JPH0664938B2 - 耐屈曲、耐振動可撓導体 - Google Patents
耐屈曲、耐振動可撓導体Info
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- JPH0664938B2 JPH0664938B2 JP63248885A JP24888588A JPH0664938B2 JP H0664938 B2 JPH0664938 B2 JP H0664938B2 JP 63248885 A JP63248885 A JP 63248885A JP 24888588 A JP24888588 A JP 24888588A JP H0664938 B2 JPH0664938 B2 JP H0664938B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電流容量が大きくかつ耐屈曲性、耐振動性に
優れる可撓導体に関する。
優れる可撓導体に関する。
[従来の技術と解決しようとする課題] 例えば、工業用ロボットを利用したスポット溶接機の電
力供給用リード線は、溶接の度に極めて大きい電流が流
され、併せて衝撃的(電気力学的)振動が生ずる。また
ロボットが作動する毎にリード線は振り廻され、繰返し
屈曲される。したがってこのように使用されるリード線
は可撓導体である。
力供給用リード線は、溶接の度に極めて大きい電流が流
され、併せて衝撃的(電気力学的)振動が生ずる。また
ロボットが作動する毎にリード線は振り廻され、繰返し
屈曲される。したがってこのように使用されるリード線
は可撓導体である。
この可撓導体は、通常、軟銅線よりなる素線を集合撚り
し、この集合撚線を同心撚りして複合撚線(子撚)と
し、この複合撚線をさらに同心撚りして複複合撚線とし
たものからなり、例えば第4図のごとき断面構造をなし
ている。
し、この集合撚線を同心撚りして複合撚線(子撚)と
し、この複合撚線をさらに同心撚りして複複合撚線とし
たものからなり、例えば第4図のごとき断面構造をなし
ている。
上記可撓導体の使用状況を観察すると、繰返し屈曲や衝
撃を受けている間に複複合撚線の素線は互いに接する部
分で擦られて摩耗断線が生じる。一部の素線が断線する
と、導体の抵抗が大きくなり、その部分が過熱して更に
断線し易くなって悪循環を繰返し、断線が進行して行
く。
撃を受けている間に複複合撚線の素線は互いに接する部
分で擦られて摩耗断線が生じる。一部の素線が断線する
と、導体の抵抗が大きくなり、その部分が過熱して更に
断線し易くなって悪循環を繰返し、断線が進行して行
く。
この断線は、複複合撚りされた最外層の子撚(2c′)とそ
の下層の子撚(2b′)とが接する部分で最も顕著に現わ
れ、特に最外層の子撚(2c′)よりもその下層の子撚(2
b′)における素線断線が顕著である。各子撚(2a′)(2
b′)(2c′)の素線に純軟銅線を用いた第4図の複複合撚
線の耐用テストによると、最外層の子撚(2c′)と接する
下層の子撚(2b′)の中でも外層部分の集合撚線(1d′)の
素線が断線が特に顕著であった。
の下層の子撚(2b′)とが接する部分で最も顕著に現わ
れ、特に最外層の子撚(2c′)よりもその下層の子撚(2
b′)における素線断線が顕著である。各子撚(2a′)(2
b′)(2c′)の素線に純軟銅線を用いた第4図の複複合撚
線の耐用テストによると、最外層の子撚(2c′)と接する
下層の子撚(2b′)の中でも外層部分の集合撚線(1d′)の
素線が断線が特に顕著であった。
したがって、この種の可撓導体としては、その使用上、
加熱下での耐屈曲性および耐振動性を向上させて前記の
素線断線を防止することが望まれる。
加熱下での耐屈曲性および耐振動性を向上させて前記の
素線断線を防止することが望まれる。
そのため、上記の観察結果等から、最外層の子撚とその
下層の子撚の撚方向を同一にして互いに接する素線がク
ロスしないようにしたものが提案(実願昭63−879
06号)されたが、この場合素線がクロスする従来品に
比して断線が生じ難くなるものの、充分に満足できる効
果は得られないものであった。
下層の子撚の撚方向を同一にして互いに接する素線がク
ロスしないようにしたものが提案(実願昭63−879
06号)されたが、この場合素線がクロスする従来品に
比して断線が生じ難くなるものの、充分に満足できる効
果は得られないものであった。
そこで本発明者等は、上記の摩耗断線の防止について、
さらに種々の研究、検討を重ねている過程において、同
一金属線同士、特に純軟銅線同士が接している場合より
も、異種金属線同士が接してい場合のほうが、摩擦係数
が小さくて素線の擦れ等による摩耗断線が著しく少なく
なることを知見するに至った。
