JPH0667547B2 - 鋳造用金型 - Google Patents
鋳造用金型Info
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- JPH0667547B2 JPH0667547B2 JP62004631A JP463187A JPH0667547B2 JP H0667547 B2 JPH0667547 B2 JP H0667547B2 JP 62004631 A JP62004631 A JP 62004631A JP 463187 A JP463187 A JP 463187A JP H0667547 B2 JPH0667547 B2 JP H0667547B2
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- JP
- Japan
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- cooling
- quenching
- mold
- casting
- slow cooling
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Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は鋳造用金型、特に、硬い組織の第1構成部と、
軟らかい組織の第2構成部とを有する鋳物を鋳造するた
めに用いられる金型に関する。
軟らかい組織の第2構成部とを有する鋳物を鋳造するた
めに用いられる金型に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種金型として、第1構成部成形領域に冷却回
路を設けて、その領域を冷却水により急冷し、また第2
構成部成形領域をシエル砂等よりなるブロックより構成
して、その領域の急冷を防止するようにしたものが知ら
れている。
路を設けて、その領域を冷却水により急冷し、また第2
構成部成形領域をシエル砂等よりなるブロックより構成
して、その領域の急冷を防止するようにしたものが知ら
れている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記金型においては、第1および第2構成
部成形領域間の熱的遮断が積極的に行われていないため
に、両領域間相互に熱伝導が活発に行われ、またその熱
伝導率の態様も一定していないので、両構成部の組織が
目標とする組織から掛離れたものになるといった問題が
ある。
部成形領域間の熱的遮断が積極的に行われていないため
に、両領域間相互に熱伝導が活発に行われ、またその熱
伝導率の態様も一定していないので、両構成部の組織が
目標とする組織から掛離れたものになるといった問題が
ある。
本発明は前記に鑑み、目標とする組織を持つ第1および
第2構成部を備えた鋳物を得ることのできる前記金型を
提供することを目的とする。
第2構成部を備えた鋳物を得ることのできる前記金型を
提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明は、硬い組織の第1構
成部と、軟らかい組織の第2構成部とを有する鋳物を鋳
造するための金型であって、第1構成部を成形するため
の第1成形面を有する急冷体と、第2構成部を成形する
ための第2成形面を有して急冷体に接合される徐冷体
と、急冷体及び徐冷体の接合面間の一部に介在する断熱
材と、徐冷体に設けられ作動時には第2成形面を冷却し
得る徐冷体用冷却装置と、急冷体に設けられ作動時に
は、徐冷体用冷却装置によって第2成形面が冷却される
速度よりも急速に前記第1成形面を冷却し得る急冷体用
冷却装置と、急冷体及び徐冷体のうち徐冷体にだけ設け
られる加熱装置とを備え、前記各冷却装置には、該冷却
装置の作動を制御する冷却制御器が、また前記加熱装置
には、該加熱装置の作動を制御する加熱制御器がそれぞ
れ接続されたことを特徴とする。
成部と、軟らかい組織の第2構成部とを有する鋳物を鋳
造するための金型であって、第1構成部を成形するため
の第1成形面を有する急冷体と、第2構成部を成形する
ための第2成形面を有して急冷体に接合される徐冷体
と、急冷体及び徐冷体の接合面間の一部に介在する断熱
材と、徐冷体に設けられ作動時には第2成形面を冷却し
