JPH0661583A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JPH0661583A
JPH0661583A JP4234063A JP23406392A JPH0661583A JP H0661583 A JPH0661583 A JP H0661583A JP 4234063 A JP4234063 A JP 4234063A JP 23406392 A JP23406392 A JP 23406392A JP H0661583 A JPH0661583 A JP H0661583A
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JP
Japan
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semiconductor laser
face
active layer
resonator end
laser
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JP4234063A
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Atsushi Toda
淳 戸田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H01S5/00—Semiconductor lasers
    • H01S5/10—Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
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    • H—ELECTRICITY
    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
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    • H01S5/1064—Comprising an active region having a varying composition or cross-section in a specific direction varying width along the optical axis
    • H—ELECTRICITY
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    • H01S5/40—Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非点隔差を減少させたあるいは非点隔差の無い
半導体レーザ、あるいは又、出射したレーザ光が半導体
レーザの外部で集光し得る半導体レーザ、更には、指向
性を有さないレーザ光を出射し得る半導体レーザを提供
する。 【構成】活性層10の両端に設けられた、凸面から成る
第1の共振器端面14と、凹面又は平面から成る第2の
共振器端面16とを具備し、活性層と平行方向における
第1の共振器端面の長さが、活性層と平行方向における
第2の共振器端面の長さよりも長いことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ、更に詳
しくは、非点隔差を減少させたあるいは非点隔差の無い
半導体レーザ、あるいは又、出射したレーザ光が半導体
レーザの外部で集光し得る半導体レーザ、更には、指向
性を有さないレーザ光を出射し得る半導体レーザに関す
る。
【0002】
【従来の技術】狭ストライプ構造を有する利得導波型半
導体レーザにおいては、半導体レーザの電流を狭窄する
ストライプの幅を狭くしていくと、注入したキャリアの
分布によって生じる利得分布により、活性層と平行方向
の光の分布を表す水平横モード(以下、単に横モードと
いう)が閉じ込められる。利得導波型半導体レーザで
は、キャリア密度がストライプ中央部分で大きくなる。
その結果、ストライプ中央部分での実効屈折率が他の部
分の実効屈折率と比較して低下し、屈折率に関しては反
導波性となる。横モードは利得によって閉じ込められる
ので、活性層と平行方向の等位相面は、光軸方向に垂直
な平面とはならず、以下に述べるように進行方向に凸の
曲面となる。一方、活性層の厚さ方向はダブルヘテロ構
造により強い屈折率導波となるので、活性層の厚さ方向
の等位相面は光軸方向に垂直な平面となる。
【0003】活性層と平行方向の等位相面は、一般に下
記の式で示される放物面で表すことができる(D.D. Coo