さらに種々の研究、検討を重ねている過程において、同
一金属線同士、特に純軟銅線同士が接している場合より
も、異種金属線同士が接してい場合のほうが、摩擦係数
が小さくて素線の擦れ等による摩耗断線が著しく少なく
なることを知見するに至った。
これに基づいて、純銅素線を用いた子撚と、別記銅合金
の素線を用いた子撚とを接触させるようにして、屈曲、
振動を与えて摩耗テストを行なったところ、耐摩耗性が
大きく向上することが判った。
の素線を用いた子撚とを接触させるようにして、屈曲、
振動を与えて摩耗テストを行なったところ、耐摩耗性が
大きく向上することが判った。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記知見に基いてなしたものであって、複複
合撚線における最も断線が生じ易い第1層の子撚、つま
り最外層の子撚と接する下層の子撚の素線に、導電性が
良くてしかも耐熱性および耐屈曲性等の機械的特性に優
れる下記銅合金の軟化線を用いることとし、これにより
導電性を損うことなく耐屈曲、耐振動性を向上させ、素
線の摩耗断線防止にきわめて効果のある可撓導体を提供
するものである。
合撚線における最も断線が生じ易い第1層の子撚、つま
り最外層の子撚と接する下層の子撚の素線に、導電性が
良くてしかも耐熱性および耐屈曲性等の機械的特性に優
れる下記銅合金の軟化線を用いることとし、これにより
導電性を損うことなく耐屈曲、耐振動性を向上させ、素
線の摩耗断線防止にきわめて効果のある可撓導体を提供
するものである。
すなわち、本発明の第1は、特に集合撚線を同心撚りし
た複合撚線を子撚とし、この子撚を更に同心撚りして複
複合撚線とした可撓導体において、その最外層を構成す
る子撚の素線を純軟銅線とし、最外層の子撚と接する下
層の子撚の素線に、Fe、MgおよびPを含有し、その
含有量が Fe:0.02〜3重量% Mg:0.02〜3重量% P :Fe含量に対して25〜80重量%でありかつMg含
量に対して70〜90重量% で、残部が銅からなる銅合金の軟化線を用いて構成した
ものである。
た複合撚線を子撚とし、この子撚を更に同心撚りして複
複合撚線とした可撓導体において、その最外層を構成す
る子撚の素線を純軟銅線とし、最外層の子撚と接する下
層の子撚の素線に、Fe、MgおよびPを含有し、その
含有量が Fe:0.02〜3重量% Mg:0.02〜3重量% P :Fe含量に対して25〜80重量%でありかつMg含
量に対して70〜90重量% で、残部が銅からなる銅合金の軟化線を用いて構成した
ものである。
また本発明の第2は、最外層の子撚と接する下層の子撚
の中でも外層部分の集合撚線の素線断線が顕著であるこ
と、また前記銅合金のコスト等を考慮してなしたもので
あって、前記同様の複複合撚線による可撓導体におい
て、その最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、
最外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集合撚線
の素線を上記した銅合金の軟化線とし、他の集合撚線の
素線を純軟銅線としたことを特徴とするものである。
の中でも外層部分の集合撚線の素線断線が顕著であるこ
と、また前記銅合金のコスト等を考慮してなしたもので
あって、前記同様の複複合撚線による可撓導体におい
て、その最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線とし、
最外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集合撚線
の素線を上記した銅合金の軟化線とし、他の集合撚線の
素線を純軟銅線としたことを特徴とするものである。
上記の発明で用いる銅合金において、Fe含量を0.02〜
3重量%としたのは、0.023重量%未満では繰返し曲げ
強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少なくなり、
他方3重量%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が大
きくなるからである。またMg含量を0.02〜3重量%と
したのは、0.02重量%未満ではやはり繰返し曲げ強度、
引張り強度および耐熱性等の効果が少なくなり、他方、
3重量%を越えると導電率が低下し、鋳造性も低下する
からである。Pの含有量は、存在するFe含量に対して
25〜80重量%添加することが微細な金属間化合物の形成
に効果的であり、またMg含量に対しては70〜90重量%
が同じく効果的である。FeおよびMgに対して前記上
