JPH0670554A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JPH0670554A
JPH0670554A JP23538892A JP23538892A JPH0670554A JP H0670554 A JPH0670554 A JP H0670554A JP 23538892 A JP23538892 A JP 23538892A JP 23538892 A JP23538892 A JP 23538892A JP H0670554 A JPH0670554 A JP H0670554A
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JP
Japan
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film
electrostatic actuator
insulating
electrode
mover
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Withdrawn
Application number
JP23538892A
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English (en)
Inventor
Shinji Konno
信次 今野
Tomio Aida
富男 合田
Etsuo Hatabe
悦生 畑部
Yoshihiro Nagata
良浩 永田
Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Seiji Sakamoto
征二 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スルーホール部分の位置合わせを容易かつ高精
度に行い得るように改良された静電アクチュエータを提
供する。 【構成】絶縁性支持体(1)に電極(2)を所定間隔で
並べた固定子(3)と絶縁性薄葉体(4)に正負の電荷
を付与した移動子(6)とが接するように配置されて成
る静電アクチュエータにおいて、前記の絶縁性支持体
(1)として、150℃で2時間処理後の縦方向および
横方向の熱収縮率が共に0.4%以下である低収縮性ポ
リエステルフイルムを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電アクチュエータに
関するものであり、詳しくは、スルーホール部分の位置
合わせを容易かつ高精度に行い得るように改良された静
電アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電アクチュエータは、絶縁性支持体に
電極を所定間隔で並べた固定子と絶縁性フイルムのよう
な絶縁性薄葉体に抵抗体層を設けた移動子とから成り、
当該固定子と当該移動子とが接するように配置されて構
成される。そして、静電気の作用により、移動子を瞬間
的に浮上させて摩擦を防止しながら移動させるものであ
る(平成元年度電気学会全国大会講演予稿集6−19
1、特開平2−285978号公報)。
【0003】静電アクチュエータは、電極やギャップの
寸法を小さくすることにより、力密度を大きくでき、ま
た、小型化し易いという特徴を有する。そのため、静電
アクチュエータは、ワードプロセッサーやファクシミリ
等における用紙搬送機構のような小型駆動装置、その他
の微小な機械システムの駆動装置として応用されること
が期待されている。
【0004】図1(a)〜(d)は、移動子を絶縁性フ
イルムにて構成した静電アクチュエータ(静電フイルム
アクチュエータ)の駆動原理の説明図であり、図中、
(1)は絶縁性支持体、(2)は帯状電極、(3)は固
定子、(4)は絶縁性フイルム、(5)は抵抗体層、
(6)は移動子、(7)〜(9)は電線を示す。
【0005】先ず、図1(a)に示すように、電線
(7)に正、電線(8)に負の電圧を印加する。これに
より、電線(7)に接続した電極に存する電荷と電線
(8)に接続した電極に存する電荷の電位差により、
抵抗体層(5)に電流が流れ、移動子(6)の絶縁性フ
イルム(4)と抵抗体層(5)の境界に電荷が誘導され
て平衡状態となる。この電荷は、説明の便宜上、図1
(b)の点線で示した鏡像電荷、で置き換えること
が出来る。そして、この電荷、の極性は、それぞれ
電荷、の極性と異なるため、図1(b)の状態では
移動子(6)は固定子(3)に吸引されている。
