JPH0666102A - 中空動翼 - Google Patents

中空動翼

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JPH0666102A
JPH0666102A JP22144792A JP22144792A JPH0666102A JP H0666102 A JPH0666102 A JP H0666102A JP 22144792 A JP22144792 A JP 22144792A JP 22144792 A JP22144792 A JP 22144792A JP H0666102 A JPH0666102 A JP H0666102A
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Masahiko Umeya
雅彦 梅舎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は共振やフラッタを避けるため、スキ
ンとコアとのすべての接触面のうち、適数個所のみを接
合して、剛性を低くした中空動翼を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明は外周部をなすスキンによって形成さ
れた中空部にコアを入れスキンとコアとの接触部を接合
して得られる中空動翼において、上記接触部のうちの適
数個所のみを接合してなることを特徴とする中空動翼を
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空用,舶用,産業用
その他のガスタービンエンジンに用いられる、中空部に
コアを有する中空動翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空用,舶用その他のガスタービ
ンに用いられる、中空部にコアを有する中空動翼は、図
11にその横断面を、図12に図11の囲いJの拡大図
を示すようにスキン1とコア3の接触面で100%接合
させ、フラッタ及び共振の回避は、翼形状,中空形状,
コア形状等の最適化によって行っている。
【0003】即ち、図11においてスキン1が中空動翼
の外周部を形成し、その内には横断面が図示のように梯
形の波形をなすコア3が入れられて、スキン1とコア3
とが接触することとなる部分は、たとえば拡散溶接,ろ
う付けその他の適切な接合手段によって接合されてい
る。図12はその接合を目視的に明瞭にするため、たと
えば溶接肉の場合を溶肉6として模式的に示してある。
【0004】なお、コア3は図のように波形をなす部材
以外にハニカム材,多孔材その他,主として圧縮強度/
重量の大きい部材が目的に応じて使い分けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の中空動翼に
は解決すべき次の課題があった。
【0006】即ち、従来の中空部にコアを有する中空動
翼では、フラッタ及び共振を回避するために、翼形状,
中空形状,コア形状等の最適化を行っている。このた
め、従来の中空動翼は、設計完了又は製造後、フラッタ
又は共振の回避が出来ない場合、再度翼形状,中空形
状,コア形状等の見直しが必要となりそれに多大な時間
と労力を費やすという問題があった。
【0007】本発明は上記問題解決のため、中空動翼が
設計完了又は試作後、フラッタ又は共振の回避が出来な
いことが判明した場合、実際の製造ではスキン外板とコ
アの各接触部材のうち適所のみを接合し、他は接触した
ままとした中空動翼を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、外周部をなすスキンによって形成された中
空部にコアを入れスキンとコアとの接触部を接合して得
られる中空動翼において、上記接触部のうちの適数個所
のみを接合してなることを特徴とする中空動翼を提供し
ようとするものである。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0010】即ち、スキンとコアとの接触部のうち適数
個所のみ接合し、部分的に接合しない個所を残すと、す
べての個所を100%接合した場合よりも剛性が下が
り、これにより中空動翼の固有振動数が下がり、たとえ
ば試作時等に駆動側とマッチングすることとなった共振
点からズレて有害な共振が生じない。また、スキンとコ
アを部分的に接合していない接触面でスキンとコアが中
空動翼の振動時、互いに摩擦し合い、振動エネルギを摩
擦エネルギに転換するので100%接合した場合より
