JPH0667001A - 蒸着用材料 - Google Patents
蒸着用材料Info
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- JPH0667001A JPH0667001A JP4219235A JP21923592A JPH0667001A JP H0667001 A JPH0667001 A JP H0667001A JP 4219235 A JP4219235 A JP 4219235A JP 21923592 A JP21923592 A JP 21923592A JP H0667001 A JPH0667001 A JP H0667001A
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- Japan
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- zirconium
- pellets
- zirconium dioxide
- deposition material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸着作業に要する作業時間の短縮が計れると
共に、高性能の光学薄膜が得られる様な蒸着用材料を提
供する。 【構成】 二酸化ジルコニウムと金属タンタル或は金属
ジルコニウムとを混合し燒結してなる蒸着用材料であっ
て、全重量に対し金属タンタル或は金属ジルコニウムの
重量比が2〜15重量%であることを特徴とする蒸着用
材料。
共に、高性能の光学薄膜が得られる様な蒸着用材料を提
供する。 【構成】 二酸化ジルコニウムと金属タンタル或は金属
ジルコニウムとを混合し燒結してなる蒸着用材料であっ
て、全重量に対し金属タンタル或は金属ジルコニウムの
重量比が2〜15重量%であることを特徴とする蒸着用
材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空蒸着により二酸化
ジルコニウム膜を形成する際に使用する蒸着用材料に関
する。
ジルコニウム膜を形成する際に使用する蒸着用材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】真空蒸着は真空チャンバー中で蒸着材料
を電子銃あるいは抵抗加熱によって完全に溶融して蒸発
させ、これにより対象物面に蒸着膜を形成するものであ
る。蒸着用材料として二酸化ジルコニウムを用いて形成
した蒸着膜は広範な波長帯域で透過域を有し、屈折率が
高く、安定性と再現性が良く、更に二酸化ジルコニウム
自体は蒸着し易い物質である為、カメラレンズ、メガネ
等に於ける多層反射防止膜用の蒸着材料として使用され
ている。通常の二酸化ジルコニウム蒸着用材料は、二酸
化ジルコニウム粉末をプレスし、燒結してペレット状に
形成し使用されている。
を電子銃あるいは抵抗加熱によって完全に溶融して蒸発
させ、これにより対象物面に蒸着膜を形成するものであ
る。蒸着用材料として二酸化ジルコニウムを用いて形成
した蒸着膜は広範な波長帯域で透過域を有し、屈折率が
高く、安定性と再現性が良く、更に二酸化ジルコニウム
自体は蒸着し易い物質である為、カメラレンズ、メガネ
等に於ける多層反射防止膜用の蒸着材料として使用され
ている。通常の二酸化ジルコニウム蒸着用材料は、二酸
化ジルコニウム粉末をプレスし、燒結してペレット状に
形成し使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら斯様な蒸着
用ペレットは、溶融時に分解して酸素の如きガス放出が
著しい。この為、チャンバ−内が蒸着可能な真空度に到
達するまでの時間がかかるうえ、その発生するガスは基
板に蒸着された蒸着膜に、膜強度低下等の影響を与える
事がある。
用ペレットは、溶融時に分解して酸素の如きガス放出が
著しい。この為、チャンバ−内が蒸着可能な真空度に到
達するまでの時間がかかるうえ、その発生するガスは基
板に蒸着された蒸着膜に、膜強度低下等の影響を与える
事がある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、その目的とする所は蒸着時にペレットを溶融した
際、ペレットより生ずる酸素の発生を少なくし、よって
溶融時間しいては蒸着作業に要する時間を短縮すること
が可能で、且つ安定した蒸着膜と高い膜強度が得られる