得る徐冷体用冷却装置と、急冷体に設けられ作動時に
は、徐冷体用冷却装置によって第2成形面が冷却される
速度よりも急速に前記第1成形面を冷却し得る急冷体用
冷却装置と、急冷体及び徐冷体のうち徐冷体にだけ設け
られる加熱装置とを備え、前記各冷却装置には、該冷却
装置の作動を制御する冷却制御器が、また前記加熱装置
には、該加熱装置の作動を制御する加熱制御器がそれぞ
れ接続されたことを特徴とする。
(2) 作 用 金型への注湯前に加熱装置を作動させると、相互間に断
熱材が介在する急冷体及び徐冷体を、その後者が前者よ
りも高温となるように明確な温度差を生じさせつつ各々
加熱することができる。
熱材が介在する急冷体及び徐冷体を、その後者が前者よ
りも高温となるように明確な温度差を生じさせつつ各々
加熱することができる。
そして、注湯開始に伴い加熱装置の作動を停止させた状
態で、急冷体用冷却装置によって急冷体の第1成形面を
急速に冷却すると共に、徐冷体用冷却装置によって徐冷
体の第2成形面を緩やかに冷却すれば、前述の如く急冷
体及び徐冷体間に注湯前から温度差が存在し且つ断熱材
が介在することと相俟って、第1及び第2成形面の間に
は明確な温度差が現れ、これにより鋳物の第1構成部を
硬い組織に、また第2構成部を軟らかい組織にすること
ができる。
態で、急冷体用冷却装置によって急冷体の第1成形面を
急速に冷却すると共に、徐冷体用冷却装置によって徐冷
体の第2成形面を緩やかに冷却すれば、前述の如く急冷
体及び徐冷体間に注湯前から温度差が存在し且つ断熱材
が介在することと相俟って、第1及び第2成形面の間に
は明確な温度差が現れ、これにより鋳物の第1構成部を
硬い組織に、また第2構成部を軟らかい組織にすること
ができる。
(3) 実施例 第1図は鋳鉄鋳物としてのカム軸1を示し、そのカム軸
1は複数のカム部2、軸部3およびジャーナル部4を備
えている。第1構成部としての、各カム部2のノーズ部
分2aは硬い組織、この場合はチル組織であり、第2構成
部としての、カム軸1の他の部分、即ち各カム部2の円
弧部分2b、各軸部3および各ジャーナル部4は軟らかい
組織、この場合は共晶黒鉛または片状黒鉛組織である。
1は複数のカム部2、軸部3およびジャーナル部4を備
えている。第1構成部としての、各カム部2のノーズ部
分2aは硬い組織、この場合はチル組織であり、第2構成
部としての、カム軸1の他の部分、即ち各カム部2の円
弧部分2b、各軸部3および各ジャーナル部4は軟らかい
組織、この場合は共晶黒鉛または片状黒鉛組織である。
第2〜第7図は、カム軸1を鋳造するための金型5を備
えた鋳造装置Mを示す。金型5は、第1型51と第2型52
とより二つ割に構成され、第1および第2型51,52の合
せ面5aにより湯口6、ランナ7、ゲート8、カム軸成形
用キャビテイ9および押湯口10がそれぞれ画成される。
えた鋳造装置Mを示す。金型5は、第1型51と第2型52
とより二つ割に構成され、第1および第2型51,52の合
せ面5aにより湯口6、ランナ7、ゲート8、カム軸成形
用キャビテイ9および押湯口10がそれぞれ画成される。
第1および第2型51,52は略同一の構成を有するので、
第1型51について説明する。第1型51は、湯口6、ラン
ナ7およびゲート8を有する本体11と、キャビテイ9お
よび押湯口10を有し、本体11の凹部12に断熱材131を介
して嵌着された成形ブロック14とよりなる。
第1型51について説明する。第1型51は、湯口6、ラン
ナ7およびゲート8を有する本体11と、キャビテイ9お
よび押湯口10を有し、本体11の凹部12に断熱材131を介
して嵌着された成形ブロック14とよりなる。
成形ブロック14は、前記第2構成部を成形するための第
2成形面としての、カム部2のノーズ部分2aを除く円弧
部分2bの全体または半分に対応した円弧部分成形地帯
a1,a2(第4,第5図)並びに軸部3及びジャーナル部4
にそれぞれ対応した軸部及びジャーナル部成形地帯b,c
を有する徐冷体15と、この徐冷体15に接合される複数の
板状急冷体181,182とを備えている。それら急冷体181,1
82は、前記第1構成部を成形するための第1成形面とし
ての、カム部2のノーズ部分2aの全体または半分に対応
したノーズ部分成形地帯d1,d2(第5図、第6図)を有
