JPH0668521A - 光テープ用積層ポリエステルフィルム - Google Patents

光テープ用積層ポリエステルフィルム

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JPH0668521A
JPH0668521A JP4220372A JP22037292A JPH0668521A JP H0668521 A JPH0668521 A JP H0668521A JP 4220372 A JP4220372 A JP 4220372A JP 22037292 A JP22037292 A JP 22037292A JP H0668521 A JPH0668521 A JP H0668521A
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JP
Japan
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film
active energy
optical tape
polyester film
layer
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JP4220372A
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English (en)
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Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Jiro Komatsu
治郎 小松
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学記録再生特性の優れた光テープを提供す
る。 【構成】 光吸収性物質を含有するポリエステルフィル
ムの一方の面に、表面硬度がH以上の活性エネルギー線
硬化層を積層させてなり、該活性エネルギー線硬化層面
(A面)の中心線平均粗さ(RaA )が0.005μm
以下、反対側の露出面(B面)の中心線平均粗さ(Ra
B )が0.005〜0.3μmの範囲であることを特徴
とする光テープ用積層ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の照射により、情報
を記録、再生する光テープの基材として使用される積層
ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、情報記録の高密度化、デシタル化が進むにつれて種
々の情報記録再生方式の開発が進められている。これら
の方式の中でも特に光学式記録再生システムを利用した
方式が有力とみられている。例えば、基材となるプラス
チックフィルム上にTe−As−Seの金属膜を設けた
ものなどの光テープが報告されているが、その基材につ
いては一長一短があり実使用上良好なものが得られなか
った。
【0003】例えば、従来の平坦な二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを基材として用い光テープを製造した場合、
フィルムの滑りが悪く作業性に劣り、製造工程中にスリ
傷等の欠陥が生じやすく、光テープ化後の光記録特性に
悪影響を及ぼすという問題があった。光テープに情報を
記録する場合、例えば光学ヘッド部から照射されたレー
ザ光が記録層を熱によって破壊し、孔状の記録ピットを
形成する。このように光ヘットに供給された記録情報デ
ータは光テープ上でピツトとして記録されることにな
る。また、再生時には、記録時より低レベルのレーザ光
(記録層が破壊されないレベル)を記録トラックに沿っ
て照射し、この照射されたレーザ光の反射光レベルの差
によってピット情報を検出する。したがって、再生時に
ピットによって反射光レベルの差を検出するためには、
基材の光透過性あるいは光吸収性が高いことが必要であ
る。
【0004】しかしながら従来の光テープの基材におい
ては、レーザ光の透過性あるいは吸収性が不十分であ
り、記録ピットに照射されたレーザ光は、基材の表面、
あるいは裏面等でその一部が反射され、これが反射光と
して検出されてしまうため、再生信号中のS/Nを劣化
するという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、ある特定の積層ポリエステ
ルフィルムが光テープの基材として優れた特性を有する
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明の要旨は、光吸収性物質を含有するポリエステル
フィルムの一方の面に、表面硬度がH以上の活性エネル
ギー線硬化層を積層させてなり、該活性エネルギー線硬
化層面(A面)の中心線平均粗さ(RaA )が0.00
5μm以下、反対側の露出面(B面)の中心線平均粗さ
(RaB )が0.005〜0.3μmの範囲であること
