JPH0670209B2 - 光学用接着剤 - Google Patents

光学用接着剤

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JPH0670209B2
JPH0670209B2 JP29559289A JP29559289A JPH0670209B2 JP H0670209 B2 JPH0670209 B2 JP H0670209B2 JP 29559289 A JP29559289 A JP 29559289A JP 29559289 A JP29559289 A JP 29559289A JP H0670209 B2 JPH0670209 B2 JP H0670209B2
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vinylcarbazole
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英一 増原
重夫 小宮
健之 澤本
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株式会社総合歯科医療研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学部品等の接着に用いられる透明な接着剤に
関するものであり、更に詳しくは硬化後の屈折率が極め
て高い光学用接着剤に関するものである。
[従来の技術] 従来、光学部品の接着にはカナダバルサムやアクリル
系、エポキシ系の接着剤が主に用いられてきた。
また近年、光ファイバーの接合などにおいて光学部品と
接着剤との界面での屈折率の差による光の反射によるロ
スを防止するため、接着剤の屈折率を接着する光学部品
の屈折率と一致させた接着剤が開発されてきている。
このような接着剤としては、例えばグリセロール変性ビ
スフェノールAジ(メタ)アクリレートとグリセロール
変性フッ素含有ビスフェノールAジ(メタ)アクリレー
トとを必須成分とする接着剤があり、該接着剤組成物中
のフッ素含有量を調節することによって1.45から1.59の
範囲で屈折率(nd)を調整できるものが上市されている
(Polymer Preprints,Japan vol.38,No.5(1989),p128
4,p1304)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、光導波路の設計や多数枚の光学レンズを
組合わせた光学系の設計などにおいては屈折率(nd)が
1.60以上を有する光学材料や光学素子を使用したいとい
う要求がある。このような光学部品の接合においては、
従来の接着剤は屈折率が低いため、前述のごとく光学部
品と接着剤との屈折率差に起因する接合ロスを生じると
いう問題があった。
本発明は、かかる従来技術における問題点を解決すべ
く、高屈折率を有する優れた光学用接着剤を提供するこ
とを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、N−ビニルカルバゾール及びその置換
体から成る群より選ばれた少なくとも一種の化合物A
と、N−ビニルピロリドン及びその置換体並びにアクリ
ルアミドN置換体から成る群より選ばれた少なくとも一
種の化合物Bを含み、硬化後の屈折率(nd)が1.60以上
であることを特徴とする接着剤に係るものである。
本発明の化合物Aは、重合性及び高屈折率性を有する物
質であって、室温では結晶性固体である。
本発明の化合物Bは、化合物Aと同様に重合性を有する
とともに、親水性であるためにガラス等の光学部材に対
する接着性が高い。更に、化合物Aを高濃度に溶解せし
め、それとの共重合性にも優れているために、重合硬化
後には極めて透明度の高い状態を呈することのできる物
質である。
従って、本発明の化合物AとBを組合せることにより、
高屈折率を有し透明性に優れた接着剤を得ることができ
る。
尚、接着強度及び接着耐水性等の他の接着剤としての特
性についても、本発明の接着剤は従来のものに劣らない
性質を有している。
N−ビニルカルバゾール置換体の好適具体例としては、
3−ニトロ−N−ビニルカルバゾール、3−アミノ−N
−ビニルカルバゾール、3−メチルアミノ−N−ビニル
カルバゾール、1,2,3,4−テトラヒドロ−N−ビニルカ
ルバゾール及び3,6−ジブロム−N−ビニルカルバゾー
ルがあり、N−ビニルピロリドン置換体の好適具体例と
しては、N−ビニル−3−メチルピロリドン、N−ビニ
ル−5−メチルピロリドン、N−ビニル−3−ベンジル
ピロリドン及びN−ビニル−3,3,5−トリメチルピロリ
ドンがあり、及びアクリルアミドN置換体の好適具体例
としては、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアク
リルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N−n