蒸着材料を提供することにある。
で、その目的とする所は蒸着時にペレットを溶融した
際、ペレットより生ずる酸素の発生を少なくし、よって
溶融時間しいては蒸着作業に要する時間を短縮すること
が可能で、且つ安定した蒸着膜と高い膜強度が得られる
蒸着材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、二酸
化ジルコニウムと金属タンタル、又は二酸化ジルコニウ
ムと金属ジルコニウムを混合して蒸着用材料を形成す
る。その際、混合した全重量に対して金属タンタル或は
金属ジルコニウムの重量%が2〜15となる割合で混合
し、その混合物を不活性雰囲気中で且つ燒結できる程度
の高温で加熱処理してペレット状の蒸着材料を形成する
ことにより、上記目的に合致した蒸着材料を提供するも
のである。
化ジルコニウムと金属タンタル、又は二酸化ジルコニウ
ムと金属ジルコニウムを混合して蒸着用材料を形成す
る。その際、混合した全重量に対して金属タンタル或は
金属ジルコニウムの重量%が2〜15となる割合で混合
し、その混合物を不活性雰囲気中で且つ燒結できる程度
の高温で加熱処理してペレット状の蒸着材料を形成する
ことにより、上記目的に合致した蒸着材料を提供するも
のである。
【0006】本発明に於いて用いられる二酸化ジルコニ
ウム、金属タンタル、金属ジルコニウムは、燒結しやす
いように適度の粒度の粉末状の物が好ましい。それらの
平均粒径としては、二酸化ジルコニウムは5〜15μ
m、金属タンタル或は金属ジルコニウムは10〜20μ
m程度であることが望ましい。
ウム、金属タンタル、金属ジルコニウムは、燒結しやす
いように適度の粒度の粉末状の物が好ましい。それらの
平均粒径としては、二酸化ジルコニウムは5〜15μ
m、金属タンタル或は金属ジルコニウムは10〜20μ
m程度であることが望ましい。
【0007】本発明に於ては、二酸化ジルコニウム及び
金属タンタル或は金属ジルコニウムを燒結するものであ
るが、燒結前にあらかじめ両者を混合することが望まし
い。混合方法としてはボールミルを用いる方法等が有
る。
金属タンタル或は金属ジルコニウムを燒結するものであ
るが、燒結前にあらかじめ両者を混合することが望まし
い。混合方法としてはボールミルを用いる方法等が有
る。
【0008】本発明に於ては、上記のごとく金属タンタ
ル或は金属ジルコニウムを2〜15重量%の割合で混合
するものであるが、金属タンタル或は金属ジルコニウム
の量が2重量%より少ない場合は、ペレットを加熱溶融
した際のガスの放出を防止する効果が少ない。一方、金
属タンタル或は金属ジルコニウムの量が15重量%より
多い場合は、金属タンタル或は金属ジルコニウムの影響
によるスプラッシュ現象が出始め、金属タンタル或は金
属ジルコニウムの影響により蒸着膜の光吸収が多くな
る。
ル或は金属ジルコニウムを2〜15重量%の割合で混合
するものであるが、金属タンタル或は金属ジルコニウム
の量が2重量%より少ない場合は、ペレットを加熱溶融
した際のガスの放出を防止する効果が少ない。一方、金
属タンタル或は金属ジルコニウムの量が15重量%より
多い場合は、金属タンタル或は金属ジルコニウムの影響
によるスプラッシュ現象が出始め、金属タンタル或は金
属ジルコニウムの影響により蒸着膜の光吸収が多くな
る。
【0009】本発明に於ては、燒結は不活性な状態で行
うものである。この為、燒結は真空中またはN2やAr等の
不活性ガス中で加熱することが好ましい。加熱温度は金
属タンタル或は金属ジルコニウムの配合割合に依っても
異なるが、1300℃〜1500℃とすることが好まし
い。又、加熱保持時間は2〜6時間程度である。上記燒
結を行う装置としては、たとえば真空電気炉等がある。
うものである。この為、燒結は真空中またはN2やAr等の
不活性ガス中で加熱することが好ましい。加熱温度は金
属タンタル或は金属ジルコニウムの配合割合に依っても
異なるが、1300℃〜1500℃とすることが好まし
い。又、加熱保持時間は2〜6時間程度である。上記燒
結を行う装置としては、たとえば真空電気炉等がある。
【0010】本発明に係る蒸着用材料の形状としては、
ペレット状、顆粒状、その他の形状にすることができ
る。
ペレット状、顆粒状、その他の形状にすることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
明する。
