JPH0667982B2 - 高配向性共役ポリマーの製造方法 - Google Patents

高配向性共役ポリマーの製造方法

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JPH0667982B2
JPH0667982B2 JP2541590A JP2541590A JPH0667982B2 JP H0667982 B2 JPH0667982 B2 JP H0667982B2 JP 2541590 A JP2541590 A JP 2541590A JP 2541590 A JP2541590 A JP 2541590A JP H0667982 B2 JPH0667982 B2 JP H0667982B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気材料に関するものである。更に詳しく
は、導電性や非線形光学効果を示すポリアセチレン結合
たはポリアセン結合を有する有機物質に関するものであ
る。
従来の技術 アセチレン誘導体のポリマーは、パイ電子共役系を持つ
一次元の主鎖を分子内に保有していることで、導電性や
非線形光学効果を持つことから光、電子機能材料として
広く研究されている。
また、ポリアセチレンの製造方法としては、チグラーナ
ッタ触媒を用いた白川らの重合方法がよく知られてい
る。
発明が解決しようとする課題 ところが、現在知られているポリアセチレン誘導体は、
酸素を含む雰囲気中では、熱や圧力あるいは紫外線など
にたいして不安定であるため、安定化させる研究が進め
られている。
しかしながら、未だにアセチレン誘導体ポリマを安定化
する方法は見いだされていない。
また、配向性を制御する技術も開発されていない。
課題を解決するための手段 一端に−Si−Cl基を持つ直鎖状の炭化水素誘導体を用い
れば、有機溶媒中で化学吸着により親水性基板表面に単
分子膜を形成でき、さらに前記吸着された単分子膜表面
を酸素を含むガス中で高エネルギー線照射して表面を親
水性化することにより単分子膜を累積膜を形成すること
が出来ることが知られている。
従って、直鎖状炭化水素の一部にアセチレン基やジアセ
チレン基及び酸素(−O−)を含む物質を用い化学吸着
法を行えば、数十オングストロームオーダのアセチレン
誘導体の単分子膜を形成でき、さらに多層の累積膜も容
易に得ることができる。また、このとき、重合前にあら
かじめ前記単分子膜を特定の方向に選択的に失活させて
おき、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記基
板を浸漬して、前記単分子膜の残存したアセチレン基や
ジアセチレン基の部分を重合させたり、あるいはラビン
グにより吸着単分子膜中の分子を再配向させておいたの
ち重合させると、配向性が極めて高く、比較的高分子量
(分子量数百以上)で共役系が非常に長くしかも酸素を
含む雰囲気中でも安定で非線形光学効果や導電性の大き
なポリアセチレン系ポリマーが形成されることを発見し
た。また、触媒を用いてジアセチレン基の一部分を重合
させた後、さらに電子線やX線、ガンマ線等の放射線を
照射すれば、ポリアセン系ポリマーが形成された。
つまり、一定の方向性を保った状態でエネルギービーム
を用いてアセチレン誘導体の分子を重合することによ
り、共役系が連続した直鎖状のポリマー(共役ポリマ
ー)を作れることを見いだした。
作用 即ち、アセチレン(−C≡C−)基あるいはジアセチレ
ン基(−C≡C−C≡C−)、およびクロルシラン基
(−SiCl)、さらに炭化水素鎖の間に酸素(−O−)を
含む物質を溶解させた非水系有機溶媒中に表面が親水性
の基板を浸漬し、前記基板表面に前記アセチレン基ある
いはジアセチレン基、酸素およびクロルシラン基(−Si
Cl)を含む物質(すなわち直鎖状分子)を化学吸着さ
せ、さらに重合前にあらかじめ前記単分子膜を選択的に
線状に失活させ、さらに金属化合物触媒を含む第2の有
機溶媒中に前記基板を浸漬して重合させると、基板上に
形成されたアセチレン基あるいはジアセチレン基および
クロルシラン基(−SiCl)を含む物質の単分子膜は分子
の重合方向がきれいに並んだ状態で線状に保持されて、
しかも予め失活されていなかった部分のアセチレン誘導
体の化学吸着膜は触媒により線状方向に重合されるの
で、重合方向を制御した状態で共役系が連続した直鎖状
のポリアセチレン系系ポリマーを作ることができる。ま
た、基板表面にジアセチレン基、酸素およびクロルシラ
ン基(−SiCl)を含む物質を化学吸着させた後、重合前
にあらかじめ前記単分子膜を選択的に線状に失活させて
おいてから、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に
前記基板を浸漬して重合し、さらに放射線を照射して残
存しているアセチレン基を重合すると、ジアセチレン
基、酸素およびクロルシラン基(−SiCl)を含む物質の
単分子膜は分子の重合方向がきれいに並んだ状態で基板
上に線状に保持されて、しかも予め失活されていなかっ
た部分のジアセチレン誘導体の化学吸着膜はジアセチレ
ン基の一部のアセチレン基が線状方向に重合され、さら
に放射線により残りのアセチレン基が重合されるので、
重合方向を制御した状態で共役系が連続した直鎖状のポ
リアセン系ポリマーを作ることも可能である。
