JPH0660405B2 - 気相法による被膜作製方法 - Google Patents

気相法による被膜作製方法

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JPH0660405B2
JPH0660405B2 JP29547189A JP29547189A JPH0660405B2 JP H0660405 B2 JPH0660405 B2 JP H0660405B2 JP 29547189 A JP29547189 A JP 29547189A JP 29547189 A JP29547189 A JP 29547189A JP H0660405 B2 JPH0660405 B2 JP H0660405B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、光気相法(Photo Chemical VaporDepositi
on 以下フォトCVDまたは光CVDという)により、第1の
被膜を形成し、さらにその上面にプラズマ気相法(以下
PCVDという)または光プラズマ気相法(Photo Plasma C
hemical VaporDeposition 以下PPCVD という)によ
り、第2の被膜を積層して形成し、多量生産を可能にさ
せた光CVD 法に関する。
この発明は、水銀増感法を用いず、反応性気体に光エネ
ルギーと熱エネルギーとを供給して直接光化学反応を行
わしめる光CVD法により、被形成表面をスパッタ(損
傷)することなく第1の被膜例えば非単結晶半導体を50
Å以上の厚さに形成した後、この上面に被膜成長速度の
速いPPCVD 法またはPCVD法によりさらに同一材料の第2
の被膜を積層して形成することにより、被形成面との界
面において混合領域の発生を防止し、ひいては界面特性
を向上せしめ、加えて実質的な被膜成長速度を高速度化
せしめることを特長としている。
従来、フォトCVD 法においては、被形成面を有する基板
を基板の下方から加熱し、他方、この基板の上側の表面
である被形成面をその垂直上方向より光照射を行うこと
により、この表面上での反応性気体の光照射による光励
起を行って光化学反応を生ぜしめていた方法が知られて
いる。
この従来方法においては、水銀増感法を用いない場合、
その被膜成長速度は0.1 〜0.3 Å/秒の低い被膜成長速
度しか得られず、工業的にまったく実用化が不可能であ
った。
さらに例えば珪素をシランを用いて形成させようとする
時、この光励起をした珪素の一部が光照射用の窓に付着
して、光照射を吸収してしまうため、反応性気体への照
射光強度を弱めてしまうという欠点を有していた。
このためフォトCVD 法が基板表面に損傷を与えないとい
う特長を有しながらも、多量生産用に応用することは全
く不可能であった。
他方、PCVD法またはPPCVD 法においては、被膜の成長速
度は2〜20Å/秒ときわめて速いにもかかわらず、被形
成面の表面をスパッタをし、この被形成面を構成する基
板の成分の一部を被膜例えば半導体被膜内に不純物とし
て混入させてしまうという欠点を有していた。
本発明はこれらの双方の欠点を除去し、界面特性はフォ
トCVD法にて改良し、また被膜成長速度をPPCVD法により
改良せしめ、初めて工業的に量産可能なフォトCVD 装置
を提案することを特長としている。
このため本発明においては、珪素を主成分とする半導体
のうち、特にシラン(SinH2n+2 n ≧1)においては10
〜15%というSi−H結合手が光吸収する光エネルギーを
有する赤外光を炭酸ガスレーザーまたはニクロムを発光
源とする遠赤外光源を用いて光励起せしめている。185n
m,253nm の紫外光を用いて、光CVD を行うことも有効で
ある。
以下に図面に従って、本発明の特長を従来装置との比較
において記す。
第1図は従来より知られたフォトCVD 装置の概要を示
す。
図面において、反応容器(2) 内は基板(1) が配設され、
下側よりヒーター(53)により200 〜400 ℃に加熱されて
いる。さらに紫外光(253nm) が低圧水銀灯(9) により、
石英板を介して基板(1) の表面に垂直方向に照射(51)さ
れる。石英板の下側には反応生成物の付着を少なくする
ため、オイル(54)が塗付されている。反応性気体は、ド