【0012】実施例1 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属タンタ
ル(平均粒径10〜20μm)を95:5の重量比で混
合し、プレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
ル(平均粒径10〜20μm)を95:5の重量比で混
合し、プレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
【0013】図1はこの時の蒸着槽の全圧の経時変化を
示す図で、縦軸に全圧(真空度)、横軸に経過時間が取
られている。図1に示す如く前記ペレットの溶融開始時
に、ペレットから生ずるガスを抜く為におよそ2分要し
ている。その後、蒸着装置をガス抜きの条件から蒸着を
開始するための条件に変更する為に、スパッター電流等
の条件が変化し、その為に一時的に蒸着槽の真空度は上
昇する。然しながら、この上昇率は、図1に示すごとく
微小なものであり、得られる蒸着膜の品質には悪影響を
与えない程度のものである。
示す図で、縦軸に全圧(真空度)、横軸に経過時間が取
られている。図1に示す如く前記ペレットの溶融開始時
に、ペレットから生ずるガスを抜く為におよそ2分要し
ている。その後、蒸着装置をガス抜きの条件から蒸着を
開始するための条件に変更する為に、スパッター電流等
の条件が変化し、その為に一時的に蒸着槽の真空度は上
昇する。然しながら、この上昇率は、図1に示すごとく
微小なものであり、得られる蒸着膜の品質には悪影響を
与えない程度のものである。
【0014】比較例 二酸化ジルコニウムのみで蒸着用ペレットを形成し、次
いで蒸着槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペ
レットをセットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.に
なるまで排気した後、電子ビームによってこれを溶解
し、蒸着用基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)
が250nm(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに
蒸着膜を形成した。
いで蒸着槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペ
レットをセットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.に
なるまで排気した後、電子ビームによってこれを溶解
し、蒸着用基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)
が250nm(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに
蒸着膜を形成した。
【0015】図3はこの時の蒸着槽の全圧の経時変化を
示す図で、縦軸及び横軸は図1と同じに取られている。
図3に示す如く、ペレットから生ずるガス抜きの為に約
3分を必要とした。その後、蒸着を開始する為に装置の
条件を変化させるとペレットよりガスが多量に発生し真
空度が大きく低下する。この真空度の低下は、蒸着膜の
密度を低下させ蒸着膜の品質を低下させる。
示す図で、縦軸及び横軸は図1と同じに取られている。
図3に示す如く、ペレットから生ずるガス抜きの為に約
3分を必要とした。その後、蒸着を開始する為に装置の
条件を変化させるとペレットよりガスが多量に発生し真
空度が大きく低下する。この真空度の低下は、蒸着膜の
密度を低下させ蒸着膜の品質を低下させる。
【0016】図1及び図3より明らかな様に、本願発明
に係る蒸着用材料はペレットより生ずる分解ガスの量が
少なく、従って形成された蒸着膜の品質が高く、且つ、
ガス抜きに要する時間が従来に比して短時間で済む為、
蒸着時間の短宿が計れる。
に係る蒸着用材料はペレットより生ずる分解ガスの量が
少なく、従って形成された蒸着膜の品質が高く、且つ、
ガス抜きに要する時間が従来に比して短時間で済む為、
蒸着時間の短宿が計れる。
【0017】第1実施例において、蒸着用基板を300
℃に保持した結果、形成された光学的薄膜の屈折率は2.
06であり、通常の二酸化ジルコニウムを用いた場合の屈
折率と何等変わるところはなかった。
℃に保持した結果、形成された光学的薄膜の屈折率は2.
