JPH0665308A - ビニル系重合体粒子及び発泡性ビニル系重合体粒子の製造法 - Google Patents

ビニル系重合体粒子及び発泡性ビニル系重合体粒子の製造法

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JPH0665308A
JPH0665308A JP2313693A JP2313693A JPH0665308A JP H0665308 A JPH0665308 A JP H0665308A JP 2313693 A JP2313693 A JP 2313693A JP 2313693 A JP2313693 A JP 2313693A JP H0665308 A JPH0665308 A JP H0665308A
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polymer particles
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vinyl polymer
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JP2313693A
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Yuji Kobayashi
雄二 小林
徹 ▲吉▼川
Toru Yoshikawa
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Hitachi Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/18Suspension polymerisation

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビニル系単量体と重合開始剤とを含む重合性
単量体混合物を難溶性燐酸塩と陰イオン界面活性剤とを
加えた水性媒体中で懸濁重合するのに際し、80℃〜9
0℃の範囲の温度に昇温して重合を開始するとともに重
合転化率40重量%未満までの重合温度を80℃〜90
℃の範囲の温度とし、重合転化率40重量%〜95重量
%の間で重合温度を少なくとも5℃以上上げて90℃〜
100℃の範囲の温度とすることを特徴とするビニル系
重合体粒子の製造法。 【効果】 重合体粒子の粒径分布や他の発泡特性を損う
ことなく、発泡成形品の外観が向上する重合体粒子が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、品質及び成形性に優れ
るビニル系重合体粒子の製造法および成形品の表面平滑
性に優れる発泡性ビニル系重合体粒子の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、発泡成形品の表面に各種の印刷が
行われることが多くなり、表面平滑性に優れた発泡成形
品が求められるようになってきた。これは発泡成形品の
表面に凹凸があると、凹部分が印刷されず白く残り印刷
外観の見映えが低下するためである。特に発泡性重合体
粒子を使用する発泡ポリスチレンでは発泡粒子間の間隙
が十分に埋まりにくいため、表面平滑性を向上させるこ
とが一層要求される。この発泡ポリスチレン用重合体粒
子を得るために従来からベンゾイルペルオキシドやラウ
ロイルペルオキシド等の過酸化物系開始剤及びアゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物系開始剤が使用され
てきた。しかしながらこれらの開始剤を使用した発泡性
重合体粒子では、成形品の表面平滑性に優れた発泡成形
品を得ることが困難であった。
【0003】特開昭58−222121号公報、特開昭
62−11740号公報、特開昭61−214544号
公報、特開昭63−69844号公報、特開平1−28
9841号公報および特開平1−299843号公報に
は発泡剤を含浸した発泡ポリスチレン用重合体粒子の表
面に表皮部を侵食する表面添加剤を塗ることにより表層
部に発泡しない層を設け発泡成形品の表面平滑性を向上
させる方法が記載されているが、この方法では発泡成形
品の表面平滑性が向上するものの、発泡剤であるガスが
逸散しやすく、発泡性ポリスチレン重合体粒子の製品と
しての寿命が短くなるという欠点がある。
【0004】また特開平3−39334号公報には本発
明とは別の目的で重合バッチを最大で数時間80℃〜9
0℃に迅速加熱して重合開始し、反応温度を毎時8℃〜
17℃ずつ120℃〜130℃まで上昇させ、100℃
に到達した際に交換率は30%〜60%で、最高温度に
到達した際に変換率は少なくとも80%で、バッチを1
00℃〜130℃の温度で、重合体中の残留単量体含量
を0.1%未満に減少するまで維持して、パール状の重
合体を得る方法が記載されているが、この方法では反応
時間を減少させることができるが、得られる発泡性重合
体粒子の品質再現性に問題があり、工業上可能な操作範
囲が非常に狭い欠点があり、さらには粒径分布の狭い重