一方、前記基板表面に前記アセチレン基あるいはジアセ
チレン基、酸素およびクロルシラン基(−SiCl)を含む
物質を化学吸着させてから、ラビングを行なうと、ラビ
ングにより単分子膜内の分子がきれいに並んだ状態で吸
着膜を再配向させることができるので、その状態で金属
化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記基板を浸漬し
て重合すると、同様に重合方向を制御した状態で共役系
が連続した直鎖状の超高分子量のポリアセチレン系ポリ
マーを作ることができる。また、前記基板表面にジアセ
チレン基、酸素およびクロルシラン基(−SiCl)を含む
物質を化学吸着させてから、ラビングを行なうと、ラビ
ングにより単分子膜内の分子がきれいに並んだ状態で吸
着膜を再配向させることができるので、その状態で金属
化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記基板を浸漬し
てジアセチレン誘導体の一部のアセチレン基を重合し、
さらに残ったアセチレン基を放射線照射することで重合
すると、放射線によりさらに残りのアセチレン基が重合
され、重合方向を制御した状態で共役系が連続した直鎖
状のポリアセン系ポリマーを作ることができる。
なお、ここで直鎖状の炭化水素鎖の途中に−O−基を含
ませて置くことは、吸着単分子膜内の分子の自由度を増
加せしめ、重合時のひずみを減少させ収率を大幅に改善
できる効果がある。また、アセチレン基の重合反応に
は、ハロゲン化金属触媒たとえばMoclやWCl、NbCl
、TaCl、Mo(CO)、W(CO)、あるいはNb(C
O)、やTa(CO)等が利用できる。また、このとき
の有機溶媒はトルエン、ジオキサン、アニソール等が利
用できる。さらに、ジアセチレン基の重合の場合には、
触媒重合に引続き、X線または電子線、ガンマ線、イオ
ンビーム等の放射線照射を行なうとホリアセンを作成で
きた。
実施例 以下、実施例を用いて本発明の詳細を説明する。
使用した直鎖状のシラン系界面活性剤サンプルは種々あ
るが、アセチレン誘導体の一種であり末端にアセチレン
基を1個含むCH≡C−(CH−O−(CH−Si
Cl(AOS系、ここでm、nは整数であるが、合計5か
ら25の範囲で良好な結果が得られた)の場合を用いて説
明する。
例えばSiOの形成されたSi基板1上にシラン系界面活
性剤(CH≡C−(CH−O−(CH−SiCl:6
−AOS)を用いて基板表面に単分子膜を化学吸着して形
成する。この時、−SiCl基と基板表面のSiOとともに
形成されている−OH基が反応して脱塩酸して、基板表面
の単分子膜2が形成できる。
例えば1.0X10−3〜4.0X10−3mol/lの濃度で前記シ
ラン系界面活性剤を溶かした85%n−ヘキサン、8%四
塩化炭素、7%クロロホルム溶液中に、室温で30分間Si
Oの形成されたSi基板浸漬すると、SiO表面で−Si−
O−の結合を形成できる。(第1図(a)) ここで、基板表面に の単分子膜2が形成できていることは、FTIRにて確認さ
れた。
なお、このとき化学吸着膜の形成は、湿気を含まないN
雰囲気中で行った。化学吸着膜の形成に使用した基板
は、直径3インチの酸化膜(SiO)を形成したSi基板
である。
次に、第1図(b)に示したように、重合前にあらかじ
め前記単分子膜の不飽和基をSTM(走査トンネル顕微
鏡)による描画(ライティング)または電子ビーム露光
またはX−ray露光(何れも、露光量は5mJ/cm程度で
よい)により線状に失活し、特定の方向に線状に不飽和
基を残存させた後、金属触媒としてMoClを溶かしたト
ルエン中に6−AOS吸着膜が1層形成された基板を浸漬
し30〜70℃程度に溶媒を昇温すると第1図(c)に示す
ような反応、即ち失活されないで残存していた不飽和の
アセチレン基が線状に重合してTrans−ポリアセチレン
結合3が製造されたことがFTIRにより明かとなった。
なお、触媒としてはWClやNbCl、TaClを用いても
分子量は異なるが同様の重合膜が得られた。さらにま
た、触媒としてMo(CO)あるいはW(CO)をCCl
溶媒に溶かした溶液に基板を浸漬し紫外線を照射しても
分子量は異なるが赤褐色の重合膜が得られた。
一方、前記Si基板上にシラン系活性剤として (DMS−6−AOS、ここでm、nはそれぞれ4と2である
が、合計で5から25の範囲で良好な結果が得られた。ま
た以後CHはMeで表わす)を用いた場合にも、吸着膜を
1層累積した基板を(第2図(a))選択的に失活後、
金属触媒としてWClと共触媒としてBuSn(1:1)を溶
かしたトルエン中に浸漬し30〜70℃程度に溶媒を昇温す
ると、第2図(b)に示すような反応、即ち−SiMe
基を含んだ線状で配向性の高いTrans−ポリアセチレン
結合3が製造されたことが明かとなった。
従って、吸着単分子膜の層数を増やす必要がある場合に
は、この膜のように、アセチレン基を含む分子の末端に
−SiMeH基を導入して置けば、アルカリ水処理のみで
−Si(CH−OHに変換できるので、前述と同様の反
応液を用いて化学吸着工程およびOH付加工程を繰り返す
ことにより単分子膜を必要な膜厚で累積形成できる。す
なわち、単分子膜表面のOH基が反応して単分子膜上に、
アセチレン基を有する単分子吸着膜を積層できる。
また、分子の末端のSiMeH基の代わりにビニル基を導