限量を越えてのPの添加は未反応部分のPが残って導電
性をかえって失う。
3重量%としたのは、0.023重量%未満では繰返し曲げ
強度、引張り強度および耐熱性等の効果が少なくなり、
他方3重量%を越えると導電性(熱伝導性)の低下が大
きくなるからである。またMg含量を0.02〜3重量%と
したのは、0.02重量%未満ではやはり繰返し曲げ強度、
引張り強度および耐熱性等の効果が少なくなり、他方、
3重量%を越えると導電率が低下し、鋳造性も低下する
からである。Pの含有量は、存在するFe含量に対して
25〜80重量%添加することが微細な金属間化合物の形成
に効果的であり、またMg含量に対しては70〜90重量%
が同じく効果的である。FeおよびMgに対して前記上
限量を越えてのPの添加は未反応部分のPが残って導電
性をかえって失う。
前記の銅合金は、本出願人等が提案しているる特願昭5
8−198357号に開示されたものであって、同号明
細書に記載されているように導電性および熱伝導性が良
くて、しかも耐熱性および繰返し屈曲や引張り強度等の
機械的特性に優れている。
8−198357号に開示されたものであって、同号明
細書に記載されているように導電性および熱伝導性が良
くて、しかも耐熱性および繰返し屈曲や引張り強度等の
機械的特性に優れている。
[作用] 上記の本発明の第1の可撓導体によれば、複複合撚線の
最外層の子撚の素線を純軟銅線とし、これと接する下層
の子撚の素線を上述した銅合金としたことにより、素線
の摩耗断線が顕著な最外層の子撚とその下層の子撚との
接触部分においては異種金属線同士の接触となり、その
ため同一の金属線同士の場合よりも摩擦係数が小さくな
って、耐摩耗性が大幅に向上し、摩耗断線がきわめて生
じ難いものである。しかしてこれが、断線の生じ易い下
層(第1層)の子撚の素線に、導電性が良くてかつ耐熱
性および繰返し屈曲や引張り強度等の機械的特性に優れ
る銅合金の軟化線を用いたことと相俟って、素線の摩耗
断線防止の効果を高め、断線発生率を大幅に減少でき
る。
最外層の子撚の素線を純軟銅線とし、これと接する下層
の子撚の素線を上述した銅合金としたことにより、素線
の摩耗断線が顕著な最外層の子撚とその下層の子撚との
接触部分においては異種金属線同士の接触となり、その
ため同一の金属線同士の場合よりも摩擦係数が小さくな
って、耐摩耗性が大幅に向上し、摩耗断線がきわめて生
じ難いものである。しかしてこれが、断線の生じ易い下
層(第1層)の子撚の素線に、導電性が良くてかつ耐熱
性および繰返し屈曲や引張り強度等の機械的特性に優れ
る銅合金の軟化線を用いたことと相俟って、素線の摩耗
断線防止の効果を高め、断線発生率を大幅に減少でき
る。
また上記の第2の発明によるときは、最外層の子撚と接
する下層の子撚のうち、最も摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線の素線を前記銅合金の軟化線とし、他の集
合撚線の素線を純軟銅線としているので、この子撚と最
外層の子撚との接触部分が異種金属線同士の接触とな
り、前記と同様にこの部分での摩擦断線が生じ難くなる
ことに加え、前記外層部分の集合撚線と中心部の集合撚
線との接触部分でも異種金属線同士の接触となって、こ
の接触部分での摩耗および断線も生じ難くなる。しかも
前記外層部分以外の集合撚線の素線を純軟銅線としたこ
とで、可撓導体全体としての可撓性も問題がない。
する下層の子撚のうち、最も摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線の素線を前記銅合金の軟化線とし、他の集
合撚線の素線を純軟銅線としているので、この子撚と最
外層の子撚との接触部分が異種金属線同士の接触とな
り、前記と同様にこの部分での摩擦断線が生じ難くなる
ことに加え、前記外層部分の集合撚線と中心部の集合撚
線との接触部分でも異種金属線同士の接触となって、こ
の接触部分での摩耗および断線も生じ難くなる。しかも
前記外層部分以外の集合撚線の素線を純軟銅線としたこ
とで、可撓導体全体としての可撓性も問題がない。
[実施例] 次に本考案の1実施例を図面に基き説明する。
第1図は第1の本発明に係る複複合撚線よりなる可撓導
体の断面構造を示している。図において、(1)は直径
0.26mmの素線26本を集合撚りした集合撚線、(2)
は前記集合撚線(1)7本を同心撚りした集合撚線であ
る。複複合撚りの可撓導体(3)は、1本の複合撚線(2)を
中心層の子撚(2a)とし、その外側の第1層の子撚(2b)と
して6本の複合撚線(2)を、さらにその外側の第2層の
子撚(2c)として12本の複合撚線(2)をそれぞれ配して
同心撚りしてなる。
体の断面構造を示している。図において、(1)は直径