を特徴とする光テープ用積層ポリエステルフィルムに存
する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
いうポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸のような芳香族ジカ
ルボン酸またはそのエステルと、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール等のようなグリコールとを重縮合
させて得ることの出来るポリマーである。
【0007】このポリエステルは、芳香族ジカルボン酸
とグリコールとを直接重縮合させて得られる他、芳香族
ジカルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエス
テル交換反応させた後重縮合せしめるか、あるいは芳香
族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合せしめ
る等の方法によっても得られる。かかるポリマーの代表
的なものとして、ポリエチレンテレフタレートやポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等が例
示される。このポリマーは共重合されないホモポリマー
であってもよく、またジカルボン酸の成分の15モル%
以下が非芳香族ジカルボン酸成分であり、および/また
はジオールのジオール成分であるような共重合ポリエス
テルであってもよい。
【0008】さらに前記ポリエステルと他の重合体との
ポリマーブレンドであってもよい。ブレンド出来る他の
重合体として、ポリアミド、ポリオレフィン、他種ポリ
エステル(ポリカーボネートを含む)が例示される。ま
た前記ポリエステルには、必要に応じて安定剤、着色
剤、酸化防止剤、消泡剤などの添加剤を含有するもので
あってもよい。
【0009】フィルムの光吸収性を向上させるために
は、前記ポリエステル中に光吸収性物質を含有させるこ
とが必要である。光吸収性物質の種類は特に限定されな
いが、カーボン・ブラック粒子が好ましい。かかるカー
ボン・ブラックの種類は特に限定されないが、ランプブ
ラック、サーマルブラック、ファーネスブラック、アセ
チレンブラック等が好ましい。
【0010】また、カーボン・ブラック粒子の大きさ
も、特に限定されないが、好ましくは一次粒子の平均粒
径が10nm〜50nm更に好ましくは、10nm〜3
0nmである。一次粒子の平均粒径が50nmを越す
と、該粒子が非常に大きな凝集体を作り、フィルム表面
に粗大突起を形成しやすくなるので好ましくない。又、
一次粒子の平均粒径が10nm未満になると表面エネル
ギーが増大し、やはり大きな凝集体を作りやすくなり、
好ましくない。
【0011】また、カーボン・ブラック粒子の濃度も特
に限定されないが、十分な光吸収性を得るためには、
0.05wt%〜5wt%、好ましくは0.1wt%〜
3wt%含有させると良い。カーボン・ブラック粒子の
含有量が0.05wt%以下では、該フィルムの光吸収
性の向上が余り期待出来ず、また5wt%を越すと、フ
ィルム表面の粗大突起数が増大する傾向がある。
【0012】カーボン・ブラック粒子をフィルム中に含
有させる方法としては、重合中又は重合反応終了後含有
させたり、乾燥時、又は、押出時に練り込んだりする
等、いかなる方法でも良いが、カーボン・ブラックを高
濃度含有するマスターバッチを一旦作成し、乾燥前又は
終了後に他の原料ポリエステルとブレンドして、所望の
濃度のカーボン・ブラックを含有するフィルムを得るの
が好適である。
【0013】フィルム中のカーボン・ブラック粒子の分
散性を良くするために分散剤を添加するのも好ましい態
様である。また、本発明のポリエステルフィルム中に
は、必要に応じてカーボン・ブラック粒子等の光吸収性
物質以外に、無機粒子、有機粒子を含有させてもよい。
本発明においてかかるポリエステルフィルムは、単層で
あっても多層であってもよく、カーボン・ブラック粒子
等の光吸収性物質を有する層の片面あるいは両面に光吸
収性物質を有しない層を複合した2層あるいは3層フィ
ルムでもよい。
【0014】本発明のフィルムの光吸収性は50%以上
であることが好ましくさらに好ましくは70%以上であ
る。本発明においてフィルムの極度粘度〔η〕は、0.
45〜0.70であることがフィルムの物性上好まし
い。本発明においてポリエステルフィルムの縦方向のF
5値は、8kg/mm2 以上が好ましく、9kg/mm
2 がさらに好ましく、10kg/mm2 以上が特に好ま
しい。ポリエステルフィルムの縦方向のF5値が8kg
/mm2 未満の場合、光テープを製造する際の作業性が
劣ったり、光テープとしての特性が劣ったりすることが
ある。
【0015】また、ポリエステルフィルムの縦方向の1
00℃、30分後の熱吸収率は、5%以下が好ましく、
3%以下がさらに好ましく、2%以下が特に好ましい。
かかる熱収縮率が5%を超える場合、耐熱性が不十分と
なる傾向があり、光テープとしての特性に悪影響を及ぼ