するものであって、前記第1型51の本体11および徐冷体
15の貫通孔16,17に装着されている。
2成形面としての、カム部2のノーズ部分2aを除く円弧
部分2bの全体または半分に対応した円弧部分成形地帯
a1,a2(第4,第5図)並びに軸部3及びジャーナル部4
にそれぞれ対応した軸部及びジャーナル部成形地帯b,c
を有する徐冷体15と、この徐冷体15に接合される複数の
板状急冷体181,182とを備えている。それら急冷体181,1
82は、前記第1構成部を成形するための第1成形面とし
ての、カム部2のノーズ部分2aの全体または半分に対応
したノーズ部分成形地帯d1,d2(第5図、第6図)を有
するものであって、前記第1型51の本体11および徐冷体
15の貫通孔16,17に装着されている。
徐冷体15と各急冷体181,182との間に前記と同様の断熱
材132が介装されるが、徐冷体15と急冷体181,182とは合
せ面5a近傍において直接接触している。これにより徐冷
体15と急冷体181,182との間には熱伝導が行われるが、
それは大幅に抑制される。
材132が介装されるが、徐冷体15と急冷体181,182とは合
せ面5a近傍において直接接触している。これにより徐冷
体15と急冷体181,182との間には熱伝導が行われるが、
それは大幅に抑制される。
本体11および急冷体181,182は0.8〜4重量%のCrを含有
するCu−Cr合金より構成され、その熱伝導率は0.4〜0.8
cal/cm/s/℃である。
するCu−Cr合金より構成され、その熱伝導率は0.4〜0.8
cal/cm/s/℃である。
徐冷体15は黒鉛より構成され、その熱伝導率は0.005〜
0.4cal/cm/s/℃である。徐冷体15の構成材料として
は、黒鉛の外にセラミック、銅合金、鋼等を用いること
が可能であるが、何れの場合にも急冷体181,182よりも
熱伝導率の低いものが良い。
0.4cal/cm/s/℃である。徐冷体15の構成材料として
は、黒鉛の外にセラミック、銅合金、鋼等を用いること
が可能であるが、何れの場合にも急冷体181,182よりも
熱伝導率の低いものが良い。
断熱材131,132としてはアルミナ繊維、シリカ繊維等の
無機繊維よりなるセラミックシートが用いられている。
無機繊維よりなるセラミックシートが用いられている。
本体11に冷却回路C1が設けられ、その冷却回路C1は湯口
6に沿って本体11に穿設された垂直な冷却用導入路19
と、成形ブロック14に沿って本体11に穿設された垂直な
冷却水用排出路20と、両者19,20をそれらの下部で接続
すべく本体11に穿設された水平な連通路21とより構成さ
れる。
6に沿って本体11に穿設された垂直な冷却用導入路19
と、成形ブロック14に沿って本体11に穿設された垂直な
冷却水用排出路20と、両者19,20をそれらの下部で接続
すべく本体11に穿設された水平な連通路21とより構成さ
れる。
また徐冷体15には、加熱装置としての加熱回路Hと、徐
冷体用冷却装置としての冷却回路C2とが設けられる。加
熱回路Hは各急冷体181,182を挟み、且つ合せ面5aに接
近させて徐冷体15に穿設された一対の垂直な挿入孔22
と、各挿入孔22に装着された棒状ヒータ23とよりなる。
また冷却回路C2は各急冷体181,182を挟み、且つ合せ面5
aから遠去かるように徐冷体15に穿設された垂直な冷却
水用導入および排出路24,25ならびに両者をそれらの下
部で接続すべく徐冷体15に穿設された水平な連通路26よ
りなる。この場合、徐冷体15の体積に占める冷却回路C2
の占有体積は小さい。
冷体用冷却装置としての冷却回路C2とが設けられる。加
熱回路Hは各急冷体181,182を挟み、且つ合せ面5aに接
近させて徐冷体15に穿設された一対の垂直な挿入孔22
と、各挿入孔22に装着された棒状ヒータ23とよりなる。
また冷却回路C2は各急冷体181,182を挟み、且つ合せ面5
aから遠去かるように徐冷体15に穿設された垂直な冷却
水用導入および排出路24,25ならびに両者をそれらの下
部で接続すべく徐冷体15に穿設された水平な連通路26よ
りなる。この場合、徐冷体15の体積に占める冷却回路C2
の占有体積は小さい。
さらに、各急冷体181,182には、急冷体用冷却装置とし
ての冷却回路C3が設けられ、その冷却回路C3は急冷体18
