JPH0663180B2 - 表面の良好な銀付皮革様シ−ト状物の製造法 - Google Patents

表面の良好な銀付皮革様シ−ト状物の製造法

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JPH0663180B2
JPH0663180B2 JP61057848A JP5784886A JPH0663180B2 JP H0663180 B2 JPH0663180 B2 JP H0663180B2 JP 61057848 A JP61057848 A JP 61057848A JP 5784886 A JP5784886 A JP 5784886A JP H0663180 B2 JPH0663180 B2 JP H0663180B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は伸縮性が良好で、伸縮作用を与えても表面にち
ぢれしわをほとんど残さない表面平滑性に優れた銀付皮
革様シート状物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、銀付皮革様シート状物には多くのものが提案され
ているが、いずれも伸縮性の小さい基体面に弾性重合体
皮膜を被覆したものである。例えば特開昭60−7876号公
報、特開昭60−21980号公報、特開昭60−71777号公報に
は極細繊維またはその束の繊維構造物に樹脂を含有せし
めた複合体に銀面層を付与した人工皮革が提案されてい
る。また、本発明者らは既に弾性繊維と非弾性繊維とか
らなる伸縮性の良好なシートを特開昭59−211664号公
報、特開昭59−211666号公報に提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の銀付皮革様シート状物はいずれも伸縮性の小さい
基体に表面被覆層を付与していた。このような銀付皮革
様シート状物では繰り返し伸縮作用や大きい伸長を加え
ることがないため、表面被覆層の伸縮性は問題にならな
かつた。そのため、表面被覆層を形成する重合体とし
て、広汎にはポリウレタンエラストマーが使用されてい
たが、従来のポリウレタンエラストマーは熱固定性、表
面強さ等を重視してきた。また、衣料に使用する銀付皮
革様シート状物であつても厚みの薄いものとして柔軟性
を付与していて伸縮性を要求されるものでなかつた。
そこで、伸縮性の大きい基体に従来使用していたポリウ
レタンエラストマー皮膜を付与して銀付皮革様シート状
物に仕上げても、伸縮を繰り返すと表面にちぢれしわを
発生し、外観を損うばかりではなく、表面の耐引掻強さ
等が極度に低下する。一方、弾性度の大きい皮膜を付与
しただけでは基体の追随性が悪く、大きなしわだらけに
なるなど外観の良い、そして表面物性の良い銀付皮革様
シート状物を得ることはできない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は伸縮性が大きく、繰り返しの伸縮作用を加えて
も表面被覆層のちぢれしわをほとんど残すことなく、表
面平滑性に優れ、更に表面物性の良好な銀付皮革様シー
ト状物を提供するにある。
すなわち、本発明は非弾性繊維および弾性繊維が混綿一
体化してなる伸縮性絡合不織布または該伸縮性絡合不織
布に弾性重合体が含有した伸縮性絡合不織布に弾性重合
体の被覆層を付与して伸縮性の銀付皮革様シート状物の
製造法において、伸縮性絡合不織布および弾性重合体皮
膜の伸縮性がJIS L−1096、6・13・1A法に準拠して
測定した30%伸長時の弾性回復率が、除重後30秒後にお
いて少なくとも70%であり、伸縮性絡合不織布の回復率
Es、弾性重合体皮膜の回復率Egの比Eg/Hsが0.98≦Eg/
Es≦1.15の条件を満足した素材で構成したことを特徴と
する表面の良好な銀付皮革様シート状物の製造法であ
る。
本発明の基体となる伸縮性絡合不織布は、溶解性を異に
する少なくとも2種の非弾性重合体からなる極細繊維束
発生型多成分繊維または/および単一の非弾性細繊維を
90〜40重量%、非弾性重合体と弾性重合体からなる海島
断面構造繊維または芯鞘断面構造繊維を10〜60重量%混
綿し、ウエブを作り、次いでニードルパンチ法または/
および流体噴射法で繊維を絡合して絡合不織布とし、必
要により収縮処理および/または弾性重合体の溶液ある
いは分散液を含浸し、凝固した後、非弾性重合体と弾性
