JPH0667865B2 - ジヒドロキシナフタレンの精製方法 - Google Patents

ジヒドロキシナフタレンの精製方法

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JPH0667865B2
JPH0667865B2 JP18239386A JP18239386A JPH0667865B2 JP H0667865 B2 JPH0667865 B2 JP H0667865B2 JP 18239386 A JP18239386 A JP 18239386A JP 18239386 A JP18239386 A JP 18239386A JP H0667865 B2 JPH0667865 B2 JP H0667865B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ジヒドロキシナフタレンの精製方法に関し、
さらに詳しくは、特定の溶媒系を用いたジヒドロキシナ
フタレンの精製方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ジヒドロキシナフタレン例えば2,6−ジヒドロキシナフ
タレンは、合成樹脂、合成繊維、医薬品、農薬、染料な
どの原料として有用な化合物である。このジヒドロキシ
ナフタレンは、ジイソプロピルナフタレンを塩基の存在
下に分子状酸素によって酸化してジイソプロピルナフタ
レンジヒドロペルオキシドとし、これを硫酸などの酸性
触媒にて酸分解することにより製造しうることが知られ
ている。
ところで、例えば2,6−ジイソプロピルナフタレンを塩
基の存在下で分子状酸素によって酸化すると、目的化合
物である2,6−ジイソプロピルナフタレンジヒドロペル
オキシド(以下DHPと略記することがある)のほかに、
副生成物として、2−(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)−6−(2−ヒドロペルオキシ−2−プロピル)ナ
フタレン(以下HHPと略記することがある)、2,6−ビス
(2−ヒドロキシ−2−プロピルナフタレン(以下DCA
と略記することがある)、2−イソプロピル−6−(2
−ヒドロキシ−2−プロピル)ナフタレン(以下MCAと
略記することがある)などのカルビノール類あるいは2
−イソプロピル−6−(2−ヒドロペルオキシ−2−プ
ロピル)ナフタレン(以下MHPと略記することがある)
などのモノヒドロペルオキシド類が多量に生成する。し
かもまた、上記のようなDHPならびに副生成物を含むジ
ヒドロキシナフタレンの酸化反応生成物を硫酸などの酸
触媒の存在下に酸分解すると、目的化合物であるジヒド
ロキシナフタレンのほかに、種々の酸分解反応生成物た
とえばイソプロピルナフトールなどが生成する。
このようにジヒドロキシナフタレンを塩基の存在下に分
子状酸素によって酸化してDHPとし、これを硫酸などの
酸性触媒にて酸分解すると、得られる反応混合物中に
は、目的化合物であるジヒドロキシナフタレンのほか
に、種々の反応副生成物が多量に存在することになる。
このため、ジヒドロキシナフタレンからなるべく高純度
で目的化合物であるジヒドロキシナフタレンを得ようと
する研究がなされているが、いずれの方法によっても、
ジヒドロキシナフタレンを高純度で得ることはできな
い。したがって、不純物が含まれた低純度のジヒドロキ
シナフタレンから高純度のジヒドロキシナフタレンを得
るための方法を提供することが必要である。
本発明者らは、ジイソプロピルナフタレンの酸化および
それに引続く酸分解によって得られる低純度のヒドロキ
シナフタレンから高純度のヒドロキシナフタレンを高回
収率で得るべく鋭意研究したところ、特定の溶媒系を用
いて晶析させればよいことを見出して、本発明を完成す
るに至った。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、ジイソプロピルナフタレン