入して置けば、単分子膜を1層形成した後、単分子膜の
形成された基板を室温でジボラン1mol/lのTHF溶液に
浸漬し、さらにNaOH0.1mol/lの30%H水溶液に
浸漬することにより、単分子膜の表面に水酸基(OH)を
付加した単分子膜を形成することができるので、前述と
同様の反応液を用いた化学吸着工程およびOH付加工程を
繰り返すことにより単分子膜を必要な膜厚で累積形成で
きる。すなわち、単分子膜のOH基が反応した単分子膜上
に、アセチレン基を有する単分子吸着膜を積層できる。
また、積層数も任意である。
なお、ビニル基を−CH−CH−OHに変換する他の方法
として、Oを含む雰囲気中でX線、電子線、ガンマ線
照射しても同様の効果がえられる。また、Nを含む雰
囲気中でX線、電子線、ガンマ線照射した場合には分子
末端に−NH基を導入でき、この官能基の場合にも同様
の効果がえられ、吸着単分子の累積がより行いやすくな
る。
なお、上述の方法で累積された吸着膜はアルコール溶媒
には不溶性であるることも確認された。
以上の結果より、本発明の重合方法を用いればTrans型
高配向共役ポリアセチレンを容易に製造できることが確
認された。
また、Si基板上に6−AOS吸着膜を1層累積した基板を
(第3図(a))選択的に失活させた後、金属触媒とし
てMoClを溶かした含酸素有機溶媒であるアニソール中
に浸漬し30〜70℃程度に溶媒を昇温すると第3図(b)
に示すような反応、即ち線状の配向性の高いCis−ポリ
アセチレン4が製造されたことが明かとなった。
さらにまたSi基板上にDMS−6−AOS吸着膜を1層累積し
た基板を(第4図(a))、線状に失活後、金属触媒と
してMoClと共触媒としてphBi(1:1)を溶かした含
酸素有機溶媒であるアニソール中に浸漬し30〜70℃程度
に溶媒を昇温すると第4図(b)に示すような反応、即
ち−SiMeH基を含んだ高い配向性のCis−ポリアセチ
レン4が製造されたことが明かとなった。
以上の2つの実施例より明らかなように、本発明の重合
方法を用いればCis型あるいはTrans型高配向長共役ポリ
アセチレンを容易に製造できることが確認された。
なお、この様にして製造されたポリアセチレンは、従来
チグラーナッタ系触媒法で製造されていたポリアセチレ
ン誘導体に比べ、酸素を含む雰囲気中でも、熱や圧力あ
るいは紫外線などにたいして著しく安定であった。
以上の、実施例では、6−AOSやDMS−6−AOSについて
のみ示したが、分子内にアセチレン(C≡C)基を含み
吸着膜形成が可能なものであれば、吸着条件は異なって
も同様の方法が利用出来ることは明らかであろう。
さらに、ジアセチレン基を1個もつ :13−DASを用いた場合にも、第5図に示すように、化学
吸着膜作成後選択的に線状に失活させた後、金属化合物
触媒を含む第2の有機溶媒中に前記基板を浸漬して重合
すると、単分子膜状でかつ線状のTransポリアセチレン
結合3を有するポリアセチレン型共役ポリマー(第5図
(d))が得られる。
さらに、ポリジアセチレンにより得られたポリアセチレ
ン型共役ポリマーに電子線(X線やガンマ線等の放射線
でもよい)を5mJ/cm程度全面に照射すると線状の高
配向ポリアセン結合5を有するポリアセン型共役ポリマ
ー(第5図(e))が得られる。
この場合も同様に、吸着単分子膜の層数を増やす必要が
ある場合には、ジアセチレン基を含む分子の末端に−Si
MeH基を導入して置けば、アルカリ水処理のみで−Si
(CH−OHに変換できるので、前述と同様の反応液
を用いて化学吸着工程およびOH付加工程を繰り返すこと
により単分子膜を必要な膜厚で累積形成できる。すなわ
ち、単分子膜のOH基が反応した単分子膜上に、ジアセチ
レン基を有する単分子吸着膜を積層できる。積層数は任
意である。
また、分子の末端の−SiMeH基の代わりにビニル基を
導入して置けば、単分子膜を1層形成した後、単分子膜
の形成された基板を室温でジボラン1mol/lのTHF溶液
に浸漬し、さらにNaOH0.1mol/1、30%H水溶液
に浸漬することにより、単分子膜の表面に水酸基(OH)
を付加した単分子膜を形成することができる。従って、
前述と同様の反応液を用いて化学吸着工程およびOH付加
工程を繰り返すことにより単分子膜を必要な膜厚で累積
形成できる。また、積層数も任意である。
なお、ビニル基を−CH−CH−OHに変換する他の方法
として、Oを含む雰囲気中でX線、電子線、ガンマ線
照射しても同様の効果がえられる。また、Nを含む雰
囲気中でX線、電子線、ガンマ線照射した場合には分子
末端に−NH基を導入でき、この官能基の場合にも同様
の効果がえられ、吸着単分子の累積がより行いやすくな
る。
さらにまた、前述の2つの実施例では1層化学吸着膜を
形成した後、不飽和基を選択的に線状に失活させ、重合
を行う方法について述べたが、吸着後選択的に線状に失
活させる代わりにラビングを行なって吸着膜を再配向さ
せた後、金属触媒を用いて重合を行なっても高配向ポリ
アセチレンが得られた。また、吸着後ラビングを行なっ
て吸着膜を再配向させた後、金属触媒を用いて重合しさ
らに放射線を用いて重合を行なうと高配向ポリアセンが
得られた。
なお、吸着膜を多層積層した後で不飽和基を選択的に線
状に失活した後触媒重合反応を行っても良いし、あるい
は吸着膜の形成−線状失活−触媒重合反応を交互に行っ
ても高配向ポリアセチレンの多層分子膜の作製が可能な