k and F.R. Nash, J. Appl. Phys., Vol 46, No. 4,(19
75),, pp1660 参照 )。 βr・z+k・ai・y2/2=一定 (1) 尚、βrは複素伝幡定数の実数部、kは波数(=2π/
λ)である。また、活性層の厚さ方向をx軸、幅方向を
y軸、光の進行方向をz軸とし、活性層内の複素誘電率
εの活性層と平行方向の分布を以下のように仮定してい
る。 ε=ε0−a2・y2 ここでε0及びaは各々複素数パラメータで、a=ar+
iai、ε0=ε0r+iε0iと表せる。
【0004】(1)式は放物面であるが、y=0近傍で
は円柱面で近似でき、その曲率半径をRmとすれば、 Rm=βr/(k・ai) で表すことができる。
【0005】従来の狭ストライプ構造を有する利得導波
型半導体レーザにおいては、通常、レーザ光が反射、出
射する共振器端面は平面である。そして、図13の
(A)に示すように、活性層と平行方向においては、レ
ーザ光の幅が最も絞られる位置、即ちビームウェストの
仮想的な位置が共振器端面より活性層の内部に存在する
ように見える。これに対して、図13の(B)に示すよ
うに、活性層の厚さ方向においては、ビームウェストの
位置は共振器端面にある。活性層と平行方向におけるビ
ームウェストの位置と、活性層の厚さ方向におけるビー
ムウェストの位置との間の距離を非点隔差という。非点
隔差が存在すると、単一レンズによって、平行性のよい
レーザビームを形成したり、小さな正円のレーザビーム
スポットを形成することができない。
【0006】屈折率導波型半導体レーザにおいても、活
性層のストライプにおける実効屈折率とストライプ以外
の部分の実効屈折率との差が小さい場合、利得導波型半
導体レーザと同様に非点隔差が生じる。
【0007】半導体レーザの高出力化を図るために、狭
ストライプ構造を有する半導体レーザの共振器端面にお
ける光密度を高くした場合、共振器端面に光学的損傷が
生じる場合がある。この光学的損傷の発生を防止するた
めには、ストライプ幅を広くし、半導体レーザをワイド
ストライプ構造とすることが有効である。ワイドストラ
イプ構造を有する半導体レーザは、はんだ付けやYAG
励起用の光源等、高出力で且つ小型、低消費電力が必要
とされる分野で使用されている。
【0008】また、狭ストライプ構造を有する半導体レ
ーザにおいては、活性層と平行方向の遠視野像の半値全
角(θ//)は、通常、10〜20度である。埋め込みヘ
テロ構造を有する半導体レーザにおいて、ストライプの
内外の屈折率ステップΔnを大きくしても、θ//の値は
せいぜい30〜40度程度にしかならない。これは回折
効果によって決まる値であり、通常の半導体レーザでは
約50度以下である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたような非点
隔差が生じる狭ストライプ構造を有する半導体レーザを
光ディスクシステム等に応用した場合、レンズ系で焦点
を結ぶ際、レーザビームのスポット径が大きくなった
り、光密度が低下するという問題が生じる。また、レー
ザビームの平行性が悪くなるという問題もある。
【0010】非点隔差を補正するための技術が、例え
ば、特開昭59−146013号に開示されている。こ
の公報に開示された半導体レーザにおいては、半導体レ
ーザから導出される光束が通過する窓に、所定板厚の透
明もしくは半透明の平行平面板をその法線ベクトルが光
軸に対して半導体レーザの半導体接合面内で所定角度傾
くようにして少なくとも1枚設け、光束の非点隔差を補
正する。非点隔差を補正するための平行平面板が必要と
されるので、半導体レーザの構造が複雑になるという問
題を有する。
【0011】また、非点隔差を補正するための別の技術
が、例えば、特開昭63−170985号に開示されて
いる。この公報に開示された半導体レーザは、レーザに
対し共振器となる少なくとも一対の半導体端面を有し、
端面のうち少なくとも一方をレンズ状の構造とし、端面
近傍の放射ビームの波面が平面波に近くなるようにした
ことを特徴とする。このような構造を有する半導体レー
ザは、端面近傍における光散乱損失が大きくなり、閾値
が増加するという問題を有する。
【0012】先に述べたように、半導体レーザの高出力
化を図るために、半導体レーザにワイドストライプ構造
を付与することが有効である。ワイドストライプ構造を
有する半導体レーザの共振器端面が平面である場合、出
射されたレーザビームをレンズ等で集光したとき、レー
ザビームは単峰性のスポットとはならず、ほぼストライ
プの幅に対応した長さを有する概ね矩形形状となる。こ