ーピング系(20)よりシラン(26)が流量計(29)よりバルブ
(28)を経て基板表面に平行(50)に供給される。キャリア
ガスとしての水素またはヘリュームが(27)より供給さ
れ、光化学反応がなされ、半導体被膜が基板(1) 上に形
成される。不要反応生成物およびキャリアガスは、圧力
調整用のバルブ(13)を経て、真空ポンプ(18)より外部に
排気される。
かかる従来の装置においては、オイル(54)は200〜400℃
に加熱すると、オイル蒸気が混入してしまうため、禁止
される。このため基板の裏面より基板のみを加熱するこ
とが重要であるとされる。しかしかかる方法では、一度
に多数の基板を配設することができず、工業的に実用化
はまったく不可能であった。
即ち、もし他の基板が(1′)に配設されると、(1′)によ
り(1) の表面には紫外光が照射され陰になってしまっ
た。このため下側の基板(1) 上では光化学反応をさせる
ことができない。
従来のフォトCVD 法のみでは、基板上に被膜を高速成長
速度で多量に形成させることができない。
また第1図に示される従来法においては、この光化学反
応は飛翔中の反応性気体での光化学反応よりも、むしろ
基板表面の光化学反応が律速であるとの思想に基づいて
作られてきた。このため、第1図に示す以外の構成をと
ることができなかった。
また、この方法においては、光源が大気中に配設されて
いるため、石英板(48)を圧力等による損傷を防ぐため、
大面積にすることができない。このため基板として3イ
ンチウエハ2〜3枚程度しか同時挿着することができる
かどうかであった。他方、本発明は、このフォトCVD 法
を十分検討した結果、光化学反応が飛翔中の反応性気体
に対しても行わしめることができるという実験的な発見
を基礎としている。さらに、被膜表面での被膜化を照射
光というよりも、むしろ熱エネルギーを用いることによ
り可能となることを見いだした。即ち、シリコン膜にお
いては、250 ℃以上の温度例えば300〜350℃においては
紫外光を必ずしも被形成面上に照射させることの必要性
がないことを見いだした。
さらに加えて、かかる温度においてもフォトCVD 法にお
いては、不純物源となる水銀を増感材として用いないた
め、その被膜の成長速度が0.1 〜0.3 Å/秒(6Å/分
〜18Å/分)しか得られなかった。このため本発明方法
においては、光エネルギー(光エネルギーと熱エネルギ
ー)のみによりPCVDまたはPPCVD で被形成面をスパッタ
しても、基板成分が混入してこない程度の平均厚さ(50
〜500 Å)に被形成面に第1の半導体層を形成し、さら
にその上面にこの光CVD を実施しつつ同時に反応性気体
に電気エネルギーを供給して反応性気体の活性化を促
し、ひいては反応性気体の被膜の成長速度を約10倍以上
の6〜20Å/秒に大きくすることができたことを特長と
する。
本発明におけるPPCVD 法は、放電開始を容易にするとと
もに、一度放電してしまった後もこの放電が止まりそう
になる不安定性を防ぐために、反応性気体の一部を光照
射により励起せしめ、さらに電気エネルギーを光エネル
ギーと同時に反応性気体に加えることにより、放電の開
始を容易にし、さらに放電の持続を容易にしたことを特
長としている。
実施例1 以下に図面に従って、本発明のフォトCVD 装置を記す。
第2図はフォトCVD、PPCVDおよびPCVDのすべてを任意に
実効することができるCVD 装置の概要を示す。
第2図は反応系(10)、ドーピング系(20)を有する。
反応系(10)は、反応容器(2) 内容積(巾90cm,高さ60c
m,奥行き120cm )には被形成面を有する基板(1) が石
英ホルダー(19)に保持されている。
このホルダーは65cm×65cmであるが、反応性気体の流れ
方向(50)に20cmの長さを有し、20cm×60cmの基板を20枚
(被形成面の総面積24000 cm2)同時に挿入させてい
る。
さらに基板(1) の被形成面は反応性気体の上方より導入
させ、下方へ排出させる流れにそって垂直(鉛直)方向
に一定の間隔(2〜10cm例えば5cm )を隔てて林立させ
ている。
さらに本発明においては、ハロゲン・ヒーター(7) およ
び光化学反応用のランプ(9) のある空間の圧力は、反応