【0006】次に、図1(c)に示すように、電線
(7)に負、電線(8)に正、電線(9)に負の電圧を
印加する。これにより、電極内の電荷は、瞬時に移動で
きるが、移動子(6)の誘導電荷は、抵抗体層(5)の
抵抗値が高いために直ぐには移動できない。その結果、
移動子(6)と固定子(3)の間には反発力が発生す
る。反発力により、固定子(3)と移動子(6)の間の
摩擦が減少し、そして、電線(9)に電圧を印加した結
果生じる負の電荷と正の誘導電荷(鏡像電荷で言えば
)の吸引力により、移動子(6)には右方向の駆動力
が発生する。
【0007】図1(d)は、上記の駆動力により、移動
子(6)が電極1ピッチ分右方向に移動した結果を示し
ている。移動子(6)を左方向に移動させる場合には、
電線(9)に正の電圧を印加すればよい。そして、上記
の電極1ピッチ毎の移動操作における印加電圧パターン
(図1(c)に示すパターン)は、図1(a)に示す状
態とは逆符号の電圧を電線(7)、(8)に印加するパ
ターンであることから、図1(c)における誘導電荷
(鏡像電荷で言えば、及び)は減衰することにな
る。
【0008】従って、移動子(6)を右方向に電極1ピ
ッチ毎に連続移動させるには、電荷充電操作と移動操作
とを繰り返す必要があり、例えば、以下の表1に例示す
るようなパターンの電圧を繰り返し印加することが必要
である。表1に例示した電圧パターンは、1サイクルの
電圧パターンであり、(G)は電圧を印加してない状態
(アース状態)を示し、(C1 )〜(C2 )及び
(A1)〜(A3 )は、それぞれ、電荷充電操作、移動
操作を示し、(C1 )は図1(a)に示す状態、
(A1 )は図1(c)に示す状態である。
【0009】
【表1】 1 1 2 2 3 3 (1サイクル) 電線(7) + − G − − + (8) − + + − G − (9) G − − + + −
【0010】そして、駆動電圧のパターンは、例えば、
3相構造の電極の場合は、表1に例示するように、アー
ス状態を適宜のタイミングで設けて電荷充電操作と移動
操作とを繰り返し得るパターンであれば、各種のパター
ンを採用することが出来、例えば、表1に例示するパタ
ーンにおいて、(C2 )と(C 3)とを省略したパター
ンを採用することも出来る。斯かる変形パターンは、例
えば、ステッピングモータの駆動用ICを利用して容易
に達成することが出来る。
【0011】静電アクチュエータを電極1ピッチ毎に安
定に連続移動させるには、移動子(6)(抵抗体層
(5))の表面固有抵抗率は、1012〜1015Ω/□の
範囲でなければならないとされている。その理由は次の
通りである。すなわち、移動子(6)の表面固有抵抗が
大きい場合には電荷充電に比較的長い時間を要し、小さ
い場合には誘導された電荷が瞬時に減衰する。ところ
が、図1に示した静電アクチュエータの場合には、移動
子を構成する絶縁性フイルムの抵抗値が大き過ぎるため
に、上記のような抵抗体層を当該絶縁性フイルムに設け
て僅かな導電性を付与する必要がある。なお、当然では
あるが、図1に示した公知の静電アクチュエータにおい
て、絶縁性フイルム(4)の代わりに、これと同程度の
抵抗値を有する他の絶縁性薄葉体を使用してもよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電ア
クチュエータは未だ研究段階にあり、実用化のためには
各要素の詳細を検討しなければならない状況にあるが、
特に、固定子については次のような問題がある。すなわ
ち、例えば、3相構造の帯状電極を形成する場合、絶縁
性支持体に設けた帯状電極をスルーホールによって集合
電線と接続させる必要がある。そして、スルーホールの
加工は、通常、NC工作機械を用いて行なわれ、穴開け
加工性などの観点から、絶縁性支持体としては絶縁性フ
イルムが使用される。ところが、帯状電極のファインパ
ター化や大面積化が進むに従いスルーホール部分の位置
合わせが困難となってきている。
【0013】本発明者等の知見によれば、スルーホール
部分の位置合わせは、絶縁性フイルムに設けた電極のピ
ッチのズレに影響され、熱収縮率が大きいために寸法安
定性の悪い絶縁性フイルムにおいては、電極ピッチのズ
レが大きくてスルーホール部分の位置合わせが困難であ
り且つ精度が悪い。本発明は、上記実情に鑑みなされた
ものであり、その目的は、スルーホール部分の位置合わ
せを容易かつ高精度に行い得るように改良された静電ア
クチュエータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、絶縁性支持体に電極を所定間隔で並べた固定子と絶