のようなビーム形状は、光ディスク用の光源として不適
当である。また、光出力が例えば1Wと高いにも拘ら
ず、光密度が低く、例えばSHG励起用の光源として適
していない。
【0013】また、狭ストライプ構造を有する半導体レ
ーザにおいては、活性層と平行方向の遠視野像の半値全
角(θ//)は、通常、先に述べたように約50度以下で
ある。このようにレーザビームに指向性があると、例え
ば空間光伝送で信号を送る場合、レーザビームの出射方
向と受信装置との間の位置関係に制限を受ける。その結
果、半導体レーザと受信装置の配置の自由度が低くな
り、信号伝送装置系の設計が制約を受けるという問題が
ある。
【0014】従って、本発明の第1の目的は、全体とし
て簡素な構造を有し、非点隔差を減少させることがで
き、しかも共振器端面近傍における光散乱損失が小さ
く、閾値が増加することのない狭ストライプ構造の半導
体レーザを提供することにある。本発明の第2の目的
は、集光性を有し、しかも共振器端面近傍における光散
乱損失が小さく、閾値が増加することのないワイドスト
ライプ構造を有する半導体レーザを提供することにあ
る。更に、本発明の第3の目的は、出射したレーザビー
ムに指向性の無い半導体レーザを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の第1、第2及び第
3の目的は、活性層の両端に設けられた、凸面から成る
第1の共振器端面と、凹面又は平面から成る第2の共振
器端面とを具備し、活性層と平行方向における第1の共
振器端面の長さが、活性層と平行方向における第2の共
振器端面の長さよりも長いことを特徴とする本発明の半
導体レーザによって達成することができる。尚、以下、
活性層と平行方向における共振器端面の長さを、単に共
振器端面の長さという場合がある。
【0016】第2の共振器端面の形状が凹面である場
合、第1の共振器端面の形状/第2の共振器端面の形状
の組み合わせは任意であるが、同心の円弧/円弧、同焦
点の放物線/放物線、楕円/楕円の組み合わせであるこ
とが望ましい。活性層と平行方向における第1又は第2
の共振器端面の長さとは、第1又は第2の共振器端面に
おけるストライプの幅を意味する。
【0017】本発明の第1の目的を達成するために、本
発明の半導体レーザの好ましい態様において、第2の共
振器端面から出射されるレーザ光は横単一モードを有す
る。このためには、例えば利得導波型半導体レーザにお
いて、共振器端面平均長(第1の共振器端面の長さと第
2の共振器端面の長さの平均値)を、狭ストライプ構造
とするのに適した長さ、例えば20μm未満とすること
が望ましい。更に好ましい態様においては、半導体レー
ザは扇形のストライプ形状を有する。
【0018】本発明の第2の目的を達成するために、本
発明の半導体レーザの好ましい態様においては、第2の
共振器端面から出射されるレーザ光は横多モードを有す
る。このためには、例えば利得導波型半導体レーザにお
いて、共振器端面平均長を、ワイドストライプ構造とす
るのに適した長さ、例えば20μm以上とすることが望
ましい。更に好ましい態様においては、半導体レーザは
扇形のストライプ形状を有する。また、一層好ましい態
様においては、第2の共振器端面から出射されたレーザ
光は半導体レーザの外部で集光される。更に、第2の共
振器端面の外側に、半導体レーザを構成する材料より低
い屈折率を有する導波層を備えていることが、活性層の
厚さ方向にも集光性を付与する観点から望ましい。ある
いは又、更に、第2の共振器端面から出射されたレーザ
光が半導体レーザの外部で集光される位置に、光励起材
料を配置することによって、高い光変換効率と高出力化
を達成することができる。
【0019】本発明の第3の目的を達成するために、本
発明の半導体レーザの好ましい態様においては、扇形の
ストライプ形状を有し、扇形の中心角が20度以上18
0度以下、より好ましくは60度以上120度以下であ
り、第1又は第2の共振器端面から出射されるレーザ光
が横多モードを有する。
【0020】
【作用】本発明の半導体レーザにおいては、第1及び第
2の共振器端面の形状及び長さが、従来の半導体レーザ
には無い特徴を有している。そして、共振器端面平均長
を適切に選択することにより、狭ストライプ構造を半導
体レーザに形成すれば、活性層内を進行する活性層と平
行方向の等位相面は、第2の共振器端面と概ね平行にな
る。即ち、等位相面は進行方向に凹の曲面となる。ま
た、狭ストライプ構造を有する利得導波型半導体レーザ
において、反導波性によって活性層と平行方向の等位相
面は進行方向に凸の曲面となる。尚、進行方向とは、レ
