JPH0665192U - 舶用主機の防振ステイ装置 - Google Patents

舶用主機の防振ステイ装置

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JPH0665192U
JPH0665192U JP717693U JP717693U JPH0665192U JP H0665192 U JPH0665192 U JP H0665192U JP 717693 U JP717693 U JP 717693U JP 717693 U JP717693 U JP 717693U JP H0665192 U JPH0665192 U JP H0665192U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舶用主機と船体との振動低減のために設けら
れるトップブレーシングを、大きな相対変位に追従可能
とする。 【構成】 舶用主機31と船体32との間は、一対の平
板33,34、取付部材42,43によって連結する。
平板33,34のほぼ中央部には連結部材37を設けて
間隔を保つ。取付部材42,43には、ボルト39,4
1の軸の径よりも大きな挿通孔を形成する。取付部材4
0,43は、摩擦板46〜49を介して平板33,34
間に挟持される。ボルト39,40を締付ける締結ナッ
ト59,69の締付トルクを調整することによって、取
付部材42,43と平板33,34とでは摺動変位が可
能となり、長手方向およびボルト39,41を軸とする
角変位が可能となる。平板33,34は曲げ変位も容易
であるので、種々の方向の変位や振動に追従することが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船舶のエンジンを防振しながら船体に固定するトップブレーシング などの舶用主機の防振ステイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の舶用主機の防振ステイ装置の先行技術は、たとえば実開昭63−163 00号公報、特開昭63−26440号公報、実開平1−173541号公報お よび特開平2−256593号公報などで開示されている。近年船体は高張力鋼 板で形成し、軽量化が図られている。このような高張力鋼板を使用する船体では 、バラストの調整などによる船体の変形量が非常に大きくなる。前述の先行技術 による防振ステイ装置は、大きな変形量に対応することができない。
【0003】 たとえば実開昭63−16300号公報で開示されている先行技術では、舶用 主機と船体とを連結する長手方向の変位や振動を有効に吸収することができない 。特開昭63−26440号公報で開示されている先行技術では、ステイ装置の 長手方向に対しては有効ではあっても、その垂直方向に対しては十分な防振およ び変形機能を有しない。実開平1−173541号公報の先行技術では、防振用 ステイを船体に取付ける部分で防振する。ステイ装置の長手方向に際して垂直な 方向の変位や振動に対しては有効ではない。特開平2−256593号公報の先 行技術では、舶用主機自体からの振動の発生を抑制する。船体の変位に対しては 対応できない。
【0004】 図16〜図19は、舶用防振ステイ装置として提案されている他の技術を示す 。図7は図16の切断面線A−Aから見た断面図、図19は図18の切断面線B −Bから見た断面図である。図16および図17に示す構成では、平行な溝形鋼 1,2の長手方向の両端にピン3,4が配置される。溝形鋼1,2の間には連結 部材5,6が介在され、ボルト7,8によって固定される。船体側ピン3は、一 対の平板9,10を挿通する。平板9,10には、油圧ボルト11,12が挿通 される。油圧ボルト11,12は、摩擦板13,14を介して取付部材15を挟 持するときの押圧力を与える。取付部材16には、油圧ボルト11,12の径よ りも大きな貫通孔が設けられ、摩擦板13,14を介在させての摺動変位が可能 である。取付部材15は船体側で溶接部16によって船体17に固定される。こ のような構成であると、船体と舶用主機との間を連結する方向の変位および振動 は、摩擦板13,14の摺動変位によって吸収される。図16の上下方向の変位 は、ピン3を軸とする角変位によって吸収される。溝形鋼1,2他端側のピン4 は、取付部材18に挿通する。取付部材18は、舶用主機に固定される。