も、その中空動翼の構造減衰性が向上し、フラッタ及び
共振の回避が一層、能率的に行なわれる。
【0011】
【実施例】本発明の第1〜第4実施例を図1〜図10に
より説明する。なお、先の実施例と同様の部材には同符
号を付し、必要する場合を除き、説明を省略する。
【0012】(第1実施例)第1実施例を図1〜図4に
より説明する。図1は本実施例の中空動翼の模式的分解
斜視図,図2は図1のA−A矢視断面図,図3は図2の
囲いBの拡大図でスキン外板1とディンプルコア3aと
がその接触部で接合された状態の図,図4は図2の囲い
Cの拡大図で、スキン外板1とディンプルコア3aとが
接触したままで接合されていない状態の図である。
【0013】図1において、1は相互に接合されて外周
部をなすとともに中空部を形成するスキン外板,2は中
空動翼の基部を形成するダブテール部材,3aは台形突
起状の中空ディンプルをその表面に無数に突出させた軽
量高圧縮強度材料のディンプルコアである。なお、図2
では簡単のため、ディンプルコア3aは波形に略示して
ある。
【0014】ディンプルコア3aの表面とスキン外板1
とは図3,図4に示すように接触し合っているが図2の
囲いBの部分は図3に示すように固相拡散接合,液相拡
散接合,ろう付け等によりディンプルコア3aとスキン
外板1とが接合されている。これに対し、図2の囲いC
の部分は図4に示すように接合されていない。因みに従
来は図3に示すようにすべての接触個所が接合されてい
た。
【0015】図3の溶肉6はスキン外板1とディンプル
コア3aとが接合されたことを示す溶肉であって、いわ
ゆる地金の肉,ろう肉等の何れたるかを問わない。
【0016】図2の囲いB,Cはそれぞれ代表的にピッ
クアップしたものであるが、実際には囲いBの個所,即
ち、接合されている個所の割合が高く、囲いCの接触の
ままの個所の割合は、たとえば間引き状に存在するので
低い。
【0017】このようにディンプルコア3aとスキン外
板1との接触面のうち、適所を接合しないと、たとえば
捩り剛性一つを取上げてみても対向するスキン外板1同
士がディンプルコア3aを介して相互にズレようとする
際、ディンプルコア3aと各スキン外板1とがそれぞれ
接合されていればそのズレが拘束されるべきところ、接
合されていないのであるからズレが生じ、相応して変位
が大きくなる(すべて接合された状態に比し)。即ち撓
性が高まり、剛性が小さくなる。このことは曲げ剛性に
ついても言え、特に曲げの場合はズレの他に圧縮側のス
キン外板1とディンプルコア3aとの離反に自由度が保
たれることによって(非接合部に)その影響が敏感に現
われる。
【0018】剛性は振動数のファクターの一つであるか
ら剛性が小さくなると、たとえば固有振動数は低下して
ゆく。従って、スキン外板1とディンプルコア3aとが
従来通りすべての接触部で接合されて供試され、所要の
回転数と駆動源側の条件、たとえばガス温度,ガススピ
ード等とのマッチングによって生じていた共振に対し、
本実施例の如くに構成すれば共振点を下方にズレ,いわ
ゆる共振条件の不整合状態となって強い共振を避けられ
る。また、振動により、接合しないディンプルコア3a
とスキン外板1の接触部は相互摩擦を生じるので、振動
エネルギの一部は摩擦エネルギに転換され、その分、振
動が減衰する。
【0019】(第2実施例)次に第2実施例を図5,図
6により説明する。
【0020】図5は本実施例の部分図で、(a)は縦断
面斜視図(但し、スパン方向の中途は省略),(b)は
(a)のD−D矢視断面図,図6は図5の囲いEの拡大
図である。
【0021】両図において、3bはスキン外板1の形成
する空間に入るハニカムコアである。
【0022】図6に示すように、ハニカムコア3bはハ
ニカムの穴軸がスキン外板1に垂直になる向きに用いら
れるので、ハニカムコア3bの穴軸方向の端面は一様に
スキン外板1に接することとなるが、それら接触面は適
数個所が接合され、その他の部分は接触したままであ
る。
【0023】本実施例も第1実施例と同様の作用効果を
奏する。
【0024】(第3実施例)次に第3実施例を図7によ
り説明する。
【0025】図7は本実施例の分解斜視図で3cはスキ
ン外板1の形成する空間に入る波板コアである。波板コ
ア3cはそれを長手方向に見た断面形状が梯形波形をな
しており、その頂面がスキン外板1と接触している。第
1実施例と同様、それらすべての接触個所のうちの適数
個所が接合されており、その他の個所は接触のままであ
る。本実施例も第1実施例と同様の作用効果を有する。
【0026】(第4実施例)次に第4実施例を図8〜図