縁性薄葉体に正負の電荷を付与した移動子とが接するよ
うに配置されて成る静電アクチュエータにおいて、前記
の絶縁性支持体として、150℃で2時間処理後の縦方
向および横方向の熱収縮率が共に0.4%以下である低
収縮性ポリエステルフイルムを使用することを特徴とす
る静電アクチュエータに存する。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
静電アクチュエータの基本的構成は、図1において、移
動子(6)の構成材料が絶縁性フイルムに限定されず、
また、移動子の構成がこれに抵抗体層を設けたものに限
定されない点を除き、同図に示した公知の静電アクチュ
エータと同じである。従って、以下の説明においては、
便宜上、図1中の(4)を絶縁性薄葉体として図1を参
照する。本発明の静電アクチュエータは、絶縁性支持体
(1)に電極(2)を所定間隔で並べた固定子(3)と
絶縁性薄葉体(4)に正負の電荷を付与した移動子
(6)から成る。
【0016】先ず、固定子(3)について説明する。本
発明においては、固定子(3)を構成する絶縁性支持体
(1)として、150℃で2時間処理後の縦方向および
横方向の熱収縮率が共に0.4%以下である低収縮性ポ
リエステルフイルムを使用することが重要である。
【0017】上記のポリエステルは、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジ
カルボン酸またはそのエステルとエチレングリコール、
ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールのようなグリコールとを重縮合させて製造される。
重縮合方法としては、以下の(1)及び(2)に例示す
る公知の方法を任意に採用することが出来る。
【0018】(1)芳香族ジカルボン酸の低級アルキル
エステルとグリコールとの間でエステル交換を行なわせ
て重縮合させるる方法。 (2)芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステ
ル化させて芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステ
ル又はその低重合体を形成させた後、減圧下240℃以
上の温度で重縮合させる方法。 重縮合には、通常の触媒、安定剤、その他の各種添加剤
を任意に使用することが出来る。
【0019】上記のポリエステルの代表例としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が
挙げられる。そして、ポリエステルは、ホモポリマー、
第3成分を共重合したコポリマー、これらのブレンド物
の何れであってもよい。また、ポリエステルには、各種
の安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、可塑剤などが添
加されていてもよい。
【0020】ポリエステルフイルムは、原料ポリエステ
ルを公知の方法に従って製膜することにより得られる。
製膜方法は、キャスティングドラム上に溶融押出して得
られたポリエステルシートをロール延伸法によって縦方
向に延伸した後、ステンターによって横方向に延伸する
方法が好適に採用される。そして、ポリエステルフイル
ムの低収縮化方法としては、得られたフィルムについて
弛緩熱処理を施す方法が好適である。弛緩熱処理は、通
常、約180〜200℃の温度で行なわれ、処理後のフ
イルムは、冷却後に巻き取られる。
【0021】上記の弛緩熱処理は、通常、オフライン加
工として行なわれるが、製膜後、フイルムを巻き取る前
に、インライン加工として行なうことも出来る。また、
例えば、特開昭61−160224号公報に記載されて
いる方法に従って、インライン加工およびオフライン加
工の弛緩熱処理を行なってフイルムの平面性を高度に向
上させることも出来る。そして、上記の熱弛緩処理を施
したフイルムを所定寸法に裁断した後、約100〜20
0℃に保持されたオーブン内で所定時間再度熱処理する
ならば、一層高度の低収縮化を達成することが出来る。
【0022】本発明において、ポリエステルフイルムの
150℃で2時間処理後の熱収縮率は、縦方向および横
方向共に0.4%以下、好ましくは0.3%以下である
ことが必要である。上記の熱収縮率が縦方向および横方
向の何れかにおいて0.4%を超える場合は、ポリエス
テルフイルムの十分な寸法安定性が得られず、スルーホ