1,182に穿設された水平な冷却水用導入および排出路27,
28ならびにそれらをノーズ部分成形地帯d1,d2の近傍で
接続する水平な連通路29よりなる。この場合、急冷体18
1,182の体積に占める冷却回路C3の占有体積は大きい。
ての冷却回路C3が設けられ、その冷却回路C3は急冷体18
1,182に穿設された水平な冷却水用導入および排出路27,
28ならびにそれらをノーズ部分成形地帯d1,d2の近傍で
接続する水平な連通路29よりなる。この場合、急冷体18
1,182の体積に占める冷却回路C3の占有体積は大きい。
第1,第2型51,52における加熱回路Hの各ヒータ23は加
熱制御器Chに接続される。その加熱制御器Chは注湯に先
立って各ヒータ23に通電して徐冷体15を加熱し、また注
湯開始に伴い各ヒータ23への通電を停止する機能を備え
ている。
熱制御器Chに接続される。その加熱制御器Chは注湯に先
立って各ヒータ23に通電して徐冷体15を加熱し、また注
湯開始に伴い各ヒータ23への通電を停止する機能を備え
ている。
前記加熱時において、徐冷体15からの熱伝導によって急
冷体181,182も加熱されるが、両者15;181,182間には断
熱材132が介在しており、また両者15;181,182の直接接
触する部分も少ないこともあって、前記熱伝導は大幅に
抑制され、したがって急冷体181,182の温度は徐冷体15
に比べて低くなり、それらの間に明確な温度差が現れ
る。
冷体181,182も加熱されるが、両者15;181,182間には断
熱材132が介在しており、また両者15;181,182の直接接
触する部分も少ないこともあって、前記熱伝導は大幅に
抑制され、したがって急冷体181,182の温度は徐冷体15
に比べて低くなり、それらの間に明確な温度差が現れ
る。
第1,第2型51,52における各冷却回路C1〜C3の導入路19,
24,27および排出路20,25,28は冷却制御器Ccに接続され
る。その冷却制御器Ccは注湯開始に伴い各冷却回路C1〜
C3に冷却水を流通させて本体11、徐冷体15および急冷体
181,182を冷却する機能を有する。
24,27および排出路20,25,28は冷却制御器Ccに接続され
る。その冷却制御器Ccは注湯開始に伴い各冷却回路C1〜
C3に冷却水を流通させて本体11、徐冷体15および急冷体
181,182を冷却する機能を有する。
前記冷却時において、徐冷体15の前記第2成形面として
の各成形地帯a1,a2,b,c及びその近傍部では、該徐冷体1
5自体の熱伝導率が低く且つ冷却回路C2の前記占有体積
が小さいことに起因して比較的緩やかに冷却が行われ
る。一方、急冷体181,182の前記第1成形面としての各
成形地帯d1,d2及びその近傍部では、該急冷体181,182自
体の熱伝導が高く且つ冷却回路C3の前記占有体積が大き
いことに起因して急速に冷却が行われる。この場合、急
冷体181,182と徐冷体15との間に断熱材13が介在し、且
つ注湯前の前記温度差もあることから、その両者の前記
第1及び第2成形面d1,d2;a1,a2,b,c間には明確な温度
差が生じる。
の各成形地帯a1,a2,b,c及びその近傍部では、該徐冷体1
5自体の熱伝導率が低く且つ冷却回路C2の前記占有体積
が小さいことに起因して比較的緩やかに冷却が行われ
る。一方、急冷体181,182の前記第1成形面としての各
成形地帯d1,d2及びその近傍部では、該急冷体181,182自
体の熱伝導が高く且つ冷却回路C3の前記占有体積が大き
いことに起因して急速に冷却が行われる。この場合、急
冷体181,182と徐冷体15との間に断熱材13が介在し、且
つ注湯前の前記温度差もあることから、その両者の前記
第1及び第2成形面d1,d2;a1,a2,b,c間には明確な温度
差が生じる。
これにより、カム軸1の各カム部2におけるノーズ部分
2aをチル組織に、またカム軸1の他の部分を共晶黒鉛ま
たは片状黒鉛組織にすることができる。
2aをチル組織に、またカム軸1の他の部分を共晶黒鉛ま
たは片状黒鉛組織にすることができる。
次に、前記鋳造装置Mによるカム軸1の鋳造作業につい
て説明する。
て説明する。
先ず、表Iに示す、JIS FC20〜FC30相当の鋳鉄成分の
溶湯を調製する。
溶湯を調製する。
前記溶湯に、カム軸1が表IIの組成を有するように、0.