重合体からなる繊維の非弾性重合体の溶剤または分解剤
であり、かつ極細繊維束発生型多成分繊維の1種の非弾
性重合体の溶剤、分解剤または膨潤剤である処理剤で処
理することによつて、極細繊維束発生型多成分繊維は極
細繊維束となり、一方は弾性繊維となつて両繊維が混綿
された絡合不織布となる。この場合、絡合不織布に収縮
が生ずるが、収縮率が小さいと製品としての伸縮性が小
さいため、面積収縮率が20%に満たない場合には更に熱
処理、熱水処理、薬剤処理等により少なくとも面積収縮
率を30%に収縮を付与し、必要により表面をバフイン
グ、スライス、カレンダー掛け等によつて平滑面とした
絡合不織布とする。この絡合不織布の伸縮性はJIS L
−1096 6・14・2BI法に準拠して測定した伸縮性が厚
さ0.8mm、幅50mm、長さ300mmの試料の一端を固定し、他
端に1.5kgの荷重を吊した場合、少なくとも25%の伸張
率であり、除重後30秒後における弾性回復率が少なくと
も70%である柔軟にして伸縮性に富むものである。
また、本発明の表面被覆層を構成する弾性重合体皮膜は
過度に弾性回復速度が速くても、また遅くても銀付皮革
様シート状物としての外観を損われるため、弾性回復速
度は重要である。そのため、本発明では伸縮性絡合不織
布および弾性重合体皮膜の伸縮性がJIS L−1096 6
・13・1A法に準拠して測定した30%伸長時の弾性回復率
が除重後30秒後において少なくとも70%であり、絡合不
織布の回復率Es、弾性重合体皮膜の回復率Egの比Eg/Es
が0.98≦Eg/Es≦1.15の条件を満足した素材で構成する
ことである。構成素材の弾性回復率比が0.98より小さい
表面にちぢれしわを発生し、外観を損ねる。また1.15よ
り大きいと基体側を表面になるように巻きが生じたりあ
るいは大きな波打ち状態になつたりして好ましくないも
のとなる。
本発明の絡合不織布を構成する極細繊維束発生型多成分
繊維は、溶解性を異にする少なくとも2種の非弾性重合
体を同一溶解系で溶解し、非弾性重合体の分散状態を
利用し、少なくとも1種の重合体を分散媒成分とし、他
の重合体を分散成分として、繊維の断面形状において海
島構造に紡糸する。異なる溶解糸で溶解し、紡糸頭ま
たは口金で規制して1種の重合体を分散媒成分とし、他
の重合体を分散成分として、繊維の断面形状において海
島構造あるいは多芯の芯鞘構造に紡糸する。異なる溶
解系で溶解し、口金で規制し多数の細繊維に分割しうる
接合型分割繊維に紡糸する。そして海島構造あるいは芯
鞘構造の繊維においては海成分あるいは鞘成分を、また
接合型分割繊維においては1成分の溶剤、分解剤または
膨潤剤である処理剤で処理することによつて極細繊維束
繊維が得られる。極細繊維は平均繊維0.3デニール未満
である。
また、非弾性細繊維は高速紡糸、スーパードロー法、フ
ラツシユ紡糸等で得た単一成分で平均繊度0.5デニール
未満の繊維である。極細繊維束繊維または細繊維は繊維
性能を有する重合体で作られた繊維で、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等テ
レフタレートを80モル%以上有するポリエステル。ナイ
ロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン
−12等のポリアミド。アクリロニトリル共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン、再生セ
ルロース、ポリビニルアルコールなどが用いられる。一
方、除去される重合体は、単独紡糸では紡糸性が良くな
いものでもよいが、一般には高流動性ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−醋酸ビニル共
重合体、脂肪族系または/および芳香族系ポリエステル
等が用いられる。
一方、非弾性重合体と弾性重合体は製品の伸縮性を支配
する繊維を作るもので、非弾性重合体は除去される成分
であり、上記の重合体が適用できるが、好ましくは延伸
性、固定性、捲縮性およびカーデイング性を有している
ことである。また、弾性重合体としては繊維とした後非
弾性重合体を除去することによつて緊張状態が解除され
てゴム弾性挙動を示すものである。例えばアクリロニト
リル−ブタジエン共重合体、ブタジエン、イソプレン、
ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー
