JPH0672332B2 - 粗紡機における粗糸巻取速度の制御方法 - Google Patents

粗紡機における粗糸巻取速度の制御方法

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JPH0672332B2
JPH0672332B2 JP61119821A JP11982186A JPH0672332B2 JP H0672332 B2 JPH0672332 B2 JP H0672332B2 JP 61119821 A JP61119821 A JP 61119821A JP 11982186 A JP11982186 A JP 11982186A JP H0672332 B2 JPH0672332 B2 JP H0672332B2
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roving yarn
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一定回転のフライヤによって加撚した粗糸
を、そのフライヤよりも高速回転のボビン上に層状に巻
き取って所定のパッケージに成形する所謂ボビンリード
式の粗紡機において、該ボビンの巻取速度を、パッケー
ジ成形の巻き始めから満管までの間常に粗糸張力が略一
定になるように自動的に制御する粗紡機における粗糸巻
取速度の制御方法に関するものである。
従来の技術 従来のボビンリード式の粗紡機においては、加撚した粗
糸をボビン上に層状に巻き取るにあたって、その粗糸の
巻取速度を牽伸装置からの紡出速度と常に同一にするた
めに、ボビンの駆動系統中に一対のコーンドラムによる
変速機構が組み込まれ、その変速機構のコーンドラム対
間に捲回したベルトを、パッケージの一層毎に所定量宛
移動することによりボビンの回転数を1層毎に漸減する
ようになっている。
しかるに、このパッケージの1層毎の粗糸の巻取速度
は、粗糸層数に単純に比例せず、繊維の種類、繊維特
性、粗糸番手、撚数、プレッサの加圧力などの紡出条件
によって微妙に変化する。したがって、或る特定の紡出
条件を基準にして設計した1種類のコーンドラム対で
は、広範な紡出条件に対してパッケージの1層毎の粗糸
の巻取速度を常に紡出速度と同一にすることは事実上困
難であった。このため、紡出条件に応じて調整可能な
補助カムを用いてベルトの送り量を変更可能にしたも
の、コーンドラム対のベルトを送るシフタの駆動源の
爪車の歯数を所定数よりも1歯ほど少なく設定し、この
ベルトを僅かに多く送って巻取途上の粗糸をたるみ気味
となし、このたるみが累積されると光電手段で検出して
制御モータを短時間だけ付勢し、この制御入力をシフタ
のラック杆に噛合う歯車から爪車に至る歯車列に加える
ことにより、ベルトの送りを少し戻してボビンの回転数
を補正するもの(特公昭51−22532号)、牽伸装置の
フロントローラとフライヤトップ間の粗糸に、噴出空気
流による外力を加えて積極的に振動させ、その粗糸の固
有振動数を周波数測定器によって測定し、その固有振動
数と設定振動数とを比較し、その固有振動数と設定振動
数との間に偏差があれば、その偏差値に応じてボビンの
回転数を増速又は減速してパッケージ成形の巻き始めか
ら満管に至る間の粗糸張力を常に一定に保って粗糸を巻
き取るようにした粗紡機における粗糸巻取装置(特公昭
56−25525号公報)などが既に提案されている。
発明が解決しようとする問題点 前記従来の技術によれば、紡出条件が変る度に、多く
の試紡を行って前記コーンドラムのベルトの送り量に設
定しなければならず、実用上好ましいものでない。ま
た、によればパッケージの糸層が切替る度毎にベルト
を多く送って粗糸をたるみ気味にして巻き取り、そのた
るみが累積されて一定量に達するとベルトを戻して粗紡
張力を張り側へ補正して粗糸の巻き取りが行われる。し
たがって、この方法によって粗糸を巻き取った場合に
は、その粗糸張力が何層に1回の割合で張り側へ補正さ
れ、その1回の補正値が比較的大きく、粗糸張力は急激
に変化するために、パッケージの両部端で肩崩れが発生
し易く、また、巻取速度に関連する粗糸番手が一定以上
変った場合には爪車の歯数を変更しなければならない。