【0005】 図18および図19は、溝形鋼1,2の両端にピンを用いないで、一端側では 平板9,10を直接溶接している。さらに、摩擦板13,14を介する取付部材 15の挟持圧力は、機械的なボルト21,22の締付力を調整して発生させてい る。溝形鋼1,2の他端側は、取付部材23,24を直接溶接し、取付部材23 ,24は舶用主機に溶接する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図16〜図19に示す技術では、摩擦板13,14を有することによって、長 手方向の振動や変位を吸収するばかりではなく、長手方向に垂直な方向の振動や 変位も吸収することができる。しかしながら、平板9,10の厚み方向の変位お よび振動は、平板9,10の長さが短いので十分に追従することができない。こ のため、平板9,10に対する曲げ荷重が大きくなると、たとえば破断箇所25 において破断しやすくなる。
【0007】 本考案の目的は、種々の方向の変位に対応し、有効な防振作用を達成すること ができる舶用主機の防振ステイ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、舶用主機と船体とを防振しながら連結する舶用主機の防振ステイ装 置において、 舶用主機と船体との連結方向に延びる一対の平板と、 連結方向の一端で平板にピン結合され、ピンの径よりも大きいピン挿通孔が形 成される取付部材と、 平板および取付部材間に介在する摩擦部材と、 平板の中間部で、平板の間隔を保持して平板間を連結する連結部材とを含むこ とを特徴とする舶用主機の防振ステイ装置である。
【0009】 また本考案は、前記平板に、連結方向の他端でピン結合される取付部材を含む ことを特徴とする。
【0010】 また本考案の前記各平板は、薄い板を複数枚積層して形成されることを特徴と する。
【0011】 また本考案の前記ピンの軸線方向は、舶用主機と船体との相対変位が大きな方 向に対して垂直となるように取付けられることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案に従えば、取付部材にはピンの径よりも大きい挿通孔が形成され、取付 部材と平板との間には摩擦部材が介在する。このため、取付部材と平板との間に は、挿通孔とピンの径との差だけの変位が可能であり、この変位は摩擦部材の摺 動抵抗によって制動される。平板の中間部には平板の間隔を保持する連結部材が 含まれるので、平板の曲げ変位も容易である。取付部材と平板との間はピン結合 されるので、ピンの軸線まわりの変位は容易である。
【0013】 また本考案に従えば、平板の連結方向の他端にも取付部材がピン結合される。 これによって、舶用主機と船体との相対変位が大きくなっても、2箇所のピン結 合によって十分に追従することができる。
【0014】 また本発明に従えば、各平板は薄い板を複数枚積層して形成される。これによ って曲げ剛性を大きくしないで、長手方向の耐力を大きくすることができる。
【0015】 また本考案に従えば、ピンの軸線方向が舶用主機と船体との相対変位が大きな 方向に対して垂直となるので、ピンまわりの角変位を利用して大きな変位を吸収 することができる。
【0016】
【実施例】
図1はおよび図2は、本考案の第1実施例による防振ステイ装置の構成を示す 。図1は断面図、図2は平面図を示し、図1は図2の切断面線I−Iから見た断 面図に相当する。これらの図において、ディーゼルエンジンなどの舶用主機31 の上部側と船体32側とを防振しながら連結するため、長手方向に延びる一対の 平板33,34が設けられる。平板33は薄い平板33a,33bを積層し、も う一方の平板34も薄い平板34a,34bを積層して形成する。各平板33, 34の中間部には、ボルト35およびスペーサ36によって構成される連結部材 37が設けられる。連結部材37は、スペーサ36によって平板33,34間の 間隔を保つ。各平板33a,33b;34a,34bには、構造用鋼板のみなら ず、ばね鋼、防振鋼板、合成樹脂板等を使用することができる。