06であり、通常の二酸化ジルコニウムを用いた場合の屈
折率と何等変わるところはなかった。
【0018】実施例2 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属タンタ
ル(平均粒径10〜20μm)を98:2の重量比で混
合し、プレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
ル(平均粒径10〜20μm)を98:2の重量比で混
合し、プレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
【0019】実施例2の蒸着材料に於いては蒸着時に放
出ガスが発生したが、放出ガスの量は上記比較例の場合
の放出ガスの90%以下で少なかった。
出ガスが発生したが、放出ガスの量は上記比較例の場合
の放出ガスの90%以下で少なかった。
【0020】実施例3 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属タンタ
ル(平均粒径10〜20μm)を85:15の重量比で
混合しプレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
ル(平均粒径10〜20μm)を85:15の重量比で
混合しプレス成形した後、真空中で約4時間1400℃
で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで蒸着槽中に
配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセット
し、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排気し
た後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基板で
ある研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm(λ/
2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形成し
た。
【0021】実施例3の蒸着材料に於いては、比較例で
示した二酸化ジルコニウム単体より成る蒸着ペレットの
場合に比して放出ガスの量は約10%で格段に減少し
た。そして、金属タンタルの影響により僅かにスプラッ
シュ現象が見られたが、蒸着された膜の品質に影響を与
える程のものではなかった。
示した二酸化ジルコニウム単体より成る蒸着ペレットの
場合に比して放出ガスの量は約10%で格段に減少し
た。そして、金属タンタルの影響により僅かにスプラッ
シュ現象が見られたが、蒸着された膜の品質に影響を与
える程のものではなかった。
【0022】実施例4 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属ジルコ
ニウム(平均粒径10〜20μm)を90:10の重量
比で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間、13
20℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸
着槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレット
をセットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるま
で排気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着
用基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250
nm(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を
形成した。
ニウム(平均粒径10〜20μm)を90:10の重量
比で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間、13
20℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸
着槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレット
をセットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるま
で排気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着
用基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250
nm(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を
形成した。
【0023】図2はこの時の真空槽の全圧の経時変化を
示す図で、縦軸に全圧(真空度)、横軸に経過時間が取
られている。図2に示す如く、ペレットの溶融開始時に
ペレットから生ずるガスを抜く為におよそ2分要してい
る。その後、蒸着装置をガス抜きの条件から蒸着を開始
するための条件に変更する為に、スパッター電流等の条
件が変化し、その為に一時的に蒸着槽の真空度は上昇す
る。然しながら、この上昇率は、図2に示すごとく微小
なものであり、得られる蒸着膜の品質には悪影響を与え
ない程度のものである。
示す図で、縦軸に全圧(真空度)、横軸に経過時間が取
られている。図2に示す如く、ペレットの溶融開始時に
ペレットから生ずるガスを抜く為におよそ2分要してい
る。その後、蒸着装置をガス抜きの条件から蒸着を開始
するための条件に変更する為に、スパッター電流等の条
件が変化し、その為に一時的に蒸着槽の真空度は上昇す
る。然しながら、この上昇率は、図2に示すごとく微小
なものであり、得られる蒸着膜の品質には悪影響を与え
ない程度のものである。
【0024】第4実施例において、蒸着用基板を300
℃に保持した結果、形成された光学的薄膜の屈折率は2.
05であり、通常の二酸化ジルコニウムを用いた場合の屈
折率と何等変わるところはなかった。
℃に保持した結果、形成された光学的薄膜の屈折率は2.
