JPH0665809A - ポリアクリロニトリル系中空糸膜 - Google Patents
ポリアクリロニトリル系中空糸膜Info
- Publication number
- JPH0665809A JPH0665809A JP20631291A JP20631291A JPH0665809A JP H0665809 A JPH0665809 A JP H0665809A JP 20631291 A JP20631291 A JP 20631291A JP 20631291 A JP20631291 A JP 20631291A JP H0665809 A JPH0665809 A JP H0665809A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow fiber
- fiber membrane
- polyacrylonitrile
- polymer
- water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 最外層の孔径に比べ、透水量の大きい中空糸
膜を供給する。 【構成】 極限粘度[η]が2.0以上の超高重合度ア
クリロニトリル系重合体を少なくとも一成分とする中空
糸膜であり、該中空糸膜の最外層が0.1μm以下の緻
密層で、それに続く内層に巨大空孔を有し、且つ、その
一部が内表面に貫通していることを特徴とするポリアク
リロニトリル系中空糸膜。 【効果】 大規模な水及び液体の処理において、装置を
小型化でき、コストを引き下げることができる。
膜を供給する。 【構成】 極限粘度[η]が2.0以上の超高重合度ア
クリロニトリル系重合体を少なくとも一成分とする中空
糸膜であり、該中空糸膜の最外層が0.1μm以下の緻
密層で、それに続く内層に巨大空孔を有し、且つ、その
一部が内表面に貫通していることを特徴とするポリアク
リロニトリル系中空糸膜。 【効果】 大規模な水及び液体の処理において、装置を
小型化でき、コストを引き下げることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアクリロニトリル系
中空糸膜に関する。さらに詳しくは、透水性が高く、機
械的強度に優れ、特に中空糸膜の外側から被処理液を供
給するのに適した高性能ポリアクリロニトリル系中空糸
膜に関する。
中空糸膜に関する。さらに詳しくは、透水性が高く、機
械的強度に優れ、特に中空糸膜の外側から被処理液を供
給するのに適した高性能ポリアクリロニトリル系中空糸
膜に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、食品工業、製薬工業、電子工業、
医療、原子力発電、飲料水などの分野で中空糸型ろ過膜
が広く用いられている。中空糸膜としては、セルロース
アセテート、ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、
ポリスルホン等からなるものが実用化されているが、そ
の中でもポリアクリロニトリル系は、膜の孔径を制御し
やすく、透水性に優れる上、機械的特性も良いという利
点がある。ポリアクリロニトリル系中空糸膜としては、
様々な膜構造のものや化学組成のものが提案されている
が、例えば特公昭52−15072号公報、特公昭60
−39404号公報、特開昭63−190012号公報
に記載されている。
医療、原子力発電、飲料水などの分野で中空糸型ろ過膜
が広く用いられている。中空糸膜としては、セルロース
アセテート、ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、
ポリスルホン等からなるものが実用化されているが、そ
の中でもポリアクリロニトリル系は、膜の孔径を制御し
やすく、透水性に優れる上、機械的特性も良いという利
点がある。ポリアクリロニトリル系中空糸膜としては、
様々な膜構造のものや化学組成のものが提案されている
が、例えば特公昭52−15072号公報、特公昭60
−39404号公報、特開昭63−190012号公報
に記載されている。
【0003】特公昭52−15072号公報は、いわゆ
る緻密層を持たず、傾斜型多孔質層と網状多孔質構造体
からなるものであり、特公昭60−39404号公報
は、緻密層・多孔質層・巨大空孔とからなるものであ
り、いずれも分離性能に優れているが透水量が限られて
いるため、大量の水などを処理するような用途において
は、たくさんの中空糸膜を必要とし、コストが高くなる
ため、高透水量の中空糸膜が求められていた。これに対
し、特開昭63−190012号公報は、超高重合度の