すことがある。次に本発明のフィルムの製膜方法を具体
的に説明するが、本発明は必要特性を満足する限り、こ
の例示に限定されるものではない。
【0016】カーボン・ブラック粒子および必要に応じ
てカオリン、シリカ等の微細粒子を含有するポリエチレ
ンテレフタレート重合体を主とし、少量の他のポリエス
テルを共重合成分またはブレンド成分として含んだ原料
を乾燥し、通常260〜320℃の範囲の温度で押出機
よりシート状に押出し、80℃以下の温度に冷却して実
質的に無定形のシートとする。この際、常法の静電印加
冷却法を用いることが好適である。次いで該シート状物
を縦および横方向に延伸して二軸配向フィルムを得、更
に必要ならば該フィルムを縦、および/または横方向再
延伸を行った後、該フィルムを180〜250℃の範囲
の温度で熱処理することにより得ることができる。その
過程において、熱処理の最高温度のゾーンおよび/また
は熱処理出口のクーリングゾーンにて巾方向および縦方
向に0.1〜20%弛緩してもよい。また、二段熱処理
を行っても構わない。
【0017】上記のようにして得られるフィルムの厚み
としては、5〜300μmが好ましく、10〜100μ
mがさらに好ましい。本発明において、ポリエステルフ
ィルムの記録が設けられる表面は、平坦である程好まし
く、後述の活性エネルギー線硬化層を積層することによ
って、該活性エネルギー線硬化層面(A面)の中心線平
均粗さ(RaA )を0.005μm以下とし、好ましく
は0.003μm以下、さらに好ましくは0.002μ
m以下に平坦化する。RaA が0.005μmを越える
と光テープとしての光記録特性が劣ってしまうので好ま
しくない。
【0018】本発明において、ポリエステルフィルムの
記録層が設けられる面(B面)の中心線平均粗さ(Ra
B )は、0.005μm〜0.3μmであり、好ましく
は0.007〜0.05μmさらに好ましくは0.00
8〜0.02μmの範囲である。かかるRaB が、0.
005μm未満では、フィルムの滑り性が劣り、光テー
プを製造する際の作業性が劣ったり、光テープとしての
特性が劣ったりする。一方、RaB が0.3μmを超え
ると、B面の粗度が記録層面に転写されるいわゆる裏移
り現象が顕著となり光テープとしての光記録特性が悪化
するようになる。
【0019】本発明において活性エネルギー線硬化層
は、ポリエステルフィルムの記録層が設けられる表面を
平坦化するため及び傷入り等を防ぐために積層される。
本発明における活性エネルギー線硬化層を構成する成分
としては、不飽和ポリエステル樹脂系、アクリル系、付
加重合系、チオール・アクリルのハイブリッド系、カチ
オン重合系およびカチオン重合とラジカル重合のハイブ
リッド系などの組成物が挙げられるが、硬化性、可とう
性、耐熱性および耐久性などの点でアクリル系組成物が
好ましい。
【0020】活性エネルギー線硬化層を形成するアクリ
ル系化合物とは、活性エネルギー線重合成分としてアク
リルオリゴマーと反応性希釈剤とを含み、必要に応じ
て、光重開始剤、光増感剤、改質剤などを含有していて
もよい。アクリルオリゴマーとしては、アクリル系樹脂
骨格に反応性のアクリロイル基またはメタアクリロイル
基が結合したオリゴマーを始めとし、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、ポリブ
タジエン(メタ)アクリレート等のオリゴマーが挙げら
れる。さらにまた、イソシアヌール酸、環状ホスファゼ
ン等の剛直な骨格に反応性のアクリロイル基またはメタ
アクリロイル基が結合したオリゴマーが挙げられる。
【0021】反応性希釈剤とは、アクリルオリゴマーと
反応する基を有し、塗布工程において溶剤の機能を担う
と共に塗膜成分となるものである。反応性希釈剤の具体
例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等
が挙げられる。
【0022】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
エトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノン等が挙げられる。これらは、単独で使用するほか、
組み合わせて使用してもよい。
【0023】光増感剤としては、例えば、トリエチルア
ミン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタ
ノール等の3級アミン類、トリフェニルホスフィン等の
アルキルヘスフィン類、β−チオジグリコール等のチオ
エーテル類が挙げられる。これらは、単独で使用するほ
か、組み合わせて使用してもよい。改質剤としては、塗
布性改良剤、消泡剤、増粘剤、潤滑剤、有機系高分子、
安定剤、界面活性剤などが挙げられ、これらは活性エネ
ルギー線による反応を阻害しない範囲で活性エネルギー
線硬化層の組成物として適宜配合される。
【0024】本発明においては、当該組成物を適当な手
段によって塗布し、活性エネルギー線を照射して架橋硬