15重量%のFe−Siを添加する。
15重量%のFe−Siを添加する。
金型5は、注湯に先立って加熱回路Hにより加熱され、
徐冷体15は150〜450℃に、また各急冷体181,182は120℃
以下にそれぞれ維持される。この金型5に、接種後の溶
湯を温度1380〜1420℃にて注入し、カム軸1を鋳造す
る。この時の鋳込重量は5kgである。
徐冷体15は150〜450℃に、また各急冷体181,182は120℃
以下にそれぞれ維持される。この金型5に、接種後の溶
湯を温度1380〜1420℃にて注入し、カム軸1を鋳造す
る。この時の鋳込重量は5kgである。
前記のように金型5を加熱しておくと、注湯時湯流れ性
を良好にし、また溶湯の急激な冷却に起因したカム軸1
の割れ等を回避することができる。
を良好にし、また溶湯の急激な冷却に起因したカム軸1
の割れ等を回避することができる。
注湯開始後、加熱回路Hによる金型5の加熱を停止し、
同時に冷却回路C1〜C3により金型5の冷却を開始して徐
冷体15を徐冷すると共に各急冷体181,182を急冷する。
同時に冷却回路C1〜C3により金型5の冷却を開始して徐
冷体15を徐冷すると共に各急冷体181,182を急冷する。
この冷却操作を、カム軸1が凝固を終了して、その外周
全体が殻状の凝固層に変わるまで続行し、その後型開き
を行い、カム軸1を離型する。
全体が殻状の凝固層に変わるまで続行し、その後型開き
を行い、カム軸1を離型する。
この離型時における前記凝固層の温度は、共晶線からそ
の直下350℃位が良く、これによりカム軸1の熱間割れ
を回避し、またカム軸1の凝固収縮に起因した金型5の
損傷を回避することができる。
の直下350℃位が良く、これによりカム軸1の熱間割れ
を回避し、またカム軸1の凝固収縮に起因した金型5の
損傷を回避することができる。
カム軸1において、各ノーズ部分2aは第8図の金属組織
を示す顕微鏡写真(100倍)から明らかなように微細なF
e3C(白色部分)を析出したチル組織となり、他の部
分、例えばジャーナル部4は、第9図の金属組織を示す
顕微鏡写真(100倍)から明らかなように片状黒鉛(黒
線部分)を有する組織となる。
を示す顕微鏡写真(100倍)から明らかなように微細なF
e3C(白色部分)を析出したチル組織となり、他の部
分、例えばジャーナル部4は、第9図の金属組織を示す
顕微鏡写真(100倍)から明らかなように片状黒鉛(黒
線部分)を有する組織となる。
前記チル組織の各ノーズ部分2aは耐摩耗性に優れ、また
前記片状黒鉛組織のジャーナル部4等は靱性を有し、機
械加工性も良好である。
前記片状黒鉛組織のジャーナル部4等は靱性を有し、機
械加工性も良好である。
本発明はカム軸に限らず、クランクシャフト、ナックル
アーム、ブレーキキャリパ等の機械部品の鋳造にも適用
され、また鋳造材としては鋳鉄に限らず普通鋳鋼および
合金鋳鋼を使用することも可能である。さらに溶湯開始
に伴い各ヒータ23への通電量を減らして、金型5への加
熱用熱量を減少するように、加熱制御器Chを構成しても
よい。
アーム、ブレーキキャリパ等の機械部品の鋳造にも適用
され、また鋳造材としては鋳鉄に限らず普通鋳鋼および
合金鋳鋼を使用することも可能である。さらに溶湯開始
に伴い各ヒータ23への通電量を減らして、金型5への加
熱用熱量を減少するように、加熱制御器Chを構成しても
よい。
C.発明の効果 以上のように本発明の金型は、硬い組織の第1構成部を
成形するための第1成形面を有する急冷体と、軟らかい
組織の第2構成部を成形するための第2成形面を有して
急冷体に接合される徐冷体と急冷体及び徐冷体の接合面
間の一部に介在する断熱材と、徐冷体に設けられ作動時
には第2成形面を冷却し得る徐冷体用冷却装置と、急冷
体に設けられ作動時には、徐冷体用冷却装置によって第
2成形面が冷却される速度よりも急速に第1成形面を冷
却し得る急冷体用冷却装置と、急冷体及び徐冷体のうち
徐冷体にだけ設けられる加熱装置とを備え、各冷却装置
には、該冷却装置の作動を制御する冷却制御器が、また
加熱装置には、該加熱装置の作動を制御する加熱制御器
がそれぞれ接続されるので、金型への注湯前に加熱装置
を作動させると、相互間に断熱材が介在する急冷体及び
徐冷体を、その後者が前者よりも高温となるように明確
な温度差を生じさせつつ各々加熱することができ、従っ
てその加熱効果によってキャビテイ内における湯流れ性
を良好にし、溶湯の急激な冷却に起因した鋳物の割れ等
の欠陥にを回避することができる。しかも徐冷体に設け
た加熱装置を、急冷体に対する加熱手段にも兼用するこ
とができるから、それだけ加熱構造が簡素化される。
成形するための第1成形面を有する急冷体と、軟らかい
組織の第2構成部を成形するための第2成形面を有して
急冷体に接合される徐冷体と急冷体及び徐冷体の接合面
間の一部に介在する断熱材と、徐冷体に設けられ作動時