10により説明する。
【0027】図8は本実施例の模式的分解斜視図,図9
は図8のF−F矢視断面図,図10は図9の囲いGの拡
大図である。
【0028】これらの図において、スキン外板1の内
側、即ち、ディンプルコア3aと接する面にはディンプ
ルコア3aのディンプルと対向して台形状の突起1aが
設けられている。
【0029】従って、スキン外板1とディンプルコア3
aとが接触した状態は図10に示す形となる。但し、こ
の形状自体は従来例にもあるもので本実施例特段のもの
ではない。因みにこの形状は応力線Sが図の破線に示す
ような形状に流れ、ディンプルコア3aとスキン外板
1,詳しくは突起1aとの接触が接合されても応力線S
がその接合に達せず、疲労強度が高いという利点等から
採用されるものである。
【0030】本実施例の場合も図10に示すスキン外板
1側の突起1aとディンプルコア3aとの接触面すべて
の個所ではなく、適数の個所が接合され、その他の個所
は接触したままとされる。
【0031】本実施例の場合も第1実施例と同様の作用
効果を有する。
【0032】なお、第1〜第4実施例ともコア側とスキ
ン側の接触面のうち、接合しない接触面に摩耗防止用の
コーティングを塗布することは自由であり、また、その
コーティングをたとえば拡散溶接防止に共用できる材質
とすれば、当該面のみを選択的に非接合とする目的も同
時に果たすことができる。また、上記接触面での摩擦エ
ネルギ消費を大きくするため、即ち、振動の減衰を高め
るため、接触面に表面アラサを大にするための加工を施
すことも自由である。
【0033】以上の実施例は試作の後、個有振動数を低
くめる例で説明したが、これら実施例は試作を前提とす
るものではなく、たとえば所定の仕事を引出すために一
定スパン、一定の見掛け幅が必要で、かつ、コアやスキ
ンに汎用材料を用いた場合、コアとスキンとのすべての
接触面を接合すると高剛性のため共振域に入る可能性が
高いと判断される場合、或は剛性を低くしておいた方が
確率的に危険振動域から脱せられると予測されるような
場合、強度や撓みの許す範囲で、実施例の如く、接触面
の適数個所のみを最初から接合した構成とすることは勿
論,自由である。
【0034】以上の通り第1〜第4実施例によればディ
ンプルコア3a,ハニカムコア3b,波板コア3cと各
スキン外板1との接触面のうちの適数個所のみを接合す
るので、中空動翼としての剛性が低下し、固有振動数が
下って、中空動翼として用いた場合の共振域,フラッタ
域から脱することができるという利点がある。
【0035】従って、たとえば試作等によってフラッタ
や共振等の不具合が発見されても、従来のように翼形
状,中空形状,コア形状等の変更を必要とせず、かつ、
それら見直しに要する多大な時間も不要となるという多
くの利点がある。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0037】即ち、本発明によれば、スキンの内部中空
にコアを入れてスキンとコアとの接触部を接合して得ら
れる中空動翼の、上記接触部のうちの適数個所のみを接
合し、他の個所は接合しないので剛性が下がるため、翼
形状,中空形状,コア形状等の見直しをせず容易にフラ
ッタ又は共振を回避することが出来る。これにより、多
大な時間と労力が節減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の模式的分解斜視図、
【図2】図1のA−A矢視断面図、
【図3】図2の囲いBの拡大図、
【図4】図2の囲いCの拡大図、
【図5】本発明の第2実施例の図で(a)は縦断面図,
(b)は(a)のD−D矢視断面図、
【図6】図5(b)の囲いEの拡大図、
【図7】本発明の第3実施例の模式的分解斜視図、
【図8】本発明の第4実施例の模式的分解斜視図、
【図9】図8のF−F矢視断面図、
【図10】図9の囲いGの拡大図、
【図11】従来例の横断面図、
【図12】図11の囲いJの拡大図である。
【符号の説明】
1 スキン外板 1a 突起 2 ダブテール部材 3a ディンプルコア 3b ハニカムコア 3c 波板コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部をなすスキンによって形成された
    中空部にコアを入れスキンとコアとの接触部を接合して
    得られる中空動翼において、上記接触部のうちの適数個
    所のみを接合してなることを特徴とする中空動翼。
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