JPH0665253A - 可溶性セファロスポリン誘導体 - Google Patents

可溶性セファロスポリン誘導体

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Publication number
JPH0665253A
JPH0665253A JP11695693A JP11695693A JPH0665253A JP H0665253 A JPH0665253 A JP H0665253A JP 11695693 A JP11695693 A JP 11695693A JP 11695693 A JP11695693 A JP 11695693A JP H0665253 A JPH0665253 A JP H0665253A
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JP
Japan
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compound
added
compounds
cephem
cephalosporin derivative
Prior art date
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Pending
Application number
JP11695693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Harada
俊明 原田
Yushi Imai
今井  祐志
Yasunobu Takano
泰伸 鷹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP11695693A priority Critical patent/JPH0665253A/ja
Publication of JPH0665253A publication Critical patent/JPH0665253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 酵素阻害剤、特にエラスターゼ阻害剤として
有効な化合物。 【構成】 次式のセファロスポリン誘導体。 式中R1は−CX1 3を;X1はH又はハロゲン原子
を;R2は−O−Q−Z1を;QはR2において−O−
と−Z1との間を炭素原子長3〜6で連結する基であ
り、Z1は−COOH,−SO3,H,−OH又はそれ
らの薬学的に許容しうる塩であり、但し、Z1が−OH
又はその薬学的に許容し得る塩の場合、Qは を;R3は−H,−OCOCH3,−OH,−OC
H3,−OCONH2, 等を;X2は−S−又は−N−を、X3は−H,−CH
3を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可溶性セファロスポリン
誘導体に関し、特にセリンプロティナーゼ阻害活性、就
中エラスターゼ阻害活性を有し、プラズマ中の安定性及
び水溶性に優れたセファロスポリン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】セリンプロティナーゼの一種であるエラ
スターゼは白血球中に存在し、エラスチンをも分解する
酵素である。このエラスターゼは膵炎、肺気腫、リウマ
チ等の炎症性疾患に深くかかわっており、α1 ―プロテ
ィナーゼインヒビターによる治療等が検討されている。
エラスターゼ阻害剤としては各種の低分子化合物も検討
されているが、いずれも毒性、生体内での耐加水分解性
などの問題で実用化されていない。
【0003】ところでβ―ラクタメース阻害剤としてペ
ニシリンあるいはセファロスポリンのスルフォン誘導体
が知られており、これをエラスターゼ阻害剤としても利
用しようという試みもなされた(米国特許第4,54
7,371号、特開昭63―198688号及び特開平
2―28183号各明細書参照)。
【0004】ところで本発明者らの研究によれば、前記
特許出願明細書において具体的に開示された化合物は、
医薬品として利用する上において必ずしも満足できるも
のではなかった。即ち医薬品として利用しうるものであ
るためには、活性が高いばかりでなく、それが人体に投
与された場合に所定の患部に到達するまで血液中で安定
に存在しうること、及び例えば注射薬として用いるため
には水溶性が高いこと等更なる要件を満足せねばならな
い。前記特許明細書中に具体的に開示された化合物の中
には、in vitro試験におけるエラスターゼ阻害
活性が高い化合物も含まれてはいたが、上記の如き血液
中の安定性と水溶性とを兼ね備えているものは見出され
ていなかった。
【0005】本発明類似の化合物として、例えば米国特
許第4,547,371号には、本明細書の式(I)に
おいて
【0006】
【化2】
【0007】の化合物(化合物M1と称す)並びにR1