化させればよい。かかる活性エネルギー線としては、紫
外線、可視光線、電子線、α線、β線、γ線を用いるこ
とができるが、紫外線、電子線が好ましい。活性エネル
ギー線の照射は通常、硬化層側から行われるが、フィル
ムとの密着性を高めるため、フィルム面側に活性エネル
ギー線を反射しうる反射板を設けたり、フィルム面側か
ら活性エネルギー線を照射したりしても構わない。
【0025】活性エネルギー線硬化層の厚さとしては、
0.1〜20μmの範囲がよく、好ましくは0.5〜1
0μmの範囲、さらに好ましくは1〜7μmの範囲であ
る。硬化層の厚さが0.1μm未満では、フィルム表面
を平坦化するのに不十分なことがある。20μmより厚
くなると硬化層の硬化収縮が大きくなりフィルムが硬化
層側にカールすることがある。
【0026】活性エネルギー線硬化層の表面硬度は、該
硬化層の傷入り等を防ぐために、H以上の鉛筆硬度が必
要であり、好ましくは2H以上とするのがよい。本発明
において、活性エネルギー線硬化層のポリエステルフィ
ルムへの密着性を改良するため、フィルムに化学処理や
放電処理を施してもよく、好ましくは、フィルムと活性
エネルギー線硬化層の間に易接着層を設けることがよ
い。また、必要に応じて帯電防止層等の中間層を設けて
もよい。
【0027】かかる易接着層や他の中間層を設ける方法
としては、共押出法や塗布法等が挙げられる。本発明に
おいてポリエステルフィルムのB面の中心線平均粗さ
(RaB )を0.005〜0.3μmの範囲とするため
に共押出法によって微粒子を含む薄膜層を積層する方法
によってもよいが、微粒子およびバインダー樹脂を含む
塗布液をポリエステルフィルムの製膜時あるいは製膜後
にB面に塗布、形成させる方法も採用できる。
【0028】この目的で使用する微粒子は、サイロイ
ド、コロイダルシリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、
カオリン、酸化アルミニウムなどの無機粒子、架橋ポリ
スチレン、架橋アクリル、架橋ベンゾグアナミン、架橋
メラミン、エポキシ等の有機粒子、カーボンブラックな
どが挙げられる。これらの微粒子の平均粒径は、0.0
1〜3μm、さらには0.05〜1μmの範囲のものが
良く、添加量は、B面を構成する粒子含有層の重量分率
で、通常0.1〜10%の範囲から選択できる。また、
粒子の形状は球形、楕円球、扁平状のいずれでもよい。
【0029】さらに、これらの微粒子だけではB面に走
行性を付与する方法のほかに、塗布液中に、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、ワックスなどの滑剤を添加する方法、あるいは、突
起形成剤として、層中での相分離や延伸特性に特徴のあ
る化合物、例えばセルロース、ゼラチン、ポリアクリル
酸等の水溶性高分子を含有する塗布液を、フィルムの製
膜工程内で塗布後、延伸して突起を形成させる方法も挙
げることができる。
【0030】かくして得られた光テープ用積層ポリエス
テルフィルムの活性エネルギー線硬化層上に記録層が設
けられ、光テープが作成される。本発明において記録層
は、特に限定されないが、記録層に用いられる材料の例
としては、Te、Zn、In、Sn、Zr、Al、T
i、Cu、Au、Pt等の金属:Bi、As、Sb等の
半金属:Ge、Si等の半導体:およびこれらの組み合
わせを挙げることができる。
【0031】また、これらの金属、半金属または半導体
の硫化物、酸化物、ホウ化物、ケイ素化合物、炭化物お
よび窒化物等の化合物:およびこれらの化合物と金属と
の混合物も記録層に用いることができる。あるいは、色
素、色素/ポリマー、色素と前述の金属および半金属と
の組み合わせを利用することもできる。記録層は、前述
材料を蒸着、スパッタリング、イオンプレーディングな
どの方法によって形成される。記録層は単層でも多層で
もよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り以下の
実施例によって限定されるものではない。なお、実施例
中の評価方法は下記のとおりである。実施例および比較
例中、「部」とあるのは「重量部」を示す。
【0033】(1)中心線平均粗さ(Ra) (株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を
用いて次のようにして求めた。すなわち、フィルム断面
曲線からその中心線方向に基準長さL(2.55mm)
の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、
縦倍率の方向をy軸として粗さ曲線y=f(x)で表し
た時、次の式で与えられた値を〔μm〕で表す。中心線
平均粗さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を
求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心
線平均粗さの平均値で表した。なお、触針の先端半径は