更にによれば牽伸装置のフロントローラとフライヤト
ップ間の粗糸に対して噴出空気流を間欠的に吹き付けて
粗糸を積極的に振動させるようになっているために、空
気噴出装置を配備したサンプル錘において、フロントロ
ーラとフライヤトップ間の粗糸に、間欠的に吹き付けら
れる空気流の圧力が作用し、特に、合繊若しくは合繊と
の混紡による甘撚りの粗糸の場合該間の粗糸に不正ドラ
フトが発生し易く、同時に毛羽の発生も多くなる。ま
た、サンプル錘と他錘との間に噴出空気流の吹き付けに
よる粗糸張力差を生じ、粗糸の巻取条件を全錘にわたっ
て均一にすることができないという欠点を有していた。
更に、この粗糸巻取装置では、フロントローラとフライ
ヤトップ間の粗糸に外力を加えて積極的に振動させ、そ
の外力を加えた場合の粗糸の固有振動数を、粗糸張力の
対応値として測定し、その固有振動数を予め設定した設
定振動数と比較し、その固有振動数と設定振動数との間
の偏差値に応じてボビンの回転数を増速又は減速するよ
うになっている。したがって、この装置においては、設
定値指示値装置の設定振動数の設定値が、粗糸張力を適
正な一定値に保つための重要なポイントになる。このた
め、この設定値指示装置の設定振動数を広範な紡出条件
(繊維の種類、繊維特性、粗糸番手、撚数等)に対応し
て夫々適正な値に設定するには、各紡出条件毎に適正な
粗糸張力を試紡によって見出し、かつ、その適正な粗糸
張力下の粗糸に噴出空気流を吹き付けた際の固有振動数
を求め、その固有振動数を前記設定値指示装置に設定す
る必要がある。したがって、このような従来の粗糸巻取
装置を具備した粗紡機では、粗糸張力を一定にして粗糸
を巻き取る装置を具備していても、該装置の設定振動数
を設定するために、前述した補助カムを用いた従来の粗
紡機よりも面倒な上記の作業を紡出条件が変る度に行わ
なければならず、やはり実用上好ましいものではなかっ
た。
問題点を解決するための手段 本発明は、粗糸の品質低下を招くことなく簡単な設定操
作によって紡糸張力を一定にできるようにした粗紡機に
おける粗糸巻取速度の制御方法を提供するもので、フロ
ントローラとフライヤトップ間の粗糸の所定の中間部分
の側方に粗糸の高さ位置を連続的に検出可能な粗糸位置
検出装置を配置しておき、紡出中の自然状態の粗糸の所
定の中間部分の高さ位置を粗糸位置検出装置によって所
定の単位時間に所定回数の割合で連続的に検出し、これ
らの検出値に基づいて粗糸の中間部分の高さ位置を夫々
算出し、この算出値を予め設定した設定値と比較して粗
糸の張力状態が適正でない場合には適正となるように補
正信号を出力し、その補正信号によってボビン回転数を
変更することを特徴としている。
作 用 粗紡機の紡出運転中にフライヤトップとフロントローラ
間に渡っている自然状態の粗糸の中間部分の高さ位置を
粗糸位置検出装置によって粗糸の側方から所定の単位時
間に所定回数の割合で連続的に検出する。この検出は自
然状態の粗糸の高さ位置を側方から非接触式にて検出す
るので、粗糸の品質低下を招かない。単位時間の所定数
の検出値に基づいて粗糸の中間部分の高さ位置を夫々算
出する。この算出値を予め設定した設定値と比較して補
正信号を出力し、その補正信号によってボビン回転数を
変更して粗糸の張力を所定の設定値に対応する大きさに
する。その結果パッケージ成形の際のボビン回転数が巻
始めから満管までの全長に渡って紡出速度に一致するよ
うに制御され、パッケージが良好に成形される。
第1実施例 本発明の方法を実施するのに好適な装置は第1図に示す
ように、粗糸のフロントローラとフライヤトップ間に渡
っている粗糸の位置を連続して検出し得る非接触式の粗
糸位置検出装置と、この粗糸位置検出装置からの粗糸の
位置信号に基づいて粗糸の張力状態を演算する手段と、
この演算結果と予め設定した設定値を基に、粗糸の張力
が適正でない場合には適正となるように補正信号を出力
する手段と、この補正信号に基づきボビン回転数を変更
する変更装置とからなる。以下、第2図に基づいて第1
実施例を説明する。第2図に示すボビンリード式の粗紡
機において、メインモータ1からVプーリ2、3とVベ
ルト4を介してドライビングシャフト5が駆動され、そ
のドライビングシャフト5からツイストチェンジギヤ6