ことは明らかであろう。さらに、吸着膜を多層積層した
後で不飽和基を選択的に線状に失活した後、触媒重合と
放射線重合を続けて行っても良いし、あるいは吸着膜の
形成−線状失活−触媒重合−放射線照射を順番に繰り返
し行っても高配向ポリアセンの多層分子膜の作製が可能
なことは明らかであろう。
なお、上記実施例以外に、本願発明にしよう出来る界面
活性剤としては、 CH−(CH−C≡C−(CH−O−(CH
−SiCl (ここでl,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。但し、この場合は、累積膜を作成することはで
きない。)で表わされるシラン系界面活性剤、たとえば CH−(CH−C≡C−(CH−O−(CH
−SiCl あるいは (CHHSi−(CH−C≡C−(CH−O
−(CH−SiCl (ここで1,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤、たとえ
ば、 (CHHSi−(CH−C≡C− (CH−O−(CH−SiCl、 あるいは CH=CH−(CH−C≡C−(CH−O−(CH
−SiCl (ここで1,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤、たとえ
ば、 CH=CH−(CH−C≡C−(CH−O−(CH
−SiCl あるいは CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
(CH−SiCl (ここで1,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。但し、この場合は、累積膜を作成することはで
きない。)で表わされるシラン系界面活性剤たとえば、 CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
(CH−SiCl、 や CH−CH−C≡C−C≡C−(CH−O−(C
H−SiCl、 あるいは (CHHSi−(CH−C≡C−C≡C−(C
H−O−(CH−SiCl (ここで1,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤、たとえ
ば、 (CHHSi−(CH−C≡C−C≡C−(C
H−O−(CH−SiCl、 あるいは CH=CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH
O−(CH−SiCl (ここで1,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤、たとえ
ば、 CH=CH−CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
(CH−SiCl、 などがある。
今後さらに原料となるアセチレンやジアセチレン誘導体
モノマーの種類や製造条件を適正化することにより、こ
の方法を用いて電導性のすぐれた物質の製造が可能とな
る。
発明の効果 本発明の方法を用いることにより、導電性や非線形光学
効果の非常に優れ安定な高配向性超長共役ポリアセチレ
ンやポリアセンの超薄膜ポリマーを高能率に製造できる
ので、非線形光学効果を利用したデバイスの製作には極
めて有効である。なお、ここで、直鎖状の炭化水素鎖の
途中に−O−基を含ませて置くことは、吸着単分子膜内
の分子の自由度を増加せしめ重合時のひずみを減少させ
収率を大幅に改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は6−AOS吸着膜を1層形成した後の基板
の分子オーダーの拡大断面概念図、第1図(b)は、電
子線露光(EB照射)を用いて不飽和基を選択的に線状に
失活させる工程の概念図、第1図(c)は、線状に触媒
重合された後の高配向超長共役Trans型ポリアセチレン
の形成された基板の分子オーダーの拡大断面概念図、第
2図(a)はDMS−6−AOS吸着膜を1層形成した基板の
分子オーダーの拡大断面概念図、第2図(b)は触媒重
合後の高配向Trans型ポリアセチレンの形成された基板
の分子オーダーの拡大断面概念図、第3図(a)は、6
−AOS吸着膜を1層形成した基板の分子オーダーの拡大
断面概念図、第3図(b)は触媒重合後の高配向Cis型
ポリアセチレンの形成された基板の分子オーダーの拡大
断面概念図、第4図(a)はDMS−6−AOS吸着膜を1層
形成した基板の分子オーダーの拡大断面概念図、第4図
(b)は触媒重合後の高配向Cis型ポリアセチレンの形
成された基板の分子オーダーの拡大断面概念図、第5図
は、13−DASを用いたジアセチレン単分子膜の分子オー
ダーでのポリジアセチレン型超長共役ポリマー作成にお
ける工程を示し、同(a)は13−DAS分子の構造式を示
す図、同(b)は13−DAS分子の略式図、同(c)は13
−DASを用いたジアセチレン単分子膜の分子オーダーの
拡大概念図、同(d)はTransポリアセチレンの分子オ
ーダーの拡大概念図、同(e)はポリアセンの分子オー
ダーの拡大概念図を示す。 1…SiO/Si基板、2…単分子吸着膜、 3…高配向Trans−ポリアセチレン結合、 4…高配向Cis−ポリアセチレン結合、 5…ポリアセン結合。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセチレン(−C≡C−)又はジアセチレ