の塩基存在下での分子状酸素による酸化およびそれに引
続く酸分解によって得られる低純度のジヒドロキシナフ
タレンから高純度のジヒドロキシナフタレンを高回収率
で得るための精製方法を提供することを目的としてい
る。
発明の概要 本発明に係るジヒドロキシナフタレンの精製方法は、ジ
イソプロピルナフタレンの塩基存在下での分子状酸素に
よる酸化およびそれに引続く酸分解によって得られる低
純度のジヒドロキシナフタレンを、水と炭素数3〜4の
脂肪族ケトンとの混合溶媒(A)、または水と炭素数1
〜5の脂肪族アルコールとの混合溶媒(B)を、溶媒と
して用いて晶析させることを特徴としている。
本発明に係るジヒドロキシナフタレンの精製方法によれ
ば、ジイソプロピルナフタレンの酸化およびそれに引続
く酸分解によって得られる低純度のジヒドロキシナフタ
レンを、特定の溶媒系を用いて晶析させているので、高
純度のジヒドロキシナフタレンを高回収率で回収するこ
とができる。
発明の具体的説明 以下本発明に係るジヒドロキシナフタレンの精製方法に
ついて具体的に説明する。
本発明に係るプロセスによって精製されるのは、低純度
のジヒドロキシナフタレンであるが、このジヒドロキシ
ナフタレンは、ジイソプロピルナフタレンを塩基の存在
下に分子状酸素によって酸化してジイソプロピルナフタ
レンジヒドロペルオキシドとし、このジイソプロピルナ
フタレンジヒドロペルオキシドを酸触媒の存在下に酸分
解することによって得られる。
本発明で精製される低純度の粗ジヒドロキシナフタレン
は、上記のような方法によって得られたものが用いられ
る。この理由としては、ジイソプロピルナフタレンの酸
化およびそれに引続く酸分解によって得られる低純度の
ジヒドロキシナフタレンと、他のプロセスによって得ら
れる低純度のジヒドロキシナフタレンとでは、含まれる
不純物の種類が全く異なり、このため含まれる不純物の
種類によってその最適な精製方法が異なるためである。
このように同じ低純度のジヒドロキシナフタレンであっ
ても、含まれる不純物の種類に応じて、最適な精製方法
は変化する。
本発明で精製される低純度の粗ジヒドロキシナフタレン
は、上述のようにジイソプロピルナフタレンの酸化およ
びそれに引続く酸分解によって得られたものであるが、
ジヒドロキシナフタレンは上記のような方法によって得
られるものであるならば、たとえば用いられる溶媒、酸
触媒などは広く変化させることができる。ジイソプロピ
ルナフタレンからジヒドロキシナフタレンを製造するた
めの具体的な方法の一例を以下に詳述する。
ジイソプロピルナフタレンの酸化反応は、塩基水溶液中
にジイソプロピルナフタレンを加え、機械的に混合して
乳化状態とし、これに分子状酸素を含む気体を吹き込む
ことによって行なわれる。
本発明では酸化反応に供されるジイソプロピルナフタレ
ンとしては2,6−ジイソプロピルナフタレン、2,7−ジイ
ソプロピルナフタレン、1,4−ジイソプロピルナフタレ
ンなどを例示でき、この中では2,6−ジイソプロピルナ
フタレンが好ましい。
上記塩基としてはアルカリ金属化合物が好ましく用いら
れる。このアリカリ金属化合物としては、具体的には、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなどを例示することができる。これらアル
カリ金属化合物の水溶液における濃度は20重量%以下が
好ましい。また、反応混合物における塩基水溶液の使用
量は、通常、反応混合物の5〜80重量%を占めるのが好
ましく、特に、20〜70重量%の範囲にあることが好まし
い。塩基水溶液の使用量が反応混合物の5重量%よりも
少ないときは、油状の未反応ジイソプロピルナフタレン
およびその酸化生成物と、塩基水溶液からなる反応液の
分散状態がよくなく、乳化状態が不十分となって、酸化
反応に不利な影響を及ぼす。一方、塩基水溶液の使用量
が80重量%よりも多い場合も反応系の乳化状態が悪くな
るので、好ましくない。また、酸化反応においては、塩