容器(2) の圧力と等しくなるように、バルブ(49)の開閉
により調整され、1気圧以下の減圧下例えば0.1 〜10To
rrに保持させている。このため石英基板(48)も破損する
ことがなく、大面積(80cm×80cm)を作ることができ
る。故に反応空間として65cm×65cm高さ(20〜60cm)の
大空間を作ることが可能となった。
基板はハロゲンヒーター(7) により例えば200 〜500 ℃
に加熱される。加えて、185nm,253nm または10.6μの波
長を発光する光化学反応用のランプ(9) が上側光源、下
側光源に設けられている。その結果、加熱された所定の
温度の基板に対し、フォトCVD を実施することが可能で
ある。
照射光は反応空間(44)のすべてを照射している。さらに
一対をなす容量結合方式の電極(5),(6) が網状を有して
設けられ、、高周波発振器(4)(13.56MHz、5〜500W) に
連結されている。この電極間に電気エネルギーを与える
ことによりPCVDを実行することが可能である。
また電気エネルギーと光エネルギーとを同時に加えるこ
とによりPPCVD を行うことが可能である。
反応性気体は導入口(11)より石英ノズル(3) を経て反応
空間(44)に至り、石英排出口(8) を経て(12)より排気系
に至る。
排気系は、圧力調整バルブ(13)、ストップバルブ(14)、
メカニカルブースターポンプ(17)、ロータリーポンプ(1
8)より外部に不要物を排出させる。
基板は、石英ホルダーにて最初予備室(16)に配設させ、
真空引きを(23)にて行った後、ゲートバルブ(45)を開
け、反応部(44)に移設させた。反応性気体はドーピング
系(20)にてシランが(26)より、またアンモニアを(25)よ
りNH3/SiH4>50として流量計(29)を経てバルブ(28)によ
り制御して加えられる。
前記反応性気体は、流量計(29)を経て反応系(10)に至
る。この反応系には100〜500℃好ましくは250〜350℃、
代表的には300 ℃に保持された被形成面を有する基板が
配設してあり、反応領域(44)の圧力を0.1 〜10Torr例え
ば2Torrとして、シラン流量を1〜500cc /分例えば50
cc/分供給した。光エネルギーを10〜15μの波長を含む
赤外光を発するランプ(長さ680 cm,直径10mm,最大出
力50W×8)を用いて光照射を行った。これは炭酸ガス
レーザーを用いても有効であった。
かくのごとくして0.1Å/秒で絶縁性窒化珪素被膜を
被形成面上に50Å以上の厚さに形成させた。
次ぎにこの光エネルギーに加えて電気エネルギーを高周
波発振器(周波数13.56MHz)(4) より一対の(5),(6) に
加え、プラズマグロー放電をせしめてPPCVD 反応を行
い、フォトCVD で形成された前記窒化珪素被膜上に連続
して同一材料の窒化珪素被膜をPPCVD により積層させ
た。この場合の被膜成長速度は3Å/秒であった。
基板位置は、光化学反応用の照射光に対して平行にその
表面が配設されており、光化学反応は、基板表面ではな
く飛翔中のハロゲンランプにより150〜350℃例えば300
℃に予熱されている反応性気体に対して行った。
かくすることにより照射光が基板の陰になり、その反対
側の反応性気体に照射されないことを防ぐことができ、
多量生産が可能なフォトCVD を実施することができた。
さらに本発明装置においては、反応性気体は基板と概略
同一温度に予熱されており、加熱された反応性気体を光
励起しているため、基板の表面に光が照射されなくても
十分被膜化が可能であるという特長も有する。
即ちフォト CVD法においては、基板表面をプラズマによ
り損傷することがないため、良好な膜質を得ることがで
きた。しかし被膜の成長速度は、0.1 〜0.3 Å/秒とき
わめて遅く、さらにそれに必要な光エネルギーがきわめ
て強力であるという欠点を有する。
他方、他の本発明におけるPPCVD はプラズマによる損傷
が若干みられるが、被膜の成長速度としては6〜15Å/
秒と、フォトCVD 法の30倍もの高速成長を行うことがで
きた。このPPCVD 法においては、その工程の順序として
反応性気体に対し熱エネルギーを加えて最初光照射を行
い、反応性気体の一部が光励起してきわめてイオン化し