合体粒子が得られない等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発泡成形品の表面平滑
性について種々検討した結果、重合後期の重合温度を上
昇させることにより、上記欠点が解消され、表面平滑性
が向上することを見出し本発明に至った。すなわち本発
明は、ビニル系単量体と重合開始剤とを含む重合性単量
体混合物を難溶性燐酸塩と陰イオン界面活性剤とを加え
た水性媒体中で懸濁重合するのに際し、重合開始から重
合転化率が40重量%未満までの重合温度を80℃〜9
0℃の範囲の温度とし、重合転化率が40重量%〜95
重量%の間で重合温度を少なくとも5℃以上上げて90
℃〜100℃の範囲の温度とすることを特徴とするビニ
ル系重合体粒子の製造法に関する。また、本発明は、該
ビニル系重合体粒子の製造法において重合途中又は重合
後、発泡剤を含浸させることを特徴とする発泡性ビニル
系重合体粒子の製造法に関する。
【0006】本発明は、懸濁安定化剤として難溶性燐酸
塩及び陰イオン界面活性剤を含む水性媒体に、ビニル系
単量体及びビニル系単量体に可溶な重合開始剤を含有す
る重合性単量体混合物を添加して懸濁重合を開始し、重
合後期の重合温度を上昇させることにより発泡性重合体
粒子の粒径分布や発泡特性を悪化させることなく、優れ
た成形品の表面平滑性を与える発泡性ビニル系重合体粒
子を提供するものである。本発明の重合条件を満たすこ
とができなければ重合体粒子の粒径分布や発泡特性が良
好でも、外観の優れた成形品を得ることができない。
【0007】一般にビーズを用いた発泡成形品は、懸濁
重合により重合したビニル系重合体粒子に発泡剤を含浸
させた後、この発泡性ビニル系重合体粒子をスチーム等
で予備発泡させ、次いで予備発泡粒子を金型に充填し、
これをスチーム等で再び発泡させて製造される。この様
にして得られる発泡成形品の表面平滑性は予備発泡粒子
の性状に強く依存する。この発泡成形品の表面平滑性に
ついて種々検討した結果、表面平滑性は意外にも重合後
期の重合温度により大きく影響されることを見出した。
すなわち重合後期の重合温度を上昇させると、発泡性ビ
ニル系重合体粒子を予備発泡させたときに、発泡粒子表
面のセル(気泡)の膜厚が内部のセルの膜厚より増大
し、このためにスチーム成形時のスチームに対する耐熱
性が増加し、表面平滑性が向上するという知見を見出し
た。従来の様に重合初期から重合終了まで一定温度で重
合した発泡性ビニル系重合体粒子から得られる予備発泡
粒子は表面のセルの膜厚と内部セルの膜厚がほぼ同じ厚
みか表面のセルの膜厚のほうが薄く、発泡成形後の成形
品の表面平滑性に劣る結果となる。本発明の方法は重量
転化率が40重量%以降に重合温度を少なくとも5℃以
上上昇させることで予備発泡粒子のセル構造を耐熱性に
優れる構造に変化させることができる。
【0008】本発明では重合性単量体と重合開始剤の水
性媒体懸濁液をまず80℃〜90℃の温度に昇温して重
合を開始するとともに少なくとも重合転化率が40重量
%未満の重合温度は80℃〜90℃の温度とする(な
お、当然80℃〜90℃への昇温の間にもある程度重合
は進行する)。好ましい重合温度は83℃〜86℃であ
る。昇温して重合を開始してから重合転化率が40重量
%未満の重合温度は製造工程の管理及び品質の安定化の
面から一定であることが好ましい。この範囲の重合温度
が90℃を超える場合には本発明の効果は得られず、ま
た過酸化物系重合開始剤の種類によっては粒径分布が幅
広くなる問題点がある。特にt−ブチルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエートを開始剤として使用した場合に
は得られる重合体粒子の粒径分布が幅広くなる問題点が
ある。この範囲の重合温度が80℃未満では重合時間が
著しく長くなるとともに重合体粒子の粒径分布が幅広く
なる。重合温度である80℃〜90℃までの昇温速度は
0.5℃/分〜2℃/分とするのが好ましい。昇温速度
がこれより遅いと合成時間が長くなり、一方これより速
いと重合温度のコントロールが難しくなる。このような
昇温速度に従えば、重合転化率が5重量%以下の間に昇
温を完了することができる。
【0009】重合転化率が40重量%〜95重量%の間
では、重合温度は少なくとも5℃以上上げて90℃〜1
00℃にすることが必要である。好ましくは8℃以上で
ある。具体的には重合温度を93℃から97℃にするこ
とが好ましい。重合転化率が40重量%以上〜95重量
%の間での重合温度の上昇が5℃未満の場合には予備発
泡粒子のセル構造を耐熱性に優れる構造に変化させるこ
とができない。重合転化率が40重量%〜95重量%の
間で上昇させた重合温度が90℃未満では本発明の効果
が得られず、また重合転化率が40重量%〜95重量%
の間で上昇させた重合温度が100℃を超えると懸濁系
が不安定化し、巨大粒子の生成や重合装置への重合物の
付着が増加する問題点を生じる。重合温度を5℃以上上
げる時期は重合転化率が40重量%以降、好ましくは重
合転化率が50重量%〜70重量%、特に好ましくは重
合転化率が50重量%から65重量%の間である。重合
転化率が40重量%未満では本発明の効果が得られなく