    ン基(−C≡C−C≡C−)と酸素(−O−)と−Si−
    Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非水系の第1の有機
    溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬し、化学吸着法によ
    り前記基板上に前記物質の単分子膜を吸着形成する工程
    と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記基板
    を浸漬して前記アセチレン基又はジアセチレン基の部分
    を重合させる工程を含むことを特徴とするポリアセチレ
    ン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】直鎖状分子が、CH−(CH−C≡C
    −(CH−O−(CH−SiCl(ここで1,m,n
    は0、または整数、ただし合計で5〜25が良い。)で表
    わされるシラン系界面活性剤であることを特徴とする請
    求項1記載のポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの
    製造方法。
  3. 【請求項3】アセチレン基又はジアセチレン基と−O−
    と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非水系の第
    1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬し化学吸着
    法により前記基板上に前記物質の単分子膜を吸着形成す
    る工程と、電子ビーム露光またはSTMライティングまた
    はX線露光より前記分子膜を選択的に線状に失活させる
    工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記
    基板を浸漬して、前記単分子膜の失活されないで残った
    前記アセチレン又はジアセチレン基の部分を重合させる
    工程を含むことを特徴とするポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  4. 【請求項4】アセチレン基又はジアセチレン基と−O−
    と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非水系の第
    1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬し、化学吸
    着法により前記基板上に前記物質の単分子膜を吸着形成
    する工程と、ラビングにより前記吸着膜を再配向させる
    工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒中に前記
    基板を浸漬して前記基板に不活性ガス雰囲気中で全面に
    エネルギービームを照射し前記アセチレン又はジアセチ
    レン基の部分を重合させる工程を含むことを特徴とする
    ポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  5. 【請求項5】直鎖状分子の分子末端に−Si(CH
    基が結合していることを特徴とする請求項1、3または
    4記載のポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの製造
    方法。
  6. 【請求項6】直鎖状分子が (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする請求項5記載のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  7. 【請求項7】直鎖状分子の分子末端に−CH=CH基が結
    合していることを特徴とする請求項1、3または4記載
    のポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  8. 【請求項8】直鎖状分子が CH=CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH
    O−(CH−SiCl (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする特許請求の範囲第7項記載のポリアセチレ
    ン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  9. 【請求項9】金属化合物触媒の金属がMo、またはW、ま
    たはNb、またはTa化合物であることを特徴とする請求項
    1から8のいずれかに記載のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  10. 【請求項10】有機溶媒中に前記金属化合物触媒とさら
    に共触媒として有機Snあるいは有機Bi化合物を含むこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のポリア