とR2 は上記と同じで―CH2 ―R3を―CF3 とした
化合物(化合物M2と称す)が具体的に製造され、高い
エラスターゼ阻害活性を示すものとしてあげられている
(Table II)。これらはinvitro試験においてそ
れなりの活性を示すものの、血液中の安定性が非常に悪
く、且つ水溶性も低いものである。
【0008】また特開昭63―198688号公報の表
IIにも本願発明と同一ではないが類似の化合物が具体的
に製造された化合物の例としてその活性と共に列挙され
ている。これらの化合物の中では、本明細書の式(I)
において
【0009】
【化3】
【0010】としたものが高い活性を示すものとして記
載されているが、これらも血液中での安定性が悪く、且
つ水溶性も低いものである。
【0011】更に、特開平2―28183号公報第21
頁の表にも本願発明と同一ではないが類似の化合物が具
体的に製造された例としてその活性と共に挙げられてい
る。この化合物は本明細書の式(I)で言えば、
【0012】
【化4】
【0013】に対応するものであるが、これは活性がそ
れ程高いものでないうえに、血液中の安定性も悪く、水
溶性も全くない。
【0014】
【従来技術における問題点】以上の如く、セファロスポ
リン誘導体をエラスターゼ阻害剤として利用する場合に
おいて、現実的薬剤に要求される高活性、高安定性及び
高水溶性を満足する化合物は現実に見出されておらず、
また、これらの明細書の中には、活性が全く発現されな
い置換基の例も多数列挙されているため、果していかな
る化合物が高活性であり、それに加えて血液中での安定
性が高く、且つ水溶性も高いのか全く知ることはできな
かった。このように、上記3要件を同時に満足する化合
物の開発が要望されていた。
【0015】
【問題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、セファロスポリン誘導体の、3位、4位及び7位
の置換基をある限られた特定のもので組み合わせ構成す
ることにより、上記要求特性を同時に満足することがで
きることを見い出し、本願発明に到達した。
【0016】
【発明の構成】即ち本発明は、下記一般式(I)
【0017】
【化5】
【0018】で表わされる可溶性セファロスポリン誘導
体及びその薬学的に許容される塩である。
【0019】上記式(I)において、R1 は―CX1 3
を表わし、X1 はH又はハロゲン原子、好ましくはCl
又はF、特に好ましくはFを表わす。この置換基は化合
物のエラスターゼ阻害活性に最も大きく寄与する部分で
あり、且つ、他の酵素に対する阻害作用をなくする選択
性にも寄与する部分である。
【0020】しかして活性及び選択性の上で最も好まし
いR1 は―CF3 である。
【0021】R2 は―O―Q―Z1 で表わされる基を表
わすが、ここでQは―O―と―Z1との間を炭素原子長
3〜6で連結する基を表わす。炭素原子長3〜6とは、
―O―から―Z1 に至るまでに炭素原子を最短で3〜6
経由するということであり、Q自身は直鎖状であっても
環状であってもかまわない。具体的には
【0022】
【化6】
【0023】等のヘテロ原子を含有していてもよい炭化
水素基が挙げられる。
【0024】Z1 は―COOH、―SO3 H又は―OH
を表わす。但し、Z1 が―OHの場合、Qは
【0025】
【化7】
【0026】であることが必要であり、しかも―OHは
該Qのフェニレン基に結合するものである。
【0027】しかしてR2 の具体例としては、
【0028】
【化8】
【0029】が挙げられる。
【0030】本発明の化合物において基R2 は化合物の
血液中の安定性に対して最も寄与するところが大きく、
また活性及び水溶性向上にも寄与する。
【0031】かかる観点から好ましいR2 は
【0032】
【化9】
【0033】である。
【0034】またR3 は一般にセファロスポリン系抗生
物質で用いられる側鎖が用い得る。
【0035】具体的には
【0036】
【化10】
【0037】等があげられ、好ましくは―H、―OCO
CH3 が挙げられる。
【0038】以上、本発明化合物について、それぞれの
置換基が独自に個別の寄与をするごとく説明したが、当
業者なら容易に理解しうるごとく、これらの置換基のみ
において化合物の特定の特性を制御しうるわけではな
く、化合物の特性は化合物全体の構造からもたらされる
ものであることは言うまでもない。
【0039】本発明のセファロスポリン誘導体は、エラ
スターゼ阻害活性、血中安定性及び水溶性の点で優れた
特性を有するものであるが、かかる優れた特性を兼ね備
える代表的化合物を例示すれば以下のようなものが挙げ
られる。
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】かかる本発明の化合物は、エラスターゼ阻
害活性がIC50で0.03〜10μM、好ましくは0.