ール部分の位置合わせを高精度に行い得る本発明の静電
アクチュエータは達成し得ない。
【0023】本発明において、絶縁性支持体(1)とし
て使用される低収縮性ポリエステルフイルムの厚さは、
通常50〜200μmの範囲とされる。また、低収縮性
ポリエステルフイルムには、公知の方法に従って、難燃
性、オリゴマー発生防止性などの静電アクチュエータの
機能を損なうことのない機能を適宜付与することが出来
る。なお、低収縮性フイルムとしては、ポリエステルフ
イルムの他に、例えば、ポリイミドフイルムがある。し
かしながら、ポリエステルフイルムは、汎用されている
ために安価であるのに対し、ポリイミドフイルムは高価
であり、従って、実用化のために低コスト化が要求され
る静電アクチュエータの材料フイルムとしては適当では
ない。
【0024】電極(2)の形成方法は、特に制限されな
いが、絶縁性支持体(1)の上に導電性材料を積層して
エッチング法にて電極を形成する方法、スクリーン印刷
方法により絶縁性支持体(1)の上に直接電極を形成す
る方法などが挙げられる。図2は、帯状電極(2)の一
例を示す説明図であるが、上下に示された円形のランド
はスルーホールを表わしている。穴開け加工は、通常、
NC工作機械を用いて行なわれ、斯かるスルーホールを
通して各帯状電極と電線(集合電線)との結線が行なわ
れる。
【0025】絶縁性支持体(1)に設けられる帯状電極
(2)は、絶縁性支持体(1)の表面に並べて設けて
も、または、絶縁性支持体(1)の中に埋設して設けて
もよい。そして、電極の絶縁性を向上させるためには、
印刷や塗布等の方法により帯状電極(2)の表面に絶縁
層を形成し、絶縁性支持体(1)と絶縁層との間に帯状
電極(2)を埋設するのがよい。図3は、帯状電極
(2)の一例を示す断面説明図であるが、絶縁性支持体
(1)に帯状電極(2)を形成した後、その表面に絶縁
ペースト等を印刷して、絶縁層(10)を設けたもので
ある。
【0026】帯状電極(2)の間隔は、静電アクチュエ
ータの発生力、駆動電圧等の駆動性能を向上させるため
には帯状電極間隔の微細化が望ましく、通常は500μ
m以下、好ましくは300μm以下とされる。そして、
電極(2)としては、上記のように、通常は帯状電極が
採用されるが、ドット型電極であってもよい。また、電
極(2)の構造は、通常、3相構造が基本的であるが、
これに限られず、3n(nは整数)構造であってもよ
い。
【0027】次に、移動子(6)について説明する。移
動子(6)を構成する絶縁性薄葉体(4)は、絶縁性材
料より成るフイルム(シート)より構成される。絶縁性
材料としては、特に制限はなく、絶縁性の良好な各種の
合成樹脂、セラミックス、ガラス等を使用することが出
来る。そして、合成樹脂の具体例としては、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂等が挙げられる。そし
て、絶縁性薄葉体(4)を合成樹脂フイルムで構成する
場合、特に好ましいフイルムは、密度、曲げ弾性率、耐
皺性等の点から、ポリエステルフィルム、例えば、ポリ
エチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレン−2,
6−ナフタレートフィルムである。
【0028】絶縁性薄葉体(4)に正負の電荷を付与す
る方法は、図1に示した公知の静電フイルムアクチュエ
ータと同様に、絶縁性薄葉体(4)に抵抗体層(5)を
設ける方法が挙げられる。具体的には、例えば、絶縁性
薄葉体(4)の表面に帯電防止効果の弱い帯電防止剤を
塗布する方法等を使用し得る。この場合、抵抗体層
(5)の表面固有抵抗率は1012〜1015Ω/□の範
囲、好ましくは1014Ω/□前後にすることが必要であ
る。そして、抵抗体層(5)設ける方向は、移動子
(6)の固定子(3)と接する面または他方の面の何れ
であってもよいが、後者の面上が好ましい。
【0029】また、絶縁性薄葉体(4)に正負の電荷を
付与する方法は、上記の方法に限られず、当業者にとっ
て自明の各種の他の方法を採用し得る。例えば、絶縁性
薄葉体(4)を合成樹脂フイルムで構成する場合には、
カーボンブラック等の導電性物質を練り込んで絶縁性薄
葉体(4)自体を上記と同様の抵抗率を有する抵抗体と
する方法が挙げられる。更には、絶縁性薄葉体(4)に
帯状電極を設ける方法、イオン発生装置を利用する方
法、絶縁性薄葉体(4)にエレクトレット材料を利用す
る方法等が挙げられる。
【0030】絶縁性薄葉体(4)に帯状電極を設ける方
法は、特に図示しないが、図1において、電線(7)及