等であるが、紡糸性、耐熱性、弾性度の調節等からポリ
ウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマーが好
ましい。ポリウレタンエラストマーは平均分子量500〜3
000のポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、
ポリエステルエーテルジオール、ポリカーボネートジオ
ール、ポリカプロラクトンジオールから選ばれた少なく
とも1種類のポリマージオールと有機ジイソシアネート
および活性水素原子を2個有する低分子化合物とを反応
させて得た重合体。またポリエステルエラストマーは上
記のポリマージオールと芳香族カルボン酸とを縮合重合
して得た重合体である。そして非弾性重合体と弾性重合
体からなる繊維は同一溶解系で溶解して紡糸する。
異なる溶解系で溶解して紡糸頭または口金で規制して紡
糸する等で海島構造あるいは多芯の芯鞘構造の繊維とす
る。または異なる溶解系で溶解し、口金で規制し多数
の細繊維に分割しうる接合型分割繊維に紡糸する。紡糸
した繊維は少なくとも2倍に延伸し、捲縮し、繊維長20
〜150mmに切断して用いる。
次に、本発明における極細繊維束発生型多成分繊維また
は/および単一の非弾性細繊維と非弾性重合体と弾性重
合体からなる繊維の混綿率は前者が90〜40重量%、後者
が10〜60重量%である。最終的に弾性繊維となる繊維の
混綿率が少ないと伸縮性が小さいばかりでなくドレープ
性が減少し、風合いに充実感がなくなる。一方、混綿率
が多くなると伸縮性は良くなるが、風合いに腰がなくな
り、ゴム布様になるばかりではなく縫製加工して二次製
品を作る際の加工性が悪くなる。そして両繊維は所定量
混綿した後、ランダムウエバー法、クロスラツパー法あ
るいは湿式法でウエブを作り、所望の製品に適する量に
積層し、ニードルパンチングまたは/および流体噴射法
で繊維を絡合させて三次元絡合不織布とする。絡合不織
布としての重量は150〜1500g/m2の範囲で選ばれる。絡
合不織布は必要によりポリウレタンエラストマー、ポリ
アクリレート等の弾性重合体の溶液または分散液を含浸
し、凝固する。この弾性重合体は多量に含有せしめると
風合いおよぴ伸縮性を損うため、僅かな使用量で風合
い、基本物性の向上を計る。
絡合不織布は繊維を構成している非弾性重合体を除去す
る。例えば、非弾性重合体が高流動性ポリエチレン、ポ
リスチレンの場合には熱トルエンまたは熱パークレンで
処理する。ポリエステルの場合にはアルカリ加水分解処
理することによつて極細繊維束繊維および弾性繊維が得
られる。
本発明の伸縮性絡合不織布の表面被覆層を形成する弾性
重合体は弾性後、伸縮挙動の調節が容易なポリウレタン
エラストマーを主体とした重合体が好ましい。ポリウレ
タンエラストマーとしては溶剤可溶の綿状重合体または
被覆層形成後架橋して溶剤不溶の架橋型重合体である。
すなわち、平均分子量500〜6000のポリエステルジオー
ル、ポリエーテルジオール、ポリエステルエーテルジオ
ール、ポリラクトンジオール、ポリカーボネートジオー
ルおよびこれらのブロツク共重合体ジオールから選ばれ
た少なくとも1種のポリマージオールと分子量500以下
の芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、
脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
から選ばれた少なくとも1種の有機ジイソシアネートと
活性水素原子を少なくとも2個有する分子量500以下の
鎖伸長低分子化合物を反応して得たポリウレタンまたは
ポリウレタンウレアであつて、ポリマージオールと有機
ジイソシアネート−鎖伸長低分子化合物との組成比およ
び各成分の選択によつてポリウレタンまたはポリウレタ
ンウレアの弾性回復率を所望の範囲に選定する。そし
て、本発明における弾性重合体皮膜の回復率Egが伸縮性
絡合不織布の弾性回復率Esとの比Eg/Esの関係において
0.98≦Eg/Es≦1.15の条件を満足させたものとする。
本発明の銀付皮革様シート状物の表面被覆層の形成は、
離型性支持体上に表面被覆層を形成するポリウレタンの
溶液または分散液を塗布し、更に必要があれば着色剤を
添加したポリウレタン溶液または分散液を塗布し、塗布
した皮膜層がまだ粘着性のあるうちに絡合不織布を接合
して一体化する、あるいは乾燥させた皮膜層を柔軟な接