アクリロニトリル重合体を用い、比較的低い重合体濃度
で紡糸しているため、外表面にのみ緻密層を有し巨大空
孔を含まない構造であり、機械的強度に優れているのみ
ならず、透水量も大きい。しかし、まだ透水量が不十分
であり、さらに高透水量の中空糸膜が求められている。
る緻密層を持たず、傾斜型多孔質層と網状多孔質構造体
からなるものであり、特公昭60−39404号公報
は、緻密層・多孔質層・巨大空孔とからなるものであ
り、いずれも分離性能に優れているが透水量が限られて
いるため、大量の水などを処理するような用途において
は、たくさんの中空糸膜を必要とし、コストが高くなる
ため、高透水量の中空糸膜が求められていた。これに対
し、特開昭63−190012号公報は、超高重合度の
アクリロニトリル重合体を用い、比較的低い重合体濃度
で紡糸しているため、外表面にのみ緻密層を有し巨大空
孔を含まない構造であり、機械的強度に優れているのみ
ならず、透水量も大きい。しかし、まだ透水量が不十分
であり、さらに高透水量の中空糸膜が求められている。
【0004】本発明者らは、かかる現状に鑑み鋭意検討
を進めた結果、本発明をなすに至った。
を進めた結果、本発明をなすに至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、従来のポリアクリロニトリル系中空糸膜に比較し
て透水量が大きく、実用に耐える強度を有する中空糸膜
を提供するにある。
的は、従来のポリアクリロニトリル系中空糸膜に比較し
て透水量が大きく、実用に耐える強度を有する中空糸膜
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次の構成を有す
る。
る。
【0007】1.超高重合度のアクリロニトリル系重合
体を少なくとも一成分とする中空糸膜であって、中空糸
膜の最外層が0.1μm以下の孔径を有する緻密層から
なり、該緻密層に続く内層に長径が10〜200μm、
短径が5〜30μmの巨大空孔を有し、該巨大空孔の一
部が内表面に貫通していることを特徴とするポリアクリ
ロニトリル系中空糸膜。
体を少なくとも一成分とする中空糸膜であって、中空糸
膜の最外層が0.1μm以下の孔径を有する緻密層から
なり、該緻密層に続く内層に長径が10〜200μm、
短径が5〜30μmの巨大空孔を有し、該巨大空孔の一
部が内表面に貫通していることを特徴とするポリアクリ
ロニトリル系中空糸膜。
【0008】2.超高重合度のアクリロニトリル系重合
体が極限粘度2.0以上であることを特徴とする請求項
1に記載のポリアクリロニトリル系中空糸膜。
体が極限粘度2.0以上であることを特徴とする請求項
1に記載のポリアクリロニトリル系中空糸膜。
【0009】本発明の中空糸膜の特徴は、超高重合度の
アクリロニトリル系重合体(以下、AN系重合体と略記
する)からなり、中空糸膜の最外層が緻密層で、該緻密
層に続く内層に巨大空孔を有し、該巨大空孔の一部が内
表面に貫通していることである。超高重合度の強度の大
きな重合体であり膜全体の重合体密度が小さくても十分
な機械的強度を有するため、液体が透過する際の抵抗が
小さい。また、緻密層を透過した液体は、巨大空孔を通
過するので膜抵抗は緻密層で決まる。そのため、実用的
な強度を保持しながら、高い透水量を発揮することがで
きる。
アクリロニトリル系重合体(以下、AN系重合体と略記
する)からなり、中空糸膜の最外層が緻密層で、該緻密
層に続く内層に巨大空孔を有し、該巨大空孔の一部が内
表面に貫通していることである。超高重合度の強度の大
きな重合体であり膜全体の重合体密度が小さくても十分
な機械的強度を有するため、液体が透過する際の抵抗が
小さい。また、緻密層を透過した液体は、巨大空孔を通
過するので膜抵抗は緻密層で決まる。そのため、実用的
な強度を保持しながら、高い透水量を発揮することがで
きる。
【0010】本発明の中空糸膜は、超高重合度のAN系
重合体を少なくとも一成分とするが、超高重合度のAN
系重合体とは、極限粘度[η]が2.0以上、好ましく
は2.5〜3.6、さらに好ましくは2.9〜3.3と
いう特定の重合度を有するものである。さらに該重合体
は、ANを少なくとも90モル%、好ましくは95〜1
00モル%と該ANに対して共重合性を有するビニル化
合物一種又は二種以上10モル%以下、好ましくは0〜
5モル%とからなるAN単独重合体もしくはAN系共重
合体である。
重合体を少なくとも一成分とするが、超高重合度のAN
系重合体とは、極限粘度[η]が2.0以上、好ましく
は2.5〜3.6、さらに好ましくは2.9〜3.3と