やすくさせ、その後に電気エネルギーを加えてプラズマ
反応を生ぜしめたことがきわめて重要である。かくする
ことにより、放電開始時のプラズマ衝撃波を防ぐことが
でき、基板表面のプラズマ損傷を実質的に防ぐことがで
きた。
さらにこれでも若干残るプラズマ損傷に対し、本発明に
おいては、被形成面上にフォトCVD 法のみによって予め
第1の被膜としての半導体被膜を50Å以上の厚さに形成
してコーティングしてあるため、このプラズマ損傷によ
り被形成面を構成する基板部分の一部が半導体中に混入
することがなく、被形成面との界面が従来のPCVD法のみ
においては境界領域が100〜300Åもあったが、これを0
〜100 Å、代表的には20〜50Åときわめて薄くすること
ができた。
シリコン単結晶半導体基板上に1000Åの膜厚を形成し、
C−V特性を調べた結果、ともに界面電荷密度として1
×1011cm-2以下を得ることができた。また2×10V /
cmの電界強度を加えても、C−V特性にヒステリシス現
象を見いださず、半導体表面がほとんどスパッタ(損
傷)されていないことが判明した。
実施例2 この実施例は本発明の装置により酸化珪素膜を作製した
例である。装置は実施例1と同様である。
反応性気体としてアンモニアの代わりにN2O を用い(25)
より導入した。さらにシランを(26)よりN2O /SiH4>20
として導入した。得られた結果は実施例1と同様であっ
た。さらに1×10V/cmの絶縁耐力を有していた。
実験例1 本実験例は、本発明の思想に基づいて珪素被膜を形成し
た例である。
実施例1と同様の装置を用いて実施した。
その際、反応性気体としてドーピング系(20)にてシラン
を(26)よりその他ジボラン(B26)等をP型用反応性
気体、またはフォスヒン(PH3)等のN型用気体を(2
4)より、珪素に窒素を添加または炭素を添加せしめるた
めのアンモニアまたはメタン等の気体を(25)、キャリア
ガスとしての水素またはヘリュームを(27)よりそれぞれ
流量計(29)を経てバルブ(28)により制御して加えられ
る。
反応領域の圧力、シラン流量、光エネルギーは実施例1
と同様である。
このようにして第1の珪素被膜を被形成面上に50Å以上
の厚さに形成させた。
次に光エネルギーに加えて電気エネルギーを実施例1 と
同様に加え前記第1の珪素被膜上に連続して同一材料の
第2の珪素被膜である半導体をPPCVD により積層させ
た。
この半導体被膜の成長速度は、フォトCVD のみにおいて
は0.1 〜0.3 Å/秒例えは0.2 Å/秒であった。またPP
CVD においては、6〜15Å/秒、例えば12Å/秒と30倍
もの高速成長を得ることができた。
被形成面がP型半導体(珪素またはSixC1-x 0<x<
1)であり、その上面にI型珪素半導体を本発明方法に
より形成させんとする時、このPI接合界面をきわめて急
峻にすることができ、良好なダイオード特性を得ること
ができた。
また被形成面が透光性導電膜にあっては、その導電膜上
に半導体を形成させんとする時、その界面にとって導電
膜を構成するITO,SnO2の酸素が半導体中に混入すること
がなく、良好な半導体特性を得ることができた。
以上の如くの本発明方法において、珪素を主成分とする
非単結晶半導体はその酸素濃度を1×1018cm-3以下とす
ることにより、さらに良好な半導体を被形成面上に形成
させることができた。
この本発明方法によりガラス基板上に形成された珪素膜
の膜質を調べると、SIMSの測定において酸素濃度は1×
1018atom/cc以下(光出力100 W、放電出力100W以下)
を有せしめることができた。
さらに放電出力を50Wとすると、2×1017atom/ccとさ
らにその1/5に減少させることができた。しかし他
方、PCVD法のみによりガラス基板上に形成された珪素膜
の膜質を調べると、その被膜中には4×1019〜2×1020
atom/ccを有し、本発明方法の10〜100 倍もの酸素が混
入していた。これはガラス基板をグロー放電プラズマに
よりスパッタした基板の一部の珪素が半導体中に混入し
てしまったものである。
本発明装置において、基板温度を350℃、400℃にするこ
とにより形成された被膜の結晶性はさらに進行した。
この反応生成物を作る温度はPPCVD 法においては300 ℃