を組み入れた歯車列7を介して牽伸装置のフロントロー
ラ8が駆動される。また、ドライビングシャフト5から
プーリ9、10とタイミングベルト11を介してフライヤ駆
動用のトップシャフト12が駆動され、このトップシャフ
ト12に固着した歯車13が上部支持式のフライヤ14に取付
けた歯車15と噛合してフライヤ14を定速回転で駆動す
る。一方、ドライビングシャフト5に固着した歯車16が
差動歯車機構17の外歯車18と噛合し、その差動歯車機構
17の回転板19の軸端に設けたチェンホイール20と中間チ
ェンホイール21間にチェン22が捲回され、その中間チェ
ンホイール21と別のチェンホイール23間にチェン24が捲
回され、このチェンホイール23と同軸上に歯車25がボビ
ンシャフト26の歯車27と噛合し、そのボビンシャフト26
上の歯車28がボビン30を駆動するボインホイール29と噛
合し、後述の入力軸39の回転入力がなければボビン30を
フライヤ14と同一回転数で駆動する定速駆動機構が構成
されている。また、前記歯車列7の中間歯車31と32を固
着したトップコーンドラムシャフト33には、トップコー
ンドラム34が固着され、そのトップコーンドラム34と、
その下方に軸支したボットムコーンドラム35間にはベル
ト36が捲回され、そのボットムコーンドラム35の出力軸
37が歯車列38を介して前記差動歯車機構17の入力軸39に
取付けた歯車40と連結され、さらに、上記ベルト36を移
動させるためのベルトシフタ41には、ラック42が連結さ
れ、そのラック42が竪軸43に装着した差動歯車機構44の
出力側の外歯車45と噛合している。外歯車45はその上部
に一体的に円板45aを備え、この外歯車45を貫通して太
陽歯車44aの軸が下方へ突出して後述する傘歯車71aと一
体的に構成されて外歯車45に対し相対回動可動にしてあ
り、更にこの太陽歯車44a等の中心部を前記竪軸43が貫
通し、太陽歯車44a等に対し相対回転可能にしてある。
竪軸43は更に内歯車44bにキー連結され、この内歯車44b
と前記太陽歯車44aは遊星歯車44cにより連動するように
してある。かつ、この竪軸43はその上端に固着したプー
リー46とロープ47及び重錘48を介して図の矢印方向Aに
付勢され、その付勢した竪軸43が下端の歯車列49を介し
て連結した爪車50と爪51、52によって回動を規制され、
この爪51及び52が、図示を省略した既知の成形装置と連
動してパッケージ成形の両端部で爪車50に交互に係脱す
ることにより、該竪軸43が垂錘48の付勢力によってボビ
ンレール(図示省略)の昇降の両端部で図示の矢印方向
Aへ所定量宛回動し、この竪軸43の回動によって差動歯
車機構44と外歯車45を介してラック42とベルトシフタ41
及びベルト36が第2図の左側から右側へ所定量宛間欠的
に送られ、粗糸巻き取りのためのボビン回転数の増速分
をパッケージ成形の1層毎に所定量宛漸減し、粗糸の巻
取り速度をフロントローラ8からの紡出速度と同一にす
るようにした通常のボビン変速装置53が構成されてい
る。したがってフライヤ14とボビンホイール29間に装着
したボビン30は、前記ドライビングシャフト5の歯車16
からボビンホイール29に至る定速駆動機構によって駆動
される定速分(フライヤと同一回転数)と、粗糸を巻き
取るためにボビン変速装置53によって駆動される増速分
を差動歯車機構17によって合成され、フライヤ14よりも
高速で回転し、フラントローラ8から紡出されかつ、そ
の前方のフライヤ14によって加撚された粗糸55をボビン
レールの昇降に伴って層状に巻き取り所定のパッケージ
に形成するようになっている。尚、54は、上記のボビン
レールを昇降させるための既知のボビンレール昇降装置
である。
次いで、第2図及び第3図における56は、牽伸装置のフ
ロントローラ8とフライヤトップ14a間に配備した粗糸
位置検出装置で、この粗糸位置検出装置56は、フロント
ローラ8とフライヤトップ14a間で振動する粗糸55の両
側に、粗糸55の振動の上下方向(第3図の矢印方向B)
において粗糸55から光軸までの距離を夫々異にした複数
個(第3個は片側10個宛の場合を示す)宛の投光器57a
…と受光器58a…が夫々第3図に示すように互いに隣接
して粗糸の振動位置を連続してとらえることができるよ