なるだけでなく、得られる重合体粒子の粒径分布が幅広
くなる問題が生じる。重合温度は必ずしも一度に上げる
必要はなく、段階的に上昇させても連続的に上昇させて
も良い。最終的に5℃以上の差があれば本発明の効果を
得ることができる。例えば30分以内に10℃以上上昇
させても良いし、2時間を要して5℃ずつ2段階に上げ
ても良い。昇温速度は特に制限されないが、0.2℃/
分〜1℃/分が好ましい。
【0010】ビニル系単量体に可溶な重合開始剤として
は、半減期が10時間となる温度(以下10時間半減期
温度とする)が65℃〜80℃である重合開始剤が好ま
しい。さらには、10時間半減期温度が70℃〜75℃
である重合開始剤が好ましい。重合開始剤としてはベン
ゾイルペルオキシド、t−ブチルペルオキシ−2エチル
ヘキサノエート、メチルベンゾイルペルオキシド等の従
来の有機過酸化物系重合開始剤を使用することができる
が、過酸ジアシル系重合開始剤よりも過酸エステル系重
合開始剤のほうが本発明の効果をより顕著に得られるの
で好ましい。10時間半減期温度がこの範囲以外の重合
開始剤では本発明の温度条件で粒径が揃い、表面平滑性
の優れる重合体粒子を得ることが困難になる。重合開始
剤はビニル系単量体全量に対して、一般に0.05重量
%〜1重量%の範囲で使用される。好ましくは0.20
重量%〜0.35重量%である。重合開始剤は組合せて
使用することも可能である。一般に、発泡性ポリスチレ
ン重合体粒子を合成する場合は本発明に記載されるよう
な重合開始剤が使用されるが、ポリスチレン重合体粒子
中の残存単量体を減少させるためにより高温で分解する
重合開始剤も併用される。例えばt−ブチルペルオキシ
ベンゾエートやt−ブチルペルオキシイソプロピルカー
ボネートなどを併用することができる。
【0011】懸濁重合に使用する難溶性燐酸塩としては
リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、リン酸マ
グネシウム、リン酸バリウム、リン酸ストロンチウム、
リン酸アルミニウム、リン酸鉄、リン酸コバルト、ピロ
リン酸カルシウム等を使用することができるが、リン酸
三カルシウム、ヒドロキシアパタイトが一般的に使用さ
れる。添加量は重合性単量体の全量に対して0.1重量
%〜0.8重量%が好ましく、特に0.15重量%〜
0.4重量%が好ましい。
【0012】陰イオン界面活性剤としては、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナト
リウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ヂオクチルス
ルホコハク酸ナトリウム等を使用することができる。添
加量は重合性単量体の全量に対して0.0001重量%
〜0.01重量%が好ましい。水性媒体としては、主に
水が使用される。水性媒体中に公知の可溶性の無機塩、
例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナリトウ
ム等が含まれていても良い。これらの可溶性の無機塩は
重合体粒子の粒径分布を狭くする効果がある。
【0013】ビニル系単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン等の
スチレン及びその誘導体、アクリロニトリル、ビニルピ
ロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ボリ
ブタジエン、炭素数1〜8のアルコールとアクリル酸ま
たはメタクリル酸のエステルなどを用いることができる
が、発泡性ビニル系重合体粒子とする際は、スチレンま
たはスチレン誘導体を50重量%以上使用するのが好ま
しい。
【0014】最初に添加される単量体混合物は、ビニル
系単量体と重合開始剤の他に、気泡形成剤として公知の
エチレン酢ビ共重合体、エチレンビスステアリルアミ
ド、メチレンビスステアリルアミド等を含んでいてもよ
い。さらにはジオクチルアジペート、ジオクチルフタレ
ート等の可塑剤を含んでいても良い。
【0015】全ビニル系単量体と水性媒体との重量比は
0.8/1〜1.2/1(前者/後者)が好ましい。得
られるビニル系重合体粒子を発泡性ビニル系重合体粒子
とするには、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
シクロペンタン、シクロヘキサン等の炭化水素、メチレ
ンクロリド、ジクロルジフルオロメタン、トリフルオロ
メタン等のハロゲン炭化水素またはこれらの混合物など
の発泡剤を重合途中または重合後に公知の方法で含浸さ
せることにより得ることができる。この方法によれば平
滑な表面を有する外観の優れた成形品を与える発泡性ビ
ニル系重合体粒子を得ることができる。なお本発明では
重合転化率は重合途中の油滴から比重法により求めた。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。な
お、成形品の表面平滑性の尺度を次の方法で求めて表面
平滑性の良否を判定した。すなわち成形品表面の凹凸
(発泡粒子間の間隙)を非接触方式の表面粗さ計で測定