基水溶液のpHは、通常、7〜14の範囲に保持される。
なお、ジイソプロピルナフタレンおよびその酸化生成物
と、塩基水溶液は、通常、機械的な撹拌によって充分に
乳化されることができるが、必要に応じて、たとえば、
ステアリン酸などの従来より知られてる乳化剤の存在下
に撹拌してもよい。
前記塩基として、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化ストロンチウムなどのアルカリ土類金属水酸
化物も用いることができる。このうちでは特に、水酸化
カルシウムが好ましい。これらアルカリ土類金属水酸化
物は、単独で用いてもよく、また、前記アルカリ金属化
合物と併用してもよい。
分子状酸素としては、酸素ガスを単独で用いてもよい
が、通常、空気で十分である。分子状酸素の所要量は、
通常、酸化反応のための仕込みジイソプロピルナフタレ
ン100g当り、酸素ガス換算にて5〜15Nl/時の範囲であ
るが、特に、制限されるものではない。
反応温度は、通常、80〜150℃、好ましくは90〜130℃で
あり、反応時間は反応温度などの条件によっても異なる
が、通常は6〜40時間である、ジイソプロピルナフタレ
ンの反応率は、ジヒドロペルオキシドの生成量を高める
ために80%以上とすることが好ましい。なお、反応は、
通常、常圧下に行なわれるが、必要に応じて加圧下また
は減圧下に行なうこともできる。
ジイソプロピルナフタレンの上記酸化反応においては、
好ましくは反応開始剤が用いられる。たとえば、α,
α′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)を反応開始剤として用いることができる。反応開始
剤を用いることによって、反応の誘導期間を短縮するこ
とができる。その使用量は、通常、原料ジイソプロピル
ナフタレンを含む仕込み反応混合物100重量部当たり0.0
05〜1重量部の範囲である。
上に説明したようなジイソプロピルナフタレンとして例
えば2,6−ジイソプロピルナフタレンの酸化反応によっ
て、2,6−ジイソプロピルナフタレンジヒドロペルオキ
シド(DHP)のほかに、副生成物として、2−(2−ヒ
ドロキシ−2−プロピル)−6−(2−ヒドロペルオキ
シ−2−プロピル)ナフタレン(HHP)、2,6−ビス(2
−ヒドロキシ−2−プロピル)ナフタレン(DCA)、2
−イソプロピル−6−(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)ナフタレン(MCA)などのカルビノール類、あるい
は2−イソプロピル−6−(2−ヒドロペルオキシ−2
−プロピル)ナフタレン(MHP)などのモノヒドロペル
オキシドが生成する。
上記酸化反応による反応生成物の組成を求めるには、反
応後に有機相と水相とを分離し、この水相のエーテルな
どで抽出し、有機相およびエーテル抽出液を液体クロマ
トグラフィーにて分析すれば、未反応ジイソプロピルナ
フタレンと酸化反応生成物であるDHP、HHP、DCA、MHP、
MCAなどを定量することができる。
ジイソプロピルナフタレンの酸化反応は、その反応率を
好ましくは80%以上とし、未反応ジイソプロピルナフタ
レン、上記ジヒドロペルオキシドおよび副生成物を含む
酸化反応混合物が次の酸分解反応に供される。通常、上
記酸化反応混合物にメチルイソブチルケトン(MIBK)な
どのような適宜の有機溶剤を適量加え、酸化反応混合物
を含有する有機相を水相から分離し、この有機相を用い
て、次の酸分解を行なう。以下、この有機相を酸分解原
料ということがある。
このようにして得られた酸分解原料を用いて、これに含
有されるジイソプロピルナフタレンジヒドロペルオキシ
ドを酸性触媒の存在下で酸分解して、ジヒドロキシナフ
タレンを製造する。この場合、酸分解原料中には、酸化
反応の副生成物として前記したカルビノール類が含まれ
ているので、酸分解反応に同時に過酸化水素を共存させ
て、副生成物であるカルビノール類のうち、HHPとDCAと