うに1列若しくは2列宛(図示例は2列の場合を示す)
に配置されて対設し、その対設した複数組の光電検出器
(57a、58a)によって、牽伸装置のフロントローラ8と
フライヤトップ14a間の粗糸55に生ずる振動の上下方向
における振動位置を連続して検出するようになってい
る。尚、この粗糸位置検出装置56は、その光電検出器の
数を多くし、かつ、各光電検出器の第3図の矢印方向B
の間隔を出来る限り小さく設定して粗糸55の上下方向の
振動位置を更に正確に検出するようにすることが好まし
い。このため、光電検出器としては、前記の投・受光器
のほかに、受光器の間隔を小さくできるイメージセンサ
や光ファイバを使用した光電検出器であってもよい。ま
た、この粗糸位置検出装置56の光電検出器(57a、58a)
は、粗糸55の上下方向の振動位置を検出するためのもの
であるため、第3図の矢印方向Bにおける粗糸55から光
軸までの距離が夫々異った位置にあればよい。したがっ
て、この光電検出器(57a、58a)の配列方向や設置位置
は図示例に限定するものではない。更に、この粗糸位置
検出装置56は、粗紡機の全錘に設ける必要はなく、粗紡
機1台に対して1錘若しくは2〜3錘に設置すればよ
い。
次に、59は周知のマイクロコンピュータで、主に第4図
に示すようにCPU60、ROM61、RAM62、入出力ポート63、6
4、I/Oインターフェース65から構成され、バスライン66
を介して接続されている。入力ポート63には前記光電検
出器(57a、58a)からの検出信号、つまりどの光電管が
遮光されたかという信号が入力されまた、I/Oインター
フェース65には、図示しないボビンレールのボビン成形
動作に関連し、ボビンレール昇降切換位置を除く適宜な
中間部において、光電検出器(57a、58a)の検出を開始
させる張力検出信号を出力するように配置したリミット
スイッチ67と、補正を開始する補正指令信号を出力させ
るように配置したリミットスイッチ68が接続され、これ
らからの信号が前記入力ポート63へ入力される。
次に補正装置69について説明する。70は制御モータ、71
はこの制御モータの出力軸に楔着された傘歯車、71aは
前記ボビン変速装置53の差動歯車機構44の竪軸43に遊嵌
され、前記傘歯車71と噛合している傘歯車で太陽歯車44
aと一体回動し、制御モータ70の回転は太陽歯車44aへ伝
えられるようになっている。72は前記I/Oインターフェ
ース65に接続された公知のモータ制御器で、前記マイク
ロコンピュータ59内での演算結果(補正値)に基づいて
制御モータ70をON、OFFすると共に正逆転させるように
なっている。73はエンコーダで、この制御モータ70の回
転を検出し、その回転量に応じたパルス信号を発生し、
マイクロコンピュータ内で補正値までこのパルス信号を
計数してモータ制御器72をOFFするようになっている。
以上のように構成した第1実施例において、まず通常の
ボビン変速装置53の動作から説明する。粗紡機の運転が
開始されると、牽伸装置のフロントローラ8から紡出さ
れた繊維束が定速回転のフライヤ14によって撚られて粗
糸55となり、その粗糸がフライヤ14よりも高速で回転
し、かつ、ボビンレール(図示せず)の昇降に伴って上
下動するボビン30によって層状に巻き取られて所定のパ
ッケージに成形される。このパッケージ成形の巻始めか
ら満管に至るまでの間において、図示を省略したボビン
レールがその上昇端と下降端に達する度に、図示を省略
した既知の成形装置と連動して作動する爪51、52の係脱
によりボビン変速装置53の爪車50が重錘48の付勢力によ
り矢印方向Aに所定量宛回動し、この爪車50の回動によ
り歯車列49、竪軸43、差動歯車機構44を介して外歯車45
が矢印方向Aに回動し、その外歯車45の回動により、ラ
ック42、ベルトシフタ41を介して上下のコーンドラム3
4、35巻に捲回したベルト36が第2図の左側から右側へ
所定量宛移動し、このベルト36の移動によってボビン30
の回転数がパッケージの1層毎に所定量宛減速される。
次に第5図に示すフローチャートによって補正装置69の
動作を説明する。機台の電源が入ると同時にプログラム
もスタートし、ステップP1において張力検出信号が成形