【0017】 平板33,34の船体32側の端部には、ボルト38,39が挿通される。ボ ルト38,39の軸は、ピンとして作用する。平板33,34の舶用主機31側 にも、ボルト40,41が挿通される。ボルト40,41の軸もピンとして作用 する。ボルト38,39は、船体32側で、ボルトの径よりも大きな挿通孔を有 する取付部材42に緩挿される。舶用主機31側のボルト40,41も、ボルト 40,41の軸の径よりも大きな挿通孔が形成される取付部材43に緩挿される 。取付部材42,43は、それぞれ船体32および舶用主機31に、溶接部44 ,45によって溶接される。取付部材42の両側には、摩擦板46,47が介在 される。取付部材43の両側にも摩擦板48,49が介在される。摩擦板46, 47は、たとえば無機材を固めたものであり、ボルト50によって取付部材42 に固定される。摩擦板48,49はボルト51によって取付部材43に固定され る。ボルト39は、ワッシャ52,53、ライナ54,55を介して平板33, 34を押圧する。平板33と摩擦板46との間にはライナ56が介在される。平 板34と摩擦板47との間にはライナ57が介在される。ボルト39の先端側に はロックナット58および締付ナット59が螺合される。これらのライナ54, 55,56,57、摩擦板46,47、平板33,34および取付部材42を貫 通して、位置決めピン孔60が形成される。
【0018】 舶用主機31側のボルト41についても、ボルト39と同様に、ワッシャ62 ,63、ライナ64,65,66,67、ロックナット68および締付ナット6 9を用いる。他のボルト38,40についても同様に構成する。またボルト40 ,41側にも位置決めピン孔70が形成される。
【0019】 溶接部44,45を形成する際には、位置決めピン孔60,70に位置決めピ ンを挿入し、取付部材42,43と平板33,34間の摺動変位を抑制する。締 付ナット59,69によるボルト39,41の締付け時には、摩擦板46,47 ,48,49による摺動が可能なようにトルクを管理する。
【0020】 図3は、図1に示す防振ステイ装置を船舶に取付ける状態を示す。防振ステイ 装置であるトップブレーシング71は、舶用主機31の上部と船体32との間を 連結し、防振しながら舶用主機31を支える。トップブレーシング71の船体3 2側は、船殻72に溶接される。船体32には、船殻72の外側に船底73が設 けられ、複数段の甲板74,75,76が形成される。舶用主機31は、1番下 側の甲板76上に載置される。しかしながら、舶用主機31は、たとえば多気筒 のディーゼル機関であり、その上部の振動が大きくなる。このためトップブレー シング71によって防振しつつ支持する必要がある。特に、機関室を船尾または 船尾寄りに配置するとき、舶用主機31は船体の船尾付近のプロペラに近い部分 に設置されるので、船底73は細くなっている。トップブレーシング71は、舶 用主機31の長手方向に沿って複数個設けられる。
【0021】 図4〜図15は、本考案の他の実施例による防振ステイ装置を示す。すなわち 図4および図5は第2実施例、図6および図7は第3実施例、図8および図9は 第4実施例、図10および図11は第5実施例、図12および図13は第6実施 例、図14および図15は第7実施例を示す。図4、図6、図8、図10および 図12は、図5、図7、図9、図11および図13それぞれの切断面線IV−I V,VI−VI,VIII−VIII,X−XおよびXII−XIIから見た断 面図、図5、図7、図9、図11、図13および図15は平面図を示す。図14 は側面図を示す。第1実施例に対応する部分には同一の参照符を付す。これらの 各実施例においては、単一の舶用主機31側ボルト41が挿通する取付部材43 の挿通孔の径はリーマ加工によって形成し、長手方向の摺動変位には追従させな い。これによって、ボルト41をピンとしてその軸線に対して垂直な平面内での 角変位のみが許容される。また、スペーサ36を軽量型鋼で形成し、変位追従性 への影響を最小限としつつ、軸方向力による座屈および機関励振力との共振など を十分に防止することができる。また図10および図11に示す第5実施例では 、平板の長さが長いので、平板33,34をそれぞれ1枚で構成しても曲げ応力 を小さくすることができる。また第4〜第6実施例では、上下の締付ナット69 によって、スプリッグワッシャ77を介在させて締付けている。このように、適 用箇所に応じた種々の変形が可能である。
【0022】 また平板33,34の向きは、舶用主機31と船体32との相対変位が大きい 方向に垂直にすることが好ましい。ピン結合は変位追従性が大きいので、ボルト 38〜41がピンとして作用して、大きな角変位で大きな相対変位に追従するこ とができる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、舶用主機と船体とを連結する方向およびその垂 直方向については、摩擦部材を介する摺動によって対応し、さらに垂直な方向の 変位については、平板の曲げ変位によって対応することができる。平板は、中間 部で連結部材によって間隔が保たれているので、座屈しにくく大きな曲げ変位が 可能となる。