2μm、荷重は30mmgとし、カットオフ値は0.0
8mmとした。
【0034】
【数1】
【0035】(2)引張試験(F5 値) (株)インテスコ製引張試験機インテスコモデル200
1型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節され
た室内において長さ50mm、幅15mmの試料フィル
ムを50mm/minの速度で引張り、5%伸張時の強
度をF5 値とした。
【0036】(3)熱収縮率 田葉井製作所製熱風循環炉を用い、試料フィルムを10
0℃、30分間自由端熱処理を行い、処理前後のフィル
ムの縦方向の寸法変化を%で表した。
【0037】(4)光吸収率 800nmでの光線透過率T800 (%)を(株)日立製
作所製自記分光光度計(340型)を用い測定し、次式
から光吸収率を求めた。
【0038】
【数2】
【0039】(5)表面硬度 JIS K5400(1990)に従い、各種硬度の鉛
筆を45°の角度で硬化層に当て、荷重1kgの下で引
掻きを与え、傷が発生した際の鉛筆の硬度を硬化層の硬
度とした。
【0040】実施例1 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部、および酢酸カルシウム−水塩0.07部を反応
器にとり加熱昇温すると共にメタノールを留去させエス
テル交換反応を行い、反応開始後約4時間半を要して2
30℃まで昇温し、実質的にエステル交換反応を終了し
た。
【0041】次にリン酸0.04部および三酸化アンチ
モン0.035部を添加し、常法に従って重合した。す
なわち反応温度を徐々に上げ、最終的に280℃とし、
一方、圧力は徐々に減じ最終的に0.5mmHgとし
た。4時間後反応を終了し、常法に従いチップ化して
〔η〕=0.65のポリエステルを得た。該ポリエステ
ルと一次粒径15nmのカーボンブラック粒子を二軸練
込機を用いて混練りし、1000メッシュ相当のフィル
ター通過後チップ化してカーボンブラック濃度10wt
%、〔η〕=0.60のマスターバッチを得た。これを
ポリエステル(A)とした。
【0042】また、ジメチルテレフタレート100部と
エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム四水
塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温するとともにメ
タノールを留去してエステル交換反応を行い、反応開始
から4時間を要して実質的にエステル交換反応を終了し
た。ついで平均粒径0.25μmの二酸化チタンを予め
エチレングリコール中に分散し分級、濾過処理したもの
を0.3重量%添加した後、更にエチルアシッドフォス
フェート0.04部、三酸化アンチモン0.035部を
加え4時間重縮合を行い、極限粘度0.66のポリエス
テル(B)を得た。
【0043】さらに、ジメチルテレフタレート100
部、エチレングリコール70部、酢酸カルシウム−水塩
0.10部および酢酸リチウム二水塩0.17部を反応
器に仕込み、加熱昇温すると共にメタノールを留去させ
てエステル交換反応を行い、反応開始後約4時間を要し
て230℃まで昇温し、実質的にエステル交換を終了し
た。
【0044】次にこの反応生成物にトリエチルホスフェ
ート0.35部を添加し、更に重縮合触媒として三酸化
アンチモン0.05部を添加した後、常法に従って重合
し、ポリエステルを得た。該ポリエステル中には粒径お
よそ0.5〜1μm程度の均一で微細なカルシウム、リ
チウムおよびリン元素を含む析出粒子が多数認められ
た。このポリエステル(C)は〔η〕=0.65であっ
た。
【0045】上記ポリエステル(A)、(B)、(C)
をそれぞれ1.6部、80部、20部の組成でブレンド
した後、常法により乾燥し、285℃で押出し急冷して
厚さ1080μmの無定形ポリエステルシートとした。
次いで、無定形シートを縦方向に85℃で3.6倍延伸
した後、ポリエステルシートの両面に下記組成の塗布液
を塗布し、次にテンターで110℃で4.0倍横方向に
延伸して230℃で熱固定を行い、塗膜層厚さ0.06
μm、基体のポリエステルフィルムの厚さ75μmのフ
ィルムを得た。
【0046】〔塗布液組成〕ポリウレタン水分散体A
(大日本インキ化学工業(株)製ハイドランAP−4
0)75部;ポリエステル水分散体B(大日本インキ化
学工業(株)製ファインテックスES−670)20
部;平均粒径0.07μmのシリカゾル5部得られたフ
ィルムの片面に、ジペンタエリストリールヘキサンアク
リレート35部、4官能ウレタンアクリレート35部、
ビスフェノールAタイプエポキシアクリレート25部お
よび1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5部
よりなる組成物を硬化後の厚みが3μmになるように塗
布し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を用い