03〜1.0μMと高い活性を示す。ここでエラスター
ゼ阻害活性とは阻害剤をジメチルスルフォキシド(最終
的に6.7%濃度)に溶解し、トリスバッファー(50
mM、pH8.0)中のヒト白血球エラスターゼ(カル
ビオケム社製、最終的に0.02μM濃度)に加え、更
にメトキシサクシニル―アラニル―アラニル―プロリル
―バリン―p―ニトロアニリド(シグマ社製、最終的に
0.2mM濃度)のジメチルホルムアミド溶液を加え
て、25℃で2分後に遊離するp―ニトロアニリンの吸
光度を測定し、阻害剤のない場合の1/2の吸光度を示
す阻害剤濃度を求めてこれをIC50とすることで測定さ
れる値である。
【0043】また本発明の化合物は、血中安定性がプラ
ズマ中の半減期(t1/2 )で表わして、10分間以上、
好ましくは15分間以上と優れた性質を示す。ここでプ
ラズマ中の半減期とは、ハムスターのプラズマ中に試験
化合物を0.01〜0.1mg/mlで溶解し、pH7.
0、37℃でインキュベートして該試験化合物の減少を
高速液体クロマトグラフィーを用いて内部標準法により
測定し、試験化合物が最初の濃度の1/2となる時間を
求めることで表わされる値であり、in vivoで活
性を認めるためには10分間以上あることが望まれる。
【0044】本発明の化合物はまた、水溶性にも優れて
いる。本発明の化合物をエラスターゼ阻害剤として用い
る場合、それを経気道的に適用するか、静注で適用する
かに係りなく水溶性であることが要求される。特に静注
用の場合、高い水溶性、例えば10mg/ml以上が必要で
ある。
【0045】本発明の化合物は、水溶性が5mg/ml以上
であり、更に好ましい群では20mg/ml以上、特に好ま
しい群では100mg/ml以上である。
【0046】ここで水溶性とはpH7における蒸留水へ
の溶解度であり25℃で測定した値である。溶解に際し
ては該化合物が遊離のカルボン酸の場合には蒸留水に分
散しておき、NaHCO3、Na2CO3、NaOHある
いはこれらの1〜2N水溶液を加えpH7まで中和する
ことにより溶解し、該化合物がそのままで可溶のNa塩
等の場合には蒸留水に溶解したのち前記1〜2Nアルカ
リ水溶液あるいは1〜2N塩酸をもちいてpH7に調整
するのが好ましい。
【0047】更に、一般に酵素阻害剤には前記特性の他
に選択性、即ち目的の酵素のみに作用し、他の酵素には
作用しないという特性も必要とされる。
【0048】本発明化合物は、他の酵素としてヒトのト
ロンビン及びヒトのトリプシンを選んで、その作用特異
性を表わした場合、その値が1000以上という選択性
を有している。
【0049】ここで選択性とはトロンビン、トリプシン
のIC50に対するエラスターゼのIC50の比の値であ
る。トロンビン、トリプシンのIC50の測定は酵素濃度
0.01μM、基質としてN―カルボベンゾキシ―グリ
シル―プロピル―アルギニン―p―ニトロアニリドを用
いる他はエラスターゼと同様に測定することにより得ら
れる。
【0050】以上説明した本発明の化合物は、以下の手
順で製造することができる。
【0051】本発明の化合物を製造する全体的方法は、
セファロスポリン誘導体を製造する技術分野で公知の方
法を組み合わせた種々の方法が容易に考えられるが、最
も簡単な方法を反応式で示せば以下のとおりである。
【0052】
【化13】
【0053】ここで7位のR1 CONHがα位についた
ものとβ位についたものが存在しうるが、純粋な異性体
を得るために、1位のスルフィド基が酸化された後のい
ずれかの段階で異性化することができる。それにより例
えば下記反応式で示されるように一方の異性体のみを得
ることができる。
【0054】
【化14】
【0055】イ)化合物1→化合物2 化合物1と(R1 CO)2 Oとを1:1.3のモル比で
トリフルオロ酢酸中、10〜30wt%濃度で0℃〜室
温で30分間〜2時間攪拌する。反応終了後、減圧下溶
媒を蒸発させ、得られる残渣を次の反応に供する。
【0056】ロ)化合物2→化合物3 イ)で得られた生成物に約10wt%となるよう水を加