いう特定の重合度を有するものである。さらに該重合体
は、ANを少なくとも90モル%、好ましくは95〜1
00モル%と該ANに対して共重合性を有するビニル化
合物一種又は二種以上10モル%以下、好ましくは0〜
5モル%とからなるAN単独重合体もしくはAN系共重
合体である。
【0011】上記ビニル化合物としては、ANに対して
共重合性を有する公知の化合物であれば良く、特に限定
されないが、好ましい共重合成分としては、アクリル
酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、p−スチレンスルホン酸ソーダ等を例
示することができる。
共重合性を有する公知の化合物であれば良く、特に限定
されないが、好ましい共重合成分としては、アクリル
酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、p−スチレンスルホン酸ソーダ等を例
示することができる。
【0012】本発明において、超高重合度のAN系重合
体に親水基を含むAN系共重合体をブレンドしても良い
が、多すぎると機械的強度や透水量が低下するので、4
0重量%以下が好ましい。該AN系共重合体とは、AN
50重量%以上、ANと共重合可能な公知の単量体一種
又は二種以上0〜50重量%からなる重合体である。
体に親水基を含むAN系共重合体をブレンドしても良い
が、多すぎると機械的強度や透水量が低下するので、4
0重量%以下が好ましい。該AN系共重合体とは、AN
50重量%以上、ANと共重合可能な公知の単量体一種
又は二種以上0〜50重量%からなる重合体である。
【0013】本発明の中空糸膜は、図1に示すように最
外層に緻密層を有し、そのすぐ内側に巨大空孔がある。
最外層の緻密層は、図2のように孔径が0.1μm以下
である。0.1μm以下であれば自由に調節できるが、
0.01〜0.08μmが好ましい。緻密層の厚みは任
意であるが、厚すぎると透水量が低下するので、通常2
0μm以下、好ましくは10μm以下である。
外層に緻密層を有し、そのすぐ内側に巨大空孔がある。
最外層の緻密層は、図2のように孔径が0.1μm以下
である。0.1μm以下であれば自由に調節できるが、
0.01〜0.08μmが好ましい。緻密層の厚みは任
意であるが、厚すぎると透水量が低下するので、通常2
0μm以下、好ましくは10μm以下である。
【0014】本発明の中空糸膜における巨大空孔は、長
径が10〜200μm、短径が5〜30μmであるが、
図3のようにその一部が内表面に貫通している。巨大空
孔が存在する層の他の部分の孔径は通常0.1〜10μ
m、好ましくは0.1〜5μmである。
径が10〜200μm、短径が5〜30μmであるが、
図3のようにその一部が内表面に貫通している。巨大空
孔が存在する層の他の部分の孔径は通常0.1〜10μ
m、好ましくは0.1〜5μmである。
【0015】本発明の中空糸膜の大きさは任意である
が、内径は通常50μm〜5mm、好ましくは100μm
〜2mmであり、膜の厚みは通常15μm〜2mm、好まし
くは20μm〜1mmである。
が、内径は通常50μm〜5mm、好ましくは100μm
〜2mmであり、膜の厚みは通常15μm〜2mm、好まし
くは20μm〜1mmである。
【0016】次に、本発明のAN系中空糸膜の製法につ
いて簡単に述べるが、これによりなんら限定される物で
はない。
いて簡単に述べるが、これによりなんら限定される物で
はない。
【0017】本発明のAN系中空糸膜は、超高重合度の
AN系重合体を含む重合体を、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等の極性有機溶媒に溶
解し紡糸原液を調製し、湿式法又は乾・湿式法で紡糸す
ることによって製造できる。
AN系重合体を含む重合体を、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等の極性有機溶媒に溶
解し紡糸原液を調製し、湿式法又は乾・湿式法で紡糸す
ることによって製造できる。
【0018】すなわち、該溶液を鞘芯型中空糸用口金を
用いて鞘部より吐出し、芯部より凝固液を注入して、直
ちに水と有機溶媒からなる混合液(いわゆる凝固浴)に
浸漬するか、又は、気相中で0〜20分間有機溶媒を蒸
発させ凝固浴に浸漬し、水等で溶媒を良く除くことによ
って中空糸膜が得られる。
用いて鞘部より吐出し、芯部より凝固液を注入して、直
ちに水と有機溶媒からなる混合液(いわゆる凝固浴)に
浸漬するか、又は、気相中で0〜20分間有機溶媒を蒸
発させ凝固浴に浸漬し、水等で溶媒を良く除くことによ