び(8)に対応する2相構造の帯状電極を固定子の帯状
電極(2)と対応させて設け、これらの電線に常時正負
の電圧を印加する方法であって、各帯状電極に存する正
負の電荷を鏡像電荷及びの代わりに利用する方法で
ある。また、イオン発生装置を利用する方法は、固定子
(3)に接して絶縁性薄葉体(4)を配置し、電線
(7)、電線(8)に正負の電圧を印加して電荷を誘導
した後、除電器として知られているイオン発生装置(針
電極に交流電圧を印加してコロナ放電を起こさせ、生じ
た正負のイオン風を送風機にて帯電物体に当てるように
なされた装置)からのイオン風を絶縁性薄葉体(4)の
表面に当てる方法であって、絶縁性薄葉体(4)の表面
に形成されたイオン化空気層を鏡像電荷及びの代わ
りに利用する方法である。そして、イオン発生装置とし
ては、「静電気ハンドブック」(静電気学会偏、オーム
社出版、第1版819頁以降)に記載の各種の除電器を
使用することが出来る。
【0031】絶縁性薄葉体(4)の厚さは、当該絶縁性
薄葉体に電荷を付与する方法によって静電アクチュエー
タの発生力が異なるために一概には決定できないが、通
常は10μm以上とされる。そして、電荷を付与する方
法として絶縁性薄葉体(4)に抵抗体層(5)を設ける
方法を採用した場合には、10〜200μmの範囲とす
るのが好ましい。また、電荷の付与が何れの方法で行わ
れる場合においても、絶縁性薄葉体(4)の厚さは、絶
縁性支持体(1)に並べた帯状電極(2)の間隔をPと
し、帯状電極(2)の表面と絶縁性薄葉体(4)と抵抗
体層(5)(絶縁性薄葉体(4)に帯状電極を設けた場
合は当該帯状電極、イオン化空気層を形成した場合はそ
れ自体)との境界面との距離をGとした場合、0.1<
G/P<0.4の関係を満足する範囲とするのが好まし
い。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。なお、以下の例におい
て、ポリエチレンテレフタレートフイルム(PETフイ
ルム)の熱収縮率は、次の方法によって測定した。すな
わち、サンプルフイルムを縦(長手)方向および横
(幅)方向のそれぞれに長さ50cm(Lo )幅15m
mで切出し、熱処理した後、フイルムの長さ(L)を測
定し、次式から、縦方向および横方向の熱収縮率を求め
る。 熱収縮率=〔(Lo −L)/Lo 〕×100(%)
【0033】実施例1 (1)低収縮化PETフイルムの調製 150℃で2時間熱処理後の熱収縮率が縦方向1.0%
で横方向0.2%の二軸延伸PETフイルムを約190
℃に保持されたオーブンに通し、処理時間10秒、処理
時のテンション40g/mm2 の条件下に低収縮化処理
を施し低収縮化PETフイルムを得た。上記の低収縮化
PETフイルムの150℃で2時間処理後の熱収縮率
は、縦方向0.3%、横方向0.1%てあった。
【0034】(2)固定子の作成 以下の表2に示すスクリーンマスク及び表3に示す導電
性インクを使用し、スクリーン印刷法により、上記の低
収縮化PETフィルム上に図2に示すような帯状電極を
形成して固定子とした。スクリーン印刷機には三谷電子
工業製2400を使用した。
【0035】
【表2】<スクリーンマスク> 製版材料 :ステンレス紗(線径:約20μm、メッシ
ュ:400メッシュ) 電極ピッチ:200μm(印刷される電極巾100μ
m) 電極サイズ:80mm×200mm
【0036】
【表3】<導電性インク> 導電性微粒子 :銀(平均粒径約3μm) 樹脂バインダー:ポリエステル樹脂 溶媒 :ブチルセルソルブアセテート 粘度(25℃):約30000cps(Brookfi
eld法にて測定)
【0037】<電極の形成>先ず、ウレタン製のスキー
ジを用いて、PETフィルム上に導電性インクを印刷
し、80℃、30分間熱風乾燥した。乾燥後の銀インク
の厚さは、約5μmであり、表面固有抵抗率は、約1Ω
/□であった。次いで、別のスクリーンマスクを使用
し、円形ランド部分を除くPETフィルム上の電極印刷
面全体に透明のポリエステル樹脂をスクリーン印刷し
た。透明のポリエステル樹脂の厚さは10μmとし、印
刷後の乾燥条件は上記と同様とした。
【0038】(2)結線 円形ランド部分をNC工作機械を用いて、直径0.2m
mの穴開け加工を行い、その後、ディスペンサーを使用
し、銀ペーストによってスルーホール部分を導通させて
結線を行なった。穴開け加工においては、電極ピッチの
ズレは殆ど生じず、加工は良好に行なわれ、また、スル
ーホール部分の位置合わせは容易かつ高精度に行われ
た。