    セチレン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  11. 【請求項11】有機溶媒が含酸素有機溶媒で、金属化合
    物触媒がMoClであることを特徴とする請求項1から8
    のいずれかに記載のCis型のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  12. 【請求項12】直鎖状分子が、 CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
    (CH−SiCl (ここでl,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
    が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤であること
    を特徴とする請求項1記載のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  13. 【請求項13】直鎖状分子が CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
    (CH−SiCl、 または、 CH−CH−C≡C−C≡C−(CH−O−(C
    H−SiCl で表わされるシラン系界面活性剤であることを特徴とす
    る請求項1記載のポリアセチレン型高配向性共役ポリマ
    ーの製造方法。
  14. 【請求項14】ジアセチレン(−C≡C−C≡C−)基
    と−O−と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非
    水系の第1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬し
    化学吸着法により前記基板上に前記物質の単分子膜を吸
    着形成する工程と、電子ビーム露光またはSTMライティ
    ングまたはX線露光より前記分子膜を選択的に線状に失
    活させる工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒
    中に前記基板を浸漬して、前記単分子膜の失活されない
    で残ったジアセチレン基の部分を重合させる工程を含む
    ことを特徴とするポリアセチレン型高配向性共役ポリマ
    ーの製造方法。
  15. 【請求項15】ジアセチレン(−C≡C−C≡C−)基
    と−O−と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非
    水系の第1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬
    し、化学吸着法により前記基板上に前記物質の単分子膜
    を吸着形成する工程と、ラビングにより前記吸着膜を再
    配向させる工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶
    媒中に前記基板を浸漬して前記基板に不活性ガス雰囲気
    中で全面にエネルギービームを照射し前記ジアセチレン
    基の部分を重合させる工程を含むことを特徴とするポリ
    アセチレン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  16. 【請求項16】直鎖状分子の分子末端に−Si(CH
    H基が結合していることを特徴とする請求項1,14または
    15記載のポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの製造
    方法。
  17. 【請求項17】直鎖状分子が (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする請求項16記載のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  18. 【請求項18】直鎖状分子の分子末端に、−CH=CH
    が結合していることを特徴とする請求項1,14または15記
    載のポリアセチレン型高配向性共役ポリマーの製造方
    法。
  19. 【請求項19】直鎖状分子が CH=CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH
    O−(CH−SiCl (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする請求項18記載のポリアセチレン型高配向性
    共役ポリマーの製造方法。
  20. 【請求項20】金属化合物触媒の金属がMo、またはW、
    またはNb、またはTa化合物であることを特徴とする請求
    項14または15に記載のポリアセチレン型高配向性共役ポ
    リマーの製造方法。
  21. 【請求項21】有機溶媒中に前記金属化合物触媒とさら
    に共触媒として有機Snあるいは有機Bi化合物を含むこと
    を特徴とする請求項14または15に記載のポリアセチレン
    型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  22. 【請求項22】有機溶媒が含酸素有機溶媒で、金属化合