には第2成形面を冷却し得る徐冷体用冷却装置と、急冷
体に設けられ作動時には、徐冷体用冷却装置によって第
2成形面が冷却される速度よりも急速に第1成形面を冷
却し得る急冷体用冷却装置と、急冷体及び徐冷体のうち
徐冷体にだけ設けられる加熱装置とを備え、各冷却装置
には、該冷却装置の作動を制御する冷却制御器が、また
加熱装置には、該加熱装置の作動を制御する加熱制御器
がそれぞれ接続されるので、金型への注湯前に加熱装置
を作動させると、相互間に断熱材が介在する急冷体及び
徐冷体を、その後者が前者よりも高温となるように明確
な温度差を生じさせつつ各々加熱することができ、従っ
てその加熱効果によってキャビテイ内における湯流れ性
を良好にし、溶湯の急激な冷却に起因した鋳物の割れ等
の欠陥にを回避することができる。しかも徐冷体に設け
た加熱装置を、急冷体に対する加熱手段にも兼用するこ
とができるから、それだけ加熱構造が簡素化される。
また注湯開始に伴い、急冷体用冷却装置によって急冷体
の第1成形面を急速に冷却すると共に、徐冷体用冷却装
置によって徐冷体の第2成形面を緩やかに冷却すれば、
前述の如く急冷体及び徐冷体間に注湯前から温度差が存
在し且つ断熱材が介在することと相俟って、第1及び第
2成形面の相互間に明確な温度差を迅速確実に生じさせ
ることができると共に、それらの温度制御も極力精度よ
く行うことができるから、硬い組織の第1構成部と軟ら
かい組織の第2構成部とを備えた鋳物を安定よく確実に
鋳造することができる。しかも注湯後は、第1及び第2
成形面の何れに対しても積極的に冷却が行われるから、
全体として鋳造時間を短くすことができ、鋳造能率を高
めることができる。
の第1成形面を急速に冷却すると共に、徐冷体用冷却装
置によって徐冷体の第2成形面を緩やかに冷却すれば、
前述の如く急冷体及び徐冷体間に注湯前から温度差が存
在し且つ断熱材が介在することと相俟って、第1及び第
2成形面の相互間に明確な温度差を迅速確実に生じさせ
ることができると共に、それらの温度制御も極力精度よ
く行うことができるから、硬い組織の第1構成部と軟ら
かい組織の第2構成部とを備えた鋳物を安定よく確実に
鋳造することができる。しかも注湯後は、第1及び第2
成形面の何れに対しても積極的に冷却が行われるから、
全体として鋳造時間を短くすことができ、鋳造能率を高
めることができる。
第1図はカム軸の正面図、第2ないし第7図は鋳造装置
を示し、第2図は全体の斜視図、第3図は第2図III−I
II矢視図、第4,第5,第6図は第3図IV−IV線、V−V
線、VI−VI線断面図、第7図は第6図VII−VII線断面
図、第8,第9図は金属組織を示す顕微鏡写真である。 1……鋳物としてのカム軸、2a……第1構成部としての
カム部のノーズ部分、2b,3,4……第2構成部としてのカ
ム部の円弧部分、軸部、ジャーナル部、5……金型、13
1,132……断熱材、15……徐冷体、181,182……急冷体、
C2……徐冷体用冷却装置としての冷却回路、C3……急冷
体用冷却装置としての冷却回路、Cc……冷却制御器、Ch
……加熱制御器、H……加熱装置としての加熱回路、
a1,a2;b;c……第2成形面としての円弧部分成形地帯;
軸部成形地帯;ジャーナル部成形地帯、d1,d2……第1
成形面としてのノーズ部分成形地帯
を示し、第2図は全体の斜視図、第3図は第2図III−I
II矢視図、第4,第5,第6図は第3図IV−IV線、V−V
線、VI−VI線断面図、第7図は第6図VII−VII線断面
図、第8,第9図は金属組織を示す顕微鏡写真である。 1……鋳物としてのカム軸、2a……第1構成部としての
カム部のノーズ部分、2b,3,4……第2構成部としてのカ
ム部の円弧部分、軸部、ジャーナル部、5……金型、13
1,132……断熱材、15……徐冷体、181,182……急冷体、
C2……徐冷体用冷却装置としての冷却回路、C3……急冷
体用冷却装置としての冷却回路、Cc……冷却制御器、Ch
……加熱制御器、H……加熱装置としての加熱回路、
a1,a2;b;c……第2成形面としての円弧部分成形地帯;
軸部成形地帯;ジャーナル部成形地帯、d1,d2……第1
成形面としてのノーズ部分成形地帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉永 宏 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 井上 正博 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−75874(JP,A) 特公 昭56−49177(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】硬い組織の第1構成部(2a)と、軟らかい
組織の第2構成部(2b,3,4)とを有する鋳物(1)を鋳
造するための金型であって、前記第1構成部(2a)を成