【0039】(3)移動子の作製 厚さ25μmのPETフィルムに帯電防止効果の弱い帯
電防止剤をフィルムの片面にスプレー塗布して抵抗体層
を形成して移動子とした。なお、抵抗体層の表面固有抵
抗率は、2×1014Ω/□であった。
【0040】(4)静電アクチュエータの作製 上記の(1)で作製した固定子と上記(3)で作製した
移動子とを重ね合わせて本発明の静電アクチュエータを
作製した。上記の静電アクチュエータを図4(a)〜
(d)に示す要領に従って、以下の表4に示す駆動条件
で駆動させたところ、移動子が連続的に駆動できるのが
確認できた。また、移動子が2kHz、40cm/sま
で駆動できることを確認した。
【0041】
【表4】<駆動条件> 初期充電時間:1s 充電時間 :9ms 移動時間 :1ms 駆動周波数 :100Hz 駆動電圧 :±200V
【0042】実施例2 実施例1で得た低収縮化PETフイルムを500mm×
500mmに裁断し、約180℃に保持されたオーブン
内にて1時間熱処理を施し超低収縮化PETフイルムを
得た。上記の超低収縮化PETフイルムの150℃で2
時間処理後の熱収縮率は、縦方向0.2%、横方向0.
05%であった。上記の超低収縮化PETフイルムを使
用し、実施例1と同様の操作を通して静電アクチュエー
タを作成した。結線操作における穴開け加工において
は、電極ピッチのズレは殆ど生じず、加工は良好に行な
われ、また、スルーホール部分の位置合わせは容易かつ
高精度に行われた。また、実施例1と同一条件下の駆動
試験においては、移動子が2kHz、40cm/sまで
駆動できることを確認した。
【0043】比較例1 150℃で2時間熱処理後の熱収縮率が縦方向1.0%
で横方向0.2%の二軸延伸PETフイルムを使用し、
実施例1と同様の操作を通して静電アクチュエータを作
成した。結線操作における穴開け加工においては、フイ
ルムの縦方向の収縮率が大きいために縦方向の電極のピ
ッチのズレが大きく、加工は良好に行なわれなかった。
【0044】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、スルーホ
ール部分の位置合わせを容易かつ高精度に行い得るよう
に改良された静電アクチュエータが提供される。よっ
て、本発明は、静電アクチュエータの実用化に寄与する
ところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】静電アクチュエータの駆動原理の説明図であ
る。
【図2】帯状電極の一例を示す平面説明図である。
【図3】帯状電極の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
(1):絶縁性支持体 (2):帯状電極 (3):固定子 (4):絶縁性フイルム又は絶縁性薄葉体 (5):抵抗体層 (6):移動子 (7)〜(9):電線 (10):絶縁層
フロントページの続き (72)発明者 合田 富男 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 畑部 悦生 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 永田 良浩 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 尾崎 慶英 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 ダ イアホイルヘキスト株式会社中央研究所内 (72)発明者 坂本 征二 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 ダ イアホイルヘキスト株式会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性支持体に電極を所定間隔で並べた
    固定子と絶縁性薄葉体に正負の電荷を付与した移動子と
    が接するように配置されて成る静電アクチュエータにお
    いて、前記の絶縁性支持体として、150℃で2時間処
    理後の縦方向および横方向の熱収縮率が共に0.4%以
    下である低収縮性ポリエステルフイルムを使用すること
    を特徴とする静電アクチュエータ。
JP23538892A 1992-08-11 1992-08-11 静電アクチュエータ Withdrawn JPH0670554A (ja)

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