ではなく150〜300℃においても可能であった。
フォトCVD 法において、その反応性気体としてモノシラ
ンを用いると極端に低く工業的な改良が求められてい
た。
シランを前記したモノシランではなく、精製したモノシ
ランを用い、このシランを無極放電法または紫外光の光
照射により変成して合成した近酸素化ポリシラン(例え
ばジシランSi2H6)を得ることができる。このジシラン
を少なくとも一部(5〜30%の濃度)に含むシランを用
いて前記したフォトCVD 法により半導体被膜を作製する
場合は、被膜の成長速度を0.6 Å/秒とモノシランの場
合の3倍にまで高めることができた。
さらにジシランを75%以上の濃度とすると、さらに1〜
3Å/秒とすることができた。
加えてPPCVD法によりこのフォトCVDに続けてジシランを
用いて半導体被膜を形成せしめると、〜100 Å/秒の被
膜成長速度を得ることができた。
このため、本発明方法にジシランを原料として用いる
と、被形成表面をスパッタすることなく、さらに超高速
被膜成長を行うことができることが判明した。
第3図はガラス基板上に第2図の装置にて0.5 μのシリ
コン半導体層を作製したものである。
第3図は特に本発明方法のフォトCVD 法(光出力0.1KW,
300 ℃)により100 Åの厚さに形成し、さらにPPCVD 法
(光出力0.1KW, (4mW/cm2)放電出力が50W)により合
計膜厚0.5 μの厚さにシリコン半導体を形成したもので
ある。
シリコン半導体の電気特性(56),(64),(65),(66),(68)従
来よりのPCVD法のみにより作られた0.5 μの厚さの半導
体の電気特性(57),(63),(58),(67),(69)を示したもので
ある。
図面において、従来例において領域(59)は暗電気伝導度
(57)を示し3×10-7(Ωcm)-1の値を有している。ここ
にAM1(100mW/cm2)を領域(60)にて照射すると、従
来法では曲線(58)に示すごとく、1×10-4(Ωcm)-1
有し、且つ2時間連続照射して約1桁その値が劣化して
いた。
これは基板のガラスより酸素が流入し、反応性気体の一
部の水素と結合して水(OH基)を作り、光劣化特性を誘
発してしまったものである。
他方、本発明(フォトCVD+PPCVD )法において作られ
た半導体膜は、暗伝導度(56)として1×10-10(Ωcm) -1
有し、その光伝導度(64)は2×10-4(Ωcm)-1のオーダー
とフォトセンシティビテーにて406を有し、従来例より
も約2桁も大きくさらに連続光の照射にて、曲線(65)に
見られるごとくほとんどその電気伝導度の劣化がみられ
なかった。
このことよりガラス行板上にフォトCVD により半導体を
コーティングすることの重要性が確認された。このフォ
トCVD 法により作られた半導体は平均50Å以上(好まし
くは100 〜1000Å)あることが好ましく、それ以下では
一部を覆いきれない場合もあるため、必ずしも効果が十
分ではなかった。
さらに領域(61)において、その照射後の暗伝導度も本発
明においては(66)と(56)に比べ誤差範囲で同一であっ
た。
さらに150 ℃の加熱を行うと、従来例では曲線(67)が(6
9)となり、見掛け上の特性変化があり、その後領域(62)
にて再度光照射を行うと再び劣化特性がみられた。
即ち、従来例では電気伝導度が(67)に示される如く小さ
く、かつ光照射により劣化特性がみられる。
しかし本発明においては、電気伝導度が光照射の有無、
熱アニールの有無で特性の変化、劣化が殆ど観察され
ず、かつ光伝導度およびフォトセンシティビテー(光伝
導度と暗伝導度との差)が大きく、また暗伝導度は小さ
かった。
以上のごとく、本発明方法はかくのごとく高信頼性を有
するシリコン半導体層を提供することができるという相
乗効果を有することが判明した。
本発明方法により、スパッタ(損傷)効果が実質的にな
く、かつ多量生産が可能となった。その結果、PNまたは
PIN 接合を光電変換装置、光センサ、静電複写機、絶縁
ゲイト型電界効果半導体およびその集積化装置への応用
が可能となり、工業上きわめて有効なものと判断され
る。
実験例2 この実験例はITO (酸化インジューム・スズ、酸化スズ
を10重量%以下、例えば5重量%含有した酸化インジュ
ーム)を形成した場合である。