し、陥没深さの大きいものほど、表面平滑性が悪いと判
定した。また重合体粒子の粒径分布と平均粒径は、それ
ぞれ偏差係数Cvとメディアン径で示す。すなわち累積
重量分布曲線を基にして累積重量が15%、50%、8
5%となる粒径をそれぞれd15、d50、d85とし偏差係
数CvをCv=(d85−d15)/d50の式で求め、粒径
分布の広狭を判断した。Cv値が大きい程粒径分布は広
く、小さい程粒径分布は狭くなる。平均粒径は前述のd
50で代表されるメディアン径を採用した。
【0017】実施例1 4lオートクレーブに10重量%リン酸三カルシウム分
散液(日本化学工業(株)製、商品名スーパータイト1
0)24g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(和光純薬工業(株)製)0.048g、10重量%硫
酸ナトリウム(和光純薬工業(株)製)5g、イオン交
換水1176gを入れてよく撹拌し均一な混合溶液とし
た。次いでt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノ
エート(日本油脂製、商品名パ−ブチルO)3.2g
(0.28重量%)、t−ブチルペルオキシ−イソプロ
ピルカーボネート(日本油脂(株)製、商品名パーブチ
ルI)0.40g、及びエチレン酢ビ共重合体(日本合
成(株)製、商品名ソアレックスCH)1.2gを溶解
したスチレン(電気化学工業(株)製)1150gを撹
拌しながら添加し、1℃/分の昇温速度で86℃に昇温
して重合を開始した。重合転化率が40重量%に達した
時点で10%リン酸三カルシウム分散液12gを加え、
40分後(重合転化率52重量%)に20分かけて96
℃に昇温して重合を進めた。重合転化率が95重量%に
達した時点でさらに10重量%リン酸三カルシウム分散
液35gを加えた後、シクロヘキサン11gとブタン5
0gとを1時間要して導入した。その後120℃に2時
間を要して昇温し、120℃に5時間保った後、室温ま
で冷却して目的とする発泡性ポリスチレン重合体粒子を
得た。得られた発泡性ポリスチレン重合体粒子の平均径
50は0.91mmで偏差係数Cv値は0.40であっ
た。得られた発泡性重合体粒子を55ml/gに予備発泡し
た。予備発泡粒子の表皮部のセル膜厚は2.2μmで内
部のセル膜厚は1.0μmであった。予備発泡粒子を2
4時間熟成し、0.078MPaのスチーム圧で5秒間
加熱成形を行った。得られた成形品表面の最大陥没深さ
は77μmであった。なお、セル膜厚は、予備発泡粒子
をカミソリで切断し、その断面のSEM写真(×100
0)から任意に選んだ10ヵ所のセル膜厚を測定し、そ
の平均値より求めた。
【0018】実施例2 実施例1において重合途中(重合転化率40重量%で1
0重量%リン酸三カルシウムを添加した40分後)で9
3℃に昇温した以外は実施例1と同様に懸濁重合を行
い、発泡性重合体粒子を得た。得られた発泡性ポリスチ
レン重合体粒子の平均径d50は0.92mmで偏差係数C
v値は0.41であった。得られた発泡性重合体粒子を
55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮部のセル
膜厚は1.8μmで内部のセル膜厚は1.1μmであっ
た。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1と同様の
成形条件を行った。得られた成形品表面の最大陥没深さ
は80μmであった。
【0019】比較例1 実施例1において重合途中で(実施例2と同じ時期)で
昇温を行わなかった以外は実施例1と同様に懸濁重合を
行い、発泡性重合体粒子を得た。得られた発泡性ポリス
チレン重合体粒子の平均径d50は0.93mmで偏差係数
Cv値を0.40であった。得られた発泡性重合体粒子
を55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮部のセ
ル膜厚は0.9μmで内部のセル膜厚は1.4μmであ
った。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1と同様
の成形条件で成形を行った。得られた成形品表面の最大
陥没深さは90μmであった。
【0020】比較例2 実施例1において重合途中(実施例2と同じ時期)で9
0℃に昇温した以外は実施例2と同様に懸濁重合を行
い、発泡性重合体粒子を得た。得られた発泡性ポリスチ
レン重合体粒子の平均径d50は0.92mmで偏差係数C
v値は0.41であった。得られた発泡性重合体粒子を
55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮部のセル
膜厚は1.1μmで内部のセル膜厚は1.2μmであっ
た。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1と同様の
成形条件で成形を行った。得られた成形品表面の最大陥
没深さは88μmであった。
【0021】比較例3 実施例1において重合初期の重合温度を91℃とした以
外は実施例1と同様に懸濁重合を行い、発泡性重合体粒
