ポンプ、2…セパレータ 3,3A…魚槽、4…ホッパ 5…供給ダクト、6…供給弁 7…フィルタボックス、8…還水ポンプ 9…テーパー部、10…集積室 11…給水管、12…排出口 13…給水口、14…フィルタ 15…溢水管、16…冷水槽 17…給水ポンプ、18…クーラ 19…排出弁、20…供給弁 21…排出管、22…カップリング 23…フィルタボックス、24…還水弁 25…還水管、26…排出弁 27…溢水弁、28…魚ポンプ 29…セパレータ、30…還水タンク 31…給水管、32…水ポンプ 33…四方切換弁、34,35…逆止弁 36…断熱壁 V1…還水弁、V2…給水弁 V3…溢水弁、L…水面 D…レベル差、d…たも網
Claims (5)
- 【請求項1】魚体よりも大きな比重に調整された冷媒液
を蓄える魚槽(3)を備え、この魚槽(3)に蓄えられる冷媒
液で魚体を冷却して魚槽(3)の外部に搬出するように構
成された魚体の冷却搬出装置において、下記の全ての構
成を有することを特徴とする魚体の冷却搬出装置。 (a)前記の魚槽(3)が密閉構造に形成されると共に、上部
に魚体の排出口(12)を開口して、この排出口(12)に排出
弁(19)を連結している。 (b)魚体の冷却搬出装置は、前記の魚槽(3)に冷媒液を供
給する冷水槽(16)を備える。 (c)前記の魚槽(3)には供給ダクト(5)と供給弁(6)とを介
してホッパ(4)を連結している。 (d)前記の魚槽(3)には、魚槽(3)から冷媒液を吸い出し
て魚槽(3)を減圧し、減圧された魚槽(3)にホッパ(4)に
供給された魚体を吸い込ませる吸入ポンプを連結してい
る。 (e)魚体の冷却搬出装置は、魚体を吸入するホッパ(4)と
供給ダクト(5)のいずれかに冷媒液を供給する補水手段
を備える。 (f)前記の魚槽(3)には冷媒液と一緒に魚体を搬出する搬
出手段を連結している。 (g)吸入ポンプが魚槽(3)から冷媒液を吸い出してホッパ
(4)に供給された魚体を供給ダクト(5)を通過して魚槽
(3)に吸入し、魚槽(3)の冷媒液に浸漬して冷却し、冷却
された魚体を排出手段でもって冷媒液と一緒に排出する
ように構成されている。 - 【請求項2】魚槽(3)から冷媒液を吸入する吸入ポンプ
と、ホッパ(4)又は供給ダクト(5)に冷媒液を供給する補
水手段とが還水ポンプ(8)である特許請求の範囲第(1)項
記載の魚体の冷却搬出装置。 - 【請求項3】魚槽(3)から魚体を排出する搬出手段が、
魚槽(3)に冷媒液を圧入して魚体と冷媒液とを魚槽(3)か
ら強制的に押し出す給水ポンプ(17)である特許請求の範
囲第(1)項記載の魚体の冷却搬出装置。 - 【請求項4】魚槽(3)から魚体を排出する搬出手段が、
排出弁(19)を介して魚槽(3)に連結されている魚ポンプ
(28)である特許請求の範囲第(1)項記載の魚体の冷却搬
出装置。 - 【請求項5】吸入ポンプと補水手段と搬出手段とが、四
方切換弁(33)と水ポンプ(32)とで構成されており、四方
切換弁(33)の2ポートは水ポンプ(32)の吸入側と吐出側
に、残りの2ポートは、魚槽(3)と、供給ダクト(5)及び
冷水槽(16)に連結されている特許請求の範囲第(1)項記
載の魚体の冷却搬出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59247842A JPH0659933B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 魚体の冷却搬出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59247842A JPH0659933B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 魚体の冷却搬出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61127517A JPS61127517A (ja) | 1986-06-14 |
| JPH0659933B2 true JPH0659933B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=17169479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59247842A Expired - Lifetime JPH0659933B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 魚体の冷却搬出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0659933B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NO20073089A (no) * | 2007-06-18 | 2008-08-18 | Mmc Tendos As | System for lasting og lossing av fisk til og fra et fiskefartøy, samt tilhørende fremgangsmåte. |
| CN109329357B (zh) * | 2018-11-21 | 2024-04-09 | 山东省科学院生物研究所 | 一种全自动鸡肠收集卸料保鲜装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5757122A (en) * | 1980-09-16 | 1982-04-06 | Kyoei Zoki Kk | Solid matter supply apparatus |
| JPS5796122U (ja) * | 1981-10-28 | 1982-06-12 |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP59247842A patent/JPH0659933B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61127517A (ja) | 1986-06-14 |
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