え、NaHCO3 でpH5〜6に調整し溶解する。これ
に等モル量の2KHSO5 ・KHSO4 ・K2SO
4 (アルドリッチ社製“オキソン”)を2N―NaOH
でpH5〜6に調整しながら加える。室温で5時間攪拌
したのちメタノールを等容量加え、生じた沈澱を濾別
し、濾液にメタノールと同量の酢酸エチルを加え、10
%KHSO4 水溶液で2回洗浄したのち、MgSO4 で
乾燥し、減圧下溶媒を留去する。これをエチルエーテル
に溶解し、ヘキサンで再沈澱させることにより化合物3
を得る。
【0057】ハ)化合物3→化合物4 ロ)で得られた生成物をテトラヒドロフランに溶解し、
氷冷する。氷冷下、PCl5 を上記生成物に等モルにな
るように添加し、更に脱酸剤として等モル量のピリジン
を加える。次いでR2 ―Hを等モル量、ピリジンを等モ
ル量加え、更に30分間、攪拌下反応させる。酢酸エチ
ルを加え、10%KHSO4 水溶液で2回洗浄し、飽和
食塩水で洗浄したのち、MgSO4 で乾燥する。溶媒を
留去することにより化合物4を得る。化合物4のアセト
キシメチル基がメチル基、メトキシ基等の化合物はここ
までと同様にして得られる。
【0058】ニ)化合物4→化合物5 ハ)で得られた生成物をアセトニトリル中に溶解し、三
弗化ホウ素エーテル錯体3倍モルの存在下、R3 Hを添
加し、50℃で24時間攪拌下反応させる。冷却し酢酸
エチルを加え、10%KHSO4 水、水、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4 で乾燥する。溶媒を留去して化合物
5を得る。ここにR3 Hはメルカプト化合物である。
【0059】ホ)化合物5→化合物6 ニ)で得られた生成物を氷冷下CH2 Cl2 あるいはテ
トラヒドロフランに溶解し、等モル量のEt3 Nを添加
し、同温度で2時間放置する。酢酸エチルを加え、10
%KHSO4 水、水、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥する。溶媒を留去したのち、等容量〜10倍量の
メタノール、エタノールあるいはイソプロパノールを加
え溶解したのち冷蔵庫にて放置し、析出する溶媒和物を
濾取する。この溶媒和物を水中に分散させたのち濾取す
るか、あるいは凍結乾燥して化合物6を得る。
【0060】なお、これらの反応の各段階でシルカゲル
等によるカラムクロマトグラフィー分離、再結晶、高速
液体クロマトグラフィーによる分離等の手段による精製
を用いてもよい。
【0061】また化合物5を得る別法もある。化合物4
の3位のアセトキシメチル基のかわりにクロロメチル
基、ブロモメチル基等のハロメチル基、―CH2 Xで置
換された化合物4′をH―R3 と反応することによって
も得られる。
【0062】
【化15】 ヘ)化合物4′→化合物5 化合物4′を20〜50%アセトン水溶液に溶解し、H
―R3 等モル、NaHCO3 等モルを加え室温で反応す
る。30分〜数時間後N―HClで酸性としたのち、減
圧下アセトンを留去し、酢酸エチルを加え、水洗、飽和
食塩水洗浄後MgSO4 で乾燥する。溶媒を留去して化
合物5を得る。
【0063】またこの反応の際KI、NaIを加えると
反応が速やかに進行する。
【0064】以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。
【0065】
【実施例1】7β―トリフルオロアセトアミド―3―ア
セトキシメチル―3―セフェム―4―カルボン酸―1,
1―ジオキサイド4.0gをテトラヒドロフラン50ml
に溶解し、氷冷下五塩化リン2.1g、ピリジン0.8
1mlを加える。次いで4―ヒドロキシメチル安息香酸
1.5gを加え、更にピリジン0.81mlを加える。同
温度で30分間攪拌したのち、酢酸エチルを加えて抽出
し、10%KHSO4 水溶液及び飽和食塩水で洗浄した
のち、MgSO4 で乾燥し、溶媒を留去する。残渣をテ
トラヒドロフランに再度溶解し、トリエチルアミン1.