−ブチルアクリルアミド、N−アリルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリル
アミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
及びアクリロイルモルホリンを挙げることができる。
本発明接着剤を硬化する方法としては、高温加熱や電子
線、放射線の照射がある。更に、本発明接着剤に通常用
いられる重合開始剤を添加し、紫外光又は可視光等の照
射を行なったり、加熱する等の手段を用いて硬化するこ
とができる。
かかる重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド
(BPO)及びアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)のよ
うな通常の熱重合型開始剤、又はベンゾフェノン、ベン
ゾインエーテル、チオキサンゾン、ベンジル、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ヒドロキシアセ
トフェノン、1−カルボキシ−7,7−ジメチルビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2,3−ジオン及びカンファ−キノン
等の通常の光重合型開始剤を使用することができる。
光重合型開始剤を使用する場合には、N,N−ジメチル−
p−トルイジン等の第三級アミンを添加することにより
硬化速度を著しく増大させることができる。
更に、第三級アミンと前記有機過酸化物を組合せたレド
ックス系を重合開始剤として用いることも可能である。
本発明接着剤中の各成分の組成割合は硬化後の屈折率が
1.60以上となるように、種々の目的及び用途に応じて、
当業者が適宜決めることができる。従って、化合物A及
びBの組成割合を変化させることによって、本発明接着
剤の屈折率を調整することが可能である。
化合物Aの組成割合が30重量%未満となると、得られる
接着剤の硬化後の屈折率(nd)が1.60未満となってしま
う場合があるため、好ましくない。また、接着剤として
の所望の接着力を得るためには、化合物Bが少なくとも
約2重量%含まれていることが好ましい。
更に、化合物Aの組成割合が65重量%以下の場合には、
室温において接着剤が液体状となるため扱い易く操作性
に優れたものが得られる。
また、本発明接着剤に、通常用いられる熱重合禁止剤や
紫外線吸収剤等の添加剤を適宜使用できることはもちろ
んである。さらに、本発明の接着剤を使用するにあたっ
ては、接着強度をより向上させる目的で光学部材に酸、
アルカリ処理、プラズマ処理及びシラン処理等の表面処
理をほどこすことができる。
尚、屈折率(nd)はナトリウムのD線(波長589nm)を
用いて測定した場合の屈折率を示すものである。
以下実施例に基づき、本発明を詳説する。
[実施例1] N−ビニルカルバゾール60重量部、N−ビニルピロリド
ン40重量部及びAIBN 1重量部を調合して攪拌し、室温で
透明な液状の本発明接着剤を得た。この屈折率(nd)は
1.62であった。この接着剤を光学ガラス(Bk-7ガラス)
間に薄く塗布し、70℃の恒温槽中で30分間加熱した。光
学ガラスは強固に接着しており、接着硬化層は白濁がな
く良好な透明性を示した。また、硬化後の屈折率(nd
は1.64であり極めて高い屈折率を示した。
[実施例2] N−ビニルカルバゾール60重量部、N,N−ジメチルアク
リルアミド40重量部及び1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン3重量部を調合して攪拌し、室温で透明
な液状の本発明接着剤を得た。この屈折率(nd)は1.59
であった。実施例1と同様に光学ガラス間にこの接着剤
を薄く塗布した後、高圧水銀灯により10mw/cm2の強度の
紫外線を1分間照射した。光学ガラスは強固に接着して
おり、接着硬化層は白濁がなく良好な透明性を示した。
また、硬化後の屈折率(nd)は1.62であり極めて高い屈
折率を示した。
[実施例3] 3−アミノ−N−ビニルカルバゾール35重量部、N−ビ
ニルピロリドン65重量部、1−カルボキシ−7,7−ジメ
チルビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,3−ジオン0.1重量
部及びN,N−ジメチルパラトルイジン0.1重量部よりなる
本発明接着剤を調合し、実施例1と同様に光学ガラス間
に塗布した後、ハロゲンランプを用いて600キロルック
スの可視光を5分間照射して接着硬化させた。本接着剤
は接着性、透明性に優れており、また、硬化後の屈折率
(nd)は1.60であった。
[実施例4] 3−ニトロ−N−ビニルカルバゾール55重量部、N−メ
チルアクリルアミド45重量部、カンファーキノン0.1重
量部及びN,N−ジメチルパラトルイジン0.1重量部を調合
し実施例3と同様に光学ガラスの接着を行なった。接着
性、透明性は良好であり、接着硬化後の屈折率(nd)は
1.61であった。