05であり、通常の二酸化ジルコニウムを用いた場合の屈
折率と何等変わるところはなかった。
【0025】実施例5 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属ジルコ
ニウム(平均粒径10〜20μm)を98:2の重量比
で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間1320
℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸着槽
中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセ
ットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排
気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基
板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm
(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形
成した。
ニウム(平均粒径10〜20μm)を98:2の重量比
で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間1320
℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸着槽
中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレットをセ
ットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで排
気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用基
板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm
(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形
成した。
【0026】実施例5の蒸着材料に於いては蒸着時に放
出ガスが発生したが、放出ガスの量は上記比較例の場合
の放出ガスの90%以下で少なかった。
出ガスが発生したが、放出ガスの量は上記比較例の場合
の放出ガスの90%以下で少なかった。
【0027】実施例6 二酸化ジルコニウム(平均粒径12μm)と金属ジルコ
ニウム(平均粒径10〜20μm)を85:15の重量
比で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間132
0℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸着
槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレットを
セットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで
排気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用
基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm
(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形
成した。
ニウム(平均粒径10〜20μm)を85:15の重量
比で混合しプレス成形した後、真空中で約3時間132
0℃で燒結を行い蒸着用ペレットを得た。次いで、蒸着
槽中に配置された電子ビーム用ハースにそのペレットを
セットし、蒸着槽内を1×10-5Torr.になるまで
排気した後、電子ビームによってこれを溶解し、蒸着用
基板である研磨硝子面の上に光学的膜厚(nd)が250nm
(λ/2:λは設計波長500nm)の厚さに蒸着膜を形
成した。
【0028】実施例6の蒸着材料に於いては、比較例で
示した二酸化ジルコニウム単体より成る蒸着ペレットの
場合に比して放出ガスの量は約10%で格段に減少し
た。そして、金属ジルコニウムの影響により僅かにスプ
ラッシュ現象が見られたが、蒸着された膜の品質に影響
を与える程のものではなかった。
示した二酸化ジルコニウム単体より成る蒸着ペレットの
場合に比して放出ガスの量は約10%で格段に減少し
た。そして、金属ジルコニウムの影響により僅かにスプ
ラッシュ現象が見られたが、蒸着された膜の品質に影響
を与える程のものではなかった。
【0029】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明の蒸着用材料に
よれば、蒸着時の放出ガスの放出量が減少する為、ガス
抜きに要する時間が短縮でき、一サイクルに要する蒸着
時間の短縮が計れる。更に、蒸着時の放出ガスの量を少
なく出来る為、光学特性の安定した光学薄膜が得られる
ものである。
よれば、蒸着時の放出ガスの放出量が減少する為、ガス
抜きに要する時間が短縮でき、一サイクルに要する蒸着
時間の短縮が計れる。更に、蒸着時の放出ガスの量を少
なく出来る為、光学特性の安定した光学薄膜が得られる
ものである。
【図1】本発明に係る実施例1の蒸着用材料を用いて蒸
着を行った場合の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す
図。
着を行った場合の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す
図。
【図2】本発明に係る実施例4の蒸着用材料を用いて蒸
着を行った場合の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す
図。
着を行った場合の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す
図。
【図3】比較例の蒸着用材料を用いて蒸着を行った場合
の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す図。
の、蒸着槽内の全圧力の経時変化を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 二酸化ジルコニウムと金属タンタルとを
混合し燒結してなる蒸着用材料であって、全重量に対し
金属タンタルの重量比が2〜15重量%であることを特
徴とする蒸着用材料。 - 【請求項2】 二酸化ジルコニウムと金属ジルコニウム
とを混合し燒結してなる蒸着用材料であって、全重量に
対して金属ジルコニウムの重量比が2〜15重量%であ
ることを特徴とする蒸着用材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4219235A JPH0667001A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 蒸着用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4219235A JPH0667001A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 蒸着用材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0667001A true JPH0667001A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16732331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4219235A Pending JPH0667001A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 蒸着用材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0667001A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0816528A1 (en) * | 1996-06-24 | 1998-01-07 | General Electric Company | A method for depositing zirconium oxide on a substrate |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP4219235A patent/JPH0667001A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0816528A1 (en) * | 1996-06-24 | 1998-01-07 | General Electric Company | A method for depositing zirconium oxide on a substrate |
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