4mlを氷冷下に加え、更に3時間反応する。
【0066】酢酸エチルを加え、5%KHSO4 水溶液
及び飽和食塩水で洗浄したのちMgSO4 で乾燥し、溶
媒を留去する。残渣にエタノール20mlを加え室温で3
0分間攪拌したのち結晶を濾別し、少量のエタノールで
洗浄し乾燥する。これに水50mlを加えて分散したのち
凍結乾燥して(4―カルボキシベンジル)―7α―トリ
フルオロアセトアミド―3―アセトキシメチル―3―セ
フェム―4―カルボキシレート―1,1―ジオキサイド
3.8gを得る(化合物I)。 NMR(DMSO―d6 )δ(ppm):3.74, 4.26(A
Bq,J=18Hz,1H), 4.68, 7.60(ABq,J=13.5Hz,1H),5.3-5.5
(m,4H), 7.51(d,J=8.3Hz,2H), 8.03(d,J=8.3Hz,2H),10.
2(d,J=8.1Hz,1H). IR(cm-1):1820, 1800, 1730, 1680, 1610, 1550,
1320, 1210, 1165, 1120, 1090,1065, 1020, 975
【0067】
【実施例2】7β―トリフルオロアセトアミド―3―ア
セトキシメチル―3―セフェム―4―カルボン酸―1,
1―ジオキサイド800mgをN,N′―ジメチルホルム
アミドに溶解し、氷冷下五塩化リン420mg、ピリジン
162μlを加える。次いで4―ヒドロキシメチルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム塩420mg、次いでトリエチ
ルアミン556μlを加え室温まで昇温し、1時間反応
する。再度氷冷し、トリエチルアミン556μlを加え
3時間攪拌する。2N―塩酸2mlを加えたのち減圧下濃
縮し、これを高速液体クロマトグラフィー(カラム:イ
ナートシル(商標登録)PREP―ODS、溶媒:50
%メタノール―水)で分取し、凍結乾燥して(4―スル
フォベンジル)―7α―トリフルオロアセトアミド―3
―アセトキシメチル―3―セフェム―4―カルボキシレ
ート―1,1―ジオキサイドを得る(化合物II)。 IR(cm-1):1795, 1720, 1645, 1550, 1425, 1260,
1030, 1005.
【0068】
【実施例3】7β―トリフルオロアセトアミド―3―ア
セトキシメチル―3―セフェム―4―カルボン酸―1,
1―ジオキサイド400mgをN,N′―ジメチルホルム
アミド5mlに溶解し、氷冷下p―ヒドロキシメチルフェ
ニル酢酸ナトリウム塩188mgを加え室温まで温度を上
昇させた後1時間反応する。トリエチルアミン250μ
lを加え、3時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去した
のち高速液体クロマトグラフィーで分取して(4―カル
ボキシメチルベンジル)―7α―トリフルオロアセトア
ミド―3―アセトキシメチル―3―セフェム―4―カル
ボキシレート―1,1―ジオキサイドを得る(化合物II
I )。 IR(cm-1):1795, 1725, 1710, 1590, 1335, 1235,
1165, 1120.
【0069】
【実施例4〜7】実施例3のヒドロキシメチルフェニル
酢酸ナトリウム塩のかわりに対応する各ナトリウム塩を
用い、後は実施例3と同様にして下記表1の化合物を得
る(化合物IV〜VII )。
【0070】
【表1】
【0071】
【実施例8、9】(4―カルボキシベンジル)―7β―
トリフルオロアセトアミド―3―クロロメチル―3―セ
フェム―4―カルボキシレート―1,1―ジオキサイド
1.03gをアセトン50mlに溶解し、2―メルカプト
イミダゾール200mgを加える。NaHCO3 680mg
とKI3.3gを水40mlに溶解した混合物を加え、室
温で3時間反応する。N―HClで酸性としたのち、ア
セトンを減圧下留去し、酢酸エチルで抽出する。MgS
O4 で乾燥し、溶媒を留去し、これを高速液体クロマト
グラフィーで分取して凍結乾燥し、(4―カルボキシベ
ンジル)―7α―トリフルオロアセトアミド―3―
[(イミダゾール―2―イル)―チオメチル]―3―セ
フェム―4―カルボキシレート―1,1―ジオキサイド
を得る(化合物VIII)。 IR(cm-1):1800, 1710, 1650, 1235, 1190, 1170,
1135, 1110, 1015. チオフェノール220mgを用いる他は同様にして(4―
カルボキシベンジル)―7α―トリフルオロアセトアミ
ド―3―(フェニルチオメチル)―3―セフェム―4―
カルボキシレート―1,1―ジオキサイドを得る(化合
物IX)。 IR(cm-1):1790, 1710, 1610, 1540, 1315, 1220,
1150, 1105, 1010.