ーザ光が反射される共振器端面から、レーザ光が出射さ
れる共振器端面に向かう方向を意味する。
【0021】従って、等位相面の曲面の重ね合わせの結
果、第2の共振器端面近傍におけるレーザ光の等位相面
は平面あるいは概ね平面になる。その結果、活性層と平
行方向におけるビームウェストの仮想的な位置が共振器
端面に近づきあるいは共振器端面上に位置し、非点隔差
を減少させあるいは無くすことができる。活性層のスト
ライプにおける実効屈折率とストライプ以外の部分の実
効屈折率の差が小さい屈折率導波型半導体レーザにおい
ても、同様に非点隔差を減少させることができる。
【0022】狭ストライプ構造を有する半導体レーザに
おいては、キャリアのプラズマ効果によって反導波性が
生じ、光の進行方向に対して凸状に波面が曲がる性質を
有しているので、集光性を示さない。共振器端面平均長
を適切に選択することにより、ワイドストライプ構造を
半導体レーザに形成すれば、活性層内を進行する活性層
と平行方向の等位相面は、第2の共振器端面と概ね平行
になる。即ち、等位相面は進行方向に凹の曲面となる。
この場合、第2の共振器端面から出射されたレーザ光に
おける等位相面は、活性層内を進行する活性層と平行方
向の等位相面を保持する。その結果、第2の共振器端面
から出射されたレーザ光は単峰性の集光性を示す。
【0023】あるいは又、扇形のストライプ形状を有
し、扇形の中心角が20度以上180度以下、より好ま
しくは60度以上120度以下であり、第1又は第2の
共振器端面から出射されるレーザ光が横多モードを有す
る本発明の半導体レーザにおいては、屈折率ステップΔ
nを大きくしなくても、遠視野像の半値全角θ//を大き
くすることができる。それ故、レーザビームに指向性を
無くすことができる。
【0024】いずれの場合においても、例えば第1の共
振器端面の長さが第2の共振器端面の長さと等しいとき
には、即ち、ストライプが平行な帯状の場合には、第2
の共振器端面において光散乱損失が大きくなり、閾値が
増加する。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明の半導体レーザを説明する。本発明の半導体レーザの
模式図を図1に示す。図1の(A)は、本発明の半導体
レーザ1の斜視図であり、図1の(B)は平面図であ
る。図1中、10は活性層、12はストライプ、14は
凸面から成る第1の共振器端面、16は凹面から成る第
2の共振器端面である。第1及び第2の共振器端面は活
性層10の両端に設けられている。第1の共振器端面1
4及び第2の共振器端面16の形状は、具体的には同心
の円弧(それぞれの半径はr1、r2)である。第1の共
振器端面14の長さ(S1)は、第2の共振器端面16
の長さ(S2)よりも長い。このような共振器端面の形
状は、リアクティブ・イオン・ビーム・エッチング法や
ウエットエッチング法により形成することができる。ス
トライプ12の形状は扇形である。r1>r2とすること
によって、即ち、例えばストライプの形状を扇形にする
ことによって、光散乱損失を減少させることができる。
扇の要に相当する部分(図1の(B)に、点線の交点で
示す)を、第1の共振器端面14及び第2の共振器端面
16の円弧の中心Oと一致させている。
【0026】(実施例−1)実施例−1は、非点隔差を
減少させた、狭ストライプ構造の半導体レーザに関す
る。第2の共振器端面から出射されるレーザ光は横単一
モードを有し、ストライプ形状は扇形である。
【0027】この半導体レーザの平面図を図2の(A)
に示すが、図中の参照番号は図1と同じである。この半
導体レーザにおいては、第1の共振器端面14は反射面
に相当し、第2の共振器端面16はレーザビームの出射
面に相当する。また、r1=130μm、r2=30μ
m、S1=26μm、S2=6μm、共振器端面平均長
[(S1+S2)/2]=16μmである。
【0028】図2の(A)における線B−Bに沿った半
導体レーザの断面構造を図2の(B)の模式的断面図に
示す。半導体レーザは、Au−Ni−Geから成るn型
電極20、n−GaAs基板22、n−GaAsから成
るバッファ層24(0.5μm厚)、n−AlyGa1-y
Asから成るn−クラッド層26(1.5μm厚)、ノ
ンドープAlxGa1-xAsから成る活性層10(0.0
6μm厚)、p−AlyGa1-yAsから成るp−クラッ
ド層28(1.3μm厚)、p−GaAsから成るキャ
ップ層30(0.4μm厚)、Ti/Pt/Auから成
るp型電極32から構成されている。但し、x=0.1
5、y=0.45である。また、キャップ層30及びp
−クラッド層28の一部分にB+を注入することによっ