[実施例5] N−ビニルカルバゾール60重量部、N−ビニル−3−メ
チルピロリドン40重量部及びBPO 1重量部を調合して攪
拌し、室温で透明な液状の本発明接着剤を得た。この接
着剤を光学ガラス(Bk-7ガラス)間に薄く塗布し、70℃
の恒温槽中で30分間加熱した。光学ガラスは強固に接着
しており、接着硬化層は白濁がなく良好な透明性を示し
た。また、硬化後の屈折率(nd)は1.63であり極めて高
い屈折率を示した。
次に、本発明の比較例として、本発明化合物Bの代り
に、通常のアクリル系接着剤として用いられる、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート及びビスフェノー
ルAグリセロール変性ジ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル又はパラクロロスチレンを用い
て接着剤を調製した。
[比較例1] N−ビニルピロリドンを用いるかわりに、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートを用いた以外は実施例1と同様
の組成とした。N−ビニルカルバゾールが均一に溶解せ
ず光学用接着剤として使用できなかった。
[比較例2] N−ビニルカルバゾール50重量部、パラクロロスチレン
50重量部及びAIBN0.05重量部を調合し、室温で透明な液
状組成物を得た。この組成物の屈折率(nd)は1.62であ
った。65℃で3時間加熱し、光学ガラスの接着を行なっ
たところ接着層が白濁してしまった。
[比較例3] ビスフェノールAグリセロール変性ジアクリレート100
重量部1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3
重量部を調合し実施例2と同様に接着した。接着硬化物
の屈折率(nd)は1.58であった。
[発明の効果] 以上、実施例で得られた結果から明らかなように本発明
の接着剤は高い屈折率、良好な接着性、及び優れた透明
性を兼ね備えている。また、上記比較例の結果から明ら
かなように、本発明化合物Bを使用しない場合には、化
合物Aが充分溶解できずに接着剤が白濁してしまった
り、またたとえ均一に溶解したとしても、化合物Aとの
共重合性が悪いため、接着硬化後に白濁してしまった
り、所望の屈折率が得られなかったりして本発明が目的
とする優れた接着剤を得ることができなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/04 8807−2K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ビニルカルバゾール及びその置換体か
    ら成る群より選ばれた少なくとも一種の化合物Aと、N
    −ビニルピロリドン及びその置換体並びにアクリルアミ
    ドN置換体から成る群より選ばれた少なくとも一種の化
    合物Bを含み、硬化後の屈折率(nd)が1.60以上である
    ことを特徴とする接着剤。
  2. 【請求項2】N−ビニルカルバゾール置換体が3−ニト
    ロ−N−ビニルカルバゾール、3−アミノ−N−ビニル
    カルバゾール、3−メチルアミノ−N−ビニルカルバゾ
    ール、1,2,3,4−テトラヒドロ−N−ビニルカルバゾー
    ル又は3,6−ジブロム−N−ビニルカルバゾールであ
    り、N−ビニルピロリドン置換体がN−ビニル−3−メ
    チルピロリドン、N−ビニル−5−メチルピロリドン、
    N−ビニル−3−ベンジルピロリドン又はN−ビニル−
    3,3,5−トリメチルピロリドンであり、アクリルアミド
    N置換体が、N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
    クリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N−
    n−ブチルアクリルアミド、N−アリルアクリルアミ
    ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアク
    リルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルア
    ミド又はアクリロイルモルホリンであることを特徴とす
    る、請求項1記載の接着剤。
  3. 【請求項3】更に、重合開始剤を含有することを特徴と
    する請求項1又は2記載の接着剤。
  4. 【請求項4】化合物Aが30〜97重量%含有されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の接着
    剤。
  5. 【請求項5】化合物Aが30〜65重量%含有されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の接着剤。
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