形するための第1成形面(d1,d2)を有する急冷体(1
81,182)と、前記第2構成部(2b,3,4)を成形するため
の第2成形面(a1,a2,b,c)を有して前記急冷体(181,1
82)に接合される徐冷体(15)と、前記急冷体(181,18
2)及び徐冷体(15)の接合面間の一部に介在する断熱
材(131,132)と、前記徐冷体(15)に設けられ作動時
には前記第2成形面(a1,a2,b,c)を冷却し得る徐冷体
用冷却装置(C2)と、前記急冷体(181,182)に設けら
れ作動時には、前記徐冷体用冷却装置(C2)によって第
2成形面(a1,a2,b,c)が冷却される速度よりも急速に
前記第1成形面(d1,d2)を冷却し得る急冷体用冷却装
置(C3)と、前記急冷体(181,182)及び徐冷体(15)
のうち徐冷体(15)にだけ設けられる加熱装置(H)と
を備え、前記各冷却装置(C2,C3)には、該冷却装置の
作動を制御する冷却制御器(Cc)が、また前記加熱装置
(H)には、該加熱装置の作動を制御する加熱制御器
(Ch)がそれぞれ接続されたことを特徴とする、鋳造用
金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62004631A JPH0667547B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 鋳造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62004631A JPH0667547B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 鋳造用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63174777A JPS63174777A (ja) | 1988-07-19 |
| JPH0667547B2 true JPH0667547B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=11589366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62004631A Expired - Lifetime JPH0667547B2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 鋳造用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0667547B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69739727D1 (de) | 1996-09-26 | 2010-02-11 | Asahi Glass Co Ltd | Schutzplatte für ein Plasma-Display und Verfahren zur Herstellung derselben |
| CN102825239B (zh) * | 2012-08-09 | 2014-10-22 | 江西同欣机械制造有限公司 | 一种能将所有前置冷铁一次性装入冷激铸铁凸轮轴铸型的方法 |
| CN108672656A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-10-19 | 溧阳市新力机械铸造有限公司 | 一种涡轮叶片铸造装置及涡轮叶片的铸造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5575874A (en) * | 1978-11-30 | 1980-06-07 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | Production of tough cast iron casting |
| JPS5649177A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-02 | Toshima Kousan Kk | Automatic mahjong table frame |
-
1987
- 1987-01-12 JP JP62004631A patent/JPH0667547B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63174777A (ja) | 1988-07-19 |
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|---|---|---|---|
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