をジヒドロペルオキシド類に酸化し、このジヒドロペル
オキシドをも同時に酸性触媒にて酸分解する方法を必要
に応じて採用すれば、高収率にてジヒドロキシナフタレ
ンを得ることができるので好ましい。
ジイソプロピルナフタレンの反応率を80%以上とする場
合には、DHPのほかにHHPおよびDCAの収率も高まるが、
このHHPおよびDCAは、酸分解反応の際に同時に過酸化水
素を共存させる方法を採用した場合には、DHPに変換す
ることができるので、高収率でジヒドロキシナフタレン
を得ることができ、また、この場合には、ジヒドロキシ
ナフタレンの生成に寄与しないMHPの収率を低くできる
ので好ましい。特に、ジイソプロピルナフタレンの反応
率を90%以上、一層好ましくは95%以上とすることによ
って、ジヒドロキシナフタレンの収率をさらに高めるこ
とができる。
上記過酸化水素としては、過酸化水素または過酸化水素
溶液のほかに、反応条件下で過酸化水素を発生する物
質、たとえば、過酸化ナトリウム、過酸化カルシウムな
どを用いることができるが、過酸化水素水溶液を用いる
ことが好ましい。特に、酸分解反応に際して、過酸化水
素を前記カルビノール類のアルコール性水酸基1モルあ
たり、0.9〜2モル、好ましくは1.0〜1.5モルの割合に
て用いることによって、目的とするジヒドロキシナフタ
レンを高収率にて得ることができる。また、かかる条件
にて過酸化水素を用いた場合には、同時にカルビノール
類の縮合に基づく副生成物の生成を著しく抑制すること
ができるので好ましい。
また、酸分解反応における酸性触媒としては、硫酸、塩
酸、リン酸などの無機酸、強酸性イオン交換樹脂、シリ
カゲル、シリカアルミナなどの固体酸、クロロ酢酸、メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸などの有機酸、リンタングステン酸、リンモリブデ
ン酸などのヘテロポリ酸などが好ましく用いられる。こ
れら酸性触媒は、そのまま反応系に加えてもよいし、ま
た、これら酸性触媒が溶解性をもつときは、適宜の不活
性溶剤に溶解して、反応系に加えることもできる。酸性
触媒の使用量は、おその種類および反応条件にもよる
が、通常、全反応混合物に対して0.05〜10重量%の範囲
である。
前述したように、ジイソプロピルナフタレンの酸化反応
後、反応混合物からジイソプロピルナフタレンジヒドロ
ペルオキシドおよび副生成物をメチルイソブチルケトン
のような有機溶剤中に移し、この有機溶剤を反応溶剤と
して酸分解反応を行なうことが実用上、有利である。し
かし、反応溶剤は何らメチルイソブチルケトンに限定さ
れるものではなく、必要に応じて、その他の不活性有機
溶剤、たとえば、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、メタノール、エタノールなどのアルコール
類、酢酸、プロピオン酸などの低級脂肪族カルボン酸、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンな
どの炭化水素を用いることもでき、また、これらの混合
物も用いることができる。
この酸分解反応は、0〜100℃、好ましくは20〜80℃の
範囲で行なわれる。
以上のようにして得られる酸分解反応混合物に、クメン
などの芳香族炭化水素を加えて、ジヒドロキシナフタレ
ンと共存する副生成物を抽出除去する工程、および粗ジ
ヒドロキシナフタレンを含む溶液を活性炭に接触させた
後、この溶液から粗ジヒドロキシナフタレンを単離する
工程を経ることによって、一部不純物を除去して後述す
る本発明の精製方法に供する原料の粗ジヒドロキシナフ
タレンとすることもできる。
酸分解反応混合物にクメンなどの芳香族炭化水素を加え
る時点は、反応生成物であるジヒドロキシナフタレンを
単離する任意の段階で適宜の方法によればよいが、たと
えば、次の方法によることができる。
第1は、酸分解反応の終了後、得られた反応混合物に含