【0072】
【実施例10】7β―トリフルオロアセトアミド―3―
メチル―3―セフェム―4―カルボン酸―1,1―ジオ
キサイド720mgを用いる他は実施例2と同様にして
(4―スルフォベンジル)―7α―トリフルオロアセト
アミド―3―メチル―3―セフェム―4―カルボキシレ
ート―1,1―ジオキサイドを得る(化合物X)。 IR(cm-1):1790, 1725, 1330, 1220, 1160, 1125,
1035, 1005.
【0073】
【実施例11】7β―アセトアミド―3―アセトキシメ
チル―3―セフェム―4―カルボン酸―1,1―ジオキ
サイド3.5gを用いる他は実施例1と同様にして(4
―カルボキシベンジル)―7α―アセトアミド―3―ア
セトキシメチル―3―セフェム―4―カルボキシレート
―1,1―ジオキサイドを得る(化合物XI)。 IR(cm-1):1795, 1740, 1330, 1220, 1160, 1120.比較化合物I 米国特許第4,547,371号の実施例に従いベンジ
ル―7α―トリフルオロアセトアミド―3―アセトキシ
メチル―3―セフェム―4―カルボキシレート―1,1
―ジオキサイドを得る。
【0074】比較化合物II 4―カルバモイル―ベンジルアルコール300mgを用い
る他は、実施例2と同様にして(4―カルバモイルベン
ジル)―7α―トリフルオロアセトアミド―3―アセト
キシメチル―3―セフェム―4―カルボキシレート―
1,1―ジオキサイドを得る。 IR(cm-1):1790, 1730, 1330, 1225, 1170, 1120,
1050, 1030, 980.比較化合物III ヒドロキシ酢酸ナトリウム98mgを用いる他は実施例3
と同様にして(カルボキシメチルベンジル)―7α―ト
リフルオロアセトアミド―3―アセトキシメチル―3―
セフェム―4―カルボキシレート―1,1―ジオキサイ
ドを得る。 IR(cm-1):1810, 1740, 1725, 1625, 1545, 1330,
1300, 1230, 1180, 1050.比較化合物IV 7β―トリフルオロアセトアミド―3―アセトキシメチ
ル―3―セフェム―4―[2―(S)―カルボキシピロ
リジンカルボキシアミド]―1,1―ジオキサイド51
2mgを5mlのテトラヒドロフランに溶解し、トリエチル
アミン280μlを加え室温で2時間反応したのち減圧
下留去し、残渣を高速液体クロマトグラフィーで分取
し、7α―トリフルオロアセトアミド―3―アセトキシ
メチル―3―セフェム―4―[2―(S)―カルボキシ
ピロリジンカルボキシアミド]―1,1―ジオキサイド
を得る。 IR(cm-1):1790, 1725, 1630, 1550, 1330, 1230,
1170, 1130, 1090, 1050. 下記表2に実施例1〜11で製造される化合物I〜XIの
活性を示す。
【0075】
【表2】
【0076】下記表3に比較化合物I〜IVの活性を示
す。
【0077】
【表3】
【0078】下記表4にプラズマ中の安定性t
1/2 (分)と水溶性(mg/ml)の値を示す。
【0079】
【表4】
【0080】化合物I〜XIはヒトトリプシン、ヒトトロ
ンビンに対しいずれも1000以上の選択性を有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 501/36 101 9284−4C // A61K 31/545 ABE 9360−4C ABG 9360−4C ABJ 9360−4C ACD 9360−4C ADZ 9360−4C AED 9360−4C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 で表わされる可溶性セファロスポリン誘導体。
  2. 【請求項2】 ハムスタープラズマ中の安定性が10分
    以上であり、且つ蒸留水に対する溶解性が2mg/ml以上
    である請求項1記載の可溶性セファロスポリン誘導体。
  3. 【請求項3】 蒸留水に対する溶解性が10mg/ml以上
    である請求項2記載の可溶性セファロスポリン誘導体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503447A (ja) * 2003-08-25 2007-02-22 リヴァアックス ファーマスーティカルズ,エルエルシー 神経治療セファゾリン経口投与組成物

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