って中空糸膜が得られる。
【0019】また、式1で示される紡糸ドラフトを1.
10以下、好ましくは1.00以下にすることによっ
て、本発明の中空糸膜が得られる。
10以下、好ましくは1.00以下にすることによっ
て、本発明の中空糸膜が得られる。
【0020】
【式1】 さらに、水洗によって溶媒を除いた後に、界面活性剤の
溶液に浸漬し、該界面活性剤を付着させると、モジュー
ル製作が容易になる。該界面活性剤としては、カチオン
性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
を挙げることができる以下、実施例を示すがこれに限定
されるものではない。
溶液に浸漬し、該界面活性剤を付着させると、モジュー
ル製作が容易になる。該界面活性剤としては、カチオン
性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
を挙げることができる以下、実施例を示すがこれに限定
されるものではない。
【0021】透水量(UFR)は、25℃で純水を外圧
全瀘過で供給し、透過した水量を測定して求めた。単位
はml/hr・mmHg・m2で示した。
全瀘過で供給し、透過した水量を測定して求めた。単位
はml/hr・mmHg・m2で示した。
【0022】強伸度は、TENSILON/UTM−II
(東洋ボールドウイン社製)を使用し、試長50mm、引
っ張り速度50mm/分で測定した。
(東洋ボールドウイン社製)を使用し、試長50mm、引
っ張り速度50mm/分で測定した。
【0023】重合体の極限粘度は、Journal o
f Polymer Science(A−1)第6
巻、147〜157(1968)に記載されている測定
法に準じて、N,N−ジメチルホルムアミドを溶剤とし
30℃で測定した。
f Polymer Science(A−1)第6
巻、147〜157(1968)に記載されている測定
法に準じて、N,N−ジメチルホルムアミドを溶剤とし
30℃で測定した。
【0024】
実施例1 アクリロニトリル100モル%、[η]=3.2の重合
体をジメチルスルホキシド中で重合し、さらに希釈して
重合体濃度8.0%の紡糸原液を得た。内径0.3mm、
スリット幅0.15mmの鞘芯型中空糸用口金を用いて鞘
部よりこの紡糸原液を吐出し、芯部よりジメチルスルホ
キシド80重量%水溶液を凝固液として注入した。吐出
した糸条をいったん空気中を50mm通過させた後、60
℃の水からなる凝固浴に導き、さらに60℃の水で溶媒
を除去した。得られた中空糸膜は図1から図3のよう
に、内径330μm、膜の厚み90μmで、最外層に
0.01〜0.08μmの孔径の緻密層を持ち、一部が
内表面に貫通した巨大空孔を有していた。
体をジメチルスルホキシド中で重合し、さらに希釈して
重合体濃度8.0%の紡糸原液を得た。内径0.3mm、
スリット幅0.15mmの鞘芯型中空糸用口金を用いて鞘
部よりこの紡糸原液を吐出し、芯部よりジメチルスルホ
キシド80重量%水溶液を凝固液として注入した。吐出
した糸条をいったん空気中を50mm通過させた後、60
℃の水からなる凝固浴に導き、さらに60℃の水で溶媒
を除去した。得られた中空糸膜は図1から図3のよう
に、内径330μm、膜の厚み90μmで、最外層に
0.01〜0.08μmの孔径の緻密層を持ち、一部が
内表面に貫通した巨大空孔を有していた。
【0025】得られた中空糸膜の諸特性は表1に示す通
りであるが、透水量が極めて大きいが、実用上問題のな
い強伸度特性を有している。
りであるが、透水量が極めて大きいが、実用上問題のな
い強伸度特性を有している。
【0026】比較例1 アクリロニトリル93.9モル%、アクリル酸メチル
5.8モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル
%、[η]=1.2の共重合体をジメチルスルホキシド
中で重合し、さらに希釈して16重量%の紡糸原液を得
た。内径0.25mm、スリット幅0.075mmの鞘芯型
中空糸用口金を用いて鞘部よりこの紡糸原液を吐出し、
芯部より水を凝固液として注入した。吐出した糸条をい
ったん空気中を50mm通過させた後、30℃の水からな
る凝固浴に導き、さらに30℃の水で溶媒を除去した。
得られた中空糸膜は、内径205μm、膜の厚み56μ
mで、最外層及び最内層に緻密層を持ち、内部に巨大空
孔を有していた。
5.8モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル
%、[η]=1.2の共重合体をジメチルスルホキシド