まれる酸性触媒をアルカリ水溶液にて中和し、次いで、
有機溶剤を留去して、水相と油相の2液相とし、この
後、この油相2液相から油相を分離し、油相から有機溶
剤をさらに留去した濃縮物に芳香族炭化水素を加える方
法である。この方法によれば、反応副生成物の一部は、
芳香族炭化水素に抽出され、他方、粗ジヒドロキシナフ
タレンが結晶として芳香族炭化水素から析出する。
第2は、上記のようにして得た濃縮物に水を加え、固形
分としてジヒドロキシナフタレンを含むスラリーとし、
これに芳香族炭化水素を加え、加熱して固形分を溶解さ
せた後、油相を抜き取り、水相を冷却すれば、粗ジヒド
ロキシナフタレンが析出する。他方、反応副生成物の一
部は芳香族炭化水素に抽出除去される。
このように、酸分解反応混合物を濃縮し、これに水の存
在下に、または不存在下に芳香族炭化水素を混合するこ
とによって、反応副生成物は芳香族炭化水素に一部抽出
除去され、副生成物であるイソプロピルナフトールが大
部分除去されたジヒドロキシナフタレンを粗結晶として
得ることができる。この目的のための芳香族炭化水素と
しては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ト
リメチルベンゼン類、クメン、サイメン、ジイソプロピ
ルベンゼンなどが好ましく用いられる。
このようにして得られた粗ジヒドロキシナフタレンは、
純度が通常は20〜60%と低い粗結晶であって、不純物と
してイソプロピルナフトール、アセチルナフトール、タ
ール分ならびに先に溶媒に用いた芳香族炭化水素などの
不純物を含んでため本発明に係る精製方法によって精製
される。
本発明ではこの低純度の粗ジヒドロキシナフタレンを精
製するに際して、晶析溶媒として、水と炭素数3〜4の
脂肪族ケトンとの混合溶媒(A)、または水と炭素数1
〜5の脂肪族アルコールとの混合溶媒(B)が用いられ
る。
混合溶媒(A)で用いられる炭素数3〜4の脂肪族ケト
ンとしては、アセトン、メチルエチルケトンなどが挙げ
られる。
水と上記のような炭素数3〜4の脂肪族ケトンとからな
る混合溶媒(A)では、水は、混合溶媒(A)100重量
部中に5〜95重量部好ましくは50〜95重量部の量で存在
することが望ましく、また脂肪族ケトンは、混合溶媒
(A)100重量部中に95〜5重量部好ましくは50〜5重
量部の量で存在することが望ましい。
混合溶媒(A)中の水の量が5重量部未満では、得られ
るジヒドロキシナフタレンの純度は非常に良好であるが
回収率が著しく低下するため好ましくない。一方混合溶
媒(A)中での水の量が95重量部を越えると、ジヒドロ
キシナフタレンの回収率は良好となるが、純度が著しく
悪くなるため好ましくない。
混合溶媒(B)で用いられる炭素数1〜5の脂肪族アル
コールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n−プロパノール、ブタノール、アミルアルコ
ールなどが挙げられる。
水と上記のような炭素数1〜5の脂肪族アルコールとか
らなる混合溶媒(B)では、水は、混合溶媒(B)100
重量部中に5〜95重量部好ましくは40〜90重量部の量で
存在することが望ましく、また脂肪族アルコールは混合
溶媒(B)100重量部中に95〜5重量部好ましくは60〜1
0重量部の量で存在することが望ましい。
混合溶媒(B)中の水の量が5重量部未満では、ジヒド
ロキシナフタレンの回収率が低下するため好ましくな
い。一方混合溶媒(B)中での水の量が95重量部を越え
るとジヒドロキシナフタレンの純度が悪くなるため好ま
しくない。
上記のような晶析溶媒を用いたジヒドロキシナフタレン
の晶析操作は、常法に従って行なわれるが、通常上記溶
媒100重量部に対して低純度のジヒドロキシナフタレン
粗結晶を5〜40重量部程度混合し、この溶媒を60〜100
℃の温度に加温してジヒドロキシナフタレンを溶解さ
せ、次いで得られた溶液を室温程度に冷却してジヒドロ
キシナフタレンを析出させることによって行なわれる。