着剤で絡合不織布に接合して一体化するなどの転写法。
ポリウレタン溶液または分散液を絡合不織布に刻目ロー
ルで塗布積層して乾燥するあるいはロールコーテイング
法等で塗布し、湿式凝固し、乾燥し、次いで表面着色す
るなどで表面被覆層を形成し、エンボス加工して仕上げ
るコーテイング法等によつて表面被覆層を形成する。
表面被覆層を形成した銀付皮革様シート状物は表面仕上
げが不十分であれば更に着色剤を含むまたは/および着
色剤を含まないポリウレタン溶液を塗布して着色の調
整、光沢調整を行う。柔軟化処理する、染色する、溌水
剤処理する等の仕上げ処理を付加して銀付皮革様シート
状物とする。
〔実施例〕
次に本発明の実施態様を実施例で具体的に説明する。な
お実施例中の部および%はことわりのない限り重量に関
するものである。
実施例1 絡合不織布の製造 ポリブチレンアジペートをソフトセグメントとするポリ
エステル系ポリウレタン60部(島成分)と高流動性ポリ
エチレン40部(海成分)からなる海島構造の2成分繊維
A(繊度10dr.)および6−ナイロン60部(島成分)と
高流動性ポリエチレン40部(海成分)からなる海島構造
の2成分繊維B(繊度10dr.)をそれぞれ溶融紡糸で得
た原糸を、更に70℃の温水中で2.5倍に延伸し、繊維油
剤を付与し、機械捲縮をかけて乾燥後、繊維長51mmに切
断してステープルとし、2成分繊維AおよびBをそれぞ
れ50対50で混綿し、カードにかけ、クロスラツプ法で目
付500g/m2のウエブを形成、次いで針番手#40の針で両
面から交互にニードルパンチを合計560P/cm2を行い絡合
不織布を作つた。この不織布は目付540g/m2、見掛密度
0.170g/cm3であつた。
次に、上記絡合不織布を98℃の熱水中に導入して収縮処
理(面積収縮率50%)し、乾燥後、繊維のポリエチレン
成分を溶剤で溶解除去し、乾燥して極細繊維束状繊維の
絡合不織布Iを得た。この絡合不織布は目付770g/m2、
見掛密度0.371g/cm3である。この絡合不織布を2枚にス
ライスし、スライス面をバフイングして厚さ0.80mmの2
枚の絡合不織布IA、IBを得、銀付皮革様シートの基
材とした。
上記絡合不織布IAは厚さ0.80mm、見掛密度0.375g/cm3
で、30%伸長時の弾性回復率は長さ方向が89%、幅方向
が91%であり、良好な伸縮性を有するものであつた。
表面皮膜および銀付皮革様シート状物の製造平均分子量
2000のポリテトラメチレンエーテルグリコールと平均分
子量2000のポリカプロラクトングリコールを1対1で混
合した混合ジオールとイソホロンジイソシアネートとイ
ソホロンジアミンおよびヒドラジンヒドラートとを反応
して得たポリウレタンウレアエラストマーの溶液粘度
は、溶液濃度25%において273ポイズ/30℃である。こ
のポリウレタンウレアエラストマー溶液から成膜した厚
さ20μmの非多孔質フイルムの伸長弾性回復率は95%で
あつた。
上記ポリウレタンウレアエラストマーに顔料を添加した
製膜用組成液を調製し、皮革模様を有する離型紙上に皮
膜厚さ約20μになる量の組成液を塗布し、乾燥後、ポリ
エーテルジオールと芳香族ポリイソシアネートとポリア
ミンからなる架橋型ポリウレタン組成液を調製して約70
g/m2の液量を塗布し、溶剤の大部分を蒸発させた後、上
記絡合不織布IAを重ね合わせ、キユアーした後、離型
紙から剥離して銀付皮革様シート状物IA−1を得た。
なお接着剤層のポリウレタン皮膜の伸長弾性回復率は91
%であり、表面層としての積層ポリウレタン皮膜の伸長
弾性回復率は平均値で92.5%であつた。従つて、銀付皮
革様シート状物A1を構成している材料の弾性回復率比
Eg/Esは長さ方向が1.04、幅方向が1.02である。
この銀付皮革様シート状物A1は30回の繰り返し伸長回
復を行つても表面にしわを残すことがなく、良好な表面
状態であつた。
比較例1 実施例1の表面層を形成する積層ポリウレタン皮膜にお
いて、接着剤の架橋型ポリウレタン組成液中の芳香族ポ
リイソシアネートとポリアミンの量を多くし、キユアー
時間を短縮した架橋度の高めの組成とした。この架橋型
ポリウレタン皮膜の伸長弾性回復率は80.5%であり、表
面層としての積層ポリウレタン皮膜の伸長弾性回復率は
平均で84.6%であつた。この積層ポリウレタン皮膜に実
施例1の絡合不織布IBを重ね合わせて、キユアーした
後、離型紙から剥離して銀付皮革様シートB1を得た。