て、ストライプを形成し、電流狭窄を行う。B+を注入
した部分を斜線で示す。
【0029】この半導体レーザにおいては、共振器端面
平均長を適切に選択することによって、横モードは単一
モードとなっている。活性層を伝幡する光の活性層と平
行方向における等位相面は、図2の(A)に点線で示す
ように、共振器端面の影響によって、出射方向に凹面の
円弧となる。また、反導波性の影響により、出射方向に
凸面の円弧となる。それ故、半導体レーザから出射する
レーザビームの活性層と平行方向における等位相面は平
面に近くなる。その結果、非点隔差を減少させることが
できる。
【0030】非点隔差の減少を評価するための試験を行
った。半導体レーザから出射したレーザビームの活性層
と平行方向及び厚さ方向のスポットサイズ(光強度分布
の半値幅)と、レーザビームの進行方向における第2の
共振器端面からの距離(z)との関係を測定した結果を
図3に示す。レーザビームの活性層と平行方向及び活性
層の厚さ方向のスポットサイズが最小となる距離(z)
の差が非点隔差Δzである。図3から明らかなように、
Δzは約5μmである。従来の狭ストライプ構造を有し
共振器端面が平面である半導体レーザにおいては、非点
隔差Δzは30〜50μmである。従って、本発明の半
導体レーザにおいては、非点隔差が格段に減少してい
る。
【0031】実施例−1の変形を図4に平面図で示す。
この半導体レーザの第2の共振器端面16は平面であ
る。第1の共振器端面14は反射面に相当し、第2の共
振器端面16はレーザビームの出射面に相当する。スト
ライプ形状は扇形である。第2の共振器端面の長さは実
質的に0である。
【0032】(実施例−2)実施例−2は、出射したレ
ーザ光が半導体レーザの外部で集光し得る半導体レーザ
に関する。第2の共振器端面から出射されるレーザ光は
横多モードを有する。また、ストライプ形状は扇形であ
り、第2の共振器端面から出射されたレーザ光は半導体
レーザの外部で集光される。
【0033】この半導体レーザの平面図を図5に示す
が、図中の参照番号は図1と同じである。この半導体レ
ーザにおいては、第1の共振器端面14は反射面に相当
し、第2の共振器端面16はレーザビームの出射面に相
当する。また、r1=110μm、r2=10μm、S1
=66μm、S2=6μm、共振器端面平均長[(S1+
S2)/2]=36μmである。図5の線B−Bに沿っ
た半導体レーザの断面構造は図2の(B)と同様であ
る。また、半導体レーザの構成は、実施例−1と同様で
ある。
【0034】この半導体レーザにおいては、共振器端面
平均長を適切に選択することによって、横モードは多モ
ードとなっている。活性層を伝幡する光の活性層と平行
方向における等位相面は、図5に点線で示すように、出
射方向に凹面の円弧となる。そして、半導体レーザから
出射するレーザビームの活性層と平行方向における等位
相面は、出射方向に凹面の円弧となる。その結果、半導
体レーザの外部Oでレーザ光は集光する。
【0035】レーザ光の集光状態を実験的に確認した。
即ち、半導体レーザから出射したレーザビームの活性層
と平行方向のスポットサイズ(光強度分布の半値幅)
と、レーザビームの進行方向における第2の共振器端面
からの距離(z)との関係を測定した結果を図6に示
す。図6から明らかなように、第2の共振器端面から遠
ざかるに従い、スポットサイズは小さくなり、z=6〜
8μmで最小となり、その後、スポットサイズは大きく
なる。このことから、第2の共振器端面を出射したレー
ザ光は、第2の共振器端面から6〜8μmのところで集
光していることが解る。
【0036】このように本発明の半導体レーザは集光性
を有しているので、従来の半導体レーザに比べて集光点
で高い光密度を得ることができる。その理由は、共振器
端面と集光点とが空間的に異なるので、光学的損傷に達
する光出力レベルが高くなるからである。従って、第2
の共振器端面から出射されたレーザ光が半導体レーザの
外部で集光される位置(集光点)に、SHG、YAG、
固体レーザ、色素レーザ等の光励起材料を置くことによ
り、高い変換効率と高出力化を達成することができる。
【0037】また、図7に示すようにレンズ系と半導体
レーザを組み合わせることによって、単峰性のスポット
状に焦点を結ぶことができるので、光ディスクシステム
等へ本発明の半導体レーザを適用することができる。
【0038】(実施例−3)実施例−2で説明した半導
体レーザは、活性層と平行方向に集光性はあるが、活性
層の厚さ方向には集光性がなく、非点を有する。実施例
−3では、実施例−2で説明した半導体レーザを変形