0.26mmの素線26本を集合撚りした集合撚線、(2)
は前記集合撚線(1)7本を同心撚りした集合撚線であ
る。複複合撚りの可撓導体(3)は、1本の複合撚線(2)を
中心層の子撚(2a)とし、その外側の第1層の子撚(2b)と
して6本の複合撚線(2)を、さらにその外側の第2層の
子撚(2c)として12本の複合撚線(2)をそれぞれ配して
同心撚りしてなる。
前記第1層の子撚(2c)と最外層の子撚(2b)とは従来同様
に互いに反対方向に同心撚りする場合のほか、両層の子
撚(2c)(2b)を共に同じ方向に同心撚りする場合がある。
後者の場合、子撚(2c)(2b)の素線同士が撚り方向に沿っ
て接触することとなり、従来の素線が互いにクロスして
接触する可撓導体のように局部的に強く接触せず、その
ため後述の異種金属線同士の接触による摩耗断線防止の
効果が一層大きくなる。
に互いに反対方向に同心撚りする場合のほか、両層の子
撚(2c)(2b)を共に同じ方向に同心撚りする場合がある。
後者の場合、子撚(2c)(2b)の素線同士が撚り方向に沿っ
て接触することとなり、従来の素線が互いにクロスして
接触する可撓導体のように局部的に強く接触せず、その
ため後述の異種金属線同士の接触による摩耗断線防止の
効果が一層大きくなる。
そして、前記構造の可撓導体において、最外層の子撚(2
c)を構成する素線に純軟銅線を用い、この子撚(2c)と接
する下層の子撚(2b)を構成する素線に、Fe、Mgおよ
びPをそれぞれ上述した配合比率で含有する銅合金、す
なわち特願昭58−198357号の明細書に記載の軟
化線を用いて構成している。そのため、最外層とその下
層の子撚(2c)(2b)同士の接触部分が異種金属線同士の接
触となり、この部分の摩擦係数が小さくて摩耗断線が生
じ難いものとなっている。なお、図面においては、銅合
金の軟化線を用いた部分にのみハッチングを入れて示
す。
c)を構成する素線に純軟銅線を用い、この子撚(2c)と接
する下層の子撚(2b)を構成する素線に、Fe、Mgおよ
びPをそれぞれ上述した配合比率で含有する銅合金、す
なわち特願昭58−198357号の明細書に記載の軟
化線を用いて構成している。そのため、最外層とその下
層の子撚(2c)(2b)同士の接触部分が異種金属線同士の接
触となり、この部分の摩擦係数が小さくて摩耗断線が生
じ難いものとなっている。なお、図面においては、銅合
金の軟化線を用いた部分にのみハッチングを入れて示
す。
中心層の子撚(2a)を構成する素線を、第1層の子撚(2b)
と同様に前記銅合金とすることもできるが、耐用試験の
結果、中心層の子撚(2a)の素線に純軟銅線を用いるほう
が、中心層と第1層の子撚(2a)(2b)の接触部分が異種金
属線同士の接触となって、かえって素線の摩耗断線が少
なくなり、かつ可撓性が低下することもなく、また軟銅
線に比して高価な銅合金の使用量が少なくなるため、実
施上より好適である。
と同様に前記銅合金とすることもできるが、耐用試験の
結果、中心層の子撚(2a)の素線に純軟銅線を用いるほう
が、中心層と第1層の子撚(2a)(2b)の接触部分が異種金
属線同士の接触となって、かえって素線の摩耗断線が少
なくなり、かつ可撓性が低下することもなく、また軟銅
線に比して高価な銅合金の使用量が少なくなるため、実
施上より好適である。
第2図は本発明の第2の可撓導体の断面構造を示してお
り、上記と同様の複複合撚線による可撓導体において、
最外層の子撚(2c)と接する下層(第1層)の複合撚線
(2)による子撚(2b)のうち、摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線(1d)の素線を上記した銅合金の軟化線と
し、これ以外の集合撚線、図の場合中心部分の集合撚線
(1e)の素線を最外層の子撚(2c)と同様の純軟銅線として
いる。図面においては、銅合金の軟化線を用いた集合撚
線の部分にのみハッチングを入れて示している。
り、上記と同様の複複合撚線による可撓導体において、
最外層の子撚(2c)と接する下層(第1層)の複合撚線
(2)による子撚(2b)のうち、摩耗断線の生じ易い外層部
分の集合撚線(1d)の素線を上記した銅合金の軟化線と
し、これ以外の集合撚線、図の場合中心部分の集合撚線
(1e)の素線を最外層の子撚(2c)と同様の純軟銅線として
いる。図面においては、銅合金の軟化線を用いた集合撚
線の部分にのみハッチングを入れて示している。
この場合も、最外層の子撚(2c)とその下層の子撚(2b)と
の接触部分においては異種金属線同士の接触となるため
に、この部分での摩耗断線が生じ難くなっており、また
銅合金の使用量も少ない。
の接触部分においては異種金属線同士の接触となるため