    物触媒がMoClであることを特徴とする請求項14または
    15に記載のCis型のポリアセチレン型高配向性共役ポリ
    マーの製造方法。
  23. 【請求項23】ジアセチレン(−C≡C−C≡C−)基
    と−O−と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非
    水系の第1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬
    し、化学吸着法により前記基板上に前記物質の単分子膜
    を吸着形成する工程と、金属化合物触媒を含む第2の有
    機溶媒中に前記基板を浸漬して重合する工程と、さらに
    不活性ガス雰囲気中で全面に放射線照射を行い、前記単
    分子膜の残存したアセチレン基の部分を重合させる工程
    とを含むことを特徴とするポリアセン型高配向性共役ポ
    リマーの製造方法。
  24. 【請求項24】直鎖状分子が、 CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
    (CH−SiCl (ここでl,m,nは0、または整数、ただし合計で5〜25
    が良い。)で表わされるシラン系界面活性剤であること
    を特徴とする請求項23記載のポリアセン型高配向性共役
    ポリマーの製造方法。
  25. 【請求項25】直鎖状分子が CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH−O−
    (CH−SiCl、 または、 CH−CH−C≡C−C≡C−(CH−O−(C
    H−SiCl で表わされるシラン系界面活性剤であることを特徴とす
    る請求項24記載のポリアセン型高配向性共役ポリマーの
    製造方法。
  26. 【請求項26】ジアセチレン(−C≡C−C≡C−)基
    と−O−と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非
    水系の第1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬し
    化学吸着法により前記基板上に前記物質の単分子膜を吸
    着形成する工程と、電子ビーム露光またはSTMライティ
    ングまたはX線露光より前記分子膜を選択的に線状に失
    活させる工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶媒
    中に前記基板を浸漬して重合する工程と、さらに不活性
    ガス雰囲気中で全面に放射線照射を行い、前記単分子膜
    の残存したアセチレン基の部分を重合させる工程とを含
    むことを特徴とするポリアセン型高配向性役ポリマーの
    製造方法。
  27. 【請求項27】ジアセチレン(−C≡C−C≡C−)基
    と−O−と−Si−Cl基を含む直鎖状分子を溶解させた非
    水系の第1の有機溶媒中に表面が親水性の基板を浸漬
    し、化学吸着法により前記基板上に前記物質の単分子膜
    を吸着形成する工程と、ラビングにより前記吸着膜を再
    配向させる工程と、金属化合物触媒を含む第2の有機溶
    媒中に前記基板を浸漬して重合する工程と、さらに不活
    性ガス雰囲気中で全面に放射線照射を行い、前記単分子
    膜の残存したアセチレン基の部分を重合させる工程とを
    含むことを特徴とするポリアセン型高配向性共役ポリマ
    ーの製造方法。
  28. 【請求項28】直鎖状分子の分子末端に、−Si(CH
    H基が結合していることを特徴とする請求項23、26ま
    たは27記載のポリアセン型高配向性共役ポリマーの製造
    方法。
  29. 【請求項29】直鎖状分子が (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする請求項28記載のポリアセン型高配向性共役
    ポリマーの製造方法。
  30. 【請求項30】直鎖状分子の分子末端に、−CH=CH
    が結合していることを特徴とする請求項23、26または27
    記載のポリアセン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
  31. 【請求項31】直鎖状分子が CH=CH−(CH−C≡C−C≡C−(CH
    O−(CH−SiCl (l,m,nは、0または整数で合計5から25)であること
    を特徴とする請求項30記載のポリアセン型高配向性共役
    ポリマーの製造方法。
  32. 【請求項32】金属化合物触媒の金属がMo、またはW、
    またはNb、またはTa化合物であることを特徴とする請求
    項23から31のいずれかに記載のポリアセン型高配向性共
    役ポリマーの製造方法。
  33. 【請求項33】有機溶媒中に前記金属化合物触媒とさら
    に共触媒として有機Snあるいは有機Bi化合物を含むこと
    を特徴とする請求項23から31のいずれかに記載のポリア
    セン型高配向性共役ポリマーの製造方法。
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