【0024】 また本考案によれば、連結方向の一端および他端はそれぞれ取付部材にピン結 合されるので、変位追従性が良好で大きな変位に追従可能である。
【0025】 また本考案によれば、平板は薄い板を複数枚積層して形成されるので、曲げ剛 性を大きくしないで引張り強度を増大させることができる。また長手方向の距離 が短くなっても、薄い板は容易に曲げ変形させることができるので、積層板と同 じ厚みの1枚の板よりも容易に変形させることができる。
【0026】 また本考案によれば、ピンの軸線方向は、舶用主機と船体との相対変位が大き な方向に対して垂直となるように取付けられるので、大きな変位にもピンのまわ りの角変位によって追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案明の第1実施例の断面図である。
【図2】図1に示す実施例の平面図である。
【図3】図1に示す実施例の舶用ステイ装置を使用する
状態を示す船体の概略的な断面図である。
【図4】本考案の第2実施例の断面図である。
【図5】図4に示す実施例の平面図である。
【図6】本考案の第3実施例の断面図である。
【図7】図6に示す実施例の平面図である。
【図8】本考案の第4実施例の断面図である。
【図9】図8に示す実施例の平面図である。
【図10】本考案の第5実施例の断面図である。
【図11】図10に示す実施例の平面図である。
【図12】本考案の第6実施例の断面図である。
【図13】図12に示す実施例の平面図である。
【図14】本考案の第7実施例の側面図である。
【図15】図14に示す実施例の平面図である。
【図16】ある提案された技術による舶用ステイ装置の
平面図である。
【図17】図16の切断面線A−Aから見た断面図であ
る。
【図18】他の提案された技術による舶用ステイ装置の
平面図である。
【図19】図18の切断面線B−Bから見た断面図であ
る。
【符号の説明】
31 舶用主機 32 船体 33,34 平板 35 ボルト 36 スペーサ 37 連結部材 38〜41 ボルト 42,43 取付部材 46〜49 摩擦板 58,68 ロックナット 59,69 締付ナット 71 トップブレーシング 72 船殻 73 船底

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舶用主機と船体とを防振しながら連結す
    る舶用主機の防振ステイ装置において、 舶用主機と船体との連結方向に延びる一対の平板と、 連結方向の一端で平板にピン結合され、ピンの径よりも
    大きいピン挿通孔が形成される取付部材と、 平板および取付部材間に介在する摩擦部材と、 平板の中間部で、平板の間隔を保持して平板間を連結す
    る連結部材とを含むことを特徴とする舶用主機の防振ス
    テイ装置。
  2. 【請求項2】 前記平板に、連結方向の他端でピン結合
    される取付部材を含むことを特徴とする請求項1記載の
    舶用主機の防振ステイ装置。
  3. 【請求項3】 前記各平板は、薄い板を複数枚積層して
    形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の舶用主機の防振ステイ装置。
  4. 【請求項4】 前記ピンの軸線方向は、舶用主機と船体
    との相対変位が大きな方向に対して垂直となるように取
    付けられることを特徴とする請求項1から請求項3まで
    のいずれかに記載の舶用主機の防振ステイ装置。
JP1993007176U 1993-02-25 1993-02-25 舶用主機の防振ステイ装置 Expired - Lifetime JP2579356Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421609B1 (ko) * 1998-10-02 2004-06-16 삼성중공업 주식회사 선박 엔진의 탑브레이싱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100421609B1 (ko) * 1998-10-02 2004-06-16 삼성중공업 주식회사 선박 엔진의 탑브레이싱

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