動作に関連して取付けられたリミットスイッチ67から入
力されると、ステップP2にて一定時間、光電検出器の番
号n(光電検出器には上から順にn=1、2、3…10と
いう光電検出器番号nが与えられている)に対応したRA
M62内のメモリー番地に、粗糸によって遮光された対応
する光電検出器からの位置検出信号による遮光度数(ま
たは遮光時間)Sn(n=1、2、3…)を書き込む。次
いでステップP3で上記光電検出器番号n及び各光電検出
器毎の遮光度数(または遮光時間)Snから式 (Kは光電検出器の組数、本実施例ではK=10) によって粗糸の張力状態を表わすものとして粗糸のレベ
ル、ここでは上下方向の振動の平均中央位置を算出す
る。ステップP4で平均中央位置と予め設定され、ROM
内に記憶された基準設定位置(設定値)Xoとの偏差値
(Xo−)と補正係数Cから次式 l=C(Xo−) によってボビン回転数の補正量に対応する補正値lを算
出する。前記補正係数Cは、いわゆる感度で、平均中央
位置が基準設定位置Xoに速やかに近づくように予め設
定される。そして、ステップP5にて補正指令信号が入る
とステップP6にて補正値lに基づく補正信号が出力され
る。出力された補正信号はモータ制御器72へ伝達され、
モータ制御器72はこの補正信号に基づいて制御モータ70
を正逆転させる。この制御モータ70の回転量をエンコー
ダ73にてパルス信号に変換し、補正値lに対応した分だ
け制御モータ70が回転すると制御モータ停止信号が出力
される。このようにして制御モータ70が回動するとボビ
ン変速装置53の外歯車45が、傘歯車71、71aと差動歯車
機構44を介して正転若しくは逆転し、ベルト36がラック
42とベルトシフタ41を介して第2図の右側若しくは左側
へ移動してボビンの回転数を補正値lに対応した補正量
だけ減速若しくは増速し、フロントローラ8からボビン
30に至る間の粗糸張力が補正される。したがって、この
ボビン回転数の補正が繰り返し行われることにより、パ
ッケージ成形の巻き始めから満管までの粗糸張力が常に
適正な一定値となる。
第2実施例 第6図に示すように、本実施例ではボビン変速装置53A
の駆動源を補正信号によっても駆動される制御モータ70
Aとし、ベルト36の送り機構のラック42にこの制御モー
タ70Aの出力軸に楔着した外歯車45Aが噛合され、パッケ
ージの1層毎に行うボビン回転数の定量減速と、粗糸張
力の変動に応じて行うボビン回転数の補正を、共通の制
御モータ70Aにより行うようにしてある。また、図示し
ないボビンレールの上昇端と下降端とを検知するリミッ
トスイッチが取付けられ、この検出信号がI/Oインター
フェース65を介して入力ポート63に入力されると共に、
ボビンの回転数がパッケージの1層毎に減速される基準
変速値Loを設定する基準変速値設定器が入力ポート63に
接続されている。
このような構成による動作を第7図に示すフローチャー
トによって説明する。前記第1実施例同様に、パッケー
ジ成形の巻始めから満管に至るまでの間において、ステ
ップA3にて張力検出信号がなく、ステップA1にてボビン
レールが上昇端又は下降端にあればステップA2で予め設
定された基準変速値Loに対応した基準変速信号がモータ
制御器72へ伝達され、モータ制御器72はこの信号に基づ
いて制御モータ70を駆動し、この回転により外歯車45
A、ラック42、ベルトシフタ41を介して上下のコーンド
ラム34、35間に捲回したベルト36が第6図において左側
から右側へ所定量宛移動し、このベルト36の移動によっ
てボビン14の回転数がパッケージの1層毎に所定量宛減
速される。ステップA1にてボビンレールが昇降位置にな
く、しかも前記第1実施例同様、ステップA3にて張力検
出信号が入力されると以下前記第1実施例と同様にステ
ップA4〜A8で粗糸位置検出位置からデータを読み込み、
粗糸の上下方向の振動の平均中央位置を算出し、補正
値lを算出し、出力する。そして、この補正信号によ
り、制御モータ70Aが駆動され、ベルト36がラック42と
ベルトシフタ41を介して右側又は左側へ移動し、ボビン
の回転数を補正値lに対応した補正量だけ減速若しくは
増速し、フロントローラ8からボビン14に至る間の粗糸
張力が補正される。