このような晶析操作は、必要ならば何回も繰り返すこと
もできる。
発明の効果 本発明に係るジヒドロキシナフタレンの精製方法によれ
ば、ジイソプロピルナフタレンの酸化およびそれに引続
く酸分解によって得られる低純度の粗ジヒドロキシナフ
タレンを、特定の溶媒系を用いて晶析させているので、
高純度のジヒドロキシナフタレンを高回収率で回収する
ことができる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
実施例 1 回転攪拌機、ガス吹き込み管、温度計および還流冷却器
を備えた500ml容量オートクレーブ(SUS 316L 製)
に、2,6−ジイソプロピルナフタレン75g、4.5%水酸化
ナトリウム水溶液75gおよびα,α′−ビス(シクロヘ
キサン−1−カルボニトリル)0.1gを仕込み、反応温度
100℃、圧力5kg/cm2Gにて内容物を強化に攪拌しなが
ら、空気を20/時の割合で吹き込んで、9時間反応を
行なった。2,6−ジイソプロピルナフタレンの反応率は9
9.5%であった。
得られた酸化反応生成物にメチルイソブチルケトン150g
を加えた後、油相(メチルイソブチルケトン相)と水相
を分離した。この油相に含まれる酸化生成物の組成は、
液体クロマトグラフィー分析の結果、 DHP 6.5重量% HHP 13.4重量% DCA 6.3重量% MHP 2.7重量% MCA 1.6重量% その他(分子量を212とする。) 7.6重量% であった。
次に、回転攪拌機、還流冷却器、酸分解原料供給管およ
び酸性触媒溶液供給管を備えた1容量ガラス製反応容
器に、1.7重量%硫酸を含むアセトン溶液28.3gを仕込
み、温度65℃の湯浴上にこの反応容器を載置した。加熱
によってアセトンが還流し始めたとき、酸分解原料供給
管から前記酸化生成物のメチルイソブチルケトン溶液
(油相)236g、60%過酸化水素水17.2gおよびアセトン7
3gの混合物の供給を開始した。この酸分解原料の供給開
始と同時に酸性触媒溶液供給管から1.7%硫酸を含むア
セトン溶液43gの供給をも開始し、1時間後に供給を終
えた。なお分解原料および硫酸のアセトン溶液の供給量
は、小型定量ポンプにて求めた。この後、さらに3時間
反応を行なった。
上記した酸分解反応を2回行ない、得られた反応混合物
を合体した。液体クロマトグラフィー分析の結果、酸分
解反応生成物の組成は、 2,6−ジヒドロキシナフタレン 9.6重量% 6−イソプロピル−2−ナフトール 2.0重量% 2,6−ジイソプロピルナフタレン 0.1重量% その他(分子量を6−イソプロピル−2−ナフトールと
同じとする。) 4.0重量% であった。
次に、上記の酸分解反応混合物のうち、150gをとり、こ
れに含まれている硫酸を中和するために、溶液のpHが約
4になるまで、2%炭酸ナトリウム水溶液を徐々に加え
た。この後、酸分解反応混合物に含まれるアセトンとメ
チルイソブチルケトンとを除去するために、次の濃縮操
作を行なった。すなわち先ず、ロータリー・エバポレー
ターにて常圧下にアセトンを留去して、水相と油相とか
らなる2液相とし、次いで油相と水相とを分離した。分
離された油相を再び、ロータリー・エバポレーターにて
20〜30mmHgの減圧下に保ってメチルイソブチルケトンの
留去して濃縮物を得た。ただしメチルイソブチルケトン
の留去は、結晶の析出が始まる直前で停止した。
この濃縮物は、2,6−ジヒドロキシナフタレン21.6重量
%および6−イソプロピル−2−ナフトール4.4重量%
を含んでいた。
次に、攪拌機、温度計、還流冷却器および濃縮物滴下口
を備えた500ml容量セパラブル・フラスコに、クメン290
gを仕込み、温度70℃の湯浴上に載置した。このフラス
コ内に前記濃縮物60gを徐々に滴下して、結晶を析出さ
せた。滴下終了後、湯浴の温度を徐々に下げて、さらに
結晶を析出させ、最終的に室温まで冷却し、結晶を十分
に析出させた。
この後、結晶を濾別し、乾燥して、2,6−ジヒドロキシ