中で重合し、さらに希釈して16重量%の紡糸原液を得
た。内径0.25mm、スリット幅0.075mmの鞘芯型
中空糸用口金を用いて鞘部よりこの紡糸原液を吐出し、
芯部より水を凝固液として注入した。吐出した糸条をい
ったん空気中を50mm通過させた後、30℃の水からな
る凝固浴に導き、さらに30℃の水で溶媒を除去した。
得られた中空糸膜は、内径205μm、膜の厚み56μ
mで、最外層及び最内層に緻密層を持ち、内部に巨大空
孔を有していた。
【0027】得られた中空糸膜の諸特性は表1に示す通
りであるが、透水量が小さいことがわかる。透水量を高
くするには、重合体濃度を下げて紡糸すれば良いが、機
械的強度が著しく低下し、実用に供せなくなる。
りであるが、透水量が小さいことがわかる。透水量を高
くするには、重合体濃度を下げて紡糸すれば良いが、機
械的強度が著しく低下し、実用に供せなくなる。
【0028】比較例2 アクリロニトリル100モル%、[η]=3.2の重合
体をジメチルスルホキシド中で重合し、さらに希釈して
重合体濃度14.5%の紡糸原液を得た。内径0.3m
m、スリット幅0.15mmの鞘芯型中空糸用口金を用い
て鞘部よりこの紡糸原液を吐出し、芯部よりジメチルス
ルホキシド80重量%水溶液を凝固液として注入した。
吐出した糸条をいったん空気中を100mm通過させた
後、60℃の水からなる凝固浴に導き、さらに60℃の
水で溶媒を除去した。得られた中空糸膜は内径330μ
m、膜厚45μmで、図4、5に示すように外表面にの
み緻密層を有し膜内部に巨大空孔がないものであった。
体をジメチルスルホキシド中で重合し、さらに希釈して
重合体濃度14.5%の紡糸原液を得た。内径0.3m
m、スリット幅0.15mmの鞘芯型中空糸用口金を用い
て鞘部よりこの紡糸原液を吐出し、芯部よりジメチルス
ルホキシド80重量%水溶液を凝固液として注入した。
吐出した糸条をいったん空気中を100mm通過させた
後、60℃の水からなる凝固浴に導き、さらに60℃の
水で溶媒を除去した。得られた中空糸膜は内径330μ
m、膜厚45μmで、図4、5に示すように外表面にの
み緻密層を有し膜内部に巨大空孔がないものであった。
【0029】得られた中空糸膜の諸特性は表1に示す通
りであるが、機械的強度は優れているが、透水量は本発
明の中空糸膜に比べ小さい。
りであるが、機械的強度は優れているが、透水量は本発
明の中空糸膜に比べ小さい。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の中空糸膜は、最外層の孔径に比
べて極めて透水量の大きいものである。そのため、各種
の産業分野、例えば、食品工業、製薬工業、電子工業、
原子力発電等の分野で水及び他の液体を処理するのに好
適である。特に、電子工業や原子力発電のように大規模
な水処理に際し、装置を小型にでき、コストを引き下げ
ることができるという長所がある。
べて極めて透水量の大きいものである。そのため、各種
の産業分野、例えば、食品工業、製薬工業、電子工業、
原子力発電等の分野で水及び他の液体を処理するのに好
適である。特に、電子工業や原子力発電のように大規模
な水処理に際し、装置を小型にでき、コストを引き下げ
ることができるという長所がある。
【図1】本発明の中空糸膜の割断面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図2】本発明の中空糸膜の縦断面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図3】本発明の中空糸膜の内表面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図4】比較例2の中空糸膜の割断面の走査型電子顕微
鏡写真である。
鏡写真である。
【図5】比較例2の中空糸膜の割断面を拡大した走査型
電子顕微鏡写真である。
電子顕微鏡写真である。
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明のAN系中空糸膜は、超高重合度の
AN系重合体を含む重合体を、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等の極性有機溶媒に溶
解し紡糸原液を調製し、湿式法又は乾・湿式法で紡糸す
ることによって製造できる。重合体の濃度は、好ましく
は5〜12重量%、より好ましくは6〜11重量%であ
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