また、このような構成によれば第8図に示すフローチャ
ートによっても制御される。このフローチャートによれ
ば、ステップB1〜B4にて平均中央位置と補正値lを算
出した後にステップB5にて変速値L(基準変速値Loと補
正値lとの和)を算出し、次いでステップB6にてボビン
レールが昇降切換位置に達したとき、前記変速値Lに対
応した変速信号をモータ制御器72を介して制御モータ70
Aへ出力し、外歯車45A、ラック42、及びベルトシフタ41
を介してベルト36を移動させて一度に基準変速と補正を
行う。
尚、上記の各実施例においてはコーンドラムを利用した
変速機構で説明したが、これに限ることなく例えばチェ
ン式変速機構等、他の公知の変速機構を利用してもよ
い。また、本実施例では粗糸の張力状態を表わす粗糸の
レベルとして平均中央位置を演算したが、これに限るも
のではない。また、第2実施例において、ベルトシフタ
41の移動をラック送りで行なったが、これに限定するこ
となく例えば制御モータの出力軸に親ねじ杆を連結し、
この親ねじ杆に螺合する雌ねじ部材をベルトシフタに連
結してねじ送りによって移動させてもよい。更にベルト
シフタの移動は、位置検出センサを備えた圧力シリンダ
を用いても行うことができる。
発明の効果 以上のように本発明は、紡出中の粗糸の所定の中間部分
の高さ位置を側方から所定の単位時間に所定回数の割合
で連続的に検出し、これらの検出値からその時々の粗糸
の高さ位置を算出し、その算出値を設定値と比較して粗
糸の張力を制御するようにしたので、紡出中の粗糸張力
の僅かな変動を連続的に正確に検出でき、粗糸の張力を
正確に制御できる。また紡出中の自然状態の粗糸の高さ
位置を検出して粗糸の張力を算出するようにしたので、
粗糸張力を検出する際のサンプル錘の粗糸の不正ドラフ
トや毛羽の発生を阻止でき、しかもサンプル錘と他錘間
での粗糸張力差の発生を防止でき、粗紡機の全錘に渡っ
て均一な粗糸を紡出できる。また粗糸の張力状態を番手
等の紡出条件と関係のない粗糸の高さ位置によって検出
するようにしたので、粗糸張力の設定を紡出条件に関係
無く設定でき、操作性を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の構成を示す機能ブロック図、第2図は第
1実施例を示す全体図、第3図は粗糸位置検出装置の側
面図、第4図は電子部品の構成図、第5図はフローチャ
ート、第6図は第2実施例の要部を示す図、第7図、第
8図は第6図のフローチャートである。 8……フロントローラ、14……フライヤ、14a……フラ
イヤトップ、55……粗糸、56……粗糸位置検出装置、59
……マイクロコンピュータ、70、70A……制御モータ、7
2……モータ制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−117449(JP,A) 特開 昭59−168138(JP,A) 特公 昭56−25525(JP,B2) 英国特許946240(GB,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントローラとフライヤトップ間に渡っ
    ている紡出中の粗糸の高さ位置を検出し、この検出値を
    予め設定した設定値と比較して補正信号を出力し、その
    補正信号によってボビン回転数を変更して粗糸の張力を
    一定にするようにした粗紡機における粗糸巻取速度の制
    御方法において、フロントローラとフライヤトップ間の
    粗糸の所定の中間部分の側方に粗糸の高さ位置を連続的
    に検出可能な粗糸位置検出装置を配置しておき、紡出中
    の自然状態の粗糸の所定の中間部分の高さ位置を粗糸位
    置検出装置によって所定の単位時間に所定回数の割合で
    連続的に検出し、これらの検出値に基づいて粗糸の高さ
    位置を算出し、この算出値を予め設定した設定値と比較
    して粗糸の張力状態が適正でない場合には適正となるよ
    うに補正信号を出力し、その補正信号によってボビン回
    転数を変更することを特徴とする粗紡機における粗糸巻
    取速度の制御方法。
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