て照射距離150mmにて約15秒間照射し、活性エネ
ルギー線硬化層を設けた。
【0047】得られた積層ポリエステルフィルムの活性
エネルギー線硬化層面(A面)の中心線平均粗さ(Ra
A )は、0.002μmであり、反対面(B)の中心線
平均粗さ(RaB )は0.01μmであった。また、活
性エネルギー線硬化層の表面硬度は3Hであった。得ら
れたフィルムの活性エネルギー線硬化層上に、スパッタ
リング法によりIn300ÅおよびGeS240Åから
なる膜厚540Åの記録層を形成して光テープを作成し
た。
【0048】光テープを作成する際の作業性は、良好で
あり、活性エネルギー線硬化層には、キズ等の表面欠点
の発生がなかった。この光テープは記録、再生時にすぐ
れた光学記録特性を示した。記録層に照射されたレーザ
光は、ポリエステルフィルムに吸収されることになり、
記録ピットに照射された光の反射光は、ほとんど検出さ
れることがなく、検出される信号はノイズ成分が抑制さ
れ、再生特性は特に優れていた。
【0049】実施例2 実施例1において、ポリエステル(A)、(B)、
(C)の組成をそれぞれ2.6部、60部、40部にし
た以外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィ
ルムを得た。
【0050】実施例3 実施例1において活性エネルギー線硬化層を下記組成に
変え、硬化後の厚みが3μmになるように塗布し、加速
電圧18kVおよびビーム電流36mAの電子線を10
mradの照射線量で照射して活性エネルギー線、硬化
層を設け、積層ポリエステルフィルムを得た。
【0051】〔活性エネルギー線硬化層組成〕ジペンタ
エリストトールヘキサアクリレート 50部;4官能ウ
レタンアクリレート50部
【0052】比較例1 実施例1において活性エネルギー線硬化層を設けない以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。このフィルムを用い光テープを作成したとこ
ろ、この光テープは、記録層面の表面粗度が大きく、光
学記録特性に劣っていた。
【0053】比較例2 実施例1において活性エネルギー線硬化層を設ける代わ
りにポリエステル系樹脂を厚さ3μmで設けた以外は実
施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。
このフィルムを用い光テープを作成したところポリエス
テル系樹脂層に多数のキズが入り、作成した光テープの
光学記録特性は劣っていた。
【0054】比較例3 実施例1においてポリエステル(A)、(B)、(C)
の組成をそれぞれ、0部、80部、20部にした以外
は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを
得た。このフィルムを用い光テープを作成したところ、
この光テープについては、記録ピットに照射された光
は、ポリエステルフィルムの表面及び裏面でその一部が
反射され、これが反射光として検出されてしまうため再
生特性は劣っていた。以上得られた結果をまとめて下記
表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明の積層ポリエステルフィルムによ
れば、光学記録特性、特に再生特性に優れた光テープが
得られ、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光吸収性物質を含有するポリエステルフ
    ィルムの一方の面に、表面硬度がH以上の活性エネルギ
    ー線硬化層を積層させてなり、該活性エネルギー線硬化
    層面(A面)の中心線平均粗さ(RaA )が0.005
    μm以下、反対側の露出面(B面)の中心線平均粗さ
    (RaB )が0.005〜0.3μmの範囲であること
    を特徴とする光テープ用積層ポリエステルフィルム。
JP4220372A 1992-08-19 1992-08-19 光テープ用積層ポリエステルフィルム Pending JPH0668521A (ja)

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EP9393113099A EP0585710A3 (en) 1992-08-19 1993-08-16 Multi-layer polyester substrate film for optical tapes.
KR1019930016114A KR940004538A (ko) 1992-08-19 1993-08-17 광 테이프용 다층 폴리에스테르 베이스 필름

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022092403A (ja) * 2020-12-10 2022-06-22 三菱ケミカル株式会社 塗布型偏光素子形成用積層フィルム

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