AN系重合体を含む重合体を、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン等の極性有機溶媒に溶
解し紡糸原液を調製し、湿式法又は乾・湿式法で紡糸す
ることによって製造できる。重合体の濃度は、好ましく
は5〜12重量%、より好ましくは6〜11重量%であ
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空繊維の割断面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図2】本発明の中空繊維の縦断面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図3】本発明の中空繊維の内表面の走査型電子顕微鏡
写真である。
写真である。
【図4】比較例2の中空繊維の割断面の走査型電子顕微
鏡写真である。
鏡写真である。
【図5】比較例2の中空繊維の割断面を拡大した走査型
電子顕微鏡写真である。
電子顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】 超高重合度のアクリロニトリル系重合体
を少なくとも一成分とする中空糸膜であって、中空糸膜
の最外層が0.1μm以下の孔径を有する緻密層からな
り、該緻密層に続く内層に長径が10〜200μm、短
径が5〜30μmの巨大空孔を有し、該巨大空孔の一部
が内表面に貫通していることを特徴とするポリアクリロ
ニトリル系中空糸膜。 - 【請求項2】 超高重合度のアクリロニトリル系重合体
が極限粘度2.0以上であることを特徴とする請求項1
に記載のポリアクリロニトリル系中空糸膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20631291A JPH0665809A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ポリアクリロニトリル系中空糸膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20631291A JPH0665809A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ポリアクリロニトリル系中空糸膜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0665809A true JPH0665809A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16521219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20631291A Pending JPH0665809A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ポリアクリロニトリル系中空糸膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665809A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5215072A (en) * | 1975-07-03 | 1977-02-04 | American Minechem Corp | Coal transportation method |
| JPS6039404A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-01 | Nippon Ester Co Ltd | 溶融紡糸における紡糸口金面清掃方法 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20631291A patent/JPH0665809A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5215072A (en) * | 1975-07-03 | 1977-02-04 | American Minechem Corp | Coal transportation method |
| JPS6039404A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-01 | Nippon Ester Co Ltd | 溶融紡糸における紡糸口金面清掃方法 |
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