この銀付皮革様シート状物を構成している材料の弾性回
復率比Eg/Esは長さ方向が0.95、幅方向0.93であり、30
回の繰り返し伸長回復を行つたところ、回数が増すにつ
れて残るしわの状態が大きくなり、ちりちりした表面凹
凸が著しいものであつた。
実施例2 絡合不織布の製造 実施例1の2成分繊維AおよびBの混綿比を15対85、
30対70、40対60で混綿し、それぞれクロスラツプ法
で目付約400g/m2のウエブを作り、両面から合計560P/cm
2のニードルパンチを行つて絡合不織布を作り、次いで9
8℃の熱水中で収縮処理し、乾燥した。絡合不織布の形
態および収縮率を表1に示した。
上記絡合不織布はポリエチレンを溶解除去して繊維形態
を極細繊維束状繊維とした。次いで絡合不織布の片面を
厚さ1.0mmにスライスし、スライス面をバフイングして
それぞれ厚さ0.8mmの銀付皮革様シート状物を作る基材
用絡合不織布を得た。この絡合不織布の見掛密度および
30%伸張時の弾性回復率を表2に示した。
そして、、の基材用絡合不織布を絡合不織布II、
III、およびIVとする。
皮革様シート状物の製造 (1)絡合不織布IIIおよびIVを基材とし、バフイングした
面に比較例1で用いた積層ポリウレタン皮膜(伸長弾性
回復率84.6%)を重ね合わせてキユアーした後、離型紙
から剥離して得た銀付皮革様シート状物は30回の繰り返
し伸長回復を行つても、表面にしわを残すことがなく、
良好な表面状態であつて、握つた感覚もゴム反発感はほ
とんどなかつた。
なお、弾性回復率比Eg/Esは、絡合不織布IIIが1.08−
1.08、絡合不織布IVが1.01−0.99であつた。
(2)比較のために絡合不織布IIを基材とし、バフイング
した面に比較例1で用いた積層ポリウレタン皮膜(伸長
弾性回復率84.6%)を重ね合わせてキユアーした後、離
型紙から剥離して得た銀付皮革様シートは30回の繰り返
し伸長回復を行つたところ、回数が多くなるに従つて表
面を内側にして巻きが生じ、握つた感覚もゴム反発感を
生じた。
更に、表面層に実施例1で用いた積層ポリウレタン皮膜
(伸長弾性回復率92.5%)で同様に皮革様シート状物を
作つた結果、表面の弾性回復が大きいために表面を内側
にして巻きができ、ゴム反発感が大きいものであつた。
この場合の弾性回復率比Eg/Esは、1.31−1.27であつ
た。
〔発明の効果〕
本発明の銀付皮革様シート状物は伸縮性に富み、かつ伸
縮を繰り返しても表面に細かい凹凸やしわの発生がほと
んどない、表面平滑性に優れ、エンボス模様が鮮明な柔
軟な皮革様シート状物である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非弾性繊維および弾性繊維が混綿一体化し
    てなる伸縮性絡合不織布または該伸縮性絡合不織布に弾
    性重合体が含有した伸縮性絡合不織布に弾性重合体の被
    覆層を付与して伸縮性の銀付皮革様シート状物の製造に
    おいて、伸縮性絡合不織布および弾性重合体皮膜の伸縮
    性がJIS L−1096、6・13・1A法に準拠して測定した3
    0%伸長時の弾性回復率が、除重後30秒後において少な
    くとも70%であり、伸縮性絡合不織布の回復率Es、弾性
    重合体皮膜の回復率Egの比Eg/Esが0.98≦Eg/Es≦1.15
    の条件を満足した素材で構成したことを特徴とする表面
    の良好な銀付皮革様シート状物の製造法。
  2. 【請求項2】絡合不織布が非弾性繊維90〜40重量%、弾
    性繊維10〜60重量%の混綿である特許請求の範囲第1項
    記載の製造法。
  3. 【請求項3】非弾性繊維が極細繊維または/およびその
    束状繊維である特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の製造法。
  4. 【請求項4】弾性繊維が非弾性重合体と弾性重合体を紡
    糸して得た多成分繊維を絡合不織布にした後、非弾性重
    合体を除去して得た繊維である特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の製造法。
  5. 【請求項5】弾性繊維がポリウレタンエラストマーであ
    る特許請求の範囲第1項、第2項または第4項記載の製
    造法。
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