し、活性層の厚さ方向にも集光性を持たしている。即
ち、実施例−3の半導体レーザは、第2の共振器端面の
外側に、半導体レーザを構成する材料より低い屈折率を
有する導波層を備えている。
【0039】この半導体レーザの模式的斜視図を図8の
(A)に示す。また、図8の(A)の線B−Bに沿った
断面構造を図8の(B)の模式的断面図に示す。第2の
共振器端面16の外側には、導波層40が設けられてい
る。より具体的には、導波層40は、例えば、SiO2
から成る第1の層42(屈折率:約1.47)及びSi
Nから成る第2の層44(屈折率:約2.0)の2層か
ら成る。尚、半導体レーザを構成する材料の屈折率は約
3.4である。即ち、屈折率に関しては、 半導体レーザを構成する材料の屈折率>第2の層の屈折
率>第1の層の屈折率>1 の関係を満たしている。例えば、第2の共振器端面16
からn−クラッド層26を外側へ延在させ、その上に導
波層40を形成することができる。但し、導波層の配置
方法はこれに限定されるものではない。導波層40の端
面46は、半導体レーザの集光点と一致していることが
望ましい。
【0040】半導体レーザから導波層40に出射したレ
ーザ光は、SiN層44に閉じ込められ導波される。S
iN層44に閉じ込められたレーザ光は、導波層40の
端面46から外部に向けて出射される。こうして、レー
ザ光の活性層の厚さ方向における非点を除くことが可能
になる。
【0041】(実施例−4)実施例−4は、出射したレ
ーザ光に指向性の無い半導体レーザに関する。この半導
体レーザは、扇形のストライプ形状を有し、扇形の中心
角が20度以上180度以下であり、第1又は第2の共
振器端面から出射されるレーザ光が横多モードを有す
る。
【0042】この半導体レーザの平面図を図9に示す
が、図中の参照番号は図1と同じである。この半導体レ
ーザにおいては、第1の共振器端面14は反射面に相当
し、第2の共振器端面16はレーザビームの出射面に相
当する。また、r1=120μm、r2=20μm、S1
=180μm、S2=30μm、扇形の中心角θは8
5.9度である。図9の線B−Bに沿った半導体レーザ
の断面構造は図2の(B)と同様である。また、半導体
レーザの構成は、実施例−1と同様である。
【0043】この半導体レーザから出射したレーザビー
ムの活性層と平行方向の遠視野像を観察し、半値全角θ
//を求めた。その結果を図10に示す。半値全角θ//は
65度であり、従来の半導体レーザと比較して大きな値
である。従来の半導体レーザにおいては、屈折率ステッ
プΔnを大きくしても半値全角θ//は約50度以下であ
る。
【0044】このようなレーザビームに指向性が無い特
性を利用して、空間光伝送に本発明の半導体レーザを応
用することができる。図11に模式的に受信可能領域を
示すように、ビーム角度(半値全角θ//)が広がる程、
信号を受信できる領域が広がる。尚、レーザビームが第
1の共振器端面から出射されても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】以上、本発明の半導体レーザを好ましい実
施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。半導体レーザの構造、材料、各
種の数値は例示であり、適宜変更することが可能であ
る。第1及び第2の共振器端面の形状は円弧に限定され
ず、図12に半導体レーザの平面図を示すように、放物
線(図12の(A)参照)、楕円(図12の(B)参
照)等とすることができる。
【0046】第1及び第2の共振器端面の形状が円弧あ
るいは放物線であり、且つ、ストライプ形状が扇形の場
合、扇の要と、円弧の中心あるいは放物線の焦点とが一
致していても、一致していなくともよい。例えば、図1
2の(C)に平面図を示す半導体レーザにおいては、第
1及び第2の共振器端面の形状が円弧であり、且つ、ス
トライプ形状が扇形である。そして、扇の要O’と、円
弧の中心Oとは一致していない。ストライプの形状は扇
形に限定されない(図12の(A)、(B)参照)。共
振器端面の形状とストライプの形状は、共振器端面にお
ける光散乱損失が少なくなるように適宜選定することが
できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の半導体レーザの一態様によれ
ば、半導体レーザの非点隔差を無くすことができ、ある
いは減少させることができ、レンズで焦点を結ぶ際、小
さいスポット径となり、光密度を高くすることができ
る。また平行性の良いレーザビームとすることができ
る。
【0048】また、本発明の半導体レーザの別の態様に