に、この部分での摩耗断線が生じ難くなっており、また
銅合金の使用量も少ない。
中心層の子撚(2a)については、上記と同様に前記銅合金
の軟化線とする場合と、純軟銅線にする場合とがある。
の軟化線とする場合と、純軟銅線にする場合とがある。
上記の可撓導体(3)は、従来と同様に、例えば第3図に
示すように両端部に接続端子(4)が固着されるととも
に、両端子間に絶縁外筒(5)が被せられて冷却水を流通
可能に水密に保持され、溶接ロボットの電力供給用のリ
ード線等に使用される。
示すように両端部に接続端子(4)が固着されるととも
に、両端子間に絶縁外筒(5)が被せられて冷却水を流通
可能に水密に保持され、溶接ロボットの電力供給用のリ
ード線等に使用される。
(効果の確認の試験) 上記第1図に示す実施例の可撓導体、および第2図に示
す実施例の可撓導体と、第4図に示す可撓導体(素線全
てが純軟銅線よりなるもの)について、それぞれ最外層
(第2層)の子撚とその下層(第1層)の子撚との撚り
方向を交叉方向にして同心撚りしたもの(A)と、同じ
方向にして同心撚りしたもの(B)とについて、それぞ
れ同じ条件で、溶接ロボットに試用し、スポット溶接の
耐用回数の比較を行ない、摩耗断線状況を観察したとこ
ろ、次のような結果となった。
す実施例の可撓導体と、第4図に示す可撓導体(素線全
てが純軟銅線よりなるもの)について、それぞれ最外層
(第2層)の子撚とその下層(第1層)の子撚との撚り
方向を交叉方向にして同心撚りしたもの(A)と、同じ
方向にして同心撚りしたもの(B)とについて、それぞ
れ同じ条件で、溶接ロボットに試用し、スポット溶接の
耐用回数の比較を行ない、摩耗断線状況を観察したとこ
ろ、次のような結果となった。
試供品 撚方向 スポット回数 第1図の実施例 A 40〜50万回 同 B 60万回以上 第2図の実施例 A 30〜40万回 同 B 50万回以上 第4図(従来品)A 約10万回 同 (比較例)B 30〜40万回 前記表のように、従来品は約10万スポットで摩耗断線
が生じ、その断線率は接続端子に近い両端部分で25%
〜35%にもなったが、本発明の場合、いずれも従来品
に比して3〜6倍、あるいはそれ以上ものスポット回数
の使用に耐え、しかもその断線率は両端部分でも10%
以下となり、特に最外層とその下層の子撚の撚り方向を
同方向にした場合、摩耗断線が一層生じ難くなった。
が生じ、その断線率は接続端子に近い両端部分で25%
〜35%にもなったが、本発明の場合、いずれも従来品
に比して3〜6倍、あるいはそれ以上ものスポット回数
の使用に耐え、しかもその断線率は両端部分でも10%
以下となり、特に最外層とその下層の子撚の撚り方向を
同方向にした場合、摩耗断線が一層生じ難くなった。
[発明の効果] 上記したように、本発明によれば、導電性を損うことな
く耐屈曲、耐振動特性を従来品に比して著しく向上で
き、溶接ロボットの電力供給用のリード線等に使用され
るこの種の可撓導体として、長期に渡って摩耗断線を防
止し得てその耐久性を非常に高めることができる。しか
も最外層と接する下層の子撚の素線にのみ銅合金を用い
るため、比較的高価な銅合金の使用量も少なくて済む。
殊に最外層の子撚と接する下層の子撚のうち、最も摩耗
断線の生じ易い外層部分の集合撚線の素線を銅合金の軟
化線とし、他の集合撚線の素線を純軟銅線とした場合に
は、前記銅合金の使用量がさらに少なく、コスト安価に
製造、提供できる。
く耐屈曲、耐振動特性を従来品に比して著しく向上で
き、溶接ロボットの電力供給用のリード線等に使用され
るこの種の可撓導体として、長期に渡って摩耗断線を防
止し得てその耐久性を非常に高めることができる。しか
も最外層と接する下層の子撚の素線にのみ銅合金を用い
るため、比較的高価な銅合金の使用量も少なくて済む。
殊に最外層の子撚と接する下層の子撚のうち、最も摩耗
断線の生じ易い外層部分の集合撚線の素線を銅合金の軟
化線とし、他の集合撚線の素線を純軟銅線とした場合に
は、前記銅合金の使用量がさらに少なく、コスト安価に
製造、提供できる。
第1図は本発明の可撓導体の実施例を示す断面構造の略
示図、第2図は本発明の他の例を示す断面構造の略示
図、第3図は可撓導体を接続端子に接続した使用状態を
示す平面図、第4図は従来の可撓導体の断面構造の略示
図である。 (1)…集合撚線、(1d)…外層部分の集合撚線、(1e)…中
心部分の集合撚線、(2)…複合撚線、(2a)(2b)(2c)…各
層の子撚、(3)…可撓導体。
示図、第2図は本発明の他の例を示す断面構造の略示
図、第3図は可撓導体を接続端子に接続した使用状態を
示す平面図、第4図は従来の可撓導体の断面構造の略示