ナフタレン粗結晶23gを得た(2,6−ジヒドロキシナフタ
レン晶析回収率80%)。このようにして得られた粗結晶
は、2,6−ジヒドロキシナフタレン50.7重量%および6
−イソプロピル−2−ナフトール0.7重量%を含み、残
りのほとんどクメンであった。
このようにして得られた低純度の2,6−ジヒドロキシナ
フタレン粗結晶10重量部を、水90重量部およびアセトン
10重量部の割合で含む水−アセトン混合溶媒132重量部
中に添加し、加熱攪拌しながら80℃まで昇温させて2,6
−ジヒドロキシナフタレン粗結晶を溶解させた。
その後この溶液を5℃まで冷却して結晶を析出させ、得
られた結晶を瀘液から濾過して取り出した。
このようにして得られた結晶を重量測定するとともにガ
スクロマトグラフィーにより純度を測定することによっ
て、得られた2,6−ジヒドロキシナフタレンの純度およ
び回収率を求めた。
結果を表1に示す。
実施例 2 実施例1において、晶析溶媒として、水50重量部および
アセトン50重量部の割合で含む水−アセトン混合溶媒を
用いた以外は、実施例1と同様にして、低純度の2,6−
ジヒドロキシナフタレンの精製を行なった。
結果を表1に示す。
実施例 3 実施例1において、晶析溶媒として、水20重量部および
アセトン80重量部の割合で含む水−アセトン混合溶媒を
用いた以外は、実施例1と同様にして、低純度の2,6−
ジヒドロキシナフタレンの精製を行なった。
結果を表1に示す。
実施例 4 実施例1において、晶析溶媒として、水10重量部および
アセトン90重量部の割合で含む水−アセトン混合溶媒を
用いた以外は、実施例1と同様にして、低純度の2,6−
ジヒドロキシナフタレンの精製を行なった。
結果を表1に示す。
比較例 1 実施例1において、晶析溶媒として水を用いた以外は、
実施例1と同様にして、低純度の2,6−ジヒドロキシナ
フタレンの精製を行なった。
結果を表1に示す。
比較例 2 実施例1において、晶析溶媒としてアセトンを用いた以
外は、実施例1と同様にして、低純度の2,6−ジヒドロ
キシナフタレンの精製を行なった。
結果を表1に示す。
実施例 5 実施例1において、晶析溶媒として、水80重量部および
メタノール20重量部の割合で含む水−メタノール混合溶
媒を用いた以外は、実施例1と同様にして、低純度の2,
6−ジヒドロキシナフタレンの精製を行った。
得られた2,6−ジヒドロキシナフタレンの純度は92%、
回収率95%であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジイソプロピルナフタレンの塩基存在下で
    の分子状酸素による酸化およびそれに引続く酸分解によ
    って得られる低純度のジヒドロキシナフタレンを、水と
    炭素数3〜4の脂肪族ケトンとの混合溶媒(A)、また
    は水と炭素数1〜5の脂肪族アルコールとの混合溶媒
    (B)を、溶媒として用いて晶析させることを特徴とす
    るジヒドロキシナフタレンの精製方法。
  2. 【請求項2】炭素数3〜4の脂肪族ケトンが、アセトン
    である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】混合溶媒(A)100重量部中に水が5〜95
    重量部の量で存在する特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】炭素数1〜5の脂肪族アルコールがメタノ
    ール、エタノール、イソプロパノールである特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】混合溶媒(B)100重量部中に水が5〜95
    重量部の量で存在する特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
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