実験例1と同じ装置を用いた。反応性気体としては(26)
より塩化インジュームを加え、(25)よりN2O を加えた。
さらに(24)より形成された酸化インジュームのシート抵
抗を下げるため、四塩化スズを添加し、さらに(27)より
窒素をキャリアガスとして加えた。
この後、フォトCVD を実施し、第1の被膜を作り、さら
に連続して電気エネルギーを加えてPPCVD 法により第2
の被膜を積層した。
かくして酸化インジュームまたはITO を100 〜500℃例
えば300℃にて得ることができた。
被膜形成速度はPPCVD 法により7Å/秒を1torr、300
℃にて作ることができた。
シート抵抗は500 Åの膜厚で20Ω/□、透過率87%であ
った。
実験例3 この実験例は酸化スズの透明導電膜を作製した。
装置は実施例1と同じであった。
反応性気体として塩化スズを(24)より、N2O を(25)より
N2O /SnCl>20として加えた。
同時に(26)よりCFBrを添加してシート抵抗を50Ω/□以
下(厚さ1000Åの場合)に下げた。
形成された被膜をさらに光化学反応用の照射光を加えつ
つ、N2O 雰囲気または酸素と窒素との混合雰囲気にて50
0 にて焼成した。
かくして耐酸性、耐プラズマ性を有する酸化スズ膜を得
ることができた。この酸化スズ膜は、透光性の絶縁基板
例えばガラス基板上であっても、また、実施例1に示し
たガラス基板上のITO 上にコート材として積層してITO
(300 〜1500Å)、SnO2(200〜400Å)の2層構造とし
ても有効であった。
本発明方法において、形成される被膜は、反応性気体と
してTMA (トリメチルアルミニューム)またはこれに0.
1 〜1 %のシランを添加して金属アルミニュームを作る
場合またはその他金属被膜を作る場合にも適用が可能で
ある。
以上の説明より明らかなごとく、本発明は反応性気体に
対し、まずフォトCVD 法により被膜を形成し、さらに同
一反応炉にて被膜形成を連続してPPCVD を実行して界面
特性の向上をも成就したものである。このPPCVD に対し
ては、その代わりにPCVDとしても、またそのいずれかを
被膜作製で繰り返してもよい。
しかしPCVDにおいては、放電開始時および放電不安定時
におけるスパッタ効果を有する。このためPCVD法を用い
る場合は、フォトCVD −PPCVD −PCVDと中間にPPCVD を
行い、放電開始時のスパッタ効果を除くことが重要であ
る。
本発明は1つの基板が他の基板の陰にならないように、
この基板の表面に平行に光照射をさせ反応性気体を飛翔
中に光励起せしめたことを特長としており、その結果、
本発明の実施例に示すごとく、フォトCVD,PCVD,PPCVDを
同一反応炉にて実施することが可能となった。加えて20
cm×60cmの基板を20枚または5インチサイズのシリコン
基板を同様に100 枚も挿着することができ、従来の方式
の10〜30倍もの多量生産が高速被膜製造方法により可能
となり、工業上の効果をきわめて大なるものであると信
ずる。
もちろん本発明方法を用いる装置は第2図の構造に限定
されることがなく実施例に記した以外の構造形状、大き
さに作ることは可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来のフォトCVD 装置の概要を示す。 第2図は本発明方法を用いたフォトCVD 装置の概要を示
す。 第3図は本発明方法及び従来例によって得られた電気伝
導度特性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の被形成面上に、光気相反応法によ
    り窒化珪素または酸化珪素の被膜を形成する工程と、該
    被膜上に、光プラズマ気相法により同一主成分材料の第
    2の窒化珪素または酸化珪素被膜を積層して形成するこ
    とを特徴とする気相法による被膜作製方法。
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Japan、J.Appl.Phys.,22(1983−2−28)Supplement22−1,P.617−618

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