子を得たが、粒径分布が広くなった。得られた発泡性ポ
リスチレン重合体粒子の平均径d50は0.92mmで偏差
係数Cv値は0.55であった。得られた発泡性重合体
粒子を55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮部
のセル膜厚は1.3μmで内部のセル膜厚は1.2μm
であった。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1と
同様の成形条件で成形を行った。得られた成形品表面の
最大陥没深さは85μmであった。
【0022】比較例4 実施例1において重合転化率30重量%で重合温度を8
6℃から92℃に昇温した以外は実施例1と同様に懸濁
重合を行い、発泡性重合体粒子を得たが、粒径分布が広
くなった。得られた発泡性ポリエスチレン重合体粒子の
平均径d50は0.94mmで偏差係数Cv値は0.47で
あった。得られた発泡性重合体粒子を55ml/gに予備発
泡した。予備発泡粒子の表皮部のセル膜厚は1.4μm
で内部のセル膜厚は1.2μmであった。予備発泡粒子
を24時間熟成し、実施例1と同様の成形条件で成形を
行った。得られた成形品表面の最大陥没深さは86μm
であった。
【0023】実施例3 実施例1において重合転化率70重量%で重合温度を8
6℃から93℃に昇温した以外は実施例1と同様に懸濁
重合を行い、発泡性重合体粒子を得た。得られた発泡性
ポリスチレン重合体粒子の平均径d50は0.90mmで偏
差係数Cv値は0.41であった。得られた発泡性重合
体粒子を55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮
部のセル膜厚は1.6μmで内部のセル膜厚は1.2μ
mであった。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1
と同様の成形条件で成形を行った。得られた成形品表面
の最大陥没深さは84μmであった。
【0024】比較例5 実施例1において重合転化率60重量%で102℃に昇
温した以外は実施例1と同様に懸濁重合を行い、発泡性
重合体粒子を得た。得られた発泡性ポリスチレン重合体
粒子の平均径d50は0.96mmで偏差係数Cv値は0.
49であり、一部巨大粒子が生成した。重合装置への重
合物の付着量は約3倍に増加した。得られた発泡性重合
体粒子を55ml/gに予備発泡した。予備発泡粒子の表皮
部のセル膜厚は1.6μmで内部のセル膜厚は0.8μ
mであった。予備発泡粒子を24時間熟成し、実施例1
と同様の成形条件で成形を行った。得られた成形品表面
の最大陥没深さは82μmであった。以上の各実施例及
び比較例の重合条件及び粒子の特性を表1にまとめた。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明によって安定した製法が提供さ
れ、またこれによって得られるビニル系重合体粒子は、
重合体粒子の粒径分布や他の発泡特性を損なうことなく
表面平滑性の優れた成形品を形成でき、本発明は生産性
及び品質の面から工業上極めて有益である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系単量体と重合開始剤とを含む重
    合性単量体混合物を難溶性燐酸塩と陰イオン界面活性剤
    とを加えた水性媒体中で懸濁重合するのに際し、80℃
    〜90℃の範囲の温度に昇温して重合を開始するととも
    に重合転化率が40重量%未満までの重合温度を80℃
    〜90℃の範囲の温度とし、重合転化率が40重量%〜
    95重量%の間で重合温度を少なくとも5℃以上上げて
    90℃〜100℃の範囲の温度とすることを特徴とする
    ビニル系重合体粒子の製造法。
  2. 【請求項2】 重合開始剤として半減期が10時間とな
    る温度が65℃〜80℃の範囲にある過酸化物系重合開
    始剤を用いる請求項1記載のビニル系重合体粒子の製造
    法。
  3. 【請求項3】 重合開始剤としてt−ブチルペルオキシ
    −2−エチルヘキサノエートを用いる請求項1記載のビ
    ニル系重合体粒子の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のビニル系重合
    体粒子の製造法において、重合途中又は重合後、発泡剤
    を含浸させることを特徴とする発泡性ビニル系重合体粒
    子の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009270018A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Nitto Denko Corp ポリマー粒子製造方法及びその重合装置
JP2010222490A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Kaneka Corp 発泡性スチレン系樹脂粒子

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