よれば、半導体レーザから出射したレーザビームを集光
することができ、従って、ワイドストライプ構造を有す
る半導体レーザにおいても単峰性のスポットパターンが
得られるので、光ディスクシステム用の光源として利用
することができる。また、半導体レーザの共振器端面と
集光点が異なるので、共振器端面に光学的損傷を生じる
ことなく高光密度化を達成し得るし、SHG光励起用の
光源としても利用可能である。
【0049】本発明の半導体レーザの更に別の態様によ
れば、屈折率ステップΔnを大きくしなくとも、遠視野
像の半値全角θ//を大きくすることができる。半値全角
θ//を90度以上にすることもできる。出射されたレー
ザビームに指向性が無いので、光信号受信装置の配置の
自由度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの構造を示す模式図であ
る。
【図2】実施例−1に関する半導体レーザの構造を示す
模式図である。
【図3】非点隔差の測定結果を示すグラフである。
【図4】実施例−1を変形した半導体レーザの平面図で
ある。
【図5】実施例−2に関する半導体レーザの平面図であ
る。
【図6】出射されたレーザ光の集光性を示すグラフであ
る。
【図7】実施例−2に関する半導体レーザとレンズ系の
組み合わせを示す図である。
【図8】実施例−3に関する半導体レーザの構造を示す
模式図である。
【図9】実施例−4に関する半導体レーザの平面図であ
る。
【図10】実施例−4に関する半導体レーザの半値全角
θ//測定結果を示すグラフである。
【図11】受信可能領域を模式的に示す図である。
【図12】本発明の各種半導体レーザの平面図である。
【図13】非点隔差を説明するための図である。
【符号の説明】
10 活性層 12 ストライプ 14 第1の共振器端面 16 第2の共振器端面 20 n型電極 22 n−GaAs基板 24 バッファ層 26,28 クラッド層 30 キャップ層 32 p型電極 40 導波層 42 SiO2層 44 SiN層 46 導波層の端面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性層の両端に設けられた、凸面から成る
    第1の共振器端面と、凹面又は平面から成る第2の共振
    器端面とを具備し、活性層と平行方向における第1の共
    振器端面の長さが、活性層と平行方向における第2の共
    振器端面の長さよりも長いことを特徴とする半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】第2の共振器端面から出射されるレーザ光
    が横単一モードを有することを特徴とする請求項1に記
    載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】扇形のストライプ形状を有することを特徴
    とする請求項2に記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】第2の共振器端面から出射されるレーザ光
    が横多モードを有することを特徴とする請求項1に記載
    の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】扇形のストライプ形状を有することを特徴
    とする請求項4に記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】第2の共振器端面から出射されたレーザ光
    が半導体レーザの外部で集光されることを特徴とする請
    求項4又は請求項5に記載の半導体レーザ。
  7. 【請求項7】第2の共振器端面の外側に、半導体レーザ
    を構成する材料より低い屈折率を有する導波層を備えて
    いることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか
    1項に記載の半導体レーザ。
  8. 【請求項8】第2の共振器端面から出射されたレーザ光
    が半導体レーザの外部で集光される位置に、光励起材料
    を配置したことを特徴とする請求項6に記載の半導体レ
    ーザ。
  9. 【請求項9】扇形のストライプ形状を有し、扇形の中心
    角が20度以上180度以下であり、第1又は第2の共
    振器端面から出射されるレーザ光が横多モードを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
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