図である。 (1)…集合撚線、(1d)…外層部分の集合撚線、(1e)…中
心部分の集合撚線、(2)…複合撚線、(2a)(2b)(2c)…各
層の子撚、(3)…可撓導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 徹 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−164710(JP,U) 実開 昭63−108113(JP,U) 伸銅技術研究会誌Vol.16,1977 165〜176頁 金属便覧622頁
Claims (2)
- 【請求項1】集合撚線を同心撚りした複合撚線を子撚と
し、この子撚を更に同心撚りして複複合撚線とした可撓
導体において、最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線
とし、最外層の子撚と接する下層の子撚の素線を下記
(a)の銅合金の軟化線としたことを特徴とする耐屈曲、
耐振動可撓導体。 (a)Fe、Mg及びPを含有し、その含有量が Fe:0.02〜3重量% Mg:0.02〜3重量% P :Fe含量に対して25〜80重量%であり、かつMg
含量に対して70〜90重量% で、残部が銅からなる銅合金。 - 【請求項2】集合撚線を同心撚りした複合撚線を子撚と
し、この子撚を更に同心撚りして複複合撚線とした可撓
導体において、最外層を構成する子撚の素線を純軟銅線
とし、最外層の子撚と接する下層の子撚の外層部分の集
合撚線の素線を下記(a)の銅合金の軟化線とし、他の集
合撚線の素線を純軟銅線としたことを特徴とする耐屈
曲、耐振動可撓導体。 (a)Fe、Mg及びPを含有し、その含有量が Fe:0.02〜3重量% Mg:0.02〜3重量% P :Fe含量に対して25〜80重量%であり、かつMg
含量に対して70〜90重量% で、残部が銅からなる銅合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63248885A JPH0664938B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63248885A JPH0664938B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0298009A JPH0298009A (ja) | 1990-04-10 |
| JPH0664938B2 true JPH0664938B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=17184889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63248885A Expired - Lifetime JPH0664938B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0664938B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5875386B2 (ja) * | 2012-01-25 | 2016-03-02 | 太陽ケーブルテック株式会社 | 可動ケーブル |
| JP2018077942A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 被覆電線、端子付き電線、銅合金線、及び銅合金撚線 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60164710U (ja) * | 1984-04-12 | 1985-11-01 | 株式会社 潤工社 | フラツトケ−ブル |
| JPS6164835A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-04-03 | Nippon Mining Co Ltd | 耐熱高力高導電性銅合金 |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP63248885A patent/JPH0664938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| 伸銅技術研究会誌Vol.16,1977165〜176頁 |
| 金属便覧622頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0298009A (ja) | 1990-04-10 |
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